【例文付き】海外営業の職務経歴書ってどうやって書けばいいの?各項目やコツまで徹底解説!

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はじめに

転職の際は、履歴書と共に職務経歴書も企業に提出するのが一般的です。

記載する項目やフォーマットがほぼ決まっている履歴書に比べ、職務経歴書は項目・フォーマットともに自由度が高く、戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。

しかし、自由度が高い職務経歴書こそ、ほかの応募者との差をつけるチャンスでもあります。

そこで今回は、とくに海外営業に転職したい方へ向けて、職務経歴書に書くべき項目や記述する際のコツを解説します。

海外営業の職務経歴書に書くべき項目

職務経歴書に書く項目は企業から指定される場合もありますが、多くの企業では項目もフォーマットも指定されません。

そのため、企業が転職希望者について何を知りたいと考えているのか、自分のアピールポイントは何かを考えて職務経歴書に書く項目を選ぶ必要があります。

職務経歴書の内容以前に、何を書くかが選考の対象になっていると考え、項目を吟味しましょう。

ここでは、海外営業に転職するために職務経歴書に書くべき項目を4つご紹介します。

職務概要

職務概要を書くときは、今までの経歴や大まかな職務内容を5文程度にまとめます。

営業職であれば、主な職務は新規顧客の獲得だったのか、既存顧客に対する深耕営業だったのか、特筆すべき営業成績は何かなども簡潔に記述しましょう。

チームリーダーなどを務めたことがあれば、そうした経験を盛り込むのも効果的です。

具体的な職務内容や営業成績などは次の「職務経歴」の項目で詳述するため、ここでは自分の経歴のあらすじを書くつもりで、相手の興味を引きそうな内容だけを短い文章にまとめてください。

職務経歴

職務経歴を書くときは、具体的な業務内容を時期や成績などと合わせて記述します。

以前に転職経験がある場合は、各社の在職期間を明記し、それぞれの企業での経歴を分けてまとめましょう。

文章ですべてを説明しようとせず、業務内容や担当顧客数・実績など、定量的な要素は箇条書きにして記述するのがおすすめです。

一方、営業成績アップのために取り組んだ内容など詳しく説明したい部分は文章にして、メリハリのある書面にしましょう。

活かせる経験・知識・資格

経験・知識・資格を書くときは、それが転職先で活かせるかを念頭に置いて内容を選びましょう。

海外営業への転職では、英語の資格や海外留学・海外赴任で身についたことなどを記述するのが一般的です。

しかし、企業によって求めるスキルは異なるため、求人情報などから求める人材像を推定し、記述内容をその人物像に合わせることが重要です。

語学スキル以外にも、MOSやITパスポートなどPCスキルに関する資格、商材の知識や営業スキルなどを裏付ける資格を持っていれば、合わせて記載しましょう。

自己PR

自己PRでは、資格などでは表せない自分の強み(ソフトスキル)をアピールしましょう。

企業風土を事前に調べて、それに合った内容を記述すると効果的です。

チームワークを重視する企業であれば協調性の高さを、独創的な取り組みが持ち味の企業であれば発想力をアピールするなど、求められる人材像に合うソフトスキルに焦点を当てましょう。

