【例文あり】ホテル業界への転職で書くべき志望動機とは?仕事の概要や適性とあわせて解説

【例文あり】ホテル業界への転職で書くべき志望動機とは?仕事の概要や適性とあわせて解説

目次
  1. 【ホテル業界の転職における志望動機】そもそもホテルマン(ホテリエ)とは?
  2. ホテルマン(ホテリエ)に向いている人・向いていない人
  3. 【ホテル業界の転職における志望動機】ホテルマンの仕事内容
  4. 【ホテル業界の転職における志望動機】なぜ志望動機が大切なのか
  5. 【ホテル業界の転職における志望動機】志望動機を書くうえでのポイント
  6. 【ホテル業界の転職における志望動機】主な志望動機の例を紹介
  7. 【ホテル業界の転職における志望動機】志望動機のNG例
  8. 【ホテル業界の転職における志望動機】まとめ

ホテル業界に転職するうえで、採用担当者に好印象となる志望動機を考え、文章にまとめることが重要です。

しかし、転職活動を始めるにあたって、志望動機を記載する方法や、どのような内容を記載すると印象が良くなるのか悩む方も多いと思います。

転職活動が円滑に進むためには、自分のアピールポイントを深堀することが重要です。

今までの経験・スキル・成果など自分の強みを転職先で活用し、企業にいい影響が与えられるかを分析することが重要です。

また、よりよい志望動機が記載できるようホテル業界やホテルの業務内容について理解を深めておかなければいけません。

今回は、ホテル業界への転職を考える方に向けて、志望動機の書き方や業務内容、適性について解説します。

具体的で採用担当者に熱意が伝わるような志望動機が記載できるよう志望動機を書くポイント・記載例・NGについても合わせて紹介します。

よりよい転職ができるよう参考にしてください。

【ホテル業界の転職における志望動機】そもそもホテルマン(ホテリエ)とは?

ホテルで働く人のことをホテルマンと呼びます。

また、最近では、ホテルマンではなく、ホテリエと呼ぶ風潮があります。

ホテリエというのは、フランス語です。

Hotelは「オテル」と発音します。

Hotel(オテル)で勤務する人をHotelierと表現し、フランス語で「オテリエ」と呼びます。

フランス語ではオテリエですが、日本でオテルをホテルと発音しますので、オテリエではなくホテリエと呼称します。

今までのホテルマンという言葉は男性のみの職業という意味合いが強いので、男女どちらも含まれるホテリエという言葉が普及した経緯があります。

ホテルマン(ホテリエ)のなり方・有利な資格

ホテルマン(ホテリエ)になるには、多くの企業と同じように採用面接を受けて就職します。

採用されるために特別な資格の取得は必要ありません。

しかし、取得しておくことで有利に働く資格は複数あります。

「ホテルビジネス実務検定」、「ホテル実務費嚢認定試験」、「レストランサービス技能検定」、「サービス接遇実務検定」、「TOEIC」等があると採用時に有利に働きます。

特に、都心部や空港近く、有名な観光地のあるホテルに転職を考える方は、海外からの観光客やビジネスマンを多く対応します。

そのため、ビジネス英語が最低限行えると判断されるTOEIC700点以上のスコアがあると有利に働くでしょう。

ホテルマン(ホテリエ)に向いている人・向いていない人

ホテルマン(ホテリエ)という仕事は、さまざまな業務内容がありますが、専門的な資格は不要です。

しかし、性格や能力共に向き不向きがあります。

ホテルマン(ホテリエ)に向いている人を解説します。

ホスピタリティが高い

ホスピタリティとは、「サービス精神」と解釈します。

マナーや気配り、心配りといった要素から成り立ちます。

マニュアル通りの対応ではなく、お客様それぞれの目的や状況を汲み取り、喜ばれるようなサービスを意識して提供すると「ホスピタリティが高いサービス」となります。

お客様との些細な会話や、対応から顧客満足に繋げられるようなコミュニケーションや行動力や業務態度など常にお客様に見られていると意識して、ワンランク上のサービスを提供するイメージで働くと良いでしょう。

