保育士から異業種・未経験職種に転職!退職理由の伝え方や自己PRのコツなどを紹介!

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「保育士から別の業種へキャリアチェンジしたい。」、

「自分自身の成長のため、新しい分野に挑戦したい。」などといった思いを持つ保育士の方も多いのではないでしょうか?

だけど、「何から始めたら良いか分からない。」、

「転職面接ってどんなこと聞かれるの?」という不安を抱えている方も多いはず。

本記事を読んでいただければ、そんな不安も解消され、自信を持って転職活動に取り組めるでしょう。

目次目次を全て表示する

【保育士からの転職】異業種への転職理由ランキング

保育士から異業種へ転職する人は意外にも多くいます。

参考までに、東京都が調査した「令和4年東京都保育士実態調査」では、78.7%の保育士が「今後も保育士として働き続けたい」という回答をしたものの、19.4%の保育士は「今後は保育士を辞め、保育士以外の職種で働きたい」と回答しました。

他の職種よりも給与水準が低く、労働時間の長さや肉体的な辛さを感じやすいため、転職を検討する人が多いようです。

以下は、同調査による保育士退職意向の理由を、ランキングにしたものです。

順位

退職以降の理由

割合

1

給与が安い

61.6%

2

仕事量が多い

54.0%

3

労働時間が長い

35.4%

4

職場の人間関係

30.1%

5

他業種への興味

28.9%

6

職業適性に対する不安

24.3%

7

保護者対応の大変さ

22.1%

8

健康上の理由(体力含む)

21.8%

9

子育て・家事

19.8%

10

自身の昇格等キャリアアップが見通せない

16.7%

11

妊娠・出産

11.9%

12

保育所や法人の保育理念に共感できなかった

8.8%

13

結婚

8.4%

14

家族の事情(介護等)

4.3%

15

転居

4.0%

16

配偶者の意向

1.6%

17

その他

14.1%

出典:https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/shikaku/r4hoikushichousa.files/0R4houkokusyogaiyou.pdf

