【営業インターン】はじめに
将来、営業職を目指している方は、営業という職業が自分に合っているのか気になることでしょう。
それを確認する手段の1つに、インターンという制度があります。
営業のインターンに参加することで、社会人として身につくスキルもあります。
ぜひ参加したほうが良いでしょう。
営業職が担う仕事の種類や仕事内容を早いうちに経験することで、自分に合うか合わないかも判断できます。
この記事では、営業のインターンでの仕事内容やインターン先のおすすめをご紹介します。
【営業インターン】身につくスキル
営業のインターンに参加することで、身につくスキルがあります。
それはビジネスマナーやコミュニケーションスキル、パソコンスキルなどです。
営業という仕事では、さまざまなスキルが必要となってきます。
社会人になって一から学ぶよりも、一度インターンで経験しておくほうが後々有利になります。
また、これらのスキルは、営業以外の職業でも役に立つものばかりです。
インターンを経験して、後に営業職を目指さなくなった場合でも自分のためになります。
ここでは営業職のインターンに参加することで、どんなスキルが身につくのかご紹介します。
ビジネスマナー
営業は、クライアントと直接関わることが多い職業です。
営業職のインターンでは、かなり実際の業務と近い仕事をすることができます。
アポイントを取るために正しい敬語を用い、クライアントに対する電話対応の仕方やメールの送り方など、社会に出て必要となるビジネスマナーを学びます。
いくらインターン生とはいえ、社会に出ると一社会人として見られるのです。
そのため、敬語などのビジネスマナーを身につけることが必須です。
電話業務では、アポイントを取る方法や新規の顧客への営業電話などを学びます。
メール業務ではマニュアルがある場合、実際に顧客へメールを送る可能性もあります。
しかし、ほとんどが新規顧客への対応となるでしょう。
営業先に付き添うこともあるので、しっかりとビジネスマナーを身につけられます。
コミュニケーションスキル
営業職は、商談をして成約を取ることが大きな仕事です。
商談では自社商品のプレゼンだけではなく、世間話をすることも多々あるため、コミュニケーションスキルを身につけられます。
お客様の情報を聞き出すヒアリングやトークスキルを中心に、どんな話を展開すればクロージングまでもっていけるかを頭の中で組み立てなければなりません。
営業の先輩方が、どのようなトークをしているのかを間近で見ることは、大きな学びにもなります。
顧客の失礼にならないような言い回しで、顧客の求めている商品を聞き出すことは非常に難しいです。
また、それらをこなしながら世間話等で、顧客との距離を縮めなければなりません。
もちろん、いきなりできるようにはなりません。
しかし、目の前で観察をすることで実際の業務に関するビジョンが見えれば、それはとても大きな学びです。
パソコンスキル
営業のインターンでは、企業調査や資料作成をすることもあります。
そのため、ExcelやPowerPointに触れる機会があり、パソコンスキルを身につけられます。
パソコンスキルを身につけられるのは、営業インターンにおける大きなメリットの1つです。
営業には、営業事務といった営業専門の事務職の方がいらっしゃいます。
営業事務の方々に、自分の意思を正しく伝えるためには、相手に伝わりやすい資料を作成する必要が出てきます。
つまり、わかりやすい資料作成を学ぶことで、パソコンスキルが向上するのです。
また、一度社会人としてのパソコンスキルを学んでおけば、大学生のうちに社会人として通用するパソコンスキルを習得できるのです。
そのため実際に営業職に就いた際、細かい資料の間違いに気づくことができます。
【営業インターン】短期と長期の違い
営業のインターンには、短期インターンと長期インターンの2つがあります。
短期インターンは1日〜5日で完結するインターンです。
その場合の仕事内容は、企業の説明、できても営業の同行までです。
そのため、上記のようなスキルを身につけることは難しいでしょう。
ただし、企業の雰囲気を見たいなど職業体験をしたい方には、短期で十分です。
一方で、長期インターンの場合は実際に営業職の実務を経験できます。
数ヶ月以上、営業職としてインターンを行います。
そのため、上記のようなスキルも身につけられるのです。
特にベンチャー企業の場合は、責任のともなう仕事を任されることもあるでしょう。
数ヶ月に渡りインターンに参加する時間があるならば、長期インターンに参加するほうがおすすめです。
【営業インターン】営業職の種類
営業職の種類はおおまかに法人と個人に分けられます。
そして、それぞれに新規営業と既存営業があります。
ただ、どの営業でも必要なスキルは変わりません。
