早期離職後の再就職は難しい?転職活動で知っておくべきポイントを解説

早期離職後の再就職は難しい?転職活動で知っておくべきポイントを解説

目次
  1. はじめに
  2. 第二新卒と早期離職の定義と違い
  3. 早期離職を繰り返す原因と対策
  4. 早期離職後の転職活動で知っておくべきポイント
  5. 第二新卒の転職活動の成功事例と学び
  6. 第二新卒転職活動で注意すべきポイント
  7. 転職活動の基本ステップ
  8. 長く働きたいと思える企業に転職するためのポイント
  9. 早期離職後のキャリアプランの立て方
  10. まとめ

はじめに

今の会社に入って3年も経過せずに転職を検討する際、気になるのは再就職についてではないでしょうか。

早期離職は次の就職に響くと聞いたことがあるため、転職活動に対する不安を抱いている人や、今の会社で我慢して働き続けている人もいます。

しかし、早期離職からの転職は決して悪いことばかりではありません。

しっかりと準備すれば、入社して3年以内に転職してキャリアアップすることが可能です。

この記事では早期離職からの転職について、成功させるポイントなどをご紹介します。

第二新卒と早期離職の定義と違い

新たに転職活動を始める前には、自分がどのステージに立っているかどうかを正確に把握する必要があります。

早期離職からの転職でよく取り上げられるキーワードに第二新卒がありますが、両者は似て非なるものです。

自分が一体どれなのかを認識し、それを転職エージェントや応募先に伝えるにはそれぞれの定義を知る必要があります。

第二新卒とは

新卒で入社した会社を早期離職し、次の会社を探すための転職活動をしている求職者のことを、第二新卒と呼ぶのが一般的です。

早期離職にあてはまる例が人によってまちまちであるため、明確に定義されているわけではありません。

近年では、大企業も含めて第二新卒の採用を積極的に実施。

企業によっては専用の枠を設けるなどしており、第二新卒の採用に対して重視するようになった様子がうかがえます。

企業目線で見る第二新卒は、若いながらも基本的なビジネスマナーや知識を習得している人材です。

同業種からの転職であれば即戦力にでき、異業種からの転職でも新卒ほどの研修コストを掛ける必要がないというメリットがあります。

このことが、第二新卒が採用されている理由です。

早期離職とは

入社した社員が短期間の内に離職することを早期離職と呼びますが、どのぐらいの期間を以て早期離職と呼ぶかは明確に定義されていません。

厚生労働省が公表している離職状況のデータから、新卒就職者の早期離職とは3年以内とする見方が強いです。

一方で、中途採用で入社した社員が早期離職に至るケースもあり、こちらも多くの場合で3年以内の退職を指します。

早期離職に至る理由でよく挙げられるのが、社風や業務内容が理想とずれていたことです。

待遇や勤務時間に対する不満も原因に含まれます。

転職活動において、早期離職は不利に働くことが多いです。

入社から短期間での退職は経歴に傷が付くといわれますが、それはあながち間違っていないことになります。

しかしながら、離職の理由と志望動機を明確に示せれば、転職を成功させることは十分可能です。

既卒とは

既卒とは、高校や大学などの教育機関を卒業後、就職した経験が一度もない人の事を指します。

就職活動が思うようにできなかったことや、公務員試験に受からなかったなどの理由で既卒となるケースが多いです。

既卒と呼ばれる期間は、卒業してから3年以内であることが一般的となっています。

第二新卒との違いは、就職経験の有無です。

この場合の就職経験とは社員になったかどうかを指しますので、アルバイトについてはカウントされません。

卒業後、就職できずにアルバイトしていても、就職活動での扱いは既卒と同じです。

既卒の就職活動は、新卒として応募するか中途採用で応募するかの2つに別れます。

新卒の枠での応募はできる会社とできない会社があり、中途採用の応募では経験を不問とする求人が狙えることを理解しましょう。

早期離職を繰り返す原因と対策

