営業職にはどんな職種がある?未経験からでもキャリアアップ転職できるオススメ営業職

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これから営業職への転職を検討している方は、どんな職種があるか気になっているところでしょう。

営業職は稼げる職種のひとつであり、キャリアアップのための成功体験にもなりうる職業です。

しかし、将来的に自分がどういうビジネスパーソンになっていたいかで、選ぶべき業界や営業分類が異なりますので、転職活動は慎重に進めていきたいところです。

今回は営業職へ転職を検討している方に向けて、未経験からでも入りやすいおすすめ業界や各業界の営業手法、キャリアアップについてご紹介します。

このコラムを読めば、ご自身の営業としてのキャリアプランが見えてくるはずですよ。

営業職ってどんな職種?

まずはじめに、営業職の仕事内容について総合的な視点からご説明します。

営業職は、自社で扱っている商品やサービスを販売する仕事です。

分類は大きく分けて2つあり、一つが「BtoC」もう一つが「BtoB」となります。

BtoCは個人営業の分類であり、顧客層は個人です。

具体例でお伝えすると、保険営業や自動車ディーラーなどが該当します。

個人のお客様に対して自社の商品やサービスを提供するので、販売員と近いイメージです。

一方BtoBは法人営業の分類です。

顧客は法人で、自社の商品やサービスを他社に販売することが仕事です。

具体例としては、人材業界やIT業界の営業が該当します。

また、どちらの営業も必ず「売り上げ目標」が存在します。

会社によって期間的な区切りが違いますが、月間や年間などで設けられていることが大半です。

「ノルマがキツそう」というイメージを持つ方も多いと思いますが、ノルマが達成できなかったからと言って会社から厳しい仕打ちを受ける…ということは現代ではほとんどありませんのでご安心ください。

むしろ、営業が活躍しているほとんどの会社は新人営業が売れるプロセスを研修などでサポートしているので、故意にサボるなど業務を怠ることをしなければ一定の売り上げは担保できるようになっています。

営業系職種の営業手法は大きく分けて3つ

営業職には、主に3つの営業手法が存在します。

一つが「新規開拓営業」、二つ目が「ルート営業」、そして三つ目が「インバウンド型営業」です。

この3つの営業手法はほとんどの会社で全て取り入れています。

まずは自社サービスを買ってくれる顧客を探すための新規開拓から始まり、既存顧客化したらルート営業で定期的にフォローして新しいサービスや商品をアプローチしていきます。

また、新規開拓営業と同時に、インバウンド型で顧客から問い合わせが来るようにSNSやWeb戦略なども行います。

今回ご紹介する3つの営業手法について、次より具体的に解説していきます。

新規開拓営業

新規開拓営業は、自社の顧客を増やすために見込み顧客に対してアプローチしていく手法です。

具体的には、テレアポや飛び込み訪問などです。

顧客となりうる層をリスト化して上から順番に電話営業をかけたり、担当しているエリアの対象顧客にひたすら足を運んで営業をするなど、とにかく地道な努力が必要な仕事です。

なお、新規顧客開拓ではたくさん足を運んでも断られることの方が多いので、営業未経験の人にとっては少し苦痛に感じるかもしれません。

しかし、どれだけ成績の良いトップ営業でもテレアポや飛び込み訪問では断られることは当たり前の環境です。

きついからといって目先の仕事にネガティブイメージを持つより、「顧客が増えればあとは楽」ということに重きを置いてやり続けると良いでしょう。

ルート営業

ルート営業は、既存顧客に対して定期的に訪問することで商品・サービスをアプローチする営業方法です。

既に取引のある顧客なので、定期的に発注していただいている商品を受注することが多いですが、常に新しい提案を持っていくということもルート営業の仕事です。

商品やサービスは常にリニューアルしたり、今までとは違う新商品が発売したりと、常に刷新されています。

定期的に訪問することでそれらの新しい情報を届けて、新たな売り上げを獲得することができるので、既存顧客からの売り上げを最大化するためにも常にアンテナを張っておくべき仕事です。

