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はじめに
転職活動の際に大切なことの一つが、なぜ自分がその業界・その企業で働きたいかを明確にすることです。
簡単なようで実はかなり難しいことのため、多くの方がどのように志望動機を書けば良いか迷っています。
この記事では、広告営業に転職したい方向けに志望動機のポイントをまとめました。
記事の前半では強調すべきポイントを紹介し、後半では実際の例文を紹介しています。
次の転職先として広告営業の職を考えている方は、ぜひ参考になさってください。
【広告営業の志望動機】志望動機を書く際重要なこと
広告業界に転職するための志望動機を書くにあたっては、業界のトレンドを把握しておくことが非常に重要です。
なぜなら広告業界は移り変わりが早く、どんどんトレンドが変化しています。
ここ数十年を見ても広告を掲載する媒体・手法が大きく変わりインターネット・SNSが広告の主戦場となりました。
どのようなコンテンツが消費者の心を捉えるかも、人々の消費志向・価値観が変われば当然変化が生じます。
そのため、広告業界で働く方は広告自体のトレンドに詳しいだけでなく社会全体の情勢変化に敏感でなければいけません。
それは広告を企画する方だけでなく、営業に携わる方も同様です。
広告営業を志望する方は、ぜひ最新のトレンド把握に努めてください。
よく知っている分野に偏りが少ないことも重要です。
転職活動においても、最新のトレンドを知っていることは有利に働きます。
広告業界で働くうえで大切な、情報収集能力・情報を得ようとする姿勢があると評価されやすいためです。
【広告営業の志望動機】志望動機を書くうえで強調すべきポイント
まず、志望動機を書く際に強調すべきポイントを5点紹介します。
以下の見出しで紹介する要素を入れていけば、自然と履歴書の志望動機欄がちょうど埋まるほどの長さになるでしょう。
一方、これらのポイントが抜けていては本当にその企業を志望しているかが伝わりにくくなります。
転職活動では、応募者の能力・スキルだけでなく入社意欲の高さも大きなチェックポイントです。
ご自身の熱意がしっかり伝わる志望動機を記入し、アピールに努めましょう。
なぜ広告業界なのか
強調すべきポイントの一つが、なぜ広告業界で働きたいと思ったかです。
広告業界で働くメリットは多く、現在働いている業界よりも平均給与水準が高くなるケースもあります。
給料や待遇が良くなるからという理由で応募しているのではないことを、しっかり理由を付けてアピールしなければなりません。
クリエイティブな業界への単純な憧れではないことも、理解してもらいたいところです。
自分が広告業界で何を成し遂げたいのか、どんな仕事をして社会に貢献したいかを明確に伝えてください。
多くの方は、仕事をしていく中で広告の影響力の強さを知り広告業界に魅力を感じています。
どんなきっかけで広告に興味を持ったのかも、具体的なエピソードがあれば記入しましょう。
なぜ営業なのか
なぜ広告業界で働きたいかを述べた後は、なぜ営業職なのかも理由を書く必要があります。
広告業界でもプランナー・デザイナーなどさまざまな方が働いており、営業の方は直接広告作りに携わることはありません。
広告の持つ影響力の強さを知り自分も関わりたいと思った方は、ではなぜ営業なのかと聞かれた時にも明確に応えられるようにしてください。
前職が営業職の方なら、前職の経験と自身のスキルを活かし広告業界に貢献できると思ったなどと言えるでしょう。
逆に営業以外の職種で働いていた方の場合、なおさら営業職を志す理由に説得力を持たせる必要があります。
営業職を目指すようになった・向いていると感じたきっかけを、具体的なエピソードを交えて説明してください。
なぜその企業なのか
広告業界の企業は非常にたくさんあるので、なぜその企業でなければならないのかも明確にする必要があります。
そのためには、企業研究が欠かせません。
企業のホームページや求人情報をチェックし、企業理念や社風・求めている人物像などについて詳しく情報収集する必要があります。
企業理念が自分の仕事に対する価値観とマッチしていること・自分にとってチャレンジしがいのある環境であることをアピールしてください。
なぜ広告営業なのかに加えなぜその企業なのかをはっきり伝えることに成功すれば、それだけで入社意欲の高さを示す材料になります。
