はじめに
営業の仕事は業界によって忙しさ・きつさは大きく変わり、人材紹介会社の営業はかなりきついと感じる方も多いです。
入社して日が浅いうちに退職してしまい、次の職を探し始める方も珍しくありません。
どうして人材紹介営業はそのように感じる方が多いのでしょうか。
この記事では人材紹介営業がきついといわれる理由や、その対処法について紹介します。
人材紹介営業から転職を検討している方へ向けて、おすすめ業界についても簡単に説明しています。
ぜひ参考になさってください。
人材紹介営業がきつい理由は職種ごとに違う
人材紹介の営業は、CAとRAという2つの業務内容に大きく分類することができます。
CA・RAどちらかの仕事を専門的に行う方もいらっしゃいますが、中にはどちらの仕事も同じ方が担当するケースもあります。
そのためCA・RA専門である方と両面型である方で、仕事がきついと感じる理由は異なる場合も多いです。
まずはCA・RAそれぞれの業務内容について、きついと感じることが多い要素を見ていきましょう。
そのあと、両面型の方ならではの仕事がきつい理由も確認していきます。
CA（キャリアアドバイザー）のきつい理由5選
まず、個人の求職者向けに営業活動をするCA（キャリアアドバイザー）にとって仕事がきついと感じられる理由を解説していきます。
CAは担当した方の転職がうまくいき、感謝されたときには大きなやりがいを感じられることも多いです。
しかし、必ずしもうまくいく仕事ばかりとは限りません。
忙しい時期・疲れているときに仕事がうまくいかないと、なおさらきついと感じられる可能性は高くなります。
仕事がきついと感じている方は、まずその理由がどこにあるかを考えてみましょう。
残業時間が長い
最初の理由は、単純に残業時間が長くなり、自由に使える時間が少なくなってしまう点です。
この理由は、転職希望者との面談スタートが18時以降に組まれることが多いことなどに起因しています。
転職希望者の多くは、働きながら転職活動をしています。
面談の希望が夜になってしまうのも無理はありません。
面談相手の方に思わぬ残業が入ってしまったという場合、「時間を遅らせてほしい」「別日の面談にしてほしい」と言われてしまうこともあります。
どうしても自分の希望する時間に面談スケジュールを入れられない仕事なので、その点がストレスになってしまう方は多いです。
ワークライフバランスを大事にしたい方にとっても、残業が多いことは大きなマイナス要素となってしまいます。
仕事量が多い
人材紹介業は、極端な話「人」さえいれば成り立つビジネスです。
そのため、あらゆるビジネスの中でも「超」労働集約型産業といえるでしょう。
複雑な仕事は帰化やコンピュータに任せる業界とは異なり、転職希望者と連絡を取る・面談をする・会社に報告をする・その人に合った仕事を探すなどすべてが営業マンの仕事となります。
そのため、仕事量はどうしても多くなってしまうのがCAのきびしさです。
特になかなかスムーズに転職先が決まらないクライアントや、リクエストの多いクライアントの担当になってしまうと仕事量が増えてしまいます。
対人の仕事・事務仕事と幅広い業務を1人でこなすスキルと、長い作業時間を求められるため、CAの仕事をきついと感じる方が多いのも無理はありません。
責任が重大
人の転職先を決めるのに関わる仕事は、非常に責任の重い仕事です。
転職希望者の一生を左右する、人生の一大イベントといっても過言ではありません。
そのため、その責任の重さがかなりのプレッシャーとなり、ストレスを感じる方も多くいらっしゃいます。
もちろんこのことを大きなやりがいと感じ、仕事に臨める性格の方もいらっしゃいますが、1つの失敗がきっかけで、次の仕事から大きなプレッシャーを感じるようになってしまうこともあるでしょう。
しかしある仕事で失敗したからといって、次の仕事はすぐ迫ってきます。
CAの仕事は、失敗から立ち直る間もなく責任重大な仕事を任せられます。
精神的な意味でも、きついと感じる方が多いのは当然のことです。
ノルマがきびしく、理想と現実のギャップに苦しむ
多くのCAは、「できるだけ転職希望者の希望に合った仕事を紹介してあげたい」という良心的な気持ちで仕事に臨んでいらっしゃいます。
しかし営業の仕事である以上、CAもたくさんの転職をあっ旋して、数字を出さなければなりません。
人を支えたい・転職をサポートして役に立ちたいという理想があるのに、自分の数字を出すために、現実の仕事はそうなっていないというギャップに苦しむ方も多くいらっしゃいます。
