【例文あり】ガクチカから学んだことの答え方は?企業の意図と答え方のコツを徹底解説!

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はじめに

就活における書類選考や面接では、「ガクチカから学んだこと」を尋ねられる場合があります。

単にガクチカを聞かれているのとは異なるため、採用担当者が何を聞きたがっているのか意図を掴みかねている人も多いでしょう。

本記事からわかるのは、ガクチカやそこから学んだことを聞かれる理由や伝える際のポイント、伝わりやすい構成や注意点、例文などです。

ガクチカから学んだことの答え方について把握したいという人は、ぜひ一度読んでみてください。

【ガクチカから学んだこと】ガクチカとは

就職活動を始めたばかりの人は、そもそもガクチカとは何か、どんなことを書いたら良いのかわからず悩んでいるという場合も多いでしょう。

就活におけるガクチカとは「学生時代に力を入れたこと」を略した用語です。

自分が学生の間にどのようなことに打ち込んだのか、なぜそれをがんばろうと思ったのかなどを文章にまとめて採用担当者に伝えます。

昨今の就活では、ESや面接で必ずといって良いほどよく聞かれる質問です。

従って、自己分析をしっかりと行って適したエピソードを選ぶなど、企業に合わせた対策をしておく必要があります。

必ずしも華やかな経歴が必要なわけではありませんが、他の就活生と内容が被りやすい質問でもあるため独自性を出すには工夫が重要です。

【ガクチカから学んだこと】ガクチカから学んだことを聞かれる理由

ガクチカはいわゆる経験・体験のエピソードのことですが、ガクチカから学んだことは、それよりも一歩深く踏み出した就活生自身の内面に切り込む質問です。

採用担当者は、就活生がガクチカの経験を通して学んだことを聞き、その経験をどのように活かして成長したのかというエピソードを聞いています。

そして、それをどう活用するつもりなのかを知ろうとしているのです。

つまり、エピソードの捉え方から経験への意味付け、学び取る力などを見られていることになります。

そして、ガクチカに関する学生時代の行動は、入社後どのように活躍して成長してくれるのかの判断材料です。

具体的なエピソードは、その就活生が社内で活躍する様子を想起するために重要な役割を果たします。

【ガクチカから学んだこと】企業がガクチカを聞く理由

そもそも、なぜ企業はガクチカという形で就活生の経験を聞くのでしょうか。

企業は別に就活生の思い出話を聞きたいのではなく、質問をするからには必ず何らかの意図があります。

質問の意図を確認し、適切な答え方について考えてみましょう。

企業がガクチカを聞く理由
・就活生の価値観を知るため
・熱意を知るため
・企業と就活生のマッチ度を知るため

就活生の価値観を知るため

企業がガクチカを聞くのは、就活生が持つ価値観について知りたいと考えているからです。

ガクチカではどのような理由でどんな経験に打ち込んだか、いかなる課題にどう立ち向かったかを述べます。

そのため、就活生の考えるやりがいや、困難に立ち向かうためのモチベーションの根源が見えてくるのです。

業務は常に順調に進むとは限らず、自分の手で困難な局面に立ち向かい解決しなければならない場面も少なくありません。

そのようなときに、モチベーションを落とすことなく維持できる方法がわかっていれば、その人材には仕事を任せやすいと考えられます。

そのため、企業は就活生からガクチカを聞き、その就活生の価値観からモチベーションの根源を探ろうとしているのです。

熱意を知るため

