公務員からの転職を成功させるには?民間企業への転職の流れや企業選びのコツを徹底解説

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公務員から民間企業への転職活動をしている人の大半は、転職活動自体初めての経験でしょう。

そのため、転職成功へのステップを難しく考えてしまう人も少なくありません。

民間企業は公的機関と違って応募先の幅が広いものですから、会社選びから迷ってしまうのは当然のことです。

しかし、効率の良い転職活動の進め方さえ覚えれば、転職してキャリアアップを成功させることは十分に可能です。

今回のコラムでは、転職活動中の公務員の方に向けて、転職活動の方法からご紹介します。

また、公務員の経験を活かしたおすすめの業界や職業についてもまとめているので、ぜひ最後までお読みください。

【公務員から転職成功させるコツ】公務員の転職が難しいと言われる理由

公務員から民間企業へ転職をするのは、企業間での転職よりも難しいと言われています。

その理由としてあげられるのが、公務員という民間企業とは一味も二味も違った経歴に対する世間の認識のズレによるものです。

公的機関は組織の体質が民間企業に比べて異質であり、安定した労働環境からビジネススキル不足であるとも誤認されやすいものです。

しかし、その認識を覆すことができれば採用成功への道のりはグッと近くなるはずです。

この後ご説明する転職活動方法を知る前の事前情報として、まずは公務員の転職に対する認識を知っておきましょう。

組織の質が大きく異なるから

公務員が所属する組織は自治体の役所や警察署、消防署などの公的機関です。

現在働いていてお分かりのとおり、年功序列で規律を守る文化が根付いています。

これは自由な理念を持つ民間企業とは大きく異なる点であり、転職時に採用担当者から「うちの会社には合わないかもしれない」と思われてしまうことも少なくありません。

とくにアグレッシブな社風の営業会社やベンチャー企業は、公的機関の社風と180度違う環境です。

自分がその企業に適応できる人材であることをアピールできないと、採用担当者から採用したいと思ってもらえないのです。

スキルに幅がないと誤解されやすい

公務員は厳しい公務員試験を突破して就業するため、一定の学力やスキルを持つ人がほとんどです。

人材としては優秀なことに違いはありませんが、公的機関は所属する機関も役職も一つの分野に絞られます。

そのため、頻繁に部署異動があったり中途採用者が多い民間企業に比べて「スキルに幅がない」と誤解されやすいのです。

自分が優秀な人材であることをアピールして転職を成功させるためには、持っているスキルや経歴を存分に提示する必要があるでしょう。

【公務員から転職成功させるコツ】民間企業への転職の流れ

公務員のあなたが転職活動をしようとするとき、転職活動の第一歩である企業選びから迷うことでしょう。

自分にぴったり合った優良な企業を見つけるためには、そのルートから選択する必要があります。

以下でご紹介するのは、求人情報選びのやり方についてです。

まだ転職活動に踏み切れていない方は、とくに参考にしてください。

求人情報選び

求人情報を集める際のルートとして、主に3つの方法があります。

求人情報選び

・転職サイトに登録して自分で探す

・転職エージェントに登録してプロから紹介してもらう

・ハローワークに出向いて地元求人を紹介してもらう

全ての方法で行えば転職成功までの道のりは早まりますが、それぞれメリットやデメリットがあります。

優先順位をつける意味でそれぞれの方法を知っておきましょう。

転職サイト

転職サイトとは、サイトに会員登録をすれば誰でも簡単に求人検索ができるWebサイトで、最近ではスマホアプリもあります。

