はじめに
最近は第二新卒で転職する方も珍しくなく、若い方が新卒で入った企業が「合わない」と見切りをつけ、すぐに転職をすることに理解示す企業も増えました。
第二新卒では「前の職種が合わなかったから」と、未経験の職種にチャレンジしたいと考える方も多いです。
それでは、未経験のまま営業の職種に就くことは可能でしょうか。
この記事では営業職の仕事内容や、第二新卒で未経験から営業職になるためのポイントなどを紹介します。
これから営業職を目指す第二新卒の方は、ぜひ参考にしてください。
【第二新卒で未経験からでも営業職に就けるのか?】未経験でも営業職に就ける!
営業職は資格や経験がなければ就けない職業ではないため、未経験でも採用してもらえる可能性が大いにあります。
むしろ、前職と関係ない職種を目指すなら、おすすめの職種の1つと言えるでしょう。
また、営業は未経験の方でも適性があれば、早いうちから活躍できるチャンスがある職種です。
転職後に心機一転してもう一度キャリアプランを形成するには、まず結果を出す必要があります。
すぐに結果を出せる可能性のある営業職は、未経験からでも管理職を目指したい方にもおすすめです。
ただし未経験でも就けるからといって、営業職が簡単な仕事ではありません。
入社後に自分のスキルを磨き続け、コンスタントに結果を出せるよう努力することが大切です。
第二新卒の転職には営業がおすすめ!
第二新卒で転職するのなら、特に営業職をおすすめします。
以下の見出しでその理由を紹介するので、第二新卒で転職するのに志望職種を迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
もちろん前職の職種自体は合っていて人間関係が合わなかった・社風が合わなかったという場合は、前職に再度チャレンジするのも手です。
しかし営業はどんな職種からでも転職できる可能性があり、やる気や熱意を高く評価されます。
転職を考えるときは、ぜひ営業職の求人もチェックしてみましょう。
未経験からでも活躍できる
営業は特別な経験や資格が必要なく、未経験からでも十分に活躍できるチャンスがあるため、おすすめです。
必要なのはコミュニケーション能力や自社の扱う商品・サービスに関する知識などで、これらは入社後に仕事をしながら磨いていけます。
ただし、未経験で採用されても、誰もが一流の営業マンになれるわけではありません。
適性が非常に重要な職業で、早くから結果を出せる方もいれば、営業の仕事自体が合わず、後輩にどんどん追い抜かされてしまう方もいます。
また仕事自体がきびしく、体力面で長続きせず辞めてしまう方も珍しくありません。
非常にきびしい仕事ではありますが、まずはすぐ評価してもらえるチャンスが欲しいと考える方は、ぜひ営業にチャレンジしていましょう。
さまざまな経験が積める
営業職はさまざまな人と関わり、幅広い経験を積める職種でもあります。
企業を回るルート営業の方なら、先輩ビジネスマンや管理職・経営者といった責任ある立場の方とも、定期的に商談をするチャンスが得られるでしょう。
未経験で転職する第二新卒の方にとっては、営業の仕事から得られる経験一つひとつが、将来仕事をするうえでの大きな財産となり得ます。
個人営業でも、クライアントのニーズを把握すること・話術や営業テクニックを磨くことは、さまざまな仕事をするうえで役立つ経験になるでしょう。
営業からマーケティング・広報・企画開発などさまざまな職種にキャリアアップする方も多く、営業職自体をゴール地点に考えていない方も、最初の転職先に営業を選ぶのはおすすめです。
昇給しやすい
営業職の給与形態は、事務などと違って実績重視の傾向があります。
契約を取れれば取れるほど給料が上がり、一定のラインをクリアすればインセンティブがもらえることも多いです。
若手の方でも社内で一番結果を出せばエースと評価され、一番高い給与をもらっていても不思議ではありません。
ただし、これは給与が不安定になりやすく、結果を出せなければ給与がダウンしてしまうことも意味します。
「給与が下がると仕事のモチベーションが下がってしまう」「刺激よりも安定が欲しい」といった思考の方は、あまり営業に向いた性格ではありません。
一方「若いうちから同年代の方よりも稼ぎたい」「自分の頑張りをすぐ給与に反映してほしい」といった考え方のビジネスマンに合った職業です。
【第二新卒で未経験からでも営業職に就けるのか?】営業の種類
