女性営業職が接待に参加する際のポイントを解説!

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【女性営業職の接待の悩み】はじめに

会社や業種によっては女性営業が接待に参加することもあります。

営業職の女性が接待に参加するとき、取引先や上司の横に配置され、性別を意識した対応が要求されるといったセクハラにあう機会も少なくありません。

お客様から契約を取るためだから仕方ない、仕事だから断れずに我慢した経験がある人もいるのではないでしょうか。

今回は、女性が接待に参加する際に心がけておくことや、セクハラ対処法などについて紹介します。

これからはじめて接待に参加するという女性も必見です。

【女性営業職の接待の悩み】接待営業とは

接待営業は、業務中の商談とは違って、リラックスした雰囲気で話ができます。

親密な関係になることで、相手との取り引きを円滑に進められるようになる点で重要なポジションなのです。

取引先の相手を深く知ることができる、親密な関係を築くことでビジネスにつなげられる、ライバルと差をつけられるなどといったメリットがあります。

成果を出して評価を上げたい営業ウーマンにとっても、接待は大切な仕事の1つになることでしょう。

接待営業にもさまざまな種類がある

接待営業にはさまざまな形態があります。

食事やお酒を振る舞う会食、接待ゴルフなどが代表的で、内容を選ぶときは相手の好みに合わせるのが一般的です。

相手の好みがわからないときは、無難に会食を選ぶ会社がほとんどです。

ゴルフ接待といえば中高年男性ばかりのイメージもあるかもしれませんが、近年では女性の社会進出が進んでいるため、男性と対等な立ち位置でゴルフ接待に参加している女性は増えています。

