面接で好印象を与えるために必要なビジネスマナー

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はじめに

書類選考に通っても、面接で好印象を残せない限り、内定ゲットはできません。

志望動機や自己PRをどんなに考えて、しっかりアピールできたとしても、見た目やマナーがなっていないと採用は難しくなります。

共に働きたい人材、取引先や顧客などの前に出して恥ずかしくない人材、会社を代表する顔としてふさわしい人物を求めているのです。

そこで、面接で好印象を与えるために必要なビジネスマナーについて解説していきます。

面接でのマナーを流れ順に紹介

面接は、面接官と対面している時だけ、しっかりマナーを守れば良いわけではありません。

実は面接の人物チェックやマナーチェックは会社に到着した時から、退出するまで続いています。

そこで、面接でのマナーを流れ順に紹介していきます。

大きく分けて受付・訪問の際、控え室でのマナー、入室時、面接中、退室時について詳しくご紹介するとともに、入室時にやりがちなマナー違反、話し方のマナー、名刺のマナー、面接後のマナーもしっかりマスターしましょう。

受付・訪問

面接を受ける企業や面接会場など指定される場所に訪問する際は、絶対に遅刻はNGです。

人身事故などで電車が止まる場合やバスが渋滞に巻き込まれるなどすることも、あらかじめ考慮に入れ、通常の所要時間よりゆとりを持てるよう、早めに出発することが大切です。

