キャリアプランの例文11選|面接で答えるポイントや考え方を解説

キャリアプランの例文11選|面接で答えるポイントや考え方を解説

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転職の際に必ずといってもいいほど聞かれるのが「キャリアプラン」です。

しかし、キャリアプランを聞かれても思い浮かばないといった相談はよくあります。

キャリアプランをしっかりと考えていれば、企業に入社後の働くイメージがより具体的になり、面接官に良い印象を与えられます。

そのため、転職の際はキャリアプランについてしっかりと答えられるようにしておきましょう。

本記事では、職種別にキャリアプランの例文をご紹介します。

【職種別】転職の面接で使えるキャリアプランの例文11選

キャリアプランで重要なのは、自分の希望している職種で数年後にどのような仕事をしたいかです。

逆にいえば、なぜその職種を選んだのか考えてみると、自ずと数年後の働いている姿が思い浮かんでくるでしょう。

ここでは、下記の職種別に分けてキャリアプランの例文をご紹介します。

営業系 企画系 金融系 技術系 教育系 医療・介護系 事務・管理系 研究・開発系 販売・サービス系 IT・エンジニア系 クリエイティブ系

ただし、これから紹介する内容はあくまで例であり、実際のキャリアプランは住んでいる場所や価値観によって大きく変わります。

あくまで参考程度にしてください。

営業系

私は前職は新卒入社で約3年間、食品メーカーの営業職として働いていました。

そこで培った提案力やコミュニケーション能力を活かして、御社では売上No.1の営業職になりたいと考えています。

入社後3年目までには先輩方の営業ノウハウを学び、若手社員のなかでもNo.1の売上目標を達成するのが目標です。

さらに大型案件の受注、新規顧客の獲得にも積極的に挑戦し、御社の事業拡大に貢献したいと思っています。

現在はコミュニケーション力アップのために、社会人サークルを通してさまざまな人と関わるよう意識しています。

営業職のキャリアプランでは、具体的な数値や取り組みたい案件を語ることで、キャリアプランをより具体的に伝えることが可能です。

加えて、自身が現在取り組んでいることや仕事への気持ちも伝えられるとよいでしょう。

企画系

私は自身の長所である分析力と提案力を活かして、顧客のニーズに応えた商品を作る企画職になりたいと考えています。

入社3年目までには御社のサービスの特長やターゲット層を徹底的に把握し、5年後には市場ニーズの分析、顧客の声に耳を傾け、改善までできるように成長したいです。

現在は時代のニーズやサービスの移り変わりを把握するために、自身でSNSアカウントを開設し、データの収集から分析、改善に取り組み、マーケティングへの理解を深めています。

企画職のキャリアプランでは、目標の実現に向けて現在取り組んでいることをアピールするのがポイントです。

今回の例文以外にも、企業・産業に関するニュースを読んで情報収集をしている、注目されている〇〇商品が生まれた背景を調べているといったことも、アピールするのに効果的です。

金融系

私は貴行で法人営業として、地域の中小企業を金融面からサポートしたいと考えております。

そのためには、中小企業経営者様の悩みにしっかりと向き合い、適切なアドバイスができるように、積極的に提案をしていきたいと思います。

入行して4年目までにさまざまな職種を経験し、幅広い知識を身につけ、10年後には支店長として、地方の中小企業をサポートするのに欠かせない存在となりたいです。

金融系といっても地方銀行やメガバンクでキャリアプランは大きく異なります。

そのため、自分のキャリアプランが志望している銀行で実現できるのか調べましょう。

企業研究でOB・OGがどのようなキャリアを歩んでいるのか聞いてみると具体的なイメージが湧きます。

技術系

私は顧客のニーズを満たすのを前提に、より便利なものをつくれるエンジニアになりたいと考えています。

入社して3年目までには先輩のノウハウを吸収しながら業務に励み、5年目には実際に現場で顧客へのヒアリングや提案などをする、プロジェクトリーダーを務めたいと思っています。

