はじめに
就活を始めると必ずと言っていいほど耳にする「OB訪問・OG訪問」ですが、
こんな風に感じている就活生も多いのではないでしょうか。
今回はそんな方に向けて、OB訪問・OG訪問の目的や方法、始める時期について徹底解説します!
【OB・OG訪問】OBOG訪問をする目的
まずはOB・OG訪問をなぜするのか、その目的についてお話しします。
目的に応じて自分にとってOB・OG訪問が必要なのか必要でないのか、考えてみてください。
さて、OB・OG訪問をする理由を一言で表すならば、「自分の仮説を実証するため」といえるでしょう。
「就活は情報戦」とよく言われるように、就活生は自己分析や企業分析を通して自分についても社会についても深く知ることを求められます。
そうして自分が集めた情報の真偽を、答え合わせができる絶好の場がOB・OG訪問と言えるでしょう。
「自分の仮説を実証する」という前提を踏まえて、以下で具体的な目的を見てみましょう。
企業や業界について深く知る
OB・OG訪問では、企業や業界について実際に現場で働く社員さんに直接質問をぶつけることができるため、
よりリアルな一次情報を知ることができます。
人事の方ではない、現場の社員さんにこそ聞きたいことを3つ紹介しておきます。
企業や業界について社員さんに直接聞きたいような質問が思いつかない!という人は、
まずは訪問しようとしている企業やその企業が属している業界について調べるところから始めるといいでしょう。
業界研究・企業研究について詳しく知りたい方は以下の記事が参考になるでしょう。
企業の社風や内情
OB・OG訪問では、企業の実際の社風や人事の方には聞きづらい企業の内情について知ることができます。
就活サイトや企業説明会で説明される「社風」が実情と合っているのかを確かめておくことは、
入社後のミスマッチを防ぐうえでも大切なことです。
もしかしたら、自分の目指している部署は企業の社風をあまり反映していない、なんてこともあるかもしれません。
将来のキャリア
自分が目指したい将来のキャリアプランがあれば、それが実現できるのかを聞いてみるのも良いでしょう。
訪問する社員さんをはじめ、その方の同僚や先輩の話をうかがうことができれば、
自分が目指したい理想像がより明確になるかもしれません。
企業で働く人
社員さんにはどんな人が多いのか聞いたり、訪問した先輩の雰囲気からその企業で働く人をイメージすることができます。
自分が一緒に働きたいと思える人なのかどうかを知る、というのも一つの目的でしょう。
どんな人が働いている企業なのか、というのは就活において非常に大事な指標です。
内定者の話でも「最後は人で決めた」という声が多く出てくるのは、それだけ「人」が大事なことの現れではないでしょうか。
自己分析を深める
「自己分析を深めたい」という目的でOB・OG訪問を活用するのもいいでしょう。
最近はOB・OG訪問が一般化してきたこともあり、
「自己分析を一緒にしてあげる!」というOB・OGの方も増えてきています。
自己PRを添削してもらう、志望理由を聞いてもらうなどして、企業の視点からアドバイスをもらえれば、
自己分析により磨きがかかること間違いなしです。
「まだ自己分析が不十分…」という方はまずはこちらの記事を参考にしてみましょう。
内定に近づく
より直接的に内定に近づくために、OB・OG訪問をするという就活生もいます。
なぜOB・OG訪問をすると内定に近づくのかについて解説します。
高評価が内定につながる
OB・OG訪問を積極的に行っている企業では、社員に就活生を評価するように求める企業もあります。
訪問時に企業への志望度の高さが伝わったり、鋭い質問で能力の高さが伝われば、
社員さんからの高評価が得られ選考が有利に進む可能性があるのです。
訪問の有無が選考に影響する
そもそもOB・OG訪問をしたか否かが選考の有利不利に影響するという企業もあります。
特に商社・銀行などの人気企業にみられる傾向で、OB・OG訪問の回数が多いほど志望度が高いと判断されることもあります。
志望度の高さが重視されるといわれている業界を目指す就活生は、意識的にOB・OG訪問をすると良いでしょう。
【OBOG訪問】どうやってOB・OGを見つけるの?
