はじめに
営業と聞くと、「人間関係のストレスが溜まりそう」「クレーム対応がきつそう」といったマイナスなイメージをもつ人もいるのではないでしょうか。
今回はその中でも、派遣会社の営業がきつい理由とその対処法について詳しく解説していきます。
【派遣営業がきつい】派遣会社の営業がきつい5つの理由
実際に働いている人の中にも、上記のような悩みを抱えている人が多いかと思います。
営業は、人と人をつなぐ仕事です。
派遣先の企業との契約、スタッフのフォロー、電話営業や飛び込み営業など、仕事内容は多岐にわたります。
仕事を進めるにあたっては、さまざまな方面に気を配る必要があります。
そのため対人関係などのストレスが溜まりやすく、決して楽な仕事とはいえません。
ここからは、派遣会社の営業がきついといわれる5つの主な理由について見ていきたいと思います。
ノルマ達成がきついから
まず理由の1つ目は、ノルマを達成しなければならないことです。
派遣会社にはさまざまな専門的なスキルを持ったスタッフがいます。
そのため、アルバイトや新入社員を一から教育するよりも効率が良く、派遣スタッフの需要は年々高まってきているのです。
またこの業界では、他社との差別化が難しいため顧客の奪い合いも次第に激しくなっています。
したがって営業にはノルマが設定されている場合も多く、これを達成するのが大変なのです。
クレーム対応
2つ目の理由は、クレーム対応をしなければならないことです。
トラブルが起きた場合、自社のスタッフと相手企業、双方のクレームに対応しなければなりません。
スタッフからは、派遣先企業の待遇が悪い、人間関係がうまくいかないといったクレームが考えられます。
一方相手企業からは、スタッフのミスが多い、ほかの人材に変えてほしいといったクレームもあるでしょう。
ただでさえクレーム対応というのは精神的にきついものですし、人から不満をぶつけられてうれしい人はいません。
加えて両者のクレームの間で板挟みになるケースが多く、ストレスも溜まりがちです。
そのせいで胃潰瘍や、精神系の病気にかかってしまうといったケースもあるのです。
達成感がない
達成感を得られないのも、派遣会社の営業がきついといわれる理由の1つです。
仕事の何に達成感を得られるは、人それぞれです。
一般の企業の場合、プロジェクトが成功すると目に見える成果があがったり、自分の仕事が形として残ったりすることも多いので、比較的達成感を得やすいといえます。
一方派遣会社は、人と人をつなぐ仕事といえるでしょう。
仕事が終わったからといって、その仕事が何か形に残るわけではありません。
そのため、営業にやりがいや達成感を得にくいという人も多いです。
やりがいや達成感を得られずにただなんとなく仕事をしていると、つらいことや苦しいことばかりが目について、余計に仕事がつらくなってしまうかもしれません。
実質年中無休
4つ目の理由は、実質年中無休ということです。
スタッフがトラブルを起こしたときには、その対応のために出勤しなければなりません。
自分の会社と相手企業の休業日が同じとは限らず、もし相手企業が自分の会社が休業している日に営業していた場合、休業日でも出勤しなければならないのです。
誰がどこでトラブルを起こすかは予測不可能です。
いつ呼び出しがかかるかわからず、常に気を張っていなければなりません。
休みの日に呼び出されるかもしれないとなると、自分の予定も組みづらいですし、気が休まる暇もないのは精神的にも悪影響です。
休みの日が決まっていたり有給を使えたりと、自分で休みを調整できる一般企業に比べると、派遣会社の営業をつらいと感じる人は多いでしょう。
労働時間に対して低い給料
5目の理由は、労働時間に対して給料が低いことです。
会社全体の利益から、スタッフの賃金や保険料、会社の諸経費などを差し引いた分が会社の営業利益になります。
日本人材派遣協会のデータによると、会社全体の利益のうち、スタッフの賃金と保険料のみで全体利益の約80％を占めており、会社の利益率は1.2〜1.6％ほどです。
これはほかの業種に比べると非常に低いといえます。
そのため、残業時間や休日出勤の割には給料が低くなってしまっているのです。
【派遣営業がきつい】派遣会社の営業がきついときの対処法
ここまでの解説で派遣会社の営業はなかなかきつい仕事だとわかったかと思います。
以下で、営業がきついときの対処法について解説していきます。
現在自分の仕事がつらいと感じている人は、ぜひ参考にしてみてください。
やりがいを見出す
まずは、仕事にやりがいを見出すことが大切です。
過去を振り返ってみると、学生時代の部活動や趣味に関することなど、好きなことなら頑張れた経験がある人もいるかもしれません。
自分の好きなこと、やりたいことのためのつらさや苦しさなら、人は耐えることができます。
仕事も同じで、何か楽しさややりがいを見つけることができれば、今感じているつらさや苦しさが少し和らぐはずです。
つらいときは、入社して良かったこと、仕事をしているうえで感じた喜びを思い出してみると良いでしょう。
人と人をつなげる仕事
派遣会社の営業は、人と人をつなげる仕事です。
そのため、人間関係に気を使わなければならない反面、人から感謝される場面はほかの職業よりも多いといえます。
案件が1つ成功すれば、相手企業とスタッフのどちらからも感謝されます。
100％自分の力で成功した仕事について感謝されると、その分喜びも大きいことでしょう。
人に感謝されるのがうれしい、人のために頑張ることが好き・得意である、という人には向いている仕事といえます。
人の長所を見つけるのが得意になる
派遣会社の営業は、派遣先の企業のニーズとスタッフのスキルをうまくマッチングさせ、その人にぴったりな企業を紹介するのが仕事です。
そのためには、派遣スタッフの強み、良いところを隅々まで熟知しておかなければなりません。
仕事を続けて行くうちに、人の長所や強みを見つけるのが得意になってくるはずです。
このスキルは仕事の場面に限らず、日常生活でも、すべての人間関係を築くうえで重要なスキルです。
仕事を通じて、自分にとっても有益なスキルを学ぶことができます。
転職する
それでもやりがいが見つからない場合や、やりがいよりもストレスが多い場合は転職を考えましょう。
自分に合わない仕事を無理に続けていると、いつか限界がきて体を壊してしまったり、精神系の病気にかかったりしてしまうこともあります。
そうなる前に、自分で環境を変えてみるのは非常に重要です。
自分自身では限界がきていることに気づかない人も多いので、常に日頃から自分の心の声に耳を傾けるように意識しましょう。
転職は現代では珍しくありません。
重く考えすぎないことも大切です。
【派遣営業がきつい】転職する前に考えたいこと
転職すること自体はまったく悪いことでありません。
しかし、思い立ってすぐに辞めるのは危険です。
辞める前には一度しっかりと考えるようにしましょう。
ここからは考える際のポイントを2つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
業界を変えるか、職種を変えるか
まず考えなければいけないのは、派遣会社という業界を変えるのか、営業という職種を変えるのかどうかです。
たとえば、自分の仕事の成果が目に見える方がいい、結果を何か形として残したいという人には、派遣会社という業界が向いていないのかもしれません。
また人と接するのが苦手で、人間関係でストレスが溜まりやすい人には、営業という職種が向いていないといえるでしょう。
誰にでも向き・不向きは必ずあります。
今の仕事が自分に向いていないからといって、落ち込んだり自分を責めたりする必要はまったくありません。
大切なのは、しっかりと考えること、自分と向き合う時間を作って自分についてよく知ることです。
自分が何をつらいと思っているのか、一番変えたいのはどの部分なのかをしっかりと明確にし、転職する際の軸を決めましょう。
そこを間違えてしまうと、転職したところでストレスが溜まり、同じことの繰り返しになってしまい、転職した意味がなくなってしまいます。
営業を続けたいなら
派遣会社に問題があって、営業職を辞めたくない方は、違う業界の営業職を探してみると良いでしょう。
ただ、いざ転職をするとなると、何から始めていいかわからない人もいらっしゃるかもしれません。
「今までのキャリアも無駄にしたくない」「転職先でうまくやっていけるか不安」「もっとひどい職場だったらどうしよう…」など、不安は尽きないかと思います。
そんな不安を抱えている人は転職エージェントの利用を検討してみてもいいかもしれません。
【派遣営業がきつい】転職の際はエージェントを利用しよう
現在転職を考えているという人は、転職サービスの活用を検討してみてはいかがでしょうか。
転職サービスを活用することで、短期間で効率的な転職活動を進めることができます。
中でも営業職からの転職におすすめのサービスが「アゲルキャリア」です。
「アゲルキャリア」の大きな特徴は、20代営業職の転職に特化したサービスであることです。
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まとめ
派遣会社の営業がきついといわれる理由と対処法、転職について考える際のポイントについて理解できたでしょうか。
仕事がつらいと感じるときは、人と人をつなぐ仕事のマイナスな部分、プラスの部分をしっかりと理解したうえで、自分にあった解決方法を考えることが大切です。
きちんと考えたうえで向いていないとわかったら、潔く転職してしまうのも1つの手です。
人生は限られているので、後悔しないように最善の選択をするようにしましょう。