中途採用向けの転職サイトで有名なところでお伝えすると、リクルート社の「リクナビNEXT」やマイナビ社の「マイナビ転職」などです。

これらは会員登録をして自分の経歴やスキルを情報入力するところから始まります。

そしてサイト上で検索をして応募したい求人情報を見つけたら、応募ボタンをクリックすることで自分の情報が企業に送られるという仕組みです。

応募された企業は応募者の情報を確認し、次に進めたいと思った人に対して書類選考や面接の案内をします。

非常に手軽にできる方法ではありますが、情報がありすぎてどこを優先して応募したら良いかわからなくなってしまうこともあります。

自分が働きたい環境や社風を洗い出しして、優先順位をつけて行動しなければ、相性の悪い企業とマッチングしてしまう可能性もあるでしょう。

転職エージェント

転職エージェントは、会員登録をするとエージェントから求人案件を紹介してもらえる仕組みです。

基本的には会員登録後に担当のキャリアアドバイザーと面談をすることから始まります。

面談で出した転職に関する要望や希望の年収などに合わせて、キャリアアドバイザーがあなたにぴったりの案件を紹介してくれます。

また、転職エージェントからの紹介の場合、大手企業に出会える確率も高くなります。

大手企業は非公開求人という、公には出していないキャリア採用枠を設けていることがあるからです。

非公開求人は基本的に転職エージェントに多く存在し、想定年収も高いことが多くあります。

キャリアアップ転職の場合はとくにおすすめです。

ハローワーク

ハローワークは、地元のハローワークに出向いて地元の求人を紹介してもらえる仕組みです。

大手転職サイトや転職エージェントでは掲載されていない、地元の小さな企業まで取り揃えていることが特徴です。

地域密着型の企業や、自宅から近い企業を探したい人におすすめです。

ただし、ハローワークで公開している情報は、転職サイトや転職エージェントに掲載されている求人情報に比べると圧倒的に少ないことがデメリットです。

求人票に掲載されている情報は、給与や福利厚生、休日などの待遇面のみです。

転職サイトのように社員インタビューや社内の様子を写した写真はありませんので、社風が全くわからない状態で応募することになります。

職場環境を重視して転職先を決めたい人にとってはリスクのある転職方法と言えるでしょう。

【公務員から転職成功させるコツ】公務員と会社員の平均年収の差

公務員から民間企業の会社員として転職をする際、気になることは年収や将来的な安定性でしょう。

公務員は低い初任給からスタートすることが多いものの、退職金制度で老後の心配がほとんどないというメリットもあります。

一方の会社員は、会社によって高い基本給やインセンティブ制度などで高収入を目指せる可能性もありますが、超大手企業でない限りは将来も保証された生活を得ることは難しいでしょう。

ここからご説明するのは、公務員と会社員の平均年収の差についてです。

お金は自身の人生を潤わすために重要なものですから、しっかりと判断した上で転職活動に踏み切りましょう。

公務員の平均年収

総務省が調査した「第5表 職種別職員の平均給与額」によると、一般行政職の平均給与月額は315,093円でした。

これを年収に換算すると、3,781,116円となります。

民間企業の会社員の平均給与(後述)に比べると少ないことはお分かりでしょう。

もちろん、公務員でも研究員や大学教育職など年収の高い職種もありますが、役所勤務などの場合は会社員の方が高収入を目指せる確率が高いわけです。

ただし、公務員の場合は退職金が約2,000万円と高いため、生涯で得られる収入を考慮すると公務員の方が安心です。

会社員はキャリアの幅が広く、大手に転職をしたり独立したりすればそれ以上に得られる可能性はありますが、安定思考から抜けられない場合は公務員を続けた方が無難かもしれません。

