「コンサルタント」と「営業」の違いは?コンサルティング営業や関連する用語も徹底解説!

「コンサルタント」と「営業」の違いは?コンサルティング営業や関連する用語も徹底解説!

目次
  1. はじめに
  2. コンサルと営業って何が違うの?業務内容を合わせてご紹介
  3. コンサルタントと営業の違い
  4. コンサルタントと営業の違いを理解するポイント6つ
  5. コンサルティング営業の基礎知識
  6. コンサルティング営業のメリット4つ
  7. コンサルティング営業のデメリット4つ
  8. コンサルティング営業に求められる3つの能力
  9. コンサルティング営業に向いている人の特徴
  10. 押さえておこう!コンサルティング営業のきついポイント
  11. コンサルティング営業の将来性
  12. まとめ

はじめに

「コンサルタントと営業にはどんな違いがあるの?」

「コンサルティング営業ってどんな職種?」

このように、コンサルタントと営業の違いについてよくわからないと感じている方もいるのではないでしょうか。

本記事では、コンサルタントと営業の違いや、それぞれの業務に関する用語について紹介しています。

この記事を読むことで、コンサルタントと営業の具体的な違いや基礎知識について把握できます。

また、コンサルティング営業のメリットやデメリットについても紹介しているため、コンサルティング営業への転職などを視野に入れている方も参考にできるでしょう。

コンサルタントと営業の違いについて知りたいと考えている方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。

コンサルと営業って何が違うの?業務内容を合わせてご紹介

コンサルやコンサル営業、一般的な営業など、同じような職種が多々存在します。

しかし、これらの職種は似ているようで目的が異なっており、業務内容を理解していないと思わぬギャップを受けてしまうことがあるかもしれません。

そこで、ここからはコンサル営業と一般的な営業の違いについて紹介します。

コンサルと営業の違いとは?

コンサルと営業で大きく違う点は、自社の商材を売るかどうかです。

営業では自社商材を売ることがメインで、自社商材が売れるような営業トークのロールプレイングなどをおこないます。

しかし、コンサルでは企業のマニュアルがないことが多いです。

お客様の課題を客観的に把握し、課題解決が最大のミッションとなっています。

そのため、コンサルはお客様の課題からその先の姿まで踏まえた提案力が重要です。

コンサルとコンサル営業の違いとは?

コンサルとコンサル営業は名前が似ていることから、なかなか違いが理解できない方も多いはず。

コンサルとコンサル営業の具体的な違いは、以下の通りです。

業務内容

コンサル

企業や個人の課題に対して自社サービス問わず、最適な解決策を提案する

コンサル営業

企業や個人の課題に対して自社サービスを利用し、どのように解決へ導けるか提案する

上記のポイントがコンサルとコンサル営業の違いです。

コンサル営業はお客様の課題を解決するだけでなく、なぜ自社サービスが最適なのかを訴求する力も必要となってきます。

コンサル営業と営業の違いとは?

コンサル営業と一般的な営業では、自社サービスを販売することに変わりはありません。

しかし、コンサル営業と一般的な営業の大きな違いは、お客様の課題に対して営業をかけるかどうかという点です。

一般的な営業職では自社製品やサービスを販売するだけですが、コンサル営業では自社サービスでお客様の課題を解決するところまでが業務範囲です。

そのため、ただ売ればいいだけではなく、課題解決を目指すための分析力がコンサル営業には必要になってきます。

コンサルタントと営業の違い

「コンサルタント」と「営業」は一緒にされがちですが、厳密には違いがあります。

営業職をしている人の中にも「コンサルタントと営業の違いは何か」と悩む人はたくさんいるかもしれません。

本記事では、コンサルタントと営業の違いや、それぞれの業務に関する用語について紹介しています。

これを機会にコンサルタントと営業の違いを押さえ、コンサルティング営業としてのスキルアップにもつなげていきましょう。

さっそく、コンサルタントと営業の違いを紹介します。

コンサルタントとは?