インバウンド型営業

インバウンド型営業は、新規開拓営業やルート営業のように営業がプッシュする形の手法ではありません。

顧客から問い合わせをもらえる仕組みを作って網を張っておくタイプの営業手法です。

最近ではSNSやWebマーケティングなどを活用しながら商品やサービスの知名度を上げ、興味のある顧客から直接問い合わせてもらえるような仕組みが主流です。

こうしたインバウンド型営業は、営業が汗水垂らして労力を注ぐテレアポや飛び込み訪問とは違って楽に顧客獲得ができるので、多くの会社が取り入れています。

なお、インバウンド型営業はマーケティングを行うことで集客する営業手法なので、営業の仕事をしている人が直接携わる機会はほぼありません。

マーケティング部門などで行っていることが多いので、もし「営業よりもマーケティングの方が興味がある」という方は営業職と同時にマーケティング職も転職先の検討にしてみると良いでしょう。

営業職系の代表的な業界と職種

営業職は様々な業界で活躍しています。

不動産の賃貸仲介をする営業、人材紹介をする営業、商品を販売する営業など多種多様です。

また、銀行の融資担当者も営業の部類に入るため、営業職として働ける業界を挙げるととてつもない数の業界がヒットします。

そこで今回は、未経験から営業職に入りやすい業界を厳選してご紹介します。

まだいきたい業界が見つかっていない方は参考にしてみてください。

不動産業界

不動産営業は、建物を販売したり賃貸仲介したりする営業です。

分類は大きく分けて3つ存在しており、一つが「賃貸仲介」二つ目が「売買仲介」三つ目が「住宅販売」です。

どの分類も顧客層や仕事内容が異なりますが、未経験者におすすめなポイントとしては研修制度が整っている会社が多いという点です。

不動産業界の売り上げはほとんど営業が作っており、とにかく人ありきのお仕事。

そのため、未経験者の新人からトップ営業になるまでのプロセスを徹底的に研修しているのです。

それぞれの特徴についてご紹介します。

賃貸仲介

賃貸仲介の営業は、アパートやマンション、事務所を借りたい人に賃貸物件を紹介する仕事です。

基本的に営業がテレアポなどをする必要はなく、賃貸物件紹介サイトなどに取り扱い物件を掲載して問い合わせを待つインバウンド型営業の分類です。

賃貸物件紹介サイトから問い合わせのあった顧客は、基本的に物件の内見予約をして店舗に来店します。

そこで営業が窓口に立ち、物件の詳細を紹介し、希望条件に合う他の物件を提案するなどが一連の流れです。

また、物件探ししている顧客のほとんどは内見まで希望します。

内見希望があれば物件のある現地に同行し、対象の物件のおすすめポイントなどを紹介します。

オフィス内で仕事をすることもあれば、内見時に外出することもあるので、バランスよく働けることが魅力です。

売買仲介

売買仲介は、家を売りたい人と買いたい人をマッチングさせることが仕事です。

営業はまず、「家を売りたい」という相談に対し、物件の売値を決めます。

そこで合意ができたら、あとは買いたい人を探すフェーズに入ります。

買いたい人を探すために多く使われている営業手法は、売買仲介サイトへの物件の掲載やチラシのポスティングなどです。

さらに、家を買いたい既存顧客がいれば電話などで紹介することもあります。

営業の腕の見せ所と言われている点は、物件のアピールポイントをうまく見つけることです。

中古物件は、築浅でない限り多少傷や汚れがついているものです。

その欠点をカバーできるくらいのメリットを見つけるには、買いたい人のニーズに対してどういった点がマッチしそうかをキャッチすることが重要です。

お子様がいる家庭なら、「病院や学校までどのくらいの距離で行けるか」「成長したときのことを考えたメリットはどこにあるか」などを想定しながらアピールポイントを探す必要があります。

なお、売買仲介営業は宅建の資格を取得すると給与が大幅に上がる傾向にあります。

宅建の資格を持っていると大手不動産会社やハウスメーカーなどへのキャリアアップ転職もしやすくなるので、住宅関連でキャリアアップしたい人におすすめです。

住宅販売

住宅販売は、ハウスメーカーなどで扱っている分譲住宅や新築住宅を提案・販売する仕事です。

既に建設済みの分譲住宅については賃貸・売買営業と同様にアピールポイントを探して、顧客のニーズをくすぐる提案をすることが営業の醍醐味ですが、新築住宅はゼロからヒアリングする形式です。

