転職時の最終面接で聞かれる質問とは?頻出質問や落ちてしまう人の特徴、対策方法を徹底解説!

転職時の最終面接で聞かれる質問とは?頻出質問や落ちてしまう人の特徴、対策方法を徹底解説!

目次
  1. はじめに
  2. 最終面接で見られていること
  3. 最終面接でよく聞かれる質問
  4. 最終面接で落ちてしまう人の特徴
  5. 最終面接で意識するべきこと
  6. 最終面接の対策方法
  7. おわりに

はじめに

最終面接まで漕ぎ着けた際、「最終面接まで進めれば内定はほぼ確実」と思ってしまう方も多いのではないでしょうか。

しかし、実際の最終面接の通過率は企業によってそれぞれ異なります。

最終面接まで進むことができればほとんどの人が内定を得られると言われている場合でも、少なからず落とされてしまう人がいるのも事実です。

それまで行ってきた努力が無駄にならないように、油断せずしっかりと対策をしておきましょう。

今回は、最終面接に向けた対策方法を解説します。

最終面接で見られていること

最終面接を通過するためには、面接中に自分のどんな点が見られているのかを把握しておく必要があります。

面接の対策は、企業がその面接を通じて知ろうとしているものを理解し、その知りたいことに対し、わかりやすい情報を提供できるように準備することが大切です。

どのような質問がされた場合でも、その質問を通じて企業が何を知ろうとしているのか、その質問の意図を察することで、おのずとどのような受け答えをすべきかがわかります。

ここでは、企業が最終面接で見ていることを紹介しますので、それをふまえて伝えるべきことは何か考えてみましょう。

中長期的に貢献してくれそうか

企業の採用活動には多額の費用が必要であり、そのため一度採用したらできるだけ長く働いてくれる人を企業は求めています。

すぐに辞められてしまうと、再び同じように費用をかけて採用活動をやり直さなければなりません。

ですから、応募者がその企業に定着して中長期的に貢献してくれるかどうかは、選考において非常に重要なポイントになるのです。

自身の優秀さをどんなに高く評価されていたとしても、最終面接でその企業への熱意や意欲をうまく伝えられなかったり、「ミスマッチがありそうだ」と判断されてしまったりした場合には、採用を見送られてしまうことも十分考えられます。

最終面接では、自分がその企業で中長期的に仕事が続けられる人物であることが伝わるよう意識しましょう。

会社に利益をもたらしてくれるか

応募者の持つスキルが企業に利益をもたらしてくれるかどうかは、内定を得るための重要なポイントです。

「配属先の部署でうまくやっていけそうか」「即戦力となり得るスキルがあるか」などは、書類選考やそれまでの面接でも確認されていると考えられます。

しかし最終面接では、面接官が実際の配属先の中堅社員から社長や役員クラスへと変わり、より大きな視点からの確認がなされます。

それまでの選考で評価を得られていたとしても、最終面接を担当する社長や役員が、同じような評価をしてくれるとは限りません。

その企業全体の風土に馴染んで活躍できるのか、マインド面も含めて組織全体の利益に貢献する人物だと判断されなければならないのです。

最終面接でよく聞かれる質問

最終面接の際、具体的にどんな質問がされるのか気になる人は多いでしょう。

そこで、以下に最終面接でよく聞かれる質問を挙げてみました。

どんな質問がされるかは、その企業の面接官次第ではありますが、最低限これらの質問にはそつなく答えられるよう、準備をしておく必要があるでしょう。

先に紹介した「最終面接で企業が確認したいことは何なのか」を踏まえながら、これらの質問にどのような受け答えをすれば良いか考えてみましょう。

「志望動機は何ですか?」

志望動機は、エントリーシートへの記入を求められる場合がほとんどです。

志望動機には企業への入社意欲や熱意が記されているため、書類選考をはじめ面接でも繰り返し確認されます。

最終面接に至るまでの選考で繰り返し述べている同じ内容を、また同じように述べて問題ないか不安になることもあるかもしれませんが、最終面接の面接官には、それまでに語った志望動機の内容すべてが共有されているわけではありません。

新鮮な気持ちでこれまで以上に入社意欲が伝わるよう、丁寧に述べることが大切です。

また内定を出した際に、本当に入社するかどうか志望度の高さの最終確認をする意味もあるので、これまでの面接で語った志望動機を振り返り、より自身の入社意欲が伝わるように対策しておきましょう。

「自分の強みと弱みを教えてください」

志望動機と同様に、自身の強みや弱みについて述べることも、面接では避けて通れないことのひとつです。

企業は、内定を出すまでの一連の選考を通じて、応募者がどのような人物であるのかを見極めようとしています。

それまでの面接で述べたからといって雑に述べるのではなく、志望動機を述べるように求められた場合と同じく、自分自身についてより詳しく伝わりやすく語るようにしましょう。

