【新卒向け】インターン選考に向けた自己分析とは?やり方や行う際のポイントを徹底解説!
はじめに
就職活動を優位に進めるための鍵は、サマーインターンが握っているといっても過言ではないでしょう。
もちろん、参加しなければ内定が得られないというわけではありません。
ただ、インターンシップでの経験や選考に向けた準備などは、そのまま本選考にも役立つ内容です。
とくに自己分析は、ESや面接の質を上げるために必要なことなので、時間をかけて練り上げる必要があります。
そこで、この記事では自己分析にスポットを当てて解説していきます。
インターンシップを行う目的
そもそも、インターンシップは何のために行われているのでしょうか?
企業側からすれば、業務時間と人材を割いてまで、将来入社するかどうかも分からない学生のために職場体験や選考を受ける機会を与えているわけです。
一見、学生に対して非常にサービス精神旺盛なイベントに思えます。
もちろんそれも間違いではないのですが、そこには多大なコストをかけるに値するほどの狙いがあるのです。
インターンの準備を進めるにあたって、まずはその点について明らかにしていきましょう。
内定後の労働環境を体験してもらう
近年はオンラインでの開催も増えていますが、インターンシップは入社前に労働環境を直接見ることができる貴重な機会です。
ネットや会社説明会の情報だけでは自分がその会社に適しているかどうかを判断するのは難しいので、インターンシップを活用して情報収集することは非常にオススメです。
1日から数日程度の短期インターンシップの場合は会社説明やグループワークなどをする程度ですが、数週間から数ヶ月におよぶ中長期インターンの場合は、実際に就業体験ができるケースもあります。
こうした取り組みの背景には、入社後のミスマッチを防ぐ狙いがあるようです。
近年は、大卒の3年以内の離職率が30%を超えています。
短期離職は企業にとっても離職者にとっても大きな痛手となるので、インターンシップに参加する際は、職場環境をよく観察しましょう。
早期からの優秀学生の確保
政府が企業に要請している就活スケジュールでは、説明会の開催およびESの提出開始が大学4年生になる直前の3月、面接と内定の解禁が6月と決められています。
しかし、この決まりは形骸化しているのが現状です。
就活生の半数以上が3月よりも前に選考を経験しており、内定取得率も20%ほどあるそうなので、早期から動いている学生は少なくないことが分かります。
また、企業側も積極的に採用を行っているところが多く、とくにベンチャー企業や外資系企業などは、大企業に先駆けて優秀な人材を早めに確保したいというニーズが高まっているようです。
インターンシップはそうしたニーズを叶えるべく、早期選考の下準備として開催されている側面もあるのです。
ですから、優秀なインターン参加者に、早期選考を案内する企業も年々増えてきています。
学生の就職活動状況の把握
学生にとっては、インターンシップは入社前に会社の環境を知ることのできる機会ですが、企業側にとっては、学生の現状を知る機会です。
短期・長期を問わず、インターンシップでは社員と学生が交流する機会が設けられることが多く、企業はそれを利用して学生の就活状況をチェックしています。
その主な狙いとしては、今後の採用方針を設定する際の参考にするためです。
たとえば、学生側が早期から就活に向けて積極的に動いている場合は、企業は優秀な人材を獲得するために選考を案内する必要があります。
参加者であるみなさんが特別何か意識する必要はありませんが、インターンシップは今後の選考スケジュールに影響する可能性があることは覚えておいてください。
自己分析とは
自己分析とは、自分の考え方や行動の特徴を知るために、過去の経験を振り返ることを指します。
まずは部活・サークル・アルバイトやその他課外活動などを振り返ってみて、それぞれの場面で自分が何を考え、どんな行動をとってきたのかを思い出してみましょう。
そうすることで自分の本質が見えてくると思うので、それをもとにインターンシップを受ける業界を絞っていけば、自分に適した企業を見つけやすくなるはずです。
また、ESや面接でよく質問される項目として「志望動機」が挙げられますが、自己分析を通して振り返った自身の経験を組み込むことで、志望動機に説得力をもたせることができます。