最終的には複数の開発工程を一人でできるフルスタックエンジニアになるために、積極的にスキルを習得していきたいです。

技術系は業界で大きな違いがあるため、まずは志望企業と自分のキャリアプランがマッチしているか企業研究で深掘りしていきましょう。

会社がどのような人材を求めていて、自分はどのような価値を提供できるのか考えておくと、キャリアプランだけではなく志望動機もスムーズに考えられえます。

教育系

私は貴社の企画部に入社し、全国の教育現場をサポートしたいと考えています。

入社3年間は貴社の業務への理解を深めるとともに、教育現場の基礎を学んでいきたいです。

さらに先輩方のノウハウを吸収し、ニーズに沿った商品を企画立案をしていくのが目標です。

現在はこの目標に向けて、大学の卒業研究では学校への訪問取材をしています。

まずは現場が抱えている課題を把握し、それに対する解決策を追求しています。

教育業界は志望する企業によって、ターゲット層がかなり異なります。

まずは志望する企業がどのようなターゲットを顧客としているのか、OG・OB訪問では、どのようなキャリアプランを考えているか聞いてみると、キャリアプランも思い浮かんでくるでしょう。

医療・介護系

私はどの症例・どの分野にもスムーズに対応できる看護師を目指しています。

呼吸器外科、救命救急科を経験して、さまざまな知識・経験を得てきました。

小児科は経験したことないものの、今までの知識と経験を活かしてスムーズに対応できる看護師になりたいです。

現在はスキルアップのために積極的にセミナーに参加して、日々知識を吸収するようにしています。

また患者様に寄り添える、信頼される看護師になりたいです。

医療の場合はスペシャリスト、ジェネラリスト、海外勤務などさまざまなキャリアプランがあります。

まずは自分の仕事への優先順位をはっきりさせると、キャリアプランも浮かんでくるでしょう。

看護師の経験がある方は、前職を踏まえてキャリアプランを考えると、より具体的に考えられます。

事務・管理系

私は部署内の生産性を高められる、処理を正確にできる事務職になりたいと考えています。

入社3年目までには先輩の指示、サポートがなくとも、基本的な業務を一人で完璧にこなせるようになりたいです。

さらに5年目には同じ部署の方とコミュニケーションをスムーズに取り、周囲の仕事もサポートしたいと考えています。

最終的には周囲と円滑に連携を取りつつ、部署内全体の生産性を上げられるような事務員になりたいです。

事務・管理系は会社に求められる人材を理解したうえで、自分はどのような価値を提供できるのか考えてみましょう。

ただ仕事をこなす視点で考えるのではなく、自分が目指しているポジションを考えるとキャリアプランも考えやすくなります。

研究・開発系

私は学生時代の研究で培った分析力と継続力を活かして、貴社の技術開発の基礎研究に務めたいです。

入社5年後には商品開発を担当することを目標に、貴社の商品への理解を深め、さまざまなことを経験していきたいと考えています。

そのためには製品メカニズムや原料への知見を深め、さらに業務の流れも経験していきたいです。

10年後にはプロジェクトリーダーとなり、問題にスムーズに対処し、チームを統括してプロジェクトを成功へと導きたいです。

研究・開発系では、取り組み続ける継続力とチームで取り組む力が求められます。

過去のエピソードを用いて、継続力をアピールしていきましょう。

また、どのようなプロジェクトリーダーを目指しているのか答えると、より具体性を持たせることが可能です。

販売・サービス系

私は前職は新卒入社したメーカー特約販売店に3年務めていました。

そこでは商品の知識を深め、お客様のニーズに沿った商品を提案し、丁寧に説明することを常に考えていました。

〇〇業界は未経験ですが、同じ販売職として前職での経験を活かし、お客様一人ひとりの悩みに寄り添いながら最適な商品を提案できる販売員になりたいです。

10年後には店長を務め、一人ひとりがやりがいを持って働き、従業員からもお客様から愛されるお店づくりを目指しています。

販売職はどの業界でも、お客様に寄り添い適切な提案をする力を求められます。

志望している企業はどのようなお店にしたいと考えているのか、ターゲット層はどこかを理解すると、キャリアプランも考えやすくなるでしょう。

企業理念や求めている人材などを把握して、方向性がマッチしているか調べておくのがポイントです。

IT・エンジニア系

私は時代の流れに柔軟に対応できるフルスタックのエンジニアになりたいです。

まずは何事にも挑戦し、フロントエンドとバックエンドの両方の開発に携わりたいと考えています。

同時にプログラミングスキルやネットワークなどのシステム構築の勉強も行い、時代の変化にスムーズに対応できるよう、日々スキルアップに努めていきたいです。

5年後にはフルスタックエンジニアとして、チームに必要不可欠な一員になるのが目標です。

IT・エンジニア業界は時代の流れが早く、臨機応変に対応できる人材が求められます。

また、一人ひとりに求められる役割も増えています。

それらを押さえて、キャリアプランを考えてみるとよいでしょう。

クリエイティブ系

私は見た人に大きなインパクトを与えられるデザインを生み出すデザイナーになりたいと考えています。

入社後は先輩方のデザインのノウハウを吸収しながら、5年目までにはチーフデザイナーを目指しています。

リーダーとしてチームを率いながら、プロジェクトを進行していくのに欠かせない存在となりたいです。

クリエイティブ系といっても、コピーライターやデザイナーなどさまざまな職種があります。

まずは自分が志望する職種の一般的なキャリアを調べ、そこから自身のキャリアプランが志望企業で実現できるか考えましょう。

企業理念や求めている人材などを把握して、方向性がマッチしているか調べておくのがポイントです。

キャリアプランでNGになる例文

ここでは、キャリアプランで避けたい例文をご紹介します。

NGとなる例文は下記の3つです。

注意

・スキルだけを答える

・志望動機一貫性がない

・転職前提で話を進めようとする

それぞれのNGを押さえて、キャリアプランを完成させていきましょう。

スキルだけを答える

持っているスキルだけを答えるのはNGです。

持っているスキルをその会社でどのように活用できるのか、どう活かしたいと思っているかを答えましょう。

具体的には「〇〇の資格を持っています。」とスキルだけを答えるよりも、「〇〇資格の勉強で得た知識を〇〇の形で活かせると考えています」というように、具体性をもたせましょう。

スキルを持っているのならば、上手にアピールをしないと損です。

志望動機一貫性がない

キャリアプランと志望動機はセットで考えるようにしましょう。

キャリアプランと志望動機に一貫性がないと、面接官からは「結局何がしたいのかわからない」「最終的にはうちでなにをしたいの?」と思われてしまいます。

そのため、「将来は〇〇になりたいと考えており、〇〇職を志望いたしました。」と志望動機とキャリアプランに一貫性をもたせましょう。

なお、志望動機とキャリアプランを絡めるためには、希望する企業をよく調べておく必要があります。

キャリアプランを考えれば、自ずと志望動機も浮かんでくるはずです。

転職前提で話を進めようとする

転職前提でキャリアプランを考えるのはNGです。

スキルアップを目的に会社に入る方もいますが、企業からすれば少しでも長く働いてくれる方を採用したいと考えています。

そのため、転職前提で話を進めると採用はされません。

自分の志望する企業がどのような人材を求めていて、自身のキャリアプランを実現できるか企業研究で確認しましょう。

キャリアプランを考える5つのコツ

キャリアプランは転職の際に必ずといっていいほど聞かれる質問ではあるものの、的確に答えられない方もいるでしょう。

そこで、下記のコツを抑えることでスムーズに考えられるようになります。

過去を振り返る 将来のビジョンを明確にする 現実可能な働き方について考える OB・OG訪問でアドバイスをもらう プロの専門家に頼る

それぞれのコツを詳しくご紹介します。

過去を振り返る

まずは過去を振り返ってみましょう。

そもそもなぜ転職をしようと思ったのか、前職で働いているときにどのような違和感を感じたのかを深掘りしていくと、次の仕事に求めていることが自然と思い浮かんでくるはずです。

例として、「仕事に追われすぎてプライベートが疎かになった」というのが転職したいきっかけならば、次の仕事ではプライベートも大事にできる働き方が理想でしょう。

また、「前職は自分に向いていなかった」となった場合は、なぜその仕事が向いていないと思ったのか考えてみましょう。

職場、働き方、業界のどこに不満を感じて転職をしたいと思ったのか考えてみると、仕事に求めている要素が浮き彫りになり、キャリアプランも考えやすくなります。

将来のビジョンを明確にする

キャリアプランを考える際のポイントとして、逆算思考が挙げられます。

将来のビジョンを明確にして、そこから実現するためのキャリアを考えていきます。

例えば、10年後にはマネージャーとして統括する立場になりたいなどのビジョンがあるとしましょう。

そこから10年後にマネージャーになるために何が必要かを考えていくと、「2年後までには◯◯の学習をする、4年目には〇〇を経験する」過程を具体的に考えられるようになります。