語学力がある

ホテル業界では、海外から訪れた観光客やビジネスマンを対応する機会があります。

その場合、自分では対応できず、他の人に対応を引き継ぐようでは、顧客満足を高められません。

近年グローバル化が進むホテル業界では、語学力がとても重視されています。

ビジネス英語が使用できることや、複数の言語が使えると海外のお客様が安心してホテルを利用でき、顧客満足に繋がるでしょう。

丁寧な対応を意識して行動できる

ホテルスタッフには、丁寧な言葉遣い・マナーが求められます。

お客様と対応している、していないに関わらず、どのような場面でも、ホテルの品格を高められるような立ち振る舞いをすることが重要です。

常にだれかに見られていると思いながら、マナーを意識し、誰に対しても丁寧な対応を心がけるよう意識して行動できると良いでしょう。

体力がある

ホテルスタッフは、立ち仕事が多い特徴があります。

ホテル内の移動や、お客様の荷物を運ぶことや、ベッドメイキング、清掃や備品整備など肉体労働が多くあります。

混雑している時間ではベッドメイキングを数多く行うことや、荷物運びを何往復もすることになるため、ある程度の体力がないと厳しいと感じるでしょう。

臨機応変に行動できる柔軟性がある

どのような状況でも、柔軟かつ臨機応変な対応ができる能力がホテルスタッフには求められます。

ホテルでは、毎日たくさんのお客様にサービスを提供します。

その中で、さまざまなトラブルや要望を伝えられる場合があるでしょう。

どのような時にも、落ち着いて適切な対応が行える臨機応変な対応力が求められます。

お客様の要望を傾聴し、必要な行動をすぐに実行できると顧客満足に繋がりお客様も喜ばれるでしょう。

ホテルマン(ホテリエ)に向いていない人

ホテルマン(ホテリエ)に適している人がいる一方で、下記のような特徴の方は、適性がないと感じる場合があります。

向いていない人
  • コミュニケーションが苦手
  • 体力がない
  • 臨機応変な対応が苦手

業務上常に人と会話し、報告・連絡・相談しながらお客様が満足してホテルで過ごせるよう調整する必要があります。

そのため、人と会話するのが苦手な人は、仕事が苦に感じる場合があります。

また、荷物運びやベッドメイキングなど体力を使う仕事も多いため、体力が少なく、力仕事が苦手な人も大変と感じるでしょう。

お客様のさまざまな要望を聞きながら適切な対応を考えて行動しなければならないため、マニュアル通りに業務を遂行できません。

マニュアルを頭に入れ、即座に必要な情報を提供することや、各部門と調整するなど即座に行動を起こせない人は向いていないかもしれません。

【ホテル業界の転職における志望動機】ホテルマンの仕事内容

ホテルマンの仕事内容は、さまざまな種類があります。

転職を考えている方は、どのような仕事があるのか理解を深めましょう。

仕事内容の詳細は、ホテルによって異なります。

詳細を確認したい方は転職を希望するホテルに直接確認するといいでしょう。

こちらではホテルマンの業務内容や特徴について解説しますので参考にしてください。

ドアマン

ホテル正面でお客様の出迎えや、フロントや客室まで案内する仕事です。

案内だけが業務ではなく、その日の混雑具合や、いつ、何人の人が来客するのかなど細かく把握し、お客様がストレスを感じないようマネジメントする能力が必要です。

また、悪天候の場合は、傘の準備や雪かきなどといった業務も行います。

お客様がホテルに到着し、最初に接するスタッフがドアマンです。

そのため、ホテルの第一印象を左右する存在といっても過言ではありません。

対応が不十分であると「残念なホテルだった」と悪印象を与えてしまいます。

充分なマナーと気遣い、サービスが求められる業務であるといえるでしょう。

ベル係

フロントでお客様の荷物を受け取り、部屋まで運搬する仕事です。

荷物を丁寧に取り扱い、落としたりぶるけるなど傷つけないよう丁寧に届けられるよう注意が必要です。

重たい荷物やたくさんの荷物を持参する方も居るため、体力がある程度求められます。

また、お客様が部屋に到着する間に、ホテル内の案内も行います。

各部屋の備品や、鍵の使い方だけではなく、災害時の非常ドア、設備の案内も必要です。

お客様と関わる時間が長いため、マニュアル通りに説明するのではなく、お客様の理解状況を確認しながら必要な情報をわかりやすく説明する能力や、コミュニケーション能力が求められます。

