【転職】面接対策!経理の転職面接で聞かれる質問やマナーとは?

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「経理職の面接対策をしたいが、どのような質問をされるのか、またどのような回答をすればよいのか知りたい」

本記事では、上記の疑問に答えます。

本記事で学べることは以下ですので、経理職の面接対策を進めたい方はご覧ください。

本記事で学べること

・経理の面接に必要な対策が分かる

・経理職の面接よく聞かれる質問と回答例が分かる

・経理職の面接を突破するコツも分かる

経理職の転職面接では、面接官の質問に回答することも重要ですが、それ以外にも面接を突破するコツがあるので併せてチェックしましょう。

目次目次を全て表示する

【経理面接の質問】経理職の転職面接の目的は?

まず初めに、なぜ企業が転職面接を実施するのか説明します。

一般的に企業が転職者に求めることは、経験を活かして即戦力になってもらうことです。

特に人材不足の企業では、中途採用の枠を多く設けているところもあります。

履歴書や職務経歴書を見れば、実績や資格の有無を確認できるものの、企業ではそれだけで採用するわけにはいきません。

熱意や働き方に対する価値観・性格やライフスタイルなど転職者の人間性を詳しく見てから判断すべきです。

企業はチームであるため、人間関係も非常に大切です。

性格が悪い人や社会人として不適切な人は、可能な限り雇いたくはないでしょう。

面接では対面して会話するため、身だしなみや発言内容で人間性が分かってしまいます。

書類や経歴だけでは見えてこない人間性の部分を確認するという目的で面接を行います。

【経理面接の質問】転職面接は何回受ける?面接ごとの特徴や違いとは

企業の規模や現在の経営状況によって、転職者の面接回数は異なります。

一般的には少なくとも2回は行うことがほとんどですが、複数回にわたって人材を厳選する企業もあるようです。

ここでは転職者が受けることになる面接の種類と特徴について見ていきます。

各面接で対策が必要なので、自身が受けるものを確認してみましょう。

一次面接

一次面接は転職者が一番初めに受ける面接です。

書類ではじかれることがなければ受けることになります。

この段階では志望人数が多い場合があるため、どんな人が応募してきているのかを確認しながらふるいにかけることが目的です。

基本的には人事担当者が面接官として対応します。

時間も1人に対し多くはかけられないため、比較的短時間で終わる傾向があります。

企業に対し自己紹介をするようなイメージを持っておくとよいでしょう。

聞かれたことに対し簡潔に分かりやすく伝えることが大切です。

二次面接

一次面接を突破すると、二次面接に進みます。

二次面接が最終面接になる場合もあるため、一次面接よりも時間が長く内容も濃いものになる傾向があります。

面接官は人事担当者に加え、現場の人間や管理職の人などが同席することもあるでしょう。

二次面接では一次面接で聞いた質問をより深掘りすると考えてください。

特にその会社で働きたい理由や今までの実績などについて詳しく聞かれるでしょう。

一次面接で答えた内容をあらかじめ記録しておき、さらに詳しく話せるように準備しておく必要があります。

役員面接

役員面接は企業の役員が同席する面接で、最終面接になる場合がほとんどです。

社長が同席することも珍しくないため、役員面接に進めれば戦力として期待されているといえるでしょう。

役員面接は、改めて企業の風潮や理念とのミスマッチが無いか確認し実際に働いてもらうことを想定した質問を受けます。

まだ内定は出ていないため安心したり気を抜いたりしてはいけません。

むしろ上層部に自分の存在を知ってもらえるいい機会ととらえ、前向きに取り組むようにしてください。

ここまでくると、少なくとも自分の中で働く覚悟ができているはずです。

失礼がないように、上層部の人に自分をアピールするように受け答えしましょう。

【経理面接の質問】転職面接前にすべき準備6選

転職面接を突破するためには、面接前の事前準備が肝心です。

しっかりと準備をしなければ面接本番で結果を残すことは難しいでしょう。

他の転職者たちは当たり前のように事前準備をしてくるはずです。

面接の準備で差をつけられてしまうと、内定を獲得しにくくなります。

面接突破に欠かせない6つの事前準備についてまとめました。

複数社応募している人にとって、面接の準備は大変です。

工夫できることもあるので、自分のスタイルに合わせながら万全な準備を心がけてください。