企業がガクチカを聞くのは、就活生に熱意が備わっているかを知るためです。

どんな企業も、熱心に働く気がない人材は歓迎していません。

企業はその業務を積極的に進め、売上に貢献してくれるようなやる気のある人材を求めています。

従って、ガクチカでは積極的に熱意をアピールすると良いでしょう。

しかし、単に「私には熱意があります」とだけ述べても説得力はありません。

ガクチカでの経験を述べながら、それをいかにまじめに長い間がんばったか、途中で諦めなかったかを強調すると熱意が伝わりやすくなります。

そこから学んだことを業務にどう活用するかというポイントも、企業研究で知ったその企業の実際の業務とうまく結び付けることで熱意のアピールになるでしょう。

企業と就活生のマッチ度を知るため

企業がガクチカを聞くのは、自社と就活生とのマッチ度を確認するためです。

実際の業務内容や、企業が掲げる企業理念と就活生の思い描いている姿がマッチしているかを判断しようとしています。

そのため、ガクチカを考える際は自己分析のみならず企業研究も重要です。

就活生が述べたガクチカや、そこから学んだ内容が企業が求める人材像から離れすぎてしまうと、企業はその人材と自社は合わないと判断してしまいます。

また、その企業に対する調査が不十分であることが伺える場合、そもそも本当に入社する気があると認めてもらえません。

自分と企業との相性の良さをアピールするためには、ガクチカの内容を企業に合わせることが重要だと言えるでしょう。

【ガクチカから学んだこと】ガクチカから学んだことを伝える際のポイント

では、ガクチカから学んだことについて伝える際は何に気をつけるべきなのでしょうか。

実際の文章について考える前に、ガクチカから学んだことを伝えるためのポイントを3つ紹介します。

これらのポイントと自分の実際の経験をもとに、文章にする前の要点を書き出してみましょう。

ガクチカから学んだことを伝える際のポイント
・具体的に述べる
・入社後の姿に繋げる
・自分の価値観を大切にする

具体的に述べる

ガクチカとして多くの人が考える経験は限られているため、カテゴリーが同じになりがちです。

そのため、何らかの形で差別化を図り他の就活生とは異なる独自性を持たせる必要があります。

ほかの就活生と差別化を図るために、できるだけ具体的にエピソードを描写しつつ、自分ならではの学びを伝えましょう。

たとえば「飲食店でアルバイトをした」という経験は、多くの人が共通して持っている可能性が高いですが、そこからどのような経験をしたか、何を学んだかといった細部は異なる場合がほとんどです。

そういった、他者とは被らない自分独自の経験や学びを具体的に述べることで独自性を持たせやすくなります。

「○○という経験をした」「○○といった課題があった」「解決して○○という学びを得られた」という内容をなるべく具体的に話しましょう。

入社後の姿につなげる

ガクチカから学んだことを伝える際は、実際の業務内容をもとに入社後の姿につなげるようにしましょう。

企業が知りたいのは、その人材が自社にどのような影響をもたらしてくれるかでもあるため、ガクチカから学んだことを入社後にどう活かしていくか伝えると効果的です。

企業の立場に立ち、どのような人材が求められているか考えてエピソードや学びを選択します。

企業研究によって求める人材像を把握するほか、OB訪問などで実際に働いている先輩社員の方の姿や人柄を見て適切な人物像を掴みましょう。

それらの情報をもとに、入社後自分がどうなりたいか、数年後にどうなっていたいかなどをイメージしつつ、ガクチカから学んだことを活かせる場面を考えると思い付きやすいです。

