【ものづくり業界の営業とは?】志望動機の書き方と内定に必要なことを解説!

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はじめに

小さい時からものづくりが好きであり、ものづくりに関わりたいと思っている学生も多いのではないのでしょうか?

その中でも、文系学生を中心に製造業務ではなく、ものづくり業界(メーカー業界)の営業で関わりたいと考えている人も多いと思います。

しかし、実際にはどのような志望動機を書けば採用担当者の目に止まる志望動機を書けるか不安に感じている人もいるでしょう。

この記事では、ものづくり業界の営業における志望動機の書き方を紹介しますので、是非読んでいただき、良い志望動機が書けるようになりましょう。

【ものづくり業界の魅力的な志望動機】ものづくり業界の特徴

ものづくり業界とは字のとおり、何かしらの製品を製作することが仕事です。

メーカー業、製造業などとも呼ばれ、世に並ぶ商品をつくることがものづくり業界の使命とも言えます。

またひとくちにものづくり業界と言っても「製造系」や「職人系」「IT系」「技術系」などさまざまな種類があるため、興味があるなら自分がどのタイプに適しているのかを調べておきましょう。

業界内ではさまざまなプロダクト製作が行われ、人々の生活に根ざしている業界であることは感じる機会が多いでしょう。

ものづくり業界のビジネスモデル

ビジネスモデルとは、その企業がどのようにして利益を上げているのかをわかりやすくした仕組みのことを指し、このビジネスモデルに沿って企業は収益活動の効率化を図っています。

ものづくり業界は先ほど述べたように、多くの業種の集合体でもあり、そのビジネスモデルも企業によって細かい差があることがほとんどです。

大枠としてはBtoB、もしくはBtoCのビジネスモデルですが、メーカーと商社が一体になっていることによってBtoB、BtoCどちらも内包しているケースなど、企業の規模感によっても仕事内容は変わってきます。

基本的にBtoCのビジネスモデルは、食品や家電などのものづくり企業が採用している傾向があります。

また、従業員への福利厚生としてのBtoE(to Employee)モデルも、ものづくり業界では比較的行われているケースが多いでしょう。

BtoC企業

BtoCとは「Business to Consumer」の略であり、企業が一般消費者を相手にビジネスを行うタイプのビジネスモデルです。

一般消費者とは、普通に買い物などでその企業の商品を買う人々のことを指し、1件あたりの収益単価はそれほど高くありません。

また、一般消費者の場合はメディアによる宣伝効果が高いため、ものづくり業界でも広告宣伝に力を入れている企業は多いでしょう。

ものづくり業界における主なBtoC企業は「UNIQLO(ユニクロ)」「SONY」「日清食品」「TOYOTA(トヨタ自動車)」「コーセー」などが挙げられます。

BtoC企業は、直接消費者に対して販売を行うことは少ないですが、量販店などでのマーケティング調査を徹底し、他社よりも消費者ニーズに合った商品開発をする企業努力が求められるでしょう。

BtoB企業

BtoB企業は「Business to Business」の略であり、先述のBtoCと異なり、顧客に法人を据えたビジネスモデルを指します。

相手が法人であるため、BtoCに比べると広告などに力を入れる必要はないものの、その分販路の拡大に難しさが生じやすいですが、収益が安定しやすいことから優良企業が多いのが特徴です。