企業や業界の分析

「企業や業界の分析」は転職を決断した段階で始めておきましょう。

新しい会社や未経験業界で働くことは、楽しみである一方で多くの困難が待ち受けています。

特に初めは分からないことだらけで、仕事をするだけで精一杯です。

もし知識やデータがある状態で臨めれば、全く分からない状態に比べて負担やストレスが軽減できます。

面接では企業からいくつか質問を受け、面接が進めばより深いことを聞かれるでしょう。

企業や業界の知識があれば様々な質問に対して対応できるため、面接官に好印象を与えることが可能です。

逆に無知な状態で面接を受けてしまうと、質問に対応できずやる気がないと判断されてしまうでしょう。

自分が働くことになる可能性がある業界のことは、面接前にはある程度知っておくべきです。

職種・給与・市場・理念・今後の展開など、関係するようなことは知識として入れておきましょう。

必要書類の準備・記入

面接では書類の提出が求められます。

記入することが多かったり写真が必要だったりするため、「必要書類の準備・記入」は早めに済ませておきましょう。

履歴書や職務経歴書だけでなく、企業によって特殊な書類の提出が必要なケースもあります。

履歴書や経歴書には今までの経歴や持っている資格などを書かなければならず、記入漏れがあると企業に対してアピールができません。

自分で思い出したり整理しながら書かなければいけないため、時間が必要です。

書類の書き方も審査対象になるため、書き方やマナーにも気を配る必要があります。

前日に焦って準備しても間に合わないので、余裕をもって書類は作成しておきましょう。

必要資格やスキルの確認・取得

転職のポイントとして、スキルや資格があります。

取得しておくことで何倍も転職市場で有利になるでしょう。

業界・業種・職種によって必要なスキルや資格は異なります。

経理職でも活用できる資格は多く、企業によっては募集段階で指定してくる可能性もあるでしょう。

資格やスキルは短時間で気軽に取得できるものもありますが、多くの場合は時間やお金がかかります。

経理へ転職することを決めたら、ある程度必要な資格やスキルが分かるはずです。

人によっては前職で働きながら隙間時間で頑張るというパターンもあるでしょう。

あくまで仕事に必要なものを取得すればよいため、無駄なものや趣味で取りたいものは後回しにしてください。

面接対策

事前準備において「面接対策」は最も重視すべきといえるでしょう。

面接の流れを把握し、マナー・振る舞い方・質問の回答など確認しながら練習する必要があります。

転職が初めての人は、転職面接の内容が分からなくても不思議ではありません。

周りに転職経験者がいれば、面接について聞いてみると詳しい状況などを知ることが可能です。

またインターネット上に転職体験談をまとめているwebサイトがあります。

成功談だけでなく面接で失敗した話を書いている人もいるので、面接前の参考になるでしょう。

転職エージェントのようなサービスを活用すれば、面接練習やアドバイスが受けられます。

以上のようなものを活用して、必ず対策してから面接を受けてください。

質問に関しては、後述します。

身だしなみを整える

「身だしなみ」も面接時の評価対象です。

社会人として常識的な格好で面接を受ける必要があります。

具体的には、髪・服装・ひげ・メイク・持ち物についてそれぞれケアしましょう。

清潔感を心がけ派手なものや無駄なものは身につけなければ、大きく減点されることはありません。

面接会場でオシャレを楽しむ必要はないでしょう。

自分が清潔できっちりとした人間であるとアピールするためには、シンプルで整っていなければいけません。

髪は短くする・ひげはきれいに剃る・スーツのシワが無い状態にするなど、スッキリした状態で面接を受けましょう。

体調管理

一生懸命面接の準備をしてきても、当日に体調を崩してしまっては意味がありません。

「体調管理」も面接突破の上で重要といえます。

普段から十分な睡眠を取ったり食事に気を遣ったり、体調を整えるためにはさまざまなことができるはずです。

自己管理にもつながるため、健康的な体やメンタルを維持し長期的に会社で働くことにつながります。

転職活動中はストレスがたまりやすいため、リフレッシュする時間を作っておくこともおすすめです。

健康的な状態で本番を迎えられれば、最高のパフォーマンスが期待できます。

転職活動が終わるまでは、体調管理を徹底するようにしてください。

【経理面接の質問】転職面接の流れとは?

