住宅営業の自己PRの書き方伝授!企業に求められる自己PRを作ろう!

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はじめに

就職や転職活動で、必ずと言って良いほど目にする問いかけの1つが、自己PRです。

名称だけを見ると、とにかく自己分析を深めて自身の長所をアピールすれば良いように思えますが、実はそれだけだと不十分と言えるでしょう。

自己PRでは、まず働くうえで求められる要素や、企業がどういった答えを期待しているかを把握し、それを軸としてアピールポイントを考えることが重要なのです。

今回は、顧客に理想の住宅を提供する住宅営業職に着目し、求められるスキルや、自己PRを作成する際のポイントについて解説します。

【住宅営業の自己PR作成のコツ伝授!】自己PRの重要性

自己PRが就職活動において、特に重要視される理由は、企業に対して積極的にアピールできる数少ない機会であるためです。

面接は、面接官が問いかけた質問に答える形式が基本となっているため、受動的な傾向が強く、返答の方向性もある程度限定されてしまいます。

一方で、自己PRは自身から企業への能動的なアピールが可能であり、フォーカスするポイントも自由に選択することが可能です。

そのため、自発性や個性が色濃く出ることになり、選考において特に重要なものとみなされています。

なお、多くの選考では面接の前に書類選考を受けなくてはいけません。

書類選考では、履歴書や職務経歴書を提出することになりますが、そこでもやはり自己PRは重視されます。

文字だけでも、十分にアピールできる自己PRを考えておく必要があるでしょう。

【住宅営業の自己PR作成のコツ伝授!】住宅営業で求められるスキル

自己PRで書くべき内容について考える際、軸となるのはその職業に何が求められているかです。

自己PRはあくまで就職活動の一環であり、その内容が就職後にどう活かされるかが重要なポイントになります。

そのため、仕事で求められるスキルを中心に自己PRを組み立てることで、自身が企業に必要な人材だと認識してもらえます。

反対にアピールポイントの軸がずれていれば、たとえ高い能力や華々しい実績をアピールしても、なかなか採用にはつながりません。

ここからは住宅営業で、どんなスキルが求められているのかを確認していきましょう。

傾聴能力

住宅営業は顧客に適切な住宅を提案する職業であり、そのためには顧客が何を求めているか把握しなくてはいけません。

顧客との会話を通して、適切な情報をヒアリングする際に重要となるのが、この傾聴能力です。

傾聴能力とは会話の中から話の要旨や、顧客が言葉にしない潜在的なニーズを把握するスキルであり、この能力を養うことで、ヒアリングの効率や提案の精度が高まります。

また、会話をスムーズに進め、相手に話してもらいやすい雰囲気を作るためのコミュニケーションスキルも、一部この傾聴能力に含まれます。

住宅営業においては、ただ相手の話を受動的に聞くだけでなく、傾聴能力を発揮しつつ能動的に意見を引き出す姿勢が重要です。

傾聴能力は無意識に発揮しているケースも多いため、他己分析などを通して自覚する場合もあるでしょう。

論理的思考力

論理的思考力は仕事以外でも、さまざまな場面で活用されるスキルです。

その言葉が示す範囲は広いですが、住宅営業においては情報を適切に分析し、そこから新たな仮説を組み立てる能力と言い換えられるでしょう。

住宅営業においては傾聴能力を使ってヒアリングした内容から、顧客のニーズやウォンツを読み取るためにこの分析力が重要になってきます。

また、顧客のニーズに適合した住宅を提案するためには、仮説の構築能力が用いられます。

一方で、顧客との関係や業務内容にだけ目を向けていると、たとえ論理的な思考をもっていても、仕事にはなかなか役立てられません。

十分に論理的思考能力を活かすためには、住宅や関係する知識だけでなく、さまざまな情報を日頃から収集し、引き出しの数を増やすことが大切なのです。

表現力

住宅営業はヒアリングをもとに構築した仮説を顧客に提案し、契約を得るのが基本的な業務のフローです。

そして提案段階において、非常に重要な意味をもつスキルが表現力です。

このスキルは、顧客に対するプレゼンテーション能力と言い換えられるでしょう。

たとえ正確な分析と適切な仮説の構築ができていても、提案段階でそのメリットや魅力を伝えられない場合は、契約という成果にはつながらないでしょう。

相手に提案の魅力を理解し、信頼を得て契約してもらうために、表現力は非常に重要なスキルなのです。

なお、プレゼンテーションに必要なのは、話のうまさだけではありません。

事前の住宅の情報や顧客の状況をしっかりリサーチし、提案の内容理解を助けるための資料を準備しておくことも大切です。

自己学習能力

最後にご紹介するスキルは、自己学習能力です。