まずは、コンサルタントの意味を探っていきましょう。

コンサルタントとは、会社に対して問題点を見つけて改善点を出すことによって、会社を発展させる仕事のことを指しています。

会社の改善点が発見されれば、課題を解決しやすくするために改善点を資料として文書化し、会社の代表者や役員に示すこともコンサルタントの役目と言って良いでしょう。

会社が抱える問題に対し、その解決策に自社の製品やサービスを使ってもらえるように提案するのは、コンサルタント営業の役割です。

コンサルタントそのもののゴールは商品やサービスを売るというよりも、相談を受けた依頼者の改善点を見つけ、どのように解決するのかを提案することだと理解しておいてください。

営業とは?

営業とは、顧客に対して自社の製品やサービスを販売する仕事のことを指しています。

主な仕事内容は、顧客とのやり取りや商品の説明・売り込みです。

自社の利益を伸ばすために、基本的には自社が提供する商品やサービスを売り込むことになります。

ときにはクライアントが必要な情報などを提供することによって契約を取ることも、営業の仕事と言って良いかもしれません。

よく「営業は販売と同じようなもの」と考えられることもありますが、厳密には違います。

販売は、すでに購買意欲が高めの人にどれだけ良く対応できるのかが主な仕事内容で、営業の場合は購買意欲が薄い層に対しても、自ら売り込みに行くことが必要になります。

売り込むためにはセールストークをし、自社の商品やサービスが、いかに顧客のニーズに合っているものであるかを示さなくてはなりません。

コンサルタントと営業の違いを理解するポイント6つ

ここではコンサルタントと営業の違いを理解するためのポイントを紹介します。

コンサルタントと営業の大きな違いは、コンサルタントはクライアントの課題解決を行うこと、営業は自社の商品やサービスを販売することが目的であるという点です。

他にも、クライアントと営業には顧客のニーズの違いや関わり方の違い、求められる能力の違いなど、さまざまな違いがあります。

ここでは、コンサルタントと営業の違いについて解説していくため、ぜひ参考にしてください。

1:顧客のニーズ

コンサルタントの顧客のニーズは顧客が抱えている課題の解決ですが、営業の顧客のニーズは課題を解決するための商品やサービスです。

コンサルタントの顧客は、問題点について具体的に認識できていないため、コンサルタントに改善方法の指導を求めます。

一方、営業の顧客は問題点について認識しているため、すでに欲しい商品やサービスをイメージできています。

そのため、営業は顧客のニーズに応えられる商品やサービスを提供します。

2:仕事の目的

コンサルタントの仕事の目的は顧客に問題の解決方法を提供することですが、営業の仕事の目的は自身が取り扱っている商品やサービスの成約を取ることです。

コンサルタントの仕事は、顧客の抱えている課題を解決するための意思決定のサポートが主であるため、商品を提供すれば終わりというわけではありません。

一方、営業の場合は、商品やサービスを購入してもらえれば目的は達成されます。

3:顧客との関わり方

コンサルタントの顧客との関わり方は長期間にわたりますが、営業の顧客との関わり方は一時的だと言えます。

コンサルタントの場合、顧客からの信頼を得て問題点を見つけていく必要があるため、顧客と関わる時間も長くなります。

一方、営業の場合は顧客と良好な関係を築くことも大切ですが、商品やサービスをスムーズに提案して販売することが重要になるため、関わる時間は短期的です。

4:求められる能力

コンサルタントに求められる能力は、課題を見つけ出すスキルですが、営業に求められる能力は商品やサービスを販売するスキルです。

コンサルタントの仕事の目的は顧客の課題解決のため、ヒアリングや情報収集を行い、どこに課題があるのかを見つけ出すスキルが特に重要と言えます。

一方、営業の場合は顧客に商品やサービスの良さを解説し、商品を販売するスキルが重要と言えるでしょう。

なお、コミュニケーションスキルは、コンサルタント・営業ともに求められます。

5:提供する商品

コンサルタントが提供する商品はコンサルティングそのものですが、営業が提供する商品は自社の商品やサービスです。

また、コンサルタントが提供する商品は、顧客が抱える課題の解決策や意思決定のためのサポートそのものです。

そのため、コンサルティング行為に対して報酬を受け取ります。

6:商品の提示方法

コンサルタントの商品の提示方法は「顧客」によって変わりますが、営業の商品の提示方法は「商品」によって変わります。

コンサルタントの場合は、顧客それぞれの抱えている課題を発見し、解決するための提案を行うことから、顧客によって内容が異なります。

一方、営業の場合は顧客が変わったとしても自身が販売している商品やサービスには違いはないため、顧客ごとではなく商品やサービスごとに内容が変わることになるのです。

コンサルティング営業の基礎知識