つまり、自己分析をすることで、就職活動の下準備を整えることができるのです。
インターンシップ選考に自己分析が必要な理由
就職活動について考え始めたばかりの人にありがちな疑問に、「自己分析って本当に必要なの?」が挙げられます。
それよりもWebテストの対策や、ESや面接における企業受けの良い受け答えを知ることのほうが大事なんじゃないかと考える人も少なくないかもしれません。
たしかに就職をする“だけ”なら、企業に好印象をもってもらう努力さえすれば、上手くいくかもしれません。
ただし、あなた自身が納得のいく就職をするためには、自己分析は必須となります。
以下、詳しい理由を解説していきます。
自分のことを簡潔に伝える
ESと面接に共通していえることですが、就活生が採用担当にアピールできることには限りがあります。
たとえばESであれば字数制限がありますし、面接でも簡潔にまとまった内容を話さないと、マイナス評価につながりかねません。
とくに複数人で面接を受ける場合は、一人一人に割り当てられている時間が短いので注意が必要です。
以上の理由から、採用担当者に効率よく自分のことを伝えるために、自己分析は必須なのです。
経験と結びつけることで説得力が増すので、まずは過去の出来事を振り返るところから始めましょう。
整理した情報を簡潔に伝える力は社会に出てからも役立つので、入社後のコミュニケーション能力も同時に判断されていると意識して臨みましょう。
マッチ度の高さをアピール
突然ですが、みなさんはESや面接において、もっとも重要なことは何だと思いますか?
それは、企業とのマッチ度の高さです。
当たり前だと思われるかもしれませんが、ガクチカのインパクトを重視している就活生も少なくないので、改めて頭に入れておいてください。
もちろん採用担当者の印象に残る必要はあるのですが、大切なのは企業に適した人材であるかどうかです。
ですから、まずは志望する業界や企業について調べて、どういった人物像が求められているかを把握した上で、自分がマッチ度の高い人材であることに説得力をもたせられるような経験を探してみてください。
アピールする経験については、なるべく具体的であることが望ましいです。
企業側も入社後の姿をイメージしやすい人材を採用する傾向にあるので、自分の考え方や行動の特徴が伝わりやすい経験をアピールしましょう。
自己分析の方法
さて、いよいよ自己分析のやり方について具体的に解説していきます。
自己分析は自分自身と向き合う作業になるので、明確なゴールや正解が存在しません。
そのため、苦手意識を覚える人ややる必要性を感じない人も少なくないでしょう。
そんな人のために、効果的とされる4つの方法を紹介します。
もちろんこれらが必ずしも正しいやり方というわけではないので、ぜひとも自分に合ったやり方を試して自己分析を進めてみてください。
マインドマップ
マインドマップとは、思考を具現化するための手法のことです。
まず中心に自分を置いて、そこから自分に関連するキーワードを放射線状に書き加えていくことで、最終的には自分自身を記した地図のようなものが出来上がります。
文章にまとめてしまうと内容が限定されてしまうので、単語を記入して思考に拡張性をもたせられるようにしましょう。
そうすることで頭の中を整理することができ、自分の行動の指針や大切にしている価値観などが見えてきます。
この方法は紙とペンさえあればいつでも取り組むことができますし、パソコンやスマホなどでマインドマップを作製できるツールもありますので、誰でも気軽に試すことのできる方法としてオススメです。
自分史
自分史とは、過去の出来事について時系に沿って書き出していく方法です。
その際に、ただ単に出来事のみを振り返るだけでなく、各場面で自分が何を考えていたのかを思い出しながら書き進めていくことが大切です。
そうすることで、自分がこれまでの経験した出来事とともに、そこから学んだことや苦労した経験なども付随して知ることができます。
そこには自分の考え方や行動パターンなどが現れてくるはずなので、企業選びや志望動機の作成にも役立ちますし、企業側が就活生の入社後の姿を明確にイメージする手助けにもなります。
面接では自身の経験についてかなり深掘りされることも珍しくないので、さまざまな質問を考慮して自分への理解を深めておきましょう。
モチベーショングラフ
みなさんにとって、就職活動のゴールは何ですか?
