【例文】証券営業の職務経歴書の書き方とは?書くべき項目やポイントを徹底解説

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 はじめに

証券会社に入社し、一通りの仕事を覚え、大きな仕事を任せてもらえるようになった今日この頃、もう少し自分の実力を試してみたいと思っていませんか?

今の証券会社のままでもそれはできるかもしれませんが、この記事を見ているあなたは転職でステップアップを叶えようとお考えですね。

その場合、あなたが今まで行ってきた業務を職務経歴書にまとめる必要があります。

この記事では職務経歴書を書く上で抑えておきたい項目やポイントを徹底解説していきます。

 

証券営業の職務経歴書に書くべき項目

まず最初に職務経歴書を書く上で、絶対に書くべき項目について解説いたします。

職務経歴書に履歴書のようなフォーマットはありません。

各項目に関しても企業で設定している場合もありますが、基本的には自分で考え作成することが多いです。

しかし、この書くべき項目に関してはその項目がないと、今までの業務内容を分かりやすく伝えることができずアピール不足になってしまいます。

職務経歴書を作成する上では基本の内容となりますので、必ず抑えるようにしましょう。

 

①職務要約

職務要約とはあなたの今まで行ってきた証券営業の経歴について簡潔に100文字程度でまとめて記載する項目です。

例としては、

〇〇大学卒業後、□□証券会社へ入社。個人、法人のお客様に証券・投資信託・債権といった金融商品の販売を行っておりました。新規営業の他にも、お客様の資産運用も一貫して行いました。新規営業では基準を満たし社内賞を何度か受賞しました。

このようにあなたの経歴を簡潔にまとめたものが職務要約です。

今まで行ってきた証券営業の内容を記載すると同時に、社内賞受賞などの実績を記載することで、証券営業としての資質があることをアピールしましょう。

また、社内賞などの実績がない場合でも、現在取り組んでいる大きな案件がある場合はそれを記載することでアピールに繋がります。

 

②職務経歴

職務経歴とはあなたが今まで行ってきた証券営業としての仕事内容を詳しく記載し、採用担当者へアピールする項目です。

ここでは会社名、在籍期間、会社規模、業務内容、具体的な数字を用いた実績などを記載すると伝わりやすく内容も充実します。

例としては、
・□□証券会社入社 2014年から現在に至る。在籍期間◯年。
・設立19〇〇年 ・資本金◯円 ・売上高〇〇円 ・従業員数〇〇人 ・株式公開 東証一部
□□証券会社へ入社。〇〇支店へ配属。
2014年〜現在まで個人・法人に対して証券・投資信託・債権などを販売する営業に従事。
新規開拓営業と並行して、お客様の資産運用も行っておりました。
〈営業比率〉既存:5割 新規:5割
入社後3年は新規10割。4年目より既存のお客様を引き継ぎ担当。
新規へのアプローチ方法はテレアポを基本として飛び込み、紹介など。
〈取引顧客〉個人・法人を合わせて約200口座を担当。

このように業務内容を詳しく書くことで、あなたの経歴を採用担当者へ正確に伝えることができます。

 

③生かせる経験・知識・技術

ここではあなたが証券営業として工夫した点や成功事例などを記載します。

採用担当者は当然あなたの経験・知識・技術を評価して採用の可否を検討します。

しっかりと今までの業務で意識、工夫した点を簡潔にまとめて記載しましょう。

例としては、
〈営業する上で工夫した点〉
・顧客の資産状況に合わせた提案を心がける
お客様と意見交換をする中で、今後の人生設計や資産状況などを考慮して、最適な金融商品を提案することを心がけました。
その結果、多くの新規獲得に繋がりました。 
・顧客と密な信頼関係を構築することを心がける
お客様の資産を預かる仕事のため、まずは私個人を信頼してもらうことを心がけています。
何度も訪問したり、電話にて定期的に連絡をするようにしています。
このことが新規獲得のきっかけになることが多く、実績に繋がりました。

④資格・スキル

証券営業に活かせる資格やスキルに関しては記載しアピールしましょう。

基本的な自動車の免許などはもちろんのこと、証券外務員一種や生命保険募集代理人なども証券営業をする上で活かせる資格ですので、必ず記載するようにしましょう。

もはや基本的なスキルとなっているWord、Excel、PowerPointなどのパソコンのスキルに関しても記載している方が親切です。

MOSなどパソコンの資格などがある場合も必ず記載するようにしましょう。

また、言語に関する資格やスキルは大きなアピールポイントになります。TOEICやTOEFLの高得点なども必ず記載するようにして下さい。

 