営業職はさまざまな種類に分類できるため、営業方法別・相手別・形態別の種類を見ていきましょう。
どの営業でも、コミュニケーション能力が基本となることは変わりありません。
しかし職種によって、求められるプラスアルファはかなり変わってきます。
たとえば、断られる可能性が高い新規個人相手の営業であれば、とにかく数をこなせなければ、結果を出しようがありません。
コミュニケーション能力に加え、体力面・精神面両方でのタフさが必要になってくるでしょう。
営業方法別
まずは、営業方法別に営業職を分類してみます。
営業は多くの方が相手にアポイントを取り、日時を約束したうえで訪問していますが、違った形で営業活動をする方も多いです。
当然、アポイントがなければ契約してもらえる可能性は極端に下がるでしょう。
アポイントなしの営業で結果を求められるのはきびしく、多くの方が営業職をつらいと感じる理由になっています。
一方、アポイントありの営業も、相手に商品やサービスの魅力をうまく伝えるのは難しく、直接契約につながる訪問ばかりではありません。
訪問営業
訪問営業は、顧客のところに直接おもむく営業スタイルです。
こちらから出向くことは、相手に対する誠意を示すことにつながり、顧客から信頼を得るための王道と言えるでしょう。
しかし、仕事をする営業マンにとって、訪問営業は負担となります。
顧客の相手に合わせなければいけない以上、勤務時間外の夜に残業して商談をしなければならない・土日に休日出勤をして商談をしなければいけないことも多いです。
相手の都合が悪くなり、いきなりキャンセルされてしまう場合もあります。
どうしても働き方が不規則になりがちで、自分の希望通りに休みを取るのが難しくなってしまう点は、訪問営業に携わる営業マンの悩みです。
限られた休みの日、上手にリフレッシュすることも、営業マンの必須スキルになるでしょう。
飛び込み営業
訪問営業の中でも、特にきびしいのが飛び込み営業と呼ばれるスタイルです。
アポイントを取らずに家庭や企業を直接訪問するため、相手は自社の商品・サービスにまったく興味を示さないことのほうが多くなります。
丁寧に断られるならまだしも、話すら聞いてもらえずに追い返される・「二度と来るな」など暴言を吐かれるといった経験をする営業マンも多いです。
都合を確認せず訪問しているため、忙しいタイミングに当たってしまうと、相手が迷惑に感じてしまうのも無理はありません。
つらい経験をすることも多く、その中でも気持ちを切り替えて、次の訪問に向かえるメンタルの強さが求められます。
結果を出すのが難しい反面、優秀な方が評価されやすく、実績次第で稼げるという営業職の特徴が一番出やすい職種です。
ルート営業
ルート営業は訪問営業の中でも、すでに取り引きのある顧客を回るので、まったく話を聞いてもらえないという可能性がほとんどありません。
営業マンにはクライアントとの信頼関係を継続し、リースなどの契約を延長してもらう・新しいサービスやプランを提案して契約してもらうといった役割が求められます。
この仕事を成功させるには、顧客がどんなニーズを抱えているかしっかり聞き出す・ニーズをふまえたうえで、説得力ある提案をするスキルの両方が必要です。
訪問前の分析・調査も重要で、コミュニケーション能力だけでなく、総合的なビジネススキルが高くなければなりません。
新規営業に比べるとインセンティブで稼げる可能性は低いですが、給与は営業職の中で比較的安定しています。
テレアポ営業
テレアポ営業は、電話で顧客に営業をかける営業スタイルです。
この仕事では、まず自分が電話した目的を理解してもらい、後日訪問営業をするためのアポイントを取り付けなければなりません。
しかし多くの方は、知らない相手から電話がかかってきても、要件がわかれば無条件で「結構です」と断ってしまいます。
知らない番号の電話・番号非通知の電話では、そもそも出ない方もいらっしゃるでしょう。
そのため、テレアポ営業の成功率は非常に低いです。
1日中電話をしても、運が悪ければ話ができる方にすらたどり着けない可能性もあるでしょう。
訪問営業と違い、オフィスで仕事ができるので体力面でのきつさは少ないものの、精神面できびしさを感じる方が多い職業です。
テレコール営業
テレコール営業もテレアポ営業と同じく、電話で営業活動を行います。
テレアポ営業と大きく異なるのは、電話だけでアポイントのみならず、取り引きまで行わなければならない点です。
電話ではじめて声を聞くだけで、会ったこともない方から商談を持ちかけられ、すぐに応じてくれる方はあまりいません。
