はじめに
将来は営業職に就きたくて「インターンを経験しておこうかな」と考えている大学生もいるのではないでしょうか。
学生のうちから営業の仕事を経験できるインターンは魅力もありますが、実際にはどのような内容になるのか気になるかと思います。
今回は、営業インターンの内容・短期または長期の選び方、営業同行のメリット・デメリット、身につくスキルなどについてくわしく解説します。
営業インターンに不安がある人は、ぜひ参考にしてみてください。
【営業同行してもらえるインターンがおすすめ】営業に同行するメリット
上司や先輩の営業に同行ができるインターンのメリットは、なんといっても生でお手本を見られるという点です。
お客様や状況に応じた振る舞い・言葉づかい・コミュニケーションの取り方など、商談の場に必要な営業マナーといったことを実際の現場で体験できます。
座学や研修でもビジネスマナーやセールストーク術などは学べるかもしれませんが、商談の場でなければ感じられないことは、実際に体験してみないとわかりません。
そして営業同行のあとは、その場で上司や先輩に質問したり、直接アドバイスをもらったりできるので、営業マナーが身につきやすいというのもメリットです。
営業職に興味がある学生にとって、インターンの経験はメリットがたくさんあるでしょう。
【営業同行してもらえるインターンがおすすめ】短期と長期どっちが良い?
インターンに参加する場合、短期と長期のどちらかを選ぶことになります。
期間だけでなく内容も異なるため、どのような営業の体験をしてみたいかで選択する必要があります。
内容としては、まず短期インターンは、座学やグループディスカッション中心で、数日~1週間程度のものが一般的です。
一方、長期インターンでは実際に営業に同行し、実際の仕事を体験できます。
営業を体験してみたいなら、長期インターン一択でしょう。
次は、短期と長期のそれぞれの特徴をくわしく解説します。
短期インターンシップ
短期インターンシップの期間はワンデイから一週間くらい、長くても1ヶ月程度です。
内容としては、座学的な研修やグループディスカッションを主に行います。
営業の仕事について学べますが、短期インターンによって実践的なスキルを身につけることは難しいと考えておいた方が良いでしょう。
営業職に興味があって職種の理解を深めたい、気になる企業の雰囲気や仕事内容について知りたいという人には向いています。
企業選びで迷っている人も、まずは短期インターンに参加してみると、就活で役に立ちます。
長期インターンとは違って、実際の仕事を体験することはないので、営業スキルを身につけたい人なら、長期インターンを選択した方が良いでしょう。
長期インターンシップ
長期インターンの期間は、3ヶ月以上に設定している企業がほとんどで、半年間が一番多く、1年以上になるものは少ないです。
短期インターンと異なる点は、企業の一員として実際に営業の仕事を経験できることです。
最初から1人で営業に行くことはなく、上司と同行して営業をするプログラムになっているケースが多いでしょう。
営業について深く知ることができ、その場で上司からフィードバックをもらうことで、営業職に必要なスキルを身につけやすいというメリットがあります。
また、短期インターンは無給の場合がほとんどです。
しかし、長期インターンは基本的に有給です。
大学1、2年のうちから長期インターンに参加し、実務経験を積む人も増えています。
【営業同行してもらえるインターンがおすすめ】営業インターンの仕事内容
営業インターンは、企業によって多少違いはありますが、事前準備・アポ取り・商談の3つが主な業務内容です。
資料作成をはじめとした事前準備、電話で営業をかけてアポ取りをする業務、そして商談では社員が行う営業に同席し、営業経験を積んでいきます。
インターンに参加してすぐは、座学やロールプレイングを中心に行い、練習をして慣れてから、事前準備やテレアポといった実践的な業務に入ることが多いです。
始めからインターン生に1人で営業を任せることはないので、不安を感じる必要はないでしょう。
事前準備
営業というと、お客様のところへ訪問する商談のイメージがあるかもしれません。
しかし、事前準備やアポ取りも大事な業務で、そこがしっかりできてから営業活動という流れになります。
最初に事前準備をしっかりするのが営業の基本で、インターンのプログラムにもきちんと含まれています。
事前準備とは、営業戦略を立て、情報収集やプレゼンの準備です。
インターンではまず事前準備として資料作成や企業調査、リストアップといった作業を任されることが多いです。
PowerPointを使った資料作成は学んだことがある学生もいるかと思いますが、実際の業務として経験を積むことでスキル向上につながります。
インターンのうちから身につけておけば、就職してからもビジネスシーンで役に立つでしょう。
アポ取り
事前準備の次のステップとして、アポ取りの業務があります。
事前準備でリストアップした企業にアポイントを取りますが、方法としてはテレアポやDMが一般的です。
新規顧客の開拓か、既存顧客が相手かはさまざまですが、インターンは新規顧客の営業を任されることが多いです。
1日に何件もメールを送り、何件も電話をかけてといった根気のいる作業になり、断られることがほとんどかもしれません。
