転職する際に「なぜ営業職なのか」と聞かれたらどう答えればいい?正しい答え方を解説!

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はじめに

就職面接では、志望する職種を選んだ理由について聞かれる機会があります。

たとえば、営業職志望であれば、「なぜエンジニアや研究職ではなく営業を選んだのか」「ほかの職種を選ばなかったのはなぜか」といったように回答を求められることになります。

このような質問を通して企業が見ているのは、あなたの仕事に対する意欲や理解度です。

あなた自身の「その仕事がしたい!」という意志を採用担当者に伝えるために、一体どう答えるのが適切なのか、当記事で詳しく見ていきましょう。

企業が「なぜ営業職か」と聞く意図

そもそも、なぜ企業は面接でこのような質問を行っているのでしょうか。

営業職は企業や取引先の顧客と接して製品やサービスの売り込みを行い、普段から外部に露出する機会の多い仕事でもあります。

取引先からすれば、営業担当者が会社の顔ということになるので、礼儀作法はもちろんのこと、企業の特長を掴み、商品の魅力を的確に伝えるセールス力が求められることとなります。

このような営業の仕事を志望者がどう捉えているかを聞き、また業務に対する適正能力があるかどうかを見るために、こうした質問を行っているのです。

企業が営業職に求める人材

転職面接を突破するためには、企業がどういった人材を営業職として求めているのか知っておくことも大切です。

それがわかっていれば、自分こそが企業の求めている人材であることをアピールでき、採用担当者に気に入られそうな回答もできるようになります。

しかし、企業が理想としている人材像がはっきりしなければ、どういったことを話せば良いのかわからなくなってしまうこともあるでしょう。

以下で、求められる3つの人材像を挙げるので、それぞれ紹介していきます。

コミュニケーション能力がある

コミュニケーション能力は、営業職として働く大前提とも言うべきものです。

コミュニケーション能力がなければ、営業職として活躍していくのは難しいと言っても過言ではありません。

営業職は社内の人とだけでなく、社外の人と関わる機会がとても多い職種です。

また、営業活動の一環としてお客様の潜在的なニーズを聞きだす必要があり、そのためには高度なコミュニケーション能力が必要とされます。

お客様が自分から抱えている問題について言及するとは限りませんし、ご自身も気が付いていない潜在ニーズもあるでしょう。

営業職はそういったことを会話の中から引き出し、その解決策として自社の商材を売り込まなければなりません

そのため、営業職にはコミュニケーション能力が必須であり、企業です。

相手の立場に立って考えることができる

企業が営業職としてほしいのは、相手の立場に立って考えられる人材です。

営業活動を行うには、顧客が求めているものを見つけ、そのニーズに合った商品やサービスを紹介する必要があります。

自分が売りたい商材ではなく、相手が欲しがっているものを紹介できなければ、顧客からの信頼は得られないでしょう。

ですから、営業職には相手に立場に立ってものを考える力が必要になります。

「お客様ならどういったものを望むだろうか」ということを常に考えながら、営業活動を行うことは簡単ではありません。

さらに、相手の立場に立って考えるためには、お客様についての情報をなるべく詳しく知っていなければなりません。

そのため、企業側も相手の立場に立って物事を考えられる社員を求めています。

困難に立ち向かう力がある

営業職には、困難に立ち向かう力も必要です。

営業活動を行っていると、断られたり話すら聞いてもらえなかったりすることもざらにあります

そういったときでも、相手の冷たい態度に耐え、すぐに気持ちを切り替えて次の営業先に向かえる強い精神力が必要です。

いかなるときもお客様に対しては、笑顔で心を込めて接しなければなりません。

話さえ聞いてもらえず契約が取れない辛い状況下でも、次こそは契約が取れると自分を鼓舞していくしかないのです。

相手の冷たい態度にめげず、困難に立ち向かえる人材を企業は必要としています。

「なぜ営業職か」に答える際のポイント

「なぜ営業職か」という質問に対して答えるうえで重要となるポイントは次の2つです。

1つ目は、「自分が感じている営業職の魅力を洗い出す」ことです。

魅力に思っている要素を整理し、どうしてほかの職種よりも営業職に就きたいと思っているのかを明確化することで、理論的に答えることが可能になります。

そして、2つ目は「企業研究を行う」ことです。

志望先の業界や企業の特長、現在置かれている状況や求められる人材を知ることで、採用担当者がどういった回答に好印象を持つか予測をつけることができます。

それぞれ見ていきましょう。

自分が感じている営業職の魅力を洗い出す

一口に営業職がやりたいと言っても、その職種のどういった要素に惹かれているのかは人それぞれです。

まずは、あなた自身が営業職にどんな魅力を感じているのか、紙などに書き出してみると良いかもしれません。