訪問営業では、時間をかけて相手と信頼関係を構築することもできますが、テレコール営業ではそのチャンスがないうちから契約を勝ち取る必要があります。
そのため、テレアポ営業よりも難易度が高く、卓越したトークスキルが求められるでしょう。
しかし、非常に難しい仕事であるため、結果を出せれば給与が上がるチャンスを得られ、転職活動でもその経験を強力なアピール材料にできます。
インサイドセールス
インサイドセールスは、顧客と直接会わず、メールやWebサイトを通して営業をするスタイルです。
こちらもテレアポ営業と同様、アポイントを取るのが大きな目的となるでしょう。
顧客と会わないと言っても、文章のやり取りで顧客のニーズを理解し、最適な提案をするには、高いコミュニケーション能力が求められます。
人と会うのが苦手で訪問営業のできない方が、インサイドセールスならそれなりに成功できるとは限りません。
インサイドセールスは、事前にPC上で管理された顧客のデータをもとに営業をすることも多いです。
データの中から契約してもらえる・話を聞いてもらえる可能性の高いのは誰か・このデータのクライアントにはどのように営業をかければ良いのか、推理する思考力も求められます。
営業相手別
次に、営業相手別(法人・個人)の営業職の違いを見ていきましょう。
一般的に「仕事がつらい」と言われやすいのは、話を聞いてもらえない・契約をなかなか取れないことが多い個人営業です。
しかし、法人営業が楽であるわけではありません。
企業の利益にならないと感じた場合は契約してもらえず、非常にシビアな判断をされてしまいます。
企業相手に提案を受け入れてもらうためには、個人営業と同じか、それ以上の信頼関係や説得力がどうしても必要です。
法人営業
法人営業は企業や官公庁などに対して営業を行う活動で、訪問先の業界や企業についての知識が求められます。
相手の企業が抱えている課題は何か・自社の商品やサービスで、役立てることはないかをリサーチしてから提案しなければなりません。
また法人営業は多くの場合で、1件あたりの契約が個人営業よりも高額になるでしょう。
そのため社員一人ひとりの責任が重く、相手の信頼関係を損なうと、数千万円・数千億の損失を会社に与えてしまうことも覚悟しなければいけません。
ルート営業の場合は決まった相手先を訪問するルーティンが続くため、仕事に刺激が少ないことを不満に感じる方もいます。
難しい仕事ではありますが、大きな契約を取れたときの達成感は、ほかの職業ではなかなか味わえない魅力です。
個人営業
個人営業は法人ではなく個人に対して営業を行い、多くの場合初対面の方を相手にしなければなりません。
そのため、話し合いはまず相手と信頼関係を築くところから始まります。
自社の商品・サービスをわかりやすく魅力的に伝える力も必要ですが、まず相手に信頼される人間的魅力・話術がなければ成功は難しいでしょう。
営業の中でも、特に適性によって結果やモチベーションに差が出やすい職種です。
初対面の人とも話をするのが好きで、一期一会のさまざまな出会いを刺激的で、楽しいものを感じられる方ならこの仕事に向いています。
一方「初対面の人にいきなり話しかけるのは苦手」という方は、最初のうちなかなか結果を出せず悩むことも多いです。
徐々に慣れ結果を出せるようになる方もいますが、最後まで弱点を克服できず、退職してしまう方も珍しくありません。
営業形態別
続いて、営業形態別の営業職の分類についても見ていきましょう。
業種だけでなく扱う商品・サービスによっても、営業スタイルに違いが出ることは多いです。
営業はそれぞれの企業によって文化があるため、まず入社した企業の文化・慣習を理解しなければいけません。
しかし未経験から営業にチャレンジする方は、今までのやり方に固執すること自体がなく、新しい環境に慣れやすいことがメリットになる可能性もあります。
前の職場のカラーに染まっていないことを理由に、あえて経験者より第二新卒を採用したいと考える企業もあるほどです。
メーカー営業
メーカーの営業は、自社の製品を他の企業・工場などの購入してもらうために仕事をします。
機材のリースなどをメインにしている企業では、すでに取り引きのある企業を回る、ルート営業を任せられる社員が多いです。
しかし、メーカーでも新規開拓で契約を取ってくるよう求められる可能性はあります。
その場合、個人営業同様にインセンティブ重視の給与形態になっている可能性が高く、結果次第で高い給与を得られるチャンスも大きいです。