「コンサルティング営業」とは、一般的な営業のように取り扱っている商品やサービスを売り込むのではなく、顧客の課題解決策を提案することが仕事です。

そのため、解決策を提案することで最終的に商品やサービスを購入してもらうことが目的となっています。

ここでは、コンサルティング営業の基礎知識として、コンサルティング営業のメリットやデメリット、コンサルティング営業に求められる能力などをご紹介します。

コンサルティング営業の主な営業スタイル

コンサルティング営業と一口に言っても、そのスタイルはさまざまです。

本職にている人の中にもコンサルティング営業を一括りに考えていた人は、意外と多いかもしれません。

これからコンサルティング営業に関わる人は、主なスタイルを知っておけば早くスキルアップが実現するでしょう。

すでにコンサルティング営業に関わっている人は、さらなる成績アップが期待できます。

コンサルティング営業の主な営業スタイルを3つ紹介しますので、ぜひ今後の参考としてお役立てください。

通常営業(御用聞き営業)

コンサルティング営業のスタイルの1つ目は「通常営業」です。

通常営業は「御用聞き営業」とも呼ばれており、呼び方は人や企業によって異なります。

通常営業とは、定期的に顧客を訪問して自社商品を販売する営業スタイルです。

しかし、通常営業にはデメリットもあります。

それは必要なものがあれば注文はありますが、特にない場合は注文数が増えることはないのです。

つまり、企業にとっては大きく注文数が増える可能性は低いので、デメリットとしてもとらえられます。

しかし、なるべく多くの企業を回ることができれば、生産性を高められるので、ある程度の情報が集められ企業の売り上げを伸ばせる可能性があります。

最近では、インターネットが普及したことによって、通常営業のスタイルを採用するところは少なくなっているのが現状です。

もし通常営業のスタイルを実行する場合は、インターネットの情報を味方につけつつ、ワンランク上のスキルが必要かもしれません。

提案型営業

通常営業(御用聞き営業)はコンサルティング営業の基本ですが、そのやり方をふまえて生まれたのが「提案型営業」です。

提案型営業は、通常営業のようにルート営業を行いながら、商品やサービスも提案していきます。

このスタイルでは、ルート営業の最中に新しい商品をおすすめしたり、セット営業をすすめたりしているのです。

単体の商品やサービスだけを売り込むよりも、複数のものを組み合わせて売り込んだほうが、企業としても高い利益を追求することにもつながります。

提案方営業がより活きるのは、同じグループの中に異なる業種をあわせ持っている企業です。

お互いに売り込みたい商品やサービスがあれば、チラシの配布などを頼み合うことで、本来ならリーチできなかった客層にアプローチできます。

営業にかかるコストも抑えられるので、とても有効な営業スタイルだと言えるでしょう。

ソリューション営業

提案型営業は通常営業を活かした営業スタイルでしたが、ソリューション営業が生まれたのは提案型営業がきっかけになっています。

ソリューション営業は、まず丁寧なヒアリングを行うことで「顧客が何に困っているのか」を理解したうえで、自社の商品やサービスを提案するスタイルです。

現代では商品やサービスが多様化したことで、簡単にモノが売れなくなってきたという現状があります。

だからこそ、顧客のニーズに合っているものを提案する必要があると考えられており、ソリューション営業はその現状を解消するための突破口となる営業スタイルだと言っても良いでしょう。

どれだけセールストークに自信があったとしても、商品やサービスが多様化した現代では、簡単にものは売れません。

そのため、クライアントが困っている内容をよく理解し、その情報をふまえて的確に商品やサービスを提案することが必要となっているのです。

コンサルティング営業とソリューション営業の違い

ソリューション営業の特徴を知ると「コンサルティング営業と似ているのでは?」と思う人はたくさんいるでしょう。

しかし、ソリューション営業とコンサルティング営業には、ある違いがあります。

コンサルティング営業は、顧客の経営課題を把握したうえで、顧客に最大の利益をもたらすための提案をする営業スタイルです。

それに対してソリューション営業は、顧客のニーズをヒアリングしておすすめできる商品や、サービスを提案する営業スタイルのことを指しています。

ソリューション営業の最終目標には、自社の商品やサービスの売り込みにつなげようとする意識が必要です。

しかし、コンサルティング営業の場合は「顧客が困っていることをどうすれば解決できるのか」を提案し、顧客の発展を支えることが最終目標としてふさわしいでしょう。

コンサルティング営業のメリット4つ

コンサルティング営業にはさまざまなメリットがあります。

特に、顧客が抱えている問題を解決するためにどのような方法をとれば良いのかわからないケースや、顧客が漠然とした課題を抱えているようなケースの場合、コンサルティング営業のメリットを活かすことができるでしょう。