予算や外せない条件、将来的に欲しい機能などを細かくヒアリングすることで、顧客の要望に沿った良い家作りを提案します。

また、顧客層の多くは結婚したばかりの夫婦や子供がいるファミリー層で、「これから家を建てたい」という人生の大きな選択をする人が大半です。

その記念すべき節目に立ち会うことはとても責任感のいることですが、物件が完成したあかつきには大きな達成感が得られることは間違いありません。

なお、住宅販売の営業はインセンティブが大きいことでも人気の営業職です。

1棟あたりの成約金額が大きいため、販売した営業にも十〜数十万円入ることもあります。

トップ営業にもなると、インセンティブで年収1000万円以上稼ぐ人もいるので、とても夢のある仕事と言えるでしょう。

人材業界

人材業界の営業は、求人広告営業、人材紹介営業、人材派遣営業の3つに分類されます。

提案するサービスはそれぞれ違いますが、どれも顧客層は同じで「人材採用したい」という企業が対象です。

顧客側の採用目標や欲しい人材のタイプなどをヒアリングし、採用プランの提案をします。

この採用プランの中で、求人広告の提案をしたり人材派遣スタッフの採用計画を提案をします。

この3つとも対象顧客が一緒なので、どこにするかはインセンティブや働く環境などで選ぶと良いでしょう。

求人広告

求人広告営業は、フリーペーパー型の求人広告や求人サイトに顧客の案件を掲載することで人材採用提案をする仕事です。

フリーペーパーも求人サイトも、取り扱っているブランドや掲載プラン(サイズなど)によって販売金額が異なります。

採用したい会社の業界によって、採用難易度が異なるので、採用市場をしっかりと調べた上で掲載内容やサイズを提案する必要があります。

なお、求人広告は掲載することに対してお金をいただく仕組みで、人材紹介などとは違い「採用したらお支払いいただく」というタイプではありません。

採用できてもできなくてもお客様から金をいただくため、時には「応募が全く来なかった」とお客様を落胆させてしまうシーンも想定されます。

提案時には採用難易度や採用市場を伝えた上で期待値調整をしっかり行って、応募がなかった時まで想定して中長期的な提案をしていく必要があります。

なお、求人広告営業は未経験でも大手企業で働けるチャンスもあります。

人材系大手企業では契約社員などで営業募集をしていることも多く、実際に異業種からの転職者も多い環境です。

経歴に自信がない人にもおすすめです。

人材紹介

人材紹介は、採用したいという顧客に対し、自社に会員登録している求職者を紹介する仕事です。

いわゆる転職エージェントのサービスを展開している会社で、登録をした求職者に対してぴったりの会社を紹介するということが事業内容です。

エージェントは求職者に案件紹介をすることが仕事ですが、営業は採用したいという法人に自社で扱う案件として契約を促すことが仕事です。

契約に至ったら、まずは案件登録を行うために仕事内容や条件をヒアリングし、採用したい人材のタイプなども伺います。

そこで登録が完了したら、あとはエージェントが求職者に案件を紹介し、無事に採用に至ったら成約です。

地道な努力を続けて無事に採用できた時には、企業と求職者の縁を結びつけたことに大きなやりがいを感じることができます。

なお、人材紹介は採用が決定したら企業から報酬をいただく仕組みなので、成約に至るまでは少し時間がかかります。

しかし、一人採用した場合の報酬は雇用した人の年収の30%程度です。

目標達成したときのインセンティブのインパクトも大きいので、中長期的に見ると稼げる仕事でもあります。

人材派遣

人材派遣の営業は、人手が欲しい企業に対して自社に登録している派遣スタッフを派遣する仕事です。

正社員採用ではないため、採用に至るまでの期間が短くて済むことが顧客側のメリットです。

とくに、製造業の工場などでは期間工など働き手を複数名欲していることが多く、ニーズが高い業種です。

繁忙期には数十名〜数百名採用したいという顧客もいるため、登録している派遣スタッフ自体が足りない場合もあります。

その場合は、派遣会社が求人広告に掲載をしてスタッフ募集を行うこともあります。

派遣社員を採用したい企業は様々ですが、主に製造業や事務などが中心です。

製薬会社(MR)

