【例文付き】出版業界の営業職の志望動機を知りたい!書き方のポイント3選 

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はじめに

今回は、出版業界における営業職に興味がある方に向けて、志望動機の書き方をご紹介します。

営業の仕事を志望している人の中にも、もともとは本が好きで本屋や出版社で働きたいと思っている人も多いでしょう。

しかし「出版業界の営業職の仕事がどのようなものか具体的には想像できない」という人もいるかもしれません。

出版社の営業職にエントリーしたいけれど、志望動機がうまくまとまらず困っている人は、この記事をぜひ、参考にしてください。

【出版業界の志望動機】事業内容

出版業界とは、書籍や雑誌といった出版物の企画や編集・発行などすべての出版物に関わる業界を指します。

出版業界は、出版社が企画から制作まで手掛けた出版物を出版取次会社が書店に流通させるという仕組みです。

執筆者が書いた文章を本等の冊子として世に送り出す仕事で、憧れる人も多い業界です。

一般的には、出版業界とは出版社のことを指す場合が多いでしょう。

本や雑誌を読むのが好きで、出版の仕事に携わりたいと思っている人にはおすすめの業界です。

出版社の職種

出版社には、主に5つの職種があります。

雑誌や書籍の企画・編集を担当する「編集者」をはじめ、出版物の販売促進を行う「広告・宣伝」はメジャーな職です。

また、既存メディアのデジタル化を推進する「デジタル推進」、人事や経理など企業の経営を支える「バックオフィス」もあります。

そして、今回ご紹介しているのが出版物のスポンサーを探したり書店に置いてもらえるよう交渉したりする「営業職」です。

このような職が協力し、世に諸々の出版物を送り出しているのが出版社の役割と言えます。

業界全体の動向

ここで、出版業界全体の動向を確認しておきましょう。

エントリーする前に、入社する会社の業界について知っておいた人と、そうでない人では大きく差がひらきます。

2020年の紙の出版推定販売金額は、前年比0.9%減の1兆2,237億円でした。

紙媒体の書籍や雑誌離れが深刻化する中、電子書籍の販売金額は前年比27.9%増の3,931億円です。

書籍もデジタル化が進み、紙媒体が衰退しているという流れがあるということです。

また、2021年の紙媒体の販売金額は1兆2,237億円で、前年比で約1%減少しています。

ネットで最新のニュースや必要な情報を調べられることもあり、新聞などに関しても活字離れが進んでいるのも事実です。

また、スマホで漫画を月額制で読めるようになったこともあり、紙媒体で娯楽作品を読む人も実際に減ってきました。

今後は、昔のように紙媒体が扱われるのではなく、電子書籍の伸びが出版業界の行方を左右するでしょう。

【出版業界の志望動機】営業職について

出版業界といえば、一般的には編集者をイメージする人がもっとも多いかもしれません。

出版社における、営業職の仕事を具体的にイメージできている人は少ないでしょう。

営業というと、自社の商品や取引先のサービスを顧客におすすめし、契約を取る仕事であると一般的に理解されています。

出版物の営業というのは、なかなか想像しにくいと思いますが、出版社にもきちんとした営業職が存在するのです。

就きたい仕事の業務内容ややりがいを理解することは、志望動機を作成する際の助けになるので、以下にくわしく紹介します。

業務内容

出版社の営業には「書店営業」と「広告営業」という2種類の業種があります。

大まかな違いは以下の通りです。

・書店営業:書店に書籍を紹介して置いてもらうための営業

・広告営業:出版物の広告枠に載ってもらう企業を探す営業

実際に、どのような仕事なのか、このあとの項で具体的に解説しましょう。

書店営業

書店営業は、自社の書籍を書店に置いてもらい、その書店の中でもより目につきやすい場所に配置してもらうなどするための営業です。

大規模な宣伝をしてもらえるように交渉をすることもあります。

いかに他社の出版物と差がつく宣伝をしてもらえるかも、書店営業における1つの腕の見せどころです。