次に実際の面接の流れについて説明していきます。

面接の形式は企業や面接毎に異なる可能性がありますが、大きな流れは下記のようになるでしょう。

流れを把握しておくことで、面接へのイメージや心構えができます。

では見ていきましょう。

挨拶

面接の初めは「挨拶」からです。

入室後面接官に対し元気に挨拶しましょう。

「失礼します」と言って入室し、名前を名乗って「よろしくお願いいたします」とお辞儀をしながら伝えましょう。

ポイントは明るくはっきりと伝えることです。

元気よく挨拶できれば面接でも継続できるでしょう。

自己紹介

「自己紹介」を求められたら、改めて名前・出身・年齢・経歴や実績・意気込みや自己PRなどを短く分かりやすくまとめて話してください。

ここで話し過ぎる必要はなく、自分がどんな人なのかを分かりやすく伝えるという意識が大切です。

1〜2分程度にまとめ、履歴書や経歴書の内容と違いが無いように組み立てましょう。

自己紹介の内容も面接官からの質問のネタになります。

面接官からの質問

「面接官からの質問」は面接の核となる部分です。

志望動機や転職理由など基本的な質問から、個人に関わる質問や転職者を試すような意地悪な質問が来ることもあります。

ある程度事前に対策しておけば問題ないですが、頭の回転やコミュニケーション能力も必要です。

どのようなことを聞かれても、黙らずに頭を使いながら面接官との対話を楽しむように受け答えすると好印象ですよ。

嘘をついたり企業や面接官に対し失礼な回答はNGです。

答える内容は次の面接や他社の面接でも役に立つため、記憶したり終了後にメモに残すこともしておきましょう。

逆質問

転職者から企業に質問できる「逆質問」の時間が用意されていることもあります。

不安点・疑問点・必要な情報など、積極的に質問してみましょう。

企業が転職者を天秤にかけるように、転職者も他社と比較しながら転職先を決めます。

質問をすることはやる気を示し、企業にプレッシャーを与えることにつながるでしょう。

些細なことでも気になることは逆質問で解消してください。

お礼の言葉・退室

面接が終わると終わりの挨拶をして退室という流れです。

「今日は貴重なお時間ありがとうございました」と伝え、深々とお辞儀をしましょう。

忘れ物がないように確認し、速やかに退室します。

扉を優しく閉め、最後まで気を抜かないようにしましょう。

終了後は案内に従って会場から出てください。

ここまでが面接の大きな流れです。

終始気を配ることがたくさんありますが、練習を重ねて自然にできるようにしておくとよいでしょう。

【経理面接の質問】経理の転職面接で聞かれる質問と回答例11選

ここでは、経理の転職面接で聞かれる質問と回答例を紹介します。

志望動機や転職理由などの基本的な質問から、経理に関する専門的な質問まで幅広く網羅しているのでぜひ参考にしてください。

なお、質問に答える際は結論ファーストを意識しましょう。

最初に結論を伝えてその後に理由を話すことで簡潔で分かりやすい回答ができるようになります。

志望動機

志望動機を聞かれた際は、「なぜ経理職を志望するのか」を回答しましょう。

回答例 

私が経理職を志望するのは、数値管理やデータ分析を行うことに強みがあると考えているからです。

日商簿記2級を学生時代に取得し、実務では資産管理や決算業務などを担当してきました。

また、現場の要望に合わせて在庫回転率や売上の分析なども行っており、現場の仕事と財務の数字がどのようにひも付いているのかを知り、より現場の役に立つ数字を分析できるようになった経験があります。

