【例文あり】同業他社転職の志望動機の書き方解説！アピール方法を紹介

「今の職場ではキャリアアップが難しい」

「同業他社へ転職したい」

「同業他社の志望動機の書き方がわからない」

このように悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

本記事では、志望動機の目的やアピールするポイントを解説します。

後半では、同業他社に転職するメリットデメリットや志望動機の例文を紹介します。

この記事を読めば、志望動機を書くコツがわかり自分の魅力をうまく伝えられるでしょう。

【同業他社へ転職の志望動機】転職で志望動機を伝える3つの目的

転職で志望動機を伝える目的は以下の3つ挙げられます。

多くの企業の中からなぜ自社を選ぶのか

1つ目の目的は、自社を選んだ理由が明確かどうかです。

企業にとって重要なのは、数多い企業の中から自社を選ぶ理由であり、自社に入社する本気度です。

応募先ならではの強みや特徴を挙げて、自身の興味関心やキャリアビジョンが合致することをアピールしましょう。

「大手企業で安定しているから」「福利厚生が良くて働きやすそう」など漠然とした理由を書いてしまうと、別の企業でもいいのでは？と思われてしまいます。

多くの企業のなかで、その企業のどのようなサービスや取り組みに魅力を感じたのかを考えましょう。

魅力に感じた部分と自分のやりたいことがどのようにつながっているのか、を具体的に説明する必要があります。

なぜその仕事をしたいのか

2つ目の目的は、その仕事をしたい理由が明確かどうかです。

同業他社の未経験職種であれば、仕事に関しては経験がないためきちんと説明できなければいけません。

自身の具体的なエピソードを盛り込んで、職種の魅力と興味がある理由を伝えましょう。

同業他社の転職でも未経験職種だと、入社しても未経験者として扱われるため注意しておきましょう。

経歴から企業へ貢献できるのか

企業に貢献できる経歴があるかどうかも志望動機で判断しています。

同業の転職では、これまでの知識やノウハウを活かせるのがメリットです。

企業としては、即戦力の人材を求めているため、経歴を重要視しています。

そのため、入社したあとどのように貢献できるのかをしっかり伝えましょう。

入社後に活躍する姿がイメージできるように、今までの実績や知識を振り返って、具体的に書くのがポイントです。

【同業他社へ転職の志望動機】志望動機を書くときにアピールする3つのポイント

志望動機を書くときにアピールするポイントは3つです。

企業研究して熱意を伝える

志望動機を書くときは、企業研究して熱意を伝えましょう。

同業他社の志望動機で大切なのは、応募企業についてしっかり理解を深めて、伝えることです。

企業情報を得るには以下の方法があります。

以上の媒体に目を通すことは当たり前の行動といえます。

集めた企業情報のなかで、企業のどこに興味をもったのかやどのような取り組みに関わりたいのかを具体的にして、応募企業でなければいけない理由を考えましょう。

企業について深く知りたいときは、内部事情や採用傾向に詳しい転職エージェントを利用してみてください。

企業研究を徹底することで、企業の理解を深めて熱意のこもった志望動機が書けるようになります。

企業が求める人材に当てはまっている

志望動機で企業が求める人材だとアピールできれば好印象を与えられます。

これまで解説してきた企業研究を徹底しておこなえば、企業が求めている人材を把握できるはずです。

次に考えることは、自分は企業が求める人材かどうかです。

企業に当てはまる人材かを知るためには、今までの経歴やスキル・能力を棚卸しする必要があります。

自身のスキルや経歴がどのような形で企業の役に立つのかを考えましょう。

同業の転職であれば、企業は即戦力として活躍してもらえると期待しています。

