近年、若い女性の活躍が広がっているコンサルタント業界は、キャリアアップのための転職先として考えられることも多いです。
しかし、ながらく男性社会とされていたコンサル業界で、女性はいったいどんな強みを持って活躍しているのか、そもそもコンサルタントがいったいどんな仕事なのかを詳しく知らない方もいるでしょう。
今回は、基本的な仕事内容や年収について、基本的な知識を解説していきます。
転職を考えている方はぜひ最後まで読んでいただいて、選択肢として考える入り口にしてください。
【女性コンサルタントの年収】年収
コンサルタントの給与は、勤続年数によって上がっていく傾向が強くあります。
水準としては他業種に比べて高く、若い世代が多いアナリストやコンサルタントでも年収は500〜1300万円ほどとなっています。
年数や役職も上がってマネージャーやパートナーとなると、年収が1500〜2500万円以上まで上がり、同世代と比べてもかなり高い水準になると言えるでしょう。
とくにパートナーは、共同経営者としてファームの利益配分を受けることができるため、年収が1億円を超えてくるケースも出てきます。
常に結果とスピードが要求されるうえ「人間性」といった部分も重要になる業種である分、給与水準は他業種に比べてかなり高い業種と言えます。
【女性コンサルタントの年収】将来性
コンサルタント業界は、現在も高い需要があり収入的にも安定しているのですが、2025年には2兆円を超える市場規模になると言われるほどの勢いがある業界です。
デジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みが広がっていることも背景としてあり、よりスピード感と広い視点から俯瞰した戦略の立案などが求められる時代になっているのです。
そのため、社外のコンサルタントを利用するという選択肢をとる企業がこれからもどんどん増えていくと言われています。
昨今のコロナ禍など、業界内のノウハウや視野では対応しきれない自体が起きたときに、俯瞰的に世情を見て方針を立てたり未来予想図を描いたりするコンサルタントに「必要性」を感じる機会も増えたことも、業界として伸びる要因となっています。
【女性コンサルタントの年収】やりがい
コンサルタントの業務は、クライアントの企業が属する業界や抱えている課題によっても内容が左右されるため、かなり多岐にわたります。
また、責任も重くスピードや正確性も求められるなど要求される要素も多いので、大変に感じる方も多いかもしれません、
しかし、一方でやりがいを大きく感じられる業界でもあります。
以下では、実際に働いている中で感じられる「コンサルタントならではのやりがい」について具体的に解説していきます。
仕事の幅が広い
コンサルタントは、ほかの一般的な職種に比べて対応する仕事の幅が広いのが特徴です。
また、クライアントと共に仕事をする期間を越えればまた新しい環境での活動が始まるので、常に新しい人と触れ合いながら日々を過ごすことになります。
「同じような毎日」を続けることに苦痛を感じる人にとっては、業務内容が多岐にわたることや環境や周りの人が変化していく環境は刺激が多く、この仕事を続けていく「やりがい」となることでしょう。
逆に、同じことをコツコツと続けていくことに価値を感じる人や、新しいことに触れるとストレスを覚えてしまう人は適性が低いです。
自身の請け負う単純な仕事量も膨大になっていきますので、それに耐えられるタフさも要求されますが、ひとつのクライアントとの契約がおわると長期休暇を取ってリフレッシュすることが多いのも特徴のひとつです。
期待値が高い
クライアントにとって、コンサルタントは「自社で解決できない課題を、短期間で解決へ導いてくれる存在」になるので、当然その期待値は高くなります。
業務にあたる際、そのクライアントとなる企業の経営層とコミュニケーションをとりながら進めることになるため、ほかの職種の同年代に比べて扱う事業規模も大きく、責任の重さを感じるシーンも多いため、その課題を解決したときの達成感は大きなものとなります。
また、その仕事によってクライアントの経営が改善した場合は、直接やりとりした経営層のみならず、企業が抱える顧客や従業員とその家族まで良い影響を与えられるのも大きな「やりがい」となるでしょう。