また、自己PRはほかの項目以上に、文章の構成にも気を配る必要があります。

PREP法(結論→理由→具体例→結論と展開する文章構成法)などの文章構成を基本とし、自分の強みとそれを裏付けるエピソードを盛り込むと印象的な文章になります。

自己PRは職務経歴書の中で、とくに独自色を出しやすい項目です。

企業風土のリサーチや文章構成に注意して、自分の強みを効果的にアピールしましょう。

海外営業の職務経歴書を書くコツ

職務経歴書に書く内容がどんなに華々しくても、企業にそれを伝えられなければ意味がありません。

相手に自分の魅力を余すところなく伝えられる職務経歴書にするためには、書き方にもコツがあります。

海外営業の職務経歴書を書くときのコツは「項目立てて記載する」「英語の資格や貿易関連の資格を記載」「具体的に書く」「ソフトスキルについても書く」の4点です。

これらのコツを押さえて、読みやすく、アピールポイントが伝わりやすい職務経歴書にしましょう。

項目立てて記載する 

職務経歴書は項目立てて記載し、ひと目見ただけで必要な内容がどこに書かれているかが分かる状態を目指しましょう。

インターネット上には職務経歴書のテンプレートも多数公開されているので、それらを利用するのもおすすめです。

Wordなどの文書作成ソフトを使って、オリジナルの職務経歴書を作る場合は【職務内容】のように各項目に見出しをつけると、メリハリがあり読みやすい書面になります。

また、熱意をアピールしようと何ページにもわたるボリュームにしたり長文で記述したりすると、かえって読みづらく、相手の読む意欲を削いでしまいます。

文書作成のセンスも問われていると考え、A4用紙2枚程度に収まる分量ですっきりと読みやすい文章にしましょう。

英語の資格や貿易関連の資格を記載

海外営業に求められる語学・貿易関係の資格を記載し、積極的にアピールしましょう。

中途採用者は即戦力になることを求められるため、実用的な資格を持っていると転職に有利です。

とくに英語は海外営業に必須のスキルであり、応募資格に「TOEIC○点以上」など具体的な数値が設定されていることもあります。

また、貿易実務検定などの貿易関連の資格は、語学系資格に比べて希少性が高く、ほかの応募者と差をつけられるためにもおすすめです。

ほかにも、ビジネスに必須のPCスキルに関する資格(MOSなど)も持っていて損はありません。

これから資格を取得する場合は、仕事や転職活動と並行して勉強時間を確保する必要があります。

早くに勉強を始め、資格試験の日程も考慮したうえで職務経歴書の提出に間に合わせましょう。

具体的に書く

職務経歴書は、定量的な要素を盛り込んで具体的に書きましょう。

とくに職務経歴や経験・資格などは、国外滞在年数や語学資格スコアの数値を用いて客観的な事実を記述します。

「英語で顧客とコミュニケーションを取れる」などあいまいな表現をするのではなく、具体的に「TOEIC○点、アメリカの商社との取引を○年間担当」のように書くことで、職務経歴書の記載内容に説得力が生まれます。

また、海外営業成績でとくにアピールしたい部分も「新規顧客○人獲得」「前年比で成約件数○%アップ」など、数値と共に記述しましょう。

ほかに、経験した役職やチームとしての成果などもアピール材料になります。

自分の経歴を洗い出し、魅力的かつ具体的に記述できる要素をピックアップして、職務経歴書に書く内容を決めると良いでしょう。

ソフトスキルについても書く

転職する際は、資格や営業成績などのハードスキルも重要ですが、コミュニケーション能力やリーダーシップなど定量化しにくいソフトスキルも重要です。

企業は職務経歴書に書かれたソフトスキルから「自社の社風に合うか」「募集しているポストを任せるに足る資質を持っているか」などを判断し、入社後のミスマッチを防ぎたいと考えています。

自分のソフトスキルが企業へ十分に伝わるよう、ソフトスキルを仕事に活かした結果前職で得られた成果や具体的なエピソードに言及しましょう。

とくに、チーム制で仕事をする企業や管理職ポストに応募する際は、ソフトスキルが重視されます。

自己PRに、コミュニケーション能力を活かしてチームをまとめたエピソードや、リーダーシップを発揮して成約を得た経験などを盛り込み、積極的にアピールしましょう。

海外営業の職務経歴書で企業が見ているポイント

職務経歴書で企業が着目するポイントは、募集しているポストの業務内容や役職によって異なります。

とくに海外営業を募集する際は、その業務の特殊性から国内企業が顧客の営業職を募集する際とは違ったポイントに着目しているため、注意しましょう。

多くの企業が着目するポイントは「相手の立場になって考えられるのか」「情報収集力があるのか」「柔軟性があるのか」の3点です。

職務経歴書の自己PRを書くときは、この3点をアピールしましょう。

相手の立場になって考えられるのか

営業職は、自分が一方的に話したり契約を無理強いしたりするのではなく、顧客の話を聞いてニーズを引き出し、そのニーズに適った提案をしなければなりません。

そのため転職時にも、顧客の立場になって考えて顧客が抱える課題や解決策を共に見つける姿勢があるか、目先の契約に囚われず顧客に寄り添う覚悟があるのかが問われるのです。

とくに海外営業の場合は、日本と環境や文化が異なる顧客を相手にします。

そのため、自分の立場や日本的な考えで発案した内容を押し付けるのではなく、現地のニーズに合った提案をする能力がより重要になります。

自己PRに顧客の立場に立って考えて成果を上げた経験を盛り込むなど、相手の立場になって考える姿勢を持っていることを積極的にアピールしましょう。

情報収集力があるのか

海外営業はさまざまな国の企業と取引を行う可能性があり、相手の国や企業によっては必要な情報が手に入りにくい場合もあります。

そのため海外営業には、自力で顧客の情報を集められるだけの情報収集力や語学力、精神力が求められます。

情報収集力には得られた情報の内容を正確に読み取る能力も含まれているため、簿記や貿易実務検定などの資格を持っていればそれをアピールしても良いでしょう。

また、ビジネス環境が整っていない国や日本との関わりが薄い国の企業が顧客の場合は、机上で得られる情報が少なく、自分の足で情報を獲得しなければならない可能性もあります。

