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はじめに
転職を考えているものの、転職理由について悩んでしまうことはありませんか。
実際の理由は数多くあっても、そのまま正直に伝えてしまうと印象が悪くなってしまうのではないかと、悩むこともあるでしょう。
営業職への転職を考えた際に、なかなかよい文章が思い浮かばずに悩んでしまうことがあるはずです。
しかしネガティブな内容であっても、伝え方次第で印象をポジティブに変えられます。
今回は転職理由をポジティブに変える書き方と伝え方、例文などをご紹介していきましょう。
【営業の転職理由】転職理由を伝えるときに意識すべきこと
転職を考えたときに転職理由をどのように伝えるべきか、考えたことはありませんか。
後ろ向きな理由ではなくても、転職理由によってはネガティブにとられてしまうこともあるので、気をつけなくてはいけません。
伝える際に意識すれば印象は変えられます。
以下からは転職理由を伝える際に、意識するべき内容について解説していきましょう。
入社後の活躍をイメージさせる理由にする
まずは入社後の活躍がイメージできる理由を述べる必要があります。
活躍するイメージを持てない人を、採用担当者が採用する可能性は低いと考えてもよいでしょう。
退職理由がネガティブな理由であったとしても、そのまま伝えることはせずに、前向きな言葉に言い換えるようにします。
言い換えることによって、採用担当者の印象も大きく変わるでしょう。
たとえば人間関係で転職をする場合です。
その場合は「周囲と協力しながら今まで以上に仕事ができる環境で、自分のよさを発揮させたい」と言い換えてみると印象が変わります。
人間関係で周囲と協力ができない環境であったものの、新しい環境で周囲と協力をしながら自分らしく仕事をしたいと気持ちが伝わるはずです。
前向きな転職理由は入社後に活躍したいという意欲を相手に伝えられます。
前向きな言葉に言い換えて伝えるようにすることが大切です。
転職先の企業にも当てはまる理由にしない
ネガティブな理由は同じ理由ですぐに退職されるのではないかと、企業に思われてしまうことが問題です。
すぐには辞めないと思っていても、よい印象を与えられません。
できるだけ、転職理由は転職を希望する会社に当てはまる理由にはしないようにしましょう。
「出張や移動が多かった」「残業が多かった」などは、転職希望先の企業でも起こる可能性のある転職理由です。
このような理由であれば採用しても、また同じようなことがあるとすぐに辞めてしまうかもしれないと思われるかもしれません。
こう思われてしまった場合、本人にそのつもりがなくてもマイナスイメージとなってしまいます。
応募先とは関係がない転職理由を伝えるようにしましょう。
【営業の転職理由】転職理由を考える3ステップ
転職理由を考える際に必要な3ステップをご紹介します。
ポジティブな内容にすることが大事であるとお伝えしましたが、事実と異なる内容になってしまっては意味がありません。
ネガティブな内容をポジティブにすることは難しいかもしれませんが、3ステップを知ることで容易に書き出せるでしょう。
①転職を考えたきっかけを書き出す
まずは転職について考えたきっかけを書き出します。
いくつかあるのであれば、すべて書き出しましょう。
この段階ではネガティブな自分の本音、正直な感想で問題はなく理由を書き出します。
そうすることでどうして転職をするのかという理由が、自分の中でも整理できます。
その際に、次の転職ではどう仕事をしたいかなどを考えることも必要になるのです。
転職活動をはじめていくと、転職のきっかけと転職後に求めていることがつながらない場合もあります。
なぜ転職を考えたのかという理由を、自分の頭の中でまとめておくことが大切であり、同じことを繰り返さないためにも重要です。
②言い方・伝え方を工夫する
そしてきっかけ理由の言い方や伝え方を、ネガティブなものからポジティブな言い方や伝え方に変わるように工夫をします。
まったく別な内容に変えてしまうと、本来の理由とかけ離れてしまいます。
そのため言い方や伝え方は非常に大事です。
代表的な転職理由とおすすめの言い換え例をご紹介します。
ノルマが厳しい
営業職の場合にはノルマがつきものと考える企業も多いのが実情です。
自分のスキル以上の結果を残さなくてはいけない場合、転職理由として考えることもあるでしょう。
ノルマが厳しくて転職を考えた場合は「数字にとらわれず本当にお客さまのためを思った提案がしたいと思った」と言い換えをします。