自分の価値観を大切にする

ガクチカから学んだことを伝える際は、企業の求める人材像に合わせるだけでなく自分自身の価値観を大切にしましょう。

内定がどうしても欲しいがために、つい企業側に寄せすぎた文章を作ってしまう人が多いです。

しかし、ガクチカから学んだこととその活かし方には、その人独自の価値観や外側からはわからない性格が見て取れるものです。

企業としても、その独自の価値観や性格について知りたいと考えこの質問をしているため、まずは自分の感じたことを大切にしましょう。

企業に寄せすぎた内容で内定をもらっても、その後実際に入社してから現状との乖離が起きミスマッチに苦しむ可能性が高いです。

自分と合った企業に入社するためにも自分の価値観を押さえ、それを企業側に理解してもらうことが大切になります。

【ガクチカから学んだこと】ガクチカから学んだことを伝える構成

ガクチカから学んだことを伝えるためには、わかりやすい構成にすることが大切です。

結論を述べて体験談や具体例を描写し、実際に学んだことをどう業務につなげるかという順で文章を構成しましょう。

具体的な内容については以下のとおりです。

ガクチカから学んだことを伝える構成
①結論から述べる
②体験談・具体例を述べる
③学んだことをどう次に繋げるか述べる

①結論から述べる

冒頭では「ガクチカから学んだこと」の結論を述べましょう。

結論から始めることでこれから何について話すかが明確になり、採用担当者に話が伝わりやすくなります。

自分自身も最初に何を述べたかがわかっていれば、途中で脱線することなく話を進めていけるようになるため便利です。

結論に関してはそこまで長い文章にする必要はないため、簡潔な一文で自分がガクチカから何を学んだかを説明しましょう。

むしろ、ここで長々と説明に入ってしまうと、相手から見ても何を言いたいのかわかりにくくなってしまいます。

場合によっては、「話が長い人」「論理的に話せない人」と判断されかねません。

採用担当者に理解してもらうためにも、自分で話の芯を持ち続けるためにも冒頭は短い一文での結論にするのがベストです。

②体験談・具体例を述べる

冒頭で結論を述べたら、次はその結論に至った経緯を述べましょう。

具体的にどのような経験からそれを学んだのか、実際の経験談をもとにできるだけわかりやすく伝えることが重要です。

ガクチカに打ち込むうえでどのような困難があったのか、それを解決するためには何が重要だと考えたのかなど、思考のプロセスや変遷とともに述べると具体性が上がります。

自分の価値観を反映すると同時に、他者から見ても説得力がある文章にすることが大切です。

自身にとってどれほどわかりやすいこと、明確なことであっても、他者から見て納得できない内容には説得力がなく良い結果には結び付きません。

その説得力を上げるためにも、具体例や経験談を述べて解像度を上げることが重要なのです。

③学んだことをどう次につなげるか述べる

最後に、ガクチカから学んだことをどう次に活かすかを伝えます。

「次」というのは実際に入社した後、業務を進めるにあたってどう活用するかということです。

学んだことの活用方法を、具体的な業務内容と絡めて伝えるようにしましょう。

すなわち、採用担当者に対して入社後自分がどのような働きができるのかアピールできるように工夫するのがベストです。

そのためには、きちんとその企業で行われている業務や事業について理解していなければなりません。

ここで適当なことを言ってしまうと、「あまり自社について理解していないのではないか」「マッチ度が低いのではないか」というマイナスの評価になってしまう可能性が高いです。

企業にとって自分が有用な人材だとアピールするためにも、きちんと今後のビジョンを伝えましょう。

【ガクチカから学んだこと】ガクチカから学んだことを考える際に注意すること

ガクチカから学んだことを伝える際には、注意しておかないと伝わりにくくなってしまうポイントも存在します。

書類選考にしろ面接にしろ、その文章を読む、聞くなどして受け取る相手がいると念頭に置くことが重要です。

ガクチカから学んだことを伝える際の注意点について、3つのポイントを紹介します。

ガクチカから学んだことを考える際に注意すること
・学びを伝えて終わりにしない
・抽象的な表現は控える
・専門用語は使わない

学びを伝えて終わりにしない

「ガクチカから学んだことを教えてください」という質問ではあるものの、実際に学んだ内容だけをポンと答えて終わりにしてはいけません。

この質問において企業が求めている情報は、就活生が学んだことの内容ではなく、その学びを入社後にどう活かすかという将来的なビジョンです。

同時に就活生が持つ価値観について知りたいのであって、経験や学びの内容だけを提示されても、その先がなければ「それであなたは結局何をしたいの?」という印象になってしまいます。