厚生労働省によると、新卒で入社した会社を早期離職する人の割合は3割程度あるようです。

従って、早期離職自体は決して珍しいことではありません。

その一方で、一度早期離職を経験すると、次に入った会社も3年以内に辞めてしまう人もいます。

転職か都度に成功し、入社できた会社をなぜ早々と立ち去る必要があったのか。

その原因と対策を把握しておきましょう。

転職の軸が定まっていない

早期離職後の転職活動で、何を求めて求職するのかを定めていない人は早期離職からの転職を繰り返すことになります。

この特徴に当てはまる人は、ちょっとした会社への不満や仕事へのやりがいを感じなくなったなどの理由で退職を決意する傾向が強いです。

しかしこれらの理由は、どの会社に入ったとしても少なからず感じることになります。

そのような思いをしないためには、転職活動の軸を明確に定めなければなりません。

転職活動で何を軸にするかは、あなたが転職先に求める条件に左右されます。

仕事の内容で決めるよりも、あなたが転職先で何を実現していきたいかを中心に考えるとうまくいきやすいです。

あなたが構築するキャリアプランこそが実現したいことと、転職先に求める条件へとつながります。

入社後のギャップに悩む

転職活動の際に、企業の公式サイトに書いてあることや求人情報だけで良さそうと思っただけで応募先を決めてしまうと早期離職につながってしまいます。

会社の社風や実際の業務内容などの情報を事前に把握しておかないと、想像していた働き方とのギャップに悩んでしまい、ここも駄目だったと思ってしまいがちです。

入社する前と後のギャップを感じないためには、企業の情報を徹底的に収集しましょう。

表面的な情報だけではなく、深く掘り下げた情報が必要です。

例えば会社に対する口コミを探し、すでに働いている人の声を見つけること。

または転職エージェントと相談することも有効な策となります。

集めた詳しい情報を元にして、具体的なキャリアプランをイメージできれば、ギャップに悩まされることはありません。

現職の不満を解決することが優先になっている

早期離職の主な原因として挙がるのが、現在の職場に対する不満です。

挙がりやすい不満としては、勤務時間や給料などの待遇、人間関係などが多くを占めています。

しかしこれらを解決するためだけに早期離職からの転職を検討するのは早計です。

なぜなら、これらの不満は転職によって解決するとは限らないからです。

仮に不満解消を第一に条件を絞って転職先を決めたとしても、新たな不満に対して我慢ができず、再び早期離職を検討するようになります。

一時的な不満を解消するための手段として、転職を活用するようになってしまうのは、経歴を無駄に傷つけるだけです。

そうならないよう、不満を解消するためというマイナスな理由を、転職の主たる理由にするのはやめましょう。

早期離職後の転職活動で知っておくべきポイント

転職活動の場では、早期離職した求職者はあまりいいようには見られません。

すなわち、ややマイナスの印象を持たれている状態からスタートしているともいえます。

しかしながら、注意すべきポイントを守っていればマイナスの印象も覆ることは十分に可能です。

早期離職からの転職活動に入る前には、どのようなポイントに注意すべきかをあらかじめ知っておきましょう。

第二新卒が就職経験を隠すのはNG

転職活動では、自分の経歴は包み隠さず明かすことが前提です。

従って自分が新卒か第二新卒か、既卒なのかを正しく把握した上で応募しなければなりません。

仮に書類上の経歴と面接の際の受け答えに齟齬が生じると、経歴詐称と見なされます。

よくある間違いが、第二新卒が就労経験を隠して、既卒として応募するケースです。

特に3か月や半年など1年に満たない期間で離職した人は、離職したという事実によって選考活動が不利になると考えるために、短期間での離職を隠したくなります。

確かに第二新卒が早期に離職する人とみられるのは事実ですが、経歴を隠すほどのメリットはどこにもありません。

明確な転職理由があるのなら、他の求職者と同様に扱われます。