つくるプロダクトも、BtoCがパッケージされた完成品までを取り扱うのに対し、BtoBでは部品などのパーツがメインとなっています。

ものづくり業界における主なBtoB企業は「三菱電機」「キヤノン」「村田製作所」「TOTO」「東レ」などです。

また、BtoB企業は並行して、BtoCのビジネスモデルにも取り組んでいる場合があります。

とはいえ、基本的にメディアなどで見かけることは少なく、顧客企業との取引が多いでしょう。

【ものづくり業界の魅力的な志望動機】ものづくり業界の職種と仕事内容

ここまでで、ものづくり業界には、さまざまな企業が存在し、ビジネスモデルにもパターンがあることが理解できたのではないでしょうか。

食品や家電、自動車部品など、製造しているプロダクトは多種多様であり、企業によっては複合的にジャンルをまたぎ製造を行っているケースもあります。

そのため、ものづくり業界では、企業ごとに職種や仕事内容にも違いは見受けられますが、今回は大きく分けて4種類の職種をご紹介します。

それぞれの仕事内容も解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

営業

製品を売らなければ、当然のことながら企業に利益が発生しません。

そのため、ものづくり業界における営業は、要の職種であると言えるでしょう。

営業は、法人もしくは顧客に製品を届けるための小売店などに対して製品をアピールし、売り込むのが仕事です。

営業では、商品のニーズや相手企業などの情報をもとに、どのようなアピールをすれば商品を買ってもらえるのかを考えなければなりません。

また、商談自体は人に対して行うものなので、相手の話をよく聞き、根気よく商談を進めていくといった高いコミュニケーション能力が求められる職種です。

自社商品の特徴や相手企業の業績、顧客ニーズなどを頭に入れておくといった、知識のアップデートも欠かせません。

企画

企画職も、ものづくり業界における重要なポジションであり、消費者のニーズをとらえるためにマーケティング・市場調査やデータの分析を行っていく職種です。

企画が下調べをしたうえで製品の方向性が定まるので、商品開発の重要職でもあります。

ものづくりの根幹を支える職種であり、ものづくり企業の顔である商品を生み出す部門のため、高い分析力と発想力が求められるでしょう。

またBtoC企業の場合、広告宣伝などの戦略も求められたり、場合によっては主体となってPR活動を行ったりするケースもあります。

商品開発、営業企画、広報、セールスプロモーションなど多岐にわたる仕事があるため、常にアンテナを張って情報を仕入れ、すぐに行動を起こせる方に向いている職種です。

開発

開発職は、実際に企業が販売するモノを開発・製作する職種であり、ものづくり業界の場合はとくに商品開発職のことを指します。

企画職が調べあげた世の中のニーズやマーケティング結果に基づき、他社との差別化などを考慮しながら新しい商品を開発するのが仕事です。

製品の安全性や耐久性を確かめるテストなどを商品開発職が担当する企業もあるため、業務内容自体は多岐にわたるでしょう。

商品は、国や企業自体が定めた基準をクリアするといった明確なラインや、他部門の要望を踏まえたうえでの開発が求められます。

単に研究や開発をするだけではなく、調整力やコミュニケーション力などが必要です。

商品分野の専門知識も求められるため、複合的に高いスキルを要求されるでしょう。

研究

研究職は、ものづくり業界の場合、商品開発をより迅速かつ高水準なものにするための技術を研究する職種です。

ものづくりには、常に新しい技術を取り入れ、より良い商品を開発していくことが企業の発展につながります。

そのため多くの企業は、単に新商品をつくるだけではなく、さらにレベルの高い商品をつくれるような技術を研究しているのです。

技術自体を商品にする技術職とは異なり、基本的に企業の商品開発につながるような研究を行うことが特徴と言えます。

場合によっては、高い技術力自体を他企業に提供するなど、研究の拡張性がある企業も少なくありません。

研究職は専門知識を求められるケースがほとんどのため、理系大学や大学院出身であることが採用条件となっている企業が多いでしょう。

【ものづくり業界の魅力的な志望動機】ものづくり業界で求められる特性

ものづくり業界は、上記で紹介した4つの職種すべてが重要であり、それぞれに求められる資質があります。

魅力的な志望動機を作成するにあたっては、ものづくり業界が必要としている能力・特性を理解することが大切です。

