【大学生向け】出版社の営業はきついのか?出版社営業の実態についくわしく解説

【大学生向け】出版社の営業はきついのか?出版社営業の実態についくわしく解説

記事をお気に入り登録する

記事のお気に入りに登録

「記事のお気に入りに登録」のご利用にはログインが必要です。

会員登録がお済みでない方

無料会員登録

はじめに

就活に向けて準備を進めている学生の中には、長所を活かして営業職を志望していたり、業界を出版に絞ってリサーチしていたりする人もいるでしょう。

そこで、実際に出版業界における営業職とはどのような役割を担うものなのかを、以下で具体的に見ていきましょう。

出版社の営業職の仕事内容

出版社における営業職は、自社で発行される出版物の売り上げを伸ばすことだけが求められるわけではありません。

書店を回って売り込むだけではなく、雑誌を発行している会社なら、広告主を探すという仕事もあるでしょう。

さらに、書店内において書籍を宣伝してもらうだけではなく、屋外の広告やインターネットで宣伝することも有効かもしれません。

場合によっては広告の撮影現場に立ち会ったり、フォトグラファーの手配やスケジュール調整をしたりなど業務は多岐にわたります。

どんなところがきついと感じるのか?

出版業界というと原稿の締め切りに追われたり、スケジュールがタイトだったりするイメージを抱いているかもしれません。

興味があっても、仕事のきびしさで躊躇している学生のために、営業職におけるきびしさについてくわしく見ていくことにしましょう。

残業や長時間労働

基本的にはほかの一般的な企業と変わることはなく週休2日制で、土日はもちろん祝日も休みの企業ばかりです。

年次有給休暇や年末年始や夏季休暇などもあるほか、企業によってはリフレッシュ休暇を取得できるところもあります。

志望する企業が定まっていればホームページなどで募集要項を確認すれば、前年の有給休暇が平均で何日くらい取得されていたかを確かめられるでしょう。

もちろん時間外の勤務手当は支給されますが、発行物の締め切りや、発売日に合わせて働かなければならないことがあるかもしれません。

たとえば月末に雑誌が発行される場合には月の半ばから残業が増えたり、長時間にわたる労働が見込まれたりすることはあらかじめ知っておくと良いでしょう。

体力面

配属によっては長時間労働をすることになるほか、他業種と比較して体力面できびしさを感じることがあるかもしれません

具体例として、自社で出版する書籍を書店にて販売促進をする、いわゆる書店営業といったセクションに配属された場合を見てみましょう。

書店営業とは街の書店を1件ずつ自分の足で回らなければならないため、ときには書籍を抱えながら歩くなど、してどうしても体力的な負担がかかります。

都心のターミナル駅にある書店を回るだけでも、密集しているわけではないため、それらを歩いて回るだけで何時間とかかることもあるでしょう。

1つの駅だけではなくいくつもの駅を回ることになり、移動時間がかかるだけではなく、体力まで奪われてしまうのは避けようがありません。

精神面

書店営業にはどうしても体力的な負担がかかるだけではなく、精神面におけるプレッシャーも考えられます。

そもそも書店営業とは、直接交渉をして書店に本を売るというものではなく、まずは何冊かを置いてもらうことが仕事のスタートだからです。

さらに書店営業の役割はそれだけに留まらず、できるだけ多く売るためには、陳列方法の提案もしなければなりません

本屋に行ったことがあれば容易にイメージできるはずですが、陳列方法にもいろいろあり、本棚に背表紙を向けて入れるものばかりではありません。

例えば、雑誌の場合「棚差し」と呼ばれる標準的なスタイルでは売り上げがあまり見込めず、平台に置いてもらって表紙を見せるなどの提案までしなければならないのです。

将来性が貧しい

一概にはいえないものの、書籍の発行が業績の大半を占めている会社の場合は、デジタル化が進んでいる中で将来的なきびしさがあるかもしれません

それほど多くはないとはいえ、週刊誌や月刊紙、あるいは業界専門の雑誌だけを発行しているような出版社などがこれに該当します。

さらに電子出版の市場はじわじわと拡大している傾向にあるものの、紙と合わせても出版業界の市場規模が減少していることは否めません。

売り上げが低迷していれば営業職においてはノルマがきびしくなったり、体力的な面はもちろん精神的な負担がいっそうかかったりすることにもなるでしょう。

これらのように業界の特徴として時代の波に左右されやすく、必ずしも将来にわたって安泰であるとは言い切れません。

きついだけで利点はないのか?