常に報酬以上の働きを要求される立場のため、前項の要素ともあわせてやはり労働時間は長期化しがちですが、その高い期待値に充実感を得られるはずです。
【女性コンサルタントの年収】コンサルタントとは
そもそも、コンサルタントという仕事はどのような業務内容なのでしょうか。
コンサルタントは具体的な製品やサービスを提供するのではなく、クライアントが抱えている経営上の課題をまず浮き彫りにして、その解決策となる経営戦略や業務プロセスの改善案を提案する仕事です。
また、その提案したものを適切に実行していくための支援などを通じて、限定的な期間の契約において高い効果を上げることを要求される「高級人材派遣」とも言える職業です。
仕事内容
そして一口にコンサルタントと言っても、その仕事内容は階層的に分かれています。
呼び方は多少変わる場合もありますが、一般的にはアナリスト、コンサルタント、マネージャー、パートナーの4つであり、プロジェクトの総指揮をパートナーが行い、現場の統括をマネージャー、マネージャーの下で実務と各業務の責任者を担うのがコンサルタントで、その補佐をするのがアナリストというように分業されています。
ここからは、その仕事の内容を細かく見ていきましょう。
パートナー
パートナーは、コンサルタントとしては最高職位となります。
コンサルファームの役員にあたる立場であり、共同経営者としての責任を負う代わりにファームの利益配分を受け取ることもできるので、かなりの高給を得られるという面もあるのです。
また、ファームにおける営業担当でもあり、大型のクライアントと直接交渉を行い受注を得るための活動を行います。
政府や公的機関の要職との人脈構築も必要であり、個々の企業の活動以上に大きな規模の政治的な動静や国際情勢にも高い感度を持ち、経営者に対して具体的な世界の将来図を提示できなければいけません。
そしてそういった実務能力だけではなく、さまざまなクライアントとの間に確実な信頼関係を構築する「人間力」も、とても大切なポイントになってくるでしょう。
マネージャー
マネージャーは、プロジェクトにおける責任者として割り当てられたコンサルタントとそれを補佐するアナリストを管理し、クライアントが期待する成果を実現するための道筋を作る役割を担うポジションです。
実際に現場で行われる分析や収集した基本的な情報が正確でない場合、パートナーやクライアントの重要な判断に対してネガティブな影響を与えることになります。
そのため、全体がきちんと機能しているかを監視し、それと同時にスケジュールが滞りなくこなせるように調整することが必要です。
クライアントとも密にコミュニケーションを取り、コスト管理も行いながら、求められている結果を出す広い視野とバランス感覚が重要な役割と言えるでしょう。
コンサルタント
コンサルタントは、マネージャーからの指示のもと、プロジェクトにおける実務を遂行する重要なポジションです。
アナリストへ具体的な行動指示をして、調査や基礎資料の取りまとめと分析を行い、マネージャーが重要な判断をするための情報をまとめて提供する業務があります。
さらに、一定の裁量の中でクライアントが抱える解決すべき課題の精査や仮説を構築していくのが、コンサルタントの業務です。
コストやスケジュールの管理なども一部担うことがあり、各種マネジメント能力などを実務を通して3～5年で身につけていき、一定の水準に至ったと評価されるとマネージャーへと昇格することになります。
中途採用の場合、このポジションからスタートすることが多い傾向も見られます。
アナリスト
アナリストは、コンサルタントの指示のもと、各種調査やその情報をまとめた資料の作成、プレゼンテーションの作成やプログラミングなどを業務として遂行していきます。
立場としては補佐的な位置にありますが、アナリストが作成した調査報告をもとにコンサルタントが仮説を立てたり検証を行ったりすることになるので、この情報は非常に正確性が求められます。
またコスト管理の観点から、スケジュールを予定通り進めていくことの重要性も高いため、すべての起点となるアナリストの業務は迅速にこなすことが求められるのです。
新卒はこのポジションからスタートすることが基本であり、最初は各種研修などが用意されていますが、基本的には配属されたプロジェクトでコンサルタントの指導を受けながら、実務を通じて能力を磨く形になるので、積極的に学習する姿勢は前提になると言えるでしょう。