ここでは、コンサルティング営業のメリットについて解説していきます。

1:競合他社と差別化を図れる

コンサルティング営業では、一般的な営業と違って顧客が抱えている課題の解決策の提案を行います。

また、解決策と併せて自社の商品やサービスを提供することで、競合他社にはない付加価値をつけることができるでしょう。

その結果、顧客にとって必要な商品やサービスを提案してくれる相手として認識されれば、競合他社とのはっきりとした差別化が図れます。

2:具体的な解決策を提示できる

顧客の中には、課題を抱えていることは認識していても、どのようにすれば解決できるのかわからないという人も多くいます。

また、解決策の選択肢が複数あり、どの選択肢から手を付ければ良いのかわからないというケースもあるでしょう。

このような場合、コンサルティング営業であればコンサルティングによって具体的な解決策を顧客に提示することが可能です。

3:顧客に信頼してもらえる

コンサルティング営業は、顧客の課題を解決するために顧客と長期間関わることになるため、顧客との距離も自然と近くなります。

また、提案した解決策によって課題解決に成功すれば、顧客からの厚い信頼を得ることも可能になります。

顧客からの信頼を得ることで良い関係が築ければ、その後も継続的に商品やサービスを購入してくれるリピーターになってくれるでしょう。

4:やりがいがある

コンサルティング営業の場合、たとえ若手であっても成果を挙げることができれば実力に見合った報酬を得られます。

基本の給料とは別に、インセンティブとして成績によって報酬が支給されるケースが多いため、やりがいを感じながら仕事をすることができるでしょう。

また、顧客の抱える課題を解決し、感謝されたときの達成感も高いことから、やりがいのある仕事だと言えます。

コンサルティング営業のデメリット4つ

ここまでコンサルティング営業のメリットについて紹介してきましたが、一方でデメリットと言える点もいくつかあります。

そのため、コンサルティング営業を目指す場合はどのようなデメリットがあるのかも把握しておくと良いでしょう。

ここでは、コンサルティング営業のデメリットについて解説していきます。

1:時間がかかる

コンサルティング営業は、一般的な営業職よりもコンサルタントに近い手法で業務を行います。

課題解決のためには、まずは顧客に対してヒアリングを行い、抱えている課題を探る必要があるため、基本的に営業よりも時間がかかってしまいます。

また、顧客の中で欲しい商品やサービスが決まっている場合は、コンサルティング営業が一からヒアリングをすることは逆に手間だと感じられてしまう点がデメリットと言えるでしょう。

2:顧客に合わせた営業が必要

一般的な営業の場合、売り込む商品やサービスが同じであれば顧客によって営業を変える必要はありません。

しかし、コンサルティング営業の場合はコンサルタントに近い手法で業務を行うことから、顧客に合わせた営業を行う必要があります。

また、一般的な営業と同様の営業スキルも必要とされることから、要求されるスキルが多いと言えます。

3:膨大な知識とノウハウが必要

顧客の抱える課題を解決するためには、顧客の業界や扱っている商材、業務内容などに関する知識が必要不可欠です。

コンサルティング営業が業務を行うためには、まずはこれらの必要な情報をインプットすることが重要でしょう。

また、さまざまなノウハウも含めて解決策を提案する必要があるため、知識だけでなくノウハウも身につける必要があります。

4:最適な提案が難しい

コンサルティング営業の仕事は、顧客の課題解決のための最適な提案を行うことです。

しかし、「最終的には課題解決の手段として自社の商品やサービスも購入してもらいたい」という考えもあります。

そのため、どうしても最適な提案を行うことが難しいという部分がデメリットとなります。

無理な商品やサービスの売り込みにならないようにするためには、ノウハウなどを絡めた適切な提案をしていく必要があるでしょう。

コンサルティング営業に求められる3つの能力

コンサルティング営業には、コンサルタントと同じように顧客の課題の抽出や解決策の提案を行い、最終的には自社の商品やサービスの購入に繋げるためのスキルが求められます。