ノルマがきびしく、上司から指導・しっ責を受けることが苦痛という方も珍しくありません。
使命感・責任感が強い真面目な方ほど、こうした悩みを抱える可能性は高いです。
他業種での個人向け営業でも、こうした悩みを抱え、自分の仕事に疑問を抱く方はたくさんいらっしゃいます。
面談がうまくいかない
仕事がうまくいかずきついと感じる方は、面談が大きなネックとなっていることが多いです。
面談の途中でアドバイスの内容を迷ってしまい、頭が真っ白になってしまう・相手から思うように信頼を得られず、そのあと音沙汰なしになってしまうというケースもあります。
面談の数をこなしても結果がともなってこない時期は、ノルマのプレッシャーもあり、精神的に追い詰められてしまうのも仕方ありません。
特に仕事を始めたばかりの若手社員は、まだ面談のテクニックを十分に身につけておらず、こうした悩みを抱えがちです。
仕事に慣れるまではどんな仕事でもきついと感じるものですが、CAの仕事は新入社員のときから、結果で勝負するよう求められるので大きなプレッシャーがかかります。
RA（リクルーティングアドバイザー）のきつい理由2選
続いて、企業向けに法人営業をするRA（リクルーティングアドバイザー）にとって人材紹介営業がきついと感じる主な理由も見ていきましょう。
こちらは個人向け営業ではないので、CAの仕事ほど臨機応変な対応を求められ、残業が増えるといったきつさを感じる方は少ないです。
しかし、クライアントとなる担当企業から求められる要求に応じるのはかなり大変です。
仕事がうまくいかなければ、上司だけでなく、クライアントの担当者からきびしい言葉をもらうことも珍しくありません。
内定・意思確定後の辞退連絡
RAにとって大変なのは、あっ旋した人材が、100%期待通りの仕事をしてくれる保証はどこにもないところです。
それどころか、「やっぱり気が変わった」と内定後に辞退されても、RAが確実にそれを防ぐ手段はありません。
しかし内定後の辞退が出てしまった場合、どうしてもその責任はRAが一部を負うことになってしまいます。
クライアントの企業・人事担当にとっても人事の予定が大きく狂う一大事です。
謝罪の際は本当に申し訳ない気持ちになってしまうでしょう。
紹介した方が辞退となれば、「次から仕事を任せてもらえないのでは」というプレッシャーもあります。
自分ではどうにもならない部分で仕事を失敗する可能性があるのは、RAという仕事のきつさを述べるうえで外せません。
入社半年以内で退職されると返金対応が必要になるから
せっかく人材をあっ旋し、無事入社したと思っても、紹介した方が「職場が合わない」と言ってすぐ辞めてしまうことも考えられます。
そうなってしまうと、やはりどうしてもRAが責められる可能性は高いです。
紹介した実績が取り消しになるだけでなく、ノルマが上乗せされる・会社から悪い評価を受けるといった可能性もあります。
こちらも早期退職されたからといって、その原因が必ずしもRAにあるわけではありません。
返金対応・謝罪などをしながら、内心で理不尽さを感じているRAも多いです。
会社の上司・取引先の担当者両方に頭を下げなければならない点も、かなりのストレスとなります。
こうした点を考えると、RAという仕事もCA同様非常にストレスが溜まりやすく、精神的にきつい仕事であることがよくわかります。
両面型営業のきつい理由3選
最後に、CAとRAの仕事を兼務する両面型営業の方がきついと感じる理由についても見ていきましょう。
CA・RAそれぞれの仕事を専業にしてもきついと感じる方は多いのですから、どちらの仕事にも従事する両面型の方が仕事をきついと感じるのは当然です。
しかも、両面型の方には以下に紹介する3つの理由がそのきびしさに拍車をかけています。
人材紹介営業が、営業の中でもとりわけ仕事のきつい業界として取り上げられることがあるのも、無理はありません。
CAとRAの仕事両方をやらなければならないから
CAとRAの仕事を両方やらなければいけない場合、単純に仕事量が多くなり、きびしさを感じる大きな理由です。
しかもCAとRAの仕事では、相手への接し方が大きく異なるなど、その性質にかなりの差があります。
それぞれの仕事に難しさがあり、頭を切り替えて2つの仕事をしなければならないのは、かなりの激務です。
両面型の方はRAとして企業の採用担当者と会ったあと、夜はCAとして転職希望者と個人面談といったスケジュールをこなすこともあります。