【保育士からの転職】異業種でおすすめの職種

保育士は常に児童に目を配り、先の先まで考えて行動しています。

そのため、異業種でも役に立つスキルはたくさんあるはずです。

ここからは、保育士が異業種に転職をする際のおすすめの職種についてご紹介します。

保育士ならではの素質が活かせる職種なので、まだ転職先選びを検討中の人はぜひ参考にしてください。

営業職

営業はとにかくマルチタスクで仕事量が多い職業です。

さらに、商談で外に出ることが多く、肉体的にも疲労を感じやすいです。

未経験からの転職者は、その仕事量の多さに精神的な負担を感じてリタイヤしてしまう人もいます。

しかし、保育士の経験がある人は仕事量の多さも行動量が多いことも共通する部分があるため、負担が少ないのではないでしょうか。

また、保育士は園児だけでなく保護者への対応力も養われる仕事です。

ときには理不尽なことを言われてしまうこともあり、相手の機嫌を損ねないようなコミュニケーション能力も必要です。

営業職も同様で、個人営業でも法人営業でも、顧客から理不尽なクレームを受けてしまうこともあります。

きついシーンでも強いメンタルとコミュニケーション力があれば、精神的な負担を感じすぎずに仕事にのぞめるでしょう。

保育士時代に養った対応力は、営業活動をするなかできっと役に立つはずです。

事務

事務の仕事は、基本的に一日中オフィスまたは在宅でのデスクワークを中心とします。

そのため、保育士の仕事に肉体的な疲労を感じて退職をした人におすすめです。

残業は0ではありませんが、繁忙期でない限りは定時退社ができる会社が多く、プライベートの時間も充実させることができるでしょう。

また、入社の条件はとくになく、パソコンの基礎的なシステム(Excelなど)が使えれば問題ないでしょう。

介護

介護業界は幼児教育と共通する部分が多い業界です。

デイサービスなどでは一つの施設に十数名の利用者が過ごしていることがあり、少数のスタッフで一人ひとりの利用者に目を配らなければなりません。

この点は保育士が複数名の園児に対する姿勢と似ています。

また、介護の仕事は運動量が多く、ある程度フィジカルが強くないとつとまりません。

保育士の仕事も一日中動いていることが多いので、前職で培ったものが活かせるのではないでしょうか。

販売

販売の仕事は、保育園での保護者対応のスキルが活かせるはずです。

一日に何人ものお客様を接客する必要があるため、保育士として養った対人スキルは面接でも重宝されるのではないでしょうか。

また、販売職の中でもとくにおすすめなのが、子供服ショップや子供向け雑貨店などです。

お客様のほとんどは子供のいるママ・パパ世代なので、保育園で対応していた保護者と同世代であることが大半。

さらに、お子様も一緒に来店されることが多いため、保育士として身につけたことが十分に役に立つはずです。

【保育士からの転職】保育士資格を活かせる転職先

保育士から異業種へ転職をする人は非常に多いですが、保育士資格を活かしてキャリアアップする人ももちろんいます。

ここからは、保育士の資格を活かせる転職先をご紹介します。

病院内の保育所

病院内に存在する保育所は、その病院に勤務している医師や看護師のお子さんを預かっています。

そのため、一般的な保育園よりも規模が小さいことが特徴。

一人ひとりの園児との時間をじっくり過ごしながら働きたい人におすすめです。

大手企業内の保育所

子育て支援を強化している大手企業には、企業内に保育所を設けていることがあります。

そこで働く保育士は、もちろん大手企業の社員として勤務するため、高待遇で安定した収入を得られる傾向にあります。

施設内の託児所

ショッピングモールなどの託児所にも、保育士が常駐しています。

一時的なお預かりをするシステムなので、運動会やお遊戯会などの行事ごとの準備に時間を取られることがなく、ワークライフバランスを大事に働くことができます。

ベビーシッター

ベビーシッターは、ベビーシッターの派遣事業者に登録をして好きなときに働くことができます。

依頼主の自宅に訪問をして子供を見ることが仕事なので、子供もリラックスした状態で時間を共にすることができます。

児童館

児童館は、夏休み・冬休み・放課後に小学生以上の子供を預かる施設。

子供たちは各々で宿題をしたり遊んだりと自由な時間を過ごしており、児童館スタッフはその子供たちの安全を守り、楽しませることが仕事です。

また、夏祭りやクリスマスなどのイベントを企画する児童館も多いため、保育園で経験したことが十分に活かせるのではないでしょうか。

放課後等デイサービス

放課後等デイサービスとは、障がいのある子どもたちの自立に向けてサポートする施設です。

対象の子どもは小学生から高校生までで幅広く、保育園とは大きく違った経験を積むことができます。

児童発達支援施設

児童発達支援施設は、障害のある子どもたちの療育をサポートする施設です。

先述した放課後等デイサービスと似た支援施設ですが、対象となる子どもの年齢は0〜6歳です。

保育園で向き合ってきた園児たちと同じくらいの年齢なので、今までの経験に加えて「福祉支援」という新たな分野の知識を身につけることができます。

【保育士からの転職】自己PRをうまく進める4つのステップ

保育士から未経験職種への転職を考える場合、以下のようなステップを踏んで進めると良いでしょう。

①転職先で求められるスキルや知識をリサーチする

保育士としての経験やスキルはある程度転職先でも活かせる場合もありますが、未経験職種に転職する場合は、新たなスキルや知識を身につける必要がある場合があります。

転職先で求められるスキルや知識をリサーチし、必要なスキルや知識を習得するために、勉強や資格取得などの計画を立てることが大切です。

②自分自身の強みやアピールポイントを整理する

転職先で必要とされるスキルや知識を身につけるだけでなく、自分自身の強みやアピールポイントを整理して、転職先にとって自分がどのような価値を持ち得るかをアピールすることも重要です。

自分自身の強みやアピールポイントを整理することで、面接でのアピールや履歴書の作成に役立てることができます。

③転職先の情報を収集する

転職先として興味を持った企業や職種について、情報を収集することも大切です。

企業のホームページやSNS、求人情報サイトなどから、企業の特徴や求める人物像、募集内容などを調べて、自分自身が転職先に適しているかどうかを判断することができます。

④転職エージェントの活用

保育士から未経験職種への転職は、自分自身で情報収集や転職先の選定、面接対策などを行うことが難しい場合もあります。

その場合は、転職エージェントの活用も一つの選択肢です。

転職エージェントは、自分自身が求める転職先についての情報を提供したり、アドバイスや面接対策を行ってくれることが多く、転職活動をスムーズに進めるためにも活用することができます。