長時間労働による体力的な負担や売り上げノルマのプレッシャーなどがあるほか、出版物の売り上げが低迷しているのも事実です。

それでも出版業界を目指すメリットとは、この先はきびしいだけではなく大きなやりがいがあることを見ていきましょう

人間的に成長ができる

まずは出版社に限らないこととはいえ、営業職はあらゆる場所に出向いて、多種多様な人間と出会えるという利点があります。

内勤業務でずっとデスクに座りっぱなしの職種などでは決してできない経験をしたり、交流を通じて見識を深めたりすることもできるでしょう。

さらに書店営業にしかない強みとして、世に出る前の最新情報やトレンドをいち早く把握できることがあげられます。

本を売るためには本が好きなだけではなく、当然ながら内容を理解しなければなりませんし、それを書店員に簡潔に説明する能力も身につける必要があります。

これらを繰り返していくうちに知識が豊かになっていくことはもちろん、聞き手に興味をもたせるようなプレゼンテーション能力まで磨いていけるでしょう。

成果が目に見えてわかる

自分が担当する書店を回って本を売り込むだけではなく、どうしたらより来店客の目に留まるような配置になるのかまで考える仕事です。

自分なりにリサーチしたりしてどうしたら際立って見えるか、関心を引けるような陳列方法はないかなど、日々考えなければなりません。

場合によってはPOP広告を提案して、それによって売り上げの増加が見込める、場合によってはベストセラーを生み出すこともあるでしょう。

それらの業務を通じて自分で考える力や論理的な思考が身につき、さらには成果につながればモチベーションもアップします。

良い提案をしたことによって必ずしも売り上げにつながるものではないものの、成果が目に見えることで仕事のやりがいや達成感も得られるでしょう。

世の中の出版物に対してくわしくなれる

出版社に属していれば本がどのように作られるのか、作られてから読者の手元に渡るまでの流通経路にくわしくなることは間違いありません。

それだけではなく、本を出すにも企画書を作らなければならないことや、月刊紙ならば次号の特集記事がどう組まれるのかも知ることができるでしょう。

それにより次の流行を先取りできたり、トレンドに敏感になれたりすることもあるかもしれません。

さらには現場でのヒアリングを通じて読者の反応を確認できるため、書籍に携わる職業の中でもっとも読者に近い立場ともいえるでしょう。

それらを社内で共有すれば一緒に作り上げているという喜びを感じられて、売り上げだけで会社に貢献しているのではないという意識が芽生えてくることもあるでしょう。

出版社の営業職に向いている人の特長

出版社の営業職は必ずしも「本を読むのが好きだから」とか「活字に触れていたいから」というだけで務まるものではありません。

ここまでのメリットやデメリットをふまえたうえで、出版社の営業職にはどんな人が向いているのか見ていきましょう。

本が好きな人

出版社に限らず営業職は自社の商品や、その分野に少なからず関心をもっていなければなりません

自動車メーカーだったら免許はなくても車に興味があったり、化粧品メーカーなら美容の知識を多少でももっていたりすることが望まれます。

出版社においても同様で、大学に入ってからまったく本を読んでいない人よりは、月に数冊だけでも読書をする人の方が向いているでしょう。

ただ好きなだけではなく、新聞で書評を読む、売れ筋の動向を気にするなど、最新の情報に流れているような人なら仕事に活かせることがあるかもしれません。

就職したあとも「ずっと活字漬けになる毎日が楽しみだ」というくらいの気持ちがあれば、仕事がつらいと感じることもないでしょう。

コミュニケーション能力が高い人

こちらも出版社だけが求めるものではないものの、コミュニケーション能力は高いに越したことはありません

もちろん実際にどのように書店でプレゼンテーションするかなどは、入社してから研修があるため、今から不安になることはありません

しかしながら、人前に出るとあがってしまって一言も話せない、緊張して自分の意見を述べられないタイプには不向きかもしれません。

せめてゼミなどでも積極的に発言ができたり質問したり、積極的にコミュニケーションを取ろうとする姿勢が必要です。

さらに、配属によっては得意の取引先を回るだけではなく、飛び込みの営業をすることもあるでしょう。

そんな場面においては何があっても動じない物怖じしない性格や、初対面でも柔軟に対応できることが求められます。

トレンドに敏感な人

顧客のニーズを探り、どのような商品がこれから売れるのか、常にリサーチを求められる仕事において大切なのは、トレンドに敏感なことです。

大手になればなるほど取り扱うジャンルは増えるため、なかなかすべてを網羅するのは難しいかもしれません。

それでも常に時代の流れやニーズがキャッチできるような情報収集力を身につけなければ、売り上げを伸ばすことはままならないでしょう。

そのためには特定の分野にだけくわしくなる専門性よりも、幅広く知識を吸収しようとする貪欲な姿勢がなければなりません。

これらは入社する前の今からでもできることでもあり、書店に行ってみてどんな新刊が売れているのかなどリサーチしてみると、出版社の営業職として働くイメージも湧いてくるでしょう。

向いていない人の特長

人当たりが良くてコミュニケーション力があって、トレンドに誰よりも敏感だとしても、それだけあれば適職であるとは言い切れません。

ここからは、出版社における営業職に向いていない人の傾向やその理由について見ていきましょう。

活字媒体が苦手な人

そもそも活字媒体に苦手意識がある、または敬遠しているような人にとっては、営業だけではなく出版社そのものが不向きといえるでしょう。

特に営業として本を売り込むために書店を回るなら、あらかじめ商品の知識を得るために本の中身に一通り目を通さなければならないからです。

読書の習慣がなかったり新聞もまったく読んでいなかったり、日常的に活字に触れていなければ、文字を見るだけでも嫌気がさして仕事も苦痛になってしまうかもしれません。

傷つきやすい人

書店を回る営業も、雑誌に載せるための広告を取るための営業も、成果がダイレクトにわかることによってやりがいを感じるばかりではありません。

本がまったく売れなかったり、「出稿した広告の効果が掲載料に見合わなかった」というクレームが入ったりすることもあるでしょう。

すべてにおいて結果を出し続けることは難しいことからも、うまくいかなくてもめげなかったりするタフさが必要です。

精神的に疲労を溜め込まずに、上手に気分を切り替えられるタイプではないと務まらないでしょう。

まとめ

小さい頃から本が好きでずっと活字に触れていられる仕事をしてみたい、そんな動機で出版社の営業を志す人もいるかもしれません。

たしかに最新の単行本や雑誌を誰よりも早く手にできたり、イメージしているような楽しい体験ができたりすることもあるでしょう。

その一方で、体力だけではなく精神面に負担のかかるような大変さがあることはもちろん、コミュニケーション能力や交渉力の大切さを理解したうえで、志望理由を掘り下げ、企業研究を深めていくと良いでしょう。

この記事を友達におしえる!

LINEで送る ツイートする シェアする URLをコピーする

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます