求人広告営業の仕事内容とは?向いている人の特徴やキャリアプラン&やりがいを徹底解説

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リクルートやマイナビなど、求人広告営業は人気の営業職の一つです。

法人営業として基礎から営業テクニックを学べる環境で、優秀な営業マンが多い業界であるため、高度なビジネススキルを学びたい人に人気です。

また、昨今では少子化による人材不足で企業の多くが人材確保を課題に抱えています。

そのため、営業先のほとんどの法人でニーズが高く、他業界の営業よりも売りやすい環境と言えます。

とくに未経験から法人営業としてキャリアアップしたい人にはもってこいの職業です。

今回ご紹介するのは、求人広告営業の仕事内容やキャリアプランについてです。

求人広告を取り扱う企業のビジネスモデルから、営業に向いている人の特徴やキャリアアップ例などを網羅的にご紹介します。

これから転職を検討している人は、ぜひこの記事を参考に転職活動にのぞんでみてください。

目次目次を全て表示する

【求人広告営業】求人広告とは?

求人広告とは、文字通り企業の求人を掲載した広告のことを指します。

「採用したい」という企業が求人広告会社に掲載依頼をし、数日〜数ヶ月かけて求人を募集します。

具体例を挙げると、リクルート社のタウンワークやリクナビ、マイナビ社のマイナビ転職、エンジャパンのen転職などが有名です。

【代表的な求人広告】

リクルート社

・タウンワーク

・リクナビNEXT

・リクナビ

・フロムエー

・とらばーゆ

・はたらいく

マイナビ社

・マイナビ

・マイナビ転職

・マイナビバイト

エンジャパン社

・エン転職

・エンゲージ

ディップ社

・バイトル

・バイトルNEXT

パーソル社

・duda

これらの求人広告には、中途採用向けや新卒採用向け、アルバイト・パート向けなど様々なタイプが存在します。

今転職活動をしている人の中には、これらの転職サイトを利用している人もいるのではないでしょうか。

数々の求人広告が羅列している背景には、求人広告営業が地道な営業活動が存在するのです。

企業の採用活動を広告でサポートする仕事

求人広告会社は、企業の採用活動を広告でサポートする会社です。

代表的な会社として、有料の求人広告としてリクナビNEXT・マイナビ転職をはじめ、掲載料が無料で利用可能なIndeed、アルバイトのバイトルやタウンワークなどがあります。

媒体はWebと紙がメインですが、近年はWebサービスやスマホアプリなどに重点が移ってきました。

紙媒体としては有料の求人誌に加えて、無料のフリーペーパーをはじめ、地方限定の広報誌や新聞広告などへの出稿をサポートする会社もあります。

収益源は掲載料の獲得をはじめ、掲載は無料の代わりに人材が採用できた際に成功報酬を受け取るなどで、求職者からは利用料をもらわないのが基本です。

「直販」と「代理店」の2種類

求人広告を取り扱っている会社には、直販と代理店の2種類が存在します。

まず、直販は先述した求人広告を扱う会社が、求人したい法人に対して直接販売する仕組みです。

そして代理店は、求人広告会社から営業を委託されて営業活動をおこなって販売します。

簡単にお伝えすると、たとえばリクルート社の営業は直販の営業で、リクルートから委託された会社の営業は代理店の営業というわけです。

なお、いずれも同じ営業フローで提案をするため、営業マンのスキルに差があるわけではありません。

しかし、経営形態が違うためそれぞれにメリットがあります。

直販の場合は大手企業ということもあり、メジャーな社名を掲げて営業をすることに自信が持てますし、将来的に転職する際のアピールポイントにもなります。

代理店の場合は同じ会社で別事業を経営していることもあるため、求人広告以外の事業に携わるチャンスもあるでしょう。

営業として何を学びたいかによって、どちらのタイプを選んだら良いかが変わってくるでしょう。

【求人広告営業】求人広告の営業の仕事内容

求人広告の営業の仕事内容は、採用に課題を抱えている企業に対する法人営業です。

求人広告の営業は、Webや紙などの媒体に求人広告を掲載したい企業の対応窓口となるとともに、他社やほかの媒体を利用している企業への営業、新規で求人を募集する企業の獲得などが挙げられます。