ここからは、ものづくり業界で求められる特性をご紹介していきます。

自分がどのような能力を持っているのかを確認する以外にも、企業側が魅力を感じる能力が何なのかを把握すれば、より良い志望動機を作成できるでしょう。

向上心

ものづくり業界は、競争が激しく、他社との商品の差別化が求められる業界です。

常により良い商品を顧客に提供するため、向上心を持って仕事に取り組まなければなりません。

たとえば、営業なら現在の商品を売り込むだけ、もしくは開発についてもマイナーチェンジを考えるだけでは、顧客のニーズを満たし続けることは難しくなっていきます。

実際に、営業や開発などに能動的に取り組むとしても、その業務自体は地道な作業の繰り返しです。

少しずつしか前進していないと感じるときでも、顧客のためを考え、上を目指し続ける姿勢がものづくり企業を支える一番の特性です。

また、高いモチベーションで仕事ができる方は、周囲の気持ちを引き上げる効果もあるので、企業が求める人材と言えるでしょう。

チャレンジ精神

先ほども述べたように、他社との差別化・競争が意識されるものづくり業界では、商品をより良くするためにチャレンジ精神も必要です。

既存商品のアレンジなどで、バリエーションを増やした新商品などを提供することも大切ですが、今までとまったく異なる商品を生み出すことで、他社との大きな差をつくることができます。

「これは本当に必要だろうか」「失敗するのではないか」と不安に感じる感性も当然必要ですが、それでも未知の分野へ挑戦することも大切です。

企画職・開発職・研究職においては、とくにこのチャレンジ精神を求められる機会が多いでしょう。

0から1を生み出すために、常に新しい分野や新しいことをやってみるという精神性が、今までにない商品を生むのです。

探究心

チャレンジのためには、常に情報を仕入れ続け、正しく今の世の中のニーズや自社の持つ技術力を把握しておかなければなりません。

情報のインプットを丹念に行うには、探求心を強く持ち、知らないことをどん欲に吸収していく姿勢が大切です。

これは紹介した4つの職種以外に、一般事務などでも求められる場合があります。

ものづくり業界は、常に新しいことが起きやすい業界のため、学ぶ姿勢や探求する情熱はどの職種でも役に立つでしょう。

改善策を粘り強く追及し、物事に腰を据えて取り組める方は、ものづくり業界向きと言えるかもしれません。

何がダメだったのか、どこをどうすれば良くなるのかを考え続けることで、顧客により良いモノを提供できるようになります。

協調性

基本的には各部門チームで動き、さまざまな部署が一緒になって新しいモノを生み出すために動いているのが、ものづくり業界です。

そのため、協調性はどのような職種でも強く求められる能力であり、ある程度は備わっていることを前提として仕事が進んでいくでしょう。

協調性は、ただ人の話に首を縦に振るわけではなく、周りの状況や仕事量などを鑑みて、チームがどうしたら円滑に仕事ができるようになるのかを考えることでもあります。

自分の仕事が回っていなければ、誰かを頼ること、頼まれたことをきちんと行うことなど、協力して効率的に業務を遂行できるように考えることが、企業が求める協調性です。

他部署の状況を考えながら働くのは大変ですが、良いモノづくりのためには欠かせない能力です。

発想力・創造力

ものづくり業界は、今まで述べてきたように、常に新しいものをつくっていかなければならないため、発想力・創造力が他業界よりも強く求められる業界です。

0から1を生み出すためには、さまざまな情報を仕入れ、統合し、そこからさらに新しくできることを探っていかなればならず、常に何かを考え続けなければなりません。

とくに企画職・開発職などはこの発想力の豊かさが求められ、いつも新しいことを考えることこそが仕事でもあります。

また創造力は、思いついた新しいことを実際に行うために何をすれば良いのかを考える力です。

どちらの能力も、世の中に新しいものを生み出すことが使命であるものづくり業界には、欠かせない資質と言えるでしょう。

相手のニーズを見極める力

ものづくり業界は、誰かのため、社会のために役立つものを生み出すことがミッションでもあります。

そのため、顧客がどのようなニーズを持っているのかを考え、的確にその要求を満たす能力も必要です。

ただ求めているものに応じた商品を出すだけではなく、顧客が潜在的に抱えている問題を解消できるものを提供できれば、より顧客に密接な商品を生み出すことにつながり、結果として自社の利益につながります。