これらのポイントを具体的なエピソード付きで短い文章にまとめるのは決して簡単ではありません。
添削サービスを使うなどして、文章をブラッシュアップしていきましょう。
キャリアプラン
なぜその企業の広告営業として働きたいのかを述べた後、自信の入社後のキャリアプランも触れられれば高評価につながりやすいです。
自分が入社後にどんな仕事を頑張りたいのか、そこで結果を出したらどんな役職につきたいかを明確にしましょう。
もちろん、キャリアプランをはっきり書くためには企業の業務内容や一般的なキャリアについて理解していなければなりません。
その企業で実現しにくいキャリアプランを書いては、かえってマイナス評価になってしまうことがあります。
「広告業界で幅広く活躍できる人材になりたい」という抽象的なものではなく、もっと具体的な書き方をするほうが高評価です。
「〇〇の広告をもっと多くの方に見てもらえるよう、■■の役職を目指しxxの方向に販路を広げていきたい」といった具体的な書き方をしましょう。
前職のスキル
志望動機の中に前職のスキルを盛り込むことができれば、より高い評価につながります。
広告に関連するスキルであれば、それを直接記入しましょう。
もちろん、前職が広告以外の業界であった方も前職での経験やスキルをアピールすることは重要です。
たとえば営業なら、コミュニケーション能力やヒアリングスキルをアピールできます。
マーケティングなら仕事で培った最新のトレンド情報に関する知識や経験が、広告を扱ううえでの武器になるでしょう。
特に社会人としてある程度のキャリアを積んでいる方は、この経験・スキルの部分を重点的にチェックされます。
自分が即戦力となる・広告営業に向いているとはっきり評価してもらわなければ、採用してもらえる可能性は低いです。
【広告営業の志望動機】志望動機を書くうえでの注意点
続いて、志望動機を書くうえでの注意点を3つ紹介します。
以下の見出しで解説する事柄に当てはまってしまうと、どうしても評価が低くなりがちです。
本当に強く自社を志望しているのか・入社後に高いモチベーションで頑張ってもらえるかと不安に思われる可能性があります。
特に人気企業は応募者も多く、本当に熱意のある方でなければ簡単に落とされてしまうでしょう。
志望動機を書き上げた後は、ネガティブな印象を与える要素が入っていないか読み直してみてください。
ネームバリューを理由にしない
最初に気を付けたいのは、志望動機の際にネームバリューを理由にしない点です。
広告業界では、ネームバリューがありそこの社員であることを誇りにできるような優良企業がたくさんあります。
そのため、志望動機を書く際には自分がネームバリューに惹かれて志望したと思われないようにすることが重要です。
人気企業に応募する際は、ぜひ気を付けてください。
具体的には、「多くの方に広告を届けており知名度の高い貴社で、自分の力を試してみたいと思った」といった文が該当します。
この内容だと、ほかの人気広告企業でも良かったのではないか・うちよりも規模の大きな企業があるのではないかと疑われてしまってもおかしくありません。
「なぜその企業でなければいけないか」が見えにくくなってしまいます。
待遇を理由にしない
広告業界は、他の業界と比べると比較的給料水準が高いほうです。
そのため、待遇・給与が高いことを志望動機の中に盛り込むとそこを目的にしていると思われる可能性があります。
もちろん、多くの方は転職の際に給与アップ・好待遇を本音では望んでいるでしょう。
しかし面接や履歴書でそのことを露骨に示すのは、評価につながらない場合がほとんどです。
挑戦的な方・野心的な方を求める企業でも、自身がチャレンジ精神にあふれていることは仕事への意欲で示しましょう。
給与だけでなく、休日や労働時間の長さ・福利厚生といった部分を志望動機にするのもNGです。
キャリア支援制度など自身の成長に関することを述べるのは大丈夫ですが、その場合も自分が努力する意志の強いことをはっきり伝えてください。
ネガティブな表現を使わない
転職の際に気を付けるべきこととして、ネガティブな表現を使わないこともあります。
これは履歴書の志望動機欄を書く際だけでなく、面接時に前職の退職理由を聞かれた際などにも当てはまるので覚えておきましょう。