コンサルタントの種類
コンサルタントは、担当するクライアントや関わる業界によって細かく区分されます。
それぞれのコンサルタントによって仕事内容や適性について細かく異なる部分があるので、自分が目指したい業界に当てはまるコンサルタントの特徴をつかんでおきましょう。
総合コンサルタント
コンサルティングする内容を特定せず、クライアントが抱えるあらゆる課題や悩みを解決に導くのが総合コンサルタントです。
企業が計画する経営戦略だけでなく、会社が業務を進めていく上で必要となる全ての事柄に関与します。
組織構造の改善や業務フローの見直しといった部分まで関わるので、会社経営に関わる幅広い知見が必要です。
また、クライアントが関わる業界に対する深い理解がなくては、的確なコンサルティングができません。
専門家にも引けを取らない専門知識を短期間でインプットできるスキルも必要です。
この他には、会社が抱える課題を見つけ出すためのスキルとして、クライアントとの対話から的確に問題点を引き出せるような、コミュニケーションスキルが求められます。
また、聞き出した悩みから解決策を論理的にかんがえられる、論理的思考も必要です。
経営コンサルタント
経営コンサルタントは、会社経営の手案や事業戦略に特化したコンサルタントです。
クライアントとなる会社の事業内容や現状についての理解を深め、競合企業の調査や市場分析を重ねて戦略案を提示します。
クライアントが抱える具体的な悩みや課題に対してもピンポイントで解決策を練ることも仕事の一つです。
このような業務内容であるため、会社経営に関する高いレベルのスキルや知識が求められます。
また、勤務時間も長時間になりやすいなど、大変忙しい仕事でも知られており、その分収入は高水準です。
クライアントでさえ気がつかないような経営戦略の問題点を見つけ出す、鋭い洞察力がある人は経営コンサルタントに向いているので、積極的に目指してみましょう。
医療コンサルタント
医療コンサルタントとは、医療に関わる機関や企業に特化したコンサルタントで、クライアントとなる相手が企業だけでなく、病院にまで及んでいることが特徴です。
医療機関でいえば、大規模な大学病院や医療法人、街の小さなクリニックがクライアントとなります。
医療業界の企業では、医療機器メーカーや製薬会社が対象です。
業務内容を大まかに定義すれば、総合コンサルタントと同様に医療機関や企業の事業に関わる全てに対してコンサルティングを行うのが医療コンサルタントの仕事となります。
医療業界のコンサルティングは、一般的な事業とは異なる法律やルールが関わり、これらを無視したコンサルティングはできません。
そのため、医療業界に関する理解や法令に対する深い理解が必要です。
ITコンサルタント
ITコンサルタントは、企業が抱える課題を解決する手段として、ITを活用した方法を用いるサービスを実施しているコンサルタントです。
また、企業が導入しているITシステムの改善といった内容のサポートを行うのも仕事の範囲です。
サポートの範囲は、クライアントの担当者に対するアドバイスに留まらず、自らシステムの導入や改善の企画に携わることも含まれます。
SEと仕事内容が似ていることからよく比較されていますが、SEと違ってITコンサルタントは、ITの導入に関わる企画立案の段階から関わり、自ら直接プログラムを設計して入力するといったことまでは行いません。
また、システムの保守・運用についてはITコンサルタントの業務範囲には含まれていないです。
課題解決の能力に加え、ITに関する深い知見がもとめられます。
建設コンサルタント
建設コンサルタントは、社会インフラにおける設計から建設・保守管理までに至る工程を計画・提案するコンサルタントです。
クライアントとなるのは、主に社会インフラの建設を計画する関係機関や一般企業と、幅広い分野の組織が相手となります。
図式としては、発注者に当たる行政機関や企業が事業計画にあたる部分のコンサルティングを依頼する形での契約です。
その後、計画の実現に向けた現地調査を実施し、施工業者との交渉や地域住民に対する説明といった部分を担いながら、予算との折り合いを付けた最終的な設計を仕上げて、計画の完了まで至ります。