【保育士からの転職】自己PRや志望動機の書き方

とくに初めて転職活動をする方の場合、自己PRや志望動機の上手な書き方に悩むことでしょう。

保育士から異業種へ転職をする際の自己PRや志望動機は、型を使って書くことをおすすめします。

この型を理解した上で、応募した企業が求めている人物像に合った自分の強みをピックアップしつつ、自己PRを記載します。

また、面接官の心に刺さりやすい自己PRと志望動機の書き方は業界別に異なるので、こちらも把握しておきましょう。

結論から書く

相手に何かを伝えるときは、結論から伝えることを意識するのがビジネスシーンでの常識でもあります。

職務経歴書の書き方も面接で面接官に伝えるときも、必ず結論を先に伝えた上で具体例や理由を伝えるように意識しましょう。

なお、この「結論から伝える」という話法をPREP法といいます。

PREP法とは

PREP法とは、以下の流れで伝える話法です。

PREP法の流れ

・Point(結論)

・Reason(理由)

・Example(具体例)

・Point(結論)

実際に伝えた時の例としては次のような流れになります。

実際に伝えた時の例 

「私が御社を志望した理由は◯◯です。(結論)/なぜなら◯◯だからです。(理由)/私は以前御社のことを◯◯で知る機会があり、その時に大変感動したことを覚えています。(具体例)/それと同時に御社に入って業務として携わりたいという気持ちが強くなりました。(結論)」

 

企業が求める人物像に合った見せ方をする

求人内容には、ほとんどの場合「求める人物」の項目が記載されています。

求める人物像例

求める人物像例

・コツコツと地道な作業ができる方

・社内外で円滑なコミュニケーションが取れる方

これらの求める人物像を確認した上で、自分の性格的な強みのどこを合致させられるかを探します。

例えば、保育士時代で養ったスキルとして「大勢の子供たちに気を配れる視野の広さ」が合ったとした場合、上記の求める人物像のなかでは「コミュニケーションが取れる」ということが一致しそうです。

大勢の人に気を配りながらコミュニケーションを取れることは、社内のチームメンバー全員に気が配れることにもつながります。

このように、企業の求めるタイプと自分の強みを合致させることができれば、自己PRはスムーズにいきます。

業種別|自己PRと志望動機の例文

ここからは業種別に自己PRと志望動機の例文をご紹介します。

職種ごとに求められているスキルや人物像のタイプが違うので、やりたい仕事に合わせて上手な自己PRと志望動機が伝えられるように準備しておきましょう。

営業職

営業職で求められる人物像としては次の3つが挙げられます。

営業職で求められる人物像

・ヒアリング力のある人

・コミュニケーション能力のある人

・論理的思考 など

これを踏まえた上での例文は以下です。

例文

私は保育士時代、たくさんの子供たちと接してきました。

しかし最も大切にしていたことは、一人一人の話を聞くということです。

子供たちはまだたどたどしい言葉ながらも、一生懸命伝えようとしてくれます。

表面的には何を言っているかわからないかもしれませんが、実は「遊びたい」だったり「こういうお遊びはしたくない」だったりと本音が眠っていることが多いのです。

それに気付ける力を養ってきたので、このスキルはヒアリング力が重要な営業職において活かせると感じております。

事務職

事務職は誰かのサポート役でもあることから、以下のような人が求められます。

事務職で求められる人物像

・人のサポートに喜びを感じられる人

・細かな部分に気付ける人

・正確性のある仕事ができる人 など

これを踏まえた上で、以下の例文のような伝え方で自己PRしてみましょう。

例文

私の強みは、細かな部分に気付ける力です。

保育士時代、大勢の子供たちと接する上で細かい部分に気付けるように目配り・気配りに注意してきました。

子供たちは遊んでいる時に危険がたくさんあります。

それを大人が気づいてあげられないと、重大な事故に繋がる可能性もあります。

そのため、保育士として責任感を持ちつつ細心の注意を払って業務に取り組んできました。

事務職は全く違う仕事内容ではありますが、細かな数字やスケジュール調整など小さなリスクに気づけないと務まらない仕事だと感じているので、私のスキルが存分に行かせるのではないかと考えております。

サービス系職種

販売や接客業などのサービス系職種は、コミュニケーション能力を中心に以下のようなスキルが求められます。

サービス系職種で求められる人物像

・コミュニケーション能力のある人

・正しい言葉遣い、マナーが備わっている人 など

なお、実際に求人には「体力」について言及することはコンプライアンス的にNGとされているため書かれていませんが、立ち仕事で体を動かすことも多いのでアピールポイントにもなるでしょう。

例文

私の強みはフィジカル的に強い点です。

保育士はとにかく一日中動き回る仕事でした。

3歳児クラスだったので、一番動く子供たちを20名一度にみていたのですが、遊んでお洋服を汚してしまったり転んでしまったりと、とにかくいろんな子のところを行き来していました。

販売職とは結びつかないかもしれませんが、動きながら正確な仕事をするという保育士時代に養ったスキルは十分に活かせると感じております。

【保育士からの転職】退職理由の書き方

保育士から異業種へ転職をお考えの方は、退職理由によって書き方に迷うことでしょう。

とくに、ネガティブな理由の場合はどこまで本音を伝えれば良いか、判断基準がわからない人が多いと思います。

こちらの章では、退職理由がポジティブかネガティブかによってどういう書き方にするべきか、それぞれ解説します。

ポジティブな理由の場合

ポジティブな理由は、「スキルアップのため」「ビジネススキルを身につけて収入を上げたい」などです。

この場合の退職理由は、そのまま答えても悪い印象はありません。

次のような伝え方でまとめてみましょう。

例文

「保育士として◯年間従事して参りましたが、自分の可能性を広げたいという思いで転職を志しました。」

「単刀直入にお伝えしてしまうと、年収をアップさせたいという思いがあったからです。

御社の営業職は段階的にキャリアアップできる制度とのことで、営業未経験の私が始めるにはとても良い環境だと感じました。」

ネガティブな理由の場合

ネガティブな理由の場合は、ネガティブ理由をポジティブに転換する伝え方がおすすめです。

例えば、以下のような伝え方に転換してみましょう。

ネガティブ理由:残業時間が多くて退職した

残業時間が多くて退職した場合の例文

ポジティブに転換した言い方:とてもやりがいのある仕事ではありましたが、私は自分のキャリアアップのためにもプライベートな時間を使って学びたいので、ワークライフバランスを重視して働きたいという思いがありました。

ネガティブな理由がある場合は「なぜその理由にネガティブを感じているのか?それを解決した場合どのようなポジティブになるのか?」を伝えられるようなイメージを持って伝えましょう

【保育士からの転職】面接でよく聞かれる質問とは?

保育士から未経験の職種や業種に転職する場合、面接でよく聞かれる質問とそれに対する回答例、そして重要ポイントを紹介します。

①自己PRに関する質問&回答例

保育士からの転職における、自己PRに関する質問例と回答例、そして重要ポイントについて説明します。

【質問例】

1.あなたの強みを教えてください。

2.自己PRをお願いします。

3.なぜあなたが適任なのか教えてください。

【回答例】

1.私はコミュニケーション能力が高く、人と接することが得意です。

保育士として、子どもたちとのコミュニケーションや保護者との関係構築に力を入れてきました。

この力を生かし、新しい職場でも円滑なコミュニケーションを図り、チームワークを発揮できると考えています。

2.私は人との接点を大切にするタイプです。

保育士として、子どもたちとの信頼関係を築き、保護者とも円滑なコミュニケーションを図ってきました。

また、細かな観察力と柔軟性にも自信があります。

新しい職場でも、これらのスキルを活かし、貢献できることを期待しています。

3.私は自分自身を常に向上させようとする向上心があり、コツコツと努力を重ねることが得意です。

保育士としての経験を通じ、自分自身を成長させるために、セミナーや研修などの機会を積極的に利用してきました。

新しい職場でも、このような姿勢で挑み、仕事に取り組みたいと思っています。

重要ポイント

・自己PRでは、自分の強みやスキルを明確に伝えることが大切です。

保育士としての経験を生かす点や、未経験の職種でも活躍できるスキルをアピールすると良いでしょう。

・また、自己PRだけでなく、具体的なエピソードや実績を交えて説明すると、説得力が増します。

さらに、相手の立場に立って考え、どのような価値を提供できるかを意識すると、より効果的なPRができます。

・どのような職種でも求められるスキルや姿勢をアピールすると良いでしょう。

例えば、コミュニケーション能力や向上心、柔軟性などは、様々な職種で求められるスキルです。

②転職した理由に関する質問&回答例

保育士からの転職における、転職した理由に関する質問例と回答例、そして重要ポイントについて説明します。

【質問例】

1.なぜ保育士から転職を考えたのですか?