「前職は残業が多く」「人間関係が悪い職場で自分の仕事を正当に評価してもらえず」など、前職についての不満をストレートに書くのは良くありません。
実際にはネガティブな理由で退職理由でも、転職を見据えた前向きな理由に置き換えましょう。
たとえば、労働時間に関することであれば、「営業の仕事に集中して取り組みスキルアップを目指せる環境で働きたい」などと置き換えができます。
もちろんこれは広告営業だけでなく、どの業界・職種への転職を目指す際にも共通です。
【広告営業の志望動機】おすすめの志望動機の構成
志望動機を履歴書に記入する際は、結論ファーストの文章構成を心がけましょう。
最初に「私は〇〇という理由で貴社の営業を志望します」と結論を述べ、その後に具体的な理由や経験につなげていく方法です。
最後に、もう一度結論で文章を締めるのが一般的な形となります。
貴社に入社できたらこんな仕事をしたいなど、自分が最初に述べた志望動機がもう一度含まれる形で入社後の意欲を示しましょう。
こうすると文章が論理的である印象を与えやすくなるうえに、ひと目見ただけで自分の伝えたい要点を理解してもらいやすくなります。
営業の仕事をするうえで、論理的に説明する力・わかりやすく伝える力は大切な評価ポイントです。
履歴書の内容がわかりやすいかも、評価に影響を与える可能性があります。
【広告営業の志望動機】例文
最後に、広告営業に転職する場合の志望動機欄に使える例文を2つ用意しました。
広告営業への転職を希望している方は、ぜひ参考になさってください。
1つ目の例文は広告業界で働いていた経験ありと仮定した文章で、2つ目の例文は広告営業の仕事未経験の方向けの文章となっています。
2つとも先述した、結論→具体的な理由→結論という文章構成に沿った形です。
志望動機欄以外でも、履歴書の各欄はこの結論ファーストの文章構成をなぞることをおすすめします。
広告業界の経験あり
前職の〇〇株式会社でマーケティング部門に所属していた際、営業部門の方と情報交換や会議をする中で営業の仕事の大きさを認識したためです。
私は広告営業をしている企業の中でも、常に新たな広告形態にチャレンジしてきた貴社で働きたいと考えました。
今までにどの企業も成功していないプロモーションを成し遂げ、より多くの方に広告が持つ可能性を認識してもらいたいと思ったためです。
その目標を達成するためには、私がこれまでの仕事で培ってきたマーケティングの知識やスキルを活かすだけでなく常に最新のトレンドにアンテナを張り巡らせる必要があると感じています。
貴社とご縁があり入社できた際は、常に新しい知識を貪欲に吸収し新たな価値をクライアントに提案できる営業マンになりたいです。
私はSNSでの広告に興味を持っているので、経験を積んだ後はSNS広告の新しい可能性を提案できる部署で重要な役割を果たせるようになりたいと考えております。
広告営業未経験
保険の個人営業でお客様と接していると、広告の影響力の高さを思い知ることが非常に多いです。
商品の話をすると「あのCMのやつね」などと言われ、CMから企業や商品の知識を得ているお客様が多いことを改めて認識させられます。
そこで興味を持って広告について調べてみると、そこにはかなり多くの方が携わっており営業マンの役割も重要であることを学びました。
私の営業経験・スキルも、広告業界で役に立てることを知ったことで転職を決意しています。
数ある企業の中から貴社を選んだのは、特に広告を単なる宣伝で終わらせず消費者の行動変容をもたらすきっかけとするよう取り組んできたことに感銘を受けたためです。
私も持てる営業スキルの力を尽くし、貴社の広告の価値をより多くのクライアントに理解していただけるよう取り組みたいと思います。
できるだけ早く結果を出して一人前として認められ、ゆくゆくは営業部門のリーダーとなることが目標です。
まとめ
広告営業の仕事は非常にやりがいを感じる方が多く、給与や待遇を考えても魅力的な転職先となり得ます。
いつの時代も広告は重要であり、市場がいきなり小さくなることはまず考えられます。
業界の安定性やキャリアプランを考えても、広告業界への転職はメリットが大きいです。
一方で、人気の業界であるため、志望動機を明確に記さなければ採用担当者に良いアピールができません。
広告営業への転職を考えている方は、転職活動前から自己分析・企業研究をしっかり進めておきましょう。