はじめに
広告代理店への転職を考える際には、自身のスキルや経験に加えてクリエイティブな発想力やコミュニケーション能力が求められます。
広告業界は常に変化していくため、新しいアイデアを生み出せる柔軟性も重要です。
また、多様なクライアントとの関係構築やプロジェクト管理能力も必要とされます。
この記事では、広告代理店への転職に必要なスキルや仕事内容、その求められるポイントをご紹介します。
転職活動の第一歩としてぜひ参考にしてみてください。
【広告代理店への転職】広告代理店への転職は難しい？
広告代理店への転職は競争が激しく、求職者数に対して求人数が限られているため、難易度が高いと言われています。
特に電通や博報堂など業界トップ企業への転職は難易度が高くなりますが、現在はWEBメディアを扱う業界など、転職の可能性が広がってきています。
技術の進歩やインターネットの普及により、新たな職種やポジションが生まれているのです。
そのため、これまでの業界にとらわれず、新しいチャンスを探すことができるでしょう。
最近は多様な働き方や経験を重視する傾向にありますので、スキルや経験を活かすことにより、新たな可能性は十分に考えられます。
【広告代理店への転職】広告業界の現状
まずは、広告業界全体の現状について見ていきましょう。
2020年の日本国内における広告費は、6兆1594億円です。
これは、2011年以来9年振りのマイナス成長になります。
特に、新聞、雑誌、ラジオ、テレビメディアといったマスコミ四媒体の広告費は6年連続で減少傾向です。
インターネットの発達により、こうした従来のメディア視聴数が下がったことに加え、大型のイベントの多くが中止になったことで付随する広告が取りやめになった影響があったと考えられます。
一方、インターネット広告は前年比105.9％とプラス成長を遂げており、従来広告からデジタル広告にシフトしている現状が窺えるでしょう。
【広告代理店への転職】広告業界の将来性
今後業界がどのように変化していくか予測を立てることは、営業の仕事内容や待遇にも関わる大切なことです。
IT技術の進化やグローバル化など、世相や市場の変化に合わせて広告業界も変化し続けています。
広告業界は、消費者のライフスタイルや使用ツールの変化などに密接に関わっている分野です。
こちらでは、その中でも特に重要性の高い変化について解説します。
業界全体がどのように動いているかを把握して、将来どのように働きたいかを考えてみると良いでしょう。
デジタル広告の成長
現在、日本国内のみならず世界中で広くインターネットが普及し、スマートフォンなどの個人用端末を持つ人も増えてきました。
したがって、インターネット上に表示されるデジタル広告の分野が成長しています。
インターネット広告では、Webサイトに表示されるバナー広告をはじめとして、漫画広告や動画広告など広告形態も幅広く、多様化が進んでいるのです。
それにより、ターゲット層がよく見るサイトやアプリに合わせた広告が選べるという魅力があります。
また、インターネット広告では消費者行動を把握しやすいというのも利点です。
一度出した広告がどんな人にどれだけ見られているかといった効果の計測・解析が容易で、データを集めてマーケティングに活用しやすいという部分は大きな強みと言えるでしょう。
コンサルティングファームの進出
近年、コンサルティングファームによる広告業界への進出が目立つようになりました。
コンサルティングファームとは、コンサルティングを主な事業内容とする企業で、クライアントが抱える課題を解決するためにアドバイスなどを行う存在です。
これまでは、企業の経営戦略や業務改善といった上流領域がコンサルティングファームの主な狙い目でした。
しかし最近では、今まで広告代理店が主に引き受けていたマーケティングにおける広告制作などの下流領域にまで事業を拡大する傾向にあるのです。
また、海外ではコンサルティングファームが広告代理店を買収するケースも増加しています。
これにより、自社内でコンサルティングから広告の制作までさまざまな業務に対応できるワンストップを目指す流れになりつつあるというわけです。
グローバル化
日本国内の市場規模は、少子高齢化や人口減などの影響を受けて衰退していくと考えられています。
よって、国内のみで踏ん張ろうとしても事業は先細りするばかりでしょう。
そこで企業が考えるべきなのが海外市場への進出です。
国外へ事業を広げることで売上に直接的な影響があるほか、優秀な人材の獲得にもつながります。