そのため、求められる能力も多いと言えるでしょう。

ここでは、コンサルティング営業に求められる能力について解説していきます。

ぜひ、参考にしてください。

1:課題発見能力

コンサルティング営業の仕事は、顧客の課題を見つけて解決策を提案するという性質上、課題発見能力が必要とされます。

顧客とのコミュニケーションを通して、どのような課題が隠れているのかを見つけていくことが大切です。

コミュニケーションスキルは営業にも必要ですが、課題発見スキルはコンサルティング営業でこそ重要とされるでしょう。

2:ヒアリング能力

コンサルティング営業の仕事は、顧客が抱えている悩みや課題、どのような結果を出したいのかといった点をヒアリングするところから始まります。

そのため、コンサルティング営業には高いヒアリング能力が必要になります。

ヒアリングによって必要な情報を抽出できることが、顧客に適切なソリューションを提案するためのポイントとなります。

3:プレゼン能力

コンサルティング営業の仕事には、プレゼンテーションも含まれるため、高い提案能力が求められます。

課題を解決するための手段として、自社の商品やサービスを含めた提案を納得してもらうためには、説得力のあるプレゼンを行うことが重要です。

そのため、課題解決のための具体的な方法や自社の商品やサービスで実現できることを、論理的に提案できる能力が必要になるでしょう。

会話力

コンサルティング営業では、会話力が求められます。

会話力とはコミュニケーション力と異なり、お客様への説明からお客様のお悩みを聞き出すことまでを指します。

そのため、自分がただ話せばいいのではなく、お客様のお悩みを聞き出し最適な提案をすることが重要です。

また、コンサルティング営業では、お客様のお悩みの背景にある潜在的なニーズをくみ取る必要があります。

潜在的なニーズはお客様にただヒアリングするだけではなかなかくみ取れないので、たわいもない話から聞き出すことが有効です。

このように、コンサルティング営業は会話力でお客様の懐に入り込む必要があります。

分析力

コンサルティング営業をおこなっていくためには、分析力が必要となります。

コンサルティング営業は自社製品を活用して課題解決を目指すため、お客様に最適な商材は何かを分析する必要があるからです。

自社製品でどのような課題が解決できるのかを分析できることで、さまざまな課題に対してスムーズな提案が可能です。

このようにお客様にアプローチできることで、コンサルティング営業としての市場価値が高まり、企業にとって必要不可欠な存在となるでしょう。

また、お客様の課題に関する分析力を重要です。

表面的な課題だけでなく、課題が起こっている根本的な原因を分析できることで、お客様が気づかなかった問題の解決へと導けることでしょう。

このように、コンサルティング営業ではお客様のためにさまざまな部分を分析できる力が必要です。

コンサルティング営業に向いている人の特徴

コンサルティング営業に向いている人は、全ての方には当てはまりません。

そのため、憧れや給与などで入社を決めてしまうと、ギャップを受けてしまい思うような結果が残せない可能性があります。

そこで、ここからはコンサルティング営業に向いている人の特徴について紹介します。

どんなことでも丁寧に聞き出せる

コンサルティング営業では、お客様に対して丁寧に聞き出せる力が必要です。

コンサルティングを依頼するお客様は現状の課題やお悩みについて話してくれる可能性が高いですが、コンサルティング営業はその原因は何かを突き止めなければなりません。

課題の原因は表面的な部分でないことが多く、お客様が発言する潜在的な部分から見つけ出すことが一番の近道です。

課題やお悩みなどの現状だけを質問するだけでなく、「どのようなことに困っているのか?」「何に困っているのか?」などをヒアリング時から意識することで、潜在的な原因を突き止めることが可能でしょう。