製薬会社の営業は「MR」という職業で、医療情報担当者という別名があります。

MRの仕事は、医薬品を提供している総合病院やクリニックなどの医療機関へ医薬品の情報を提供する仕事です。

「売り込む」といった観点ではなく、あくまで情報提供なので医薬品の価格交渉や代金の回収等を行うこともありません。

また、MRは平均年収700万円以上という高い水準であることもメリット。

初任給は平均的な営業職と同等ではありますが、長く勤務すれば将来的にも安定した生活を目指せるのではないでしょうか。

なお、MRになるために資格は要りませんが、公益財団法人MR認定センターが実施するMR認定証を取得すれば資格取得手当が出る会社もあります。

専門的な知識を常に学び続けることに抵抗がなく、高収入を狙いたい方におすすめの営業職です。

IT業界

IT業界ではソフトウェア、ハードウェア、クラウド系商材など様々な商材を取り扱う営業職が存在します。

それぞれ扱うものは違いますが、基本的にはどの営業職も法人営業です。

「DX化推進がしたい」「ITツールを入れることで業務生産性を上げたい」という法人に対し、自社で扱う様々なITサービスやハードウェアをカスタマイズして提案する仕事です。

ITに関する幅広い知識を持って顧客に提案するので、ITコンサルタント的な立ち位置で提案するソリューション型営業でもあります。

SIer営業

SIerとは「System Integration(システムインテグレーション)」の略称です。

システムインテグレーションとは、システム開発や運用などを請け負う事業またはサービスを指します。

営業は顧客の要望をヒアリングし、自社で対応可能な範囲でソフトウェアの設計や運用を提案する仕事で、ソリューション型の営業職です。

専門的な知識が必要なイメージを持つ方も多いと思いますが、営業職は入社時に専門知識が必要なわけではありません。

なぜなら、SIer営業に最も必要なスキルはヒアリング能力だからです。

社内のITシステムに課題を抱えている顧客からは「こういうシステムが欲しい」「今のシステムのここが不満」などの様々な悩みを伺うことがありますが、実はその悩みは表面的なものであることが大半です。

