はじめに
営業職は売上のノルマを求められ、商談をしても断られることが多く、精神的にきつい仕事の一つです。
そのため、営業職においてメンタルの強さは重要な要素となります。
精神的に沈んでいる時には話す言葉や表情も活気がなくなり、商談がうまくいかなくなるでしょう。
メンタルの強い人は生まれつきのものと思われる方もいるかもしれませんが、メンタルは自分でマネジメントすることができます。
今回の記事では営業で必要なメンタルの強さについて解説をし、メンタルを自己管理するコツについて紹介します。
【営業はメンタルが強い？】営業職に求められるメンタルの強さとは
営業職に求められるメンタルにはどのようなものがあるのでしょうか。
営業活動で必要とされるメンタルの強さにはさまざまな要素があります。
たとえば、粘り強く挑戦を続けること、断られても次に向かって努力する姿勢などが挙げられます。
また、営業をしていると、お客様から値引きの要求や理不尽なクレームを受けることがあるでしょう。
その時にも冷静に対応をするためには動じないメンタルの強さが求められます。
メンタルを強く持つことで、営業として活躍できるようになるのです。
メンタルの強さは営業としての成長につながる
メンタルを強く持つことはさまざまな場面で重要になります。
たとえば、メンタルが弱いとお客様に対して自己主張ができず、不当な値引き交渉などをされる可能性があります。
また、失敗した時に、自分と向き合うことを恐れ、失敗を自分の置かれている環境や他人のせいにしてしまい、自分の欠点と向き合うことができなくなります。
メンタルを強くすることで、失敗と向き合い、自分に何が必要かを知ることができ、成長をすることができるようになるのです。
【営業はメンタルが強い？】メンタルが強い営業の特長
ここまではメンタルの重要性について説明をしてきました。
営業で成績を上げている人は営業スキルが高いということもありますが、最高のパフォーマンスを実現するためにメンタルのマネジメントを欠かしません。
次に具体的に営業で必要なメンタルを3つ紹介していきます。
この3つは営業職に限定されず、社会人全般で成功している人は誰しも実践をしているメンタルマネジメントの基礎です。
内容を理解し、自己マネジメントの参考にしてください。
①達成意欲が強い
目標への達成意欲は仕事のモチベーションに直結します。
メンタルが弱いと、仕事で失敗をした時に自分の失敗と向き合えず、落ち込んでしまい、自分のメンタルの回復に労力と時間を使ってしまう人が多くいます。
メンタルの回復に労力と時間を費やすと、目標達成の意識は薄れてしまいがちで、仕事に対するモチベーションも下がるでしょう。
しかし、メンタルの強い人は失敗をしても、冷静にその失敗の要因を分析し、問題点を発見して改善をすることができるのです。
現状から目標を達成するために、何が必要か、何が問題なのかを繰り返し考えることで自分の欠点の改善を行えます。
この改善を繰り返していくことで、目標達成をすることができるようになるでしょう。
②切り替えが早い
メンタル管理で重要なことは切り替えの早さです。
失敗をした時や問題が発生した時に落ち込んでしまうのは、仕方がないことですが、それをいつまでも引きずるのはよくありません。
問題が起きた時に、このままではダメだと塞ぎこんでしまうのは良くありません。
問題が起きてしまったことは変えられない事実です。
その問題から発生する損失を最小限に抑えるためにどうすれば良いのかを考えられるように習慣づけることで、落ち込むよりも先に問題への解決策を考えるようになるでしょう。
この習慣が身につくことで、すぐに次の行動へ移せるようになるため、自己成長につながります。
③ポジティブ
何事も前向きに考える習慣を身につけましょう。
たとえば、何か仕事で失敗をした場合には、何か自分の仕事の中に問題点があったということです。
失敗をしたおかげで、その問題に気づくことができ、直すことができるのです。
問題を改善することができれば、その失敗は自分の成長につながるので、失敗は悪いことではないのです。
このように、何かが起こった時に前向きな思考を持つように心がけましょう。
また、営業をしていると自分が理由でないのに、理不尽にお客様から怒鳴られたり、怒られたりすることがあります。
その時にもタイミングが悪かっただけだと割り切れるようにしましょう。
ポジティブな考えを持つことで、何か問題が起こっても、すぐに次のタスクに取りかかれるようになり、仕事の効率が上がります。
【営業はメンタルが強い？】メンタルが強い営業になる方法5選
メンタルの強い営業の特徴を3つ紹介してきましたが、頭では理解をしていてもすぐに実践できるようなものではありません。
メンタルのマネジメントを身につけるには、行動や考え方の習慣を変える必要があります
では、習慣を変えるためには何から行えば良いのでしょうか。