2.なぜこの業種・職種を選んだのですか?

3.保育士からこの職種に転職するにあたって、何か特別な準備や勉強などはしましたか?

【回答例】

1.私は保育士として長年働いてきましたが、今後のキャリアアップや自己成長のために、異業種へのチャレンジを考えた結果、転職を決意しました。

また、自分自身の能力やスキルをさらに活かせる新たな環境で働きたいという思いもありました。

2.私は今後のキャリアアップに向け、新しいスキルを身につけ、幅広い知識や経験を積んでいくことが重要だと考え、この業種・職種を選びました。

また、自分自身が興味を持っている分野でもあり、今後のキャリアにつながると考えたため、転職先として選択しました。

3.はい、転職を決意した後は、その職種に必要なスキルや知識を習得するため、自己学習を行いました。

また、業界の動向や、企業の特徴を調べ、その職種に求められる能力やスキルを把握し、自分自身がどのように貢献できるかを考えるように努めました。

さらに、業界や職種についての情報収集や、専門書やWebサイトなどからの学習を行い、自分自身のスキルアップを目指しました。

重要ポイント

・転職理由については、過去の不満や文句を述べるのではなく、ポジティブな方向性や成長のための挑戦をアピールすることが重要です。

・現在の職場についての否定的な言葉は避け、むしろ現在の職場で得たスキルや経験を活かして新しい職場で活躍したいという前向きな姿勢を示すと良いでしょう。

・自己分析やキャリアプランを踏まえ、今後のキャリアについての明確なビジョンを持っていることをアピールすると、転職理由に対する理解が深まりやすくなるでしょう。

③志望動機に関する質問&回答例

保育士からの転職における、志望動機に関する質問例と回答例、重要ポイントを紹介します。

【質問例】

1.なぜこの職種・業種を選んだのですか?

2.なぜ当社(企業名)に興味を持ったのですか?

3.当社に応募した理由について教えてください。

【回答例】

1.私は保育士としての経験を通じて、子どもたちを支援することにやりがいを感じ、人々の役に立つことが自分の使命だと考えています。

そのため、新しい職種でも、人々をサポートすることができるという観点で選択しました。

また、この職種には自己成長やキャリアアップの機会が多いという点も魅力的だと感じました。

2.当社には、私が持つスキルや経験を活かすことができる仕事があると感じ、また、社員が働きやすい環境づくりに注力していることに共感しました。

また、当社は業界のリーディングカンパニーであり、その成長力や将来性にも魅力を感じました。

3.当社は、私が希望するキャリアパスを描く上で、理想的な職場環境であると感じました。

特に、当社は従業員の成長を支援する研修やキャリアアップ制度が整っており、私の成長にとって必要な環境が整っていると思います。

また、当社の事業内容やビジョンに共感し、この会社で働くことで自分自身の成長だけでなく、社会に貢献できると考えました。

重要ポイント

・志望動機は、企業・職種に応募する前に熟考しておく必要があります。

自分自身のキャリアプランや将来のビジョンに合わせて、企業・職種を選ぶことが大切です。

・転職理由について、前職での不満や人間関係のトラブルなど、ネガティブな理由を述べるのは避けましょう。

前向きな理由を持って転職を決意したことを伝えるようにしましょう。

・転職前には、志望する業界・職種について十分なリサーチを行い、その魅力や自分自身が持っているスキルや経験を活かせる点を考えましょう。

それをしっかりとアピールすることが重要です。

④前職に関する質問

保育士からの転職において、前職に関する質問はよく行われます。

以下に質問例と回答例、重要ポイントをまとめました。

【質問例】

1.保育士という職業にやりがいを感じていたと思いますが、なぜ転職を考えたのですか?