住宅営業はそれぞれ異なるニーズやウォンツを抱えた顧客に対して、臨機応変な対応が求められます。

場合によっては今までのメソッドが通じない顧客に出会い、失敗を経験することもあるでしょう。

また、適切な提案を行うためには、日々進歩する建築や住宅業界に関する情報をキャッチしなくてはいけません。

そのため、自身に何が足りないかを把握したうえで、知識やスキルの習得に対して積極的に動く、自己学習能力が重要になってくるのです。

アンテナを高く保ち積極的に知識や情報を吸収することは、論理的思考力の向上にもつながります。

普段から自身の能力に対して客観的な視点をもち、常に能動的に学ぶ姿勢を保つことで、ここまでご紹介してきたさまざまなスキルはよりいっそう力を発揮するでしょう。

【住宅営業の自己PR作成のコツ伝授!】住宅営業の自己PR作成のポイント

住宅営業に求められるスキルを把握したあとは、押さえておくべきポイントや適切な構成を確認し、実践的な自己PRの書き方を学んでいきましょう。

同じ内容に言及する場合でも、きちんとした構成に則ることで、理解のしやすさや説得力は大きく変わります。

また、文章を書きながら内容を考えるのではなく、しっかりと構成を決めてから作成に着手することで、よりクオリティの高い自己PRが完成します。

今回ピックアップした3つのポイントをしっかり考えてから、自己PR作成に進んでください。

アピールポイントを決める

まずは自己PRを作成する前に、アピールポイントを決定しましょう。

このアピールポイントは自己PRの軸となる部分であるため、あいまいなまま作成を始めてはいけません。

アピールポイントを決める際のコツは、先ほどご紹介したものを始めとする住宅営業で求められるスキルの中から、自身に備わっていると感じるものを選ぶことです。

適切なアピールポイントが見つからない場合は、企業研究や自己分析が不足している可能性もあります。

特に、自身がもっているスキルに関してはなかなか自覚しにくい場合もあるため、さまざまな自己分析手法を試し、第三者に意見を聞く他己分析も活用すると良いでしょう。

なお、自己PRはのちの選考過程で言及されることも多く、嘘や矛盾はばれてしまいます。

必ず、自身に備わっている強みをアピールしてください。

アピールポイントの根拠となる具体例を考える

アピールポイントを決定したあとは、そこに説得力を付加するための具体例を考えます。

自身の経験の中から、アピールポイントとして定めた強みが発揮されたエピソードを探し出し、簡潔に提示しましょう。

エピソードの中に当時の課題・自身の考えと行動・結果といった一連の流れを盛り込むことで、アピールポイントに説得力をもたせられます。

この段階における注意点は、エピソードを効果的に伝えるための工夫を考えることです。

身内にしかわからないような人名の使用は避け、難しい用語は適宜平易な単語に置き換えると良いでしょう。

また、売り上げなどの具体的な数字を出すことで、成果の程度が相手に伝わりやすくなります。

アピールポイントに関連するエピソードを書き出し、そこからもっとも適切なものを選んでください。

住宅営業で自分がどんな活躍をできるかについて書く

最後は入社後の活躍について、具体的なイメージを提示しましょう。

アピールポイントは現在の自身のスキルであり、エピソードは過去の経験でしたが、ここでは未来に目が向いています。

極端な話をすれば、どれほど過去に素晴らしい経歴があっても、入社後の活躍が期待できなければ採用する意味はありません。

反対に入社後の明確なビジョンを描き、自身の強みをどう活用するかしっかり考えていることが伝われば、採用するべき人材であることを印象づけられるでしょう。

この際に重要なのは、アピールポイントや具体例との一貫性をもたせ、自身が決定した強みを活かした活躍のビジョンを伝えることです。

また、入社後について明確なビジョンを描くためには、現場レベルの業務内容を知るためにも、念入りな企業研究が必要になります。

【住宅営業の自己PR作成のコツ伝授!】住宅営業の自己PRの例文

最後は実際に住宅営業向けに自己PRを作成した際の、例文をご紹介します。

例文はあくまで一例であり、そのまま使用できるわけではありません。

しかし、自己PRとして形になった状態を見ると、ここまで解説してきた内容をあらためて復習することにも役立つでしょう。

今回は、アピールポイントがそれぞれ異なる4つの例文をご用意しました。

基本の構成や書き方は先述したポイントに則っているので、自身の経験や独自の強みを当てはめて、自分だけの自己PRを作ってみてください。

傾聴能力を軸にするパターン

私の強みは相手の話を聞く傾聴力です。

この傾聴力は、現職の不動産賃貸物件のカウンターセールスで発揮されています。

カウンターセールスではお客様が口に出す直接的な要望を聞くだけでなく、潜在的なニーズや現状の不満、今後のライフプランといったさまざまなポイントを会話から感じ取らなくてはいけません。