ノルマは数字であり、数字ばかりを追いかけていることが厳しかったわけです。
数字を気にせず、お客さまのために仕事をすることは、最終的には会社の売り上げにもつながります。
ネガティブな内容を変えることで、ポジティブな内容になり、会社のために頑張りたいというアピールにつながる内容になるでしょう。
残業が多い/休日が少ない
営業職は顧客や新規客の予定に合わせて行動することが多いです。
休みなどが少なくなることや残業も多いこともあげられます。
残業・休日などは応募先企業でも起きる可能性のある問題です。
そのまま伝えてしまうと、すぐに辞めてしまうかもしれないと思われかねません。
「顧客へのフォローや新規へのアプローチ方法を見直し、効率性重視の営業をしたい」と言い換えましょう。
さらに効率性を重視して、見込み顧客に深くアプローチするような営業がしたいという、ポジティブな言い方へ変えられます。
給与に不満がある
インセンティブが少ないことに不満があるなら「自分の頑張りが評価される環境に身を置いて結果を出したい」と言い換えましょう。
また基本給が少ないことに不満があるなら「お金が最終目標になってはいけないと思い、お客さまの課題解決を大切にし、給与に縛られず働きたい」と言います。
退職のきっかけをそのまま伝えるのではなく、前向きな印象のある言葉・言い回しにして伝えましょう。
そうするとポジティブな内容になり、企業の印象も変わっていきます。
業界の先行きが不安
会社や業界の先行きが不安と感じての転職の場合などは「腰を据えて、長く働ける環境で仕事に打ち込みたい」と言い換えてみましょう。
同業種へ新たに転職を考えた場合には、また先行きに不安を感じて転職をしてしまうのではないかと思われてしまう可能性もあります。
他業種への転職や場合に使用することや、ほかに理由があればそちらを述べるほうが印象もよくなるでしょう。
会社や職場の雰囲気になじめない
入社してみて周囲の人となじめずに、退職をしてしまうこともあります。
個人主義になじめなかった場合は利己的に競い合わずチームの力を活かし、お客さまの利益を最大化したいと言い換えましょう。
またチーム主義になじめなかった場合は「チームで慣れ合いをせず個人としての能力を高め、企業を引っ張っていけるような存在になりたい」と言います。
なじめなかった理由によって言い換えをしますが、会社やお客さまのことを優先した考え方だとアピールしましょう。
そうして会社に有益な人材であることを主張してみてください。
③転職理由と志望動機のつながりを考える
ここまで転職理由に対しての言い換えや伝え方をご紹介しました。
転職理由と企業を志望する理由につながりがないと、たとえ転職理由が印象を悪くするものであったとしても、企業側に突っ込まれてしまいます。
また転職が決まったとしても、入社後にミスマッチを起こす可能性があります。
あくまで転職理由は本音ベースで、正直に伝えましょう。
言い方や伝え方を変えただけで転職理由を正直に伝えていれば、ミスマッチであったり企業側から突っ込まれたりした場合でも答えられないことはなくなります。
【営業の転職理由】転職理由を伝えるときの3つのコツ
転職理由は具体的に述べることが基本です。
どのような理由が転職のきっかけになったのか、わかりやすく伝えなければなりません。
その際に自分の強みであったりなどを織り込み、転職先を志望する理由とつなげることが必要です。
実際にどのような答え方をするべきか解説していきましょう。
①転職のきっかけを端的に述べる
転職理由は長々と説明する必要はありません。
結論ファーストで、簡潔に転職のきっかけを伝えてください。
転職理由については、先に言い換え伝え方についてご紹介しましたので、印象を変えて伝えましょう。
「起業方針が合わなかった」「キャリアアップがしたい」などでは、具体的な言葉がありません。
企業側が転職のきっかけを理解できないかもしれません。
伝え方次第では前職のグチばかりにもなりかねず、自分自身の印象を悪くする可能性すらあります。
どのようにキャリアアップをしたいのかなどの、具体的な理由を盛り込んで伝えるようにしましょう。
②自分の強みや経験を伝える
転職にあたって、自分が活かせると思った強みやそれがわかるような経験を補足することも必要です。
その場合には「事実ベースで」「自身の経験を整理」して、話すことが重要です。
相手に伝わる長所を組み立てるには以下のように構成をしましょう。
✓課題
✓行動
✓結果
このようにすると長所に関するエピソードが整理でき、相手に伝わりやすくなります。