OB・OG訪問をする目的が明確になったら、次は訪問するOB・OGを探しましょう。
OB・OGを探す方法には以下のようなものがあります。
OB・OGマッチングアプリ
まずはOB・OG訪問用のマッチングアプリを利用するという方法です。
「自分には人脈がない…」という人でも手軽に社会人と知り合うことができますし、
自分の条件に合ったOB・OGを探すことができる点も魅力です。
企業によって利用しているサービスが異なるため、複数のサービスを併用するのがおすすめです。
ビズリーチ・キャンパス、 Matcher、 VISITS OB
※OB・OGマッチングアプリの利用増加に伴って、残念なことに社会人と就活生の間でトラブルが発生していることも事実です。
特に学生のみなさんは安全性にも気をつけてサービスを利用するようにしてください。
大学のキャリアセンター
大学のキャリアセンターで卒業生名簿や卒業生データベースを見ることで、OB・OGを探して連絡をするという方法です。
しかし近年では個人情報保護の観点から、そうした卒業生の情報を公開していない大学もあるようなので、
自分の大学ではOB・OGを探すことができるのか調べておくのも良いでしょう。
自分の人脈
サークルやゼミ、研究室といったコミュニティの人脈を利用するという方法です。
優秀な先輩を排出しているコミュニティに属していれば、それだけ有用な情報を得ることができます。
また同じコミュニティに属しているという仲間意識から、より本音で話を聞くことができたり親身になってもらえる可能性も高いといえます。
企業に直接連絡
企業の公式ホームページなどから連絡先を入手し、電話やメールで直接OB・OG訪問をお願いするという方法です。
企業によってはOB・OG訪問を受け付けていなかったり、会社説明会を案内されたりしてしまいますが、
上手くいけば社員さんを紹介してもらえます。
上記の方法でOB・OGにアクセスできなかったときには、企業に直接連絡してみるのもひとつの手です。
【OBOG訪問】いつから始めたらいいの?
訪問したいOB・OGが見つかったら、あとは実際にアポイントを取って訪問をするだけ!
なのですが、いざ訪問しようとなると気後れしてしまうもの。
「やらなきゃいけないのはわかっているけど、なかなか始められない」
と足踏みしている学生さんも意外といるのでは?
そんな方に向けてOB・OG訪問を始める時期について解説します!
結論、いつから始めても良い
結論から言えば、「いつから始めても良い」ということになります。
業界によって訪問すべき時期が決まっているわけでもありませんし、
早すぎるからいけないということも基本的にはありません。
早くからOB・OG訪問を始めれば、それだけ自分の仮説を深める機会が増えていきます。
ただOB・OG訪問をするうえで注意すべきこともあるため、ここでは2つほど紹介しておきます。
きちんと下調べはしていこう
「高評価がもらえれば選考で有利になる」というお話をしましたが、当然その逆も然りなのです。
訪問する際に準備が不十分で、社員さんから低い評価を受けてしまえば、選考で不利に働く可能性もあるということ。
相手に時間を割いていただくため当然のことではありますが、きちんと下調べをしたうえで仮説をもってOB・OG訪問をしましょう。
社会人は忙しい
就職活動が本格化する3月~5月は多くの就活生がOB・OG訪問をしたがります。
そのため、広報解禁前の12月~2月が狙い目ということにはなりますが、社会人の方には当然お仕事があるわけです。
きちんと相手の状況を考えたうえでアポイントを取り、失礼のないようにマナーを守ってOB・OG訪問をしましょう。
【OBOG訪問】何を聞けばいいの?
ここまで記事を読んでいただいた方であれば、何を聞くべきか検討がついているかと思います。
自分の仮説が確かめられるような質問を準備して、社員さんにぶつけてみましょう。
仮説を確かめる手段として、以下の記事にOB・OGへの質問例を掲載しています。
まとめ
OB・OG訪問に関する悩みは解決しましたか?
近年ではデジタル化や新型ウイルスの影響でオンラインでのOB・OG訪問も一般的になり、
社員さんに気軽に話を聞ける環境が整ってきています。
だからこそ、積極的にOB・OG訪問を活用して自分の就活に活かしていきましょう!