面接でコロナ禍の過ごし方を聞かれたときの対処法は?聞かれる理由や回答例を徹底解説!

面接でコロナ禍の過ごし方を聞かれたときの対処法は?聞かれる理由や回答例を徹底解説!

記事をお気に入り登録する

記事のお気に入りに登録

「記事のお気に入りに登録」のご利用にはログインが必要です。

会員登録がお済みでない方

無料会員登録

はじめに

新型コロナウイルスが流行している昨今、人々の暮らしもその影響を大きく受けました。

そしてこのコロナ禍での過ごし方は、就職活動の面接においても聞かれることが多いです。

コロナ禍という何かと制限される世の中で、その人がどのように試行錯誤して生活を送っているのか、人それぞれの回答があるからこそ、面接官にとっても気になる部分ではあります。

今回は、面接時にコロナ禍の過ごし方を聞かれた場合の対処法について、いくつかご紹介します。

 

【面接でコロナ禍の過ごし方を聞かれたら】コロナ禍で面接が変化した?

コロナ禍の影響で、人々の行動は大きく制限されてきました。

それに伴って学生たちもリモート授業や外出の制限を余儀なくされてしまい、学生時代に力を入れて取り組んだこと、いわゆるガクチカを話せる経験がほとんどない学生も増加しています。

そのため、ガクチカではなくコロナ禍でどのような活動をしていたのかを質問する企業が増えてきました。

行動がある程度制限された状況、そして時間があるときにどのような行動をとってきたのか、学生の人柄を知る手がかりとしてこれらの質問をしてくるのです。

このように質問の内容に変化が出てきたことはもちろん、面接の形式も対面からリモートに変更されるなど、ここ数年の就活事情は大きく変化しています。

 

【面接でコロナ禍の過ごし方を聞かれたら】企業が聞く理由

面接時にコロナ禍の過ごし方を聞いてくる企業が増えてきましたが、なぜ企業はわざわざ日々の過ごし方について聞いてくるのでしょうか。

これには明確な意図があるため、その意図を読み取って、面接官の印象に残る回答ができるように心がける必要があります。

ただ正直に日々の過ごし方を回答するだけでは、面接官側も本当に知りたいことを知れず、よい印象を与えられないかもしれません。

具体的な理由は主に以下の3つなので、ぜひ押さえておきましょう。

 

自主性をみるため

コロナ禍では制限される行動はあるものの、それに伴い自身が使える時間が増える傾向にあります。

そのため、時間が増えた中で何かしようという気持ちがあるのか、積極的に何かに取り組もうという姿勢がみられるかといった自主性を企業は確認してきます。

自主性がある人材は、会社に入ってからも積極的に自分の意見を発信して行動するため、仕事で活躍してくれるというイメージが企業側にもあるのです。

コロナ禍での経験や取り組みは、就活生の考え方や価値観を理解するための大きな手がかりになります。

就活生を限られた時間の中で理解しようと自主性の有無をたしかめようとすることが多いため、きちんとアピールできる回答を準備しておきましょう。

 

行動力をみるため

行動力がある人材は、企業にとっても採用したい優先度の上位に入っています。

自分で考えて率先して行動できる人材は仕事においても活躍できますし、将来的にはリーダーシップを発揮して社員たちを率いてくれる存在になり得るからです。

また、困難な状況下に置かれたとしても、自発的に行動して課題解決に取り組む姿勢は、仕事においては必要不可欠です。

コロナ禍の過ごし方についての質問では、行動力の有無も見極められます。

自主的にスキルアップを目指して学習に取り組んだり、ボランティア活動を行ったりした方もいるでしょう。

こうした経験をアピールできれば、企業に自分の行動力を強く印象付けられます。

 

アイスブレイクを行うため

アイスブレイクとは、初対面の人同士が気軽にコミュニケーションを取り合えるように、他愛のない話題を振って場を和ませる手法で、面接や会議などの場でよく用いられます。

面接は、面接官も含めその場にいる全員が緊張していることがほとんどです。

アイスブレイクを実施することで、就活生側も打ち解けて、より自分のことを話しやすくなります。

コロナ禍での過ごし方について、とくに選考に必要な情報を集める意味はなく、ただ場を和ませるだけの意味合いで質問を投げかけてくる面接官も存在します。

企業に選考の意図がないとしても、就活生はその回答で少しでも自分自身の人柄を面接官に対してアピールできるように努めましょう。

 