退職理由の良い伝え方とNGな伝え方

早期離職からの転職活動を成功させるには、採用担当者に早期離職の理由をどのように伝えるかが重要です。

やってはいけない伝え方は、前の職場に対する不平不満を前面に押し出すことです。

残業時間が聞いていたよりも長かったとか、給料が低かったなどの理由は愚痴にしかなりませんし、それが応募先に入社したい理由にはつながりません。

採用担当者からすれば、それがあなたを入社させる理由にもならないです。

採用担当者にアピールすべきは、転職して何をしたいかとなります。

前の会社ではできない仕事でも、転職した後ならやれると思ったなどの、前向きな理由を前面に出して伝えましょう。

そこで前の会社を退職した理由に、入社前に自分が確認していなかったことを加えると、非を認められる人という好印象を与えられます。

選考での不利な状況と対策

原則として、早期離職をしたという経歴は転職活動で不利に働きます。

企業が求めるのは長く努める人材であり、採用担当者もその点を重視する傾向が強いです。

従って、早期離職者は短期間で会社を辞める可能性が高いと見なされてしまい、企業が欲しい人材の条件をすでに1つ欠かしている状態になります。

早期離職からの転職は、決して容易ではないことをまず把握しておきましょう。

その上で転職を成功させるには、早期離職せざるを得ないほど、応募先の企業に入りたいという確たる理由や熱意を伝える必要があります。

ここが曖昧ではいけません。

自分のキャリアプランを明確に組み上げた状態で、入社した後でどのような事を続けていきたいのかをアピールしましょう。

その場で長く努めてくれそうだと判断させられれば、背負ったハンデに打ち勝つことができます。

第二新卒の転職活動の成功事例と学び

早期離職からの転職という不利な状況からのスタートであるにもかかわらず、第二新卒の転職活動に成功した人の事例は多くあります。

大企業への転職に成功した人もいれば、中小企業に転職してキャリアアップの道を進んでいる人もいるなど、転職した後の道筋はひとそれぞれです。

転職の成功事例とともに、そこからどのような学びを得られるのかも含めて紹介します。

事例1:大手企業への転職

第二新卒が大手企業へ転職するのは難易度が高いというイメージがあるでしょうが、あながち間違いではありません。

大手企業の中には、新卒が不足した分の人数を確保するために第二新卒を募集する会社があるのは事実です。

しかし、その枠は決して多くはなく、有名な会社であれば応募する人数も多いため、倍率も高くなっています。

大手企業への転職を成功させた人が重要視していたのは、志望動機を明確にすることと、持っているスキルや経験の積極的なアピールでした。

その人が希望していた転職先はまったくの異業種でしたが、入社後に役立ちそうなポイントや、仕事に取り組んできたこれまでの姿勢を伝えたところ、熱意が評価されて、転職に成功しています。

事例2:中小企業でのキャリアアップ

先輩からの勧めで転職を考えるようになった人の話です。

その人は元々規模が大きな会社にいたのですが、希望する職種の部署ではなかった上に、関われる仕事の幅が狭く、スキルアップも見込めない状況でした。

アドバイスしてくれた先輩は中小企業への転職を成功させていたのですが、自身の経験から、キャリアアップするなら転職するべきだと背中を押します。

その人が会社の規模やネームバリューを無視して転職先を探し始めると、魅力的な求人にいくつも出会えました。

転職活動に要した期間も2か月程度と、短い期間です。

会社の規模が小さくなったことで待遇面が多少心配だったとのことでしたが、実際はそれほど変わっていません。

やりたい仕事やそれに関連する幅広い仕事に関わらせてもらっているので、スキルアップも実現。

仕事への充実感は、今の方が高くなっています。

学び:退職理由を前向きに捉える

上記2つの成功事例は、ともに自らのキャリアアップを求めての、前向きな転職でした。現状に不満を抱えていたのは事実ですが、それを転職の理由として掲げるようなことはしていません。

