【新卒向け】受かるためのメーカー営業職の自己PRの作り方

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はじめに

メーカーの営業職コースを志望する方の中には、自分を企業に売り込むにはどうしたら良いのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

ESの中で、面接官に注目されることの多い項目が、自己PRの欄です。

当然ながら、企業応募用のESに記載する自己PRは、アルバイトの履歴書に書くものより、具体性や説得力が必要になります。

また、メーカー営業で求められる資質を絡めた内容にすることも重要です。

この記事では、メーカー営業志望の方向けの自己PR作成手順をお伝えします。

ぜひ参考にしてみてください。

【新卒向けメーカー営業の自己PR】選考において把握すべきポイント

まず、応募しようとしている企業のホームページやパンフレットなどをしっかり読み込みましょう。

これは、その企業に必要な人材がどんなものかを把握するためです。

企業側の目線から求められる能力を確認することにより、客観性が生まれ、自己PRで的外れな内容を書いてしまうリスクが減ります。

就活を進めるにあたって、企業研究は非常に重要なポイントであるため、怠らないようにしましょう。

具体的に、どのような点に注目していけば良いのか説明していきます。

企業の扱う商材

メーカーと一口に言っても、扱っている商材はさまざまです。

営業職の場合、顧客に商材を売り込むことが業務のため、取り扱う商材について隅々まで把握していなければなりません。

ホームページに商品一覧などがある場合はまず確認しましょう。

メインで取り扱っているもののほかにも、あまり聞きなじみのない商材があるはずです。

そうした商材についてもチェックしておき、実際の業務のイメージを膨らませておきましょう。

また、扱う商材によっては、金額や売り込む相手も大きく変わります。

それにより、求められる強みも異なってくるため、顧客の傾向や年齢層、法人向けの場合は対象の業界なども把握しておくと良いでしょう。

自分が将来商材を売り込んでいる姿について想像し、自分のどういった能力が役に立つか、想像してみるのも良いかもしれません。

主な業務内容

顧客へ商材を売り込むという基本的な業務内容は、営業職共通のものです。

しかし、その企業ならではの業務内容の傾向をつかむことも非常に重要です。

新規顧客が多いのか、既存のほうが多いのかといった顧客の割合や、個人向けなのか法人向けなのかといった、ターゲット層の違いでも業務に求められる能力は変わります。

主体性を求められるのか、協調性を求められるのか、それとも根気強さが一番重要なのかなど企業が新卒社員に求めるものは何か、業務内容から考えて自己PRに反映させましょう。

自分の強みがその企業で求められるものなのかをきちんと把握していないと、自己PRに書いた内容が企業側の求める人材のイメージからずれてしまい、選考の通過率に影響するかもしれません。