【面接でコロナ禍の過ごし方を聞かれたら】聞かれる際の頻出質問

企業がコロナ禍での過ごし方を聞いてくる理由は、上記のようにさまざまです。

では、実際にコロナ禍での過ごし方を質問された場合に、就活生側はどのような回答をするのがよいのでしょうか。

コロナ禍での過ごし方については、いくつか定番の質問があります。

そのため、以下の項目については事前に考えて回答を準備しておくとよいでしょう。

質問に対してスムーズに回答できると面接も円滑に進むため、面接官からの印象もよくなります。

 

コロナ禍で行ったこと

まずは、実際に自分がコロナ禍で何を行ったのかを回答しましょう。

ただ、自分がとってきた行動をそのまま説明するだけでは、面接官に人柄や人間性を伝えられません。

企業が面接でコロナ禍の過ごし方を聞いてくる理由は、主に自主性や行動力をみるためです。

そのため、とった行動の中でとくにこれらをアピールできそうな部分を伝えられるとよいでしょう。

たとえば、「自己成長のためにオンラインのセミナーや勉強会に積極的に参加した」「未習得のプログラミング言語を1つ覚えた」など、新しいスキル習得に取り組んだことをアピールするのは効果的です。

話をする際は具体的な内容を伝えつつ、冗長にならないよう端的に説明することを心がけましょう。

 

コロナ禍で学んだこと

コロナ禍で行ったことは、良くも悪くも自身の経験になっています。

その経験から何を学んで自分自身のプラスにできたのか、行動とセットで説明できるとよいでしょう。

就活生がその経験から何を学べたと感じたのかを知ることで、面接官は就活生の意欲関心はどのようなところに向くのかを見極めています。

社会人として、意欲関心を持つことは非常に大切な要素です。

自発的に物事に取り組める人材は、与えられた業務に対して熱心になれます。

そのため成果を出しやすく、周りからの信頼も得やすいでしょう。

この意欲関心の度合いを面接官に伝えられれば、会社に入ってからの将来性もイメージしてもらいやすくなります。

行動から何を学んだか、これは自身の中で明確にしておき、面接時にしっかりと伝えられるようにしておきましょう。

 

コロナ禍で苦労したこと

コロナ禍で生活様式が大きく変わって、苦労した点も多くあるかと思います。

面接でコロナ禍の過ごし方を聞かれた場合は、この苦労について話すことも効果的です。

たとえば仕事だけをみても、「リモートワークになったため自宅作業に慣れるのが難しかった」「コミュニケーションが円滑にとない点にストレスが溜まった」など多々あるでしょう。

その際はただ苦労した点を話すだけではなく、その苦労をどのように乗り越えたのか、対処法も併せて説明しましょう。

苦労したことを乗り越える、克服するというのは課題解決とほぼ同義です。

その人の苦労の乗り越え方を知り、課題解決力の有無を見極めようとする面接官も少なくありません。

仕事においても課題解決力は大切であるので、なるべく課題解決力をアピールできるような回答を心がけてみましょう。

 

【面接でコロナ禍の過ごし方を聞かれたら】回答の見つけ方

コロナ禍での過ごし方は面接で聞かれることが多いため、あらかじめ回答を作ってスムーズに答えられるよう準備しておくことが大切です。

しかし、日々意識せずに過ごしているだけでは、回答らしい回答を見つけ出せずに悩んでしまう場合もあります。

面接官の印象に残るよい回答を見つけるためには、コロナ禍の過ごし方でいくつか押さえておくべきポイントがあります。

就職活動を行っている人は、以下に挙げる項目を意識しながら書き出してみましょう。

 

コロナ禍の行動を羅列する

まずは、コロナ禍で自分が何をしたのか、その行動を羅列してみましょう。

初めの段階ではとくに難しく考えず、日々の行動を思い出しながら箇条書きでリストアップしてみることをおすすめします。

ここでは、無意識的にやっているような行動も羅列して構いません。

「顔を洗う」「歯を磨く」「朝食をとる」などの基本的な動作を含め、1日の過ごし方をすべて振り返るところから始めてみましょう。

案外、日々無意識にしていることの中にも、実は面接時に話すとアピールになるものが含まれているかもしれません。

人それぞれ過ごし方は異なるため、自分が当たり前と思ってとっていた行動も、実は周りの印象に残るものの可能性があります。

 