大手に転職した人の場合、入社した後でどのようなことをしたいのかを明確にさせ、どのようなことができるのかをアピールして内定を勝ち取りました。

中小企業への転職でキャリアアップした人も、やりたい仕事やさまざまな仕事に関わることでキャリアを積み上げることを目的として転職しています。

これらのことを転職活動で、応募先企業の採用担当者に対して真摯に伝えることが、成功させるポイントです。

不平不満などの後ろ向きな理由で早期離職し、それを解決するためだけの転職は、望むようなキャリアを積み上げられません。

第二新卒転職活動で注意すべきポイント

第二新卒の転職活動は、必ず成功させる転職にしましょう。

もしも理想の企業へ転職できなければ再度早期離職からの転職となり、これを繰り返すと仕事をすぐに辞める人との評価が固まって次の内定先も決まらなくなっていきます。

第二新卒が転職活動を進めるにあたっては、第二新卒ならではの注意点に気をつけましょう。

第二新卒を活かす企業選び

一般に、第二新卒は早期離職者であるため採用の場では不利になるといわれています。

しかし企業選びを適切に進めていけば、むしろ第二新卒を求めているという企業に辿り着くことも可能です。

業界単位で第二新卒への需要が高いケースもあるので、そういった業界に属する会社を希望すると、転職活動がスムーズに進みます。

第二新卒の需要が高いのは、人材の高齢化が進んでいる業界や人数が不足している業界で、具体的には、建設関連やIT関連、介護関連の業界です。

これらの業界にある中小企業が、第二新卒に該当する25歳前後という若い人材を求めています。

人材不足が慢性的な業界は、全体的に労働環境が悪いイメージになりがちです。

その一方で、労働環境の改善を図って未経験者を積極採用している企業もあるようなので、目指している業界であればチャンスと捉えて挑戦してみましょう。

企業研究と面接でのコミュニケーション

第二新卒に求められている能力の1つが、コミュニケーション能力です。

一度社会人を経験しており、若くして転職を希望するような考えを持てる人材ですから、内外問わずさまざまな人とうまく関われるとみられています。

面接でも、コミュニケーション能力を持っているかどうかが評価ポイントの1つです。

社会人として円滑にコミュニケーションを図るためには、相手の立場になって考えを理解し、意思を適切に伝えることが必要となります。

選考活動においては、あらかじめ企業研究を重ねておき、企業が求めている人材の像をあらかじめつかんでおくことが必要な準備です。

そして自分がいかに求めている人材像に当てはまるかをうまく伝えられると、内定を獲得する確率も高くなります。

転職市場での評価を考慮する

第二新卒の選考は、多くのケースで中途採用枠にて執り行われます。

しかし、第二新卒の応募者に対する見方は他と少々違っており、第二新卒ならではの特徴が考慮されることが多いです。

第二新卒は社会人経験を経ているので、社会人が身に付けておくべきビジネスマナーが備わっているとみられます。

その上で、前の会社のやり方や考え方に染まりきってもいないので、新しいやり方の教育がしやすいのも特徴です。

新卒並の柔軟性を有した即戦力候補で、最低限の教育コストで育てていけるのが第二新卒の強みとなっています。

この強みを生かすために、ビジネスマナーを身に付けていることやポテンシャルの高さは存分にアピールしましょう。

企業に、欲しい人材だと思わせることが重要です。

転職活動の基本ステップ

転職活動を始めるにあたっては、行き当たりばったりに進めていくのではなく、計画的に段階を踏んでいくようにしましょう。

闇雲に行動を起こすと、企業選びや選考活動での失敗を招いてしまい、転職活動がうまくいきません。

適切な順序で進めていけば、内定を獲得する確率も高まります。

Step1:転職活動のスケジュール作成

自分の現状に合わせて、転職活動のスケジュールを組んでおきましょう。

転職活動にかかる期間の平均は約3か月といわれています。

現在の仕事と並行して転職活動を進めるならば、3ヶ月から半年程度かかる可能性も考慮しましょう。

すでに退職している場合は、空白期間をできるだけ短くする必要があるため、3か月後を目処に内定が貰えるように動くことがおすすめです。

はじめに入社する日を決め、そこから逆算してやるべき事を決めていくとより具体的にスケジュールが組めるようになります。

退職している人は今すぐにでも転職活動を始める必要がありますが、まだ辞めていない人の場合、求人が増える1月~3月か7月~9月頃に合わせてスケジュールを組むのも有効です

