【例文有り】テレアポ経験者の職務経歴書の書き方とは?ポイントから注意点を解説

【例文有り】テレアポ経験者の職務経歴書の書き方とは?ポイントから注意点を解説

目次
  1. 【テレアポ経験者の職務経歴書】経験が活きる転職先
  2. 【テレアポ経験者の職務経歴書】転職時の押さえるポイント
  3. 【テレアポ経験者の職務経歴書】書くべき項目
  4. 【テレアポ営業の職務経歴書】強調するポイント
  5. 【テレアポ経験者の職務経歴書】注意点
  6. 【テレアポ経験者の職務経歴書】自己PRの例文
  7. まとめ

テレアポとは、「テレフォンアポインター」の略で、電話を使って訪問や商談のアポを獲得する仕事です。

受電のみ、発信のみ、またはその両方の対応が求められることもあり、トークスキル、電話対応マナーを磨けます。

テレアポの実務経験は、営業と接客対応どちらも学べる有益な機会であり、転職時において有利に活きてくるでしょう。

しかし、テレアポ業務の経験については、職務経歴書に書いておきたいところですが、どのように書けば良いか悩む部分も多いはずです。

今回は、テレアポ経験者の職務経歴書の書き方について詳しく解説していきますので、お困りの方は参考にしてみてください。

【テレアポ経験者の職務経歴書】経験が活きる転職先

現在テレアポ業務に従事している人の中には、別の職種や業界へ転職したいと考えている人もいるでしょう。

その場合、気になるのはテレアポ経験が、他の職種や業界での転職において有利となってくるのかというところ。

結論、テレアポ業務で培われる電話対応、コミュニケーションスキル、営業スキルなどは、すべての業務に通じる基礎の部分が多く、経験が有利になるケースも少なくありません。

テレアポ経験が活きてくる転職先には、下記の職業や業務が挙げられます。

テレアポ経験が活きてくる転職先

・反響型営業

・商社などの受注業務

・カウンターセールス

・販売員

・秘書業務

ここからはそれぞれの項目について深掘りしていきましょう。

反響営業

テレアポで培ったセールストークスキルを活かして、反響営業への転職もおすすめです。

反響営業とは、テレビや新聞、Webメディア、DMといった広告宣伝を実施し、これらに興味を持って問い合わせてきた人に対して営業を行います。

一方、テレアポはもともと興味がないかもしれない相手に、電話をかけ商談の予定を詰め込んでいかなければなりません。

商材やサービスに興味がない相手に対し、興味を持ってもらうトーク力を培ってきた方なら、見込み客に対してセールストークをする反響営業は存分にスキルを発揮できる場と言えるでしょう。

即戦力として活躍もしやすく、「営業は好きだけどテレアポは…」という人におすすめです。

商社などの受注業務

テレアポは営業ということもあるので、ノルマがあります。

なかには、業務内容は性格的にあっているけど、ノルマにプレッシャーを感じている人もいるでしょう。

そのような人は、受注業務を行うような事務職もおすすめです。

取引先からの注文に応じて在庫を確認し処理したり、手配を行ったりするような仕事で、ノルマもありません。

テレアポ経験者の磨かれた電話対応スキルは、事務職でもきっと輝くはずです。

基本的なPC操作のスキルがあれば、職種未経験といえども十分にチャンスはあります。

カウンターセールス

営業スキルを活かすという点では、カウンターセールスもおすすめです。

来店した顧客に対して、商品の販売やサービスを提供します。

どのような商材を取り扱うかでいうと、保険代理店や旅行代理店の窓口、住宅展示場、携帯電の店舗販売が該当すると言えるでしょう。

カウンターセールスは、テレアポとは異なり実店舗などでの勤務になります。

反響営業同様に、顧客は取り扱う商品に興味をもって話を聞きに来てくれているので、見込み顧客に対しての営業活動となり、テレアポ経験で培ったセールストークは活きてくるはず。