主な仕事の流れは、営業先のリストアップ、営業先のリストアップ、アポイントの取得、商談、アフターフォローです。

順を追って仕事内容を見ていきましょう。

営業先のリストアップ

求人広告はあらゆる業界や職種をオールマイティーに扱っている会社をはじめ、介護職、薬剤師、医師などの専門職に限定したり、IT系、土木系など業界を特定したり、正社員、派遣社員、アルバイトなど雇用形態ごとに特化しているケースもあります。

少人数運営の地方の求人広告会社を除けば、営業ごとに担当する業界や職種、地域などを分担して担当するのが一般的です。

担当分野に合わせて、営業先のリストアップを行っていきます。

アポイントの取得

見込み顧客のリストアップをおこなったら、次はテレアポなどでアポイントの獲得を目指します。

基本的に、商談に進むためにはまずアポイントをとることが必須です。

見込み顧客に対して数十件〜数百件のテレアポを行ったり、担当しているエリアの法人を飛び込み訪問して営業をかけます。

求人ニーズは多くの企業にあるためアポイントが取りやすいと言われていますが、コストなどを気にして敬遠されることも少なくありません。

そのため、企業が抱えている問題を引き出すことや自社のアピールポイントに魅力を感じてもらえる営業トークは欠かせないスキルです。

また、テレアポや飛び込み訪問以外にも、FAXやメールDMで一斉にアプローチする方法もあります。

直販の場合は法人から直接掲載依頼の問い合わせをもらうことも少なくありません。

様々な方法による地道な営業活動は決して楽なことではないでしょう。

しかし、一度縁ができたら長い間お付き合いをすることが多いため、辛い営業活動も先を見越せば苦ではないという人も多いです。

商談

アポイントが取得できた法人がいたら、約束の日時に訪問をして商談です。

最近はオンライン商談を行うこともありますが、基本的に初回商談を訪問必須としている会社も多いため、企業や店舗に足を運んでおこないます。

また、商談では単に求人掲載について話し合うわけではありません。

その前提となる採用課題や採用計画など、採用状況について詳しくヒアリングを行い、企業が抱えている課題をもとに求人広告の媒体や内容を提案していくスタイルが基本です。

そのため、「今は求人ニーズはない」という企業でも、潜在的な課題が出てくる可能性も高いです。

事業成長のためには人の力が大切ですから、より有能な人材を確保したい意欲がわいて契約に至るなど、商談次第で大きな成果が得られます。

また、契約に至れば、求人広告の内容や採用までのプロセスや掲載期間などを確認するのも営業の仕事です。

社員インタビュー付きの転職サイトの場合は、営業が取材をおこなうこともあります。

よりスムーズにマッチする人材が得られるよう、総合的な視点で求人のサポートをするのです。

アフターフォロー

求人広告が公開された後も、アフターフォローは欠かせません。

応募や面接の進捗具合をヒアリングし、商談時にヒアリングした採用課題が解決されたかをチェックしていきます。

応募状況が想定よりも少なかった場合は、応募はあっても面接に至らない場合などもあるため、必要に応じたアドバイスを行うことも大切です。

求人広告サイトによる採用活動に慣れていない企業もあるため、応募者が出るたびにきめ細やかなフォローが必要になるケースもあります。

また、求人広告は掲載期間が決まっているため、アップセーリング(契約更新)を行うためにも定期的なフォローがポイントになります。

掲載期間内に応募者がいなかった場合は企業側が不満を抱く原因になるため、信頼を失わないためにも、丁寧なフォローを行う必要があります。

フォローが不足していると、今後のお付き合いを断られてしまい、その後は他社に流れてしまうかもしれません。

一度の縁で終わらせず、採用成功するまでこまめなサポートが必要です。

【求人広告営業】求人広告営業の平均年収

求人広告営業の平均年収は、350〜700万円と幅広い年収となっています。

これは、直販と代理店によってインセンティブのつけ方に大きな違いがあるためです。

直販の場合は売上額がそのまま会社の利益に入りますが、代理店の場合は売上の数十パーセントを委託元の会社に支払う必要があり、ここで営業に入るインセンティブに大きな違いが出るというわけです。

なお、基本的にはどの会社でも四半期ごとに表彰式が存在します。

エリアトップにもなれば会社からまとまったインセンティブが入ることもあるため、トップ営業マンのなかにはかなり高い年収をもらっている人もいます。

競争社会に勝ってこそ高収入の土台に乗れるという環境ですが、自分の営業としてのレベルに応じて年収が上がっていくことはやりがいのひとつなのではないでしょうか。

【求人営業広告】求人広告営業のきついところ

人と企業とを結ぶお手伝いができる求人広告営業は、とてもやりがいのある仕事です。

しかしながら、営業職という職種上、どうしてもきつく感じがちな部分もあります。

一方で、こういった苦境をものともせずに努力できるような人であれば、求人広告会社の営業職として、大きな成功をおさめる可能性もあります。

まずは、この仕事が自分に合っているのかを確認することが必要です。

求人広告営業のきついところを知って、自分に向いている仕事かどうかをチェックしてみましょう。

激務になりやすい

求人広告営業のデメリットの一つが、激務になりやすいことです。

もっとも、これは求人広告営業に限らず、営業職全般にいえることです。

ノルマが課されるため、月内など一定の期間でノルマをクリアするために激務に陥りやすくなります。

特にアルバイト系の求人広告は、1件あたりの単価が低くなるため薄利多売になりやすく、激務に陥りがちなので、求人広告営業に転職する際は雇用形態やジャンルなども確認しましょう。

飲食店などサービス系の業種が多い場合は、商談の時間や電話対応の時間が営業時間外や遅めの昼休憩に限定されるなど、自社の業務時間と合わないことも多く、残業が発生することや休憩時間が取りにくくなります。

もちろん、すべての会社が激務とは限らず、大手企業と安定的に求人広告の案件を受注しているケースなどは比較的楽です。

離職率が高い

求人広告営業のデメリットとして、離職率が高い点も見逃せません。

新卒入社の営業職の8割近くが、3年以内に離職しています。

もっとも、これは新卒の場合の離職率の高さです。

新卒はそもそも求人、求職とそのマッチングの大変さを知らずに志望しているケースも少なくありません。

自分が就活をしてなかなか内定を得られず、初めて求人の世界の大変さを知ることもあります。

社会人経験がないまったくの未経験だからこそ、想像していたのと違ったと離職してしまう人は多いのです。

一方、転職する方は、求人を出してもなかなか見つからない企業側の事情も、思ったような就職や転職は難しいという転職者の状況も理解しているので、だからこそ人材業界に転職したいと考えたはずです。

新卒とは考え方もモチベーションも異なるため、経験を活かして転職しやすく、早期離職のリスクも低くなります。

体育会気質な職場が多い

求人広告だけではありませんが、広告業界の営業は体育会気質な企業が多く存在しています。

営業色が強いところで営業職として働きたい方であれば問題ありませんが、新卒や未経験で就職した場合はきつく感じるかもしれません。

また体育会気質が残っていることから、残業時間が多い企業も多くあります。

そのため、心身ともに疲弊したり離職率が高かったりするところが多く、長く続けられない方も。

営業だけでなくクライアントとのやりとりや広告の制作など多岐にわたる業務に携わるので、求人広告へ転職する前に押さえておきましょう。

アルバイト商材を取り扱っている

求人広告は主にアルバイトに関する求人広告に携わることが多いです。

アルバイトの求人広告は転職の広告に比べて単価が安く、大きなノルマを課されることが多い傾向があります。

その分、営業職に負担がかかることが多く、慣れてないうちは体に大きなダメージを受ける可能性があります。

また、アルバイトの求人広告を取り扱っている営業職は営業スタイルの違いも。

正社員の求人広告はテレアポで新規を獲得していくことに対して、アルバイトの求人広告は飛び込みで獲得する傾向があります。

強引に新規顧客を獲りにいくことから、成長を感じられず退職する方も多いとのこと。

求人広告の営業職でプライベートも大切にしたい方は、正社員の求人広告を取り扱っているかどうかが判断基準になるでしょう。

成功率が低い

求人広告営業のきついところは、その成功率の低さにもあります。

営業をかける相手は、すでに広告を受注した相手である場合もありますが、常にそうであるとは限りません。

より販路や事業規模を広げていくために、新規で顧客を獲得していく必要があります。

しかし、求人広告の営業に限らず、新規顧客の獲得を目指して飛び込みで営業をかけようとすると、断られてしまうことがほとんどです。

そのうえ、大抵の場合は営業マンにノルマが設定されています。

なかなか新規顧客を獲得できないことが影響し、ノルマの達成がままならず、ときには強いプレッシャーとなることすらあるのです。

失敗してもめげることなく反省すべき点を考え、アプローチの仕方を改善して、努力を続けられる強さが求められます。

ノルマがある

求人広告営業ではルート営業以外に、新規顧客への営業もあります。

そのため、月のノルマを課されることが多く、人によってはきつく感じるかもしれません。

ノルマを達成することはもちろんですが、クライアントに納品する広告を仕上げることも仕事です。

よって、営業しかやらないというわけではないので、営業スキルを向上させることが難しい環境かもしれません。

営業をおこないながらクライアントと調整作業もおこなわなければならないので、非常にハードな職種といえるでしょう。

【求人広告営業】求人広告営業のやりがい

どんな仕事であれ、きついことや苦しいことばかりではありません。

求人広告営業であっても、それは同様です。

営業という立場で顧客と直接やり取りをする分、感謝の気持ちを述べられる機会もあります。

そうした場合や、難しい案件を成功させた際の達成感はひとしおでしょう。

また、この仕事を続けることで身につけられる知識やスキルもさまざまです。

そんな、求人広告営業のやりがいについて紹介します。

これを読んで「求人広告営業をやってみたい」と感じたら、ぜひチャレンジしてみてください。

無形商材の法人営業で高い営業力が身につく

求人広告営業のメリットは、無形商材の法人営業で高い営業力が身につくことです。

求人広告営業は形ある商品を営業販売するのではなく、無形商材であること、かつ個人営業ではなく法人営業である点で、論理力やプレゼン力が求められます。

厳選した人材を紹介する、求職者の就職や転職をサポートするなど、求職者と直接関わるほかの人材業界の営業に比べると、求職者の質やレベルに頼らない分、楽でもあり大変な側面もあります。

無形商材の法人営業は営業形態の中でも、難しい営業とされているため、2~3年経験を積めば転職市場でも評価されやすくなるのもメリットです。

もちろん、次の転職前提に転職に踏み切るのが前提ではありませんが、求人広告営業をステップに、より高収入が得られる別の営業職に転職しやすくなるのもメリットの一つです。

成長業界である

求人広告営業のメリットは、成長業界であることです。

転職するからには、将来性が期待できなくては安定して働いていくことができません。

中でも、Web広告業界の成長は著しいものがあり、今やほとんどの求職者がWebを使って仕事を探し、求人を出す側もWeb広告を重視しています。

また、「2025年問題」も叫ばれる中、人手不足に悩まされる企業が増えているため、人材業界は全体的に好調です。

少子化だからこの先、求職者が減るかもと不安視する向きもありますが、求人広告は少子化で人出不足で悩まされる企業が求職者を求めて広告を出す業界なので、ますます需要があるといえます。

より詳しい内容は以下の記事をご確認ください。

【営業職研究】人材業界の営業とは?仕事内容やキャリアパスを徹底解説

様々な業界の経営者と出会える

求人広告営業のターゲット層はかなり幅広く、ざっくりいうと日本国内全ての法人が対象です。

性産業や水商売など、業界によっては掲載NGな場合もありますが、基本的には企業規模を問わず全ての法人が掲載できます。

そのため、様々な業界の経営者に出会えることも魅力です。

今まで携わったことがない業界の裏話や、あまり知られていない事業形態を聞く機会もあるため、ビジネススキルも向上していくことでしょう。

また、経営者から創業当初のエピソードや苦労話を聞くこともあり、感動することも多々あります。

地道な経営努力の歴史を聞いたことで胸が熱くなり、よりいっそう仕事に力を入れることもできるでしょう。

経営者と直接話せることは、営業の仕事においても人生においても、貴重な経験になるはずです。

顧客に貢献できたときにやりがいを感じられる

求人広告会社における営業の仕事は広告を売ることではなく、人材によって企業成長の手助けをすることです。

企業が事業拡大をしたり、生産性を上げて利益拡大をするためには人の力が欠かせません。

採用人数が一人だとしても、会社が創出できる利益は無限大に広がっていると言っても過言ではないでしょう。

そのお手伝いをしているのが求人広告営業です。

掲載をした会社の経営者や人事担当者から「○○さんの提案のおかげで良い人が採用できたよ」と言ってもらえることもあり、その度にやりがいを感じることでしょう。

売り上げた金額の高さに目を向けることも大切ですが、企業と人をどれだけ結びつけたかを考えると、大きな達成感を味わえることもあります。

【求人広告営業】求人広告の営業に向いている人の特徴

求人広告の営業として活躍するために、入社時に必要なスキルはありません。

むしろ、求人広告業界は未経験からスタートしている営業が多く活躍している業界です。

前職が販売や事務職など、異業種から転職をしてきた人がトップ営業マンに成長していることも少なくありません。

求人広告営業が未経験から成長できる理由の一つとして、長く続く人は特徴的な性格を持っていることにあります。

今からご説明する5つの特徴はスキルや経歴を問わず、潜在的に持っている性格的思考です。

ご自身の性格が一つでも当てはまっていれば、求人広告営業として大きく成長できるかもしれないので、期待を込める意味でも参考にしてください。

相手の意図を汲み取れる

顧客が求める求人広告を作るためには顧客がどんなものを求めているのかを正しく汲み取る必要があります。

そのため、相手からうまく話を引き出せるヒアリング力が求められます。

また、仕事のゴールは採用課題を解決して企業成長のお手伝いをするということです。

そのため、採用課題を深掘りしてヒアリングする力は必須です。

顧客が「こういうキャリアの人を採用したい」と言っていても、事業成長のためには別のターゲット層を採用した方が良い場合もあるでしょう。

物事を多面的に見たり深掘りしてヒアリングすることで、相手の意図を汲み取って潜在的なニーズを引き出すことができます。

普段ひとと会話をしているときに、相手をよく観察したり質問することが多いタイプの人や、聞き上手なタイプの人は向いていると言えるでしょう。

分析力がある

求人広告営業の仕事には分析のスキルが欠かせません。

顧客の採用課題解決に向けて進めていくなかでは、応募数の動向を追ったり採用成功率を測ったりして次につなげる必要があるからです。

採用が成功しなかった場合、何に課題があったのか、改善点はどこかを分析する力があれば、次の採用プランを考えるのも早いでしょう。

また、営業として売上を上げ続ける上でも分析力は必要です。

基本的に求人広告営業は四半期ごとに目標が設定されており、3ヶ月ごとの行動計画に沿って営業活動をします。

進めていく中で、目標を達成することが難しそうなら、早い段階で改善点を見つける必要があります。

失注が多い場合はトークが悪いのか、商談時間が短すぎるのかなどを分析して改善点を見つけて次の行動計画に落とし込みます。

このように、常に分析する力を持って仕事を遂行することは顧客満足度を高めることにもつながり、営業としても安定的な売上を上げ続けることにつながるのです。

論理的思考ができる

営業で契約を結んでもらうためには、具体的な採用計画を立案してから求人広告を提案します。

提案時に「キャンペーンだからこの広告枠がおすすめですよ」などという営業トークは響きません。

なぜその広告がおすすめなのかを具体的に説明する必要があるため、論理的思考を持って話を進める力が必要です。

たとえば、月間20万円の広告を売りたいと仮定しましょう。

このとき、なぜ20万円も使う必要があるのかを論理立てて説明できなければ「ただ売りたい人」というレッテルが貼られてしまいます。