膨大な仕事量に追われるうちに疲れが出て、プライベートの予定などにまで影響が出てしまうこともあるでしょう。
非常に仕事量が多い両面型営業の方は、きついといわれる人材紹介営業でも、とりわけきびしい環境に身を置いているといえます。
土曜日勤務が必須
次に両面型として勤務する方は、土曜日に出勤して、求職者対応に追われることもきつさの理由です。
平日でもCA・RA両方の仕事をこなし、土曜日は求職者の求めに応じて、面談をセッティングするのは体力的にかなりきついものがあります。
週に一度の休みでは、なかなか激務の疲れが回復しきるということもありません。
毎日求職者・人材あっ旋を求める企業からの問い合わせがくる業界です。
人員不足の企業では、休日出勤の代理休暇や有給休暇を取りにくいという場合もあります。
休日が少ないということは、プライベートが犠牲となり、家族サービスなどもままならないうえ、勉強など自身のスキルアップの機会を失ってしまうことになります。
あまりに多忙を極める場合は、転職などを視野に入れる必要も出てくるでしょう。
求職者と企業側の要望の板挟みになるから
人材派遣業の仕事は、企業側が出す条件と、求職者の条件をすり合わせる仕事ということもできます。
CA・RA両方の仕事を1人でこなす場合、企業側と求職者の板挟みになって悩むことも多いです。
自身のノルマもかかっています。
多少条件と異なる部分があったとしても、あっ旋を進めていかなければならないことがあります。
求職者が自身の市場価値以上の転職先を求める場合、どうしても希望する条件であっ旋できないこともあるでしょう。
しかし条件通りのあっ旋をできないことに対し、必ずしも理解を示してくれる方ばかりとは限りません。
誠意をもって説明しても、不満をいわれることは多々あります。
こうした経験が多くなってくると、ストレスが積み重なり、仕事が嫌になってしまうのも理解できるでしょう。
人材紹介営業がきつくなったときの対処法
これまで見てきた人材紹介営業がきついといわれる理由をふまえ、仕事をきついと感じたときの対処法について考えていきます。
人材業界に限らず、長く仕事を続けられる営業マンは、ストレスを感じたとき・仕事がうまくいかないときの上手なストレスマネジメントも得意です。
きついと感じたときも状況を打開する術や、息抜きの仕方を身につけておくと、多くの場面で役立ちます。
以下の見出しで紹介する3つの対処法を参考に、自分なりのやり方を見つけてみましょう。
苦しくなる前に行動量や結果の見直しを行う
きつさでパンクしてしまう前に、行動や結果に関して見直しをするのが正攻法の対処法です。
特にノルマと理想的なあっ旋というギャップに苦しんでいる方は、期末が近づいてくるにつれ、ノルマのプレッシャーが強くなってくることも多いでしょう。
ノルマ達成と自分の理想を両方満たしたいと考えるなら、苦しくなる前に行動管理をしておくことが重要です。
期末になる前から今期のノルマを達成できないのではと感じたときは、現状の課題をいち早く分析し、見直しをするようにしましょう。
余裕のある時期に行動量を増やすことが、かえって全体的な仕事のきつさを緩和させることにつながることもあります。
行動量以外にも、クライアントの条件をどこまで受け入れるかの妥協点など、見直す余地のあるポイントは多いです。
ノルマを分解する改善策について考える
もう1つの改善策として、与えられたノルマを分解する可能性について考えるという方法があります。
たしかにノルマは会社・上司にとって非常に大切な評価ポイントです。
しかし、それをただ鵜のみにするだけでは永続的なストレスから逃れられません。
仮にノルマを達成できなかった月がひと月あったとして、その他の11ヶ月すべてでノルマを大きくクリアする営業社員に対して、会社はどのように判断するでしょうか。
一度ノルマをクリアできていないからといって、その社員を使えないと判断する可能性は非常に低いです。
ノルマは毎月コンスタントに、必ずクリアしなければならないという前提を疑うことも、ときには必要となります。
あくまでノルマは評価してもらう1つの指標で、会社から高い評価を受けること・仕事で良い結果を出すことという目的を忘れずに行動しましょう。
上司以外に頼れる人を作る
仕事がきつい理由でも紹介した通り、人材紹介の営業では成果の出ない原因が、本人以外のところにある場合も非常に多いです。
運悪く、早期退職や内定後辞退してしまうクライアントの担当になってしまったとき、1人でその原因を抱え込んでしまうと大きなストレスになります。