Step2:自分に合った仕事の見つけ方

企業や職種選びで失敗しないためには、徹底的に自己分析をして自分に合った仕事を明確にさせましょう。

やりたいと思える仕事を選べなければ、転職先での仕事に満足できないまま再度早期離職を考えるようになってしまいます。

自分に合う仕事は、思い描いたキャリアプランを元にして探すことがおすすめです。

自分の完成したキャリアプランを思い描き、どのような仕事をやっていけばそれがかなえられるのかを、具体的になるまで考えてみてください。

会社の中で出世するのか、それとも独立して会社を興すことも考えるのかによって、転職先でやるべき仕事は変わってくるはずです。

キャリアプランゴールから逆算してイメージしていくと、自分に合った仕事探しは成功します。

Step3:効果的な求人検索方法

やりたい仕事に関するイメージが固まったら、それをかなえるための求人を探していくことになります。

このとき注意したいのが、求人の表面的な情報だけを参考にしないことです。

一見すると好待遇に見える求人でも、文脈や条件などで誤魔化しているブラック企業の求人だったという事例は少なくありません。

おすすめする方法は、求人を出している企業の口コミを確認することと、転職サイトや転職エージェントなどのサービスを活用することです。

転職サイトを活用すれば、求めている仕事や条件に合致する求人を見つけやすくなります。

転職エージェントを利用すれば、カウンセリングであなたの性格やスキルからより的確に合う求人とマッチしやすいです。

その上で、実際の就労環境について口コミで確認すれば、失敗しない確率を高められます。

Step4:履歴書・面接対策の進め方

早期離職からの転職となる第二新卒の転職活動は、書類選考に受かるための履歴書作成やその後の面接対策をしっかりと行ってから選考に臨む必要があります。

一度短期間で退職するという事実が、選考において不利に働きやすいからです。

ここで重要になってくるのが、仕事選びのときに実施した自己分析です。

なぜ新卒で入社した今の会社を辞めてまで転職しようとしているのか、その理由が曖昧だったり後ろ向きだったりすると書類選考を通過できません。

仮にうまく書けて面接まで進んだとしても採用担当者から突っ込まれた質問されたときに、入社した熱意とともに堂々と返せないようでは受からないです。

履歴書の添削や面接の対策は自分1人でできるものではありません。

転職エージェントなどを活用して準備しましょう。

長く働きたいと思える企業に転職するためのポイント

早期離職からの転職は繰り返すべきではありません。

この転職を最後の転職にするつもりで臨む覚悟が必要です。

しかしどのような会社を選べば長く働き続けられるのか、よく分からないという人が多いために早期離職者は減らないといえます。

あなたが次に入る会社で早期離職に至らないようにするには、あらゆる面であなたに合う企業を探すポイントを押さえましょう。

企業の文化や働き方を理解する

前提として、企業はあなたが望む働き方に合わせてくれないことを念頭に置きましょう。

入社した後で、あれを変えよう、これは省こうと提案するのは勝手ですが、企業にとってメリットにならない提案はわがままの域を越えません。

第二新卒で入社したばかりの社員の希望がかなうほど、企業は甘くはないことも承知しておきましょう。

入社した後の企業で長く勤めるなら、企業のやり方を徹底的に理解しておくことが必要です。

企業研究の一環であると心得て取り組んでください。

仕事の進め方が、こういう考えに基づいたやり方なのだと理解ができれば、早期離職の理由となる不平不満も出にくくなります。

もし入社する前の段階で自分に合わないと思ったなら、別の企業を探す方が賢明です。

自分のスキルや強みを明確にする

企業選びの段階で自分のスキルや強みを明確にし、それを軸に転職活動を進めていくことも有効です。

自分のスキルや強みを活かせる仕事に就くと、入社した企業で長く働き続けられます。

そしてやりたい仕事とのミスマッチを未然に防ぐことも可能です。

もしスキルや強みが何か分からないのであれば、転職エージェントとのカウンセリングで探し出しましょう。