しかし、顧客の採用課題に対して「2名の正社員採用をしたいということでしたが、求人倍率が○倍の業界なので小さい広告での採用は難しいと考えます。

しかし、20万円のこの枠を使えば閲覧数が○件になることが予測されるので、このプランを提案します。」という具体的な提案ができる営業なら、信頼度も高くなるでしょう。

課題解決の提案をするためには、具体的な数字を使って論理的に説明することが求められます。

論理的に考えることやそれを相手に伝えるプレゼン力がある人は求人広告の営業に向いていると言えるでしょう。

対応力がある

求人広告営業が対象とする相手は法人ですが、業界も企業規模も問わないため、様々な人と接することになります。

採用に積極的で商談を進めやすい人もいれば、「人材採用したい」と言っていても育成に面倒臭さを感じている人もいます。

そのため、相手の性格やタイプに合わせて対応できる力を持っている人は営業として強いと言えるでしょう。

相手の温度に合わせながらトークを進めることで相手は心を開いてくれますし、良好な関係を築くこともできます。

また、安定した売上を作るためには、担当している顧客に好き嫌いをつけてフォローを怠ったりしてはいけません。

どんな人でも苦手意識なく対応できれば、安定的に売上を作りやすいでしょう。

メンタルが強い

求人広告営業は、とにかく毎日様々なものと戦っています。

高い目標に追われながら、膨大な数の顧客に接触しなければなりませんし、競合他社の営業に勝てる採用プランを考えなければなりません。

多忙な毎日にメンタルがやられて退職をしてしまう人もいます。

そのため、着実に成長しながらトップ営業を目指したいのであれば、強いメンタルは必須です。

少しの叱責でもへこたれない強さがあれば、落ち込みを引きずらずに次の行動ができますし、膨大なタスクでも怠らずにやり続けることができれば仕事の質も上がるでしょう。

また、営業として入社したら、最初は新規開拓営業を任されることが大半です。

テレアポや飛び込み営業は断られることが多いため、新人営業マンが辛いと感じる仕事の一つです。

これを乗り越えられる強いメンタルを持っていないと、やりがいすら見出せずにストレスばかりがたまるでしょう。

【求人広告営業】求人広告の営業に役立つスキルや経験

前述したとおり、求人広告営業への転職を考える際、スキルよりも性格的な向き不向きに目を向けるほうが大切です。

しかし、求人広告営業は人気の職業でもあるため、転職時はライバルに勝つスキルを持っていることも大切です。

今からご説明するスキルや経験は必ず必要なわけではありませんが、少しでも経験があれば転職時に存分にアピールすると良いでしょう。

人事に関する知識

人材採用に関する何かしらの知識や経験があれば、求人広告営業に生かすことができるでしょう。

たとえば前職が販売職だとして、アルバイト採用や育成の経験があったとしましょう。

このとき、採用する側の気持ちをよく理解できる営業になることができます。

人事部などに配属された経験があれば、新卒採用も中途採用も知識があるはずです。

また、人材派遣やエージェントなどの別業態の人材業界で働いた経験があれば、採用市場について熟知した営業としてスタートすることができるでしょう。

これらの何かしらの形で人事に携わった経験が少しでもあれば、面接での自己PRなどで存分にアプローチしましょう。

法人営業をした経験

求人広告の営業が相手にするのは、一般の消費者ではなく、企業などの法人です。

法人相手の営業は、消費者に対する営業とは勝手が異なります。

そのため、すでに前職で法人営業の経験があるような人は、選考において有利です。

しかし、単に「経験がある」というだけでは、あまり意味がありません。

法人を相手に仕事をするからこそ、入社後も数字や具体例を用いたデータにもとづく説明をできる必要があります。

そのため、履歴書やESを書く際や面接の質疑応答において、自分のこれまでの実績を具体的な数値で提示できるようにまとめておきましょう。

きちんと実績を示して自己PRすることで、自分が法人相手でも充分に営業として働けるという自信が伝わり、説得力を増してくれます。

【求人広告営業】求人広告の営業に取得したい資格

求人広告の営業職では、Web周りの用語やツールを利用します。

そのため、Web関連の資格を取得することで、より専門性の高い人材になり業務に活かせるでしょう。

そこで、ここからは求人広告の営業職で取得したい資格について紹介します。

Google アナリティクス個人認定資格

Googleアナリティクス個人認定資格は、分析ツールであるGoogleアナリティクスを実務的に運用できるかを測る資格試験です。

GoogleアナリティクスはWebサイトやWeb広告などの効果測定ができるので、Web周りの運用をするためには必要不可欠なツールです。

