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はじめに
保険営業の業務は多岐にわたります。
それゆえに期待されるスキルも多いです。
実際、業務に従事している間に資格などを取得する人も珍しくありません。
しかし、職務経歴書に何を書いたら良いか悩む人も多いでしょう。
アピールできるスキルが多く、軸が不明瞭になりがちなため、自分の個性と具体的な業績を述べるバランスは意識しましょう。
今回は、保険営業の職務経歴の書き方や自己PRのポイントを紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
【保険営業の職務経歴書】企業が見ているポイント
保険営業の経験について書かれた職務経歴書を読む際、企業はどんなところを見ているのでしょうか。
企業名や役職といった基本的な事項以外に、企業がチェックしているポイントを解説します。
職務経歴書は簡潔にまとめる必要があり、書類だけで自分の強みをすべて理解してもらおうと考える必要はありません。
面接でも、応募者の長所や経験・スキルを伝えるチャンスはあります。
多くのアピールポイントを書こうとするのではなく、読みやすさ・伝わりやすさを意識して書くようにしましょう。
焦点を絞って書かれているか
多くの方は、職務経歴書を書く際に前職の経験や今後の展望をできるだけ網羅して書こうと考えます。
しかし企業側は、採用に必要な情報だけを取捨選択して書けているかをチェックするため、焦点がまとまらず情報の網羅になっている職務経歴書はよくありません。
部署の異動が多かった方などは、とくにどの経歴を書くか考えて絞り込む必要があります。
保険営業の経歴で身につけた営業スキルをアピールしたいなら、その前に勤務していた1年未満の事務職の経験などを書くとかえって邪魔になる可能性もあるでしょう。
これは、履歴書に関しても同様です。
不必要な情報まで書いてあることにより、読みにくくなっていたり、要点がわかりにくくなっていたりすると、マイナス評価を受ける可能性があります。
具体的な実績や数字
職務経歴書では、できるだけ具体的な実績・数字を書くようにしましょう。
とくに保険営業は、件数や契約金額といった数字がすべての世界です。
断られることが多く、個人の力量が問われる保険営業で、しっかりノルマをクリアしてきたことを数字でアピールしてください。
違う業種に応募する場合、書類に記入する実績がどれだけすごいことか相手に伝わりにくいこともあります。
また、個人営業と法人営業では1件あたりの金額も違い、金額だけで自分の実力をアピールすることは難しいでしょう。
その場合、部署の中で自分の成績がどれだけ優れていたかを示す（部署〇人中一番の成績）のも効果的です。
新人の頃から比べてどれぐらい契約が取れるようになったか・昨年の部署内の実績と比べてどれぐらい契約を伸ばせたかを「〇%アップ」といった形で示すこともできます。
見やすいレイアウトになっているか
職務経歴書は、書類全体の見やすさも非常に大切です。
文字の大きさ・行間・見出しなどが工夫されており、見やすいレイアウトになっているかも、採用担当者はしっかりチェックしています。
レイアウトが見にくい書類を提出してしまうと、採用担当者はその方に企画書やプレゼンの書類を作らせても良いものが作れないと考えてしまうでしょう。
また、書類の中で一番アピールしたいポイントがどこかわかりやすいことも大切です。
履歴書の志望動機や長所などは結論ファーストで書くと、その分が要点だと理解してもらいやすいでしょう。
しかし職務経歴書は、履歴書のように決まったフォーマットがありません。
その中で要点をどのようにわかりやすく見せるかは、事務能力・ビジネスセンスの見せどころと言えます。
【保険営業の職務経歴書】書くべき内容
職務経歴書を書くにあたり、必要な項目は以下の5つです。
・職務経歴
・取り扱っている保険の商品や担当企業についてくわしく
・実績
・資格
・自己PR
内容を順番にくわしく紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
まずは、職務経歴を書きましょう。