会社員の平均年収

国税庁による「令和2年分 民間給与実態統計調査」によると、会社員の平均給与額は約433万円であることがわかりました。

先述した公務員の平均年収に比べると圧倒的に高いことがわかります。

なお、会社員の場合は公務員に比べると同じ年代でも年収にかなりの差が出やすいことが特徴です。

20代後半でも、大手商社マンで年収1,000万円の人もいれば、ベンチャー企業の営業マンで年収400万円に満たない人もいます。

入る会社次第で年収に大きく差が出るため、いかに転職活動を慎重に行わなければならないかお分かりでしょう。

【公務員から転職成功させるコツ】まずは自己分析をしよう

公務員から民間企業へ転職をする際、求人情報探しと同時にやっておきたいことが自己分析です。

自己分析を行えば自分の強みや弱みが理解できるようになり、行きたい業界や向いている職業の傾向も見えてきます。

自己分析で自己理解を深めておかないと、自分に合わない企業を選択してしまい、転職に失敗してしまう可能性も出てくるでしょう。

そうならないために、自己分析をして改めて自分を見つめ直してみましょう。

自己分析とは

自己分析とは、文字通り自分を分析することです。

自分のタイプを言語化することで、転職活動をより強固なものに仕上げる目的があります。

自己分析の方法として手軽なのは、大手転職サイトなどで無料公開している自己分析ツールを利用することです。

オンライン上で用意された質問に回答するだけで自己分析結果がわかるので、難しいことを考えずに自己理解を深めることができます。

また、具体的に自己分析をしたい場合は自分で作成してみるのもおすすめです。

やり方は「【転職成功】自己分析とは!超簡単にできるやり方から本格的な方法まで徹底解説」のコラムで解説しているので、こちらもぜひご覧ください。

自己分析のメリット

自分の性格的な強みや弱点、志向性などを客観的に見ることで、自分の社会的価値を分析できるメリットがあります。

自分の価値を知ることで、転職活動において最も重要な面接の場で具体的な自己アピールをすることができます。

また、応募先企業に迷っている人にもおすすめです。

自分の志向性を知ることで、自分に本当に合った職場環境が見えてくるからです。

民間企業でキャリアアップしていくためには、主体性を持って自分の発想で物事を進めていかなければなりません。

そのためには、やはり自分が一番のびのびとできる環境で働くことが大切です。

相性の良い会社を選ぶためにも、自己分析は必ずやっておきたい事項です。

【公務員から転職成功させるコツ】キャリアプランを考えよう

公務員からの転職を成功させるためには、優良な企業と出会うことをゴールにしてはいけません。

その先のキャリアプランまで綿密に考えて、長期的に成長できる道筋を立てながら人生におけるキャリアのゴールを決めることが本当の成功です。

転職先選びは自分が豊かな人生を送るための手段に過ぎません。

長期的な目線でプランを考えて転職活動にのぞむことで、入社後もやりがいを感じながら成長できることでしょう。

キャリアプランとは

キャリアプランとは、文字通りキャリア(仕事)における長期的なプラン(計画)を立てたものです。

しかし、純粋にキャリアに特化したプランを立てるだけではなく、前提として「豊かな人生を歩めるか」という壮大なテーマのもと作成する必要があります。

仕事は自分の人生を豊かにするための手段に過ぎませんので、どのような人生を歩みたいかでキャリアプランが決まってきます。

キャリアプランの作り方

キャリアプランに載せる内容としては、以下のような内容が代表的です。

キャリアプランの作り方

・やりたい仕事

・なりたい役職

・いつまに成し遂げたいか

・目標とする年収

・目標を達成するために何をすべきか

これらを60歳など定年まで働くと想定した場合、年単位で書き出してみます。

いわゆる、自分の人生史に対して想像した未来を書き出すようなものです。

より具体的に記載するとゴールが見えてくるので、まずは3年先や5年先の自分のなりたい姿を想像して書き出してみましょう。

【公務員から転職成功させるコツ】業界選びをしよう

公務員から転職成功をさせるためには、業界選びも大切です。

自分の好きな分野の業界や、得意を活かせる職業に転職をすることで、長期的にキャリアアップできる可能性が高まるためです。

やりたい職業が決まっている場合はこの章を飛ばして構いませんが、まだ迷っている方はここでご紹介する業界や職業を参考にしてみてください。

公務員経験が活かせる業界

せっかく転職をしてキャリアを成功させるなら、今持っているスキルを活かせる業界を選んでみてはいかがでしょうか。

公務員として働いた経験は、民間企業で会社員として活躍する際に活かせるものは多くあります。

組織的な思考でチームに溶け込む力や、臨機応変な対応力も十分な価値です。

営業職

営業職は、未経験からでも早いタイミングでキャリアアップできる職業としておすすめです。

基本的なビジネスマナーが身に付くことはもちろん、法人営業などソリューション営業の場合は交渉力やヒアリング力を養うことができます。

また、営業職は売上達成までの行動設計を自ら行う必要がある職業です。

目標達成までの行動プロセスや商談スケジュールなどを立てて業務を遂行するため、主体性や行動力を養うこともできます。