多くの場合、仕事でアドバイス・フィードバックをもらうのは上司となります。
しかし、上司からいつも良いアドバイスをいただけるとは限りません。
上司以外にも仕事の相談ができる、頼れる人を作っておくことが、ストレスを緩和させるのに大いに役立ちます。
アドバイスをもらえなくても、話を聞いてくれるだけでストレスが減るという方も多いです。
会社内はもちろん、会社外での人脈も大切にしていきましょう。
人材紹介営業に向いていない人の特徴
次に、人材紹介の営業が向いていない方に共通する特徴を4つ紹介します。
これらの特徴に当てはまっているという方でも、仕事のやり方を工夫して優秀な結果を残している方は多いです。
しかし性格・適性などで向いていない仕事に就いてしまった場合、適性のある方に比べて苦労をする可能性はかなり高いでしょう。
以下で紹介する特徴に複数当てはまっていて、仕事で多くの悩みを抱えているというなら、転職でより自分に向いた仕事を見つけるのも手です。
さまざまな人と分け隔てなく接することができない
人材紹介の営業では、さまざまなパーソナリティの方と接することになります。
仕事に対する考え方1つとっても、とにかく自分が成長できるところ・より多くの年収を得られるところと前向きに取り組む方ばかりではありません。
残業の少ないところなど、待遇面重視で転職活動する方や、仕事内容・人間関係を第一条件にあげる方もいます。
仕事に対して感謝の言葉より、不満を述べる割合の方が高い方にも、親身になって接しなければいけないのもこの仕事のきびしい点です。
さまざまな性格の方に分け隔てなく接し、自分の価値観と合わない方にも、いら立つことなく対応できなければ、なかなか良い営業活動は実現できません。
プライベートでも人の好き嫌いが多いという方、苦手なタイプと話すとき、なかなか会話のキャッチボールが続かないという方は、苦労する可能性も高いです。
淡々と仕事をこなすタイプの人
人材紹介の営業は、仕事の大部分が対人となります。
そのため事務作業を淡々とこなすのが得意なタイプの方は、あまり適性があるとはいえません。
もちろん資料を作る・データベースから求職者の条件にマッチする仕事を見つけるといった、事務的要素の強い業務もあります。
しかし仕事の成否を大きく左右するのは、採用担当者や転職希望者との交渉・面談です。
この部分に苦手意識があるままでは、なかなか成果を出せません。
また事務の仕事と違って、時間をかければその時間に比例して成果が上がる仕事ではないのも、営業の難しい点です。
数多くの面談をこなしても、なかなか成果があがらない状況を前にしたとき、テンションが落ちてしまう方もストレスを抱えやすくなります。
臨機応変な対応ができない人
人材紹介は景気変動の影響を受けやすく、需要と供給のバランスは絶えず変化しています。
そのため急激な状況の変化があっても、その変化にしっかりと向き合える方が求められる業界です。
臨機応変に変化に対応し、業務を進めるのが苦手な方はあまりこの仕事に向いていないといえるでしょう。
予期できない出来事が発生したとき、パニックになりやすい方は決して珍しくありません。
そうした方は、あらかじめ綿密に計画を立てて行動できるのが強みの、慎重な方でもあります。
しかし人材紹介営業は、予想外のことがあってもすぐ機転を利かせられるタイプの方が、成功する可能性は高いです。
顧客と一緒になって慌ててしまうと、信頼関係にも影響します。
迅速かつ冷静に対処していきましょう。
「人が好きなだけ」な人
人材紹介の営業を志望する方の多くは、人が好き・人を支える仕事がしたいという原点からスタートしています。
そのこと自体は非常に良いことといえますが、単に人を好きなだけであるという方・人の「負」の感情と向き合うのは苦手という方も、この仕事に向いているとはいえません。
仕事のあっ旋という仕事をしていると、どうしても人の心が変わる・誠心誠意仕事をしても裏切られるという経験をしてしまうことがあります。
そうしたときに強いショックを受け、次の仕事に影響をきたしてしまう方も多いです。
人が好きなことはもちろん、人は必ずしも、自分の期待通りに動かないという感覚も備えておくことが求められます。
仕事でつらい経験をしたうえで、「それでも人が好き」と言える方はそのあとも良い仕事ができるでしょう。
きつい場合は転職も視野に入れよう
これまでの見出しで、人材紹介の仕事がきついと感じたときの対処法などを紹介してきました。