計画後は施工段階における進捗や予算の管理、完成後の維持管理までコンサルティングする流れとなっており、公共事業におけるインフラ整備には欠かせない存在です。
会計コンサルタント
会計コンサルタントは、事業者における会計業務のコンサルティングを行います。
契約内容によっては、事業者の財務に関わる全ての業務もコンサルティングするものです。
会計に関わる法の改正に対する対応や、社内における会計業務の改善といったものまで、幅広く請け負います。
財務に関わるコンサルティングを行うため、企業経営に関わる業務を担うことも珍しくありません。
特に事業における資金調達やM&Aといった、財務の視点からのサポートが必要となる場面では手厚く支援することになります。
他のコンサルタントと同様に、会社経営に関わる知見が求められますが、それに加えて会計に関わるスキルや経験が必要です。
【女性コンサルタントの年収】コンサルタントと営業の違い
コンサルタントと営業は「顧客のニーズをヒアリングする」という点が共通している部分です。
営業の場合のヒアリングは「そのニーズを解決する自社の商材はこれです」という提案につなげるのが目的となりますが、コンサルタントの場合は「課題を見つける」という段階のヒアリングも、顧客に依頼を受けて行う業務となります。
さらに、商材を売るところまでで業務が完結する営業と違い「問題を解決する」という結果まで併走することが要求される部分も大きく異なる箇所となります。
ケースによってはプロセスが似ていることもありますが「クライアントの問題を解決する」or「自社の商材を売る」という別のゴールを見ている点は押さえておきましょう。
【女性コンサルタントの年収】女性コンサルタントの働き方
ここまでは、性別に関係しない一般的なコンサルタントという業種の概要について解説してきました。
もともとコンサルタント業界は「年齢的に上になる経営層が直接の相手となる」「業務時間が非常に長い」という傾向から男性中心の業界と言われてきましたが、近年は女性のコンサルタントも多く活躍するように変化してきています。
いまだに比率としては男性が多い業界ではありますが、ここでは女性コンサルタントとしての働き方について紹介していきます。
コンサルタントの男女比は8：2
コンサルティング業界における男女比は8：2と言われているのが一般的です。
しかしながら、この比率は今後徐々に女性側の数字が大きくなると予想されており、統計のデータによってはすでに7：3になっていると示すものもあります。
女性コンサルタントの数が増えている背景には、女性活躍推進法の存在は無視できません。
これは2016年に施行された法律なのですが、企業に対して女性をどう活躍させているのかを公表することを求めるものです。
こうしたことから女性を積極的に採用し、管理職に登用させる動きが活発化しており、女性の担当者に寄り添える、女性コンサルタントのニーズも高まっています。
このような背景があって、女性コンサルタントの数は増加しているという訳です。
女性コンサルタントは年々増加している
実際に女性コンサルタントはどの程度の割合で増加しているのかを紹介します。
type女性の転職エージェントがまとめたデータによると、コンサルタント経験のある者の男女比率は2017年時点で16％だったのに対し、2022年時点ではおよそ30％にまで増加しています。
他の統計でも、10年間で女性コンサルタントの数は20％以上増加していることが明らかにされているなど、女性の進出が今後も増え続けるという予想です。
また、業界最大手の外資系コンサルティング企業であるアクセンチュアは、2025年までに社内の男女比を5：5にすると発表しており、業界をけん引する企業による動きは、女性コンサルタントの更なる増加に拍車を掛けると見られています。
戦略系コンサルに女性が多い
コンサルの中でも、企業の経営上の問題を解決するための戦略策定をしたり、アドバイスをしたりすることを主軸においているコンサルティングファームを「戦略系」と呼びます。
戦略系のコンサルはほかに比べて女性の割合が多く、女性ならではの視点や感性が活きる瞬間も多い傾向にあります。