テレアポ以上に顧客と近い位置で働くこともできるので、顧客との関係性を重視しながら、営業活動を行いたい人におすすめです。

販売員

「ものやサービスを売ってきた」という営業経験を活かし、商品を直接お客様に販売するのもおすすめです。

営業よりも商品の販売に特化した販売員は、目の前にお客様が見える仕事であり、やりがいを感じやすい部分もあります。

たとえば化粧品を扱う企業でテレアポをしていたなら、化粧品売り場の美容部員もいいでしょうし、ファッションが好きという人はアパレルの販売員もいいでしょう。

今までの経験で培ったセールススキル、コミュニケーション能力を活かしつつ、気になっていた業界の販売員として活躍するのも経験を活かした転職といえます。

秘書業務

テレアポで丁寧な言葉遣いや対応に慣れている人は、秘書業務への転職もおすすめです。

秘書は、上司のスケジュール調整や管理、来客や電話対応といったサポートをメインとした業務が中心となります。

テレアポ経験者は電話応対スキルをはじめ、その上で営業としてのスケジュール管理能力も備わっています。

人をサポートすることが好きと感じている人は、秘書業務も検討してみてはいかがでしょうか。

【テレアポ経験者の職務経歴書】転職時の押さえるポイント

転職する際に、活かせるスキルがあるといえども、アピールをきちんとできていなければ意味がありません。

とくに職務経歴書は、応募者の保有スキルや資格、経歴が一目瞭然でわかる、紙面上の有効な自己アピールの場。

整理された情報の提供、効果的なスキルのアピールをするために、職務経歴書を書く前に下記2つのポイントを振り返るようにしましょう。

キャリアの棚卸

自分のこれまでのキャリアを時系列に沿って書き出し、深掘りしていきましょう。

キャリアをひとつひとつ振り返ることで、これまでのキャリアを可視化でき、身についているスキルにも気づきやすくなります。

注意点としては、単純に所属部署や業務を振り返るのではなく、一つひとつのステップでの出来事を振り返りましょう。

テレアポの経験で例えるならば、初めてノルマを達成したとき、あなたはどのような壁にぶつかり、工夫をし、ノルマ達成までたどり着けたのでしょうか。

顧客様情報をこまめに記録して会話の引き出しを増やしたのか、同僚や先輩に協力を仰ぎ何度もロープレをして実践に臨んだのか、深掘りすることでさまざまなエピソードが見えてくるはずです。

キャリアの棚卸しを行うことは、スキルや強みの再確認にもつながります。

いきたい業界・業種とスキルの照合

キャリアや強み、保有スキルなど自分自身について把握したら、次は目指している業界や企業を知り、マッチしているか自分なりに照らし合わせてみましょう。

どのような人材を求めているかは、企業や業界によって異なります。

企業としても、求める人物像に近しい人物を採用したいと思うのは、必然のことです。

募集要項に記載されている働き方や業務内容をしっかりと把握し、自分のニーズや保有スキルと方向性が似ているかを照らし合わせてみてください。

その上で、職務経歴書には募集要項に求められている内容を反映しておくと良いでしょう。

【テレアポ経験者の職務経歴書】書くべき項目

ここからは職務経歴書を作る上で、記載するべき項目を紹介していきます。

テレアポの経験に問わず、職務経歴書に書く場合には以下の5つの項目を書くように心がけましょう。

書くべき項目

1.職務経歴

2.仕事内容(業務内容・取引顧客・営業スタイル)

3.業績

4.資格

5.自己PR

それぞれの項目について詳しく説明していきます。

職務経歴

これまでの職務の要約を3行から5行程度で記載し、それぞれの就職した企業ごとに詳細な情報を記載しましょう。

「企業名」「在籍期間」「資本金」「従業員数」「売上高」など企業情報をまとめ、職務内容ごとにどのような業務を実施してきたのかを記載していきます。

<イメージ>

20XX年X月〜20XX年X月 XX株式会社

◆事業内容:求人関連の広告事業

資本金:○円 従業員数:○人

◆事業内容:求人関連の広告事業

◆業務内容:20XX年X月〜20XX年X月 営業部

・担当業務 テレアポを行い、自社サービスの提案営業

(詳細を記載)