天候が悪い日などは混雑することもあるので、余裕を持って出発しましょう。

そのうえで、約束した時間の10分前には到着し、受付ができるようにします。

受付では用件をハッキリと伝えてください。

たとえば、「本日○時に×部の△様と面接を約束させていただきました◇と申します」のように短くハッキリ伝えます。

礼儀正しくハキハキと話せることも、重要なマナーです。

受付がインターホンや内線電話での呼び出しの場合

大きな面接会場での面接の受付やスタッフがいる受付ではなく、無人の受付で、インターホンや内線電話での呼び出しをするケースもあります。

案内が掲示されており、内線の呼び出し番号などが表示されています。

その通りの番号を押し、担当者が出たら、挨拶と用件を簡潔に伝えてください。

伝え方は対面のスタッフがいる場合と同様です。

「その場でお待ちください。」や「すぐ左横の控え室にお入りください。」などの指示があれば、指示に従いましょう。

控え室

面接の順番や時間が来るまでの間や面接官が業務で遅れている場合など、控え室で待たされることがあります。

控え室は休憩室ではありません。

面接の準備段階として、すでに面接は始まっているのだと認識しましょう。

携帯電話やスマホをいじって、情報検索をする、ゲームをするなんてもってのほかです。

控え室に入ってから、落ち着きなく、キョロキョロするのもいけません。

立ったままウロウロしたり、周囲を見渡したりしていると、マイナスの印象を企業に与えてしまいます。

用意された席に姿勢を正して座り、資料を見るなど静かに待機しましょう。

足を組んだり、貧乏ゆすりしたりもNGです。

入室時

控え室で待機していて、面接の順番が来たらどのように行動すれば良いのでしょうか。

入室時にも細かなマナーがあります。

そんなの面倒、自分なりにテキパキ、礼儀正しく動けば大丈夫と軽く考えず、定番のマナーを実践しましょう。

まず、名前を呼ばれたら、ドアをゆっくり相手に聞こえる程度の力で3回程度ノックします。

「どうぞ、入ってください。」といった返事があったら、「失礼します。」と断って、静かに扉を開けて入ります。

扉を閉める際は、後ろ手で閉めるのはマナー違反です。

ドアのほうに振り返ってから静かに閉めましょう。

まずは、イスの横に進んで立ち、大学名・学部名と氏名をハッキリと伝えて、「お座りください。」と言われたら、「失礼いたします。」と言ってから着席しましょう。

入室時にやりがちなマナー違反

入室時にやりがちなマナー違反があるので、誤って行わないよう注意してください。

よくあるマナー違反は、先に入室して面接室で待たされているところへ、面接官が後から入室してくるパターンで起こります。

面接官が入ってきたら、すぐに立ち上がりましょう。

座ったままの状態で迎えてしまうことはNGです。

立ち上がって姿勢を正して直立し、面接官が所定の位置に着いたら、頭を下げて会釈し、大学名・学部名・氏名を名乗ります。

面接官から着席の指示があったら、座るようにしましょう。

面接中

面接中は緊張しているので大丈夫という方もいますが、逆に緊張しているからこそ本来できることができなくなることもあります。

心の中で深呼吸して、気持ちを冷静に落ち着かせ、姿勢を正しましょう。

膝を揃え、足を揃えて背筋を伸ばし、手は女性なら軽く組んで膝の真ん中に、男性なら軽く握って両膝の上に置きます。

視線は面接官のほうを見ます。

面接官が複数いる場合は、質問をしている面接官のほうを見るようにしましょう。

話す際も面接官の目を見ながら、しっかり聞こえる音量でハキハキと答えます。

話し方のマナー

面接は質問に対して答えることやり取りが基本になりますので、話し方はとても重要です。

多くの学生と面接をするため、一人ひとりの話し方の癖や言葉遣いが気になってしまうので注意しなくてはなりません。

面接官の質問をよく聞き、話が長くならないよう簡潔に答えるのが基本です。

話す際は、ハッキリとした声で、大げさにならない程度に適度に身振りを交えて話すようにしましょう。

適切な敬語を使うことを心がけます。

二重敬語や誤った日本語は避け、友人の間で使っている若者言葉や流行語、ネットスラングなどの日常語は使わないようにしてください。

想定問答集を頭の中に用意する方もいると思いますが、思い出すように棒読みするのではなく、しっかり気持ちを乗せて相手と対話してください。

名刺のマナー

学生は名刺は持っていないと思いますし、大手企業など多くの学生と面接する場合には名刺は差し出されないケースがほとんどです。

一方、ベンチャー企業や中小企業、大手でも最終面接などに進むと名刺を渡される場合があります。

名刺を受け取る際は、席を立ち、立った状態で行います。

頂いた名刺は両手で受け取ります。

その際、名刺の名前の文字などに手がかからないように気を付けましょう。

相手の名刺を手で塞いでしまうことは失礼にあたります。

名刺を受け取る際は無言ではなく、「頂戴いたします。」と一言添えてください。

名刺を受け取って、すぐにポケットやカバンにしまうのもNGです。

テーブルがある場合は、テーブルの左上に名刺を置いた状態で面接を受けるのがマナーです。

テーブルがない場合、名刺入れがあればその上に、名刺入れを持っていない場合は手を重ねて名刺を表にした状態で膝の上に出した状態で話をしましょう。

もし、名刺はしまってと指示があれば、名刺入れなどに入れたうえでカバンにしまいます。

間違っても面接中に名刺を落とすようなことはしないでください。

退室時

面接が終わると、ホッとして気が緩む方もいますが、まだまだ面接は終わっていません。

会社を出るまでが面接だと考え、退室の際も礼儀正しく行いましょう。

退室にあたり、次の面接が控えていると1人で出ていくのが基本です。

少人数の面接や次の学生がいない場合には、面接官が出口やエレベーターまで見送ってくれることも少なくありません。

いずれのケースにあたっても、適切な振る舞いができるようにしておきましょう。

面接が終わったらお礼を言う

面接が終わったらお礼を言うのが鉄則です。

イスから立ち上がって頭を下げ、「ありがとうございました。」と告げましょう。

そのうえで、「失礼します。」と頭を下げ、扉まで進みます。

もう一度振り返って「ありがとうございました。」と頭を下げてから退室し、静かに扉を閉めます。

扉をバタンと勢い良く閉めてしまわないよう、最後まで気を払いましょう。

面接官が見送りをしてくれる際は、面接官を先に通して、後をついていきます。

出口やエレベーターでお礼と挨拶をする

会社の構造や面接室の位置などにもよりますが、会社のエントランスの出口、上階にある場合はエレベーターのところまで見送ってくれる場合もあります。

この際も、最後に別れる場所、出口またはエレベーターでお礼と挨拶をしましょう。

「本日はありがとうございました。」と頭を下げ、「では、失礼いたします。」と会釈します。

エレベーターの場合、「ここで結構です。ありがとうございました。」とお礼を言い、静かに扉を閉じるボタンを押しましょう。

面接での身だしなみのマナー

採用された場合、新人であれ、誰もが会社を代表する人材になるわけですから、見た目も重要です。

日頃から身だしなみがしっかり整えられるかも重要な要素であり、チェックされています。

身だしなみは当然のように行われるので、少し崩れただけでも悪目立ちしがちです。

服装、髪型、カバンを中心に、女性ならメイクなども含めて、面接での身だしなみのマナーをしっかり実践してください。

面接時の服装については以下の記事もご確認ください。

服装

服装は男女ともに、リクルートスーツが基本です。

個性的なものを選ばず、黒やグレーの単色で、自分の体に合ったサイズのものを選びましょう。

大事なのは「清潔感」と「適度なフィット感」です。

肩がズレている、袖が長いなど大きすぎる場合やスカートの丈が短い、ズボンがパンパンなどフィットしていないと印象がよくありません。

取引先や顧客の前に出すのが恥ずかしいと思わせてはいけません。

男性はYシャツの襟を正し、ネクタイの縛り方にも気を付けます。

アイロンのかかっていないシワシワのYシャツや曲がったネクタイはNGです。

女性はシンプルな白のブラウスに、肌色ストッキングが基本です。

ヒラヒラのレースが付いた派手なブラウスは避けましょう。

髪型

髪型は当然ながら奇抜な髪型はNGです。

髪を染めている方も、面接の際は黒に戻すのが基本です。

最近はヘアカラーは問題なしという企業も増えていますが、ダークブラウンなど落ち着いた色に抑えるようにします。

髪型の基本は清潔感です。

髪が顔にかかり、表情が隠れていると暗い印象を与えてしまいます。

男性は適度な長さのある短髪で、整髪料のつけすぎは注意しましょう。

女性はショートなら髪が顔にかからないよう耳にかけるなどして、ロングの場合は黒いゴムなどでしっかり縛ります。

カバン

カバンは黒やダークブラウンなどの地味なカラーで、A4サイズの大きめの書類が丸ごと入るくらいのものがおすすめです。

汚れや傷、色剥げなどが目立たず、きれいな状態にしておきましょう。

面接中、カバンはイスの横、床に置くのが基本です。

そのため、床に置いた時に、カバンがしっかり自立できる構造のものがベストです。

カバンは外を持ち歩き、汚れていることを前提にするため、テーブルの上やソファの上などに置くのは失礼にあたります。

まとめ

面接で好印象を与えるために必要なビジネスマナーとして、面接でのマナーを流れ順に紹介してきました。

受付・訪問、控え室、入室時、面接中、退室時のマナーをはじめ、入室時にやりがちなマナー違反、話し方のマナー、名刺のマナー、面接後のマナーもしっかり実践してください。

面接での身だしなみのマナーとして、服装、髪型、カバンも整えます。

多くの学生が基本のマナーを実践するので、自分なりのマナーで行っては、悪目立ちしてしまいますので気を付けましょう。

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