また、経営の実態を正しく数字に反映させるために、現場との調整についても経験を積んでおります。

現職で、営業部門の担当者が売上の伝票起票を漏らしており、月間の成績に響くから承認してほしいという依頼を受けました。

しかし、会計のルール上、伝票の起票漏れは事実であるため、漏れ自体を実績としてとらえるよう伝えて現場で改善を図るよう促しました。

結果として、月間の売上は1案件分落ちましたが、営業部門に業務フローや承認フローなどを説明しつつ、経理から伝票締めのリマインドも行うことで改善できました。

現場からすると、ルールに基づいた動きしかできないとマイナスなイメージを持たれることもありましたが、現場の動きが正確に反映された数字があってこそ、経営層も正しい判断ができるようになるとの考えがあっての行動です。

正しい数字をそろえて正しい経営判断ができるようにする仕事にほこりを感じて経理職を志望しております。

転職理由

転職理由を答える際は、ネガティブな理由は言わないようにしましょう。

面接官にマイナスな印象を与えてしまいます。

キャリアアップや自分が挑戦したい仕事内容などを中心に転職理由を伝えましょう。

回答例  

今回転職を決めたのは、経理の仕事を通じてキャリアアップを図りたいと考えているからです。

現職では、伝票処理や数字の取りまとめなどのルーティン業務が多く、今のままでは成長がないと危機感を感じておりました。

危機感を感じていた時点では経理職として将来のキャリアパスは描けなかったものの、同じ経理職をしていた友人が、FASSの資格を取得して経理職として専門的なスキルを磨いている姿に刺激を受け、同じキャリアを目指そうという考えに至って転職を決意しております。

現在は資格取得に向けて日々勉強しておりますが、将来的には財務分析や戦略企画などの仕事も担えるようになりたいと考えております。

単純な作業として数字を取りまとめるだけでなく、数字が意味するところを理解して将来の会社の展望を分析して予想したり、会社の中に眠る無駄な資産の除却処理で財務のスリム化を担当したりと、幅広い活躍ができればと考えております。

経理のプロフェッショナルとして活躍する姿をイメージできれば、転職の理由としてアピールポイントとなるでしょう。

 

希望勤務条件

希望の勤務地や希望年収を聞かれた際は、素直に答えつつ、理由も併せて伝えるようにしましょう。

なぜなら、希望の勤務条件を質問する際は、面接官が会社の賃金テーブルや配属などを参照しながら検討するからです。

正確な情報を伝えなければかえって面接官を困惑させてしまうため、希望の条件を理由と併せて素直に答えましょう。

回答例:希望年収を聞かれた場合 

現在の年収は、残業代込みで500万円ほどです。

記者の募集要項に記載の条件で納得しており、かつ現職と同等の収入と認識しているため、現職と同様500万円以上の金額を希望いたします。

回答例:希望の勤務地を聞かれた場合  

関東首都圏の勤務地を希望します。

東京都内に自宅があり、子どもの送り迎えが有るためです。

一方、貴社は全国に拠点があると伺っており、また各拠点の業務を理解するために全国のローテーションがあることも認識しております。

将来的に他の拠点での勤務がある場合は、事前に家族とも相談のうえ前向きに検討いたします。

将来の勤務地は希望を伝えても問題ありません。

しかし、全国転勤が予想される場合は、回答例のようにあらかじめ前向きに検討できることを伝えておきましょう。

なお、家族の介護が必要で転勤が難しい場合でも、素直に転勤には応じられないと回答して問題ありません。

自己PR

自己PRは、他の応募者と差別化を図るチャンスです。

過去の経験を棚卸しして、応募先の企業でどのように役立てられるかを明確に伝えましょう。

また、スキルアップに向けて資格取得やスクールに通っている場合は、謙虚に努力している姿勢も伝えると好印象を与えられます。

回答例 

現職では、営業事務を担当しており、請求書や見積書の作成、さらに営業部門にて主催するセミナーや展示会などのイベント運営も担当しておりました。

どの業務もミス一つで他の仕事が滞ってしまうため、重要なポジションを任せていただいていると自覚しております。

請求書の作成を正確に進め、スケジュール通りにイベントに必要な資材を発注して当日の運営も担当させていただいたことで、営業部門のメンバーから感謝され、やりがいを感じました。