また、相手が女性であることで、リラックスしたコミュニケーションが可能になるクライアントがいるのも事実なため、そういった部分を自身の強みとして活かすことができるのも選ばれる理由と言えるでしょう。
【女性コンサルタントの年収】女性がコンサルティングになるメリット
コンサルティング業界が女性の人材を求めている背景や、それに伴って割合が増加しているという事実は、ここまでの記事をお読みいただいた皆様にはご理解いただけたと思います。
とはいえ、いまだに男性割合が多いという現状の中、女性が他業種ではなくコンサルティングを選択して就職するメリットはどのような点にあるのでしょうか。
キャリア形成のうえで得られるメリットと自身の力や特性を活かすという点に着目して、次項で解説していきます。
スキルが身に付く
コンサルティングが担当する業務は非常に幅広いため、必然的にこの職を経験することで得られるスキルもほかの業種に比べて多くなります。
また、クライアントとの間で信頼関係を構築するコミュニケーション能力や「課題を設定し、問題解決に向けて仮説をたて検証する」というスキルは、すべての業種に共通して重宝されます。
ブランクが空いた後であっても、再就職や転職において強みとして活きてくるでしょう。
また、タスクやタイトな環境でのスケジュール管理などのマネージメントスキルも汎用性が高いスキルであり、場合によってはプライベートにおいても、より良く日々を生きるための力として活用されるという側面もあります。
いずれにしても、ブランクや業種を変更する際にも、価値を失わない汎用性が高いスキルを身につけられるというのは大きなメリットです。
女性視点の意見が仕事に活きる
男性の割合が多いコンサル業界においては「女性の立場からプロジェクトを見る」ということ自体が希少性として価値を持ってきます。
あなたの能力やスキルは、結果をシビアに要求されるこの業界で男女が関係なくきちんと評価されるうえで、その「女性視点」という価値が上乗せされるという点が有利になるでしょう。
例えば、生理や更年期障害、出産や妊娠といった女性特有のライフイベントは、男性のコンサルタントはどうやっても経験することが不可能なため、そういった女性特有の経験が課題の発見や解決に直接活きることも多くあります。
「女性である」という部分が直接的に強みに結びつくという現状は、女性にとってコンサルティングを選択する大きなメリットです。
実力で評価してもらえる
コンサルティングファームにおける評価精度に、男女の違いを理由とした差を反映しているケースはほとんどありません。
多くの場合、男女で公平な制度が導入されています。
男女平等の評価を行っているコンサルティングファームでは、どれだけの成果を出したかの一点で評価され、昇給や昇進にも反映されることが一般的です。
担当しているクライアントがどれだけの課題を解決して、どれだけ業績を伸ばせたかのかが重視されます。
成果によっては、先輩コンサルタントを追い抜いて昇給・昇進することも夢ではありません。
そうした出世のチャンスを、性別や年齢問わずつかみ取ることができるのが、女性がコンサルタントとして働く大きなメリットの1つです。
働き方が自由
激務のイメージが強いコンサルタントの仕事ですが、その一方で働く場所や時間の自由度はとても高いです。
基本的にはクライアントとなる企業の課題を解決する、プロジェクトベースの仕事が中心となります。
従って、毎日決まった時間に決まった場所へ出勤するという働き方は不要です。
クライアントとの打ち合わせや会議にスケジュールを合わせる必要はありますが、それ以外の時間の使い方は自分で決められます。
自分が集中できる時間に働いて、それ以外の時間をプライベートや自分磨きの時間に使うといった過ごし方が可能です。
そのような働き方を求めるのであれば、入社する前にどのような働き方が可能なのか、転職活動中に確かめておきましょう。
【女性コンサルタントの年収】女性がコンサルタントになるデメリット
女性にとって魅力的であるコンサルティングの仕事は、一見すると華やかな印象に包まれています。
しかしその裏では、コンサルタントとして働く上で抱えるデメリットからは逃れられません。
コンサルタントの仕事にはどのようなデメリットが潜んでいるのでしょうか。
地道な作業も時には必要
給与水準も高く、イメージも華やかなコンサルタントの仕事ですが、その仕事内容を覗いてみると、とても地味な作業の連続であることが多いです。