フロント

フロント業務は、多くのホテルで行われる仕事です。

チェックイン・チェックアウトの手続きだけではなく、会計・宿泊予約管理・案内・荷物の預かり・各部屋の鍵管理など、幅広い業務があります。

また、お客様からの対応も適宜実施します。

ホテルの顔とも言える仕事のため、コミュニケーション能力はもちろんのこと、要望や質問に対応できる柔軟性や語学力、マナーなど幅広い能力が総合的に求められます。

コンシェルジュ

お客様からの要望に対応する仕事です。

フロントとは別の業務にされている場合が多く、宅配便の受付・食事の予約・タクシーの手配など、お客様の要望に合わせて対応します。

フロントではホテル内と業務することに対し、コンシェルジュは、ホテル以外の手配を整える点が特徴です。

お客様の要望を理解し、適切な場所と連携をとる協調性やコミュニケーション能力が求められます。

海外からのお客様との意思疎通が必要な場合もあるため、語学力も求められるでしょう。

ハウスキーピング

部屋を清潔に整える仕事です。

客室内の清掃はもちろんのこと、ベッドメイキングや備品の補充・整頓、ごみの処理など、お客様が室内で快適に過ごせるよう総合的に働きます。

お客様と直接関わる機会はありませんが、顧客満足度を大きく左右する仕事です。

また、お客様がホテルにチェックインするまでに業務を完結する必要があります。

丁寧さだけではなく、スピーディーさも求められます。

ルームサービス

お客様の電話で伝えられた要望に応える仕事です。

各種備品や、料理やドリンクを客室まで運びます。

コース料理をルームサービスとして提供しているホテルもあるため、その場合やセッティングや、料理の説明も行います。

また、食事以外にはネイル・マッサージなど美容サービスを提供しているホテルもあります。

ネイリストやボディケアなど専門的な資格を取得している方は、転職の際に役立つ場合があります。

宴会スタッフ

ホテルは、宿泊だけが目的の施設ではなく、パーティーや催し物等を開催する場所でもあります。

その場合は、パーティーや披露宴等の会場設営や企画相談、サービス提供します。

催された会が成功するよう主催者とともにゲストが満足できるよう準備します。

その他

ホテルの仕事は、ホテル内のサービススタッフだけではありません。

営業やマーケティング、広報、管理部門など幅広い業務があります。

直接お客様とのやりとりをすることは少ないですが、ホテルの運営を支える重要な役割と言えます。

【ホテル業界の転職における志望動機】なぜ志望動機が大切なのか

転職するにあたって、志望動機は職務経歴より重要です。

スムーズに転職を進めるには、書類選考を通過し、面接試験に進まなければなりません。

異なる業種からの転職や、ホテル業界からの転職など、ある程度の人が入れ替わるため、求人も見つけやすいでしょう。

しかし、ホテルによって人気や倍率は大きく異なります。

高倍率となる人気な求人もあり、志望動機が採決の合否を決めることも増えるでしょう。

採用担当者は、志望動機を通して応募者が自社で働く熱意や、会社にどのように貢献して、自社の成長につなげるかといった点を確認します。

使いまわせるありふれた志望動機では、熱意や貢献度は伝わらず、逆に印象を悪くする結果につながります。

この企業を選んだ理由や、自分の能力・スキル・経験が入社後にどのように貢献するかなど、好印象を与える魅力的な志望動機を記載すると採用に近付きます。

【ホテル業界の転職における志望動機】志望動機を書くうえでのポイント

志望動機はありきたりな汎用性のある文章ではなく、応募者のやる気や企業にどのような貢献ができるか、活かせるスキル・能力など、自分のことをどれだけ魅力的に感じるような文章にすることが重要です。

しかし、これから記載しようとすると記載する内容が思い浮かばないと悩む方もいるでしょう。

志望動機を記載するうえで、大切なポイントは下記の4点です。

大切なポイント
  • なぜホテル業界を選んだのか
  • 「この企業で働きたい」と熱意を感じさせる
  • 自身の強みを分析し記載する
  • 志望動機に紐づいた自己PRを考案する

なぜホテル業界を選んだのか

好印象を与える志望動機を記載するためには、なぜホテル業界を選択したのか明記することが重要です。

仕事の選択肢はいろいろあり、業界も多くの種類であふれています。

数ある業界の中からホテル業界を選択した理由が採用担当者に伝わるよう明確に記載しましょう。

理由を伝えるポイントとしては、ホテル業界ならではの特徴を入れ込むことが重要です。

接客業で働きたいというのは、ホテル業界でなくても実現できるため不適切な内容です。

ホテル業界だからこそ実現できることを記載すると具体的な内容になるでしょう。

例を挙げると、「よりお客様に満足してもらえる接客の仕事をしたい」「お客様に非日常を感じてもらうことのできるようなサービスを提供して、満足してもらいたい」などホテル業界に焦点を当てた理由を選ぶと良いでしょう。

「この企業で働きたい」と熱意を感じさせる

ホテル業界を選択した理由を明記した次は、なぜこの企業に就職したいのかを伝えます。

ホテル業界の中でも、企業の選択肢は数多くあります。

企業によって理念や特徴、力を入れている点は異なります。

採用されるホテルによっては配属される部署・業務も異なるでしょう。

ホテルからホテルの転職で同じ役職・業務をする部署に配属されても仕事の詳細は異なるでしょう。

企業によってさまざまな違いがあります。

そのため、就職する企業の理念や力を入れている点、強みなどを情報収集し、得た情報を活用して志望動機を考えましょう。

企業独自の強みや理念に触れることで、就職を希望している熱意ややる気が採用担当者に伝わるでしょう。

自身の強みを分析し記載する

ホテル業界を選択した理由や、転職を希望する企業について記載が終わったら、自分の強みやアピールを明確に記載することが大切です。

今までの職歴・成果など、どのような職場で経験や学びを得たか、スキルを培ったか志望動機に盛り込むと採用担当者に伝わりやすいでしょう。

経歴や経験を相手が理解することで、「このような業務を任せられる」「このポジションとして戦力になる」など採用担当者が就職後のイメージを持つことに繋がります。

また、「海外留学で日常会話がスムーズに行える」や、「ホテルのコンシェルジュとしてさまざまな国の人の要望を聞き、対応した」など具体的なエピソードを用いて経験や能力を伝えるのも効果的です。

企業の理念や目標を達成するための能力や行動力を持つ人材だと好印象を与えられます。

志望動機に紐づいた自己PRを考案する

志望動機に紐づいた自己PRを記載するには、今まで明確にした「志望動機」と「自己PR」をかけ合わせて内容をまとめることが重要です。

書き始めは、結論である志望理由を記載します。

転職を志望する根拠を中盤で書き、説得力を持たせます。

ここに前職のエピソードや功績、資格・スキルを添えると自分という人材が相手に伝わりやすくなります。

締めに就職後にどのような活躍ができるか記載します。

例を挙げると、「大学時代での留学経験を活かしてコンシェルジュとして、国内のお客様だけではなく、海外からいらしたお客様が安心してくつろげるよう丁寧なサービスを提供します」や、「前職でさまざまな国のお客様と関わり、ホスピタリティあふれるサービスを提供してきました。