一方、営業事務として数字を取りまとめる中で、データの分析や数字の正確な処理をする仕事により興味を持つようになり、経理を目指して簿記2級を取得しております。

現状は、経理に関する専門的なスキルや経験はないものの、過去の営業事務で培った部門内でのコミュニケーションや仕事の調整力を生かし、社内の業務の最適化や生産性向上に貢献したいと考えております。

目標

目標を聞かれた際は、今後のキャリアパスを数字で具体的に示しましょう。

なぜなら、目標について質問されているからです。

目標は最終ゴールから逆算した中間の達成指標として定義されていることが多く、具体的に答える必要があります。

回答例

今後の目標は、3年後に決算書の作成や納税の申告ができるようになることです。

経理の実務をこなす中で専門性を高め、経理のスペシャリストになる足がかりとしています。

また、5年後は、決算書の数字を分析し、経営陣にアドバイスができるようになることが目標です。

実務経験を積む中で数字がどのようにできあがるのかが分かっていれば、5年後には決算書の数字を見て異常値が分かり、経営層に改善のアドバイスができるようになると考えております。

単純に経理の実務ができるというだけでなく、社内の経理システムの改善なども考え、主体的に利益創出する人材となることがキャリアのゴールです。

キャリアのゴールと中間指標である目標を書き分けているのが分かります。

実務経験を積んで決算書ができるまでの流れをつかみ、そこから決算書の具体的な数字の意味を理解できて経営陣にアドバイスするキャリアには、一貫性が感じられるでしょう。

そのため、面接官も転職希望者の働く姿をイメージしやすく、好印象を与えられます。

どのような働き方やキャリアパスを描いているかが伝われば、どのような人物かも伝わりやすくなるので、将来の目標は具体的に書きましょう。

得意なこと

面接で得意なことを聞かれた際は、気負わないようにしましょう。

とてつもない実績やハイレベルなスキルなどを伝える必要はないので、「アピールできるような得意なことがあまりない」という方でも安心してください。

回答例  

私は、業務効率化に関する情報収集と実践が得意と考えております。

現職には、新卒で入社しており、最初にExcelの魅力に気づきました。

SUMIFやVLOOKUPなどの頻繁に使う関数を学んでさまざまな伝票の集計作業を効率化したり、データの突合作業を一瞬で終えられるようにして経理部門の生産性を向上させております。

また、データ分析でもExcelで培ったスキルを役立てました。

会社の損益計算書を年月で集計して推移表を作成し、異常値を見つけて分析するなどの業務にも携わっております。

伝票処理一つ一つを正確に処理するだけでなく、数字をさまざまな確度から分析して会社の中で課題となっていることやトラブルにつながる異常値を見つける力をつけました。

貴社でも、Excelをはじめとしたデータ分析のスキルを生かし、生産性向上や経営課題の発見・改善に貢献できればと考えております。

経理職に就くと、さまざまな数字と向き合うことになります。

その中でExcelは分析や経理の実務作業に貢献するツールであるため、他の会社に転職しても通用する特技といえるでしょう。

逆質問

経理職の転職面接でも逆質問をされる場合があります。

逆質問をされた場合は、必ず何かしら質問しましょう。

何も質問がないと、「自社に興味がないのだな」と面接官に思われるリスクがあるからです。

逆質問をされたら、以下のような回答をするとよいでしょう。

回答例  

・社内の業務で経理が出す数値はどのように役立てられていますか?現場の責任者などへのフィードバックもあるのでしょうか?

・経理業務では、どのような会計ソフトを使われていますか?具体的な活用方法なども教えていただければと思います。

・貴社に入社させていただいた後は、決算業務(やりたい仕事)を担当させていただける可能性はありますか?