仕事内容

企業ごとに所属した部署や役職、その業務を担当した期間を記載しましょう。

「どこで」「誰に対して」「どんなことをしたのか」を詳細に記載することで、どのような業務に携わってきたのか採用担当者も把握しやすくなります。

また、業務内容から見える、応募職への適性も照合しやすくなるといえるでしょう。

業績

数字は非常に説得力のある根拠です。

達成率、前年比などの可視化できる数字は細かく記載しておくと良いです。

テレアポであれば、ノルマに対する件数で見せるのか、達成率で見せるのかなど考えられます。

ノルマ以外にも、業務効率化を図るためにトークスクリプトを作成し、1日の対応件数を●件をアップしたなども、数字化しやすい工夫(成果)といえるでしょう。

資格

資格を取得している場合、年月日順に資格を記載します。

履歴書にも資格を記載するスペースがありますが、その内容と一致するようにしておくと良いです。

また、資格やスキルなどのアピールポイントはどれだけ書いても損はありません。

志望する企業で響きそうなスキルがあれば、漏れなく記載しておきましょう。

自己PR

自分の強みや得意なこと、専門性などを、志望する企業の業務に当てはめて記載しましょう。

文字数などの指定はないので、自己PRの内容はしっかり厚みを持たせておくのが大事です。

テレアポ営業の経験で得た力や、仕事中努力していた点などを書いていくと良いでしょう。

【テレアポ営業の職務経歴書】強調するポイント

テレアポ営業について、職務経歴書に書く際に強調してほしいポイントがあります。

どのような実績があるか、業務の中で工夫してきた点、培った精神力については強調してアピールすべき部分でしょう。

具体的に自分が上げてきた数字を提示したり、自ら工夫してきたことを書いてみたりすると、企業側にも長所が伝わりやすいです。

周りと比べて数字は良くなかったという人も「目標を達成するまで諦めなかった」というストーリーで書くと、人柄の面で評価に繋がるかもしれません。

具体的な例を挙げながら、以下で詳しく説明します。

実績

テレアポ営業は、売上等の数字が重視される仕事です。

テレアポのみでなく、営業職全般は基本的に数字が重要視されると考えて良いでしょう。

実際に取引先に電話をかけた件数、契約に繋がった数、売上数と具体的な数字をアピールすることで説得力が増します。

たとえば「健康食品の企業で日々○件の営業電話をかけ、平均1日○件の契約に繋がり、最高で○件売り上げた」といった具合です。

このように詳しく書くと強い説得力があり、企業側も自社でどれくらいの利益を上げてくれるか想像しやすくなります。

また、テレアポ未経験の方との差別化にも繋がり、面接に呼ばれる可能性も高くなります。

職務経歴書で実績について具体的に書くことは、採用担当者への大きなアピールに繋がるでしょう。

自分の工夫

過去のテレアポ営業の業務で良い成績を上げることができていた人は、ただ闇雲に電話をしていただけではないかもしれません。

テレアポ営業をしていた人は、できるだけ多く契約に繋がるよう、何か自分なりの工夫をしているものです。

自分が業務の中で工夫していたことのほか、他人とは違った方法で成果を出していた場合、それらを積極的に書いていきましょう。

たとえば「契約の成功率を上げるため、どのような話し方を意識していたか」「語尾を工夫していた」等小さな工夫でも構いません。

また、「上司からのアドバイスをもとに、どうすれば成功するか試行錯誤したこと」について書くのも有効です。

このように、実際に行っていた工夫について具体例を挙げながら書くと、企業に「この人なら活躍できるかも」と期待されるでしょう。

精神力

テレアポ営業は、相手に断られてしまうのが大半で、根気が求められる仕事といわれています。

契約が取れない日々が続くと自信がなくなってしまい、早々に辞めてしまう方も珍しくありません。

テレアポを続ける中で、モチベーションを長く保ち、一定の結果を出せていたならそれも良いアピールポイントになります。

具体的にどのようにモチベーションを保っていたか、根気が折れないよう工夫していたことについて書くと良いでしょう。

たとえば「商品に愛着が持てるよう勉強する時間を確保した」「結果が出ないときは好きな買い物をしてリフレッシュしていた」などが挙げられます。

営業の仕事は、自身の精神力が試される仕事でもあるので、何か工夫していたことがあれば積極的にアピールしましょう。

【テレアポ経験者の職務経歴書】注意点

転職をするうえで、テレアポ営業の経験をアピールする人は多くいるので、普通に書いても埋もれてしまいます。

応募者がたくさんいる場合、場合によっては書類の内容を細かくチェックせずに落とされてしまうことも少なくありません。

テレアポ営業の経験を採用担当者にアピールするために、注意してほしいことは主に2つあります。

1つ目は差別化すること、2つ目は実績を盛らないということです。