その経験を活かし、お客様が満足できるサービスを提供できるよう努めます」など、記載すると良いでしょう。

採用担当者に伝えたい内容を印象付けることで熱意が伝わり、好印象を与えられます。

【ホテル業界の転職における志望動機】主な志望動機の例を紹介

志望動機は、採用担当者が知りたい内容や、NG例を踏まえて作成することが重要です。

具体的な例文を見ることで、自分が何を記載するか見えてくるでしょう。

志望動機を記載するうえで重要なのは、模倣するのではなく、自分の言葉にすることで、内容が伝わりやすくなります。

例文の転用は避け、自分はどういった経験や能力を有する人間で、企業にどのようなプラス効果を与えるかが伝わることで内定に近付くでしょう。

また、履歴書の志望動機欄に記載できる文章量は限られています。

たくさん盛り込みたくなりますが、採用担当者が知りたい内容に厳選しましょう。

ここでは志望動機の例を紹介します。

志望動機を記載する参考にしてください。

転職の例文テンプレート

  • 貴社のサービスを通じて、日本文化の良さを外国人観光客に広めていきたいと考えています。

    大学生活中にオーストラリアに留学しています。

    留学の中で、日本文化を紹介したときに、オーストラリアの友人が日本文化に興味を持ち、その後、日本に留学に来てくれました。

    この時に、日本文化を積極的に発信する大切さを学びました。

    貴社は、日本文化を意識した建物で、ホテル内でも日本文化を感じられます。

    フロントスタッフとして案内しながら海外のお客様対応で貢献し、顧客満足度を高めたいです。

  • これまで5年間、〇〇ホテルでフロントスタッフとして勤務してきました。

    さまざまなお客様と対応し、接客に携わることが好きだと実感しています。

    自身の語学力を活用してさまざまなお客様の役に立ちたいと考え転職を希望しました。

    貴社のホテルは多くの観光地にあり、海外からのお客様も多くいらっしゃるため、今よりも語学力を活かせると感じています。

    英語だけでなく、フランス語とドイツ語も話せるため、さまざまな外国のお客様のご要望に応えられると思います。

  • 今まで飲食業界で接客業をしていました。

    もっと多くの人を喜ばせたいと感じ、あらゆる世代や国のお客様の接客ができるホテル業界への転職を希望しました。

    飲食業界でさまざまなお客様との関わりの中で臨機応変な対応には自信があるため、さまざまなお客様に満足してもらえるようなサービスを積極的にして参りたいと考えております。

  • おもてなしを通じてお客様に幸せな時間をお届けしたいと考え、貴社に転職を希望しました。

    貴社は、日本を代表する老舗ホテルであり、幅広い方から長く愛されているホテルです。

    時代の流れを取り入れながら利用されるお客様が満足できる姿勢を取り続けており、私もその一員としてホスピタリティあふれるサービス提供をし、多くのお客様の満足度に繋げたいです。

    今までイベント業界で働いており、そこでさまざまな企画を立案・実施していました。

    前職での経験を活用し、お客様に楽しい時間をお届けできるよう企画の立案・実施していきたいと考えます。

【ホテル業界の転職における志望動機】志望動機のNG例

志望動機を正直に記載することは大切です。

しかし、中には志望動機として適していない内容もあります。

志望動機に関する不適切な内容をまとめています。

これまで紹介した内容を踏まえて志望動機を記載する際に誤って記載していないか確認にお役立てください。

待遇や休日など自分の都合が多い内容

「自分の時間を増やしたい」、「ホテルが自宅から近いため通いやすい」「前職より収入が良く安定している」、「休暇制度が充実し、年休取得率も高い」など、志望動機に給料や待遇、労働条件など自分の都合ばかり記載すると、採用担当者は、仕事よりプライベートを優先しており、仕事に対して消極的な人物であると感じてしまいます。

また、入社後により好条件な環境が見つかれば退職をためらわず、離職してしまうと採用担当者が捉えられる場合もあり、悪印象を与えかねません。

また、事実であっても、「前職のここが嫌であった」「自分が求めるようなお客様へのサービスが提供できる職場環境では無かったため転職を希望した」など採用担当者がネガティブに感じる内容は記載しないよう注意しましょう。