意欲的に転職を考えている意思表示を行うためにも、上記のような具体的な業務に関する質問や自分がやりたい仕事に関する質問を面接官に問いかけましょう。

借方と貸方について

経理職の転職面接で聞かれる質問です。

経理の実務や財務に関する基本的な知識などを問われるのであらかじめ準備しておきましょう。

 回答例

借方は、貸借対照表においては資産の計上、損益計算書においては費用の計上に使われるもので、勘定科目を記載する伝票・帳簿の左側を指しています。

一方、貸方は、貸借対照表においては負債や純資産の増加、損益計算書においては収益増加を計上する際に使われるもので、勘定科目を記載する伝票・帳簿の右側を指しています。

例えば、売上が計上される際、損益計算書の貸方には売上と金額が記録され、貸借対照表の左側には資産として売掛金が売上と同額で計上されるなどが実際の仕訳処理です。

借方と貸方は、会計処理に関する基本用語なのでしっかりと抑えておきましょう。

回答例のように基本的な概念などの説明に加えて取引の実例を添えておくとより説得力が増します。

この質問で基本的な会計知識があるかどうかを見極められることも多いので、不安な方は日商簿記の資格をあらかじめ取得しておくとよいでしょう。

経理職に転職するには、ある程度実務に関する知識や経験が求められます。

他の転職希望者も同じように努力をしているのでしっかりと知識を蓄えておきましょう。

使ったことのある会計ソフトについて

経理職は会計ソフトを使ってさまざまな業務を行うことが多い職種です。

請求書や各種伝票の仕訳処理や決算書の作成など、以前は紙の伝票で行われていたものが今は会計ソフトで行えるようになり、数字の取りまとめを自動化するなどのさまざまな改善が図られました。

つまり、経理職として活躍するには会計ソフトをどれほど使いこなせるかにかかっているともいえます。

現職の会計ソフトを使用した経験を詳細に語りましょう。

回答例  

現職では、会計ソフトは勘定奉行を使用しております。

勘定奉行を使って仕訳処理を担当しており、複製や反対仕訳などの機能を使って効率よく業務を進められました。

債務管理機能についても一括伝票入力機能を使って月末の支払いをまとめて行っており、多くの煩雑な作業を自動化しております。

会計ソフトに関する回答の際は、具体的にどのような業務をシステム上のどのような機能を使って処理していたのかを具体的に伝えましょう。

面接官がより仕事の内容をイメージしやすくなります。

システムをうまく使いこなせているかどうかで、経理職として活躍できるかを測る質問でもあるため、効率よく業務を回す姿をしっかり伝えるとより効果的です。

 

