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はじめに
「営業職はつらいと言われているけど具体的にどんな原因があるの?」
「営業職に向いていない人の特徴って?」
このように、どのような人が営業職に向いていないのか知りたいと考えている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、営業職に向いていない人の9つの特徴について紹介していきます。この記事を読むことで、自分自身が営業職に向いているのかいないのか把握することができます。
また、営業職がつらいと感じる原因や営業職に向いていないと感じた際の対処法、営業職から転職するのにおすすめの職種なども紹介しますので、現在営業職として働いている方も参考にできるでしょう。
自分が営業職に向いているのかどうか知りたいと考えている方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。
営業職がつらいと感じる原因とは?
営業職は自社の商品やサービスを顧客に販売し、成約を取ることが仕事です。業界や会社によっても違いはありますが、営業職はつらいと感じることも多いでしょう。
ここでは営業職がつらいと感じる原因について解説していきます。
1:厳しいノルマに追われる
営業職がつらいと言われる大きな理由として、厳しいノルマに追われるという点が挙げられます。会社の商品やサービスを顧客に売る営業は、会社の利益に直結する部署となっているため、多くの企業では目標やノルマを設定しています。
そのため、営業は決められた期限以内にノルマを達成することが求められており、ノルマが達成できなければ社内での居心地が悪くなってしまうこともあります。
2:成果主義であることが多い
営業職は給与とは別にインセンティブが用意されている一方で、成果主義であるケースが多いです。また、営業は成績が数字としてはっきりと表れるため、成果が出せなければ周りからも営業としての能力がないと見なされてしまいます。
成果主義である営業は、成果を挙げられなければ上司からも叱責されることもあるため、ストレスを感じてしまう場合も多いでしょう。
3:人との関わりが多く疲れる
営業職はさまざまな人と関わる仕事であるため、人間関係によって疲れるケースもあります。精神的な疲れを感じる原因の多くは人間関係です。
営業職は直接多くの人と関わる仕事であり、商品やサービスを売るためには信頼関係を築くことが大切です。特に人と接することが得意ではない人の場合は、人との関わり合いによって疲れを感じてしまうことも多いでしょう。
4:会社によっては飛び込み営業が多い
企業によっては飛び込み営業も多いです。飛び込み営業とは事前のアポを取らずに企業などを訪問し、自社の商品やサービスを売りこむ営業スタイルのことです。
飛び込み営業は事前アポを取っていないため、相手に迷惑がられて門前払いされることも多いです。たとえば、投資の先物取引の営業などは飛び込み営業をしなければいけないことも多いため、ストレスを感じやすいと言えるでしょう。
5:自分の会社の商品に自信が持てない
自分が取り扱っている商品やサービスに自信を持てない場合、顧客に自信を持って勧めることもできません。また、自信を持てない商品やサービスを販売することにより、後ろめたさを感じてしまうことになるでしょう。
自分であれば使わないような商品やサービスの営業を続けていると、精神的にも良くありません。このような場合、たとえ成果を出したとしても達成感を得ることはできないでしょう。
6:根性論を言われる
営業の職場は昔ながらの体育会系な環境であるケースが多く、根性論を叩き込まれるような場合もあります。日々ノルマに押され、ノルマを達成できていなければ上司から根性論を繰り返し言われるということも多いでしょう。
しかし、実際には根性だけで成果を挙げられるわけではないため、頑張っても結果を出すことができずにつらいと感じてしまうのです。
営業職に向いていない人の9つの特徴
ここまで紹介した通り、成果を求められる営業職はどうしてもストレスを感じやすい体質であることから、特に営業職に向いていない人は避けた方が良い職種だと言えるでしょう。
それでは、どのような人が営業職に向いていないのでしょうか。ここでは営業職に向いていない人の特徴について紹介していきます。自分は営業職に向いていないのでないかと感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。
- 人とコミュニケーションをとるのが苦手
- 計画通りに行動するのが苦手
- 自己肯定感が低い
- 初めて会う人に緊張してしまう
- 落ち込みやすい
- 連絡をこまめにとることが苦手
- 身だしなみに無頓着
- すぐに謝ることができない
- プレッシャーに弱い
1:人とコミュニケーションをとるのが苦手
営業職は他の職種と比べても直接人と接する機会が多い仕事です。そのため、そもそも人とコミュニケーションをとることを苦手としている人には向いていないと言えるでしょう。
営業職として成果を出すためには顧客からの信頼を得る必要があるため、高いコミュニケーション能力が求められます。人と接することを苦手とする人が営業職になってしまうと、うまく仕事ができずに追いつめられてしまう可能性もあるでしょう。
2:計画通りに行動するのが苦手
営業職は多くの人と会う仕事のため、顧客先への訪問や社内での会議など、日々多くのスケジュールを抱えています。そのため、成果を出せる営業は高いスケジュール管理能力を持っていると言えます。
逆に言えば、計画性がなく計画通りの行動をすることが苦手な人の場合、営業職には向いていないと言えるでしょう。営業は複数の業務を並行して行うことも多いため、営業の仕事を効率的に行うためには計画性が重要です。
3:自己肯定感が低い
営業の仕事はコミュニケーション力が重要となるため、技術職のような専門的なスキルは必要とされません。また、成績によって常に人と比べられてしまうことから、自分に自信がない自己肯定感の低い人は営業職には向いていないでしょう。
特別なスキルを必要としない営業職で成績を出すことができないと、自己否定を加速させてしまう可能性もあります。
4:初めて会う人に緊張してしまう
営業職は既存顧客への営業活動だけでなく、新規の顧客を開拓していくのも仕事のうちです。そのため、知らない会社に一人で出向いて初対面の担当者と直接話をする機会もあります。
初めて会う人と話をするのは誰しもある程度緊張するものですが、特に初対面の人が苦手な人の場合は、営業職には向いていないでしょう。特に緊張が身体の不調として出てしまうような人の場合、営業職には就かない方が良いでしょう。
5:落ち込みやすい
営業職はその仕事柄飛び込み営業などを行うこともあるため、相手から嫌な顔をされることも多いです。また、成績が悪い時には上司から叱られることもあるでしょう。
そのため、些細なことで落ち込んでしまうような落ち込みやすい人は営業職には向いていません。営業職は日々プレッシャーのかかる仕事のため、落ち込まずに前向きに仕事に取り組める人の方が向いているでしょう。
6:連絡をこまめにとることが苦手
営業職として成果を出すためには、顧客からの信頼を得ることが重要です。そのためには、問い合わせがあった際に素早くレスポンスを返すことは必須だと言えるでしょう。
そのため、連絡をこまめに取ることが苦手な人は営業には向いていないと言えます。顧客から電話があっても折り返すのが遅かったり、メールでの問い合わせにもなかなか返信しなかったりするような人の場合、顧客から信頼を得ることは難しいでしょう。
7:身だしなみに無頓着
営業職は多くの人と会うことになるため、最初の第一印象が非常に重要です。自分が顧客の場合も、しっかりとネクタイを締めて髪も整えた清潔感のある身だしなみをしている人と、皺のあるスーツに寝癖を付けた人とでは、最初の印象が全く違います。
そのため、普段から自分の身だしなみに気を配れないような、身だしなみに無頓着な人は営業には向いていないでしょう。
8:すぐに謝ることができない
営業職は日々多くの人に会う仕事です。時には取引先の人や上司などから苦言を呈されることもあるでしょう。
そのような場合、すぐに自分の非を認めて誤ることができない人は、営業職には向いていません。営業職として成果を出すためには負けん気の強さやプライドなども重要ですが、成長するためには自分の非を認めることも大切です。
周りの声を聞き入れられない人は、成績を伸ばすことも難しくなる可能性があります。
9:プレッシャーに弱い
ここまで紹介してきた通り、営業職はプレッシャーがかかる仕事であるため、プレッシャーに弱い人は向いていません。営業職は毎月ノルマが定められていることが多く、頑張ってもノルマをクリアできないこともあります。
また、ノルマをクリアできなければ周りの同僚の目が気になったり、上司からプレッシャーをかけられてしまったりすることもあります。このような場合、プレッシャーに弱い人は余計にストレスをため込んでしまい、結果を出せなくなる悪循環にはまりやすいです。
営業職に向いていないと感じた際の対処法7つ
自分が営業職に向いていないと感じる場合は、すぐに仕事を辞めてしまうのではなく先に自分の良くない点を分析したり、成績の良い人を参考にしたりして、対策を行うことが大切です。
さまざまな対処法を試してみることで、営業として成績を出せるようになる可能性もあります。ここでは営業職に向いていないと感じた際の対処法について解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
1:自分の良くない点を分析する
営業がつらい、営業職に向いていないと感じる理由としては、思うように成績が出せないというのが大きいでしょう。そのため、まずは自分の営業スタイルを思い返してみて、良くない点を分析してみましょう。
営業として成績を出すには顧客との信頼関係が重要なため、顧客の視点で考えてみると改善点が見つかりやすいでしょう。営業の仕方を改善できれば、だんだんと成果に繋がる可能性もあります。
2:営業成績の良い人を参考にする
自分の営業方法を改善するには、営業成績の良い人を参考にするのがおすすめです。成績の良い人と自分の営業方法の何が違うのか、一度客観的に見て比較すると良いでしょう。
違いが見つかったら、成績の良い人の言葉のイントネーションや相槌の打ち方などを真似してみましょう。話し方を変えるだけでも顧客からの印象が変わり、成績にも反映されてくる可能性があります。
3:取り扱う商材の理解を深める
自分が取り扱っている商品やサービスに価値を感じていないと、お客さまにも勧めにくく感じてしまいます。また、営業担当者自身がその商品やサービスの魅力について理解していなければ、顧客にもその価値は伝わらないでしょう。
そのため、このようなケースでは取り扱っている商材に関する理解を深めるようにしましょう。顧客目線で自分の商材を見てみると、これまで気づかなかった価値に気づける可能性があります。
4:仕事仲間と営業トークの練習をする
営業にとって営業トークのスキルは非常に重要です。営業トークを練習する場合は、先輩や仕事仲間に手伝ってもらうのが良いでしょう。
仕事仲間に顧客役になってもらい、普段自分が顧客相手に行っている営業トークを聞いてもらいましょう。自分ではなかなか気がつかない改善点を指摘してもらえる可能性があります。
5:顧客との信頼関係を築く努力をする
営業は顧客との信頼関係が非常に重要なため、自分でも信頼関係を築く努力をしましょう。営業成績の良い人は顧客に「この人から買いたい」と思わせる魅力を持っています。
たとえば、小まめに連絡を取ったり訪問したりすることで、顧客との関係も改善されていく可能性があります。信頼関係が構築できれば、「あなたから買いたい」と思ってもらえるようになるでしょう。
6:失敗して当たり前と考える
自分が営業職に向いていないと感じる人の中には、些細なミスや失敗でも落ち込みやすいという人も多いでしょう。誰しも失敗せずに成長することはできないため、失敗するのは当たり前だと考え方を切り替えるようにします。
失敗して当たり前だと考えれば、「次は成功させよう」と前向きに考えられるようになるでしょう。
7:自分で小さい目標を立てる
営業は毎月ノルマや目標を設定されているため、目標を達成しなければと焦ることも多いでしょう。しかし、いきなり大きな目標を達成するのは難しいです。
そのため、目標を達成するための小さな目標を自分の中で立ててみましょう。たとえば、「1日○件お客様に電話を掛ける」といった小さな目標を作り、それを達成できれば小さな達成感を得ることができるようになります。
日々小さな目標をクリアしていれば、仕事に対するモチベーションも上がっていくでしょう。
それでも営業職が無理だと感じた時はどうしたら良い?