転職理由とともに話す場合には、転職理由と転職先の理由をつなげるために必要な内容を取り入れながら話すと、スムーズにつながるでしょう。
③転職先を志望する理由につなげる
基本として転職理由は志望動機と一貫性をもたせなければなりません。
そして転職先を志望する理由につなげることが必要だといえます。
転職とは自分が求める志望動機を叶えるためにすることです。
その「叶えるための場所」が転職先です。
そのため、志望理由はつながりがあるものになります。
たとえば人間関係に問題があり転職を考えた場合、次の会社では人間関係などに悩まない環境で働きたいと考えるでしょう。
志望動機と自分の強みをつなげれば、転職を志望する企業へ自分が有益な人間であることをアピールできます。
転職動機と志望理由が合致していても、企業側に有益な人材であることがアピールできなければ意味がありません。
誇張や嘘、偽りはよくありませんが、強みを踏まえて伝えるとさらに印象をよくできます。
【営業の転職理由】転職理由の例文を見てみよう
ポイントを押さえた転職理由が有効だとご理解いただけたでしょう。
ここでは転職理由の例文を、営業経験者と未経験者の場合でご紹介します。
それぞれのポイントをチェックして参考にしてみてください。
営業経験者の転職理由
営業経験者が別の業界の営業職に転職するときの転職理由は、たとえば以下のとおりです。
「前職でも営業職でしたが個人の成果を重視する職場であり、チームワークで仕事を進めていくという環境ではありませんでした。
社内でコミュニケーションをとることが少なく、同僚や先輩と常に成果を競い合うことが当たり前でした。
仕事とは1人で進めるものでなく、チームで進めることが重要と考えている私とのギャップがありました。
同じ目標で向かって社内の人とともに仕事ができる環境で働きたいと考え、転職を決めました。
貴社の業務内容などを拝見したところ、私の求めているチームワークで仕事できる環境だと思い、貴社では目標に向かいコミュニケーションをとりながら成果をあげたいです」
解説
人間関係やノルマなどの問題で転職をする場合は、採用後にも同じ理由で辞める可能性があるかもしれないと思われてしまいがちです。
「よりより人間関係を構築したい」などポジティブに言い換えることで、仕事に対しての意欲を企業側に伝えることが可能になります。
前職の悪口などにならないように注意をすることが必要です。
営業未経験者の転職理由
前職がサービス職(販売)の営業未経験者が営業職に転職するときの転職理由は、たとえば以下のとおりです。
「私は前職で販売仕事をしておりました。
販売の仕事も営業職もどちらもお客さまとのコミュニケーションを大切にし、提案をしていくことが仕事であると思っています。
販売の仕事はお客さま個人への提案がほとんどです。
興味のあるお客さまが相手になるので購入をして委託チャンスも高く、お客さまの求めているものを提供できた際には感謝をされることもあります。
やりがいもある仕事ですが、以前より営業の仕事にも興味がありました。
販売の仕事で得たコミュニケーション力や、提案力などの経験を活かせると思っております。
営業職は今まで経験したことがありません。
ですが、お客さまを大切にしながら、自社製品のよさが伝えられる営業を目指していきたいです」
解説
未経験の場合には経験者に比べてハードルが高くなってしまいます。
そこで今までの経験をアピールすることや、入社後に努力をすることなども必要です。
それ以外に、資格などがあると未経験であってもプラスになると認めてもらえます。
営業系の資格には以下のようなものがあります。
販売士検定…小売店向けの商材を製造・販売する会社の営業向きの資格
小売店の知識が必要となる資格です。クライアントからの信頼度が上がる資格になります。
こういった資格もあるので、取得に向けて勉強してみるのもよいでしょう。
まとめ
今回は営業職の転職理由の書き方や、伝え方のコツについてご紹介しました。
転職理由がネガティブだと、応募先企業の印象が悪くなると思ってしまうかもしれません。
しかし言い換えや伝え方によっては、ポジティブにできることがおわかりになったでしょう。
正直な理由をポジティブに言い換えれば、印象を変えられます。
わかりやすく転職理由と志望理由がつながるように伝えると、意欲なども伝わりやすくなるでしょう。
自分の強みなども取り入れながらアピールすれば、印象をプラスにできます。
転職理由はネガティブにならずポジティブにできると覚えておきましょう。