企業が魅力に感じる志望動機を書くためにも、自己分析をおこないスキルの棚卸しをおすすめします。

企業で貢献できることを具体的にする

志望動機を書く際には、企業で貢献できることを具体的にしておきましょう。

前提に、企業に貢献できる人材はいりません。

企業研究や企業に当てはまる人材であることがわかれば、どのように貢献できるのかを伝えることが大切です。

企業側からすると、一緒に働くイメージができるので採用につながりやすくなります。

具体的な例として以下を参考にしてください。

どのように貢献したいのかを具体的に数字を用いて説明することで、「将来を具体的にイメージできている」と好印象です。

【同業他社へ転職の志望動機】志望動機を話すときにアピールする2つのポイント

志望動機を面接の場で話すときにアピールするポイントを2つ解説します。

面接の場では必ず志望動機を聞かれます。

履歴書の内容をそのまま話しても面接官には響きません。

面接では内容以外にも注目するポイントがあるので、ぜひ参考にしてください。

経歴を含めた具体的なエピソードを答える

面接で志望動機を答える際は、経歴を含めた具体的なエピソードを意識しましょう。

面接の場では、履歴書には書ききれなかったことを話せるチャンスです。

それに加え、面接官が必ず履歴書の内容を読んでいるかもわからないため、履歴書の内容をもとに伝えましょう。

話の一貫性を持たせるためにも、履歴書に書いてある内容を正しく答えましょう。

今までの仕事で感じたことやこれから企業にどのように活躍したいのかを、具体的に答えられるとベストです。

話し方を工夫する

2つ目は、話し方を工夫することです。

社会人経験が長いと、ビジネスマナーや言葉遣いなどはできて当然と思っています。

しかし、面接で緊張してうまく話せなかったり、話の途中で「あ～」「え～」といった言葉を連発したりすると、マイナスな印象を与えます。

面接で話すときは、落ち着いていつも以上にゆっくり話すことを意識しましょう。

話の組み立て方も重要です。

面接で話すときは結論から話すように意識してください。

面接官はだらだら話されると、話に飽きてしまい聞く耳をもちません。

「私は～～なので、貴社に応募しました。

理由は～～」のように、先に応募した理由や転職したい理由を簡潔に話しましょう。

そのあとに、具体的な理由を話せると簡潔かつわかりやすくなるため、面接官にも伝わりやすくなります。

【同業他社へ転職の志望動機】同業他社へ転職したい理由4選

同業他社へ転職したい主な理由を4つ紹介します。

転職したい理由を明らかにすることにより、志望動機の内容が固まってきます。

逆に、転職理由が不明確なままだと、志望動機はうまく書けません。

もう一度、あなたが転職したい理由を明確にし、志望動機に書く内容を定めていきましょう。

仕事の幅を広げたい

1つ目の転職理由は、仕事の幅を広げたいという理由です。

同業他社の転職であれば、仕事内容や事業拡大の時期によっては、前職よりも仕事の幅を広げることが可能です。

志望動機に書く際は、「自分の強みをさらに増やしたい」「キャリアを充実させたい」のように、仕事の幅を広げたい理由を具体的に書くと熱意が伝わりやすいでしょう。

さらに、前職では仕事の幅を広げられないと判断した根拠もあると、転職する必要があることを伝えられます。

キャリアアップしたい

2つ目は、キャリアアップしたいという理由です。

同業他社の転職でキャリアアップを目的に仕事を変えたい人も多いと思います。

現職でキャリアアップが見込めないと判断した可能性もあるでしょう。

基本的に同業他社であれば即戦力としてすぐに活躍でき、今よりも高い役職を与えられることもあります。

志望動機でうまく伝えるには、「役職について社員を育てたい」「事業拡大に率先して関りたい」のように、「なぜキャリアアップをしたいのか」などの目的を明確にすると、説得力が増すでしょう。