ビジネスマナー、コミュニケーションスキル、パソコンスキルは、どの営業でも必須です。
どの営業職に就くとしても、これらのスキルは身につけておくと良いでしょう。
しかし営業の種類によって、業界や営業対象は変わってきます。
ここでは法人営業、個人営業、新規営業、既存営業についてご紹介しましょう。
法人営業
法人営業は、企業を対象に営業をします。
企業が対象のため、勤務時間は規則的です。
金融、広告、メディア、人材やITなどの業界に多い営業種です。
法人営業は、1つの顧客に対し、何度も繰り返し訪問します。
ただ商品を売り込むだけでは案件としては成立しません。
企業が何を求めているのか、どうすれば企業の力になれるのかをしっかり考えましょう。
相手を納得させるように、それを販促や提案、資料作りに落とし込むことが重要です。
また担当者だけではなく、その上司などの複数人の決裁が必要な場合、それらを意識した資料作りや提案をします。
個人営業との大きな違いは、複数人決裁の場合があるということです。
そのため、何度も訪問しなければなりません。
法人営業では、しっかりと先方と話し合うことが特に重要です。
個人営業
個人営業は個人を対象に営業をします。
保険や金融、不動産、自動車、ウォーターサーバーなどの業界に多い営業種です。
個人営業は、直接交渉している相手が決裁者となるため、法人営業より契約までの時間は短いのが特徴といえます。
また、個人営業は契約したお客様ご本人から直接感想をもらえる機会も多く、営業の人柄で契約を決めるというお客様もいるので、達成感を得やすい営業種です。
そして、自分の成果がそのまま報酬や昇進に直結するのでやりがいを感じやすいです。
しかし、営業成績が評価に直結するため、目標に追われやすく、相手が時間を取りやすい夜間や休日に対応を求められることも多い営業種となっています。
同じ営業でも、法人営業と個人営業ではこのような違いがあります。
新規営業
新規営業は、今まで取り引きしたことがない新たな顧客を見つける営業のことを指します。
1からの営業になるため、テレアポや飛び込み営業をすることが多いです。
コミュニケーション能力と積極性が必要となる営業です。
法人営業の新規営業ならば、テレアポや営業電話、飛び込み営業などをします。
また、広告などを見て問い合わせてくれたお客様への対応も新規営業の仕事です。
個人営業の新規営業ならば、広告やホームページからの問い合わせ客などはもちろん、ティッシュやチラシを配ることも仕事となります。
新規営業は、法人営業とは違い、より多くのお客様を獲得する必要があるのです。
テレアポや飛び込み営業なら、1日かけて新規を開拓していきます。
断られるのが当たり前の世界なので、思考の更新もとても重要です。
既存(ルート)営業
既存営業はルート営業とも呼ばれています。
既存営業とは、過去に取り引きをしたことがある顧客に対して商品を売る営業のことを指します。
そのため、顧客との信頼関係を築き続ける努力が必要になるのです。
仕事内容は販売商品の確認や、新たな商品の提案、商品のアフターフォローです。
消耗品の発注や季節ごとの発注、数年単位で差し替える物やサービスを取り扱っている企業は、既存営業をすることが多いでしょう。
つまり、担当したお客様との関係を充実させていくことが主な業務となります。
新規営業の数重視とは真逆で、お客様一人ひとりとの関係性が重要です。
お客様の信頼を得続けなくてはならないのは、新規営業との大きな違いといえるでしょう。
業界によっては、新規営業と既存営業を同時にこなす必要があります。
【営業インターン】主な仕事内容
営業でインターンに参加しても、何をするのかわからないかもしれません。
営業職のインターンでは、クライアントの調査、アポイント取り、営業先への同行などがあります。
学生とはいえ、インターンに参加すると本格的な業務に携わることができます。
後々営業職を選ばなくても、営業のインターンで得られるスキルは、社会人になった際役に立つものばかりです。
営業職を希望しているならば、まずインターンに参加してみましょう。
ここでは、営業インターンにおける仕事内容についてご紹介します。
クライアントの調査
自社の商品を買ってもらうために、相手が必要としている商品やサービスを提供する必要があります。
そのためには、まずクライアントの情報を調査する必要が出てくるのです。
営業をかけるクライアントのリストアップをし、クライアントが何を求めているのか、これからすべきことは何かなどの情報を整理します。
それらの情報をもとに、自社の商品を売り込むのです。
「自社のこの商品を使えば課題を解決できる」というアピールをするために、クライアントの情報収集は必須となります。
法人営業であれば、インターネットや業界雑誌などから営業先の候補を探すのです。