クライアントの多くもグローバル化の道へ進み、インターネット上で国外への広告を出すのが容易になりつつあるという時勢も注目すべき点です。
海外進出の主な事例として、2013年の電通グループによるイギリスの広告代理店・イージスグループの買収が挙げられます。
このように、広告業界では日本企業が海外市場に事業を拡大する流れになってきているのです。
【広告代理店への転職】広告代理店への転職で求められる能力
広告代理店への転職では、クリエイティブな発想力やマーケティング知識、コミュニケーション能力が求められます。
クライアントのニーズを理解し、効果的な広告戦略を提案する能力が重要です。
また、データ分析やプロジェクト管理のスキルも必要です。
柔軟性やチームワークも重視されます。
広告代理店で成功するためには、クライアントとの良好な関係構築や、デッドラインに対する責任感も必要です。
ここでは広告代理店への転職で求められる能力についての5つのポイントをご紹介します。
コミュニケーション能力
広告代理店の営業職では、さまざまな顧客のブランド戦略をサポートし、効果的なマーケティングキャンペーンを提案します。
まず、顧客の要望を正確に把握するためには、傾聴力が必要です。
顧客が何を求めているのかを理解し、ニーズや課題を把握するためには、顧客の話に耳を傾けることが重要です。
また、顧客の言葉遣いや表現から感情や意図を読み取り、隠された要望を探る能力も必要です。
さらに、顧客の要望を的確に提案に繋げるためには、言語化能力が必要です。
顧客の要望を適切な形で伝え、それに対する解決策やサービスを提案するためには、明確で分かりやすい言葉で相手に伝えるスキルが求められます。
これらのスキルを磨くことで、顧客のニーズに応え、良好なビジネス関係を築けるようになります。
対人関係能力
広告代理店では、対人関係能力が重要な要素となっています。
この業界では、クライアントとのコミュニケーションやプレゼンテーション能力が求められるのです。
広告代理店はクライアントのニーズを把握し、効果的な広告戦略を提案する役割を果たします。
そのため、優れた対人関係能力を持つことが必要です。
クライアントとの信頼関係を築き、彼らの要望を正確に理解し実現するためには、良好な対人関係が不可欠です。
また、広告代理店内でもチームとのコミュニケーションも重要です。
プロジェクトの進行状況やアイデアの共有などを円滑に行うためには、対人関係能力が必要です。
結果的に、広告代理店では対人関係能力が求められるのです。
数字を扱う能力
広告代理店では、数字を迅速かつ正確に扱う能力が求められます。
特にWEB業界では顧客の広告予算を分析し、キャンペーンの成果を日々評価するために数字を追跡することが必要です。
数字を扱う能力には、売上目標の設定や達成状況のモニタリング、予算の管理、投資対効果の計算などが含まれます。
また、市場動向や競合他社の数字を分析し、戦略や提案を立案することも重要です。
さらに、定期的に売上や利益のレポートを作成し、上司や顧客に報告する必要があります。
数字を分かりやすくプレゼンテーションすることで、信頼と信用を築き、取引を拡大することができます。
数字を扱う能力は、結果に基づいた意思決定や戦略の立案に欠かせない要素となります。
情報収集能力
広告代理店では、情報収集能力が非常に重要です。
市場や競合他社の動向を把握し、クライアントに最適な広告戦略を提案するため、最新の情報にアクセスする必要があります。
アンテナを張るためには、定期的な市場調査やトレンド分析が不可欠です。
さまざまなメディアやソーシャルメディア、業界関連のイベントやセミナーなど、情報を収集するための多様な情報源を活用する必要があります。
また、広告業界は常に時代の変化に対応する柔軟性が求められます。
新しいメディアやプラットフォームの登場、デジタル化の進展など、新しいトレンドが生まれるたびに対応する能力も重要です。
クライアントとの信頼関係を構築し、効果的な広告戦略を提案するために、チーム内でアイデアや情報を共有し合い、チーム全体で情報収集力を高めましょう。
資料作成能力
広告代理店では、顧客に対して効果的な広告キャンペーンを提案するために、資料作成能力が求められます。
この能力は、プロジェクトの目的や戦略を明確に伝え、確かな情報を提供することで重要です。
分かりやすいデザインやグラフィックを用いることで、顧客は提案の内容を簡単に理解することができます。