2.前職の保育士としての経験をどのように今後の仕事に生かしたいと思っていますか?

3.保育士という職業から異業種への転職を考えた理由を教えてください。

【回答例】

1.前職の保育士としての経験を大切にしているため、もっと幅広い視野で子どもたちを支援したいと考え、転職を考えました。

2.保育士としての経験を活かすために、今回応募した職種とも共通する部分があります。

例えば、コミュニケーション能力や協調性などは、保育士として働いていた際に磨かれたスキルであり、今後も活かしていきたいと思っています。

3.保育士という職業はやりがいのある仕事でしたが、自分自身が成長していくためには、別の職種に挑戦したいと思ったのが転職を考えるきっかけでした。

重要ポイント

・前職の保育士としての経験をどう活かせるかを明確にすることが大切です。

・転職を考える理由を、ポジティブな理由にして明確に伝えることが大切です。

・また、転職を考える際に、自分自身の成長やキャリアアップのために新しい職種に挑戦するという前向きな姿勢もアピールすることができます。

⑤将来のビジョンに関する質問

保育士からの転職における将来のビジョンに関する質問例と回答例、そして重要ポイントについて説明します。

【質問例】

1.将来的にどのようなキャリアを築きたいと考えていますか?

2.転職後の5年後、10年後のビジョンはありますか?

3.今後のキャリアアップのために、どのようなスキル・経験を身につけたいと考えていますか?