⑤自己PR

職務経歴書では文章であれば5行、箇条書きであれば3つ程度に絞って記載しましょう。

基本的には証券営業の業務内容にリンクをさせた内容と趣味など個人に関する内容を書くと採用担当者も興味を持ってくれるでしょう。

例としては、

1、自分を売る営業スタイル
お客様の資産を預かる仕事なので私をまず好きになってもらうスタイルで営業しております。お客様の趣味、都合の良い時間などを把握し、信頼を勝ち取ってきました。
2、新規顧客の獲得に強み
市場開拓に欠かせない新規顧客の獲得をベースに今まで営業し、結果を残してきました。何度断られても、何度も提案しご納得いただくことで成果を出し続けています。
3、何事も続けることができる性格
証券営業のみならず、趣味の空手に関しても学生時代から続けており、社会人の大会で優勝経験もあります。根気よく何事もコツコツと積み上げることができる性格です。

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証券営業の職務経歴書を書くときのポイント

職務経歴書は今まで解説してきましたが、文章であなたが今まで行ってきた証券営業の業務内容を伝える必要があります。

実はこれが意外と難しく、証券営業をする際も、提案書に自分の言葉をプラスして説明することが多く、文章だけで伝えることは少ないと思います。

そこで職務経歴書を書くときのポイントを5つに絞って解説していきます。

どれも大事なポイントなので、しっかり確認して下さいね。

具体的に書く

先ほどの書くべき項目の職務経歴でも軽く触れましたが、あなたの業務内容はあなたにしか分かりません。

具体的に詳しく書くことによって、採用担当者に何をしていたのかを正確に伝える必要があります。

例としては、
1、□□証券にて新規開拓、既存顧客への営業をしておりました。
また並行して資産運用も担当。月のノルマを自分で設定し、市場拡大に向け努力しておりました。
この文章で採用担当者は「この人努力しているんだろうな〜」程度にしか感じません。
2、□□証券にて新規5割、既存5割のスタイルで個人・法人へ提案営業しておりました。
また新規開拓と並行して資産運用も一気通貫して行っておりました。
月の新規開拓ノルマを20件と高く設定し、テレアポ、飛び込み、紹介を中心に日々努力し結果に繋げてきました。

このように何をしてきたのかを具体的かつ簡潔にまとめ伝えるように心がけましょう。

 

独自性を出す

全国に証券営業をしている人は星の数ほどいます。

失礼、それは言い過ぎましたが多くいることは間違いありません。

他の候補者との違いを採用担当者に伝える必要があります。

例として、

1、新規開拓した顧客に1,000万円を超える買い付けをいただきました。

この文章では他の証券営業と何が違うのか?結果以外、業務の独自性が何も伝わりません。

2、飛び込みにて開拓した新規顧客と一緒に、最適な金融商品は何かを何度も意見交換する中でニーズを引き出し、仮説を立て提案。内容にご納得いただき1,000万円の買い付けに繋げることができました。

この文章であれば、あなたの独自の飛び込み営業のスキル、提案営業のスキル、そして大きな実績をアピールすることができます。

あなたが普段成果を出すために、意識していることを文字にして伝えることが大切です。

 

見やすいレイアウトを心がける

職務経歴書の内容が詳しく、独自性もあり、熱意も伝わる良い内容であったとしても、ごちゃごちゃして見にくいレイアウトであれば効果半減です。

証券の提案営業のための資料も同じですが、相手に伝わりやすいように綺麗で見やすいレイアウトを心がけ職務経歴書は書くようにして下さい。

ごちゃごちゃしていると、パッと見ただけでも読む気がなくなりますし、印象も良くありません。

自分で作る自信がない人は、ネットで調べると例文やテンプレートがありますので活用してみましょう。

テンプレートなどに内容を記載してみて、足りない項目は自分で付け加える方法がオススメです。

 