とくに、この能力は営業やマーケティングに求められるもので、ただ相手の言うことを真正面から受け止めるのではなく、その言葉の持つ真の意味を探っていかなければ的確なニーズの把握にはなりません。

顧客の言うことの真意は何なのかを見極めることで、顧客でも気づかなかった要求を満たすことができるのです。

柔軟な対応力

ものづくりは一朝一夕ではできず、常にイレギュラーが発生する可能性をはらんでいます。

そのため、想定外の事態が発生した場合に冷静かつ柔軟に対応できる能力は、重宝されるでしょう。

何が起きているのかを的確に把握し、そこからどんな行動を取れば良いのかをすぐに判断すれば、トラブルを小さくできたり、未然に防いだりすることも可能です。

これはどのような職種でも備わっていると良い能力であり、営業ならリスケや謝罪などのトラブル対応、企画や開発・研究職なら実験や試作、取り組みにおける障害への対応などを一つひとつ行う際に発揮されます。

またものづくり業界だけに限らず、対応力は社会人にとって必須のスキルの一つであるため、なるべく社会人になる前から磨く意識を持っておくと良いでしょう。

コミュニケーション能力

どの職種であっても、チームで動く以上コミュニケーション能力は大切ですが、とくに営業は社内の人間ではなく、社外の顧客に対応する機会が多いため必須と言えるでしょう。

コミュニケーション能力はただ話を上手にする能力ではなく、相手の話を深く聞き、さらに話を引き出す「傾聴力」などもその一つです。

ニーズを知るためには信頼を勝ち取り、相手が相談をもちかけてくれることが重要なので「この人になら任せてもいいかもしれない」という個人単位での信頼感も大切です。

もちろん、他職種でも円滑な業務遂行のためにはコミュニケーション能力は欠かせません。

何かお願いするときや仕事を任されたときに、必要事項を確認したり愛想良く話をしたりすることは細かいことですが、結果として業務全体に響いてくるものです。

【ものづくり業界の魅力的な志望動機】ものづくりの志望動機を書く前にやるべきこと6選

ここまでで、どのような人材をものづくり業界が求めているのかが理解できたのではないでしょうか。

それではここから、ものづくり業界への志望動機を書く前にやるべき下準備についてご紹介します。

ただ志望した理由を書き連ねるだけでは、企業から見て魅力的な志望動機になることはあまりありません。

企業が望むものと、自分が持っている本来の志望動機の重なる部分を考えるためにも、これから紹介する6つのポイントを確認しましょう。

業界や企業を分析する

志望動機を書く上で重要になって来る事は「なぜこの企業に入りたいと思ったのか」という理由です。

この理由を明確にしていくためには、ものづくり業界や、実際に志望する企業の研究を行う必要があります。

研究をすることで、自分がなぜこの業界に魅力を感じたか、この企業のどこを魅力に感じたのかを明確にすることができます。

この理由を整理することで志望動機の軸を作ることができます。

ものづくり業界を志望した目的を書き出す。

業界や企業の分析をし、志望動機の軸を作ったら実際にその企業を志望する目的を書き出しましょう。

なぜ、その企業でなくてはだめなのか、その企業のどこに魅力を感じているのかを明確にしましょう。

例えば、自分が好きなブランドがあるなら、「自分の好きなメーカーの魅力をより多くの人に伝えたい」などと示すことができます。

自分がこの企業を志望する目的をはっきりすると、自分の考えや目的を整理することができ、志望動機を整理することができます。

企業が求める人物像を知る

その企業がどのような人物を求めているのかは、必ず事前に把握しておきましょう。

企業が採用したい人材とずれのある志望動機を言ってしまうと、それだけで「この人は業界研究ができていない」「自社について何も調べてきていない」と判断されてしまう恐れがあります。