また、転職でキャリアアップするためには、前職の自分の役割や与えられている仕事を理解しておきましょう。

給与・待遇に不満がある

3つ目は、給与や待遇に不満があるという理由です。

同業他社に転職できれば、今よりも給与が高くなるケースもありますし、待遇も向上する可能性もあります。

なぜなら、企業が違えば即戦力として高い評価を受ける可能性があるからです。

ただし、志望動機に「給与を上げたいから」などと書いてしまうと、給与アップが目的になり企業には興味がないと判断される可能性もあります。

その場合は「成果を正当に評価してもらいたい」など、仕事に関連付けましょう。

転職で給与を上げる方法として、転職エージェントを利用する方法があります。

企業へ自分から聞きにくいことでもアドバイザーを通して聞くことが可能です。

アドバイザーを通して年収交渉をおこなってもらえば、今よりも年収が上がることがあります。

しかし、絶対に上がるとは限らないため、注意しておきましょう。

安定した企業がいい

4つ目は、安定した企業がいいという理由です。

転職を考える人のなかには、今の企業の将来性が不安で、働き続けられる安定した企業に転職したいと考えている人も多いでしょう。

同業他社の転職であれば、企業の規模感や従業員の定着率で判断できるため、経験を活かしながら将来性のある企業を選べます。

志望動機で書く際は、「経営基盤が安定している環境は、長期的にキャリアを築けるので企業に長く貢献できます」のように、企業がメリットと感じる理由を意識しましょう。

【同業他社へ転職の志望動機】転職するメリット2つ

同業他社へ転職するメリットを紹介します。

同業他社へは転職しやすいことが挙げられます。

実際に同業他社へ転職したい場合のメリットを解説していきます。

即戦力として働ける

同業他社へ転職した際は、これまでの経験やスキルを活かして即戦力として働けます。

業種が同じであれば、細かいルールや仕事内容が少し異なるだけ、業務内容自体は大きく変わることがないため、今までの経験やスキルを活かして仕事に早く慣れるでしょう。

また、同業他社だと前職よりも好待遇になるケースも多く、実績が正当に評価されれば年収アップも期待できます。

転職先が決まりやすい

同業他社への転職は、未経験業種に比べると転職先が決まりやすいです。

企業側からすると経験者のほうが、定着率も高く教育コストを抑えられるため、未経験者よりも経験者を優遇したくなります。

また、転職者の目線だとすでに業界への理解もあるため、志望動機に具体性をもたせやすく、企業が魅力的に感じるようなアピールができるからです。

しかし、経験者でも前職の経験が長いと、転職先の文化や仕事の進め方が合わずに離職してしまうケースもあります。

「同業他社への転職だからどこの企業でもいいか」などと思わず、企業の文化や経営理念などに共感する企業を選びましょう。

【同業他社へ転職の志望動機】転職するデメリット2つ

同業他社への転職はデメリットもあります。

• 企業の期待が膨らみすぎる
• 異職種の場合は未経験扱いされる場合がある

デメリットを把握しておくと、本当に同業他社への転職で大丈夫なのかともう一度見つめなおせます。

転職に失敗しないために、デメリットを理解しておきましょう。

企業の期待が膨らみすぎる

前職と同じ業界、職種へ転職すれば、即戦力として期待されます。

しかし、企業の期待が膨らみすぎて、自身のスキル以上のことを求められたり、荷が重い役割や課題を与えられるかもしれません。

キャリアアップやスキルアップしたい人であれば、成長できるチャンスではあります。

そのような目的で転職していない人は、プレッシャーが大きくすぐに辞めたくなる可能性もあるでしょう。

入社後に過度なプレッシャーを背負いこまないためにも、志望動機や面接の場で自分を必要以上に大きく見せないことが大切です。

これまでの経験やスキルを振り返り、「できること」「できないこと」を明確にして、自分に見合ったアピールをするようにしましょう。

異職種の場合は未経験扱いされる場合がある

同業他社の転職でも業界が同じでも職種が未経験であれば、企業からは未経験者として扱われます。

例えば、化粧品の営業から開発部署に転職したとしても、営業のスキルが活かせることが少なく、1から教育されるでしょう。

同業だからといって企業から高い評価を必ず得られるわけではありません。

同業他社の異職種に応募するときは、業界の知識やノウハウをアピールするようにしましょう。

また、新しいことにチャレンジしたい熱意を示すことがポイントです。

スキル習得に向けて、勉強していることや行動している姿勢をアピールし、前向きさな考えを伝えましょう。

【同業他社へ転職の志望動機】転職するときの志望動機例文2つ

同業他社に転職するときの志望動機の例文を2つ挙げました。

それぞれ参考にして、自分オリジナルの志望動機を作成しましょう。

【例文1】同業種×同職種

私が貴社を志望する理由は、営業職としてサービスの拡大を実現し分析力を向上させたいと思ったからです。

現職では営業職を務めていますが、ルート営業が中心で自身の営業スキルに伸び悩んでいました。

貴社では、新規開拓の営業に現在力を入れていると拝見し、自分の営業力を飛躍的に向上できると感じました。