大企業から内定をもらうこと、安定した企業に入社することなど、人によって理由はさまざまだと思いますが、いずれも“自分の人生を豊かにすること”が最終的な目標であることに変わりはないはずです。
そのためにも、自分が高いモチベーションで打ち込めるものは何なのかを把握して、それをもとに企業選びをすることが就職活動を成功させる鍵となります。
そんなときに役立つのが、モチベーショングラフです。
これまで経験した出来事を振り返り、各場面での感情の動きを縦軸としてモチベーションの高さを書き出し、横軸で時期を書き出す方法です。
モチベーションに大きな動きがある時期についてはその原因を探って、そこから自分に合う仕事や業界のヒントを得ましょう。
ジョハリの窓
ジョハリの窓とは、アメリカの心理学者ジョセフ・ルフトとハリ・インガムの2人が考えた心理分析の手法で、2人の名前をとって名付けられました。
自分から見た自分の特徴と、他人から見た自分の特徴の一致・不一致を見比べて、自分も他人も知っている自己である「開放の窓」、自分は気づいているが他人は知らない自己である「秘密の窓」、自分は知らないが他人が気付いている自己である「盲点の窓」、誰にも知られていない自己である「未知」という4項目に分類することで、自己理解のズレを認識します。
他人の視点を取り入れることで新たな自分に気がつくことができますし、「他人からどう見られているか」を意識するきっかけとなるので、他者とのコミュニケーションも円滑になります。
そのため、面接やESで自分のことを伝える際の参考になるのです。
自己分析を行う際のポイント
ここまで自己分析の方法について解説してきましたが、自分に合うやり方は見つかりましたか?
自分を理解する方法に正解はないので、ほかに効果的な手法を実践している人は、その方法を続けるのもひとつの手です。
さて、最後に上述したような自己分析をする際に意識するべきポイントを紹介します。
自己分析をしなければならない理由にもつながる話になるので、就職活動を始めたばかりの人にとっては必見の内容となっています。
「なぜ」を問いかける
普段の何気ない日常においてもみなさんはさまざまな感情を抱いているはずですが、その都度「なぜ自分はこう思ったのか?」と考えることはほとんどないと思います。
しかし、自己分析においてはこの「なぜ」がもっとも重要です。
たとえば、ESや面接で頻繁に問われる「ガクチカ」を考えるにあたっても、ただ出来事を述べるだけではガクチカとはいえません。
まずはこれまでの経験を振り返って、なぜ自分がその行動をとったのか、どういった感情を抱いていたのか、なぜその感情になったのかなど、それぞれの要因を探ることで自分の行動や思考の傾向を分析します。
そうすることで自分に合った職業を見つけやすくなりますし、企業に自分を売り込む際にも説得力のあるアピールができるようになるのです。
他者の視点を参考にする
自分を一番理解しているのは自分かもしれませんが、だからといって自分のすべてを理解しているとは限らないはずです。
たとえば「他人から見た自分の姿」は、自分1人で知るのは難しいでしょう。
そんなときこそ、ほかの人に自分について尋ねてみることが必要になってきます。
企業では集団での立ち回りや協調性、コミュニケーション能力が重視されるので、他者からの自分の評価や印象を把握してそれをアピールすることができれば、採用担当者は就活生が入社した後の姿をより具体的にイメージすることができるようになり、ミスマッチを防ぐことにもつながります。
先ほど紹介した自己分析の方法のひとつである「ジョハリの窓」は、自己分析と他己分析をかけ合わせた手法なので、非常におすすめです。
おわりに
いかがだったでしょうか?
自己分析によって自分を理解することは、志望する業界や企業を選ぶときや採用担当者に自分をアピールするときなど、さまざまな場面で役立つことが分かっていただけたと思います。
就職活動は、自分の未来のためにするものです。
それを少しでも理想的な形でゴールするためにも、自分について正しく理解をして、それを正しく企業に伝えられる力を早いうちから身に付けておいてください。
そうすれば、あなたの就活はきっと上手くいくはずです。
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