頭の中で留まっているものを文章として可視化してみることで、考えを整理しやすくなるとともに話題を広げやすくなります。

どのような理由でも構わないので、思いつく限りすべての要素をピックアップし、整理してみましょう。

企業研究を行う

面接内容と噛み合った回答をするためには、志望している企業の営業職について、その特長や方針をよく確認しておくことも大切です。

特に企業の方針は、一般に言われているような「実力主義で数字がすべて」というイメージと異なっている場合があり、注意が必要です。

「営業の手法」や「会社方針」については各社でそれぞれ異なるため、面接の場で間違ったことを答えてしまうと企業研究を行っていないことがばれてしまいます。

事前にしっかり確認するとともに、先ほど挙げた営業職の魅力のうち、志望先の企業でより輝きそうな魅力を選ぶと良いでしょう。

「なぜ営業職か」に答える際の注意点

転職の面接では「なぜ営業職か」と聞かれることも多々あります。

とくに営業未経験の方が営業職を志望したときは、必ずと言って良いほど聞かれるでしょう。

営業職は基本給にプラスして成功報酬がもらえるため、契約を取った分だけ収入を増やせるというメリットがあり、実際その点に魅力を感じて志望している方もいるはずです。

しかし、待遇面に惹かれて営業職を選んだという回答は避けてください

仕事の内容には、興味がないように思われてしまいます。

ただしニュアンスを変えて「営業職は努力した分だけしっかりと評価してもらえる」といった、前向きさが見られる回答であれば問題ありません。

待遇面だけを見て志望したと思われないように、営業職を選んだ理由の質問への答え方には工夫が必要です。

「なぜ営業職か」のNG解答例

営業職を選んだ理由について答えるにあたっては、その内容や理由によって悪い印象で受け取られてしまうことや説得力のない回答となってしまうパターンがいくつかあります。

中でも、志望理由に甘い考えが見られるような回答や営業職以外の職種でも同様に当てはまるような回答は、仕事に対する意欲が低いとみなされてしまうので注意が必要です、

どういった回答をすると良くないのか、具体的な答え方の例を挙げて見ていきましょう。

甘い考えが見られる解答

営業職といえば、売上や営業成績にノルマが設定されているというイメージが強くあります。

あらかじめ目標が設定されていることで、ゴールに合わせた具体的な方針を定めやすく、仕事がしやすいという点は特徴の一つと言えるでしょう。

しかし、こういった特徴に触れて、「ノルマを達成すれば良い点(ゴールが決まっている)に魅力を感じた」と答えてしまうと、「ノルマ以上のことをするつもりはない」とも読み取れてしまいます。

企業としては、ノルマより成果をあげるつもりで働く人材がほしいので、志望者の甘さとして受け取られるでしょう。

ほかの職種にも当てはまる解答

「自分のペースで仕事が行える」「残業時間が少ない」といったような、営業職以外にも当てはまる要素を挙げて答えるのも、面接の場では不適切です。

採用担当者が尋ねているのは、ほかの職種と比べて営業職の何が魅力的なのかという点です。

会社全体の施策として行っていることや福利厚生の制度、勤務システムといった要素は、ほかの会社と比べた際の理由付けにはなっても、職種間の比較から見える魅力にはなりません。

各職種でどのような特徴があるか把握するためにも、しっかりと企業研究を行ったほうが良いでしょう。

「なぜ営業職か」の解答の構成

営業職を選ぶ理由について答える際には、「結論」→「具体的な理由」→「結論」の3段階の構成を取ると、話の全体を掴みやすくなります。

まず、最初に結論を持ってくることで、あなた自身の意思を伝えるとともに全体の趣旨を明確化するのです。

その後、そう考える理由について具体的にまとめ、最後にもう一度結論として「営業職を選ぶ理由」を述べて話の締めとします。

それぞれどのような書き方をすれば良いのか、詳しく見ていきましょう。

結論から述べる

まず結論として、端的に営業職を志望する理由を一言で述べましょう。

長々とした理由を答えるよりも、「営業職を志望した理由は○○だからです」とはっきり答えることで、回答全体の要旨が明確になります。

また、回答を考えるうえでも具体的な理由につなげやすくなり、話を整理しやすくなるという利点があります。

内容については、NG解答にあるようなマイナスに受け取られるものを避けるとともに、一度書き出した魅力の要素から企業の特長にマッチしたものを選ぶと良いでしょう。

具体的な理由を述べる

結論を述べた後は、その理由について具体的に答えましょう。

転職の場合、前職の待遇や環境と比較しながら、志望先の営業職になぜ魅力を感じるのか説明していくと良いかもしれません。

たとえば、「実力で評価してほしいから」と単純に答えた場合、実力主義への意欲は伝わりますが、より深くにある理由を見ることはできません。

「前職では年功序列の文化が残っていたため、実力で評価されにくかったので、営業の成績を重視する御社で実力通りの評価を受けたいと思ったから」と答えたほうが、より良く働ける環境を望み、やる気に燃えているという印象を与えることができます。

