広告営業の強みは何?広告営業ならではの職務経歴書の作り方を解説

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広告営業の強みは何?広告営業ならではの職務経歴書の作り方を解説

はじめに

近年、つの企業に定年まで籍を置くよりも、自分がやりたい仕事や、より自分に合った企業へ転職する動きが広がっています。

なかでも、異なる職種に転職する方も多くいるかと思います。

その転職の際に欠かせないのが、職務経歴書です。

企業は職務経歴書を読んで、あなたが何をしてきた人間か、自社にふさわしく、かつ有益な人材かを判断します。

今回は特に、広告営業からの転職を考えている方に向けた記事です。

広告営業をしていたからこそアピールできるポイントや、企業への受けが良い職務経歴書の書き方をお教えします。

【広告営業の職務経歴書】書くべき項目

職務経歴書は、必ず書かなければいけない項目が5つあります。

・職務経歴

・仕事内容

・業績

・資格

・自己PR

まず、職務経歴です。

入社日と退社日・企業名・在籍期間・事業内容を正確に書きます。

複数ある方は、上から時系列順に書くとわかりやすいです。

次に、会社であなたが担当していた仕事の内容です。

どの部署にいたのか、そこはどのような業務を行っていたのかを箇条書きで良いので、わかりやすく書きましょう。

3つ目は、業績です。

どのようにして成果を出したのかは、ポイントとして追加で書くか、面接のときに話せば良いので基本は結果だけを書きましょう。

項目別ではなく、企業別に書くと親切です。

広告に携わっていたからこそ、相手が見やすいようにレイアウトも意識して書くと、より強いアピールになります。

4つ目は、資格です。

取得した年と月も忘れないように書き、持っている方はPCスキルも書くとさらに良いでしょう。

そして最後は、自己PRです。

たとえば「企画提案力」と見出しを付けた下に、くわしい説明を書くと明確で簡潔になります。

【広告営業の職務経歴書】広告営業の特徴

職務経歴書は、履歴書よりも業務に焦点を当てたものです。

これまでの仕事内容はもちろんですが、その特徴は何かを述べることで、相手の理解が深まりやすくなります。

したがって、あなたが関わってきた仕事の特徴を打ち出す必要があるのです。

また、特徴を打ち出したあとに自分の強みを述べると、その強みに具体性が加わるため、インパクトが強くなるというメリットもあります。

それでは、広告営業の特徴とはいったい何でしょうか。

客観的に見て、評価されやすいものをいくつかご紹介します。

成果が数値化される

成果には2種類あります。

それは、モチベーションや感謝などの実体がない成果と、数字や賞などの実体がある成果です。

どちらも大切であり、アピールポイントになる成果ですが、広告営業はほかの営業に比べて実態がある成果の数字のほうが、より意識されます。

なぜならば、契約数や金額だけではなく、ページのPV数やデータの変動のような、広告効果も評価の対象となるからです。

成果が数値化されることは、結果の変化が逐一わかるということです。

そのため、細やかな軌道修正や判断力、効率良く結果に導く要領の良さなどが求められます。

このようなシビアな世界にいたからこそ、結果を出せる人材として見られるのです。

数字に強い人材はどの業界でも重宝されます。

その結果、転職を有利に進められるのです。

激務

広告業界と聞くと、納期や広告スケジュールなどに追われ、かなりタイトな時間で動いている忙しいイメージがあります。

実際に、業界の大変さをあらわす特徴とも言えるでしょう。

しかしここで、忙しさだけをアピールしてしまうと、効率が悪い人ととらえられるかもしれません。

さらに、現在は働き方が見直されているため、激務だったことをアピールするのはあまり好ましくないかもしれません。

しかし、その忙しいスケジュールをどのように対処したかを伝えることで、激務であったことはプラスのエピソードになります。

また、広告営業は多様な業界の人と接するため、仕事上の付き合いも多くなります。

さまざまな業種の人と共に仕事ができるというのは、ほかの営業ではほとんどありません。

密度が高い時間を過ごしたからこそ、さまざまな業界やメディアに関する知識や経験があることも、広告営業の特徴です。