その際は、正式名称を使用してください。
きちんと書くことで、誠実な印象を与えられます。
続いて、取り扱っていた商品や担当企業についてくわしく書きます。
実績については具体的な数字を用いるのが望ましいです。
また、保険関係の業種はかなり専門性があります。
その際に資格を記入する欄がある場合、あわせてアピールしましょう。
自分のエピソードに資格を取った過程などを盛り込むと、文章に説得力が生まれます。
最後に書く自己PRの欄には、これらすべてをまとめた内容にすると印象に残りやすくなります。
職務経歴書を書く際は、これら5つの項目を中心に作成しましょう。
基本的に2枚、長くても3枚でおさめるようにしなければなりません。
職務経歴
職務経歴は、なるべく簡潔にまとめましょう。
会社や配属先、担当業務などをわかりやすくすると好印象です。
採用側が、話題を振ってくれるケースもあり、その際は気負いせず、質問に答えていきましょう。
また、会社名を記入する場合は、必ず正式名称を使用してください。
同時に年度などに矛盾がないかをチェックしておきましょう。
一見すると地味な作業に感じるかもしれませんが、大切な作業です。
こうした細かいところで、誠実な人柄をアピールできます。
扱っている商品や担当企業
保険関連の業種は、かなり専門性が高いです。
業界によっては、高等な知識があるほど重宝されます。
自分の扱っていた商品があれば積極的に書きましょう。
企業側がよりイメージしやすくなります。
特に営業の場合は、月間の平均アポイント数や自分が担当した企業について書くのもおすすめです。
特に業界全体に関わりのある企業の場合、興味をひけるでしょう。
スキルや経験がある分、そうしたつながりをアピールすることは大切であるため、なるべくそれを活かせるような文章になるよう意識してください。
具体的なエピソードがあれば、文章に具体性が増します。
採用側としても、話題を掘り下げやすくなるでしょう。
うまくアピールできれば、自分の個性を伝えられるでしょう。
実績
営業の業務は、直接利益につながるものが多くあります。
今までの実績があれば、積極的にアピールしましょう。
しかし、ただ数字を並べているだけではイメージが困難です。
業績をあげるために何をしたのかなど、過程のわかるエピソードがあると具体性が増し、採用側がよりイメージをしやすくなります。
独自の営業スタイルがある場合はあわせてアピールすれば、人柄のアピールにつながります。
特に中小企業の場合、人数は限られている場合がほとんどです。
職場の雰囲気が乱すような人材は、あまり好まれないでしょう。
それだけ人間性を重視する傾向にあります。
スキルだけではなく、自分の人間性をアピールできると、さらに良印象を残せるでしょう。
資格
保有しているスキルや資格があれば書いてください。
仕事に直結する資格を持っていれば、即戦力とみなさ、専門性が高い資格であるほど高評価です。
特に営業の場合は、コミュニケーション能力があることを期待されています。
それらをアピールできるようなスキルや資格があると印象に残れます。
自動車免許などの一般的な資格でもかまいません。
趣味で取得して資格でも、話題を掘り下げるきっかけになります。
いずれにせよ自己開示をし、印象に残る職務経歴書を目指しましょう。
自己PR
職務経歴書を書く際にもっとも大切なのは、自己PRの欄です。
保険営業にあたって工夫した点、意識した点をアピールしましょう
その際に、経験などを通して考え方や明記できれば高評価です。
自分の個性が活かせるような文章を目指しましょう。
ただ闇雲に自分の考えを押し付ければ良いわけではありません。
個性をアピールしつつも、読み手にわかりやすい文章が理想であるため、言い回しなどに注意しながら、文章を書きましょう。
しかし、それを自分で判断するのはかなり困難です。
必ず文章を友人や就職エージェントに添削してもらってください。
無駄な誤字脱字を減らすことで、新たな気づきがあるかもしれません。
また、文章のくせは意識しにくい箇所でもあるため、自分では気づきにくいところを指摘してもらえる可能性があります。
【保険営業の職務履歴書】アピールできる点
保険営業の業務は多岐にわたります。