次にメンタルが強い営業になるために日頃から何をすれば良いのかを説明していきます。
メンタルを強くするために何をすれば良いのか悩んでいる方は、まず次の5つを取り組んでみてください。
①反省の記録を付ける
まず、1日の終わりに反省の記録を付けるようにしましょう。
商談が終わった時やテレアポに失敗した時に悪かった点を記録し、悪い点をどのように改善すれば良いのか考えるのです。
悪い点や反省ばかりだと、気が滅入ってしまうことがあるので、良かった点も合わせて記録するようにしましょう。
記録を付けることで、問題点を可視化でき、行動に移りやすくなるのでおすすめです。
また、記録が増えていくとそれだけ、自分の成長してきた軌跡も可視化できるので自信にもつながります。
②ストレスとの向き合い方を身につける
営業をしていると、お客様から理不尽に怒られるケースがあります。
こちらにまったく非がなくても、お客様がその日にたまたま機嫌が悪い時などです。
メンタルの強い人はそのままスルーをすることができる能力やストレスの対処法を身につけています。
では、ストレスの対処法にはどのような方法があるのでしょうか。
ストレスの対処法には、人に話すことで発散をする方法や気分転換をすることで発散をする方法があります。
身近に仕事の愚痴を吐き出せる人がいるのであれば、自分一人で抱えこまずに吐き出しましょう。
人に愚痴を言うのが嫌な方は、気分転換できる趣味を見つけることがおすすめです。
音楽、読書、スポーツ、自分に合った気分転換を探しましょう。
③周りと比較しない
メンタルを正常に保つためには周りと自分を比べないことが大切です。
メンタルの強い営業職は他人と自分を比べるのではなく、過去の自分と比較をして、どれだけ成長できたかを感じています。
ライバルと言える存在がいる場合には、張り合いがあり、プラスに働くこともあります。
しかし、ライバルと張り合うことに慣れてしまうと、自分がトップに立った時に張り合う相手がいなくなり、モチベーションを保てなくなる危険性があるのです。
また、ライバルのほうが自分より実績をあげた場合や先に昇進をした場合には、自分との差に失望してしまうこともあるでしょう。
これではメンタルは成長をしません。
そのため、悩んでいる時には、誰かと比較をするのではなく、過去の自分自身と比較をし、過去と比べてどれだけ成長できたのかを考えましょう。
そこから、さらに自分が成長するためには何が必要なのかに焦点を向けることで、落ち込まずに前を向き続けることができるようになるでしょう。
④小さな成功を自分で褒めてみる
メンタルが弱い人の特徴として、自分はダメだと悲観的になっている方が多くいます。
メンタルの強い営業は悲観をすることはなく、常に自信に満ち溢れています。
商談をしている時に、お客様は自信のある営業職から説明をされるのと、自信がなさそうに説明されるのでは印象は大きく変わるでしょう。
では、悲観的になる人とならない人の違いはなんなのでしょうか。
悲観的になる人は完璧主義者が多く、自分への評価が厳しく、少しの失敗も許せないという傾向にあります。
逆に悲観的になりにくい人の特徴としては、小さな成功でも自分を褒め、認めてあげる傾向にあります。
何かを成し遂げた時には、たとえ小さな成功であっても、その過程で何かミスがあったとしても、素直にその成功を喜び、自分を褒めてあげましょう。
また、完璧を目指すのではなく、7～8割の達成を目標とすると気が楽になります。
⑤とにかく動いてみる
仕事の中でしっかりと対策をしなければ失敗してしまうのではないかと心配をされる方がいます。
準備を整えることは悪くはありませんが、事前準備や商談の流れをイメージするに越したことはありませんが、準備しすぎるのも良くありません。
一度完璧に準備をして成功をした場合には、次の商談も完璧に準備をしなければならないという観念ができてしまいます。
また、失敗をした時にも準備が足りなかったのではないかと、次の商談ではより万全な準備を求めるようになってしまい、仕事量がどんどん増えていき、ストレスも溜まりやすくなるでしょう。
仕事はやってみたら、想像していたよりも良い結果になるということもあります。
考え込んでしまうことやストレスの要因になってしまうのであれば、まずは行動に移してみるということも一つの方法です。
まとめ
営業職に限らず、社会人として活躍をするためにはメンタルケアは欠かせません。
メンタルの管理は天性のものと思われる人も多いかもしれませんが、メンタルの管理はスキルです。
少しだけ考え方を変えてみたり、ストレスを感じた時に発散できる何かを見つけてみたりするだけで、心の負荷は変わってきます。
今、仕事でストレスを抱えている人は考え方を変えてみていかがでしょうか。
上司との人間関係や会社の仕組みなど、自分ではどうしようもない部分にストレスを抱えているならば、転職をするということもおすすめです。
