はじめに
求人広告や販売促進を手掛ける人気企業リクルートの営業がブラックである、という噂はよく耳にします。
リクルートの営業は本当にブラックなのでしょうか。
ブラック企業の定義からリクルートの営業はどうなのか、リクルートの人気な理由と就活のコツまでまとめて紹介していきます。
ブラック企業の定義
まずブラック企業の定義について解説します。
ブラック企業の定義は曖昧であり「会社のコンプライアンスが低く、長時間労働・ハラスメントが常態化している企業」と言われています。
具体的にどのような企業を指すのか、労働時間とハラスメントの観点から紹介します。
月の残業が80時間以上
月の残業が過労死ラインである80時間を超える企業はブラック企業です。
当然ですが、過労死寸前まで社員を働かせてはなりません。
日本の企業の22.7%では月80時間を超える労働が行われていると言います。
パワハラ・セクハラによる不利益
セクハラやパワハラのように自身の実力以外の要因で、自身に不利益を出す企業はブラック企業と言えます。
残念ながら日本の企業の多くではまだハラスメントが残っている状態です。
リクルートはブラックではない
リクルートの営業は激務ではありますがブラックとまでは言えません。
ブラック企業の定義と比較しつつ、月の残業時間と社員の生活を紹介していきます。
月の残業時間
リクルートの営業の月平均残業時間は、40−50時間と言われています。
過労死ラインには遠く、日本の一般的な企業と同じくらいです。
深夜に家に帰れなかったり、会社に泊まり込んで仕事を連日連夜行うというイメージでは無くなってきています。
また会社としても残業を減らす方針で動いているため、これから残業は減っていきそうです。
社員の生活
リクルートは熱心に仕事をし休暇を大切にする社風であるため、休暇を多くとることができ自身の趣味の時間を確保できます。
社員の多くは仕事とプライベートを両立し、充実させることができているようです。
産休のような長期休暇も取りやすいので女性にも働きやすいです。
ブラックと言われる理由
なぜリクルートの営業はブラックと言われているのでしょうか。
ノルマの問題や、顧客からの期待・クレーム、実際に夜営業が多い部署の三つの理由をご紹介します。
ノルマ
リクルートではノルマという言葉は使わず「目標」という言葉を使います。
リクルート内の目標について紹介します。
目標を高く設定する
毎月高い目標を設定します。
ある女性社員は、1日に40社も自転車で営業したという話もあります。
毎日の飛び込み営業は心身ともに大きな負担となっています。
さらに月の目標に対しての達成率が目に見えてわかるため、目標に追われる気持ちが出てしまい、ストレスを感じてしまう人もいるようです。
社員の高め合い
リクルートの社員は、目標に対して意識が高い人の集まりです。
目標を達成できなかった場合、上司に怒鳴られるなんてことはありませんが、社員同士での反省はあります。
契約が取れないとモチベーションが低下するだけでなく、周りの意識の高さと成績からギャップを感じてしまうことがあるようです。
このように営業実績をあげることができず周りについていけなくなって、転職してしまう人もいます。
顧客からの期待・クレームがきつい
リクルートは他企業に比べ、仲介料が高くなります。
その分、顧客からの期待が大きく、成果を出さないとクレームがきついです。
顧客からの過度な期待に耐えられなくなってしまう人は一定数います。
体育会系の社風
リクルートの営業は、体育会系で熱く、ネガティブを良しとしない社風があります。
このような体育会系の気風は、好き嫌いがはっきり分かれます。
また社員同士の距離が、毎晩一緒に飲みに行き、週末もBBQなどをして一緒に過ごすほど近いです。
このような場を避けていると輪に入りにくくなってしまうので、多くの社員は参加します。
このような人付き合いが面倒と感じてしまうこともあるようです。
社風が苦手で転職する人が一定数います。
一方このような体育会系の社風が好きな人にとってはぴったりとも言えます。
なぜリクルートは人気なのか
激務であるリクルートですが、就活生からの人気は絶えません。
なぜリクルートは人気でい続けられるのでしょうか。
やりがいから福利厚生・給料、中途採用が活躍の三つの観点を紹介します。
やりがい
若手であってもやる気と実力があれば大きな裁量権を与えられて、新しいことにどんどんチャレンジできるため、やりがいや自己成長を感じる社員は多いです。
また自身の成果が賞与に直接関わるため、やりがいを感じやすいです。
さらにリクルートの各メディアは有名で影響力が多く、消費者の反応が早いので、モチベーションが維持できます。
給与
給与は実力主義で、成果を出した分だけ出ます。
初任給は400万円で、平均年収は872万円と言われており、世間一般の同世代と比較しても高いため、給与に満足している人は多いです。
福利厚生
リクルートは家賃補助、家族手当のような一般的な福利厚生は用意されておらず、代わりにリクルート独自の福利厚生制度があります。
代表的な制度としてはSTEP休暇とキャリア支援制度があります。
STEP休暇
リフレッシュ休暇のような制度であり、連続年ごとに最大で28日間の休暇を取得できる制度です。
仕事が忙しくて取得できない場合、現金30万円が支給されます。
休暇を取るかどうかは社員ごとによって違いますが、休暇をフル取得して海外に短期留学に行く社員もいます。
キャリア支援制度
独立心旺盛なリクルートの社員は若くして退職することも多いです。
会社としても退職にプラスのイメージを抱いており、退職のことを卒業と呼んでいます。
独立支援のための退職支援制度が充実しています。
中途採用が活躍
リクルートは新卒だけでなく、中途採用が活発であり、多くの中途採用の社員が活躍しています。
新卒に拘らず中途採用も活躍することで社員同士の競争意識も出て、モチベーションが高くなります。
就活のコツ
リクルートの就職難易度が高い企業です。
倍率も高く複数回の選考を勝ち抜かなければなりません。
就活のポイントを紹介します。
筆記試験
リクルートに就職するためには難易度の高い筆記試験を突破しなければなりません。
SPIが実施され求められる合格ラインは高いです。
SPIで高得点を取れるような勉強をしましょう。
面接が重視
リクルートは社風として、ペーパー試験よりも面接が重視されます。
面接では人生に対しての本気度を問われます。
気構えするのでなく自分を出すようにしましょう。
特に重要な学生時代の行動と主体的に動けるかについて解説します。
学生時代の行動
学生時代に頑張ったこと、したことについての行動を聞かれるだけでなく、「なぜそうしようと思ったのか。」の動機が重要視されます。
何を行動したにしても、その動機について深掘りされます。
なんとなくと答えてしまうと評価は下がってしまいますので、深掘りされたときに対応できるように準備しましょう。
主体的に動けるか
リクルートは新規事業も多くあり、主体的に動けて周りに流されない意思を持ってることが重要です。
周りから非難されても自分の意思で語れる人が重宝されるので、自分の意思について語れるよう自分の意思で動いた経験を用意しておきましょう。
まとめ
リクルートの営業はブラックとまでは言えませんが、合わずにやめてしまう人は一定数います。
しかしリクルートはそれ以上に、やりがいや魅力が多くあります。
リクルートを就職の視野に入れてみてもいいかもしれません。