【新卒向けメーカー営業の自己PR】自己PRを作成するための手順

ここまで、自己PR作成の前にやるべきことをお伝えしました。

ターゲットを明確にし、企業の求める人材がもっているであろう強みを把握することで、ESの書きやすさはぐっと高まるでしょう。

ここからは、自己PR作成の手順についてお伝えしていきます。

手順通りに作成すれば、企業から評価される自己PRを作成できるでしょう。

「すでに書いてみたけれどしっくりこない」という方もこちらを参考にし、あらためて推敲してみると良いかもしれません。

自分の強みを言語化する

自分のもっている強みは何かを把握することは重要です。

ふんわりとしか強みがわかっていない状況では、書き起こすことがまず難しく、読み手にわかりやすく、簡潔に伝えることは不可能です。

具体的にどんなことができるのか、どのような場合に発揮される力なのか、言語化する必要があります。

そのために必要なのは自己分析です。

自分の感動した出来事や、頑張ったなと思うことを書き出して、そこからなぜそう思ったのか、なぜ頑張ったのかを深掘りしていきましょう。

この質問を繰り返すことで、自分のもっている価値観や強みが見つかります。

また自己分析は、書くことでより有用なものになります。

ただ頭の中で質問を繰り返すのではなく、書き出して、はっきりと言葉にすることが重要です。

強みが発揮された過去経験を複数見つける

読み手に自身の強みを伝えるためには、具体的にその強みが発揮されたエピソードを複数個見つけておくと良いでしょう。

これは自己分析の際に数を出すことも必要です。

そのような経験が見当たらない・思いつかないという方は、まずどんなものでも良いので、自身の経験したことを書き出してみましょう。

その経験を深掘りしていく中で、強みを発揮したシーンがあるかもしれません。

いくつかエピソードが見つかったら、その中でももっとも数字を絡めてアピールできる、具体性のある経験を自己PRに使います。

たとえばアルバイトで売り上げに貢献した、集客率を上げたといった場合に、可能なら実際にどれくらい変わったのか、数字を使って説明します。

ビジネスは基本的に数字で説明できることを重要視されますが、その中でも営業職は特に数字が業務に絡んでくる職種です。

自己PRで強みを数字で語れることは、大きなアドバンテージになるでしょう。

企業の求める強みの一致する点を見つける

自分の強みの発掘が終わったら、その強みが志望している企業にマッチするかを考えましょう。

アピールする強みが企業の求める能力とかみ合わなければ意味がありません。

1つの企業にこだわらず、自分の強みが活かせる企業を探すことも重要です。

メーカーによって営業のスタイルは異なるため、似た商材の企業でも、求められるものが変わる場合もあります。

「化粧品を売りたい」「食品を売りたい」という場合、自分がもっとも志望している企業のほかに、どのような企業があるか見ることも重要です。

人によっては、大企業向きの強みや、中小企業向きの強みなど、会社の規模によって相性が変わる場合もあります。

視野を狭めずに、いろいろな企業を見てみましょう。

【新卒向けメーカー営業の自己PR】自己PRを作成するうえでの注意点

自己PR作成の手順がここまでで理解できたかと思います。

メーカー営業の場合、商材によって企業の求める強みは変わることが特色です。

自分の強みは自己分析で把握し、論理的に説明できるだけの言語化をしましょう。

また、作成にあたって注意点がいくつかあります。

量を書こうとしてしまい、論点がぶれて、結果的に相手へ伝わりにくい文章になるという失敗はよく起こりがちです。

ここで説明する項目をチェックし、自分の書いた自己PRが問題ないか確認してみてください。

要点を簡潔にまとめる

自己分析をしっかり行い、伝えたいことが増えてくると、多くの就活生が文章を長くしてしまいがちです。

これは自己PRだけでなく、志望動機などESを書くうえで頻発する問題です。

採用担当は、大勢の就活生のESを確認し、選考していかなければなりません。

そのためあまりに長い文章は、読むだけで疲れるうえに、内容を把握しにくく、記憶に残りません。

短い時間でサッと読めて、内容が簡潔な自己PRにすることが必要です。

一文につき内容は1つに絞るなど工夫しましょう。

また、一文の長さも短くし、パッと目に入りやすい体裁にすることも効果的です。

内容が濃ければ、短い文章でもしっかりとインパクトを残せます。

文章を短くしたら内容が薄くなったという場合は、あらためて自己分析を行ってみると良いでしょう。

数字とエピソードを交えて具体的に説明する

また、先述した通り、数字を使って説明することは非常に重要です。

同じエピソードでも、売り上げや割合の数字が含まれることで、内容に説得力が生まれます。

アルバイトやサークル、大学生活などの経験は、はじめてその話を聞く人にとってはイメージが湧きにくいものです。

しかし、数字は客観的な指標のため、そのバイト先や大学についてくわしくない採用担当者にも、そのすごさが伝わりやすくなります。

エピソード自体も、起きた出来事・問題点・改善した内容などを具体的に示すことで、あなたの活動がどのようなものだったかイメージしやすくなるでしょう。

数字とエピソードをうまく使うことで、自身の強みをわかりやすく、根拠をもって伝えられるのです。

【新卒向けメーカー営業の自己PR】簡潔に伝えるための文章構成

ここから、簡潔に自身の強みを伝えることができる、文章構成について説明していきます。

行き当たりばったりで文章を書くと長くなりがちです。

自己PRには読みやすくなるフォーマットが存在します。

簡潔にエピソードや経験、強みを伝えるには、構成をしっかり作ることが重要です。

文章の流れに違和感がある、読み返してみていまいち何を伝えたいかがわかりにくいなど、自分の自己PRに不安がある方も、この構成に沿って文章を書き直してみると良いでしょう。