OB訪問などを複数回行って、先輩方が感じる業界・企業の雰囲気を聞いたり、どのような人材が活躍しているのかを聞いたりしておくと良いでしょう。

また求める人物像は、企業の募集要項に掲載されていることがあります。

掲載されている内容は、抽象的な文章の場合もありますが、必ず確認してからOB訪問、企業研究を行っていくとブレが少なく効率的に進められるでしょう。

企業のホームページを見ておくことも、企業の望む人材を把握するのに役立ちます。

製品をリサーチする

ものづくり業界を志望するなら、志望している企業がどのような製品を取り扱っているかをリサーチする必要があります。

どのような製品を販売しているかを答えられないと熱意や志望度が低いと見なされてしまう可能性があります。しっかりと、自分が志望する企業の製品について調べ企業への理解を深めておくことが必要です。

アピールできる資格やスキルを確認する

ものづくり業界における営業には、特に必須とされている資格はないですが、資格を持っていることで優位になる場合があります。

志望している企業がどのような資格やスキルを必要としているかを分析することが重要です。大学在学中にチャレンジして資格を取ったりスキルを磨くのがいいでしょう。

【ものづくり業界の魅力的な志望動機】ものづくりの志望動機を魅力的に作るポイント5選

ここまでで、どのような準備を進めれば志望動機を書きやすくなるのかがわかったのではないでしょうか。

下準備が終われば、ここからは実際に志望動機をつくっていく段階に入ります。

それではここから、ものづくり業界の志望動機を魅力的に作成するうえでのポイントをご紹介していきます。

以下でご紹介していくポイントを踏まえれば、企業から見て魅力的な志望動機を作成することができるでしょう。

この項目を確認しながら、一緒に志望動機作成を進めてみるのも良いのではないでしょうか。

やりたいことを明確にする

まずは、その企業に入って自分が何をしたいのかを明確にしておくことで、志望動機の作成、ひいては入社後の自分自身に役立ちます。

その企業に入って何をしたいのか、どんな業務・成果を目指すのかが明確になっている志望動機は、それだけで「入社意欲が高い」と判断されるうえに、キャリアビジョンを意識して働くことができる人材であることを示せます。

これはもちろん、その企業の中で何をしたいのかでも構いませんし、業界において何を成し遂げたいのかでも構いません。

後者の場合は、その目的を達成するために、企業のキャリアが必要だという形で志望動機を作成すると良いでしょう。

ゴールや目的意識がない志望動機は、今考えていることだけの中身の薄い志望動機となってしまい、多くの熱意ある履歴書・ESに埋もれてしまいます。

企業を選んだ理由を明確にする

上記のような、志望動機の根幹に関わるゴールが設定できたら、次は「なぜその企業でないとダメなのか」を考える必要があります。

これは面接などでも定番の質問ですが「業界にはほかにも企業が多くある中で、なぜこの企業を志望したのか」という企業側からの問いに対して、明確な答えがなければ、入社意欲が薄いと判断されかねません。

○○の業務内容にやりがいを感じるから、ものづくりに興味があるからといっただけでは、職種・業界に対しての志望動機でしかないため、その企業を選んだ理由を必ず明示しましょう。