資料作成には正確な情報収集や分析、適切なフォーマットの選択、見やすさを考慮したデザインなどが必要です。
また、クライアントへのプレゼンテーションで使用されることも多いため、要点を的確にまとめるスキルも求められます。
資料作成能力が高いことで顧客からの信頼も得られ、より効果的な広告キャンペーンを実現することができます。
【広告代理店への転職】広告代理店へ転職する際のポイント
広告業界は人気の業界で、競争が激しく難易度が高いと言われています。
転職するときに事前に押さえておくべきポイントを知ることで、成功へのチャンスは広がるでしょう。
広告業界では、柔軟なスケジュールや多様な顧客との仕事から刺激的なキャリアを追求できます。
広告業界での経験やマーケティングに興味がある方は、ぜひチャレンジしてみてください。
ここでは広告代理店への転職を考えている方が、転職を成功させるための3つのポイントをご紹介します。
業界を深く知る
広告代理店への転職を成功させるためには、広告業界や広告代理店に関する知識を身につけることが求められます。
他の候補者と差をつけるためには、関連する業界や職種について徹底的に調査し、業務内容や役割、求められるスキルについて十分な知識を持つことが必要となります。
次に、仕事の実態や日常業務について具体的なイメージを掴むことが大切です。
実際に仕事を行っている人にインタビューなどを行いイメージを膨らますことも効果的です。
また、業界で使用される専門用語やトレンドにも精通しておくことで、自分の理解度や情報収集能力をアピールできます。
特に、中途採用においては即戦力が求められるため、自分の経験やスキルを活かした具体的な事例や成果を示すことも重要です。
これらにより、面接などで自分自身を具体的にアピールすることができ、成功への可能性を高めることができます。
自身の適性を理解する
広告代理店への転職を検討する際には、自身の適性を理解することが重要です。
広告業界ではクライアントのニーズを理解し、効果的な広告キャンペーンを立案・実施する役割が求められます。
そのため、コミュニケーション能力やクリエイティブ思考、プロジェクト管理能力などが必要です。
また、広告代理店は時にストレスの多い環境でもあります。
納期に追われたり、顧客のニーズや要望に応えるために柔軟性を要求されることも。
自分の強み・弱み・適性を理解し、これらの要素に向いているかを客観的に評価し、入社後どのような活躍ができるのか明確にすることが転職の成功の鍵となります。
転職エージェントを利用する
転職活動をより円滑に進めるために、転職エージェントの利用は効果的です。
エージェントは、個別の相談に基づいて、求職者の希望や能力を分析し、最適な求人案件を提案します。
また、専門的な知識や経験を有しており、求職者の希望やスキルに合った求人情報を提供してくれます。
それだけでなく、履歴書や職務経歴書の作成支援や面接対策などのアドバイスも受けることができます。
さらに、エージェントは企業からの直接依頼による非公開求人も保有しており、一般公開されていない求人情報にアクセスできます。
競争率が低く、自身の希望に合ったポジションを見つけやすくなるでしょう。
転職へのサポート体制として、面接のスケジュール調整や書類作成のサポートなど、様々な支援を行っています。
これらのメリットから、転職エージェントを利用することで、効率的かつ成功確率の高い転職活動ができるため利用をオススメします。
【広告代理店への転職】広告代理店へ転職する際の注意点
ここまでご紹介してきたとおり、広告業界は大変人気のある業界であり、仕事内容も多岐にわたり、魅力的なものになっています。
広告代理店へ転職したいと考えている人は多いことでしょう。
しかし、実際は広告代理店の実態が良く分からないという方に読んでいただきたい、転職する際に注意すべき点は以下の３つです。
広告業界はハード
広告代理店は仕事がハードなため、ストレスも付き物です。
クライアントの要望に応えるためにクリエイティブなアイデアを生み出すべく、常に締切や予算などのプレッシャーにさらされます。
クリエイティブな仕事にやりがいを感じる一方で、クライアントの求める成果を達成するためには大きな責任も伴うのです。
また、情報やトレンドの追跡や競合他社の分析などの業務も加わり、忙しさと疲労感が増します。
結果的に、ストレスが溜まることも多くなるのです。
しかし、クライアントの成功を実感する瞬間やキャンペーンの成果を見ることでやりがいを感じることもできます。