ここではメーカーの営業職志望の方に向けた構成をお伝えします。

1.アピールポイント

企業がもっとも知りたいことは、その人の強みです。

そのため、最初に自身の強みは何かを簡潔に書きましょう。

一言でズバリと言いあらわせると、インパクトもあり、目に入りやすくなります。

さらに「それはなぜ?」と、読み手に対してひっかかりを与え、そのあとの文章を読ませる効果もあります。

ただし、あまりにもイメージがしづらい言葉を一言で書かれても、ピンとこないかもしれません。

奇抜な言い回しはせず、わかりやすさを心掛けると良いでしょう。

ここに書くアピールポイントは、企業の求める強みと自分が自信をもって説明できる強みが重なっていると好ましいです。

これまでの企業研究や自己分析で見つけた強みを、きちんと言語化できていれば、書きやすい部分と言えます。

2.具体的なエピソード

ここから、冒頭で示した強みの理由を説明していきます。

エピソード自体を話し出す前に、簡単にそのエピソードのあらすじを示しておくと親切です。

大まかにどのようなことがあったのか、1~2行で説明したら、具体的な内容に移りましょう。

まずエピソードの中で、どのような課題があったのかを説明します。

自分が何を問題と感じたのか、改善の余地があると考えたのか、出来事と自分の考察などをしっかりと分けて書くことも必要です。

自身が疑問に感じて能動的に解決しようとしたのか、すでに問題があってそれに対して工夫を凝らしたのか、そうした課題自体の特徴もアピールにつながる要素であるため、きちんと書きましょう。

課題について説明したあとで、自分がどのように課題を解決したかを書きます。

なんのために、何を行ったのかを簡潔に、時系列に沿って書くと、読み手に状況が伝わりやすくなるでしょう。

3.成果や結果

次に、自分の行動によって、その課題がどのように、どれくらい変わったのかを書きます。

この結果の部分が、最初にアピールした強みの説明として的確か、必ずチェックしましょう。

ここで数字を用いて説明すると、成果や結果がどれだけの影響力があるものだったか、採用担当者に伝わりやすくなります。

もちろん、数字以外に得たものや、周りからの評価などがあれば、そちらも書きましょう。

人から言われた言葉や、評価としてもらった言葉は、客観的にも影響力のある行動だったということを示す根拠になります。

ただし、他人からの評価は、数字に比べると書き手の主観が入るため、説得力をもたせる効果はそこまでありません。

なるべく数字を使った説明ができるようにしましょう。

4.学び

上記のエピソードで、自分が気づいたこと、学んだことを書きます。

ここは、あくまで自分がこのエピソードを通して得られたものについて書くため、主観的な文章で問題ありません。

その学びの内容がメーカー営業として仕事をしていくうえで、活かしていけるものであることが重要です。

基本的には、この部分はポジティブな内容が好ましいでしょう。

しかし、成果をふまえたさらなる改善点や、もっと良くできる点があったといった、建設的な反省点があれば記載しても良いでしょう。

反省点などを書く際は、客観的に見ても、違和感がない指摘かどうか注意する必要があります。

この学びの部分も、エピソードを深掘りしていくことで、具体性が出てくる項目です。

内容が薄いと感じた場合は、必ず自己分析に戻り、エピソードの深度を増していきましょう。

5.どう活かしていくか

最後に、自分の強みを応募企業でどのように活かしていくつもりか、わかりやすく伝えましょう。

企業がもっとも気にしているのは、その強みを活かして、自社でどのように活躍してくれるのかという点です。

ただ自分の強みが伝わっただけでは、企業に貢献できるという具体的なイメージには結びつきません。

また、メーカー営業を希望しているのに、職種に対しての理解度が低かったり、強みを活かす具体的な案がなかったりすると「本当にこの仕事に就きたいのか」と疑われる可能性もあります。