しかしそうした方法を実践しても、なかなかストレスが減らない・状況が改善しないというときは転職を考えるのも手です。
無理して頑張り過ぎて体を壊してしまい、長期休養となる方が、そのあとのキャリアに大きな影響が出る可能性は高いでしょう。
体が思うように言うことを聞かなくなってきた・いつも辞めたいと考えるようになってきた、というときは無理過ぎないようにしてください。
転職するならエージェントを利用するのがおすすめ
転職をするなら転職エージェントの利用がおすすめです。
転職エージェントを利用するとネットなどには載らないような細かい情報も手に入るため、入社後に感じるギャップを軽減することができます。
特におすすめの転職エージェントは「アゲルキャリア」です。
アゲルキャリアは、20代の営業職に特化した転職エージェントです。
内定率は驚異の95％と、かなり高い数字を誇ります。
忙しいあなたのために365日24時間いつでも対応が可能ですので、気になる方は是非この機会に利用を考えてみてください。
人材紹介営業の経験が活かせるおすすめの職種3選
人材紹介業で営業職をしてきた方が、その経験を特に活かせる業界・業種はなんでしょうか。
ここでは、人材紹介営業からの転職でおすすめの3つの職種を紹介します。
これらの職種は人材紹介営業で学んだスキルを活かせる・仕事をしている方の価値観が、人材紹介営業の方に近いといった特徴があります。
転職を考えているが自分に合う職業は何か、まだ悩んでいるという方は、これらの職種から検討してはいかがでしょう。
思いきった業種への転職で成功した方も多いです。
IT系企業の営業職
まずはIT系企業の営業職をおすすめします。
人材紹介営業の共通点として、無形商材を扱っていることがその理由です。
法人営業の経験がある方は特に、即戦力として期待されることも多いでしょう。
IT系企業は令和になった現在も成長分野であり、次々と新しい企業ができています。
営業の人材が足りない企業もあるので、求人を見つけるのが困難ということもありません。
条件やスキル・経験がマッチすれば良い縁に巡り合える可能性も高いです。
ちなみにIT系は起業したばかりの新興ベンチャーも多く、企業によって社風や働き方は大きく異なります。
転職する際は給料や待遇だけに目を向けず、自分に合った会社かどうか・活躍できる会社かどうかをしっかり見極めることが大切です。
企業の人事・採用担当への転職
人材紹介営業は、「人を見るプロ」と言うこともできます。
そのため、民間企業の人事・採用担当といった職種への転職も可能性の1つです。
ただし多くの企業では、自分の企業に合った社員を採用するためには、自社の業務内容や社風を良く知る方に採用を任せたいと考えています。
新しく入ってくる方は、いきなり採用などの仕事を任せてもらえないこともあるでしょう。
人事の仕事は採用だけでなく、年間の人事計画表などを作る・社員のデータベースを管理するなど事務的な作業も多いです。
しかし就職・転職市場の慣習や、人材採用ステップについて詳しい知識を得ていることは、採用する側にとっても大きな武器となります。
採用の仕事を本格的に任されるようになれば、人を見極める力が存分に発揮できる可能性も高いでしょう。
教育業界
人材紹介とかなり業種は離れますが、教育業界で働くというのも1つの可能性です。
人の役に立ちたいという気持ちを強くもって働いている方は、近いモチベーションで仕事ができるでしょう。
たとえば塾や家庭教師で子どもの成績を上げることは、転職サポートと同じく担当する方の人生を、大きく切り開く助けとなります。
教育業も人材紹介と同じく、担当するお子さんが自分の思い通りに勉強し、成績を上げてくれるとは限りません。
しかし良い仕事ができたときのやりがい・達成感はひとしおで、生徒や親御さんから感謝の言葉をいただけるチャンスもあります。
人材紹介とは違った形で人の役に立てる職業を検討したいという方は、教育業界への転職も視野に入れて活動してはいかがでしょうか。
まとめ
人材紹介の仕事はたしかに、体力的・精神的にきびしい要素をたくさん含んでいます。
仕事が本当に自分に向いていないと感じた場合は、無理せず転職を考えるのがおすすめです。
一方仕事のやり方・向き合い方を変えることで、大きく風向きが変わる場合も多くあります。
理想ばかりを追い求めず、自分なりの妥協点を見出すことができれば、かえって多くの顧客に満足いく仕事のあっ旋ができるようになる可能性も高いです。
改善の余地があると感じるのなら、できることから変えていきましょう。