顧客は会社のシステム担当なだけであって、ITの専門知識を有しているわけではないので、もっと別のところに課題があるはずです。

そこで営業は深掘りしたヒアリングをすることで、顧客本来の悩みの要因を突き止めるのです。

要望をしっかりヒアリングしたら、あとは社内のシステムインテグレーターなどの技術者にトスアップし、最適なプランを相談します。

プランが決まったらまた後日商談の場を設けて提案をするという流れです。

SES営業

SESとは「システムエンジニアリングサービス契約」を指します。

他のIT系営業職とは違い、商品・サービスではなくシステムエンジニアなどのIT系人材を派遣することがお仕事。

人材派遣営業と仕組みは同じです。

また、顧客に人材を派遣したあとは、定期的なアフターフォローも行っていきます。

顧客が要望していた通りの仕事はできているか?派遣した人材は気持ちよく働けているか?など、会社とスタッフ双方の様子を伺いつつフォローをしていきます。

ハードウェア営業

ハードウェア営業は、PCやサーバー、UTMなどの機器を販売する営業です。

ハードウェアは、業種や規模問わずほとんどの法人が使用しているものなので、全業種が対象顧客。

テレアポや飛び込み訪問で新規開拓営業をすることも多い仕事です。

また、ハードウェア販売はレッドオーシャンな市場であるため、競合他社とのバッティングが多い業界です。

顧客のほとんどは、ハードウェアを購入するときに複数社に相見積もりをとって比較した上で購入決定をしています。

そのため、営業は価格の調整力なども求められます。

ソフトウェア営業

ソフトウェア営業は、主にパッケージソフトウェアを販売します。

パッケージソフトウェアとは、既にパッケージとして完成しているソフトウェアのことを指します。

要望に応じてカスタマイズできるSIer営業などとは違って、商品知識さえ覚えれば提案ができるので、営業としてひとりだちするのも早いことが多いです。

また、ソフトウェア販売もハードウェア販売同様にレッドオーシャンな市場です。

競合他社がたくさんいる業界なので、他社との提案でバッティグしたときに価格調整や他社より優れている点を見つけてアプローチできるかが鍵です。

SaaS営業

SaaSとは「Software as a Service」の略。

クラウド型のサーバーやセキュリティシステムアンドのソフトウェアを提案することが営業の仕事です。

近年ではクラウドサービスがサブスク化していることが多く、他のIT営業のように数十万円もする商品を販売するタイプはほとんどありません。

月額制数百円〜数万円の提案なので、顧客が購入を渋るということは他の商材に比べると少ないでしょう。

メーカー

メーカーの営業は、自社で製造している商品を卸問屋や小売店などに継続的に納めていただけるように提案する仕事です。

商品とは、メーカーが製造したものを卸問屋や小売店が仕入れ、小売店に販売し、最終的に消費者が購入するという流通システムが基本です。

そのため、メーカーの営業は法人営業の分類になり、個人へ直接販売するメーカーは少数派です。

また、メーカーは既に固定の顧客を抱えていることが多いため、営業のほとんどはルート営業です。

自社製品を卸している既存の顧客を回り、納品個数や商材に変化がないかヒアリングしたり、新商品が発売された際にはその商品を提案することもあります。

一社の顧客と長くお付き合いすることが多いので、新規開拓中心の営業よりもメンタル的な負担は少ないと言えるでしょう。

なお、メーカーによっては代理店営業(別名:渉外営業)という営業職も存在します。

これは、自社製品を代わりに販売してくれる「代理店」と呼ばれるパートナー企業に対して、安定して売り上げを上げてもらえるようにフォローする営業です。

代理店営業の場合は、担当している代理店の営業さんの営業フォローなども行うことがあるので、何かしらのマネジメント経験があれば役に立つことでしょう。

商社

商社の営業は、専門商社か総合商社かによって仕事内容が異なります。

まず、専門商社はメーカーから仕入れた商品を小売店などに定期的に販売することで利益を得ています。

ルート営業であることが多く、一社の顧客とは長い付き合いをすることが大半です。

そして総合商社は商品のトレーディングから事業投資まで多岐に渡る事業を展開している会社です。

そのため、営業はどこの部署に所属するかで仕事内容が大きく変わります。

例えば、トレーディングの事業部の営業であれば、海外の法人から商品を輸入するときに価格交渉を行うなど、少しレベルの高い商談をします。

これらの事業は国内トップクラスの大手総合商社などが該当するので、大手企業への転職を狙いたい人が未経験から転職したい場合は、別の会社である程度営業スキルをつけてから転職する方が良いでしょう。

また、商社の営業は平均年収が高いこともメリットです。

とくに、国内トップクラスの大手総合商社であれば平均年収が1000万円以上の会社が多いです。

その分高いスキルが必要な仕事ですが、段階的にキャリアを積んで最終的な転職先として狙うのも良いでしょう。

金融・保険

金融機関や保険の営業職は、銀行や証券会社、生命保険・損害保険代理店などの営業職が該当します。

ファイナンス系の資格は入社時に必要なわけではなく、ほとんどの場合入社後OJTを経てある程度実務経験を積んでから取得を勧められることがほとんどです。

なお、未経験から中途採用で転職する人も多い業界ですが、銀行や証券会社などの金融機関はSPI試験を設けていることも多いので、他業種に比べるとハードルは高いでしょう。

この業界に入るためには、SPI対策やレジュメ対策などを徹底しておくことをおすすめします。

また、対象とする顧客は法人個人問わず、所属する部署によって変わります。

どういった分類になるかは下記で説明します。

法人営業

法人営業は銀行の融資担当や、法人専門の損害保険会社の営業が該当します。

銀行では既存の融資先に定期的に訪問することで、経営状態に不安はなさそうか?新規事業のための新たな融資は必要ないか?などを伺います。

法人にお金を貸しているわけなので、安定して経営ができるように様々なビジネスマッチング商材を提案することもあります。

ビジネスマッチング商材とは、銀行が他社と業務提携をしている商品やサービスを指します。

営業利益率を上げるための施策としてコスト削減を提案したり、不動産投資の提案をしたりと様々です。

基本的にはビジネスマッチングしている会社と連携をとりながら行うので、二人三脚で顧客に提案をすることもあります。

また、損害保険会社では商品の物損時に備えた保険商品を提案することが営業の主な仕事です。

企業の規模や財務状況に応じて、リスクマネジメントを行いながら慎重に提案する必要があります。

これらの営業職では経営者に対するヒアリング能力が求められます。

個人営業

個人営業は証券会社の営業や保険営業などが該当します。

証券会社の営業は投資家に対して株や証券を提案する仕事であるため、ある程度の投資の知識が必要です。

入社時の研修やOJTで学ぶことが多いですが、私生活で何らかの形で投資をしている人は今持っている知識を武器に即戦力に近い状態で入社できるでしょう。

また、保険営業は個人の顧客に対して新規顧客開拓をしたり、既存の顧客のフォローアップが中心です。

新規顧客開拓の場合は、来店客や問い合わせ客に対して保険の提案をするインバウンド型営業が多いですが、会社によっては知り合いを中心に声がけをするところもあります。

保険商品はほとんどの人が加入しているので、新規顧客開拓といっても他社からのリプレイスが中心です。

今加入している保険と自社で扱う保険の保障の差を比較しながら、顧客が求める内容をヒアリングしてオプションの提案などを行うことでメリットを感じていただき、リプレイスする流れです。