実際に、どのように注意すればいいのか以下で詳しく見ていきましょう。

差別化をする

他の応募者の職務経歴書と差別化をするためには、やはり具体的に書くことが大切です。

「テレアポ業務の経験があります」と書くより「テレアポの営業で何をどのくらい売りました」と書く方がより目を引くでしょう。

また、もし入りたい企業で行う業務と自分の行っていた業務がまったく異なっていれば、選考から外れる可能性は高くなります。

職務経歴書を書く前に、入りたい企業と自分が経験した仕事の違いについて把握しておくことは重要です。

多くの志望者の中から採用されるには何が必要か、どのような要素が差別化に繋がるかを考えましょう。

具体的に記述することを面倒と思わず、他の志望者より有利になるよう差別化を狙って職務経歴書を書いてみてください。

実績を盛らない

前述のとおり、営業の仕事は数字や実績が大切ですが、採用において企業が大事にしている点はそれだけではありません。

嘘の実績を職務経歴書に書いたとして、書類だけでばれることはありませんが、実績を盛ることは避けた方が良いでしょう。

面接を行う企業の人事の方はその道のプロです。

応募者の仕草や表情を細かく見て、嘘をついていないか、話を盛っていないかなどをチェックします。

面接で実績を盛ったことがばれてしまえば印象がかなり悪くなります。

また、虚偽の内容がばれずに採用されたとしても、その企業で良い業績が残せなければ居心地が悪くなるかもしれません。

実際に仕事ができなければ自信も失ってしまいかねないので、職務経歴書では、実績について盛って書くようなことはせず事実を書くようにしてください。

【テレアポ経験者の職務経歴書】自己PRの例文

職務経歴書を書くうえで、自己PRの項目は自分の能力をアピールするとともに他の志望者と差別化を図る大切な項目でもあります。

自己PRの項目は、他の項目よりも多く書かなければならず、自由度も高い項目のため何を書けば良いか悩む方も多いでしょう。

また自信がなく、アピールできるところがないと深く悩んでいる人も少なくありません。

自己PRについて悩まないよう、具体的に自己PRの項目には何を書けば良いか以下の例文を参考に書いてみてください。

工夫をアピール

業務の際は、長々と話をせずキャッチコピーを使い簡潔に伝えることと、感謝を伝えることを意識していました。
お客様に興味を持ってもらうことを最優先にし、商品が魅力的に感じられるような工夫が必要と考えたからです。
また、率先して感謝を伝えることは、お客様に心を開いてもらうきっかけにもなります。
そして、商品の説明に重点を置くのではなく、お客様の悩みに共感し、問いかけるような営業スタイルを心がけていました。
お客様の不安に耳を傾けることは、商品に興味を持ってもらうチャンスにも繋がります。
この結果、お客様から折り返しの電話がかかってくる数も増え、自身の目標を達成させることができました。
これまでの経験を活かし、御社の売上アップに貢献したいと考えております。

精神力をアピール

私は、テレフォンアポインターの経験があり、強い精神力が長所だと考えております。
電話での契約というものは非常に難しいのですが、そこにやりがいを感じ、平均して毎日200件ほどの電話をかけておりました。
目標を達成できないこともありましたが、「どうせ失敗するならいろいろ試してみたらどうだろう」「いつか結果が出るよ」など先輩からさまざまなアドバイスをもらい、精神的に持ち直すことができました。
また、自分自身の経験から、新人教育も大事だと考えております。
新人は断られることに慣れていないため、新人の精神面のフォローは常にできるよう心がけていました。
営業は、精神力が大切になる仕事だと実感しています。
これまで培ってきた精神力を活かし、御社に貢献していきたいと考えております。

まとめ

今回は、テレアポ経験者の職務経歴書の書き方について、大切なポイントや注意点を記載してきました。

テレアポ経験は、どの職種にも通じるコミュニケーション能力や電話応対力が身に付く業務であり、選考を有利に進めやすいといえます。

しかし、職務経歴書を記載するときには、単にスキルの列挙だけではいけません。

採用担当者の目を引き、印象に残らなければいけないのです。

そのためには、スキルやキャリアの棚卸し、企業と自身の適性の照合、求める人材を把握した上での強みのアピールが重要となってきます。

好印象を与える職務経歴書を作成するためにも、今一度自分がやってきた業務の経験を、これから入りたい企業でどのように活かしたいかあらためて考えてみてください。

営業の仕事は強い精神力が求められるうえに悩みも多いかもしれませんが、その分目標を達成したときの喜びも大きくなります。

今回ご紹介したポイントを参考にし、他の志望者と一歩差がつく職務経歴書を書いてみてくださいね。

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