コロナ禍前にもしていた項目を削除

コロナ禍での行動をリストアップできたら、次はコロナ禍前からとっていた行動の項目を消していきましょう。

最初は行動をすべてリストアップしましたが、これらは当然コロナ禍前からのルーティンとして確立していたものや、無意識的にとっていた行動も多く含まれています。

コロナ禍での過ごし方の要点は、何かと制限のある暮らしの中で、どのように試行錯誤して行動したのかです。

面接官側はその工夫を回答として期待しているため、いつもどおりの生活を話してしまうと、少し弱めな印象となってしまうでしょう。

コロナ禍になってからチャレンジしたことや、意識的に改めた行動のみを残して、その中から回答に使えそうな要素を探していきましょう。

 

残った項目を深掘る

上記手順で行動を絞ることができたら、残った項目がコロナ禍特有の行動だといえます。

最後はその残った項目を深掘りしていき、回答に使えそうな行動、そしてその回答作りを進めていきます。

残った項目の中でもとくに意識すべきなのが、「自主性や行動力をいかにアピールできる行動であるか」です。

コロナ禍で「意識的に変えた」という意味では、いずれの行動にも自主性や行動力は備わっているといえますが、その中でもとくに面接官にアピールできるものを抽出しましょう。

コロナ禍での過ごし方を質問してくる面接官は、そこから会社で活躍してくれる人材かどうかを見極めようとしてきます。

そのため、自身が会社で活躍できる人材、将来性のある人材だとアピールできるように、項目を深掘りしていきましょう。

 

【面接でコロナ禍の過ごし方を聞かれたら】伝える際のおすすめ構成

面接時にコロナ禍の過ごし方を聞かれた場合に、効果的に相手に話を伝えられるおすすめの構成を紹介します。

これはコロナ禍の過ごし方というテーマに限らず、面接時のさまざまな質問における回答としても使えるテンプレートです。

順序立ててで構成を作ることで自分自身も話しやすく、何より面接官が内容を理解しやすくなります。

以下に挙げる構成の流れを意識して、それぞれの項目でどのような話をしていけばよいのかを考えてみましょう。

 

課題

まずはコロナ禍に入ることで発生した身の回りの課題や、そのときの状況について伝えましょう。

コロナ禍以前と比べて自分が不便に感じたこと、不満に思ったことなどは人それぞれで違いはあるものの、みな何かしらの課題を抱えていたはずです。

たとえば、「コロナ禍になってからリモートワークが主流となり、会社の上司・同僚と会う機会がめっきり減った」「休日もあまり出かけられず、友人と遊ぶ機会が減った」という方は多いでしょう。

このような課題は周囲とのコミュニケーションの機会を大きく減らすため、強い孤独感に襲われてしまう方も少なくありません。

コロナ禍に入ってから自分自身が感じたストレスや不満を課題として捉えて、それを構成の始めに話すとよいでしょう。

 

行動

先ほど挙げた課題に対して、自分がどのように解決策を導いて行動に移したかを伝えます。

この行動の部分で何をしたかが、自主性や行動力を面接官に大きくアピールできる要素になります。

前述した「コミュニケーションをとる機会がめっきりと減ってしまった」という課題に対して、「積極的に電話やビデオ通話などを駆使して友人や同僚と話す機会を増やした」という解決策をとるのは立派な行動です。

また、「リモートでセミナーやイベントに参加して、同業者の人たちと交流を図るなどの対策をとる」ことも有効でしょう。

自分自身のストレスや不満を緩和させようと積極的に動いた証拠であり、これらの行動には大きな自主性や行動力が感じられます。

このように、自分が考えた解決策とその行動について説明しましょう。

 

結果

行動について伝えた後は、その行動に対して得られた成果や結果を話します。

たとえば、コロナ禍に入ってから多くの方が経験したリモートワークやリモート授業は、基本的に自宅での作業になるためプライベートとの切り分けが難しいという特徴があります。

そのため、仕事とプライベートを分けられるルーティンを作り、それを実行することは非常に有効です。

仕事のパフォーマンスが自然と向上するほか、プライベートもゆっくりと過ごせるようになるため、ストレス解消効果も見込めます。

自分がとった行動がどのような結果につながったのか、これは「社会人として仕事に取り組んだときにどのような結果を出せるのか」といった再現性を面接官が見極めるためにも重要です。