本気度を伝えるためにも、この部分はじっくり考えて書きましょう。

これまでに調べてきた企業の情報や、自己分析などをあらためて確認し、企業に響く自己PRを作成しましょう。

【新卒向けメーカー営業の自己PR】分野別自己PR例文

ここまでで自己PR作成の流れを理解できたかと思います。

しかし「まだ実際にどのように書けば良いのか思いつかない」という方もいるでしょう。

そこでメーカーの分野別に、今まで紹介した構成内容を用いた新卒者向け自己PRの例文を記載します。

自分の志望するメーカー分野があれば、ここに載っているものを参考に、エピソード内容などを適宜修正してみてください。

もちろん、志望する分野の例がない場合でも、書き方の流れはおおよそ同じです。

自己PRの書き方の雰囲気をつかむ練習にしてみてください。

化粧品メーカー志望

私の強みは「相手の要望を聞き出すコミュニケーション能力」です。

在学中、私は飲食店で接客アルバイトを3年間しておりました。

注文を取る際、まれにお席にお伺いしてからも、悩まれるお客様がいらっしゃいます。

その場合、お客様がどういった点に悩んでいるかをそれとなくお伺いし「苦手なものは取り除いた状態でご提供できます」など、店側ができるサービスをお伝えするようにしました。

また、そうした対応をほかのアルバイトたちにも共有した結果、店舗の回転率が10%上がり、地域内でのお客様満足度ランキング3位の店舗になりました。

私がこの経験から得たものは、ただお客様の注文に応えるだけではなく、ニーズに合わせた対応をすることによって、店とお客様の双方にメリットを与えられるという学びです。

この経験を活かし、顧客のニーズを聞き出し、その要望に合わせた対応を提案することで、貴社の売り上げに貢献していきたいと考えております。

医療機器メーカー志望

私が貴社に貢献できる点は、忍耐強さです。

営業職の長期インターンシップでの、商談にたどりつくまでの準備段階は非常に良い経験となりました。

インターンシップでは、まず自社サービスをどのように相手企業に提案し受け入れてもらうのか、徹底的にリサーチとプランニングを繰り返しました。

そこから売り込む企業に電話でアポイントを取るのですが、なかなか受け入れていただけず、当時のことを思い出すだけで胃が痛くなります。

しかしそこで折れることなく交渉を続け、ある日の電話で、3時間かけてアポイントを取ることができました。

数をかけることと、丁寧に粘り強く交渉を続けるように意識した結果、最終的な獲得アポイントの数はインターン生の中で最多でした。

この経験を活かし、貴社でも積極的なアポイントと丁寧な姿勢を崩さないように心掛け、活躍していきたいと考えております。

貴社の医療機器の素晴らしさが多くの方に伝わるよう、努めてまいります。

食品メーカー志望

私の強みは、協調性だと考えております。

在学中のゼミでは、チームをまとめ、研究発表を成功させた経験があります。

私が在籍していたゼミのテーマは、別チームが製造に携わったハムの販路を開拓し、流通させるというものです。

私はゼミ長として、メンバーにそれぞれ仕事を振り分けつつ、必ず自分から「調子はどう」と声を掛けて、チームがまとまって目標に向かえるように動くことを意識しました。

スムーズに仕事が回った結果、2ヶ月でスーパー2社に販売していただくことが決定しました。

貴社の営業も、チームで動くと伺っております。

私のこのゼミでの経験を活かし、チームを円滑に回すことで、貴社商品をさらに世の中へ広められるよう精進していきたいと考えております。

まとめ

新卒向けのメーカー営業職の自己PRについて紹介してきました。

メーカー営業の場合、自社で作った商品を売るため、企業について深い知識が必要になってきます。

実際に手に取れる商品であれば、自分で購入してみて、その感想を織り交ぜてみるのも良いかもしれません。

自己PRに反映させる場合は、ポジティブな意見を意識しましょう。

また、自己PRを作成するうえでもっとも重要なのは、自己分析を繰り返すことです。

一度の分析で終わらせず、時間が許す限り何度も行いましょう。

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