営業として一定のスキルを身に付けることができれば、将来的にキャリアアップ転職をする際も様々な企業から重宝されるでしょう。

事務職

事務職は公務員の業務と共通する部分があるため、公務員からの転職先としておすすめです。

総務事務や経理事務などは、とくに役所勤務経験から身についた法務知識を応用して業務に取り組むことができます。

また、事務職は組織的な思考とコミュニケーション能力も必要です。

他部署と連携をとったり、同部署のメンバーと円滑な業務を遂行できるように、先を読んだ行動も求められます。

これらのスキルは公務員として一つの部署で複数の職員と連携をしてきた経験が役に立つでしょう。

ベンチャー企業

ベンチャー企業は年齢や性別を問わず、全メンバーが対等な立場で仕事を進めていることが大半です。

また、中途採用者も多く活躍しており、経歴もバラバラです。

例えばITベンチャーの営業職として活躍している人の前職が土木作業員だったり事務職だったりと、異色の経歴を持っていることも少なくありません。

ベンチャー企業が経歴を重視せずに中途採用をしている主な理由が、個性を大切にしたいという思いからです。

経歴やスキルよりも人柄重視で採用活動をしていることが多いので、公務員としてのスキルに自信がない人でも活躍できるチャンスがたくさん眠っています。

福祉系企業

福祉系の企業は、とくに福祉関連の機関に勤務をしたことがある人におすすめです。

介護施設などで介護士として働く場合でも、福祉系企業の本社で働く場合でも、公務員時代に学んだ福祉に関する法務知識を活かすことができます。

また、福祉業界は近年人材不足が深刻化しています。

そのため、有資格者以外でも積極的に採用活動をしている企業も多く、未経験からでも挑戦することができます。

福祉資格取得支援制度を設けている企業も少なくないため、将来的に資格を取得しながら着々とキャリアアップしたい方にもおすすめです。

金融系企業

銀行や証券会社、保険会社などの金融系企業も公務員の経験を活かして活躍できる業界の一つです。

とくに税務関係や保険関係の部署に在籍していた方なら、一個人の資産関連に関する知識に長けているのではないでしょうか。

お金を扱う公的機関では様々な来訪者を対応することが多いため、金融系企業が相手とする顧客層と似ていることもメリットです。

全く未知なる分野への挑戦に抵抗がある方は、公務員時代に養ったスキルを少しでも活かせる金融系企業はおすすめです。

コンサルティングファーム

コンサルティングファームは、クライアントである企業の経営者に対して、経営課題の解決に導く提案をしている会社です。

相手とするのは法人であるため、公務員の経歴をお持ちの方でもとくに税務署や助成金関係業務に携わったことのある方におすすめです。

世の中には様々な法人が存在しますが、どの企業の経営者も常に経営課題をもっています。

その解決策となるものを提案するのがコンサルタント。

解決方法としては営業利益率を少しでも上げるためにコスト削減に取り組んだり、助成金を使って新規事業を立ち上げたりと様々です。

コンサルタントというと少しハードルが高く感じる人も少なくありませんが、公務員として働いた経験は決して無駄にはなりませんので、まずは事務職やサポートスタッフから始めてみるのも良いでしょう。

業界選びのコツ

自分がどんな業界に入りたいか悩んでいる方は、様々な業界を網羅的に調べてから優先順位をつけて洗い出しすることをおすすめします。

例えば、最も優先したい業界として選ぶべきなのが、「好き」が活かせる分野です。

読書が好きな方なら出版業界を調べてみて、その中にどのような企業が所属しているのかをみてみましょう。

さらに細分化して、自分がどんな企業でどういうキャリアを歩めるかも想像してみてください。

キャリア像が具現的に浮かんできたら、その業界が合っている可能性が高いです。

業界を一つずつ調べてみて、丁寧に転職先選びを進めていってください。

【公務員から転職成功させるコツ】転職成功する人と失敗する人の違いとは

当然ですが、公務員から民間企業への転職をして成功する人もいれば失敗する人もいます。

成功する人はポテンシャルが高く、転職に対して具体的な行動設計ができている人です。

一方、失敗する人は自己理解できておらず転職の意義が見出せない、他責志向の人です。

転職成功率を少しでも上げるために、両者の違いをよく比べてみてください。

転職成功する人の特徴

転職成功する人の特徴としてあげられるのが、以下の4つが意識的にできている人です。

転職成功する人の特徴

・自己理解度が高い

・ポテンシャルが高い

・転職活動の事前準備が徹底している

・条件にこだわりすぎていない

自己理解度が高ければ転職の意義を見出すことができますし、自己アピールするべきポイントも理解できます。

また、条件にこだわりすぎない柔軟性ある志向を持って転職活動にのぞんでいる人も、内定までの期間が早い傾向にあります。

自己理解度が高い

転職活動において最も重要と言っても過言ではないのが、自己分析ができているかどうかです。

なぜなら、自己理解度が高くなければ自分の価値を知ることができないためです。

自分の市場価値を知っていなければ求人案件選びに迷ってしまいますし、面接で自己アピールすることもできません。

「自分はどういう強みがあって、どういう人間だから、この業界のこの会社を選んだ」ということが言語化できていれば転職の意義を見出すことも簡単ですし、面接でも強いです。