同職種の経験があるなら、志望先で働くことが営業職としてのスキルアップやモチベーションアップにつながるという点を強調したほうが良いでしょう。

最後にもう一度理由を述べる

結論として、最後にもう一度「○○という点に魅力を感じ、御社で営業職になることを志望しました。」という旨を話しましょう。

前後に結論を置く形式は、回答の区切りをわかりやすくし、何について話しているかを明確に示すことができます。

また、事前に回答内容を考える際も、あらかじめ結論が定まっていると話題の脱線が起きにくくなります。

理由や経緯について答えるタイプの質問については、このような形式を意識して文章を組み立てると良いでしょう。

「なぜ営業職か」の解答例

ここまで、営業職を選んだ理由について答える際のポイントや注意点について解説しました。

ノルマ制や実力主義など、営業職の厳しい面を踏まえ、そのうえで魅力に思う点を語ることが重要だということはわかっていただけたかと思います。

では、具体的にどのような回答をすれば、採用担当者からの好印象を得られるのでしょうか。

営業職の内情は企業の経営方針や商品によってその特徴も異なるため、「こう答えれば万事OK」という回答はありません。

しかしながら、答え方の枠組みという点では例文を参考にすることが大いに役立ちます。

4パターンの回答例を用意したので、あなた自身の回答を考える際の参考にしてください。

例文1:異業界×営業未経験

私が営業職を志望したのは、お客様に商品の魅力を直接お伝えし、手に取っていただきたいと考えているからです。

前職ではメーカー系企業の開発部に所属し、自社企画の新製品の開発に携わってきました。
製品の開発にあたっては、お客様のご要望を反映しながら、より満足のいただけるものを作るよう取り組んでいますが、お客様に魅力を知っていただく際には営業職の理解や知識に依存するところが大きくあります。
前の職場においては、そのような部分で営業担当者との認識に齟齬が生じることがあり、仕事に不満を感じていました。

御社の営業職は、商品についての専門知識を積極的に学び、エンジニア視点を取り入れたセールスに力を入れていると聞いております。
そうした気風であれば、開発者の視点から見える商品の魅力や良さをアピールしていけると考え、営業職を志望いたしました。

例文2:同業界×営業未経験

この度御社で営業職を志望させていただいたのは、成果に対して目に見える形で応える環境があるからです。

前職は、広告系企業に勤めており、営業職志望ではありましたが事務として働いていました。
営業職の補佐として見積書の作成や新規サービスの告知業務に携わることがありましたが、売上や成果に応じた評価がされる営業職と違い、目に見える報酬を得られる環境ではありませんでした。
ノルマが設定されている営業職ならではの厳しさもあると存じますが、私としては取り組み成果をあげたことにちゃんと応える職場でこそ働きたいと考えています。

御社は、成果報酬型の勤務システムを導入していると聞き及んでおります。
私は、成果に目に見える形で応える環境を持つ御社でこそ営業の仕事をしたいと考え、この度営業職を志望いたしました。

例文3:異業界×営業経験あり

私がこの度御社の営業職を志望したのは、御社がお客様との付き合いを大切にした営業活動に取り組んでおられるからです。

前職では、大手企業向けに製品を提供する精密部品メーカーの営業を担当しておりました。
私はお客様の悩みや要望を詳細に聞き取り、ニーズを把握することに努めてきました。
その結果、お客様から多大な信頼をお寄せいただき、新製品の開発に際してもご相談をいただける関係を築くことができました。

御社はBtoCの製品を主に手がけておられる企業ですが、お客様のことを第一に考え、信頼される存在を目指しておられる点は前職以上のものであると考えております。
このようなモチベーションのある企業であれば、私も営業職としての経験を活かして貢献していけると考え、この度志望させていただきました。

例文4:同業界×営業経験あり

私が御社の営業職を志望したのは、地元に密着した事業展開を行っている点に魅力を感じたからです。

前職では、大手保険会社の東京本社で営業職をしていました。
お客様との密接な付き合いを第一に心がけていましたが、担当する地域が短期間で変わることもあり、私の望むような長期を見通す営業スタンスを貫くことができませんでした。

御社は地元のお客様に密着した営業活動を行い、長い付き合いの中で信頼を築いていく事業展開を行っておられます。
こういったスタンスの職場であれば、私が大切にしている信頼関係を長期にわたって築く営業スタイルを貫くことができると考えております。
以上のことから、地元に密着した事業展開を行っている点に魅力を感じ、営業職を志望いたしました。

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まとめ

当記事では、面接での「なぜ営業職か」という質問に対して答える際のポイントや注意点について解説しました。

職種を志望した理由を答える際には、採用担当者がどのような観点から評価を行うか、志望先の業界や企業ごとに異なる特徴を踏まえることが何よりも重要です。

また、営業職という仕事への理解度やマッチング性を確認される質問でもあるので、前職で経験したこととの比較を交えながら、どういった部分が魅力に感じるのかを答えると良いでしょう。

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