最近話題のアウトソーシングって何?メリット・デメリット、種類まで徹底解説!

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はじめに

最近、コスト削減や生産性向上の面からアウトソーシングを活用する企業が増加傾向にあります。

あなたの会社でも導入が始まりつつあるというところも多いのではないでしょうか。

そこで今回に記事ではアウトソーシングってなに?という疑問を深掘りして解説していきます。

アウトソーシングとは

アウトソーシングとは、社外へ業務の一部を委託する手法の事です。

委託できる業務は委託先によって得意分野が異なりますが、多岐に渡ります。

元々は設備費・運用費が比較的かかる情報分野で主に使われていましたが、現在では様々な業務を専門にアウトソーシングを請け負う会社が多くあります。

委託例としては、広告制作、情報処理、勤怠管理などが挙げられます。

外部委託することによって社内で処理するべき業務が減り、コスト削減リソースの有効活用が期待できます。

アウトソーシングが注目される背景

1つに国際市場で競争力をつけるためという事が挙げられます。

今までは国内市場のみをターゲットにしていた企業も国際市場に目を向ける必要が出てきました。

新しい戦略を練る必要が出てきましたが、社内のリソースだけでは足りないというケースに陥ってしまうことが多くあるでしょう。

アウトソーシングを活用し、社内ではより優先順位の高い新規戦略事業に集中する事ができるようになります。

2つ目に、少子高齢化の影響が挙げられます。

少子高齢化に伴い、労働人口が減少し人的リソースが限られるようになりました。

そのため、人材不足による業務停滞を防ぐためにアウトソーシングを行う企業が増えました。

アウトソーシングのメリット

アウトソーシングのメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

ここでアウトソーシングのメリットを3つに絞って紹介します。

人件費の抑制

日本には年功序列の風習があり、簡単な業務をしているだけなのに年齢が高いだけで給料が高くなってしまうというケースが多く発生します。

必ずしも社内でこなす必要のない業務はアウトソーシングを活用することで人件費の削減を図ることができます。

例えば、比較的アウトソーシングを活用しやすい事務作業を委託することで事務担当者の残業代の削減にも繋がります。

コア・コンピタンスの強化

コア・コンピタンスとはその企業において中核となる強みを意味します。

その強みとは独自性の高い技術力やノウハウ、能力のことを指します。そしてコア・コンピタンスを強化するためには多くの人的リソースが必要になります。

しかし、現代では労働人口の減少により、全ての業務に最大限のリソースを投入することは不可能です。

そこで、マニュアル化している業務やルーティン業務をアウトソーシングする事で、リソースに余裕ができます。

その結果、多くのリソースをよりコアな業務に充てることができるのです。

業務処理速度と品質の向上

アウトソーシングの活用によって、業務処理速度と製品の質を向上することができます。

アウトソーシング委託業者の多くは、様々な分野の専門性に長けており、高い技術力やノウハウを持ち合わせています。

さらに、多くのクライアントへ対応し、競争力を強化していくために常に最新の技術や知識も兼ね備えているでしょう。

専門業者にアウトソーシングすることによって、生産性向上や製品・サービスの向上も期待できるでしょう。

アウトソーシングのデメリット

ここからは上記のメリットとは反対にアウトソーシングのデメリットを紹介していきます。

アウトソーシングにはどのようなデメリットがあるのでしょうか。

ガバナンス弱体化

ガバナンスとは、統治・管理・支配を意味する言葉で、ここでは不正防止や体制管理のために業務内容を細かく把握することを指します。

アウトソーシングでは業務は委託先企業で行われるため、業務工程に目が行き届かなくなります。

これによって、品質管理や業務効率化において厳密な管理は難しくなってしまいます。

ガバナンス弱体化を防ぐためにもコミュニケーションを円滑にかつ頻繁に取れるようなアウトソーシング先を選ぶことが重要です。

従業員の業務能力の幅が狭まる

アウトソーシングによって社内で社員により行われる業務が少なくなってしまいます。

これによって、社員が自らできる業務の種類が制限されてしまい、業務を通して得られる能力の幅も狭まってしまうでしょう。

また社内にノウハウが蓄積されなくなってしまうことから、いざアウトソーシング先のサービス停止や倒産の際に社内で知識のある人がいないと業務停滞に陥ってしまいます。

この事態を避けるためにも委託先との情報共有社内の人材育成をかかさないことが大切です。

アウトソーシングの種類

アウトソーシングと一口で言っても様々な種類があります。

ここでは主に3つの種類を解説します。

BPO (business process outsourcing)

BPOとはビジネス・プロセス・アウトソーシングの略を表し、業務設計・効果分析・改善案の実行などを一括して外部業者に一括委託する方法を指します。

委託先や契約内容によって異なりますが、勤怠管理・面接システム・社員研修などの人事業務営業業務もBPOの対象です。

例えば、テレアポ業務専門の会社に外部委託すれば、電話対応業務は外部に任せてその他の優先順位の高い業務に集中できるなどのメリットがあります。

ITO (IT outsourcing)

ITOとはインフォメーション・テクノロジー・アウトソーシングの略で、主にホームページの保守や運用、IT戦略の策定やサーバー管理などの企業の情報システムに関する業務を一括で委託する種類になります。

情報システム処理には専門性の高い技術が求められ、業界によっては社内で処理するには難しいという企業も多いです。

ITOを活用することで非IT企業が社内で処理するよりも早く正確に処理が可能になります。

KPO (knowledge process outsourcing)

KPOとはナレッジ・プロセス・アウトソーシングの略で、主にデータの収集や加工、情報の分析を中心とした専門知識が必要な知的業務の委託を意味します。

例えば、規則性が少なく判断領域が多いため、専門知識がないと難しいと言われているデータを扱う業務の処理に役立ちます。

データに基づいて現状を把握し、企業の課題や問題点を分析してもらい、それに対する改善策を見つける事で業績向上などが期待できます。

アウトソーシングと人材派遣との違い

よくアウトソーシングと混同させるものに、人材派遣があります。

人材派遣とどのような違いがあるのか、主に3点に絞って解説します。

まず1つ目は対価を支払う対象の違いです。

人材派遣は業務を依頼する人に対価を支払うのに対してアウトソーシング は業務や成果に対して対価を支払います。

2つ目は契約形態の違いです。

人材派遣では、派遣先企業と派遣社員個人との契約になりますがアウトソーシングでは委託先企業と委託元企業との企業同士の契約になります。

3つ目は向いている主な業務の違いです。

人材派遣と比較して、アウトソーシングでは、ルーティーン化している業務、ノウハウの蓄積が重要視されない業務、社内では対応が難しい専門的な業務、マニュアル化はできていますが、多くの時間や労力がかかる業務などが向いていると言われています。

まとめ

少しでもアウトソーシングの概要が掴めたでしょうか。

今後も導入企業は増加していくと考えられています。

自社の現状を確認しながら、メリット・デメリットと照らし合わせて最適なアウトソーシングを選定、運用するようにしましょう。

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