最終的なゴールを決めて、そこから何が必要なのかを逆算してみると、具体的なキャリアプランも浮かんでくるでしょう。

ただし、キャリアプランが浅い20代前半の場合は、長期的なキャリアプランを考えるのは難しい方も多いと思います。

その場合は、実際にその企業で働いている上司をモデルにして考えてみるのがおすすめです。

現実可能な働き方について考える

キャリアプランが現実離れしている内容にならないようにしましょう。

◯年後は社長になる目標は極端な例ですが、「もっとこうなりたい」「これよりも良いプランがあるはずだ」といったように、試行錯誤しがちです。

長いキャリアのなかで、常に100%の力を出し続けることは難しく、環境の変化で描いていたキャリアプランと大きく変わるケースもあります。

はじめから完璧を目指そうとせず、70%の長期的なキャリアプランを立てていきましょう。

また、常に最悪な結果を想定する必要はありませんが、失敗する可能性もあると含めて考えるれば余裕を持てます。

OB・OG訪問でアドバイスをもらう

すでに入社したい企業が決まっている場合は、OB・OG訪問でアドバイスを貰うのがおすすめです。

OB・OG訪問をすることでより具体的な内部情報を把握できるため、企業へ入社した後のイメージをより具体的に思い浮かべられます。

OB・OG訪問の際は下記の質問を聞いておくと、キャリアプランを考えるうえで役立ちます。

将来の夢 このキャリアで実現したいこと 今後のキャリア 理想の働き方ができているか 仕事をするうえでの価値観 仕事で大事にしていること この会社を選んだ理由 もし自分が転職をするとしたら何を軸に転職先を決めるか

キャリアプランを考えるうえで、OB・OG訪問は新たなヒントを提供してくれます。

また、キャリアプランが考えやすくなるだけではなく、自分がしたいことは本当にその企業で実現できるのかもわかるようになります。

プロの専門家に頼る

キャリアプランを自分で考えるのが難しい場合は、プロの専門家に頼るのも1つの手段です。

プロの専門家は何名もの転職に携わっているため、適切なアドバイスをしてくれます。

そのため、自分のキャリアプランを言語化するのが難しい場合は相談してみるのがよいでしょう。

ただし、プロの専門家に頼る=丸投げをするわけではありません。

専門家は、あなた自身の仕事の価値観、将来設計、理想の働き方などをもとにアドバイスをします。

また、わからないことがあれば、答えを見つけるようにアドバイスをしながら一緒に探していきます。

プロの専門家に頼る際は、丸投げではなく、アドバイスを貰う認識で依頼しましょう。

キャリアプランの例文を答える3つのポイント

キャリアプランの例文を答えるポイントは、下記の3つです。

ポイント

明確な計画を伝える

提供できる価値を明確にする

志望職種ごとにアピール方法を変える

ここでは、それぞれのポイントをみていきましょう。

明確な計画を伝える

まずは、明確な計画を伝えるようにしましょう。

遠回しに計画を伝えると「結局何がやりたいのかわからない」となりかねません。

キャリアプランだけではなく、志望動機にも同じことがいえますが、面接で重要なのは具体性をもたせることです。

具体性をもたせるためには、まず明確な計画を伝えるようにしましょう。

提供できる価値を明確にする

面接官に「この人を採用したい」と思われるためには、自分には提供できる価値があると伝えることが重要です。

例として、エンジニアになりたいのであれば、あなたは会社がおこなっている業務にどのように貢献できるのかを答える必要があります。

過去にエンジニアの経験がある場合は、どのように活かすのか、経験がない場合は人間性や自分の長所をアピールしていきましょう。

何も価値を提供できない状態で、会社から採用したいと思ってもらうのは困難です。

志望職種ごとにアピール方法を変える

応募する職種によって、アピール方法は大きく異なります。

具体的には、事務職であれば正確性、営業であればコミュニケーション力、マーケティングであれば論理的思考力や共感力などが挙げられます。

志望職種ごとにアピール方法を変えて、面接官に刺さる内容を考えましょう。

転職を成功させるには明確なキャリアプランが必要

本記事では、キャリアプランの例文を用いて、NG例やポイントをご紹介しました。

キャリアプランは面接対策だけではなく、自身のキャリアを考えるうえで欠かせない重要なものです。

自身のキャリアプランが志望する企業で実現できなければ、ミスマッチを起こしてしまいます。

また、自身のキャリアプランをしっかりと伝えられれば、希望の仕事に配属される可能性も高くなります。

キャリアプランを考えるのは時間がかかるものの、将来のためにしっかりと時間をかけて考えていきましょう。

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