法人営業

広告営業はほかの営業と違い、個人相手ではなく企業を相手にしていることも、特徴の1つです。

企業が相手になると、契約を取るまでの道のりが長く、かなりの営業力が必要になります。

そして、法人営業を行っていた経験は、かなりの確率で採用担当の目に留まるでしょう。

なぜならば、クライアントが企業の場合、個人と比べて案件の規模が大型になり、各方面への影響が多大なものになります。

そのため、高いスケジュール管理能力やコミュニケーション能力、危機管理能力を問われるからです。

加えて、人脈に恵まれることが多いことも、法人営業の特徴です。

仕事というのは、どの業界においても1人ではできません。

幅広い人たちと交流し、信頼を築いてきた経験は、法人営業の経験者ならではです。

【広告営業の職務経歴書】広告営業のアピールポイント

ここまでで、広告営業の特徴をあげてきました。

広告営業ではさまざまなスキルが磨かれ、それらは多くの業種で通用します。

ただ、さまざまなスキルがあるからこそ、それらを絞って伝えなければなりません。

希望企業によって、アピールするべきポイントは異なるからです。

また、なんでもオールマイティにこなせることよりも「ここが長所だ」と的を絞って伝えたほうが、人事の印象に強く残るという理由もあります。

身につけたスキルの中でも、得手不得手があるかと思います。

これからご紹介するものを参考にして、自分はどれが強みなのかをチェックしてみましょう。

営業力

広告業界の営業は、規模が大きいだけではなく、競合他社も多くなります。

ゆえに、そのきびしい環境で契約を勝ち取れたという経験は、営業力が強い証拠と言えるでしょう。

営業力というと、アピールするポイントとしては、コミュニケーション力があげられます。

しかし、法人営業をしていた人の営業力はそれだけでなく、より細分化すれば、多くのアピールポイントがあります。

企業を相手にしていたからこその強い責任感、そして臨機応変な対応ができることも、能力の1つです。

同時に、周りの状況を確認しながら仕事を進められる冷静さや、ここぞというときの決断力もあります。

ただし注意していただきたいのが、経歴書の中で書ける範囲は限られているということです。

自分の営業力を分析したうえで、強みである部分を「営業力」としてアピールしていきましょう。

プラン企画

現在、広告の種類はますます多様化しています。

企業によって目的が異なるため、広告の使い方も異なることでしょう。

広告営業はほかの業種と違い、プラン企画から企業への提案も担当するため、企画力は大いに役立つのです。

企画力があると、メーカーやサービス・インフラ業界、コンサル、または流通・小売業界などに強くアピールできます。

企画というと発想力に富んでいるイメージもありますが、実はアピールできるポイントはほかにもあります。

それは、情報収集能力です。

企画というのは、思いつきだけでできるものではありません。

アイデアを出して企画をするということは、情報に強くなければできません。

ましてや、企業を相手にしているため、より正確な情報を慎重に集めることが要求されます。

企画力というのは、そういった正確性も含んでいるため、アピールの場ではとても有効なのです。

調整力

広告業界は、取り引きや案件に関わる人数が多いため、緻密なスケジューリングが必須です。

日程の調整を、複数の企業や部署相手にできるということは、相当の調整力があるということになります。

日時を守ることは、社会人にとっては当たり前です。

しかし、企業相手にそれらをやってきたという経験は、確実にアピールポイントとなります。

複数のことを並列して処理する能力は、要領の良さもアピールできるため、積極的に使っていきましょう。

それから、広告業界を語るうえで外せないのが納期です。

この納期が重なると、やるべきことが多くなるため、かなりのハードスケジュールになります。

そのなかで業務を遂行して、なおかつ結果を残してきたことは、ほかの業種よりも際立つアピールポイントです。

戦略性

広告業界では、相手へのアプローチ力が重要視されます。

どのように広告を打ち出すかを検討し、そして戦略を立てるのが、広告営業の仕事です。

クライアントのために戦略を立てるという業務は、広告営業ならではです。