メーカーは扱う商品によって単価がかなり違うため、契約数が勝負になる場合もあれば、大口の契約1件を取るほうが評価される場合もあるでしょう。
セールスする商材の特性を考え、マーケティング部門と連携して効率的に利益をあげることが求められます。
代理店営業
代理店営業は、メーカーの商品を販売店に売り込む・取り引きのある企業と交渉して、契約を継続してもらうための仕事をする職業です。
顧客のところに直接出向くことは少なく、同行営業が必要なとき以外は、代理店の方と商談を持ちます。
自社の製品を販売してくれる窓口を広げれば、それだけ自社の商品を契約してくれるクライアントが増えるチャンスも生まるでしょう。
そのため、営業マンは1件でも多く代理店契約・パートナー契約してくれる企業を探し、そのサポートをしなければなりません。
ただ契約するだけでなく、営業支援という形でクライアントと長く付き合うのが、代理店営業の特徴です。
メーカーによっては、商品の魅力や使い方をレクチャーするための勉強会などを開催する場合もあります。
商社営業
商社営業は、メーカーや卸売業者から仕入れた商品を販売しにいくのが仕事です。
新規開拓する営業スキルに加え、マーケティングに関する知識や分析、アフターサポートによる信頼獲得など幅広いビジネススキルが求められます。
利益をあげるためには、売るだけでなく仕入れる際にも、自社が有利となるよう交渉しなければなりません。
商品だけでなくメーカーに対しての知識が必要になる難しい仕事ですが、買いたい人・売りたい人をマッチングさせて取り引きを成立させることに、大きなやりがいを感じる方は多いです。
グローバル展開している商社であれば、日本の商品を海外に売るといった形で、異文化コミュニケーションに貢献できる可能性もあるでしょう。
大手商社は給与水準が高いところも多く、入社は難しいですが、待遇面などでもメリットがあります。
その他の営業
営業職の範囲は非常に幅広く、国内の個人・法人以外を相手に仕事をする方も珍しくありません。
スキルを磨いていけば、どんどん活躍のフィールドを広げられるのも営業職の魅力です。
第二新卒でいきなり難しい仕事を任される可能性はありませんが、仕事ぶりが認められれば、より責任が重く給与の高い仕事に就ける可能性があります。
営業職を志すのなら「将来はもっと大きな仕事をしたい」という気持ちで、就職活動や仕事に臨むほうが成功しやすいでしょう。
海外営業
海外に営業をしにいく営業マンは、高い給与を得られますが、かなり大変な仕事をしなければなりません。
特に海外に住んで仕事をする場合、仕事だけでなく生活面でも海外に慣れる必要があります。
当然、ビジネスレベルでも通用する語学力が必須です。
語学の点で問題がなくても、日本と商習慣が異なる・日本に対して良いイメージのない国であるといった理由で、仕事が難しいケースも多いでしょう。
まずは相手の国や地域に対して理解を深めなければ、なかなか海外の方から信頼を寄せてもらえません。
しかし、日本の商品を海外に広めるのは非常にやりがいのある仕事です。
海外に新規の販路を見いだせれば、企業の利益アップに多大な貢献ができることは間違いありません。
【第二新卒で未経験からでも営業職に就けるのか?】営業のやりがい
次に、営業職として働くのはどんなやりがいがあるかを紹介します。
「きつい」と言われることの多い営業職ですが、この仕事を天職と感じ長く続けている方も多いです。
そういった方は、仕事で人とコミュニケーションを取れることなど、さまざまな点で仕事の魅力を見出しています。
以下の見出しで紹介するポイントをメリットに感じるなら、次の転職先に営業を検討してはいかがでしょうか。
やりがいを感じつつ、高いモチベーションで仕事ができれば、実績をあげられる可能性も高まります。
さまざまな人と関われる
営業職は、さまざまな業界の方や個人のお客様と会える職業です。
その中で相手から興味深い話を聞ける・感謝してもらえるといった経験を、強いやりがいに感じる方は多くいらっしゃいます。
もちろん、人と人がコミュニケーションを取るときは、いつも楽しい経験ばかりできるとは限りません。
相手の言動で不快な気持ちになってしまう可能性もあるでしょう。
しかし自分と合わない相手とでも仕事で会わなければいけない中、信頼し合える相手と出会えた・良い関係を築けたというときは、ほかの職種では経験しにくい喜びを味わえます。
仕事をしていく中で、相手の反応に敏感になり、非言語的コミュニケーション能力が高まると感じる方も多いです。
コミュニケーション能力は営業以外の仕事でも必要になるため、将来の転職やキャリアアップにも役立つでしょう。
実績が数字としてあらわれる
営業職は、契約件数や金額などがすぐに数字になるところも魅力と言えます。
特に成果をあげられ、ほかの方と比較して良い数字を出せたときは、次の仕事へのモチベーションになるでしょう。
ほかの職種では、仕事が成功しても、自分がどの程度その中で貢献できたか判断するのは難しいです。
自分では貢献できたと思っていたのに、上司からあまり評価されない場合もあります。
しかし、数字で客観的に成果がわかる営業は、上司からの評価に不満をもっている方は少ないです。
数字を出せば給料も上がり、給料明細を受け取ったときも、再度自分の仕事がうまくいったことに喜びを感じられます。
営業はテストで良い点を取ろうと努力してきたなど、結果にこだわる上昇志向の強い方に向いている仕事です。
仲間と切磋琢磨できる
営業職は新規営業を中心にノルマが設定されている職場も多く、営業成績・順位をほかの社員の前で発表されることもあります。
そのため、同僚と切磋琢磨しながら成長できる・競い合えるのも営業職のやりがいの1つです。
ただし、上司の性格や社風によっては、成績の悪い方がきびしくしっ責される場合もあります。
成績を出せない時期にストレスが溜まり、精神に不調をきたして辞めてしまう方もいるほどです。
仲間と競える環境はやりがいにもつながりますが、人と争うのが好きではない方にとっては、それがデメリットになる場合もあります。
逆に負けず嫌いの方は、結果に満足できなかった月も「次こそは」という気持ちで仕事に向かいやすく、営業職に向いている性格である可能性が高いです。
【第二新卒で未経験からでも営業職に就けるのか?】営業の大変なところ
転職を検討するのなら、営業職の大変なところについても知っておきましょう。
やりがいを感じる方も多いとはいえ、営業職は早期退職する方も珍しくない仕事です。
以下の見出しで紹介するポイントがきびしそうと感じるなら、別の転職先を検討してみてはいかがでしょうか。
もちろん、仕事でストレスを感じても上手に息抜きをしながら、長く営業職を続ける方も多いです。
仕事が辛いと感じる方は、休日の過ごし方やスケジュール管理の方法も考えてみましょう。
仕事が多い
営業職はクライアントと会って商談をするのがメインの仕事ではありますが、それ以外にもさまざまな仕事をしなければなりません。
相手企業を訪問する前に資料作りなどの準備をする・訪問後に報告書を作成する・営業会議に出席するといった仕事です。
なかなかノルマをクリアできないと、クリアできるまで飛び込み営業を続けなければいけなくなることもあります。
そのため、仕事量の多さから体力的に大変だと感じる方が非常に多いです。
クライアントの都合に合わせるために夜まで働いたり、ノルマをクリアするために休日返上で連勤したりといった方もいらっしゃいます。
計画的に仕事を進め早い時期にノルマをクリアできるようになれば、体力的な負担がかなり減るでしょう。
精神的な負担がかかることも多い
営業は日々の交渉の中で、どうしても仕事がうまくいかないことはあります。
特に個人の飛び込み営業はうまくいかないのが当たり前で、失敗の中から数少ない契約をどれだけ勝ち取れるかが勝負です。
しかし、何度も断られたり、きつい言葉を浴びせられたりすると、ストレスが溜まるのも無理はありません。
メンタルが強くない方は、仕事をただ続けるだけでもきついと感じることもあるでしょう。
ただし、仕事を長く続けるうちに相手から断られることに慣れる・上手にメンタルコントロールできるようになる方も多いです。
初対面の人と接するのが苦手でも、営業マンとして成功できないと言い切れず、努力と工夫を重ねて優秀な営業マンになる方もたくさんいらっしゃいます。
休みが少ない
営業は、相手の都合がつく時間帯に合わせて仕事をしなければならず、ビジネスマン相手であれば、企業が休みの日に仕事をしなければなりません。
必然的に、休みが少なくなる・土日でも仕事をしなければいけなくなる方が多くなります。
親しい方がカレンダー通りに休む場合、自分だけ休みが合わず、一緒に遊べないといった悩みを感じることもあるでしょう。
仕事自体もストレスを溜めやすい営業職では、休みが少ないと心身に不調をきたしてもおかしくありません。
休みの少ない時期は、オフにしっかり体を休める・食事や睡眠習慣を見直すといった健康管理にも気をつかう必要があります。
ただし、早い段階でノルマをクリアしてしまい、ほかの職種と同じぐらい休めている営業マンも多いです。
【第二新卒で未経験からでも営業職に就けるのか?】営業に向いている人
続いて、営業に向いているのはどんな方か考えてみましょう。
営業職は向いている・向いていないが非常に重要な職種の1つで、特に入社直後に仕事が向いていないと感じると、退職してしまうリスクが高いです。
もちろん、営業自体が向いていても、社風や同僚との相性が悪いと、仕事がつらく感じる可能性もあります。
反対に仕事が大変でも、周りの方と良い関係を築ければ、励まし合いながら長く仕事を続けられるケースも多いです。
転職活動をする際は職種だけでなく、会社の雰囲気なども判断材料にしましょう。
コミュニケーションが得意な人
営業でもっとも重要なスキルはコミュニケーション能力で、コミュニケーションが得意な方は営業職に向いています。
ただし、ただ話し上手であれば良いということではありません。
ニーズをくみ取れなければ、相手を納得させる提案ができないため、相手の話を聞くことも重要です。
もちろん、相手に良い第一印象を与えるためには話術だけでなく、身だしなみや人柄の良さ・声質も求められます。
愛嬌のあるキャラクターやルックスは、営業職をするうえで大きな武器となるでしょう。
反対に普段から目つきが険しい・怖いといった第一印象を持たれやすい方は、どうしても新規営業で不利になってしまいます。
営業マンとして成功したいなら、トークスキルを含め、さまざまなコミュニケーション能力を磨いていきましょう。
やりがいを感じたい人
仕事にやりがいを求めている方も、営業職が向いていると言えます。
営業は第一に成果を求められ、数字をあげられればやりがいを感じられます。
事務などは毎日同じ仕事をしなければいけない職場が多く、その仕事をしても直接企業の利益に直結しないことに、やりがいを感じられない方も多いです。
また、営業職はお客様と直接会って感謝される機会もたくさんあります。
お客様に喜んでもらえる仕事がしたいと感じる方は、営業職への転職を検討してみてはいかがでしょうか。
仕事を通して、非常に話の合う方・ためになる話を聞ける先輩ビジネスマンや経営者の方と出会える可能性もあります。
特に法人営業で出会う方は、将来の自分の仕事に役立つアドバイスをしてくれることも多いでしょう。
行動力がある人
営業は行動力が大切な仕事であるため、思ったときにすぐ行動へ移せる方も向いています。
連絡が入ったとき、即座に対応できれば、相手の信頼度を高められるでしょう。
そのためには、ときには予定を変更して、仕事の優先順位を変えなければいけないこともあります。
クライアントの都合などに合わせ、臨機応変に動けるフットワークの軽さが必要です。
人と会うときはいつでも営業トークができるように心構えをしておくことも重要で、オンとオフの切り替えが上手な方ほど、営業の仕事で成功を収めています。
ただし、無計画に行動しても問題ないわけではありません。
いつ休みを取るか・何時にどのクライアントと会ってその前にどれぐらい事務仕事ができるかなど、上手に行動計画を立てられるスキルも重要です。
体力に自信のある人
営業は仕事が多く、外回りの移動でかなり体力が削られる職種です。
そのため、体力がなければ要求される仕事量・ノルマをこなせない可能性があります。
たくさん歩き回ることができたり、少ない睡眠時間でも集中して仕事ができたりするのも、営業で有利になりますが、健康管理が上手なことも良い営業マンになるための条件です。
喉を痛めてしまうと商談が難しくなってしまい、体調を崩すと件数勝負の飛び込み営業で数をこなせなくなってしまいます。
風邪をひきやすい方・季節の変わり目に体調を崩しやすい方などは、特にヘルスケアをしながら仕事をしていかなければなりません。
ストレスマネジメントのために、レジャーで気分転換することも大切ですが、体のこともしっかり考えましょう。
精神的に強い人
顧客からのクレームを受ける・上司からノルマが達成できていないとしっ責されるなど、営業をしていてストレスを感じる場面は多々あります。
そんなときでも精神的にタフで、落ち込みすぎず次の仕事に向かえる方は、営業で成功しやすいです。
もちろん、失敗したときはただ気持ちを切り替えるだけでなく、失敗の原因を分析して次へ活かす必要があります。
なぜ話を聞いてもらえなかったのか・なぜ成約率が周りの社員より低いのか分析し、必要に応じて先輩・上司にアドバイスをもらいましょう。
やり方を見直すことで成約率が上がれば、仕事にやりがいを感じやすくなり、ストレスを感じる機会が減ります。
ノルマをクリアすると上司からしっ責を受けることもなくなり、さらにストレスの要因が減るでしょう。
【第二新卒で未経験からでも営業職に就けるのか?】営業職へ転職するために
次に第二新卒から営業職に転職するためのポイントをいくつか紹介するので、これから転職活動を始める方は参考になさってください。
第二新卒の転職で困る点は、前職での実績・経験をほとんどアピールできないことです。
しかしやる気や熱意をアピールできれば、未経験でも採用してもらえる可能性があります。
特に営業は未経験歓迎で求人を出す企業が多く、見つかる求人数も非常に多いです。
1社落ちただけで諦めず、前向きに次の面接にチャレンジしましょう。
良いESをかく
まずは自己PRがしっかりできる、良いエントリーシートを書き上げることが大切です。
そのためには自己分析を行い、自分の長所・短所について整理できていなければなりません。
第二新卒の方は、前の企業でどんな仕事をしていたかという話題が少ない分、面接で自分の性格や長所などに突っ込んだ質問をされる可能性が高いです。
自分の性格をどのように営業の仕事に活かせそうか・弱点とどのように向き合っているかを分析できていなければ、なかなか突っ込んだ質問に対応できません。
家族や友人などにも、自分の性格や長所について話を聞き、転職の機会に一度自分をじっくり見つめ直してみましょう。
就職活動で使っていた自己分析のメモが残っていれば、それをもう一度見返すのもおすすめです。
知識をつけておく
志望先の業界について知識をつけておくことも重要で、しっかり業界分析・企業分析ができていることを面接官にアピールできます。
しかも業界についての知識があれば、入社してからもその勉強が役に立つ可能性は高いです。
営業職はメーカー・金融業・教育業・人材派遣業などさまざまな業種で必要とされており、非常に幅広い業種の就職試験を受ける可能性があります。
受ける企業が決まったときは、その企業や業界についてできるだけ時間をかけてリサーチしましょう。
業界全体が抱える課題・どんなライバル企業がいるか・業界内での企業の強みは何かなど、あらゆる観点から勉強してみてください。
企業研究をする過程であらためて企業の魅力を知り、自分自身の入社意欲が高まることも考えられます。
面接対策をする
履歴書やエントリーシートの対策ができたら、次は面接対策をしなければなりません。
新卒の就職活動では筆記試験やグループディスカッションなどさまざまな課題を出されますが、第二新卒では書類と面接のみで合否が決まることも多いです。
規模の小さい企業だと、役員・社長との面接1回だけで採用・不採用を判断される場合もあります。
面接対策はコミュニケーション能力を向上させるチャンスでもあり、相手の質問へ臨機応変な回答ができるようになる練習は、営業でも活きてくる可能性が高いです。
模擬面接などを通して、初対面の相手と話すのに慣れ、予期せぬ質問を受けたときでもうまく切り返せるようになっておきましょう。
面接でよく出される質問について事前に研究し、答えを考えておくのもおすすめです。
エージェントを利用する
転職エージェントを利用すると、自分に合った職業・求人を見つけやすくなります。
インターネットの転職サイトにはさまざまな求人が出されており、自分で良い求人を見つけるのはかなり大変です。
エージェントの力を借りれば、より効率良く自分に合う企業を見つけやすくなるでしょう。
特におすすめのサイトは「営業就活ドットコム」です。
イメージ調査で「本当に信頼できる人材紹介会社第1位」といった評価も得ており、何度でも面接対策をしてくれるなど、面接が苦手な方も親身にサポートしてくれます。
まとめ
営業職は未経験の方も歓迎してくれる企業が多く、第二新卒の方にもおすすめの転職先です。
適性が低いとストレスを感じやすく、体力面でもきついなど大変な部分もありますが、やりがいも多く実績次第で高収入のチャンスも広がっています。
就職できる業種も幅広く、自分に興味のある業界・成長業界で働ける可能性も高いです。
次はもっとやりがいのある職種にチャレンジしたい・自分の力で稼げる仕事をしたいと考える方は、ぜひチャレンジしてみましょう。