採用担当者は、職場に貢献し、発展につながる人材を求めています。

そのため、「この企業で活躍したい」と前向きでエネルギーに満ち溢れたポジティブな人材を採用したいと考えます。

採用担当者がこのような人材と一緒に働きたいと感じる文章を考えましょう。

ネガティブな書き方ではなく、「職員一丸となってホスピタリティあふれるサービスを提供しているこの企業で働きたい」「外国人の方も安心して過ごせるよう社員が自分から外国語を学び合う職場風土で一緒に研鑽を重ねたい」などポジティブに転換して志望動機を記載し、待遇面に関しては、書類選考を突破し、面接選考で具体的なエピソードとともに触れるようにすると良いでしょう。

抽象的な内容

抽象的な内容は、志望動機に記載しないようにしましょう。

汎用性の高い文章は、複数の企業の書類選考を同時に受ける場合には便利です。

そのため、志望動機のベースとして活用するのは問題ありません。

しかし、ベースそのままで提出してしまうと転職する熱意が採用担当者に伝わりません。

インターネットなどで見つけた例文をそのまま使用するのも不適切です。

例文を転用していると採用担当者が気付く可能性や、書類選考から採用面接に進んだときに採用後の具体的な活躍イメージなどが伝えられず、「この企業で働きたい」という熱意が伝わりません。

また、抽象的な内容は「どこの企業でもいい」、「複数申し込んでいる内のひとつ」などと採用担当者が感じ、採用が遠のいてしまいます。

「企業理念に共感した」、「精一杯努力をしていきたい」「安定しているから大企業で働きたい」などどこでも当てはまる抽象的な内容は不適切です。

ホテル業界のトレンドや、さまざまな企業が取り組んでいる内容、力を入れている点など情報収集し、転職を決意した経緯や、入職後の自分の目標、組織にどのような貢献を与えられるか自分の言葉で記載することで、唯一無二のオリジナル性のある具体的な志望動機になります。

そのためには、ホテル業界や企業についての情報収集、自分の能力や経験、成果について深堀することが重要です。

しっかりと分析し、採用担当者が魅力的に感じる志望動機を記載しましょう。

受け身な志望動機

「語学スキルを向上したいと考えた」、「礼儀作法をスキルアップできると考えた」といった志望動機は、転職希望者が成長を企業側に任せていると感じる内容です。

自分の能力・経験を活かして「留学経験を活かして外国のお客様が安心できるコミュニケーションを行いたい」、「臨機応変な対応力に自信があるためお客様の要望に寄り添って顧客満足につなげたい」など、自分が転職先に良い影響を与え、企業の成長・発展につなげたいという意欲が採用担当者に伝わるようにしましょう。

採用担当者は、社員の能力開発を目的に採用するのではなく、自社が発展・成長するためによりよい人材を確保したいと考えていることを忘れないようにしましょう。

【ホテル業界の転職における志望動機】まとめ

ホテル業界に転職を考える方が、円滑に就職活動が進められるよう解説しました。

転職活動を始めるに当たって、なぜホテル業界に転職をしようと考えたのか、この企業に入社したいと決断した理由を深堀しましょう。

トレンドや企業案内、ホームページを活用し、その企業が大切にしていることや、力に入れておくことを理解しておくことが重要です。

また、入社後に自分が企業に貢献できるポイントを洗い出しましょう。

自分の経験・スキル・強み・成果は何か自己分析し、転職先でどのように能力を発揮できるのか、プラス効果を与えるかを考えることが大切です。

採用担当者は、「自社の利益」、「入社後に与える業務」を考えて採用します。

そのため、企業理念や大切にしていること、力を入れている点に自分の経験・スキル・強みがどのような影響を与えるかを意識して志望動機と自己PRに結びつけると、採用担当者が興味を惹き、自社で活躍して欲しい人材だと感じられるでしょう。

また、記載する内容は、他の企業でも活用できるような汎用性の高い文章ではなく、転職先に特化したオリジナリティのある文章になるように工夫すると良いでしょう。

ネガティブな内容や、自己都合による志望動機は、環境次第で退職する人物といったイメージを相手に与えるため不適切ですので注意しましょう。

今回は、志望動機の例やNG例もまとめているのでぜひ参考にし、よりよい転職活動ができるよう志望動機作りに活用してください。

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