しかし、Googleアナリティクスはさまざまな測定機能があるので、初めて触る方にとって非常にややこしいものとなっています。

そのため、Googleアナリティクス個人認定資格を取得することで、Web周りの分析において専門的な人材になれることでしょう。

Googleアナリティクス個人認定資格は、試験を受けるためにアナリティクスアカデミーコースの受講が必要です。

受講することで試験を受ける資格が与えられ、試験費用は無料です。

Googleが無料でオンライン講座や予習問題を用意してくれるので、Web担当者はぜひ受けておきたい資格試験といえるでしょう。

キャリアコンサルティング技能検定

キャリアコンサルティング技能検定は、キャリアについてコンサルティングを専門的におこなえることを証明する資格です。

この資格は国家資格で、合格するとキャリアコンサルタント技能士の称号を得られます。

しかし、キャリアコンサルティング技能検定は、キャリア相談の実務経験がないと受験資格がありません。

過去に人材業界のような業界に身を置いていれば問題ありませんが、求人広告業しか携わっていない方だと受験することは難しいでしょう。

しかし、求人広告で営業をおこなっている方は、本業は広告業です。

キャリアコンサルティング技能検定は人材業界で大きく活かせる資格なので、優先して取得しなくてもいい資格ともいえます。

また、キャリアコンサルティング技能検定は合格率が10%程度と、かなり難易度が高い資格試験となっているので、受験する方はしっかりと対策するようにしましょう。

Webリテラシー試験

Webリテラシー試験は、Webを活用したビジネスの基礎的知識を問う試験です。

Webが普及してきた昨今では、Webに関する名前を知らない状態だと仕事に支障をきたす可能性があります。

用語すらわからないという方でもWebリテラシー試験を学習することで、Web周りの用語を押さえることが可能です。

Webリテラシー試験は4択式の問題構成で、基礎的な内容が問われることから難易度は高くありません。

webリテラシー試験に合格することでWeb関連の知識が豊かになるので、Web関連の職種に就いている方にとって有益な機会となるでしょう。

【求人広告営業】求人広告営業を経験した人のキャリアパス

求人広告営業はタフさも必要であり、若いうちしか務まらないと感じている方もいるかもしれません。

求人広告営業をキャリアにして、次のステップも模索している方もいることでしょう。

求人広告営業を経験した人のキャリアパスとしては、ほかの業界の法人営業、キャリアアドバイザー、企業の人事職が考えられます。

ほかの業界の法人営業

求人広告営業を経験した人のキャリアパスの一つが、ほかの業界の法人営業です。

求人広告営業は無形商材の営業なので、高度な提案力やプレゼン力、営業力が求められるので、求人広告営業で一定の成果や実績を出していれば、ほかの業界でも評価されます。

IT系の法人営業に転職したり、メーカーの法人営業に転職したり、キャリアは拓かれています。

転職後の給料や待遇、働く環境に満足できない場合など、キャリアを積んで次に進んでみるのもありです。

IT・Web業界

求人広告営業を経験すると、IT・Web業界へキャリアパスを踏むことが可能です。

IT・Web業界はさまざまな商材を取り扱うことが多く、企業によって大きく異なります。

IT・Web業界で取り扱っている具体例は、以下の通りです。

取り扱っている商材

Webサイト制作

クラウド商材

予約システム

決済システム

Webマーケティング・コンサルティング

上記のように、IT・Web業界は多岐にわたる商材を取り扱っています。

そのため、キャリアパスとして営業職だけでなく、マーケターやコンサルタントなど幅広いジョブチェンジが可能です。

また、IT・Web業界の営業職の20代平均年収は、410万円となっています。

また、IT・Web業界はまだ浅い業界であることから、実力次第では平均年収を若いうちから超えることも可能です。

営業に自信がある、IT・Web業界でキャリアアップをしたいという方は、転職先の業界として押さえておきましょう。

人材業界

求人広告の営業職から、人材業界への転職も可能です。

人材業界は転職支援や採用支援など、求人広告で培った経験をそのまま営業職として活かせます。

また、求人広告について専門的に網羅してきたことから、人材業界の企業のマーケティング職への転職も可能です。

人材企業の業務の一部でも、求人広告を作成する場面があるので今までやってきたことをそのまま発揮することができます。

人材業界でずっと働いてきた方にとって広告に関する知識は乏しいため、求人広告の営業マンとしてとても貴重な存在となるでしょう。

また、人材業界の営業職の平均年収は400〜500万円程度で、成果をあげられる方は年収1000万円を超えていることも珍しくありません。