もちろん、やりがいや興味がある旨は内容に含めて問題ありませんが、さらに踏み込んで企業自体への言及も行うことが魅力的な志望動機作成には重要です。

どう貢献できるかを伝える

上記のように、企業を選んだ理由を述べたことで、企業とのマッチ度がある人材だと判断されても、それだけでは企業にとって採用するメリットがあるかどうかが伝わりません。

企業に入社してから、自分がどのような形で貢献できるのかを示すことも、志望動機に必要な内容です。

人材の採用は、多くの費用をかけて行われています。

自分が企業に対してもたらすことができるメリットは何なのかを、できる限り具体的に言及しましょう。

実際に現場でそのような働きができるかは別問題ですが、自己分析と自分の働く姿を明確に描けば、入社意欲や自己分析力の高さをアピールすることにもなります。

企業が求める人物像に合致しつつ、自分らしい働きを考えながら志望動機を作成しましょう。

将来のビジョンを伝える

将来像がはっきりと描けている人ほど、その後のキャリアに良い影響があるとされています。

自分が次にどんなことに取り組み、何をしていけばその目標が達成できるかを常に考えられているからです。

志望動機でも、入社してからのキャリアビジョンを詳しく示すことは、好印象につながります。

また将来のイメージが明確なら、働くモチベーションも高く、離職の心配が低いと判断されるでしょう。

入社したらどのようなことに取り組むのか、どのような仕事に挑戦していきたいのか、どれぐらいの成果を上げたいのかなどを具体的に明示してみましょう。

そのためには、事前に企業の研究などを行い、イメージをはっきりさせるための知識を頭に入れる必要があります。

自信・熱意を持つ

面接などで志望動機を口にする際は、自信を持ってはっきりと話すことも大切です。

もちろん履歴書・ESなどの内容でも、自分に自信があることが伝わるような書き方を意識し、裏を返せば自信がなさそうな書き方を避けるようにしましょう。

熱意や自信がなさそうな文面、話し方だと、相手も「本音で話しているのだろうか」「本気で入社したいと思っているのだろうか」と不安に感じてしまいます。

「○○だと思う」といったような言い回しはなるべく避け「○○していきます」など断定の口調を用いると、自信があるように見えるでしょう。

熱意や自信は、自分が意識すればそれだけで相手に伝わります。

不安がないように準備をしていくことで、自信がない・熱意がないという点は解消されるはずです。

【ものづくり業界の魅力的な志望動機】ものづくり業界における志望動機の注意点

志望動機をどのように作成していけば良いのか、イメージがわいてきたのではないでしょうか。

ここからは、ものづくり業界への志望動機をより魅力的なものにするための注意点をご紹介していきます。

今までご紹介してきたポイント以外に、これから解説する点に気をつければ、より面接官・採用担当者に伝わる内容が作成できるようになるでしょう。

志望動機全般での注意点のほかにも、ものづくり業界ならではの注意点もありますので、必ず確認してみてください。

ただの商品のファンで終わらない

商品の魅力や好きな点を語るだけでは、その企業に入社したい理由としては不十分です。

これは、ものづくり業界を志す方が陥りがちな失敗なので、注意しましょう。

もちろん、その商品のファンであること、詳しくその商品の魅力を話せることは大きなアピールポイントになります。

ただし、企業が欲しい人材は、ただの商品のファンではなく、その商品を超えるような新たなモノを生み出し、利益を上げられる人材です。

その商品について、そこから将来的なビジョンや企業へ貢献できる点へ言及の幅を広げられるかどうかが、魅力的な志望動機をつくるコツです。

きっかけとして商品の話をはじめたら、そこから自分がその商品をさらに盛り上げられるなど、アピールにもつながる内容を盛り込みましょう。

どこの企業にも言える内容にならないようにする

これは志望動機作成時に、多くの方が陥りがちなポイントです。

ものづくり業界においては、とくにこの傾向が多く「それはほかの企業でも言えることなのでは?」という印象の志望動機になってしまう学生は、それだけでほかに埋もれてしまいます。