自身の強み、弱みを客観的に把握するためには、自己分析の作業が必須です。

すでに自己分析は済んでいると思いますが、最終面接の前に再度自己分析をしておくことをおすすめします。

自身を客観的に振り返れることは、自身の成長にもつながります。

あらためて綿密な自己分析を行い、自分自身を深く理解したうえで志望していることが伝わるようにしましょう。

「入社後のキャリアビジョンを教えてください」

キャリアビジョンとは、自分自身が仕事を通じて「こうなりたい」と思う将来の理想像のようなものです。

将来の目標を持ってその企業を志望しているかどうかは、入社意欲や志望度の高さに直結します。

また、しっかりとキャリアビジョンが語れると、その企業で長期的に働こうと考えていることがおのずと企業に伝わります。

即座に対応することが難しい質問ですので、あらかじめ準備しておく必要があるでしょう。

どんな自分になりたいのかを、1年後・3年後・5年後など時間軸に沿って語ることができると、企業側もその応募者が企業に貢献しながら成長していく姿が想像しやすくなります。

企業研究をしっかりと行い、その企業以外では成し得ないキャリアプランであると語れるとより効果的でしょう。

「あなたの能力をどのように業務に活かせると思いますか?」

新卒の就職活動とは異なり、転職の場合は早期に企業の戦力になることが期待されます。

特に専門の技能が必要な職種の場合、持っている資格や前職で経験した具体的な業務内容を伝えることで、企業側もその応募者にどの程度の仕事ができるかを測ることができるでしょう。

一方、協調性や行動力など、具体的な数値で証明ができない能力は、自分の能力がその企業の業務に十分活かせることを、企業に説得力を持って伝えられるかどうかが重要になってきます。

前職でその能力が発揮できたエピソードをピックアップし、それを交えて伝えると伝わりやすくなるうえに説得力が出ます。

また、前職での経験から得た学びを語り、それを入社後企業でのどう活かせるかを考えて伝えるのも有効です。

「転職活動の状況をお聞かせください」

最終面接では、ほかの企業への応募状況を聞かれることも多いです。

複数の会社に応募することはごく普通のことですので、ほかに受けている企業がある場合は、正直に答えても合否に差し支えはないでしょう。

ただし、併願しているほかの企業に一貫性がないと、軽率なイメージを持たれてしまうほか、当該企業に対する志望動機も疑わしいと思われてしまう可能性もあるので注意しましょう。

併願企業をしっかりとした軸を持って選んでいることが、非常に重要なポイントと言えるでしょう。

転職において重視している軸を中心に、なぜそれらの企業を受けているのか、そしてさらにそれらの企業の中でなぜその企業を第一志望としているのかまで説明するようにしてください。