ここまでさまざまな対処法を紹介してきましたが、すべて試してみても自分は営業職に向いていないと感じる人もいるでしょう。ここではどうしても営業職が無理だと感じた場合の対処法について解説します。
違う業界に転職する
同じ営業職でも業界が違えば営業方法も変わります。たとえば、今の営業の仕事で新規の顧客を獲得しなければいけないことがつらいという場合、ルート営業であれば問題なくこなせるというケースもあるでしょう。
このような場合は、インフラ業界や化学業界などルート営業がメインの業界に転職を検討してみることをおすすめします。
部署異動を会社に相談する
どうしても営業職が合わないと感じる場合は、違う部署に異動するのも1つの方法です。社内での部署異動ができるようであれば、一度会社に相談してみると良いでしょう。
事務や企画などの部署に異動すれば、営業よりも自分のスキルを発揮できる可能性もあります。
営業職から転職するのにおすすめの職種4選
自分が営業職に向いていないと感じた場合は、別の職種に転職するのも良いでしょう。たとえ向いていなかったとしても、営業職として培ってきたスキルは他の職種でも活かすことができます。
転職を検討する場合は、営業職から転職するのに適している職種を知っておくのがおすすめです。ここでは営業職から転職するのにおすすめの職種を紹介しますので、参考にしてみてください。
1:コンサルティング営業
コンサルティング営業とは、一般的な営業が取り扱っている商品やサービスを売り込むのに対して、顧客の課題を解決するための解決策を提案する営業職です。
営業職の場合、取り扱っている商品やサービスに自信がないと顧客に勧めるのもストレスになりかねません。しかし、コンサルティング営業であれば他のサービスやノウハウも含めたトータルでの解決策を提案するため、やりがいを持って仕事に取り組める可能性があります。
2:販売職
販売職は顧客に対して商品を販売する仕事です。営業職と似ていますが、営業が商品の売り込みを行うことで顧客の購買意欲を高めるのに対して、販売は既存顧客に対して商品やサービスを提供するという違いがあります。
販売職であれば営業職の経験がそのまま活かしやすいと言えるでしょう。また、販売職は営業職と違って商品販売後の顧客サポートまで行うことから、顧客の満足度を高める仕事ができます。
3:事務職
事務職は、主に書類の作成やデータ入力といった事務作業を中心に行う職種です。転職市場でも人気が高い職種ですが、営業職で培ってきたコミュニケーションスキルを活かしやすい仕事だと言えるでしょう。
中には営業事務などの営業職を間近でサポートする事務職も存在するため、営業の経験が役に立つ可能性があります。事務職は数字を扱うことが多いため、どちらかといえば数字に強い人の方が向いているでしょう。
4:ITエンジニア
ITエンジニアは専門的なスキルを必要とすることから、手に職をつけられる職種です。また、知識やスキルを身につけることによって確実にキャリアを積み上げていくことができます。
ITエンジニアの代表的な職種としてはプログラマーやシステムエンジニアなどが有名ですが、セールスエンジニアなど顧客対応を中心に行う職種も多いです。そのため、営業職としてのスキルを活かせるでしょう。
営業職からの転職を成功させる3つのコツ
営業の仕事がどうしてもつらい場合は、無理して続けるよりも転職する方が良いでしょう。しかし、何の準備もせずに転職活動をしても、うまくいかない可能性があります。
ここでは最後に、営業職からの転職を成功させるコツについて解説していきます。
1:転職エージェントを活用する
転職活動をする場合は転職エージェントを利用するのがおすすめです。転職エージェントに登録すればアドバイザーと二人三脚で転職活動を行うことができるため、一人で転職活動をするよりも心強いです。
転職エージェントにもさまざまな種類があるため、自分の目的にマッチしたエージェントを利用しましょう。
2:志望動機と転職理由を考える
転職活動では志望動機や転職理由について必ず質問されるため、理由をまとめておくようにしましょう。
ただし、「営業の仕事がつらかったから」といったネガティブな理由そのままではマイナスの評価になってしまうため、ポジティブに受け取られるような言い方に変換するようにしましょう。
3:自分に合う職種をしっかりと考える
営業職がつらくて転職する場合、「営業以外の仕事なら何でもいい」と考えてしまう方もいるでしょう。しかし、職種を絞らないと転職活動にも時間がかかってしまうため、まずは自分に合った職種をしっかりと考えるようにしましょう。
自分が熱意を持って働ける職種であれば、面接でも相手に思いが伝わりやすくなります。
営業職に向いていないと感じた人は転職も視野に入れよう
営業職に向いていないと感じている場合、無理をして仕事を続けるのはよくありません。努力しても改善しない場合は、転職も視野に入れて適切な対処をすることが大切です。
ぜひ本記事で紹介した営業職がつらいと感じる原因や営業職に向いていないと感じた際の対処法、営業職からの転職を成功させるコツなどを参考にしてみてはいかがでしょうか。