また、課題に対してお客様が正確に把握できているとは限りません。

時にはお客様が考えていることと、正反対のことを意見として発言しなければならないこともあるでしょう。

このようにコンサルティング営業では、お客様の表面的な課題を丁寧に聞き出し、潜在的な解決策を提案できる力が必要です。

幅広い分野を好奇心もって対応できる

コンサルティング営業は、何事にも広い視野や好奇心を持って対応できる方が活躍しやすい環境です。

仕事だけではなくプライベートでも同じで、何事にも好奇心を持ってアプローチすることで考え方に柔軟性が生まれます。

コンサルティング営業は課題に対して、あらゆる角度から物事を考えなければなりません。

また、もの凄いスピードで変化している現代社会では、同じような解決策では対処しきれないことも。

コンサルティング営業はスピード感に対応した提案をするためにも、日頃から最新のアンテナを持ち毎日過ごしていくことが大切になるでしょう。

このような意識を持つと時代のニーズを上手くくみ取ることが可能になり、コンサルティング営業として優れた人材へと確立していく可能性があります。

お客様に丁寧に教えられる

コンサルティング営業は、お客様に丁寧に教えられなければ務まりません。

なぜなら、お客様がコンサルティング営業と同じリテラシーで会話できるとは限らないからです。

コンサルティング営業は課題に対して、自分なりの解決策を提案します。

その際に、お客様がなかなか理解できない場合もあることでしょう。

このような場面ではお客様に対して丁寧な説明をしてあげることで、納得度や理解度が高まり信頼されるコンサルティング営業として見られる可能性があります。

お客様との信頼関係を構築することで、再度依頼されたり知人への紹介につながることも。

このように、お客様に対して丁寧に教えられる方はコンサルティング営業として活躍できるでしょう。

印象がいい

コンサルティング営業はお客様と一緒に解決を目指すので、外見も見られている可能性があります。

心理学者が提唱した「メラビアンの法則」によると、人とのコミュニケーションでは視覚的要素が全体の55%を占めており、人の印象は外見で決まっていると考えてもおかしくありません。

そのため、普段から清潔感などを意識している方がコンサルティング営業を担当することで、お客様に良い印象でコンサルティングを進められることでしょう。

このように、コンサルティング営業では印象良く普段から意識することで、お客様への信頼につながる可能性があります。

お客様の課題を自分ごとに考えられる

コンサルティング営業は、お客様の課題を自分ごとのように考えられる方が活躍できる可能性が高いです。

お客様は抱える課題に対して、コンサルティング営業の方にしか相談できない状態と思っていることでしょう。

その際に、他人事のように対応してしまうと、お客様の信頼はなかなか得られず、上手くコンサルティングが進まないことも。

お客様と上手に業務を進めていくためにも、課題に対して真正面から向き合い、お客様が抱えているお悩みや課題を細かくヒアリングすることで、課題に対する姿勢というものが伝わりやすくなります。