既存顧客に対しては年に1回程度の定期的なヒアリング(通院や入院はしなかったかなど)をしたり、新商品が出たときに提案をするなど、法人営業のルート営業に近い仕事をします。

営業職に転職するメリット

営業職に転職するメリットは主に2つあります。

一つは、未経験からの転職でも高収入が狙えること。

そしてもう一つはキャリアアップ転職に有利であることです。

営業職のほとんどは、営業成績に応じたインセンティブやボーナス加算が期待できるため、業界によってはかなり高い水準の収入を得ることが可能です。

そして営業として成果をあげた経験は、キャリアアップ転職をする際のアピールポイントとして使える武器になります。

表彰実績があれば履歴書に書くことができますし、書類選考率を上げることが期待できるでしょう。

これら2つのメリットについて、具体的な背景をご説明します。

高収入で稼げる

営業の醍醐味はなんといってもインセンティブで稼げることでしょう。

インセンティブとは、成約した粗利に対して10%や20%程度の金額が営業にバックされることです。

業界によってインセンティブの有無やパーセンテージが異なりますが、インセンティブが高いと言われている業界は以下です。

不動産営業

不動産営業は、特に売買営業のインセンティブが高額です。

1棟あたりの売上が高いため、粗利も数百万円以上に上ることが多く、その場合は営業へのインセンティブが数十万円になることもあります。

家を買うという行為は顧客にとって人生で一度きりの買い物でもあるため、売れるまでのプロセスが長いですが、地道な努力が身を結んだ時の感動は大きいはずです。

保険営業

保険営業は、正社員よりも「業務委託」での営業のインセンティブが大きい傾向にあります。

正社員は固定給+ボーナス加算の給与システムであることが多いですが、業務委託は契約している顧客の商品本数によって継続的なインセンティブが入ります。

要は、顧客数が多ければ多いほど稼げる仕事です。

法人の顧客も担当している業務委託営業だと、年収1000万円以上稼いでいる営業も存在するくらいです。

MR

MRはインセンティブというよりも固定給とボーナスが高い傾向にあります。

先ほどご紹介した通り、平均年収が700万円以上ですから、安定した成績を保ったまま長い年数勤務すれば将来的にも安心でしょう。

キャリアアップしやすい

営業として働いた経験は、どの業界にいっても重宝されることが多いです。

なぜなら、どんな仕事でもコミュニケーション能力や計画遂行力が必要だからです。

これらのスキルは営業としての基本的な姿勢として身に付くため、「営業の経験がある=基礎的なビジネススキルを持っている」と見られやすいのです。

また、何かしらの形で表彰された実績を持っていれば、さらに大きな会社に転職することも夢ではありません。

「新規売上額が社内80人の中でトップだった」などといった経験を持っていたとしたら、「80人ものライバルに勝った人」ということになります。

今の会社でトップの成績を収めれば、他の会社でも応用して活躍できるはずですから、大手でも重宝されることでしょう。

まとめ

営業職には様々な職種がありますが、どの業界の営業職に決めるかは、今の自分ができることや将来的に求めるものによって検討すると良いでしょう。

このコラムをお読みいただき「新規開拓は難しそうかも」と感じればインバウンド型の賃貸営業などがおすすめですし、「とにかく高収入を狙って転職したい」という方は不動産営業やMRなどがおすすめです。

そのほかにも様々な業界で営業職が活躍しているので、どんな業界の営業職が適職かは客観的な視点も検討材料にすると良いでしょう。

そのために最もおすすめなのが転職エージェントへの相談です。

転職エージェントなら多種多様な業界の営業職の案件を保有していますし、細かなヒアリングをした上でおすすめの業界を紹介してくれます。

転職の視野を広げるためにも、ぜひ活用してみてください。

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