決算業務について

決算業務の経験について質問されるケースもあります。

なぜなら、経理における実務経験として評価の対象となるからです。

決算業務は基本的に法律で1年に1回、年次決算の提出が定められているため、決算業務を何回経験したかに応じて経理職のレベルをある程度推測できます。

一方、企業によっては年次決算の補助として月次決算を行っている場合もあるため、月次決算の経験もあれば質問された際にアピールしましょう。

回答例  

現職では、入社2年目から決算業務に携わらせていただいており、これまでに4回の決算業務を担当しております。

具体的には、決算残高の確定やそれにひも付く決算整理仕訳を担当しており、買掛金や固定資産、棚卸資産、未払金の処理を担当しました。

また、年次決算の補助として月次決算も行っており、期末の繁忙期における負荷軽減にも貢献しております。

法人税と消費税の計算についても任せていただき、決算業務については一通りの仕事をこなしていると考えております。

経理として大切にしていること

経理職についてどれほどの興味ややりがいを感じているかを調査する質問です。

経理職としてどのような貢献や価値があるのかを考えて回答しましょう。

数字の正確性を担保する責任感や実行する能力を併せてアピールできれば、面接官に好印象を与えられます。

回答例 

私が経理として大切にしていることは、正確な数字を計上して経営陣の正しい意志決定をサポートすることです。

なぜなら、経理が算出する数字は、税務署に提出するほど公の性格を持っており、数字に間違いがあれば粉飾を疑われるほど責任の重い仕事だと常々感じているからです。

株主や税務署などのステークホルダーは、私たち経理が算出する数字をベースに経営状況を分析し、経営陣に説明を求めます。

数字が間違っていればステークホルダーからあらぬ疑いをかけられるだけでなく、経営陣も会社の実態を把握できません。

データ入力や仕訳作業には細心の注意を払って対応するよう心がけています。

経営陣の意志決定をサポートするだけでなく、株主や税務署などの第三者への配慮も見受けられる回答例です。

自分の仕事がどのような影響を与えるのかを自覚できている良い回答例といえるでしょう。

面接官に責任感がある人物だという印象を与えられます。

【経理面接の質問】経理の転職面接を突破する6つのコツ

ここまで経理の転職面接の流れや内容について確認してきました。

面接はポイントを押さえておけば、必要以上に不安に感じたり緊張することはありません。

転職面接で特に意識したい6つのポイントをまとめたので紹介します。

最低限この6項目は意識して面接に取り組んでみてください。

必ず面接対策を行う

面接対策については細かく紹介してきました。

対策するかしないかで、その結果は全く異なります。

対策しておくことで心理的な余裕や自信が生まれるため、本番で良いパフォーマンスがしやすくなるでしょう。

周りの人にも協力してもらいながら、面接練習や回答内容の見直しなど繰り返し行うようにしてください。

上手くいかなくても、反省点を挙げながら次の面接に活かすことが大切です。

明るく笑顔でいることを心がける

面接は印象をどれだけよくできるかが勝負の分かれ目ともいえます。

暗く自信が無さそうな人と、明るく快活な人間のどちらを採用したいと考えるでしょうか。

職種にもよりますが、そのほとんどが後者といえますよね。

特に人間関係が重視される現場では、明るくいつも笑顔な人が重要な役割を担います。

プライベートは暗くても、仕事中に明るく振舞いさえすれば全く問題ありません。

むしろ切り替えが上手な人間という評価につながるでしょう。

面接中は終始明るくいることを意識してください。

嘘や自信のない発言は控えてアピールする

面接は企業に対し自分を売り込む貴重な機会です。

志望者は自分だけとは限らず、ライバルたちに勝つ必要があります。

たとえもともと自分に自信がない性格だとしても、面接中にその性格を出す事には何もメリットがありません。

むしろ自分の役割やポジションは自分自身で掴み取るべきです。

面接官の印象に残るように、自分の能力や考え方を自信を持って伝えましょう。

嘘やでっち上げは後のキャリアに影響する可能性があり、おすすめはできません。

自信のない項目は、伝え方で工夫しましょう。

面接官の話をよく聞く

面接の本質は面接官との対話です。

自分のことを話したがるあまり、面接官の話す内容が頭に入らない人がよくいます。

緊張するのは仕方ありませんが、面接官が話している際は目を見て集中して聞くべきです。

話を聞きながら次に発言する内容を考えましょう。

会話のミスマッチや無駄なやり取りを避けることにつながります。

結果的にコミュニケーション能力の高さをアピールできるでしょう。

面接後の振り返りやフィードバックも効果的

面接を複数回・複数社受ける人は少なくないでしょう。

ほとんどの転職者が複数回の面接を経験します。

業界が違えば答え方や質問内容も違います。

しかし、共通することも多くあるでしょう。

毎回振り返りをしっかりすることで、次に活かすことができ面接の質が上がっていきます。

特にマナーや話し方は、自然にできるようになっていくでしょう。

希望する会社から内定がもらえるまでは終わりではありません。

面接を受けておしまいではなく、直後に振り返りをしてメモしておくとよいでしょう。

