はじめに
今回は、企画営業とはどのような仕事かについてご紹介いたします。
企画営業の仕事に興味を持たれている方にとっては、事前にその内容を理解しておくことが大切です。
また、仕事の内容だけでなく、求められる力やその後のキャリアプランを理解し、ご自身の理想と照らし合わせて考える必要があります。
企画営業の中でも職種が分かれているため、どの職種がご自身に向いているのか事前によく確認し、その職種を志す理由と目的をきちんと考えておくようにしましょう。
企画営業とは
企画営業とは、自社製品の営業と合わせて、その製品を利用した企画を営業する仕事のことを指します。
そのため、単に製品のみの営業とは違い、その製品を用いて営業先の利益をどう伸ばすのかをよくリサーチして伝える力がより求められるのが特徴です。
営業の中でも、事前のリサーチや企画提案力が求められる職種と言えます。
事前のリサーチでは、商材をどのように利用したら利益が上がるのか、事業拡大が効率的にできるのかを調べることが大切です。
そして自社製品導入のメリットを1から考慮し、その魅力を伝えられるかどうかがカギになります。
事前のリサーチや企画考案、メリットの訴求、企画提案までのこれら一連の作業が、企画営業の仕事の内容です。
企画営業において必要なこと
企画営業においては、主に3つのスキルが必要とされています。
1つ目はリサーチ力、2つ目は企画提案力、3つ目は製品に関する知識です。
これらの3つの力がないと、訴求ポイントが見つからず、十分な営業が行えなくなってしまいます。
企画営業の仕事でしっかりと成績を残していくためには、きちんとこれらのポイントを事前に考慮して、どれに対しても均等に力を注ぐことが大切です。
以下でそれぞれ詳しくご紹介しますので、じっくり確認していきましょう。
リサーチ力
リサーチ力は、企画営業において最も重要な力と言えます。
というのも、営業をかける先の企業をよく理解しておかないと、その製品をどのようにアピールしたら良いのかがわかりません。
顧客先の企業や社会の現状、ニーズに関してのリサーチが間違っていれば今後のすべてのプロセスが狂ってしまうため、事前のリサーチがとても重要になります。
また営業をかける先の現状やニーズを理解していないと、顧客との信頼関係の構築も難しくなってしまうこともあるので注意が必要です。
企画営業を行うには、まず徹底的にリサーチをする力が求められます。
そのため、企画営業の職種を志すにあたっては、事前準備を念入りに行うリサーチ力があるかどうかやそれらを苦痛に感じないかどうかをしっかり考えておきましょう。
企画提案力
リサーチ力の次に必要なのは、企画提案力です。
リサーチで得た情報や製品の訴求ポイントを考慮し、どのように顧客にアピールするかの企画を考案します。
いくらリサーチを丹念に行って細かい分析をしても、上層部に認められなければ企画を考案しなければなりません。
そのため、企画を考えるは、リサーチで得た情報を徹底的に分析し、相手のニーズに応えるような企画を考案する必要があります。
また、それらを相手にどれだけ上手に伝えられるかという提案力も必要不可欠です。
徹底的なリサーチで考案した企画も、相手先にうまく提案できなければ、企画として成り立たなくなってしまいます。
企画を提案するには、ニーズへの理解や製品の説明、メリットなどを順を踏まえてアピールするよう意識することが大切です。
製品に対する知識
製品に関する知識を深めておくことは、企画営業で必要な力の基本とも言えます。
というのも、製品に関して十分に理解できていないのに営業をかけることはできません。
まずは自社製品に対して、知らないことはないというほど、知識を深めておくことが大切です。
この根本的な知識がないと、いくら相手先企業のリサーチを行っても、ニーズや訴求ポイントが見えてきません。
そのような状態だと、自社製品をどのように活用したら良いのかわからず、十分な企画も立てられなくなってしまいます。
また、提案時聞かれた質問で答えられないことがあると、顧客との信頼関係にも影響してきます。
企画営業を行う際は、何を聞かれても答えられるよう自社製品への理解を深め、提案前の準備や提案時にも余裕が持てるようにしておくことが大切です。
企画営業に向いている人