最近は4大マスメディア以外であるインターネット広告も勢力を増しているため、お客様のニーズに応えるだけではなく、時代の流れもくんだ、複雑な戦略が必要になります。

相手の立場になって物事を考える力、流行を把握して将来の市場を予想する力がなければ、戦略性は身につきません。

したがって、戦略性をアピールすることは、仕事で成果を残してきたというアピールにもなるのです。

自分はどのような営業戦略を立ててきたかを具体的なエピソードと共に述べると、一気に信頼度が高まります。

【広告営業の職務経歴書】職務経歴書を書くうえでのポイント

アピールポイントをまとめたら、次はいよいよ職務経歴書を書きます。

求める人材像は企業によって変わるため、アピールポイントもその時々で異なるでしょう。

それでも、あなたがどのような実務能力を持っていて、そしてどのような動機で入社を希望しているのかは、職務経歴書にあらわれます。

企業の人事は、職務経歴書の時点である程度ふるいにかけるため、魅力的なものにする必要があるのです。

以下でご紹介する4つのポイントを押さえると、目を引くような職務経歴書に仕上げられます。

具体性を意識する

職務経歴書では、実務経験やその結果を書きます。

その際に、抽象的な言葉よりも具体的な数字を用いるほうが、話に説得力が加わります。

たとえば「企画したプロジェクトで大きな金額を動かし、チームの成績も上がりました。」という自己PR文があったとします。

これでは、どのくらいの利益が出たのか、成績が上がったと言っても何と比べて、具体的にどれほどなのかがわかりません。

そうなると、話が不明瞭になり、せっかくのあなたのアピールポイントが引き立たず終わってしまいます。

このような場合は「企画したプロジェクトでは、〇〇円の利益を出し、チームの営業成績を、前年と比べて△倍上げることに成功しました。」などと細かく書きましょう。

数字に強い広告営業だからこそ、具体的なエピソードが必須です。

キャッチコピーを作る

職務経歴書と履歴書の大きな違いは、このキャッチコピーにあります。

文章が多い職務経歴書では、説明の前に見出しを付けることや、伝えたい情報をキャッチコピーにして読みやすくすることがカギとなります。

キャッチコピーをつけるとレイアウトも整うため、必要な箇所では必ずつけましょう。

また、キャッチコピーはあなたという人材をあらわす軸でもあります。

そのあとの解説文を採用担当が読んだときに、あなたが過去、その軸に沿って行動できていたのかを確認でき、入社後も見合ったはたらきをしてくれるかが予想できます。

キャッチコピーを作るために、今一度、自分を分析してみると良いでしょう。

文章の中で「自分はこのようなビジネスマンです」と一言であらわすと、相手に伝わりやすく、職務経歴書もより洗練されます。

差別化を意識する

企業の人事は、日々多くの職務経歴書に目を通します。

そのなかで、忙しい時間を割いて読むに値するものかは、見た瞬間に判断するそうです。

あなたの職務経歴書が、当たり障りのないものであったり、アピールポイントが他人と似たようなものになったりすると、目につくこと自体が難しくなります。

その結果、一次選考で落ちてしまう可能性もあるのです。

しかし広告営業は、ほかの業種とは異なる点や、企業にとって即戦力となるような強いアピールポイントが多数あります。

すなわち、差別化にはとても有利な経験をあなたは持っているのです。

あなたが希望する企業は、ほかにどのような人が希望しているのかを調べてみるのも、1つの手でしょう。

希望企業が求める人材像に沿いながらも、個性を出すことが、目を引く職務経歴書のポイントです。

企業側の目線を考える

どんなにすばらしい経歴を持っていたとしても、企業の求人とマッチしていなければ意味がありません。

企業研究は就職活動で経験しているかもしれませんが、転職になるとまた話が変わってきます。

「前職を辞めてまで、なぜ自社に入りたいのか」という点に、企業は強い興味をもっています。

企業が重視することは、あなたが入社後、どのように活躍できるかです。

そのため、経歴だけを書くことはやめましょう。

大事なのは、企業側に自分が入社したときのイメージを具体的にもたせることです。

自分の志望動機は企業理念につながっているのか、自分の経験から会社にどのような貢献が期待できるのかなど、企業の目線に立って、自分を売り込むつもりで文章を考えましょう。