どの形態であれ、お客様に楽しい時間を過ごしてもらうことで親睦を深めること、接待を通じて仕事をもらうことが目的になります。

【女性営業職の接待の悩み】接待営業のポイント

営業の仕事が好きな人にとって接待営業は気合いが入るものです。

自分の接待で絶対失敗したくない、会社のためにも成功させたいと考えながら参加することでしょう。

しかし女性が接待営業に参加するとき、困った場面に出くわしてしまうことがあるのです。

次は、女性営業職が接待に参加するときにおさえておきたいポイントを3つ紹介します。

どのようなことに注意するべきか知っておくことで心構えができますし、接待営業が不安だという人はぜひ参考にしてみてください。

あくまでビジネスである

飲酒をともなう接待でもっとも気をつけておきたいのは、酔っぱらって醜態をさらしてしまうことです。

打ち解けるように接しつつ、相手の様子を観察しながら冷静に振る舞うことが大切です。

また、SNSやメールといった連絡先の交換や、個人的な付き合いを要求されることもあるかもしれません。

仕事の域を超えてプライベートに踏み込まれそうになったときは、はっきりと断りましょう。

「今後の取り引きに影響が出るのではないか」と思って断りにくいかもしれませんが、自分の身を守ることが一番大切です。

敬語を使う

接待をしていて親密な関係になれたからといっても、節度を守ることが大切です。

接待飲みで打ち解けたように振る舞いながら、冷静に相手の様子を見ることも忘れないようにしましょう。

打ち解けた雰囲気になっても、営業側は相手の様子を冷静に見ておかなければなりません。

遊びでなく、あくまでもビジネスで接待をしているということを常に意識しておきましょう。

砕けすぎない関係を保つためにも、会話では敬語を使い続けることがポイントです。

相手をほめる

取引先に気持ちよく過ごしてもらうため、「相手をほめる」おもてなしをしましょう。

相手をほめるというのは、商談をスムーズにするために効果的なテクニックです。

ただしなんでもほめるのでなく、ここぞというときにほめるのが重要です。

むやみにほめすぎると、おべっかを使っている、またはゴマすりに見えてしまうので注意しましょう。

ゴルフ接待の場合は、相手より良いスコアを出すのはNGの場合もありますが、手を抜いていると不自然ですぐバレてしまいます。

相手のプレーの様子や空気を読んで対応するようにしましょう。

そして、むやみに「ナイスショット」と叫ぶよりも、ここぞというときにほめて相手が気持ちよくプレーできるような心配りをすることが大切です。

【女性営業職の接待の悩み】接待での悩み3選

営業接待は仕事を取るうえで重要なポジションだといえるかもしれません。

しかし女性だからといって、必要以上のことを接待で求められるケースもあり、残念ながら多くの女性が悩んでいます。

仕事の延長である接待の場で、常識ある大人な男性であれば問題行動を起こすようなことはしないでしょう。

それでもときとして、困った客にあたってしまうこともあるのが女性営業職のつらいところです。

営業職の女性は接待において、どのようなことで悩んでいるのでしょうか。

接待に関する悩みの代表的な3つを紹介します。

①セクハラをされる

セクハラ接待といえば昭和の古い印象があるかもしれませんが、今の時代でも性別を意識したような対応や行動を求める接待は依然として多いのが現状です。

女性営業をコンパニオン扱いする、お酒を注がせる、料理を取り分けさせるなどといった行為はセクハラにあたります。

考えが古い会社や上司のせいで我慢している女性もいるかと思います。

しかし、女性だからお酌が当たり前、というような性役割の押しつけはしてはいけません。

はっきりと断るようにしましょう。

②接待が残業に含まれていない

接待に参加することで夜遅くの帰宅になったり、休日を拘束されたりということになるので残業代は出してほしいと考える人がほとんどだと思います。

しかし、依然として退社後の接待は原則として仕事と認めず、残業代を支給しないという企業が多いです。

なかには、申請したら時間外労働と認められるという会社もありますが、ほとんどの企業は残業代がつかないサービス残業として扱われます。

「会社の利益につながる重要な接待であれば、きちんと会社が残業代を出すのが当然なのに」と悩んでいる営業職は男女問わず多いでしょう。

③参加を強制される

接待を強制される、会社の業務命令で断れないことも、男女問わずあるかもしれません。

接待では食事と共に飲酒も行われることが多く、お酒の量を抑えたいのに、顧客からしきりにお酒を飲むようにすすめられたり、コップにお酒を注がれてしまい断れなかったりという接待は、体への負担もかかります。

女性の場合、取引先の社長や幹部らのご機嫌取りのために参加させられ、女性営業が接待に使われているのではないか、と不安になる人もいるかと思います。

顧客からの要望にはできるだけ応える必要があるという立場上の問題もあるため、参加を拒否できず悩む人も多いのではないでしょうか。

接待自体はとても大切な業務ではありますが、断れない接待が続くと負担も大きくなるでしょう。

 

強制参加の接待は残業代が出る

一般的に接待の時間は残業代が発生しません。

ただし、会社から接待の参加を強制された場合や、取引先との業務を主目的とする場合は労働時間と認められ、残業代が発生します。

それでも、会社の許可が出なかったり、暗黙のルールになっていたりして周りに相談することも難しく、声をあげられないケースも多いです。

残業代を請求しても会社が支払いをしない場合は、弁護士に相談するという方法があります。

その場合は証拠が必要になるので、接待について記載されたメールやSNS上のやりとり、領収書などの必要な資料を集めておくことが大事です。

営業職だから仕方ないとあきらめずに、疑問に思う場合は弁護士に一度相談することをおすすめします。

【女性営業職の接待の悩み】困った場面での対処法

女性が接待で困った場面に遭遇してしまったときは、冷静に対処することがポイントです。

セクハラまがいなことを客がしてきたときは、「これはセクハラですよね」という態度でしっかり撃退しなければ、行き過ぎた行為に気づかないものです。

続いては、接待で困った場面がおきたときにできる対処法を紹介します。

1年目の新人で接待経験がほとんどない女性営業職の方も、今後接待に参加するときの心がけとして参考にしてみてください

商談を切り上げる

接待中に取引先からセクハラまがいのことをされたり、性を意識したような言動に困ったときは、会社への影響は考えずに商談を切り上げましょう。

顧客の偉い人相手だから、自分の行動で会社に影響が出るのではないかと怖くなるかもしれませんが、1回の商談・売り上げより、あなたの身の安全が大切です。

「自分が我慢すれば良いから」と相手に流されて泣き寝入りする女性もいますが、その必要はありません。

接待中に危険を感じたら、勇気を出して切り上げればいいのです。

お誘いはお礼を言って断る

取引先の相手から、「今度2人で〇〇に行こう」などといったプライベートな誘いをされて困ったという人も多いかもしれません。

取引先を傷つけないようにお礼を言い、「会社の規則で行けない」と言ってお断りをしましょう。

雰囲気を壊してしまうかもしれないとおそれて、断りきれない人もいるかもしれません。

上司の動向が必要である、スマホにGPSがついていて本部に伝わるなどの文言が効果的です。

取引先からしつこく誘われて困ったときは、上司や信頼できる人に相談をしましょう。

セクハラを受けたら報告する

接待中に取引先の相手が下心を出してきたり、セクハラまがいなことを受けたりしたときは会社へ早めに報告しましょう。

実際にセクハラを受けてしまうと驚いてしまい、会社や上司へ報告しにくかったり、真面目な人ほど1人で抱え込んだりしてしまうかもしれません。

しかし、はっきり声を上げなければ今後もセクハラ接待が続いてしまうことや、別の女性がまた被害にあってしまうことも考えられます。

取引先との接待で不信感があるような場面に遭遇したときは、必ず会社へ報告しましょう。

【女性営業職の接待の悩み】まとめ

今回は、女性営業職の接待の悩みについて紹介しました。

接待中にお客様が距離感を間違えてきたときは、笑顔ではっきり断り、受け入れないようにして自分を守ることが大切です。

接待に誘われてはじめて参加するという女性も、予備知識として備えておくと良いでしょう。

接待の場で、取引先や上司から性的な言動があったらそれはセクハラです。

我慢してはいけません。

「会社のためだから仕方ない」と考えて1人で抱え込んでしまう方も多いですが、セクハラにあったときは会社へ報告するようにしてください。

会社で相談できる人がいない場合は、労働基準監督署に相談すると良いでしょう。

また、会社自体が接待を強要して残業代も出さない、命令してくるといった場合は労働問題ですので弁護士に相談しましょう。

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