上述したように、企画営業においては「リサーチ力」、「企画提案力」、「製品に関する深い知識」が必要になります。
入念なリサーチや製品をどうアピールしていったら利益が出せるのかと企画を考える力は、企画営業において必要不可欠です。
では、実際に企画営業の職種に向いている人には、どのような特徴があるのでしょうか。
ここからは企画営業に向いている人の特徴について、3つの点に分けてそれぞれ詳しくご紹介していきます。
人と話すことが好きな人
人と話すことが好きな人は、聞き上手だったり、話し上手だったりという特徴があります。
聞き上手であれば、提案時に相手先の要望や話をよく聞き、信頼感をUPさせることもできます。
話し上手であれば、企画の提案時に相手先のニーズに応えられるような提案が行いやすいのが特徴です。
企画営業では、クライアントのニーズを引き出して、相手の求めているものを提供する必要があります。
そのためには、担当者と積極的に会話していく必要があるため、人と話すことが好きな人は、企画営業の職種に向いていると言えるでしょう。
また、提案時においては、会話のコミュニケーションが大切であるため、話すのが好きな人はそれらが自然にできているのも特徴です。
柔軟な発想力がある人
柔軟な発想力は、企画営業を行ううえで非常に重要なポイントと言えます。
というのも、単に製品をおすすめするだけでは、内容が不十分であり、提案にも面白みがありません。
ほかの人には思いつかないような発想ができる人は、他社にない提案を思いつき、自社製品の魅力をあの手この手で引き出せるのが特徴です。
そのため、型にはまった提案を完璧に行うことより、柔軟な発想でフレキシブルに企画を考案できる人は、企画営業により向いていると言えます。
また、柔軟な発想力は、企画の提案だけでなく、相手先からの質問に答える際にも活かせるのが特徴です。
予想していなかった質問や疑問点に対しても、よく考える力があれば、臨機応変に解決しやすいため、企画営業に向いている特徴と言えるでしょう。
顧客のニーズを的確に引き出せる人
企画営業において、クライアントのニーズを引き出すことはとても重要なポイントです。
相手が何も望んでいるのか、どんなことに悩んでいて何を解決したいのかという真のニーズが理解できないと、十分な企画提案が行えません。
そのため、企画営業では、クライアント本人が口にしたものだけを叶えるのだけではなく、相手の真のニーズを捉えることが重要と言えます。
真のニーズを汲み取って営業をかけていくためには、過去の営業活動を通じて得た情報から仮説を立てることやより多くの情報から考慮してニーズを探ることが重要です。
そのためには、クライアントの情報だけでなく、その類似企業で行われている取り組みや社会の現状、企業の置かれている状況などを多角的に見ていく必要があります。
企画営業職のキャリアプランとは
企画営業職では、主に3つの職種に分けてキャリアプランを構築できるのが特徴です。
職種としては、「営業企画職」「人事職」「マーケティング職」が挙げられます。
これら3つは、それぞれ専門として担当する分野が異なり、求められる力や仕事の内容も異なります。
そのため、企画営業を志す際は、それぞれの職種の特徴を事前によく理解しておくことが必要です。
以下でそれぞれ詳しくご紹介していきますので、ご参考にしてみてください。
営業企画職
営業企画職では、営業部隊が行う利行の方針や目標作成など、後ろから支援・管理を行います。
企画営業で感じた課題や改善点をもとに、営業企画職がより優れた訴求点や今後の方針を選定し、企画営業全体を管理していくのが特徴です。
いわゆる、企画営業の総合的な役職になります。
さまざまな改善点を見つけ、より多くのクライアントに信頼されるにはどうしたら良いのかを考えていくのが仕事の主な内容です。
企画営業の過去の事例をもとにデータを分析することや今現在行っている企画営業の訴求点をバックアップします。
この営業企画職が行う仕事にもとづき、企画営業での改善点が生まれます。
営業企画職から得た情報や改善点を考慮して、ほかの役職が回っているのも特徴です。
人事職
企画営業における人事職では、これからクライアントに企画営業を行っていくうえで、優れた提案ができるチームの一員となる人材を見つける仕事です。