ストレスを軽減するためには、効率的な時間管理や適切なコミュニケーションが重要となるでしょう。
年功序列の傾向がある
広告代理店は年功序列の傾向があります。
組織内の昇進や昇給は経験や勤続年数に比例することが多く、新入社員が上位ポジションに昇進することは難しいです。
また、業界の気質上、体育会系でノリのいい人が多く人柄も重視されます。
泥臭い業界である事を理解しておきましょう。
転職を考える際には、キャリアパスや成果主義に重点を置いた企業を選ぶことが重要です。
経験値よりもスキルや実績を重視している企業は、新しいチャンスを提供してくれる可能性が高いです。
また、自分のキャリアを考え、先々の成長やキャリアアップの機会がある企業を選ぶことも大切です。
転職する際には、年功序列の傾向に注意して、自身のスキルや成果が評価される環境を見つけることが重要です。
募集が少ない
広告代理店への転職は求人数が少ない傾向にあります。
特に大手広告代理店では、中途入社のチャンスは契約社員からの正社員採用が主流です。
このような状況下で転職を考える場合、契約社員として経験を積むことが有効なステップとなるでしょう。
契約社員としての経験を通じて、業界の知識やネットワークを構築し、将来的な正社員採用の機会を広げることができます。
また、他の広告関連の職種やデジタルマーケティングなどのスキルを取得することも、転職の選択肢を広げるために有益です。
求人数が少ないという現状に直面している場合は、焦らずに自己成長に努めながら、転職のチャンスを待つことも重要です。
【広告代理店営業のキャリア】広告営業で身につくスキル
広告代理店の営業は、忙しい分多くの仕事をこなすことができます。
それはつまり、場数を踏んでたくさんの経験ができるということです。
経験を積めば、営業としてのさまざまなスキルを磨くこともできます。
これらのスキルは、広告業界で身を立てていくためにも、営業としてもっと上を目指すためにも役立つものです。
また、業種や職種を超えて重宝されるスキルでもあるため、活用できる場面は多岐にわたります。
そんな、広告代理店の営業職で身につくスキルについて詳しく見ていきましょう。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は、営業の仕事で身につく基本のスキルです。
商談では、クライアントと滞りなくやりとりし、円滑なコミュニケーションを進めることが求められます。
広告代理店の営業では、単純に売り込みをかけるだけでなくクライアントの要望や課題を丁寧にヒアリングすることが必要です。
そこからどのような戦略で広告を制作していくかといった企画の提案をするのも営業の仕事になります。
そういった企画の提案の際、自社以外の企業と競争になることも少なくありません。
複数のライバル企業とプレゼンテーションで競い、契約を勝ち取らなければならない場合もあります。
そのため、聞く能力や説明する能力など総合的なコミュニケーション能力が必要な仕事です。
タフネスさ
広告代理店での仕事を通して、体力面での頑強さや少しのことではへこたれない心の強さも身につけることができます。
広告業界は、クライアントありきの業界です。
相手に合わせてスケジュールを調整する必要があるほか、時には理不尽なことにも耐えなければなりません。
クライアントの無茶な要望やクレームに頭を下げ、作業をする他部署とのすり合わせや橋渡しをしなければならない分、精神面での負担は大きいと言えます。
また、広告代理店は長時間労働や土日出勤といったこともまだまだ当たり前な業界です。
長い仕事にも耐えられるような体力をつけ、隙間を縫ってストレスを解消するような図太さ・抜け目なさが必要になります。
対人的な問題や課題を乗り越え、激務をこなすことで精神的にも肉体的にも鍛えられる職場だと言えるでしょう。
スケジュール管理能力
広告代理店の営業を続けていると、スケジュール管理能力が身につきます。
広告代理店の営業は、クライアントと会社をつなぐ窓口と呼んで差し支えない存在です。
打ち合わせを通して、広告の制作にかかる期間や配信時期などをクライアントと話し合います。
そして、クライアントの要望を自社に持ち帰り、実際に作業を進める他部署との日程のすり合わせを綿密に行わなければなりません。
つまり、プロジェクトに関わる技術者全員のスケジュールを把握し、しっかり管理するマネジメント的な業務も必要になるのです。
複数のプロジェクトやクライアントを受け持つこともあるため、その場合はよりスケジュールの調整が難しくなるでしょう。