クライアントの要望に応えるためにはまず、クライアントが保有している過去のデータの分析を行います。
そして業界の動向や同業他社の情報を収集し、それらを細かく解析してから行うのが、事業戦略の策定です。
しかしこちらも地道な作業が続きます。
クライアントに提出する企画書や提案書、そして自社に提出する報告書を作成しなければなりません。
収集したデータや分析結果による予測をまとめるなど、細かい作業の連続です。
給与水準が高いということは、それだけ行う作業も多いということをあらかじめ認識しておきましょう。
常に勉強しなければならない
コンサルティングはクライアントとなる企業の事業内容を深く理解する必要があります。
そのため、クライアントが属する業界における専門知識や最新の市場動向について、業界のプロと話ができるほど知っておかなければなりません。
クライアントが変わったり増えたりするたびに、新しい知識を仕入れるための勉強が必要です。
また、ビジネス全般における常識の変化や新しい集客ツールの情報についても知っておかなければ、クライアントに適切な提案ができません。
このように勉強が必要な状況が、コンサルタントとして働いている間はずっと続くと心得ておきましょう。
プライベートの時間を割いて勉強することができるかどうか、コンサルタントを目指す前に今一度考えてみてください。
訪問が多いとプライベートの調整が大変
コンサルティングはクライアントとのスケジュールが調整できれば、自分の好きな時間に好きな場所で働くことができる仕事です。
しかしながら、全てのケースでそれが当てはまるとは限りません。
クライアントによっては、短いスパンで対面でのミーティングを求める企業もあります。
そのため定期的にクライアントのオフィスを訪ねることが必要です。
東京のように、多くの企業が集まる都会にクライアントが集中していればまだ楽かもしれませんが、相手によっては地方に出向かなければなりません。
また、アポイントの時間によっては1日当たりの労働時間が規定を超過することも十分に考えられます。
移動に要する時間に圧迫され、プライベートの時間が取れないこともあると思っておきましょう。
【女性コンサルタントの年収】女性の待遇やサポート
もともとは長時間労働で激務という傾向が強かったコンサルティング業界ですが、近年は働き方も見直しが進み、それだけではない側面も出てきています。
顧客の課題として「業務効率の改善」や「育休制度の導入」などといったものも扱っていく中で、コンサルファーム自身がそういった改革を進めているという流れがあり、現在はかなり多様な働き方が選択できる環境へと変化してきています。
ここでは、コンサルティング業界における休暇や勤務時間について見ていきましょう。
プロジェクトごとに休暇が取れる
コンサルの勤務日は、原則として依頼主であるクライアントの企業に準じる形です。
以前は土日もなく働く傾向が強かったコンサル業界ですが、現在はそういった働き方をしているファームは少なくなってきています。
しかし、制限された期間で結果を出さなければいけないという特性上、長くプロジェクトに穴を開けることは難しいという現実は今も変わっていないため、長期休暇はプロジェクトの終了後に取ることが推奨されています。
一般的には1週間程度か、ほかの休暇と組み合わせて2週間ほどの休暇を取ることも多く、そういった機会を利用して家族などとまとまったプライベートの時間を確保することができるのは、コンサルの魅力と言えるでしょう。
時短勤務
コンサルティングという仕事は、プロジェクトごとのチームを作成して業務を遂行していきます。
そのため、事前にチームのメンバーとコミュニケーションを取っておくことによって、お互いの事情や業務を補完し合いながら進められるため、時短勤務も可能です。
コンサルティングの得意としている分野によっては、とくに短期で結果を要求される場合もあります。
そういったファームを選択すると対応が難しいこともありますが、上司にきちんと説明しておくことで、あらかじめフォロー用の人材を増員するなどさまざまな対応ができるのも「チームで業務にあたっている」からこそできる強みと言えるでしょう。
とくに教務改善やIT導入などを主軸としているファームの場合、長期的なプロジェクトになるためより時短勤務をしやすくなるでしょう。