自分には何もないと思い込んだままでは、そもそも転職活動の成功が望めないです。

入社した後でどのようなことができるのかを、採用担当者に話せるぐらいには、自分の強みは言語化しておきましょう。

スキルについては、何もない場合は転職活動と並行して磨き上げることも有効です。

離職理由を正直に話す

転職エージェントとの面談や応募先での面接における事ですが、なぜ早期離職してまで転職活動に臨むことにしたのかは、包み隠さず明かしておくようにしましょう。

しかし何も考えずにいうだけで済ませるのはおすすめしません。

新卒で入社した会社を早期離職するに至るには、何かしらの理由があるはずだと採用担当者も考えます。

質問に対する返答が曖昧な内容だったり、他責思考に偏った内容だと選考を通過できません。

仮に本当に他責の理由だったとしても、上司と相談しても改善できなかったことなど、自分の行動を示す一言を付け加えるだけで、採用担当者からの印象は変わります。

早期離職後のキャリアプランの立て方

第二新卒の転職活動は、入社後のキャリアプランを明確にすると成功する確率が高まります。

キャリアプランは自分にとっての理想の働き方を明確にさせて立てていくのですが、それが定まる前に今の会社への不満が増大してしまった場合には、早々にキャリアプランを定めて転職活動を始めることがおすすめです。

目標設定と自己分析

キャリアプランを立てる際には、自己分析を徹底的に実行した上で目標設定を実施しましょう。

自己分析は一切の妥協なく、素直な気持ちで取り組むと成功しやすいです。

自分がやりたいことや得意なこと、理想の働き方を第三者に説明できるまで分析しましょう。

そして分析結果を念頭に置いて、将来どのような働き方をしていて、どのような役職に就いていて、どのような職種で働いているのかを思い浮かべてみてください。

その具体的なイメージがそのままキャリアプランになります。

自分のキャリアプランがイメージできたら、それをかなえるステップを考えてみましょう。

段階は短いスパンでもいいです。

1年後どうなっているのか、3年後にはどのような変化を迎えているのか、5年後にキャリアプランどおりの働き方ができているか。

その1つ1つの段階が、中期的な目標や長期的な目標になります。

退職後のキャリアプランの見直し

キャリアプランは、いつまでに何を実現できているかを具体的にイメージできていることが重要です。

もし退職や転職活動の難航が理由で職を離れる空白期間が生じた場合、キャリアプランの見直しを図る必要があります。

また、最低限の条件は達成しても完全に思いどおりの転職が実現できなかった場合でも、キャリアプランの見直しが必要です。

このとき大事なのは、再度の転職を前提としないこととなります。

譲れない条件を満たした転職ができているのなら、見直すべき内容は最小限です。

常に現状と理想を比較して、適切なキャリアプランを立てていくようにしましょう。

転職先でのスキルアップを考える

キャリアプラン実現のために転職したのであれば、新しい会社でのスキルアップも含めたキャリアプランの構築が必要不可欠です。

むしろそれを目的とした転職でなければ、わざわざ早期退職する意味はありません。

完成したキャリアプランを実現させるには、どのようなスキルが必要なのかを洗い出しましょう。

そしてこれから習得する必要があるスキルを得られるような転職を目指してください。

あなたが転職先の企業でやるべき事は、全てその部分に集約されているといっても過言ではありません。

まとめ

早期離職からの転職を成功させるには、まずなぜ転職することにしたのかを明確にしましょう。

将来のキャリアプランとともに明確にさせなければ、転職する意味は薄いです。

過去のことに囚われず、転職先でどのようなことをやっていきたいかに基づいて志望動機や早期離職の理由を振り返っていくと、転職は成功します。

次の転職が最後の転職となるよう、自己分析と企業研究を徹底的に実施して、後悔のない転職を目指してください。

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