ガクチカから学んだことについて答える際は、学びだけを伝えて終わりにしないようにしましょう。

自分の価値観をもとにそれがどう活用できるかを考え、具体的な業務と結び付けて「提案」することが重要です。

抽象的な表現は控える

ガクチカから学んだことについて伝える際は、抽象的な表現は避けるようにしましょう。

抽象的で曖昧な表現は、言っている側以外には理解しにくく、何について伝えたいのかがわかりづらいです。

文章中の描写は具体性を重視し、数字を用いて表現するなど誰が見てもはっきりとわかる内容にすることが重要です。

特に、人によって思い浮かべるものが異なる概念に関しては定義付けを行うなど、その話の中だけでも感覚を共有できるような工夫が求められます。

相手が自分とは違う人間であることを念頭に置き、抽象的な表現を避けて具体的な言葉を使い話の伝わりやすさを意識しましょう。

ただし、説明にばかり文字数や時間を取られると、肝心の伝えたいことにまでたどり着かないためバランスを意識することが大切です。

専門用語は使わない

ガクチカから学んだことについて伝える際は、専門用語を使わないように注意しましょう。

ゼミでの研究分野や、アルバイトの業種ならではの専門用語などは、誰にでも通じる言葉ではありません。

基本的にはその分野に携わっている人同士の間でのみ通じる言葉であるため、分野に詳しくない人にはわかりにくい表現です。

そのような専門用語を乱用すると、採用担当者は言葉の意味を理解できず何が言いたいのか伝わらなくなってしまいます。

該当の分野に携わっていない人でも理解できるような表現に改め、わかりやすく伝えることを心がけましょう。

文章ができたら一度専門外の人に見てもらい、難しい言葉がないか確認してもらうとよりわかりやすい文章に改善しやすいです。

【ガクチカから学んだこと】例文4選

最後に、ガクチカから学んだことを伝えるための例文をご紹介します。

数多くあるテーマの中でも特に面接官に受けの良いテーマは、部活動・ゼミ活動・アルバイト・インターンなどです。

挙げられた例文をもとに、自分なりの経験を使って実際の文章を作成しましょう。

例文①部活動

私が学生時代に力を入れたことは、部活動におけるコミュニケーションです。
その経験の中で、私はコミュニケーションにおいて相手の話を聞くことの重要性を学びました。
部活動では、部員同士の話し合いによって練習メニューや部の運営方針について決めていました。
最初は意見の交換こそがコミュニケーションだと考えていたため、相手が話している途中で自分の意見を述べて遮ってしまうことが多く、これによって活発な意見交流ができなくなってしまったのです。
このままではダメだと考え、意識して相手の話を最後まで聞いてからレスポンスを返すようにしたところ、以前よりも活発な話し合いができるようになりました。この経験を活かし、貴社での業務中も相手の話をしっかり聞き、意見を尊重しながら働きたいと考えています。

例文②ゼミ活動

私が学生時代に力を入れたのは、ゼミでの研究活動です。
自分の興味がある分野について研究を進める中で、その分野について詳しい相手からアドバイスを受けることの大切さを学びました。
私の研究分野には先行研究が多くあり、資料が豊富であったため一見それらを読めば1人でも研究が進められるように見えます。
しかし、実際には論文や資料を読むだけでは理解できない内容があり、ゼミの教授や先輩に聞いてアドバイスをもらうことで、自分の研究がスムーズに進んだということが多くありました。
自分1人でわからないことをそのままにしてしまうよりも、きちんとその分野の先達に話を聞くことで研究を進めることが重要だと気づいたのです。
この経験を活かし、貴社での業務で任せられた仕事についても、まずはよく知っている方の話を聞いて、わからないことをその都度解決しながら進めていきたいと考えています。

例文③アルバイト

私が学生時代に力を入れたのは、飲食店でのアルバイトです。
お昼時など忙しい時間帯の業務経験から、そのようなときこそ落ち着いて行動することの大切さを学びました。
アルバイトを始めたばかりの頃は、お客様が増えて忙しくなってくるとそれだけで慌てて混乱してしまい、注文を取り違えたりお皿を落としてしまったりとミスを連発していました。
そこで、作業の合間に一旦深呼吸を挟んで落ち着く時間を作ることで、ミスを減らして忙しい時間帯でも効率良く業務を回せるようになったのです。
貴社への入社後も、繁忙期こそ慌ててしまわないように落ち着くための時間を設け、ミスなく効率的に進めていけるよう努めていきたいと考えています。

例文④インターン

私が学生時代に力を入れたことは、貴社での長期インターンです。
先輩社員の方の働き方を見せていただきながら自分でも業務をこなしていく内に、自らチャレンジすることの大切さを学びました。
インターンに入ったばかりの頃は失敗を恐れ、なかなか挑戦的な試みができず業績が奮わない状態でした。
自分ではどうしたら良いかわからず途方に暮れていたところ、配置された部署のAさんがさまざまな方法にチャレンジしては新しいやり方を開拓して業績を上げているのを見て奮起し、自分でも今までやったことのないやり方に挑戦することにしたのです。
その結果、今まで奮わなかった業績が伸び、最終的にはトップの成績を収めることができました。
私はインターンの経験から、新しいやり方にチャレンジすると道が拓けることがあるということを学びました。
貴社への入社後もこの経験にならい、さまざまなアプローチに挑戦して貴社の業績を伸ばしていきたいと考えています。

まとめ

ガクチカから学んだことについて伝えるためには、伝える相手のことを意識しながら具体的な描写を心がけることが大切です。

企業が知りたいと考えている価値観や、学んだことを入社後にどう活用するつもりなのかといったビジョンを述べるほか、質問の意図を汲むことも求められます。

ただし、企業が求める人材像に迎合しすぎると、結果的にマッチ度を下げることになるため注意が必要です。

今回ご紹介した構成をもとに、自分自身の経験と価値観を使ってガクチカから学んだことを伝えられるように準備しましょう。

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