 

今後

行動の結果をふまえてその後がどうなったのか、もしくはどうしていきたいのか、今後について話します。

ここでは結果の良し悪しはともかく、その結果が自分自身にどのような影響をもたらしてくれたのかを伝えます。

自分の行動から学びを得ることは非常に大切で、これは仕事においても同様です。

結果の成否にかかわらず、そこから得たものを今度どう活かしていくのかが重要であり、面接官は行動から学んで成長できる将来性の高い人材を求めています。

その行動から何を学できたのか、面接官にわかりやすく伝えられるとよいでしょう。

このように、課題からの行動と結果、そして今後までの一連の流れで回答を作ってみましょう。

 

【面接でコロナ禍の過ごし方を聞かれたら】回答の例

面接時に、コロナ禍の過ごし方を聞かれた際の回答例を紹介します。

いずれの回答例も、コロナ禍の過ごし方としては多くの人が経験したものとなっています。

前述したおすすめの構成に沿った例文となっていますので、以下の例文を参考にして、自分自身の回答も作成してみてください。

同じようなテーマで話す場合も、中身は人それぞれ少しずつ異なります。

個性を出せるような回答が好ましいので、例文を参考に自分自身の回答を探してみましょう。

 

自炊

私はコロナ禍に入ってから、自炊に力を入れました。

コロナ禍に入る前までは、仕事で家に帰宅する時間も遅くなるため、晩御飯は手軽に外食で済ませる機会が多かったです。

そのため、とても健康によい食生活を送れているとはいえない状況でした。

体調を崩し気味だったことも、食生活が関係していたのかもしれません。

そんな中、コロナ禍によって在宅の時間も増えたため、健康に気を遣うことも目的として自炊に挑戦してみました。

外に出て身体を動かす機会は少し減ったものの、体調を崩しにくい身体となり、念願のダイエットにも成功したのです。

自身の身体を労ることの大切さを学ぶことができたため、今でも健康的な食生活を送れるようになっており、その結果現在も健康的な身体を維持できています。

 

自宅で運動

私はプライベートではあまり身体を動かさず、インドアな生活を送っていました。

コロナ禍に入りリモートワークが主流となってからは会社のオフィスにも足を運ぶことがなくなっため、唯一の運動機会であったウォーキングもしなくなりました。

その影響もあってか、歩くことが少なくなって体重が増えるなど、身体を動かさないことによる悪影響が出始めたのです。

そのため、コロナ禍に入って在宅の時間が増えてからは、少しでも時間を見つけて運動することを心がけました。

朝起きたら身体をほぐすストレッチを欠かさず行い、時間があればスクワットや腕立て伏せといった筋力トレーニングを継続したところ、今では引き締まった身体を維持できています。

日々の運動が健康につながることがわかったため、今後はジムに通ってより効果的な筋トレに励もうと考えています。

 

今後のキャリアを考える

私自身、就職を間近に控えた学生の身分として、社会人になってからの今後のキャリアをどうすべきか常に悩んでいました。

そんな中でコロナ禍に入り、自分を含めて家族の生活スタイルは大きく変わりました。

現在親も社会人として働いていますが、親の会社がリモートワークの方針をとっていたため、自宅で働く親の姿をたびたび目にするようになったのです。

親の働き方や仕事を間近でみるようになったことで、自分が希望する働き方や仕事に対するイメージをより具体的に掴むことができるようになりました。

コロナ禍の親の働き方をみられたことで自身の目指すキャリアが明確となったため、現在私の就職活動は目標に向かって真っすぐ進められる状態にあります。

 

おわりに

今回は、コロナ禍での過ごし方を面接で聞かれた場合の対処法や、具体的な例文などを紹介しました。

コロナ禍に入ってから生活が大きく変わった人も多く、ガクチカについてあまり語れない就活生も増えてきたのが現状です。

そのため、コロナ禍の過ごし方で自主性や行動力をいかにアピールできるかが、周りの就活生との差をつけるポイントになります。

自身のコロナ禍での行動を振り返って、面接官に人柄や将来性の高さをアピールできる答えを探してみてください。

この記事を友達におしえる!

LINEで送る ツイートする シェアする URLをコピーする

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます