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はじめに
保険営業の志望動機には、どのようなことを書いたら良いのでしょう。
保険営業は実力主義の傾向が強い業種です。
経費が自分持ちだったり、仕事とプライベートの時間の区別が難しかったりと、特殊な世界でもあります。
ですが、志望動機を書く際に気を付けなければいけない点は、ほかの業種と大きく違うということはありません。
保険業界の社会的立ち位置や企業理念などへの理解を深めつつ丁寧に自己分析を行うと、受かりやすい志望動機を書けるようになります。
ポイントを詳しく解説します。
【保険営業の志望動機】志望動機を書く前に確認すること
採用担当者の目に留まりやすいポイントを押さえた志望動機を書くためには、事前にやっておいたほうが良いことがあります。
保険業界や応募先の企業のことをよく調べ理解することと、自己分析をしっかりと行うことです。
何を書けば良いかほとんどわからないという人は、まずこれらのことをよく調べ確認してみてください。
これから紹介することを鵜呑みにするだけでなく、どういった傾向があるのか業界や自分が受けたい企業について、自分でも調査してみることが大切です。
保険営業の社会的意義
保険業界が社会的にどのような立ち位置なのか確認しましょう。
保険は社会になくてはならない存在です。
一定数、不幸なことは必ず起こり、誰もがその該当者になり得ます。
保険業界はそうしたリスクへの備えを提供しています。
また、安心を売っているという考え方もあります。
大きなリスクがあると挑戦しにくいものです。
ですが、何かあっても損害を軽減できるようにしておけば、多少のリスクがあっても挑戦できるようになります。
また、資産運用の面でも保険業界は社会に大きく貢献しているのです。
保険関連会社には多くの資金が集まります。
これらの資金は、ただ保険金に補填されるわけではなく投資にも回されます。
投資される企業や社会の発展にも寄与しているのです。
応募先の企業の企業理念
企業がどのような理念、目標で活動しているのかを確認しましょう。
HPやSNSなどで簡単に確認することができますし、会社説明会などに参加すれば、資料などにも書かれているはずです。
理念や目標には、その企業が大切にしている価値観が表れています。
保険業界の場合は、顧客の経済的な保証や安心を目指し顧客を大切にするといった内容のものが多いです。
応募する企業の情報を必ずチェックしてください。
抽象的な表現をしていることも多いため、わかりづらいと感じる人もいるかもしれません。
ですが、細かな説明なども一緒に載っていることが多いので、隅々まで読み込み研究しましょう。
理念や目標が理解できると、志望動機がぐんと書きやすくなります。
自分の経験
自分がどのような経験をしてきたのか、自身の強みを確認しましょう。
できれば、自身の価値観が、企業の理念や目標とマッチしたものになるように体験や強みを選んでエピソードにしてつなげてみてください。
本格的なものでなくても何か保険のようなものを用意しておいたおかげで事なきを得た経験などがあればぜひ掘り下げましょう。
その出来事によって保険の大切さに気付いたこと、保険の重要さをほかの人々にもっと伝えてリスクに備えてほしいと考えるようになったなど、保険営業の仕事につながるような自身の価値観を表現してみてください。
志望動機が書きやすくなりますし、どうして志望しているのかわかりやすくなります。
素直な熱意が伝われば、印象が良くなり高評価です。
【保険営業の志望動機】志望動機を書く際のポイント
これから、保険営業の志望動機を書く際のポイントを紹介します。
選考書類の中で、志望動機は比較的自由に書ける部分です。
ほかの就活生との差別化をしやすいので、うまく使って企業にアピールしたいところです。
ほかの就活生との差をつけるためにも、応募したい企業に合わせて自分の考えや体験をできるだけ具体的に書きましょう。
ほかの就活生も、構成や流れは同じようなものになる可能性が高いです。
差をつけるためには、中身にこだわる必要があります。
なぜ保険営業なのか明確にする
なぜ保険営業を行いたいのかの理由を明確にしましょう。
保険営業は成果報酬型であることが多く、頑張って売上が上がれば給料に直接反映され、収入が上がりやすいです。
その実力主義的な部分に魅力を感じる人もいるでしょう。
信頼関係を築くことが重要ですから、金融の知識や法令遵守の姿勢、良識的な身だしなみなど、仕事のスタイルに憧れる人もいます。
また、経費やスケジュール管理をある程度自分で調節することができるといったほかの業種にはない自由なところに、やりがいを感じる人もいるでしょう。
社会にどう貢献したいかという綺麗事だけでなく、こうした自分のリアルな主張を織り交ぜることで個性を表現できますし、売上につながる貪欲さも出ます。
なぜその企業なのか明確にする
なぜその企業に入りたいのか、他社との差別化をしましょう。
保険業界は大きく、たくさんの企業がいます。
その中で、応募する企業を選んだ理由を、明確にして志望動機で伝えなくてはいけません。
数ある企業の中からその企業を選んだ理由は何か、はっきりと書きましょう。
その企業とほかの企業の違う部分はどこかに着目して企業分析を行うと見えてきやすいです。
商品やサービスをヒントにしても良いですし、企業理念でも良いです。
特定の保険商品を材料にするなら、その商品の良さを理解していることや社会にもっと売っていきたいという熱意を持っていることなどを伝えましょう。
企業や商品の特徴を捉えるために、必ずほかの複数のものと比べて探してみてください。
自分が貢献できること
自分がやりたいことだけでなく、自身が会社にどのように貢献できるのか書きましょう。
企業は、自社に利益をもたらしてくれる人材を採用したいと考えています。