営業のスキルはもちろんのこと、求人広告の経験もアピールすることで年収アップを掴めるかもしれません。

コンサルティング業界

コンサルティング業界は、求人広告の営業としての経験が活かせる職種です。

コンサルティングは、顧客に対して現状の把握から現状を打破するための施策までを一貫して提案する業務をおこないます。

そのため、求人広告はクライアントに対してロジックを持ちながら広告の提案をするため、コンサルティングと通ずる部分があります。

しかし、コンサルティングは自社製品だけを提案するのではなく、顧客にとって何が最適かを見つける職種です。

そのため、顧客の課題を自分ごとのように考えられない方は、コンサルティング業界に向いていないでしょう。

また、コンサルティング業界の営業職の平均年収は、523万円と営業職の中ではトップクラスに高収入です。

営業に自信がある方は、営業職の最高峰と呼ばれるコンサルティング業界へチャレンジすることも良いでしょう。

キャリアコンサルタント

求人広告営業を経験した人のキャリアパスとして人気なのが、キャリアコンサルタントです。

キャリアコンサルタントは、転職・就活などのエージェント企業に所属していることが一般的で、求職者の支援を行うのが主な仕事です。

求人紹介はもちろん、履歴書や職務経歴書の添削や面接対策のサポートなど、総合的なサポートをしています。

また、エージェント企業は求職者と取引先企業を結びつける橋渡し的な存在で、企業のニーズを把握した上で相性の良さそうな求職者を紹介しています。

そのため、求人広告営業で身につけた知識や採用ノウハウを活かして双方にアドバイスすることができます。

企業側の出方などもわかるので、的を射たフォローができ、求職者からも人材紹介会社からも信頼を得られるでしょう。

また、キャリアコンサルタントの仕事は会社員としてだけではなく、フリーランスや個人事業主として独立する道もあります。

独立すれば高い成功報酬を得ることができるため、高収入が期待できるでしょう。

企業の人事職

求人広告営業を経験した人のキャリアパスとして、ほかの企業の人事職への転職もよくあるケースです。

求人広告営業を通じて、多彩な企業の人事担当者と面談をすることや業務のサポートなどをしていく中で、求人の出し方や人材業界の利用の仕方などのノウハウも身につきます。

業務を通じて雇用に関わる法令などの専門知識も身につくため、こうした知見や経験を活かし、ほかの企業の人事担当になるという選択肢もあります。

【求人広告営業】求人広告営業への転職を成功させるには?

求人広告営業への転職を成功させるには、メリットが発揮され、デメリットが避けられる会社への転職がポイントです。

良い求人広告会社を見極めることが、激務を避けて、心身の体調を崩しての早期離職を避けるうえでは大切になります。

どのようにすれば見極められるかは、自分の限られた業界の知識で判断するより、プロである転職エージェントに相談するのがおすすめです。

転職エージェントに相談しよう

求人広告営業への転職を成功させたいなら、転職エージェントに相談しましょう。

転職エージェントは転職のプロであり、各業界や職種の知識を持ち、会社選びで失敗しないためのノウハウや求人企業と求職者のマッチ度を判断して、最適な会社を紹介する能力に長けています。

もっとも、転職エージェントも多様なため、どこに相談すれば良いのか、依頼すれば良いのか迷うかもしれません。

代表的な転職エージェントの特徴をご紹介します。

たとえば、リクルートエージェントは求人数が多く、待遇など細かい条件を挙げてもマッチする企業が見つかりやすく、求人数が多い分、短期間での転職が実現可能です。

ビズリーチは高収入に強みがありますが、その分、転職希望者のほうにもスキルや経験などの高い能力が求められます。

この点、ベンチャーセールスなら、さまざまな企業の営業職を比較検討してサポートすることが可能です。

求人広告の営業への転職ならベンチャーセールスを検討してみましょう。

【求人広告営業】まとめ

求人広告営業は企業の採用課題の解決に向けて広告でサポートする職業であり、企業成長に大きく貢献できるやりがいを持っています。

また、求人広告営業として働くことでレベルの高い営業テクニックを身につけることもできるでしょう。

もちろん、楽な仕事ではありませんし離職率も高い業界ですが、強い精神力を持って学び続けることを怠らなければ、有能なビジネスパーソンに成長することもできます。

厳しい業界である程度の実績を挙げれば、どんな業界にフィールドを変えても自信を持てることでしょう。

「短期間で大きく成長したい」「ゼロからビジネススキルを学びたい」という人は、ぜひ挑戦してほしい職業です。

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