【女性コンサルタントの年収】女性がコンサルタントを目指すべき理由
女性が輝ける仕事であるコンサルタントは、多くの女性にとっておすすめの仕事です。
今後キャリアアップしていきたいと考えている人や、理想としている働き方を実現させたいと考えている人は、コンサルタントを目指すべき理由をチェックして、自分の理想に当てはまっているか確かめてみてください。
コンサルティングビジネスは人を大事にしなければならないから
この場合における人とは、クライアントの担当者となる人ばかりではありません。
コンサルティングファームにとっての働き手、つまりコンサルタントのことを指します。
コンサルティングファームの事業は、優秀なコンサルタントの存在なしには継続できません。
深い専門的知識を有し、人柄も良く結果も出している優秀なコンサルタントの存在そのものがコンサルティングファームの価値です。
ゆえに、コンサルタントのことを大事にしなければならず、長く働いてもらうために高い給料を払うなど、あらゆる手を尽くします。
女性にとってうれしいのが、その一環で出産・育児の支援制度が充実していることです。
プロジェクト単位で進めるコンサルティングという仕事との相性が良いためか、長期休暇を取りやすいという特徴もあります。
仕事ができれば自由に行動できるから
プロジェクトベースで進めることになるコンサルタントの仕事では、スケジュールの組み方次第では自分の時間を自由に確保することができます。
必要な作業を期日までに仕上げることが前提条件となりますが、これを守れるのであれば、働き方について口うるさくいわれることは少ないです。
フレックス制度のように、ある日は早めに退社して美容院に行き、その分翌日長く仕事をするといった時間の組み方ができます。
自分磨きにも時間を使う女性にとっては、とても理想的な働き方です。
働く場所についても事前の許可や情報漏えいの心配さえクリアできていれば、自由にできるコンサルティングファームが多くなっています。
在宅での仕事も可能であれば、育児との両立もできる可能性が高いです。
転職しやすい仕事だから
コンサルタントの仕事は、他の仕事先や同業他社への転職がしやすくなっています。
例えば結婚を機に一度退職しても、また働きたくなったという元コンサルタントの女性でも、コンサルティング業界やその他の一般企業から見ればとても貴重な人材です。
喉から手が出るほど欲しい人材ですから、転職活動は有利に進められます。
コンサルティング業界においては、流動性の高い業界であるため、常にコンサルタントとしての経験がある人材を欲していることが理由です。
一般企業から見ると、コンサルタント経験者は精神的にタフで、専門としていた分野に対する知見も持っているといった、仕事に対する高いスキルを持っている人材という評価となっています。
さまざまな都合で転職を余儀なくされるケースが多い女性にとっては、転職しやすい仕事というのはそれだけで大きな武器です。
コンサルタントへの転職をするなら転職エージェントを活用しよう！
コンサルタントに興味が湧き、今後のキャリアとして次の転職先はコンサルファームに転職したいと考えているけれども、実際にどのように転職活動をしたらいいか悩んでいるという方もいらっしゃると思います。
業界未経験の場合、コンサル特有のケースでの面接などもあるため、自力のみではなかなか難しいのが現実です。
失敗なく転職を実現するためには、入社後もケアがあり、利用料もかからない転職エージェントの活用がおすすめです。
転職エージェントは、あなたの適正や希望をもとにして、ニーズに合ったマッチングができます。
さらに、業界に精通したプロが担当してくれるため、書類選考なども強力にバックアップしてくれます。
まとめ
女性がコンサルタントに転職するメリットや、基本的な知識などについて解説させていただきました。
かつては完全な男性社会で、激務で知られていた業界ですが、時代の流れに合わせて変化し、女性が活躍しやすい業界になってきたことをご理解いただけたのではないでしょうか。
キャリア形成のうえで、大きな意味を持つコンサルへの転職をこの機会にぜひご検討ください。
その際は、転職エージェントなどを賢くご利用いただくことをおすすめします。