しかし、このような大変な業務をインターンで経験することで、営業に必要なタフさが身につき、企業の体制や実務も深く知ることができます。
ビジネスメールや電話でのセールストーク・言葉づかいなど、上司からフィードバックをもらいながら、徐々にトーク力やヒアリング力を身につけていくこともできます。
商談
事前準備をして、アポ取りをしたら、企業へ営業に行きます。
はじめは社員に同行してもらって営業し、商談の流れを学ぶことからスタートになります。
立ち振る舞い・言葉づかい・相手とのコミュニケーションなど、ロープレとは違って緊張感がある中で、実践的に身につけられるのです。
クロージングまでもっていくトーク力、お客様との距離を縮めて契約までもっていく営業スキルといったことを、先輩についてもらって学べるので、良い経験になるでしょう。
商談の場数を踏んで、慣れてきたら商談を1人で任せてもらえるかもしれません。
企業によって、インターンが担当する業務内容は異なるので、インターンに参加する前に確認しておいた方が良いでしょう。
【営業同行してもらえるインターンがおすすめ】営業インターンで身につくスキル
インターンに参加する理由の1つとして、就活に有利なスキルを身につけたいと考える学生も多いのではないでしょうか。
営業インターンでは、ビジネスマナー・対人関係能力・資料作成能力を身につけられます。
営業志望の学生はもちろん、違った業種になったとしても、これらのスキルはビジネスの基本となり、役に立つこと間違いなしです。
身につくスキルとして、ビジネスマナーや対人関係能力・資料作成能力といったことは具体的にどのようなものなのか、解説します。
ビジネスマナー
言葉づかいや電話対応、名刺交換など、どの職種にも共通して必要なビジネスマナーが身につきます。
短期インターンでもビジネスマナーは学べるので、参加するメリットはあります。
長期の営業インターンでは、アポ取りや商談といった業務を実践的に経験するので、ビジネスマナーが自然と身につくようになり、より自信につながるでしょう。
ビジネスマナーに自信がないまま就活を始めてしまうと、本番で緊張して失敗してしまうこともあるかもしれません。
自信をもって就活に挑みたい人にとって、営業インターンは大きなメリットになるでしょう。
営業インターンで身につけたビジネスマナーは、就活の際だけでなく、社会人になってからもずっと役に立ちます。
対人関係能力
インターンでは、営業に欠かせない対人関係能力を磨くことができます。
クライアントのニーズを引き出し、課題に最適な提案ができるかどうかがポイントなので、相手の話に耳を傾けるヒアリング力が必要です。
そして、相手に合わせた営業スタイルで、心地よいコミュニケーションを取れるかどうかも営業で大切になります。
このようなコミュニケーション能力やヒアリング力といったことは、インターンの経験で高められるのです。
学生のうちに対人関係能力を磨くことで、ほかの就活生から大きくアドバンテージを取れます。
もし将来営業ではない職に就いたとしても、インターンで営業を経験して身につけた対人関係能力は、どの職種でも役に立つでしょう。
資料作成能力
PowerPoint・Excel・Wordの基本操作ができる学生でも、実務で活かせるかというと、スキル不足な場合がほとんどです。
インターンではデータの収集、PowerPointを使った資料作成、それをプレゼン資料にまとめるといった一連の流れを担当することになります。
最初はうまくいかなくても、経験を積むことでどんどんスキルが身についていきます。
特に営業職を志望している場合は、プレゼン資料をまとめる力は重要です。
仕事においての資料作成の経験があることは、就活で有利に働くだけでなく、今後社会人になってからもそのスキルを活かせます。
学生のうちにインターンで資料作成の実務経験を積んでおくと、将来役立つでしょう。
【営業同行してもらえるインターンがおすすめ】営業インターンのデメリット
営業インターンをするデメリットはどういったものがあるのか、確認しておきましょう。
まず1つ目は、大学生活やアルバイトとの両立が難しくなることです。
インターンを入れすぎると学業がおろそかになってしまったりするので、時間割を工夫したりするなど、スケジュール管理が大切です。
「インターンに参加したいけど、大学もアルバイトも忙しい」という場合は、勤務日数が少ないインターン先を探してみても良いでしょう。
2つ目は、精神的な負担が大きいことです。
営業業務はどうしても断られてしまうこともあります。
また、会社の名前を背負うため、責任感があるため、ヘタなことはできません。
しかしこのようなデメリットは、自身の成長につなげられるものでもあります。
まとめ
今回は、営業同行のインターンについて解説しました。
長期インターンのように、実際に営業を体験できるところであれば、営業の仕事について深く知ることができ、就活に役立ちます。
最初は社員と同行して営業をする場合がほとんどなので「うまく営業できるか心配だな」という学生もステップを踏みながら成長できます。
営業職を志望していて、実務経験やスキルを身につけたい人は、一連の業務を経験できる長期インターンがおすすめです。
営業に興味があって「少し体験してみたいな」という人なら、短期インターンでも良いでしょう。
座学やワークを通して、業界について理解を深められます。
何を得たいのかを考えて、インターン先の企業を見つけるようにすると良いでしょう。