そのため、お客様の表情や仕草など些細な部分にも着目しながら、積極的に話を聞くように心掛けています。

その結果、お客様自身も気づいていなかったニーズにもとづいた物件をご紹介することができ、社内の顧客満足度ランキングでも1位を獲得できました。

また、ヒアリングした内容をもとに住宅を提案する際には、可能な限りお客様にわかりやすく、丁寧に伝えることを心掛けています。

書類の内容に難解な部分があれば適宜補足し、自身でもあいまいな部分があれば調査してから提案したことで、お客様が理解しやすい提案をすることができました。

この傾聴能力とお客様の視点に立った気配りは、住宅営業においても顧客と接する際に役立てられると考えています。

目標達成意欲を軸にするパターン

私の長所は、高い目標達成意欲をもっていることです。

現在は商社で営業として働く中で、チームで設定されている売上目標や成約件数といったノルマを達成するだけでなく、個別に個人目標を設定しています。

この個人目標は前年度と比較して、売り上げと成約件数の130%増加を目指すというハードなものでしたが、目標設定以降3年連続で達成できました。

このような高い目標を設定しているのは、自身の目標が高ければ高いほど達成意欲がかき立てられ、活力が湧いてくる人間だからです。

また、単に高い目標を設定するだけではなく、その達成のために必要なことを調査し、知識やスキルを習得する学習意欲の高さも兼ね備えています。

日常的に目標達成とそのプロセスを意識することで、勤務中だけでなく日常生活においてもあらゆる活動が自身の成長につながりました。

このように、常に高みを目指し能動的に成長しようとする意識は、住宅営業として働くうえでも大きな成果をあげられる強みだと考えています。

社会人経験で得たスキルを活かすパターン

私は自身の頑張りが具体的な数字となってあらわれ、会社に貢献できる点に魅力を感じ、貴社の住宅営業職を希望しています。

現職のチームマネージャーは仕事内容が具体的な成果としてあらわれることが少なく、その点で物足りなさを感じていました。

また成長機会が少ないこともデメリットだと感じていたため、チームのメンバー全員で成功事例を共有し、ロールプレイを通して実践力を身につけさせるトレーニングを実施している点も、自身がさらに成長できる場として魅力的に感じています。

住宅営業は未経験ですが、これまで主に社内調整の業務を担当する中で培ったコミュニケーション能力は、顧客からのヒアリングや提案業務においても活かせると考えています。

別業種から転職してきたからこその視点や知識も、幅広い業種の企業と取り引きを行う貴社においては、独自の強みとしてアピールできるポイントです。

先輩方の仕事の姿勢を積極的に観察し、自身に足りない点を分析することで早期に戦力となることを目指したいと思います。

営業の経験を活かすパターン

私は現職であるOA機器営業で培った、関係構築力や交渉力を自身の一番の強みだと考えています。

このスキルは、新規営業先の開拓や経営層との折衝といった経験を通して、少しずつ身につけていったものです。

当初の営業成績は伸び悩んでいましたが、相手の立場から見た自身の印象を俯瞰する・商品を売るのではなく信頼関係の構築を最初の一歩と考える、といった点を意識し試行錯誤することで、現在はチームトップの売り上げとなりました。

しかし営業職として経験を積む中で「OA機器だけでなく、より幅広い提案で自身のスキルを発揮したい」と考えるようになり、これが貴社を志望したもっとも強い動機になっています。

また、既存顧客が多い貴社であれば、追加の提案力や現状の課題発掘力といったスキルを習得し、自身のさらなる成長につなげられると考えました。

関係構築と交渉に関する強みを活かして新規営業で成果をあげ、同時にOA営業としての経験を活かし、顧客のオフィス環境向上や業務上の課題解決にも積極的に関わっていきたいと考えています。

まとめ

住宅営業への就職を目指す場合、まずは企業の立場に立ちどのようなスキルや人材が求められているかを考え、自己PRを作成することが大切です。

この場合は、傾聴能力・論理的思考力・表現力・自己学習能力などを軸にすると、企業の意向とマッチした自己PRが作れるでしょう。

一方、企業が求めるものを意識しすぎて、自分の個性や長所をおろそかにしてしまうと、それも適切な自己PRとはいえません。

十分な企業研究、業界研究を重ねたうえで、そこに自己分析の結果を活用することで、より良い自己PRが生まれます。

また自己PRはアピールする内容そのものだけではなく、適切な構成や論理展開など、相手に内容を伝えやすくする工夫も重要です。

推敲を重ねてクオリティアップを目指し、万全の状態で就職活動に臨んでください。

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