企業の理想の人物を理解する

どんなに優秀な人材でも、企業が求める人物像と違っていれば採用になることは少なく、事前に受ける企業を調べることが大切です。

公式ホームページや転職サイトで求める人物像、将来のビジョンなどを確認し、それに合った内容で職務経歴書を作成するようにしましょう。

今後、個人顧客向け営業に力を入れようと考えている企業に対して、法人営業での成功事例ばかりをアピールしても勿体無いですし、企業研究不足を露呈するだけです。

また、会社説明会を実施している企業もあります。

会社の社風を感じることができる他、疑問点などがあれば質問する機会にもなりますので、積極的に参加するようにしましょう。

 

成果を分かりやすく書く

営業実績はやはり数字で示すのが一番伝わりやすく効果的です。

予算に対し120%の実績、100件の新規顧客獲得、社内キャンペーンで1位を獲得など。

それらの内容を年度毎に記載するのが最適な方法です。

◆営業実績◆ 単位 万円

年度

担当件数

予算

実績

達成率

2019年

100口座

50,000

55,000

110%

2020年

120口座

60,000

72,000

120%

2021年

150口座

75,000

82,000

110%

2019年度 社内賞1回受賞(新規顧客1人で1,000万円以上の買い付けが基準)

2020年度 社内賞3回受賞、〇〇商品販売キャンペーン社内1位

2021年度 社内賞2回受賞、□□商品販売キャンペーン社内1位

このように文章だけでなく、表などを用いて記載することでより見やすく、成果が分かりやすい職務経歴書を作成することが可能です。

 

証券営業の職務経歴書でアピールできる項目

 

職務経歴書には今まで解説してきた、職務内容、スキル、資格、自己PRだけではなく、証券営業に関わることであれば積極的に記載しアピールしましょう。

「そんなことも書いていいんだ」、「それもアピールポイントになるの?」と感じることが、意外と採用担当者から高評価になっていることもあります。

今回はその中でも代表的な3つに絞って解説していきますね。

 

経済に関する知識

証券営業では金融商品を取り扱うことになりますので、当然経済に関する知識が必要になります。

しかも顧客のニーズにより必要な情報は様々で、上手く対応するためにも広く深い経済の知識があることは大きなプラス材料になります。

また、経済情報だけでなく、それに関連する政治や世界情勢などの情報にも気を配っておく必要があります。

そのために新聞を毎朝読むことや、セミナーに参加するなど、知識と情報を取り入れるために行ってることがあれば、必ず大きなアピールに繋がりますので自己PRの項目に記載することをオススメします。

 

語学力

資格・スキルの項目でも触れましたが、TOEIC、TOEFLなどで高得点を記録している場合は必ず記載するようにして下さい。

国内企業であれば650点以上、外資系企業であれば700点以上が記載する基準で、特に外資系証券会社へ転職する場合は必須のスキルになります。

また、TOEIC、TOEFLなどを受験していないが、海外留学の経験や帰国子女であり英語が話せる場合も、資格・スキルの項目に記載するようにしましょう。

しかし、過去留学経験や帰国子女である場合、今現在も日常英語程度は話せる必要があります。

生まれてから5年間海外生活で、今は全く英語は話せません。の場合は記載しないようにして下さい。

 

営業経験

証券会社へ転職できるのは、過去に金融関係の仕事を経験している人だけだと思っていませんか?

それは大きな間違いです。

証券会社の営業も、他業種の営業も自社の提供する商品を提案して買ってもらうことに違いはなく、他業種でも営業の経験があれば十分活躍できます。

前職で営業としてのノウハウやマナー、コミュニケーション能力をなどのスキルを習得している場合は、そのスキルを活かした実績例と共にアピールしましょう。

また、営業として必須の周りを巻き込んで仕事ができるようなエピソードがあると、採用担当者からも一目置かれ、採用活動がスムーズになることでしょう。

 

証券営業の職務経歴書で確認するべき項目

ここまで書くべき項目や書くときのポイントなどを具体的に解説してきましたが、ここからはもっと基本的な内容ですが、意外と見落としやすい項目について解説していきます。

職務経歴書はあなた自身の話なので、あなたが読んだ場合よく内容を理解できます。

しかし、実際に読むのは企業の採用担当者。誰にでも分かりやすく書く必要があります。

これが異業種の採用担当者であればなおさらです。

今回はその中でも特に気を付ける項目を順番に解説していきます。

 