【回答例】

1.将来的には、自分の興味や能力を活かせる分野で、リーダーシップを発揮しながら組織を牽引することができる立場に就きたいと考えています。

2.転職後の5年後には、会社に貢献できる人材として、専門性を深めつつマネジメントスキルも身につけ、部門のリーダーとして活躍したいと考えています。

10年後には、より大きな視野で企業の経営戦略を立てるポジションに就き、組織の成長に貢献したいと思っています。

3.今後は、新しい業界・職種での経験を積むことで、幅広い知識とスキルを身につけたいと考えています。

具体的には、ビジネススキルやマーケティングスキル、プロジェクトマネジメント能力などを身につけ、より高度な業務にも対応できるようにしたいと思っています。

重要ポイント

将来のビジョンに関する質問では、自分が目指すキャリアパスや成長したいスキル・経験について具体的に語ることが重要です。

また、転職先の企業に合わせた回答を準備することも大切です。

企業のビジョンや文化と自分のビジョンを合わせることで、両者の関心を一致させ、採用につながる可能性が高まります。

最後に、将来のビジョンを語る際には、現状の自分自身についても客観的に把握し、その上で自分が目指すキャリアパスを考えることが重要です。

【保育士からの転職】自己PR&志望動機NG例

今までは自己PRと志望動機の上手な例文をご紹介してきましたが、NG例についても再度確認しておきましょう。

自己PRのNG例

自己PRでNGとされていることについては以下のようなことです。

自己PRでのNG例

・抽象的すぎる内容…自分の強みが理解できていないと思われてしまう

・活かせることが伝えられていない…会社に入社して役に立つ部分がわかりにくい

なお、自己PRについては自己分析をしてみることをおすすめします。

自己分析をすれば自分の強みを具体的に言語化して理解することができるので、自己PRがうまくいきます。

志望動機のNG例

志望動機でNGとされていることは、応募先企業にとってマイナスになるようなことです。

例えば以下のような内容です。

志望動機でのNG例

・ネガティブな退職理由をそのまま話す…入社してもすぐ辞めてしまうのではないかと思われる

・なぜその企業なのかがわからない動機…同業界ならどこでも良いのかと思われてしまう

【保育士からの転職】転職のメリット・デメリット

次に、保育士から未経験職種・業種へ転職するメリット・デメリットについて説明します。

保育士は専門的な職業であることに変わりありませんが、仕事内容は多岐にわたるとても忙しい仕事なので、様々なことが学べたことでしょう。

それを活かせるメリットがありつつも、ビジネススキルが不十分なこともあり、苦労することも少なくありません。

具体的にどのようなメリット・デメリットがあるのか、順を追って説明します。

保育士からの転職メリット

保育士から未経験職種・業種へ転職するメリットには、以下のようなものがあります。

新しい環境で自己成長ができる

保育士としての経験やスキルは活かしながら、新しい挑戦ができることが魅力です。

未経験の職種や業種で働くことで、新しい環境や仕事に取り組むことができます。

新しいことに挑戦することで自己成長が促され、能力やスキルを高めることができます。

経験・知識の幅を広げることができる

保育士としての経験・知識に加え、新しい職種・業種での経験・知識を得ることができます。

多角的な視点で物事を見ることができるようになり、幅広いスキルを身につけることができます。

他業種での経験・スキルが活かせる

保育士の経験やスキルは、コミュニケーション能力や人間関係構築力、問題解決力、忍耐力など、多岐にわたります。

これらのスキルは他の職種・業種でも必要とされるものであり、活かすことができます。

新しい人脈を築くことができる

異業種に転職することで、新しい人脈を築くことができます。

これは、今後のキャリアアップやビジネスチャンスを広げることにもつながります。

とくに人脈が広がりやすい職種が営業職で、たくさんの取引先とかかわることができます。

給与アップの可能性がある

転職をすることで、今までの給与から大幅にアップする可能性があります。

保育士資格が活かせる業界に転職をするなら、スキルや経験が考慮されて今までよりも高い収入を得ることが期待できます。

また、異業種に未経験で転職する場合でも、平均給与が高い職種なら年収が大幅に上がるでしょう。

とくに営業職などはインセンティブで大きく稼げる可能性もあり、今までの倍以上の年収を期待することもできます。

キャリアアップのチャンスがある

異業種に転職することで、自分のキャリアプランを広げることができます。

今までは保育園だけがキャリアのフィールドだったとしても、これから転職をすれば様々な業界や企業に出会うことができます。

一般企業は取引先とのつながりを複数持っていることが多いので、自分が所属する企業以外の業界に目を向けることもできるでしょう。

社会に存在する様々な業界とかかわりを持つことで、かなり視野を広げることができます。

保育士からの転職デメリット

保育士から未経験職種・業種へ転職する際のデメリットとしては、以下のようなものが考えられます。

給与面の不安定性

未経験職種・業種への転職では、資格や経験が活かせないため、給与が低くなる場合があります。

また、業種によってはボーナス制度や残業代などの待遇が異なるため、収入面での不安定性が生じる可能性があります。

スキル不足の問題

未経験職種・業種への転職では、必要なスキルや知識が全く異なる場合があります。

そのため、職場で必要な業務に対してスキル不足を感じることがあるかもしれません。

新しい職場で必要なスキルや知識を身につけるために、時間や労力を費やす必要があります。

職場環境の適応

保育士は、子どもたちと一緒に働くことが多く、比較的身体的にも精神的にも負担がかかります。

一方で、未経験職種・業種への転職先では、職場環境が全く異なる可能性があります。

職場の雰囲気や人間関係、働き方などに適応する必要があります。

経験値のリセット

保育士としての経験やスキルは、未経験職種・業種への転職では活かすことができない場合があります。

そのため、新しい職場での経験値はゼロからスタートとなるため、経験値を積むために時間がかかるかもしれません。

以上のように、保育士から未経験職種・業種へ転職する際には、デメリットもあることを念頭に置き、リスクを把握した上で転職活動を進めることが大切です。

まとめ

保育士から未経験の職種・業種への転職は、新しいキャリアを開拓するチャンスですが、いくつかの留意点もあります。

まず、転職先の業界や職種についてしっかりと調べ、自分自身のスキルや経験をどう活かせるかを考えることが大切です。

また、自分が転職したいと思う理由や目標を明確にし、それを伝えられるように準備しておくことも必要です。

面接では、自己PRや志望動機、前職の経験などについて質問されることが多いため、それらについての回答をしっかりと考え、練習することが重要です。

また、転職先でのキャリアプランについても考え、面接でアピールすることが望ましいでしょう。

一方で、未経験の職種・業種に転職する場合、スキルや知識不足によるハードルが高いというデメリットがあります。

そのため、転職前に自己啓発や研修などを行うことで、新しい職種や業界に対する知識やスキルを身につけることが必要です。

転職先でのキャリアアップも、保育士からの未経験職種への転職の場合はやや厳しいと言われていますが、自分自身の努力や熱意、成果を上げることでキャリアアップにつなげることができます。

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