こういった業務をこなすことで、スケジュール調整のコツを覚えることができます。
トレンドを追う力
広告代理店での業務には、トレンドを追う力も必要です。
インターネットの発達に伴う急速なデジタル広告へのシフトチェンジに代表されるように、技術的にも世の中はどんどん変化しています。
加えて、トレンドはすぐに移り変わるものであり、先取りするくらいでに、場についていけなくなってしまうのです。
消費者の興味を強く惹きつけ、マーケティングの成功に結びつけるためには情報収集を怠ることなく、常にトレンドを追い続けなければなりません。
広告業界に身を置くことで、そういった流行へのリサーチ能力がつくほか、「次はこういったものが流行りそう」といった勘や理論も育てることが可能です。
そういったノウハウは、今後営業としてだけでなくマネジメントの面でも役立つようになるでしょう。
【広告代理店への転職】広告営業のキャリアプラン
広告代理店の営業職は、得られるスキルの汎用性が高い分豊富なキャリアプランが存在します。
社内に留まって出世を目指すも良し、独立してスキルを活かした働き方をするも良し、転職してより待遇の良い会社に移るも良しと、やりたいことや求める条件に応じて選択肢はさまざまです。
キャリアプランの形成で大事なのは自分自身がどうしたいか、何を重視して働きたいかになります。
仕事をしながら育てられるスキルを元に、将来的に自分がどんな働き方をしていたいか考えてみると良いでしょう。
社内での昇進
広告代理店の営業として、最も順当なキャリアプランは一度入社した企業内での昇進を目指すことです。
社内での昇進していくことで、安定的に収入アップが狙えます。
営業部内での昇進の段階は、主任・係長・課長・部長の順です。
根回しが得意で多くの成果を出せるような優秀な人であれば、入社から7年目で課長まで昇進することができます。
社内での出世を望むならば、個人的な営業スキルのみならず部下を成長させるようなマネジメントスキルなども身につけなければなりません。
また、自身の要望や会社の方針次第では別の部署に異動することもあるでしょう。
営業部以外の部署に配属されたことで、培ったコミュニケーション能力やスケジュール管理能力を活かしてさらなる活躍ができる可能性もあります。
独立
より挑戦的なキャリアプランとして、広告代理店での営業経験を活かして独立するというものもあります。
営業職で培うことができるスキルは、社会のどこにあっても通用するスキルです。
コミュニケーション能力、スケジューリング能力、そして打たれ強さのいずれであれ、活用の幅は営業職に限りません。
また、広告代理店の営業はほかの営業職と比べてマネジメントやコンサルティング的な傾向の強い職でもあります。
何より、マーケティングに関して豊富な知識を持っているというのは大きな強みです。
そのため、独立後は営業職としてだけでなく、マーケターやコンサルティング職をメイン業務として活動している方が多くいます。
どんな業界に入っても活かせるスキルや知識が身につくという点で、キャリアプランを描きやすい職であると言えるでしょう。
転職
広告代理店で培った営業職としての経験は、転職でも大いに役立ちます。
営業職は、経験がモノを言う職種です。
一つの広告代理店で営業として何年か勤めた経験があれば、より条件や待遇の良い同業他社への転職に有利になります。
また、広告業界以外の他業種への転職でも、営業職としてなら即戦力として採用される可能性が高いです。
クライアントとのやりとりや商談をまとめるノウハウは一朝一夕で身につくものではありません。
企業としては、教育コストを減らすことができる営業職経験者に入社してもらったほうがありがたいのです。
このように、営業職としての経験は中途採用においても需要が高いものであるため、前職で培ったスキルや経験が無駄にならないという利点があります。
【広告代理店への転職】まとめ
広告代理店では顧客のニーズに合わせたキャンペーンの企画・実施やメディアの選定など幅広い業務に携わることができる魅力的な環境があります。
そのため、コミュニケーション力やクリエイティブな思考が求められますが、やりがいのある業界です。
また、広告は様々なメディアを通じて配信され、テレビ、ラジオ、インターネット、SNSなど、消費者の目に触れる機会が数多く存在し、消費者の心に響く広告を作り出すことができる貴重なチャンスが豊富にあります。
広告代理店は、忍耐と情熱があり、スキルを成長に活かせる環境で働きたい方にはオススメの転職先です。