営業スキルをさらに向上させ、今までの営業スキルやノウハウを活かしながら、強みであるコミュニケーション能力で新規顧客の獲得に貢献できると考えました。

【例文2】同業種×異職種

私は前職で家電メーカーの販売定員をしていました。

これまでの知識を活かしながら、多くの人に家電の魅力を伝えたいと思い、貴社の営業職を志望しました。

自宅で愛用している家電製品を友人や家族にプレゼンをしていました。

これまでの家電の知識とプレゼン力を活かせるのは営業職だと考えています。

営業職は未経験ですが、入社後から経験やスキルはすぐに活かせると確信しています。

【同業他社へ転職の志望動機】現職とのトラブルを回避するための注意点3つ

現職とのトラブルを回避するための注意点を3つ挙げます。

同業他社へ転職する際に、現職は退職しなければいけません。

トラブルなく退職したいと考えてる人がほとんどだと思うので、今からトラブルを回避するための注意点を紹介していきます。

転職先を伝えなくてもOK

結論、転職先は伝えなくてもOKです。

同業他社に転職するとなれば、ライバル企業となるため知らせないほうがいいでしょう。

しかし、無理に隠す必要はありません。

仮に伝えてしまった場合、必要以上に引き留めをしてきたり、条件を良くしたりと転職できない状態になる可能性もあります。

そのため、転職先や転職を考えていることは無理に伝えなくてもいいでしょう。

職場の人に相談したいときもあると思います。

その場合は信用できる人を選んで相談しましょう。

口が軽い人に相談してしまうと、話が広まってしまう恐れがあるため、注意が必要です。

誓約書の内容を確認してからサインする

退職するときの誓約書は、内容を確認してからサインしましょう。

誓約書の内容に「競業避止義務」に関する事項があれば、注意が必要です。

競業避止義務とは、労働者が所属する（またはしていた）企業と競合に値する企業や組織に属したり、自ら会社を設立したりといった行為を禁ずる義務のことです。

参照元：エン人事のミカタ

つまり、競業避止義務の記載があるのにサインしてしまった場合、退職金の制限や損害賠償といったトラブルになりかねません。

そのため、誓約書へ署名を求められたら内容を確実に確認してください。

同業他社へ転職するなら、誓約書のサインを断ることもできます。

ただし、サインを拒否すればトラブルになる可能性もあるため、競業避止義務規定の内容を見直してもらうように相談するようにしましょう。

円満退職をする

スムーズに転職するためには、円満退職を目指しましょう。

同業他社に転職した場合、元職場仲間だった人と接点が出てくることもあります。

先述したとおり転職先のことを無理に隠す必要はありません。

聞かれたときは正直に答えて、転職する理由を伝えましょう。

ただし、企業や仕事に対する不満を述べるのではなく、キャリアアップや挑戦したいなどの前向きな理由にしてください。

理解されれば、応援してもらえることもあるでしょう。

【同業他社へ転職の志望動機】転職によくある質問

同業他社の転職によくある質問に回答していきます。

転職先が同業他社だと言わないほうがいいですか？

同業他社の場合は、言ったほうがいいでしょう。

なぜなら、業界の知識やスキルをすでに理解しており、即戦力として転職しやすいからです。

前職の企業名などは言わなくてもいいですが、前職でどのような仕事をしていたのかは具体的に伝えましょう。

転職先が似たような仕事内容の場合は、教育コストを抑えてすぐに働いてももらえると企業としてもありがたいことです。

同業の場合は転職しやすいですか？

結論、業界が前職と同じであれば転職しやすいです。

しかし、職種が異なれば未経験者として扱われることが多いため、転職を容易に考えてはいけません。

企業は即戦力になる人材を常に求めているため、業界に詳しい人であれば採用したいと思うでしょう。

面接の志望動機は履歴書と同じ内容のほうがいいですか？

一貫性を持たせるためにも、同じ内容にすべきです。

履歴書と面接で話した志望動機が異なれば、一貫性がなく面接官は不安になります。

「本当に思っていることを言っているのか」「履歴書の内容とどっちが合っている？」など、転職成功が遠ざかるため、履歴書と面接で話す内容は同じにしておきましょう。

「面接前に志望動機が変わったらどうしたらいい？」と、履歴書に書いた志望動機とは異なる理由を見つけた場合は、素直に伝えましょう。

御社のことを深く知っていくうちに、履歴書に書いてある志望動機とは別に入社したい理由がでてきました。

以上のように、前提を話したあとに志望動機を伝えると、面接官に疑問を持たれないままスムーズに面接が進むでしょう。

まとめ

結論、同業他社への転職理由は他企業との差別化が大切です。

「他の企業でもいいのでは？」と思われないために、企業研究をおこない企業の魅力を見つけるのが重要。

また、即戦力であるアピールもすると、企業はあなたを欲しくなるでしょう。

志望動機を書く際は、今回紹介した例文をもとにオリジナルの内容を盛り込んで考えてください。

最後に、同業他社の志望動機でアピールすべきポイントをおさらいします。