企画営業の人事職で重要なのは、企業に応募してくる人材のコミュニケーション能力や提案力があるかどうかを見極める力になります。
この力がないと、組織全体の企画提案力に影響が出てきてしまうため、十分に人材を見極めることが大切です。
また、人事職を行う自身のコミュニケーション能力も必要です。
人材の本質や魅力、持っている才能を引き出すには、人事がそれらを引き出せるように会話を進めることが大切と言えます。
そのため、コミュニケーション能力が高く、また予算管理のコスト意識が高い人は、企画営業の人事職に向いていると言えるでしょう。
マーケティング職
企画営業におけるマーケティング職は、企画営業職で得たリサーチ力をもとに、ターゲティングやそれに沿ったマーケティングで効果的な策を練る仕事です。
マーケティング職では、クライアントのニーズだけでなく、社会全体の動きや経済の状況、これからの社会でどのようなニーズが生まれてくるのかを探ることが必要になります。
そのため、より幅広い分野でリサーチを行い、さまざまな視点から訴求して、自社製品の企画営業に携われるのが特徴です。
マーケティングは、企画営業において非常に重要なポイントであり、これらが十分にできていないと、より良い効果を残せません。
自社の企画営業でよりクライアントに求められるようになるには、このマーケティング職の仕事が非常に重要になります。
企画営業職を極める
企画営業職のキャリアプランとして、ほかの役職に移動せずにそのまま企画営業職に残って極めるのも一つの手です。
企画営業職を続けることで、能力を伸ばし、成果を残すことができれば、企画営業職のマネージャーなどに昇進できることもあります。
また、ずっと企画営業職を続けることで、長年の経験から得られる知識やスキルも多いのが特徴です。
リサーチや企画考案、提案などの一連の流れを学べる企画営業職は、幅広い作業を要しますが、その分やりがいを感じやすくもあります。
企画営業職が自分に向いているなと感じた方は、そのまま実績を重ねて極めることもおすすめのキャリアプランです。
同じ役職を長く続けられることは一つの才能でもあるため、ご自身がどうなっていきたいか、参考にしてみてください。
未経験には企画営業への転職は厳しい？
企画営業の仕事では、自社製品の知識を深めるだけでなく、クライアントのニーズに応える提案をするために、念入りなリサーチや他分野への理解も深めなくてはなりません。
また、企画営業職は、企画が通ったとしても失敗してしまうと最悪の事態を招いてしまう、責任重大の部署であるのも特徴です。
そのため、一般的に考えると、未経験の方が挑戦するには、やや厳しいと感じるところもあります。
ですが、未経験だからだめというわけではありません。
上述してきたように、企画営業職では、念入りにリサーチを行うだけでなく、柔軟な発想やトーク力（提案力）が求められます。
その部分を上手にアピールできれば、未経験からでも挑戦できます。
未経験からでも挑戦するには、転職エージェントなどを利用して、企画営業で求められるスキルをアピールできるようにしておくことが大切です。
未経験の転職者に転職エージェントがおすすめ！
未経験から企画営業職を志す際には、ご自身の長所に加えて、企画営業職にあった特徴を持っていることを存分にアピールする必要があります。
未経験の業種に挑戦する際は、転職エージェントの力を利用すると、より有利に転職活動が進められます。
こちらの転職エージェントは、20代前半限定の転職サービスです。
企画営業に必要なリサーチ力や提案企画力を十分にアピールできるように、プロの力と一緒に転職の準備を進めてみてはいかがでしょうか。
気になる方はぜひ確認してみてください。
おわりに
今回は、企画営業とはどのような仕事かについて、仕事の内容や職種、向いている人の特徴などをご紹介いたしました。
企画営業職を志すにあたっては、その仕事の特徴だけでなく、求められるスキルをよく理解し、入社後にどんなキャリアプランを構築していくのか、事前によく考えておくことが大切です。
また未経験から挑戦する際には、事前にこれらの点を掘り下げて理解しておく必要があります。
ご紹介したポイントを踏まえて、転職活動の際の参考にしてみてください。