日付

もはや内容以前の問題な気もしますが、日付を間違えないことです。

基本的に職務経歴書に記載する日付は提出する日を記入しましょう。

他の企業に提出したままになっており、日付を更新するのを忘れていたなどでマイナスポイントになるのは勿体無いし、少し格好悪いです。

また、よく見受けられるミスが、和暦と西暦が両方記載されていることです。

平成◯年生まれ。2000年入社。などがその例で、統一感がなく見栄えが悪くなります。

提出日を記入することと和暦、西暦の統一は必ず確認して下さい。

 

用語

ここで言う用語とは、社内用語、専門用語、業界用語などを指します。

職務経歴書は、誰が読んでも理解できる内容で書くことが大前提です。

前職の社内でしか使われていなかった用語や、専門性が高い用語を乱発していないか、他業種の採用担当者が読んでも理解できる内容になっているかを再度確認しましょう。

特に証券会社や銀行など、金融商品を取り扱う業界は専門用語、業界用語が多い傾向にあり、注意が必要です。

せっかくいい内容の職務経歴書を作成したのに、用語のせいで伝わらないのは勿体無い。

アピールのためにも誰にでも伝わる言葉に置き換えてみて下さい。

 

伝わりやすさ

用語の箇所とも被った内容にはなりますが、相手に伝わりやすい文章を心がけましょう。

文章は相手に伝わって初めて文章になります。

文章の長さ、句読点の箇所、単語のチョイス、話の順番など確認する箇所は多いです。

自分だけで確認するのが不安という方は、家族や友人など頼れる人に一度あなたの職務経歴書を読んでもらいましょう。

そこで伝わりにくい箇所や違和感のある言い回しなどのアドバイスがもらえるはずです。

それが難しい場合は自分で音読することをオススメします。声に出すことにより客観的に文章を確認することができ、修正点に気づくことができるはずです。

自分で何度も修正しながら、最高の職務経歴書を作り上げていきましょう。

 

誤字脱字

言わずもがなですが、誤字脱字はかなりの大きなマイナスポイントに直結します。

職務経歴書はあなたの今までの仕事を映し出す鏡のような物です。

そこに誤字脱字があれば、採用担当者からの評価は言わなくても分かりますよね。

先ほどの伝わりやすさや用語の確認をしながら、誤字脱字に関しても何度も確認して下さい。と言うより確認しないとダメです。

誰かに確認をお願いできればベストですが、自分で確認する場合は、一度印刷して紙の状態で確認してみましょう。

この誤字脱字に関しては、基本中の基本すぎて怠っている人が多く、後で後悔することになります。

必ず最低でも3回は自分の職務経歴書を読んで確認して下さいね。

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証券営業の職務経歴書の例文紹介

今まで解説してきた内容を踏まえて、前職は証券会社に勤めており、顧客目線をモットーに提案営業に取り組んでいた人を例に文章をご紹介します。

〇〇大学を卒業後、〇〇証券へ入社。個人顧客を相手に金融商品の販売を行っております。
私は顧客のニーズを汲み取り、それに対して最適な提案を行うことを心がけております。
まずはお客様の資産状況、将来の人生設計などを聞き現状確認。
その後、お客様目線に立って金融商品を選定し提案することで、お客様からの信頼とお買い付けの両方を獲得することができました。
また、新規顧客開拓の場面でも同様に、自分が売りたい商品ではなくお客様にとって必要な商品を提案することを心がけ、多くの新規顧客の獲得に繋げることができました。
その結果、入社後半年で新規契約を5件(同期20人中1位)の成績で社内表彰され、このことは大きな自信となり、今の仕事のモチベーションに繋がっています。

このように自分独自の仕事内容と実績を具体的かつ簡潔に書く必要があります。

是非、参考にしてみて下さい。

 

おわりに

職務経歴書は業界問わず、転職するなら避けては通れない関門です。

今まであなたが行ってきた業務を、正しく採用担当者に伝えることは本当は難しいことに気付けたのではないでしょうか。

しかし、この記事を読んで必ず抑えないといけない項目、注意するポイントを理解しているだけで、他の転職希望者より一歩リードしています。

転職が当たり前になった今の世の中。自分の価値を正しく伝えることも必須のスキルになりつつあります。

時代に置いていかれないように、このスキルも磨いていきましょう!

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