【広告営業の職務経歴書】自己PRの例文

最後に、例文をご紹介します。

自分のどの強みをアピールするかで内容は変わりますが、話の起承転結を作ることは必須です。

また、最終的に1つの文を簡潔にすることも、自己PRでは大切になります。

ただ最初は、アピールポイントが多すぎるくらいで丁度良いと思います。

簡潔にしようとしすぎると、せっかくのPRポイントに深みが出なくなるからです。

すべて書き終わったあとに、重複する部分や、長い表現を簡略化するなどをして、添削していきましょう。

以下の例文は、どうしても文章が思いつかない場合や、作った文章が自己PRとして成り立っているかを確認したいときに、参考にしてください。

営業力・戦略性をアピール

私は、週に平均して約100件の飛び込み営業を行ってきました。

最初は、ほとんどの企業に取り合ってもらえませんでした。

なぜならば、右も左もわからないまま、闇雲に営業先を当たっていたからです。

そのため、当初の契約件数は週に3件ほどでした。

しかし、売り上げが落ちてきている企業と停滞期が続いている企業に的を絞り、あらかじめ企業の問題点を調査してから営業を行うように改善をしました。

すると、契約件数を15件ほどにまで上げることができたのです。

週に100件もの企業情報を調べるのは大変でしたが、続けることで社内の新規開拓率1位を獲得することができました。

貴社では、私の営業力と戦略性は活かせると思います。

企画力をアピールする

私は、〇〇(企業名)を顧客に持ち、□□という商品を主に担当していました。

Web広告の企画立案も担当していましたが、当初は売り上げがほとんど出ず、きびしい状態でした。

そこで私はWeb広告を出すだけでなく、キャンペーンとして「毎日〇〇生活」と題して2週間商品を街頭で配り続けるという大胆な戦略に出ることにしたのです。

この戦略は成功し、その後商品の知名度は一気に上がり、結果的に、商品の売り上げが当初から4倍にまで増加しました。

このように、私は形にこだわらず、大胆で正確な企画を考えることに自信があります。

貴社でも、この企画力を活かせると思います。

調整力をアピールする

私は、営業の企画立案だけではなく、スケジュールの管理も担当していました。

複数の企業が1つの広告に携わるため、納期の直前にクライアントや関係者との打ち合わせが、多いときで週に25件もあったのです。

打ち合わせ一つひとつを行うのは大変だったため、企業ごとに空いている時間をリストアップし、ある企業には日程の調整をお願いして、話し合いが円滑に進むように努めました。

その結果、打ち合わせをすべて対面で行うことができたのです。

実際に、クライアントから喜びのお声をいただくこともありました。

このように、忙しい中でも仕事をこなし、期日に必ず間に合わせる調整力が私にはあると思います。

貴社でもこの調整力を活かして、貢献したいと考えています。

まとめ

以上が、職務経歴書の作り方です。

職務経歴書にはこれといったマニュアルが存在しないため、比較的自由に自分の経歴を書くことができます。

しかし、希望企業が求める人材に自分をすり寄せるためには、ご紹介したような書き方を実践する必要があります。

同じ事柄を書いていても、書き方次第で伝わり方はいくらでも変わるからです。

これから先、転職がますます当たり前になるでしょう。

競争率も高くなると予想されます。

そのなかでも、あなたが引く手数多な存在となれるように、職務経歴書のクオリティを上げていきましょう。

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