自分がやりたいことを書くのは個性や熱意を表すために大切ですが、それだけで企業が採用したいと思ってくれるとは限りません。
どのように会社に貢献できるのかを、自分で考えアピールすることが重要です。
そしてここが志望動機を書くうえで一番難しいポイントと言えるかもしれません。
自分がやりたいことと、企業が求めていることが一致するように書くことを心がけてください。
自分がやりたいことと企業が求めていることが一致しているとかなり高評価を受けやすいですし、それを的確に書ける就活生はそれほど多くはないため有利になります。
入社後の目標
入社後どのように働いていきたいかの目標を書きましょう。
すぐに辞めてしまうような人材を、企業は求めていません。
採用活動や教育制度にかかるコストを無駄にしないよう、できるだけ成果を出せそうでかつ、長い期間働いてくれそうな人材を求める傾向があります。
ですから、入社後どのように仕事をしていくか具体的にイメージできている就活生は好印象です。
やる気や誠実性のアピールにもなります。
仕事を通じて得たいものや、何がモチベーションになるのかを考えると書きやすいです。
顧客とのコミュニケーションをしっかり行い信頼関係を築いて人脈を広げていきたいという内容でもいいですし、商品の良さをもっと社会に伝えて利用してくれる人を増やしたいといった内容でも大丈夫です。
【保険営業の志望動機】志望動機を書く際の注意点
保険営業の志望動機を書く時、以下の表現は避けたほうが無難です。
すでにESを書いたことがあったり、添削を受けたりしている人にとっては当たり前のことかもしれませんが、初めての場合はやりがちです。
もし知っていたとしても、実際に書いてみるとやってしまうこともあります。
これらのことはチェック項目として、実際に文章に書いた後に必ず読み返し確認するようにしましょう。
また志望動機を書く時だけでなく、ほかの書類や面接などでも避けたほうが良いので気を付けましょう。
ネガティブな表現を使わない
ネガティブな表現を使うのは避けたほうが良いです。
採用担当者が見た時に、あまり良い印象にならないからです。
たとえば、ほかの業種の嫌な点を述べてしまうと、積極的に保険営業の仕事をしたいというよりは、消去法で保険営業に応募したような印象になってしまいます。
ほかの業種や企業に比べて気に入った部分があるのなら、素直にその良さについて述べましょう。
また、自分の短所もここで表現すべきではありません。
こんな短所を抱えていてもできそうな業種という表現やこの短所に合った仕事という言い方は、強いアピールにはなりません。
応募先の企業に失礼にあたることもあります。
よっぽどこだわりがない限りはネガティブな表現はしないでください。
抽象的な表現を使わない
志望動機は具体的であればあるだけ良いです。
抽象的な表現を使うと、他の就活生と差別化できず落ちてしまいます。
「御社の企業理念に共感しました」や「御社で働くことで社会に貢献したいです」など、誰でもどこの企業にも言い回し可能であるような文言は、抽象度が特に高いと言えます。
「過去の自分の体験から、保険の大切さを知りました」というような表現も抽象的です。
過去の「どのような」体験から、「どういった」保険の大切さを知ったのかを書かなくてはいけません。
抽象的なことだけ書いてある志望動機は何も言っていないのと同義です。
採用担当者の印象に残る可能性はほぼありません。
自分にしかないエピソードや、その企業にしかないものにフォーカスした具体的な文章を書きましょう。
【保険営業の志望動機】志望動機のおすすめの構成
志望動機は、自分の良さや企業へ入りたい理由をできるだけ読み手にわかりやすく表現するものです。
はじめは結論から簡潔に書きましょう。
「結論⇒理由(具体的経験)⇒入社後どうしたいか」の順で書くと良いでしょう。
結論では、その企業に入社したい強い気持ちを素直に書きます。
理由は、最後「からです」という末尾にするようまず1文簡潔に書きましょう。
そして、より詳しい具体的エピソードを添えた説明を書きます。
入社後は、どのように仕事をしたいのかや、どうやってその企業に貢献できるのかといった自分なりの考えを書きます。
企業ウケの良い内容にするためには、企業がどのような人材を求めているかを把握しなくてはいけないため、事前の企業研究をしっかりと行うことが重要です。
【保険営業の志望動機】例文
保険という社会を安心で支えるサービスを与える業界に関わりたいからです。
私は子どもの頃から、もし失敗してもこれを用意しておけば大丈夫というように、二段構えのプランを用意して行動してきました。
そのおかげで、当時は思い切った挑戦ができて、安心して集中することができたため部活動や受験では望んだ結果を勝ち取ることができました。
もしもの時に備えておくというのは、実際に不幸があった時の補填となるだけでなく挑戦し飛躍するためにも重要なことだと考えています。
業界の中でも料金設定や保障内容が充実していて顧客にあったプランを提供しやすい商品を扱っている御社を選びました。
御社の保険商品を利用する人がもっと増えれば、リスクや心配を軽減して人々がより自由にやりたいことができる社会の実現に近づけると感じています。
入社後は、保険に入ることで安心を得た顧客がさらなる挑戦をし発展していけるよう、一人ひとりを大切にしながら人脈を広げ、顧客を増やしていきたいです。
まとめ
保険営業の志望動機を書く際は、ネガティブなことや抽象的な表現を書かないように気を付けましょう。
業界のことや受けたい企業のことを必ず自分でよく調べ、自己分析もしっかりと行うことが大切です。
なぜ保険営業をやりたいのかや、なぜその企業を選んだのかなど理由を明確に書いてください。
採用担当者の目に留まりやすくするためには、ほかの就活生と差別化をすることが大切です。
自分の過去の経験や価値観を書き、その企業で保険営業をしたいと考えている理由につなげましょう。