そもそも、営業職自体がさまざまなスキルを要求される機会が多々あります。
加えて、保険業界は専門性が高く、需要はあるでしょう。
具体的には、営業力・分析力・提案力・ヒアリング力など必要な力は多くあります。
アピールできる能力をある程度絞って、積極的にアピールしましょう。
たしかにアピールできることが多いのはすばらしいことです。
しかし、場合によっては散文的な印象を与えかねないため、文章の構成に注意しながらアピールしましょう。
また、自分の個性や職歴を希望する業種と照らし合わせることが大切です。
保険営業の経験が活かせるようなアピールを心掛けてください。
実際に業務を経験したことで得られたスキルなどがあると印象に残れるでしょう。
【保険営業の職務経歴書】書く際のポイント
先ほど紹介したように、保険営業はアピールできるポイントが多いです。
その分、何を書くべきが悩む人は多いでしょう。
希望する業種によって求められるスキルは異なるため、まずは、業界研究をしっかり進めましょう。
その際に、企業の求める人材像を把握することが大切です。
なるべく近いスキルや個性をアピールしていきましょう。
そうすることでお互いのすれ違いを防ぐことが可能です。
ある程度軸を決めることで、より文章が作りやすくなります。
具体的に書く際のポイントをくわしく紹介するので、参考にしてみてください。
キャッチコピーを作る
自己PRをする際は、キャッチコピーなどを活用してみましょう。
たとえば「顧客に鋭い営業行うビジネスマン」というフレーズを作ったとします。
軸を定めることにより、それに沿った職務経歴書を書ことで説得力が増します
その際には、アピールしたいポイントをより強調していきましょう。
まずは、キャッチコピーが企業の求める人材であるかどうかをチェックしてみてください。
企業のHPを見ると、求める人材像や理想像などが明記されています。
掲載されているワードになるべく近いものを選びましょう。
慣れないうちは自分の経歴に関係する単語を書き出してみるのがおすすめです。
単語を組み合わせて、インパクトのある魅力的なフレーズを目指しましょう。
良いフレーズができあがれば、他人との差別化にもつながります。
企業の求められた人材を確認する
何度も言うように、企業の求める人材を把握することが大切です。
まずは、企業がどのような人材を求めているのかを確認し、なるべくイメージに添えるような職務経歴書が書けると好印象です。
そのうえで、自分の個性をアピールすると、印象に残りやすくなります。
企業の求める人材像と個性を活かした文章はきちんと分別しましょう。
たとえば、営業手法を中心に文章を構成するとします。
明確な規定がない場合は、個人の能力に任せることがほとんどです。
それによって個人の人柄がわかるともいえます。
自分の個性を活かしつつ、内容をアピールしましょう。
自分のやり方だけを主張するだけでは、意味がありません。
なぜそのような方法で従事していたのかなど理由を述べるのもおすすめです。
商品についてくわしく理解する
営業では、自分が扱っていた商品を理解する必要があります。
くわしい説明はもちろん、商品を魅力的に説明できる能力が必要不可欠です。
特に保険業界は、専門性の高い業種がほとんどでしょう。
専門性が高い分、需要があります。
専門的な知識などを交えながら、商品について触れるとなお良いです。
他社とどのような違いがあるのかなど、しっかり説明できるようにしましょう。
業務や職種に対する理解度が高いほど、文章に説得力が増します。
新卒にはない経験豊富さをアピールすることにもつながるでしょう。
特に中小企業や新規企業では、専門性のある人材は珍しいです。
うまくアピールできれば、印象に残りやすくなります。
また、業務に対して、誠実な人柄を伝えられるでしょう。
具体性を出す
具体性のある文章を心掛けましょう
そうすることで、全体に説得力が生まれます。
業務内容を紹介する場合は、なるべく具体的な数字を明記してください。
そうすることで、内容をイメージしやすくなり、他人との差別化をはかることにもつながるでしょう。
特に企業の求める人材像から、文章を組み立てる人がほとんどです。
もちろん業界研究はとても大切です。