それに対して適切な解決策を提案することで、お客様との信頼関係が築けることでしょう。

押さえておこう!コンサルティング営業のきついポイント

コンサルティング営業は激務で知られていることから、きついとされるポイントは多く存在しています。

憧れだけでコンサルティング営業職として入社してしまうと、入社後のギャップを受けてしまい早期退職につながることも。

そこで、ここからはコンサルティング営業のきついポイントについて紹介します。

コンサルティング業務を一貫しておこなう必要がある

コンサルティング営業では、企業によって一貫して業務に携わらなければならない可能性があります。

規模の小さいコンサルティング企業であれば人員が足りず、コンサルティング営業職が一人でおこなわなければならないからです。

規模の小さいコンサルティング企業で、コンサルティング営業職が一人でおこなわなければならない業務例は以下の通りです。

memo
  • 営業
  • お客様の分析
  • 自社製品・サービスの分析
  • 報告書作成
  • 契約書作成
  • 提案書作成
  • 議事録作成

上記のような業務をコンサルティング営業職が一人でおこなわなければなりません。

また、プロジェクト数が2〜4件と増えていくと業務量が重なり、さらに負担がかかることでしょう。

このようなコンサルティング企業に入社してしまうと、終電まで働かなければならない状態になり、仕事だけの毎日を過ごすことになるリスクがあります。

課題に対して考えることが多い

コンサルティング営業職は、お客様が抱える課題に対して常に考え続けなければなりません。

コンサルティング営業職は思考活動でお客様に付加価値を与えており、お客様の課題に対して解決策や戦略を立てます。

お客様が抱える課題はマニュアルのように解決することは難しく、思うようにいかないことがあるでしょう。

ベテランのコンサルティング営業職であれば解決のアイデアがすぐに浮かぶかもしれませんが、経験が浅い方であればアイデアを出すことに倍の時間がかかることも。

それに加えて、お客様が求める期間でアイデアを生み出さなければならないので、逆算しながら業務を進められる力も必要です。

このように、コンサルティング営業職は、課題に対してのアイデアについて常に考えられる力が重要になります。

コンペで負け続けた場合

コンサルティング営業職でコンペに負け続けると、精神的に大きなダメージを受ける可能性があります。

課題を抱えるお客様は、自身の課題を効果よく解決できるコンサルティング営業職に依頼したいと考えています。

そのため、コンサルティング営業ではコンペが開かれることもあり、そこで勝たなければせっかく準備したものが台無しになるでしょう。

このようなコンペに負け続けてしまうと、準備してきたことに対して意味がなくなってしまい、精神的にきつくなってしまうかもしれません。

また、コンペで勝つために細かく準備してしまうと夜遅くまで業務をしてしまったり、必要があれば休日に出勤することもあるでしょう。

このように、コンサルティング営業では、ただサービスを売るだけでなく他社と戦う場合もあることを頭に入れておいてください。

コンサルティング営業の将来性

コンサルティング営業には、さまざまな将来性があります。

コンサルティング営業として極めたり、企業のマーケティング担当で施策を打ったり、戦略コンサルタントとして企業の方向性を固めたりするなど、可能性は無限大です。

しかし、ただコンサルティング営業を目指しても、さまざまな選択肢があるコンサルティング営業マンになることは難しいでしょう。

そこで、ここからはコンサルティング営業の将来性や具体的な転職活動の進め方まで紹介します。

コンサルティング営業で取得しておいた方がいい資格

コンサルティング営業へ転職する場合は、業務に有効活用できる資格が存在します。

コンサルティング営業で有効な資格は、以下の通りです。

memo
  • ファイナンシャルプランナー
  • キャリアコンサルタント
  • 中小診断士
  • 社労士
  • MBA

上記のような資格は、コンサルティング営業の転職に有利に働くでしょう。

また、上記のような資格を保有していることで、実際に業務に取り組む際でも活躍してくれる可能性が大いにあります。

年収にも関わってくるので、転職前に取得するだけでなく入社後にも資格勉強をおこなうとよいでしょう。

コンサルティング営業へ転職する際に準備しておきたいこと

コンサルティング営業へ転職を考えている方は、あらかじめ自分で準備することが大切です。

コンサルティング営業職は一般的な営業職とは異なり、答えのないアイデアのひらめきや見えないニーズをくみ取らなければなりません。

コンサルティング営業の戦力として採用担当者に理解してもらえるように、書類選考や面接前には以下のような点を準備しましょう。

  • 自己分析
  • 過去の実績
  • コンサルティング業界について
  • 給与や休日などの条件面

上記の点をあらかじめ準備しておくことで、実際に面接で聞かれた場合でもスムーズに答えることができるでしょう。

また、給与や休日などに執着してしまうと採用担当者にあまりいいイメージを持たれませんが、自分の最低限の条件を確認することは大切です。

中には、法定外の休日や給与で働かせる企業も存在していますので、自分で定めたラインを決めるようにしましょう。

コンサルティング営業へ転職するなら転職サービスを利用するのも一手

コンサルティング営業への転職を目指しているけど、具体的に何から始めていいかわからない方は転職サービスを利用することをおすすめします。

転職サービスを利用することで、転職に精通したコンサルタントが一人ひとりの求職者に最適な求人を提案してくれます。

また、魅力的な書類の書き方や面接対策などもおこなっており、転職活動における不安を一つずつ解消していくことも期待できるでしょう。

コンサルティング営業への転職をより良いものにするためにも、客観的な判断ができる転職サービスを活用してキャリア形成をしていくことも一手です。

まとめ

コンサルタントは顧客の抱える課題を解決すること、営業は商品やサービスを売って利益を上げることが仕事です。

本記事で紹介したコンサルタントと営業の違いや、コンサルティング営業に関する基礎知識などを参考に、コンサルタントと営業の違いについて理解した上で、転職活動や就職活動を進めていきましょう。

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