その企業でなければならない理由を考える、もしくは志望の段階で、自分がやりたいことを実現できる企業はどこなのかを探る必要があるでしょう。

そのためには、先述のようにOB訪問を行う、企業のホームページを見るなど、企業研究を進めていく必要があります。

企業で働く人材について言及することや、社長などの考え方を志望動機の内容に反映できれば「業界ではなく企業を見てくれている」と好印象につながるはずです。

社会に貢献したいだけはNG

志望動機でよくある文言の一つに「社会に貢献したい」というものがあります。

しかしこれは、志望動機に書くものとしては不十分です。

世の中に存在するすべての仕事は、基本的に社会に貢献しており、社会へ何らかの影響を与えている存在と言えます。

そのため、企業に入社して働いていれば、それだけで社会に貢献することになるのです。

働く意思があることは大切ですが、費用を使ってまで採用するメリットがある人材とは判断されにくいでしょう。

社会にどのような影響を与えていきたいのかを具体的に示せれば、企業・業界ならではの理由が見えてきます。

どのような形で、どのような商品で、どのような成果で社会に貢献するのかを考え、志望動機を作成していきましょう。

【ものづくり業界の営業とは?】ものづくり業界における営業職の志望動機の例文

ものづくり業界の営業職を志望する際の例文を紹介します。自分が志望する企業と近いものを参考にし、自分が志望動機を書く際に役立てましょう。

自動車製造業の営業の例文

誰でも安心して利用できる移動手段を広めたいと思ったからです。私は、学生時代に学園祭実行委員のリーダーを務め、例年盛り上がりに欠けていた学園祭の活気を取り戻すことに注力し、来場者数を増やすことができました。その経験から、貴社の強みである最先端な安全技術を広め、人々に安心を提供したいと考えています。

化粧品製造業の営業の例文

私は、お客様が明るい気持ちや前向きな気持ちになれるような化粧品を通して人々の生活に貢献したいと思ったからです。私は、肌にコンプレックスを持っており、自分に自信が持てない時期がありました。そんな私が、貴社の化粧品に出会ったことでコンプレックスを解消できただけでなく、自分に自信が持てるようになり、内面まで明るくなりました。この経験を活かして、お客様やクライアントに真摯に向き合いより良い製品を提供できるように務めて行きたいと考えています。

衣料品製造業の営業の例文

貴社の製品の品質の良さやデザインに魅力を感じ、着るだけで日々の生活に張りが出た体験をより多くの人に広めていきたいと思ったからです。私は、アパレルショップで販売員としてアルバイトをしていた経験があり、お客さまに製品を提案したり、コーディネートのアドバイスをしました。この、販売員のコミュニケーション能力を活かすことでクライアントやお客様との関係を構築することにより、営業として貴社に貢献していきたいと考えています。

食品製造業の営業の例文

「食品」を通じて、人の体の健康だけでなく心までも健康にしていきたいと思っているからです。私は、10年間野球を続けており、大学でも野球部に所属していました。運動する上で体づくりや健康管理は欠かせません。そこで、食べることの大切さを知り、食品を通して人々の体や健康を支えたいと思いました。入社後は部活動を通して得た、「粘り強さ」や「チームでの連携力」を活かして、営業としてお客様のニーズを把握して最適な商品の提案をしていきたいと思います。

鉄鋼製造業の営業の例文

貴社は国内有数の鉄鋼メーカーであり、自動車や建物の資材などさまざまな分野に幅広く関与しており、社会に大きく役立てると思ったからです。また、技術面においても優れており国内外問わず発信している点にも惹かれました。私は、大学時代に学生団体に所属しており大学内に留まらず大学外の人とも交流を行い信頼関係を構築しました。この経験を活かして営業としてお客様やクライアントと良い関係を構築し、お客様目線にたちより良い提案をしていきたいと思います。

ものづくりの志望動機の相談には就活エージェントがおすすめ

このように、魅力的な志望動機をつくるには、多くの段階・注意点を踏まえなければなりません。

ものづくりの志望動機の作り方で困ったら、就活エージェントを利用するのがおすすめです。 

就活エージェントでは、プロの就活アドバイザーたちが、一人ひとりに合わせたES・面接対策などを手厚く行ってくれます。 

志望動機の作成も、一緒にポイントを確認しながら添削を都度行ってくれるので、迷うことなく書類作成が進められるのもメリットです。

それ以外にも、ネットには載っていないような細かい就活情報を手に入れることができたり、面接の模擬練習なども行ってくれます。

就活に行き詰まっている方や効率よく対策を進めたい方は、就活エージェントを利用も検討してみると良いでしょう。

 

まとめ

これまでものづくり業界の営業における志望動機の書き方について紹介しました。志望動機を書く際は自分のアピールできるポイントや経験を整理しておくことが重要です。また、志望する企業の製品のリサーチも忘れずに行いましょう。その上で例文を参考に、自分の言葉で志望動機を書けるようにしましょう。

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