最終面接で落ちてしまう人の特徴

最終面接まで漕ぎ着けたということは、書類選考やこれまでの面接では、基本的な項目についての採用基準はクリアしているということでしょう。

それにもかかわらず、最後の最後で落とされてしまう人にはそれなりの理由があります。

ここでは、最終面接で落ちてしまう人の典型的な特徴を紹介します。

採用枠が限られているため、選考に残ったほかの応募者と比較した結果、やむを得ず採用を見送られることもあるでしょう。

そのような場合、以下で紹介する入社意思や価値観といった点においてほかの応募者に今一歩及ばなかったという場合が多いです。

入社意思が伝わらない

たとえ第一志望として強く志望している場合でも、企業側にその意思が伝わらなければ、より入社意思の強そうな応募者に採用枠を奪われてしまいます。

企業は、どんなに優秀であると評価した応募者でも、自社が第一志望ではないと感じられる応募者に対して内定を出すことには慎重です。

安心して内定を出してもらえるよう、第一志望であることを強調して入社意思を伝えましょう。

入社意欲や熱意を伝える際には、自分なりの企業選びの軸についてや、その企業に魅力を感じたきっかけなど、具体的なエピソードなどを交えて語ると説得力が増します。

最大限に熱意が伝わるように工夫して、どのような理由でその企業を志望しているのかを自分の言葉で伝えられるようにしておきましょう。

価値観が一致しない

「企業の価値観と応募者の価値観が一致していないのではないか」と思われてしまうと、ミスマッチと判断され採用には至りません。

同じ業界にあって同じような事業を行っている企業であっても、どのような価値観を持っているかは企業によってそれぞれ異なります。

応募者一人ひとりに個性があるのと同じく、企業にもそれぞれ特有の企業理念や社風があります。

自身の価値観がどのように形成され、どのような場面で発揮されたのかを語ることで、企業の価値観と一致していることを伝えられると良いでしょう。

この点においては、しっかりとした企業分析と自己分析が欠かせません。

ここで手を抜くと、思わぬところで価値観のズレが露呈してしまうこともあるので注意しましょう。

最終面接で意識するべきこと

最終面接は、そこに至るまでの面接とは空気感がガラリと変わることが多いです。

内定までもう一歩という段階であることもあり、過度に緊張してしまって自分をうまく表現できなかったという人も少なくありません。

最終面接では、緊張しすぎず自分の言葉で自分自身を伝えることが大切です。

ここでは、最終面接に臨む際に最低限意識すべきことをお伝えします。

緊張して頭から抜けてしまうかもれませんが、何度も復習して自分の中に落とし込むようにしましょう。

企業が求める人物像への理解

志望動機や自己PRを作成する場合には、企業が求める人物像を把握することが重要です。

企業には求める人物像があり、たとえ同じ業界の同じ業種であっても企業が求める人材はそれぞれ異なります。

その人物像に近い人物を採用しようと選考するわけですから、その求める人物像が、まさに自分であることをアピールできることが重要になってきます。

最終面接の際に想定外の質問がされた場合でも、どのような人物が求められているかを意識して、どのように答えたら良いのかを考えると良いでしょう。

説明会などで得た資料で企業研究を進めていき、企業の求める人物像を正しく理解することが大切です。

なお、最近はSNSなどで経営者自ら企業理念や求める人材について発信している場合もあります。

はっきりと話す

面接では、受け答えの内容はもとより、そのときの態度が相手に与える印象に大きく影響します。

姿勢良くハキハキと話せると自信があるように見えるため、面接官の受ける印象が良くなるでしょう。

当然のことですが、明るい性格の人物と暗い性格の人物では、明るい性格の方が印象は良く、採用される可能性は高くなります。

特に仕事で顧客と対面する営業職などでは、明るくて頼りがいのある印象を与えられることは大きなメリットです。

最終面接では、社長や役員クラスが面接を行うことが多く、団体面接や人事部の担当者が担当するそれまでの面接とは雰囲気が変わり、重厚な雰囲気になります。

緊張してしまうことは仕方がありませんが、背筋を伸ばしハキハキと話せるよう、事前に練習しておきましょう。

最終面接の対策方法

これまで最終面接について、企業がどのような質問をして、何を確認しているのかを見てきました。

そのような質問にそつなく答え、自分がその企業にふさわしい人材だということを伝えられれば目標である内定を勝ち取ることができるでしょう。

では、最終面接で自分が企業の求める人物像と一致していることを伝えるためには、具体的に何をすれば良いのでしょうか。

最終面接に臨む前にできる具体的な対策について、以下で詳しく見ていきましょう。

提出したエントリーシートを見直す

面接は、提出したエントリーシートをもとに行われることがほとんどです。

最終面接まで行けているのであれば、記入した内容についてはほぼ問題ないと言えます。

おおよそ選考基準に叶っていることが考えられますから、あらためてエントリーシートを見直して、内容にズレがないように受け答えできるよう、事前に準備しておきましょう。

特に志望動機や自己PRなど、深掘りして質問されそうな項目については、想定質問を準備して回答シーンのイメージを膨らませておくと良いでしょう。

また、エントリーシートに記入していない詳細な部分をわかりやすく語れるように準備するのも有効です。

前回までの選考でのイメージとズレが生じてしまうと不信感を与えてしまうので、これまでの面接の振り返りも丁寧に行い、何を聞かれても整合性のある受け答えができるようにしておきましょう。

逆質問を考えておく

最終面接の最後には、企業に対して何か聞いておきたいことがあるかを問われることが多くあります。

この、いわゆる「逆質問」に対して「特にありません」などと答えると、企業への興味や意欲が薄い印象を与えることになるため良くありません。

「逆質問」においても、上記で述べた2つのポイントを中心に、企業が採用すべき人物であるかどうかをチェックされているといって良いでしょう。

応募者の人柄や個性が現れる場面でもあるため、自己アピールの場と考えて質問を考えておくことが必要です。

たとえば、入社後の心構えや仕事への取り組み方などについて質問することで、企業に貢献しようとする姿勢が伝わりやすくなります。

志望意欲が高く、入社後は長く企業に貢献できることが伝わるような質問を準備しておきましょう。

転職エージェントに相談する

自分一人で対策することに不安がある場合には、転職エージェントを活用することも視野に入れてみましょう。

周りの友達も一斉に活動を始める新卒のときの就職活動とは違い、転職活動では孤独に陥りがちです。

また情報量についても、新卒と比較して多いとは言えません。

初めての転職の場合はもとより、ミスマッチが原因でこれまでにも転職経験がある場合、「失敗は繰り返したくない」という不安は大きいでしょう。

転職エージェントでは、面接対策のみならず、企業研究などさまざまな場面で転職のプロから適切なアドバイスがもらえます。

下記のサイトから無料で登録できる営業転職エージェントでは、専属のアドバイザーが丁寧にあなたの希望を聞き取り、企業選びから内定までを総合的にサポートしてくれます。

また、自分一人では知り得ない優良企業や選考ルートなども教えてくれるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

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おわりに

最終面接まで漕ぎ着けたら、内定を手にするまで後一歩です。

最終面接は役員との顔合わせの場で、よほどのことがない限り内定は決まったようなものと言われることもあります。

しかし、最終面接で落とされることは珍しいことではないため油断は禁物です。

対策は、やりすぎて困ることはありません。

せっかく得たチャンスを無駄にしないよう、不安な場合には転職エージェントの活用も視野に入れ、しっかりとした対策をして転職を成功させましょう。

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