しかし、ほかの人と記載する内容が被ってしまっては意味がありません。
実際に似たような強みをアピールしても、採用担当者の印象には残りにくいでしょう。
常に、自分だけしか作れない文章を書くように意識してください。
たとえば、自分の考えや価値観がわかるような一文を入れるのがおすすめです。
【保険営業の職務履歴書】自己PRの例文
これまでは、職務経歴書を書く際のポイントを紹介してきました。
特に保険営業は、多様なスキルと専門性の高い知識を持っていることが武器であると言えます。
企業の求める人材像から軸を決めて、文章を構成しましょう。
そのうえで、自分のアピールしたい強みや個性を具体的にアピールしてください。
スキルや能力と照らし合わせることで、文章全体に説得力が増します。
職務経歴書の内容は面接で深掘りされることもあるため、しっかりと自分の中に落とし込んでおきましょう。
しかし、いざ実践してみると、苦戦する人も多いでしょう。
文章に対して苦手意識のある方は、箇条書きなどから始めてみるのもおすすめです。
具体的に自己PRの例文を紹介するので、そちらも参考にしてみてください。
営業力をアピールする場合
私は法人向けの保険営業に従事していました。
その際身につけた営業力は自信があります。
実際に1日に30件以上のクライアント企業を回り、業務に従事しておりました。
もちろんただ闇雲に30件を回るだけではありません。
クライアントがどのような要望を抱えているのかを常に分析しておりました。
情報を把握し、まとめあげることで企業に貢献できたと思います。
実際に売り上げは毎年1.2倍ずつ伸びていき、社内で賞をいただきました。
この営業力を、貴社でも存分に活かしていきたいと思います。
ヒアリング力・提案力・仕事への熱意をアピールする場合
私は、お客様のニーズをくわしく理解するため、日々のヒアリングを大切にしました。
ただ強く商品をすすめるだけでは、お客様の信頼は得られません。
現在、どのような不安や不満があるのかを理解することが大切です。
特に保険は万が一のことに備えて加入するものです。
お客様のニーズに応えられる契約を提案するように心掛けていました。
結果として、分析力や提案力を身につけることにつながりました。
お客様一人ひとりと向き合う仕事への熱意は、貴社でも活かせると思います。
分析力・成果をアピールする場合
私は、多くのお客様に対応できるよう、不満や要望をリストにまとめていました。
これは、お客様全体としてどのような悩みがあるか理解することにつながります。
さらに、個人の悩みなども視野に入れ、総合的に分析しました。
分析力を活かすことで、業務を効率化するよう常に意識していました。
結果として社内の売り上げを1.5倍まで増やすことに成功したのです。
加えて、年末の優秀賞もいただけたのはとても良い経験です。
今まで培ってきた、分析力や効率重視の姿勢を貴社でも活かしたいと思います。
金融に関する知識をアピールする場合
保険営業に従事している場合は、金融の知識を得ることに力を入れました。
知識をつければ、業務に対する理解がさらに深まります。
商品をわかりやすくお客様へ説明するために、勉強会へ積極的に参加しました。
実際に家族の貯蓄計画や老後に必要なお金、税金など幅広い知識が必要です。
吸収するものが多く、毎日充実した日々を送れました。
結果として、親身にお客様の対応ができるようになったのは大きな成長です。
培った金融の知識に加え、お客様に寄り添う仕事への熱意は貴社でも活かせると思います。
まとめ
今回は、保険営業の職務経歴書についてくわしく紹介しました。
特に保険に関する知識は専門性があり、希少性も高いでしょう。
実際に専門的な資格を保有しているケースも珍しくありません。
また、それらのスキルを得るまでには、必ず苦労がともないます。
従事している最中に、業務に関して悩んだ人もいるでしょう。
しかし、その経験は、決して無駄ではありません。
今後、その経験を活かすことで、さらなるキャリアアップにつながります。
実際にある程度経験やスキルのある人材は業界を問わず重宝されます。
職務経歴書を書く際は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