店頭のPOPを作成したり、著者のサイン会やトークショーのイベントを企画したりするのも書店営業担当の仕事です。

出版物の人気や売れ行きを左右することもある仕事なので、責任も大きい仕事と言えるでしょう。

広告営業

そして、自社出版物の広告枠を各企業に宣伝し、掲載企業を探すのが広告営業です。

掲載企業であるスポンサーの数が出版社の収益につながるため、重要なポジションです。

出版社は掲載企業から広告費をもらい、出版物の中に広告を掲載するという仕組みで収益を得ています。

つまり、広告枠を販売するために企業へ直接営業をかけるのです。

雑誌の巻末等に、化粧品やその他企業の広告が載っているのを誰しも見たことがあるでしょう。

あの広告こそが出版社の収益につながる広告であり、広告営業を担当する人は企業に交渉して、自社の出版物に広告を掲載します。

やりがい

「書店営業」は、売り場に足を運ぶ機会が多いため、お客様の反応や本の売れ行きを直接その目で見ることができます。

自分の提案した施策がお客様から好評だった場合、とてもやりがいを感じられるでしょう。

さらに人気が出れば、より目立つところに出版物を置いてもらえたり、大々的なプロモーションが店内で行われたりします。

「広告営業」は、大規模な契約を成立させ、自社の利益に貢献したときにやりがいを感じられるでしょう。

大手企業が手掛ける人気間違いなしの商品広告を、自社の出版物の広告枠に掲載できれば、出版社としても大きな利益になります。

【出版業界の志望動機】志望動機の書き方のポイント3選

志望動機の書き方において重要なポイントを押さえることで、エントリーシートの通過率が上がります。

出版業界は、そのほかの業界の中でも「なぜ、自社を志望したか」「自社に入って、何がしたいか」を大切にする業界と言われています。

出版物を出すことに心から意味を見出せる、やる気度の高い人材を求めているのでしょう。

入ったことがない業界について、深く考えて志望動機をまとめるのは、かなり難しいと感じるのも当然です。

下記の3つのポイントを意識して、志望動機を作成してみてください。 

なぜ出版業界を志望するのか

採用担当者は、業界への理解度だけでなく、その人自身の価値観をはかっています。

デジタル化推進による紙媒体の衰退についても、自分はどのように考えるかという意見は、志望動機を書くうえで良いテーマでしょう。

営業として、具体的にはどのように出版社へ貢献したいと思って志望したかという点も大切です。

本や出版物に関して、もともと独自の価値観をもっている人は強くアピールすべきでしょう。

つまり、自分の価値観が伝わるよう、具体的なエピソードを用いた志望動機の作成をしてください。

なぜその企業を志望するのか

出版社にエントリーシートを提出するなら、同じ出版業界の中でも「その企業を志望した理由」を明確にする必要があります。

その企業への想いを述べることや業界研究・企業研究を入念に行うことは、通過するために有効な手段です。 

その出版社独自の個性や魅力、出版された作品の中でも自分が思い入れのある作品についてなどを明記すると良いかもしれません。

同じ出版社でも、会社それぞれの雰囲気や理念が大きく異なることもあります。

入社を希望する会社と他社の違いについて、知ることも志望動機を書くうえで大いに役立つでしょう。

自分が営業職として実現したいこと

出版社はほかの業界よりも「発想力」を重視する傾向があります。

エントリーシートの段階で「志望動機」だけでなく「営業職としてどんな企画を実現したいか」を問われることも多いです。

具体的には「出版物の販売促進イベントに携わりたい」「自社の出版物に興味をもってもらうための企画がしたい」などです。

入社後、営業職として成し遂げたい具体的な企画などを打ち出すことができれば、評価につながるでしょう。

「実現するのは、なかなか難しいのでは」と感じる人も多いでしょうが、企業側もそのくらいやる気のある人材を求めているはずです。

【出版業界の志望動機】出版業界の営業職の志望動機例文

ここまでで、志望動機を書くために必要な事項や大切なポイントがわかったと思います。