ポテンシャルが高い

公務員から民間企業へ転職をする人の大半は、業界未経験者です。

そのため、採用担当者にアピールするべき部分は経歴よりも高いポテンシャルを持っていることが多いです。

経験がなくても、熱意や向上心が見られる人であれば期待してもらえます。

転職活動の事前準備が徹底している

転職活動は、公務員に限らず誰もが苦戦しています。

採用される確率を少しでも上げるためにやっておきたいことが、以下の3つの事前準備です。

事前準備

・自己分析

・企業研究

・業界研究

自己分析をすれば自己理解が高まりますし、企業研究や業界研究をすれば具体的な志望動機を伝えられるようにもなります。

条件にこだわりすぎていない

世の中には様々な求人情報が出ていますが、条件をあまりにも絞り込みすぎてしまうと視野が狭くなってしまいます。

早めに良い転職先を見つけるためには、複数の企業に応募をして複数から内定をもらった後に比較することが大切です。

条件にこだわりすぎて応募社数が少ないと、検討できる余地もありません。

妥協しすぎるのもナンセンスですが、こだわりたいポイントとそうでないポイントを整理して応募先を広げてください。

転職失敗する人の特徴

転職失敗する人に共通して見られるのが、以下の特徴です。

転職失敗する人の特徴

・第一志望に固執しすぎている

・志望動機があいまい

・自分の市場価値がわかっていない

・他責思考

自己理解が低く転職の意義を見出せない人は、志望動機が曖昧で自己アピールすることができません。

また、主体性を持たない他責思考の人も、社会で求められる人材とは言えないでしょう。

第一志望に固執しすぎている

転職活動において第一志望から第三志望くらいまで決めておくことが一般的ですが、第一志望に固執しすぎてしまうと内定率が下がる傾向にあります。

なぜなら、第一志望の対策にのみ集中してしまい、内定を獲得しておきたいはずの第二志望や第三志望の対策がおざなりになってしまうためです。

また、万が一第一志望に落ちてしまった場合、精神的なダメージが大きすぎて今後の転職活動に支障をきたす可能性もあります。

第一志望に熱を込めることはもちろん大切ですが、ときにはドライに見て万が一のリスクに備えておくことも大切なのです。

志望動機があいまい

志望動機とは、応募先企業に入社したい理由をのべる場です。

これは履歴書や職務経歴書でも必ず記載枠があり、面接でも必ず聞かれる質問です。

この志望動機があいまいだと、採用担当者に印象を与えることができません。

悪い例としてあげるなら「貴社の理念に共感しました」と通り一遍の謳い文句です。

反対に良い例としては「貴社の◯◯という理念は私の働く意義と共通する部分があり、共感したため志望しました」と具体的に伝えることです。

志望動機がどれだけ具体的かによって、採用担当者に伝わる熱意の度合いも違ってきます。

自分の市場価値がわかっていない

自己理解が低く自分の価値がわかっていないと、ミスマッチな会社にばかり応募して不採用続きになる可能性が高いです。

自分が持っているスキルや経歴に対して過大評価してしまうと、いきなり大手企業や即戦力採用の企業に挑戦してしまったりします。

逆に過小評価すぎると自己アピールする部分に自信がなくなってしまい、書類作成から滞ってしまうことにもなるでしょう。

そのために必要なことが、先述した自己分析なのです。

他責思考

社会人として求められることは、主体性を持って仕事に取り組むことです。

これは公務員としても当然のことですが、公務員の場合は民間企業よりもマニュアルにそった仕事が多いため、環境に飲まれすぎて他責思考になってしまう人も少なくありません。

どの企業でも主体性のある人材を求めているため、他責思考な人は不採用になってしまう確率が高いことを覚えておきましょう。

また、他責思考のまま転職活動を進めると、自分が本当にやりたいことや社会で生きる上での使命感があいまいになり、自分の価値を理解することもできません。

【公務員から転職成功させるコツ】転職エージェントで成功率を高めよう

公務員から民間企業への転職を成功させるために最もおすすめしたいのが、転職エージェントを活用することです。

転職エージェントとは、転職希望者と採用活動中の企業をマッチングさせる役割を担っています。

双方のタイプをよく理解したプロのキャリアアドバイザーが、あなたにぴったりの企業を紹介してくれるのです。

そのため、応募先企業や業界選びに苦戦しているひとでも、客観的視点から自分にあった企業のタイプを理解することができます。

また、転職エージェントにサポートを受ける場合、求人紹介だけでなく書類添削や面接対策のアドバイスをしてくれます。

初めて転職活動をする人は、履歴書の書き方や面接の流れについて不安な点もおありでしょうから、プロによる丁寧なアドバイスは心強いのではないでしょうか。

まとめ

公務員から転職を成功させる方法をご紹介しました。

現在公務員でこれから民間企業へ転職をする人は、転職活動自体が初めてでしょう。

そのため、転職活動における一つ一つのフェーズに戸惑いが生じることも当然です。

しかし、迷いが多いまま転職活動を進めてしまえば内定率を上げることはできません。

企業の採用担当者は、主体性を持ったポテンシャルの高い人材を求めているので、今回ご紹介したポイントを抑えて自信を持って転職活動を進めてみてください。

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