体調管理を軽視しない

現代の日本人は、食事や睡眠を軽視しがちです。

結果的に体調を崩しやすくなり、理想的な社会生活を送れないようなことをよく耳にします。

社会人になると、体調管理や自己管理はできて当然と思われます。

面接だけでなく社会人として健康は大切です。

自分の体は自分が一番よく知っているはずなので体調の変化には気を遣いましょう。

体調管理は軽視せず、常に健康状態を維持できるように日頃から意識してください。

【経理面接の質問】経理に向いている人の特徴

最後に転職先として経理を考えている人に、経理に向いている人の特徴を解説します。

経理職は自分の強みを活かしやすく、もし当てはまる人は前向きに検討してみてください。

当てはまらなくても問題は無いので、参考としてご覧ください。

PCスキルが高い

「PCスキルが高い」人は、経理職に向いているといえます。

お金に関するデータをPC上にまとめる業務が多いため、ExcelをはじめPCに慣れている人はスキルを活かせるでしょう。

就職の際にPCのスキルを企業から求められる場合があります。

経理を考えている人は、PCスキルを取得しておくとよいでしょう。

数字に極めて強い

「数字に強い人」も経理職はおすすめです。

お金の計算やデータ管理には数字が嫌でも付きまといます。

PCで自動的に計算してくれますが、最終的に人間の目でチェックしなければいけません。

数字に対する免疫がなければ仕事をすることが嫌になるでしょう。

数字やデータが好きな人は、経理職を検討してみてください。

地味な作業や細かい業務が得意

「地味な作業や細かい業務が得意な人」も経理職に向いています。

基本的にはPCを使ったデスクワークになるので、派手な仕事は少ないです。

お金の管理はきちんと行う必要があり、細かい業務になりがちです。

そのような業務でも飽きずに続けられる人は、経理職がおすすめです。

【経理面接の質問】経理に向いていない人の特徴

ここでは、経理職に向いていない人の特徴を解説します。

経理職は、数字を正確に算出する責任があるため、正確に仕事をこなす能力や誠実さが求められる仕事です。

そのため、仕事のミスを隠したり、周りとうまく連携がとれかったりする人物はあまり活躍できないでしょう。

また、過度な完璧主義に陥ってしまい、効率よく仕事を進められない人なども向いていないといえるでしょう。

それぞれの特徴を詳しく解説するので、ぜひご覧ください。

仕事のミスを隠す

仕事のミスを隠す人は、経理職に向いていません。

なぜなら、1人が仕事のミスを隠し続けると、最終的に決算の数字が狂ってしまい、修正の作業が増えてしまうからです。

仕事のミスを隠す人は、チームメンバーに余計な負担をかけてしまうので経理職への転職はおすすめできません。

確かに、仕事でミスを犯した際は、他の人には言いたくありません。

しかし、ミスを隠し続けてもあとあと周囲に知れ渡ります。

メンバーからの信頼も損なうだけでなく、実務でも迷惑をかけてしまうので、仕事のミスは隠さず、すぐに報告するようにしましょう。

ミスをした場合でも、迅速に報告すれば修正もすぐにできるうえに、仕事に責任感がある人だと好印象を持ってもらえます。

完璧主義

意外かもしれませんが、完璧主義な人も経理職には向いていません。

なぜなら、納期までに仕事を終えられない可能性があるからです。

経理の仕事を全うするためには、確かに正確さは必要です。

しかし、経理の仕事も納期が決まっているため、細かい部分まで確認していては、いつになっても仕事を終えられません。

仕事を納期までに終えられるよう、繁忙期などのスケジュールを把握して業務量をコントロールしましょう。

また、仕事のゴールから逆算し、正確な仕事をするために最低限必要な要素に絞って仕事を進めることも重要です。

他のメンバーに業務を巻き取ってもらうなどの負担をかける場合もあります。

完璧主義に陥り、本来はやらなくてもよい部分にまで手をつけることは避けましょう。

コミュニケーションが苦手

コミュニケーションが苦手な人も、経理職に向いていません。

経理職は、さまざまな部門と関わりあって成り立つ職種でもあります。

そのため、コミュニケーションが苦手だと周囲の関係者と連携が取れず、仕事の効率が悪くなってしまうでしょう。

売上伝票や請求書に関するやりとりは営業部門、固定資産や在庫関連のやりとりは資産を保有する工場や所有部門など、思いつく例を挙げるだけでもさまざまな部門の人たちと関わらなければなりません。

相手のニーズをくみ取る力や自分が相手にしてほしいことをうまく伝えられない人は、コミュニケーションロスや認識の齟齬が増えるため、経理の仕事がうまく進められないでしょう。

まとめ

経理の転職面接でよく聞かれる質問と回答例を紹介しました。

経理の仕事は、ある程度実務経験が求められる仕事であるため、事前に日商簿記2級などの資格を取得して基本的な知識を身に付けておきましょう。

事前にスキルや専門知識を身に付けた状態で本記事で紹介している質問の回答を用意できれば、面接官に好印象を与えられます。

準備は必要ですが、準備に時間をかければかけるほど転職の成功率も上がるのでぜひ取り組んでください。

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