出版業界の中でも営業職としてどのようなことをしたいか、なぜ出版社が良いのかは重要なポイントでした。

これから、エントリーシートを書き始めようという人はどのように書けば良いか、想像ができるようになったかもしれません。

しかし、営業職として自分に何ができるのか、具体的に想像できていない人もまだいるでしょう。

実際に、選考に通過したエントリーシートの例文を3つ紹介しましょう。

例文①

魅力的なコンテンツを多くの人々に届けることで、日常の充実や、人と人がつながる機会作りに貢献したいからです。

私は、学生時代にずっと惣菜屋のアルバイトをしていました。

惣菜屋でのアルバイト経験から、魅力的な商品も消費者へ届けないと意味がないということを痛感しました。

製造する方々がどんなにおいしいお惣菜を作っても、食べる人に届かなければ意味はありません。

それは、年間数万冊の本が出版される出版業界でも然りです。

どんなにおもしろく価値のある出版物でも、必要とする人の手に渡り、読まれることではじめて評価されます。

そこで私は営業・マーケティング戦略に携わり、おもしろいものをしっかりと第三者に届けていきたいと考えました。

そして貴社は、数々のおもしろいコンテンツを世の中に多く発信していると感じております。

そのコンテンツを通じて、日々の楽しみを提供すると共に、人々がつながるきっかけを与えていく仕事がしたいです。

例文②

私が貴社を志望したのは、膨大な作品が存在する中で、読者のニーズに合致する作品を届けたいと思ったからです。

世の中には、たくさんの作品があり、また読者それぞれに好みや価値観があります。

それぞれの読者とその作品との幸せな出会いに、数多く携わりたいのです。

私は、おもしろいかどうかは読むまでわからない物語との出会いは、一期一会だと考えています。

どうすれば相手に一番響くのか、ポジティブな印象をもってもらえるのかを考えて、業務に励む所存です。

読者のニーズに合致する作品を届けたい、読者とその作品の出会いに携わりたいと考える私は、貴社の理念に共感しました。

記憶に残ること、読者の視点を大切にすることを忘れずに、作品のおもしろさを伝えていきたいです。

読者の視点を忘れず業務に励むことで、読者に作品のおもしろさを伝えやすくなると考えています。

そのうえで、読者各々のニーズに合わせ、作品との幸せな出会いを生み出すことで貴社に貢献していきます。

例文③

貴社の一員として、販促イベントや営業に関わる仕事がしたいです。

また、自ら編集に携わりたいとも考えています。

なぜなら、作家や編集者たちが心を込めて作ったものをどうすれば、より多くの人に届けられるのかにも関心があるからです。

販促イベントでは、より多くの人に貴社への興味をもってもらうためにアイディアを出していきます。

たとえば、日常的に使いやすいグッズを作ることで、ユーザー以外の人にも作品を認知してもらえると思います。

デザインはもちろん、なんのグッズを作るかということも考えていきたいです。

私だけの意見で推し進めるのではなく、先輩の指示やアドバイスを仰ぎ、仲間と共に良い仕事ができる未来を思い描いています。

また、営業をするにあたっては、私の強みを活かせるはずです。

私は幼い頃からスポーツ選手を目指して、きびしい指導を受けてきました。

そんななかでも毎日練習に通い続けたことは、今の私の自信になっています。

多少苦しい業務があっても、あのときのように強い精神力で乗り越えていきたいです。

おわりに

今回は、出版業界の営業職における、志望動機について紹介いたしました。

出版業界の営業職というと「なかなか想像ができない」という人も多かったと思います。

そのなかで、人事の目に留まる志望動機を考えるのは、さらに難しいことであり、悩む人も多いでしょう。

書店営業と広告営業の2つの業種があるということで、自分はどちらに携わりたいのかを考えてみるのも良いかもしれません。

ぜひ、この記事を参考に志望動機を書いてみてください。

記事を参考に、入社して何を成し遂げたいか明確にすれば、より良い志望動機が書けるはずです。

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