大学のレポートと同じ要領でそれらの情報をPowerPointなどでまとめます。
この際に、契約書類の作成などの仕事も行います。
アポイント取り
営業をする前に相手のアポイントを取らなくてはいけません。
そこで、実際に電話やメールで相手と日程を調整する仕事があります。
営業の仕事できついと思われる要素に、このアポイントを取ることがあげられるでしょう。
もちろん、アポイントを断られることは多いです。
しかし、その一方でアポイントを一定数取り付けることができます。
アポイントが取れる営業さんは、その確率を上げるためにテレアポでの営業トークやクライアントの選定をしっかり吟味しているのです。
そこで手を抜かない営業が、アポイントを取れる確率が上がります。
アポイントを取る際に重要なのが、相手に興味をもってもらうことです。
まず、興味をもってもらえなければ話も聞いてもらえません。
そのために相手のニーズをヒアリングし、そこから営業トークを進めてアポイントを取りましょう。
営業同行
営業のインターンでは、最初から1人で商談をするということはありません。
基本的に先輩の営業に同行するという仕事があります。
これは営業職に関する実際の業務や、流れを把握してもらうためです。
また、営業に同行することで、基本的なビジネスマナーや立ち振る舞いなども学べます。
もちろん、しっかりと商談できるようになることも重要ですが、まずは社会人として基本的なマナーを身につけることが最優先です。
その基礎ができていなければ、それこそ聞く耳をもってはくれないでしょう。
そこで、まずは先輩の営業に同行し、基本的なマナーや営業トークの流れを見て学びます。
これを学生の内から経験しておくだけでも、後々かなり変わってきます。
慣れてくると1人で商談をすることもあります。
【営業インターン】給与形態
営業インターンの給料の相場は1000〜1500円です。
ただし、成功報酬を採用している企業もあり、その企業は1契約1〜3万円というところが多いです。
なので、契約を取れば取るほど報酬を得られます。
営業インターンときくと、テレアポのみで商談をするイメージはないと思います。
しかし、実際に商談をできる企業は数多くありますので、探してみてください。
インターンで経験した営業実務は、社会人になっても応用がきくものです。
給料ももらえて、自分の経験にも活かせるインターンには積極的に参加しましょう。
学生でありながら、営業で契約を取るという成功体験は、貴重な財産です。
それに加え、契約ごとに報酬をもらうこともできます。
学生時代から実力主義で仕事ができるのも、営業インターンの特徴です。
【営業インターン】おすすめの探し方
営業インターンを見つけるなら、自分が興味をもっている業界のほうが続けやすいです。
営業という職種は、ほとんどの業界に存在します。
そのため、自分の興味がある業界での営業でないとモチベーションに関わります。
また営業をする場合、その商品やサービスのことを詳しく知っているほうが商談もしやすいです。
もちろん勉強は必要になりますが、興味のあることでないと、勉強するにも苦労します。
したがって、営業インターンに参加する場合は、自分の興味がある業界を選びましょう。
それに加えて、どんな業務を体験したいのか、給料は固定給か成果報酬、どちらがいいかを判断して探すことがおすすめです。
商談をしたいのか、アポイントを取りたいのか、資料を作りたいのか、そのすべてをしたいのかを明確にし、その経験が積める企業を選びましょう。
【営業インターン】就活市場インターン を利用しよう!
経験が積める長期インターンを探すのは大変かもしれません。
インターンサイトは数多く存在します。
どのナビサイトを見れば良いのか迷いますよね。
長期インターンを探すなら、就活市場インターンを利用しましょう。
就活市場インターンでは、専属のエージェントが個別に相談会を実施し、自分に合ったインターンの情報を紹介してくれます。
そこでは、インターンの具体的な仕事内容やその仕事でどんな能力を身につけられるのか説明を受けます。
また、インターンの選考対策などのサポートも徹底していますので、ぜひ登録してみてください。
【営業インターン】まとめ
営業インターンの仕事内容やおすすめの探し方をご紹介しました。
インターンでは、クライアントの調査やアポイント取り、先輩の営業への同行などを行います。
クライアントの調査は、クライアントのニーズを探り、それに合わせた自社の商品やサービスのアピールをしましょう。
アポイント取りは、自社の商品やサービスに興味をもってもらうことが重要となります。
営業同行は、実際の先輩の商談を間近で見られる貴重な機会です。
商談の流れだけでなく、ビジネスマナーなども学びましょう。