そうした場合は、見知らぬ土地に飛び込んで現地の人とコミュニケーションを取り、自ら情報を獲得できる開拓精神も重要です。

柔軟性があるのか

海外営業ではさまざまな国の企業と関わるため、日本とは異なるビジネス習慣や文化、言語を持つ人々とも交流する必要があります。

そのため、その時々の状況に合わせて柔軟に対応できることも、海外営業にとって重要な資質です。

とくに新規顧客の獲得がメイン業務の場合や、新たに海外への進出を図っている企業などでは、柔軟性のある海外営業は重宝されます。

過去の海外赴任で現地の文化とのギャップを克服した経験や、マニュアルに囚われずに対応して成約を得られた実績があれば、積極的にアピールしましょう。

また、他国の文化や言語を学ぶ意欲も合わせてアピールできると、さらなる高評価が期待できます。

英語以外の語学を学んだ経験があれば、転職前に語学検定試験を受けて職務経歴書に記載できるようにしておくことをおすすめします。

海外営業の職務経歴書に記載する自己PR例文

企業が着目するポイントを掴めたら、さっそく自己PRを書いてみましょう。

自己PRを書く際は、文章の構成方法に基づいて自分のアピールポイントを裏付けるエピソードを挿入すると、相手に伝わりやすい文章になります。

自己PRの構成は、三段構成やPREP法など、冒頭部分で文章の要点や結論が分かるものがおすすめです。

ここでは、先ほどご紹介したポイントをアピールするための自己PRの例文を2つご紹介しますので、参考にしてください。

相手に寄り添う意識の高さをアピールした例文

私は海外営業として働くにあたって、現状に満足せず常に何をするべきかを考えて行動してきました。

とくに学びが深かったのは、アメリカの顧客と取引をした際に、相手に寄り添う意識の大切さを痛感した経験です。

このときは、文化の違いから顧客のニーズを把握するのが難しく、私からの提案ではなかなか満足してもらえませんでした。

そこで、顧客企業が展開する地域の文化的背景を調べると、私の提案は現地の風土に合わず受け入れがたい内容であると判明したのです。

さらに、ミーティングを何度も重ねて先方の要望を丁寧に汲み取り、提案内容をブラッシュアップすることで、無事に成約に至りました。

この経験から、営業としてこちらの提案を押し付けるだけではなく、相手に寄り添ってニーズを汲み取る意識の大切さに気づき、その後の営業でも常に相手の立場に立って考えることを心がけるようになりました。

私の相手に寄り添う意識の高さは、貴社の業務でも活かせると考えています。

現地での情報収集力の高さをアピールした例文

私の海外営業としての強みは、現地での情報収集力の高さです。

私は前職で、中国で新規顧客の開拓営業を行っていました。

しかし、当時は現地のニーズを汲む手段がなく、日本とは商習慣も大きく異なったため、思うように成果を上げられずにいました。

そこで私がとった対策は、現地で開催される企業経営者向けのセミナーに参加し、地域独自の情報を入手することです。

セミナーでは情報を入手できただけでなく、中国でのビジネスに精通した人との人脈を得ることもでき、その後の営業活動の大きな転機となりました。

また、入手した情報をもとに現地のパートナーと綿密に連絡を取り、現地の風土にあった制度改革も行いました。

その結果、私の所属する営業チームの成約件数は3ヶ月で10%向上したのです。

この経験から、海外営業の現地での情報収集力がいかに重要かを痛感しました。

その後も数か国へ赴任しましたが、まずは現地の情報を収集し、得られた情報に基づいて営業を行うスタイルで、各地でチームの成約件数アップを実現しています。

おわりに

海外営業に転職したい方へ向けて、職務経歴書に書くべき項目や記述する際のコツを解説しました。

職務経歴書は書く項目やフォーマットが決められておらず、何を書くか・どのように記述するかも選考の対象になります。

また、企業が海外営業の職務経歴書で着目するポイントも、国内企業を顧客とする営業職を募集する際とは異なるため注意が必要です。

今回ご紹介した項目や記述する際のコツを押さえ、読みやすく、アピールポイントが伝わりやすい職務経歴書にしましょう。

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