理系から営業に転職できるのか?理系で活かせることも紹介!

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はじめに

理系学部出身であれば、大学や大学院で勉強してきたことを活かしたいと技術・研究職を目指し、希望の職種でキャリアをスタートした人は多いでしょう。

しかし、技術職で働くことに対して、ミスマッチを感じており、別の職種へ転職したいと考えているという声も少数派ではありますがあるのです。

その中でも、研究職や技術職から営業へ転職を検討している方に対して、理系出身営業のメリットやデメリットについて説明していきたいと思います。

【理系から営業へ転職】理系から営業に転職できる!

結論から言うと、理系から営業職への転職は可能です。

特別な職種を除けば、営業職は普通運転免許以外の特別な資格が必要とされないために、間口が広い職種であることが大きな理由です。

実際に営業職の求人欄には「経験不問」の文言が目立ちます。

若ければ若いほど、営業職としてスタートできる職種の幅は広がると言えるでしょう。

理系出身者が研究職や技術職から営業職に転職する理由はさまざまです。

現職に閉塞感を抱き、社会人として成長したいために他者と関わる営業職を望む方もいれば、技術職に適性がないと感じ、転職に踏み出した方もいます。

しかし、未経験からキャリアをスタートするために、経験者と比べるとどうしてもハンディキャップが生じることは覚悟しておかなければなりません。

理系出身の営業マンは2割!

理系学部出身で営業職に就く人は、営業職全体の約2割と言われています。

残りはほとんどが文系出身者になるために、比較するとかなり少ない傾向にあることが窺えます。

理系の割合が少ない理由は、研究室やゼミで専門的な知識をつけることが多いために、専門的な職業を希望するのが一般的な流れとなっているからでしょう。

実際に企業の新卒向けの採用ページを見ると、研究開発、専門設計、品質管理職などの専門職は理系学生に限り募集しており、営業職は文系理系問わず募集しているケースが目立ちます。

専門職の方が給与水準も高い傾向があるために、必然的に理系学生は専門職を目指す流れになるのです。

このように、専門分野を活かした就職は理系就職と称されており、大学によっては推薦応募制度が設けられているケースもあります。

また、理系学生は就職するだけではなく大学院に進学し、博士課程を履修するケースが多いことも理系営業が少ない理由の一つと言えるでしょう。

理系の文系就職のニーズが高まっている

専門分野の職種に就職することを理系就職と言うのに対し、理系学生がいわゆる文系職に就くことを文系就職と言います。

そして、文系就職のニーズは年々高まっているのです。

まず、あらゆる業界でIT化が進んだために、専門知識のある理系学生が重宝されるようになりました。

また、多様な人材を活用し既存のビジネスモデルから脱却したいと考える企業が増えたことから、理系学生を積極的に文系職に採用する流れが目立ってきているのも理由の一つです。

理系ならではの専門性やロジカルな思考力は、ほかの文系出身者とは差別化が図れるために、選考に有利に働く傾向があるのです。

令和の現代では、理系学生=専門職と言う図式は、大きく崩れつつあると言えるでしょう。

【理系から営業へ転職】営業での理系の強み

理系学生が文系就職することは、決して珍しいことではありません。

しかし、いまだに「専門分野しか考えられない。理系就職しかない」「文系学生よりも多く履修したのに、研究職や技術職に進まないともったいない」などの固定観念を抱いている方が多いのも事実です。

理系出身だからこそ、営業職で活かせる強みもたくさんあることをまずは理解していただきたいと思います。

理系出身者が営業職になって、活かせる能力を以下の2つにまとめました。

専門的なスキルを活かせる

まず、専門的な知識やスキルを活かせることが理系出身者の大きな強みと言えます。

パンフレットやネット上に載っている付け焼き刃の知識ではなく、大学や専門職で実践と検証で得た知識での顧客へのプレゼンテーションは、顧客の信頼につながります。

また、未経験の分野の商品やサービスでも理系ならではの研究熱心さとロジカルな視点で商品について深く学べば、顧客からのあらゆる質問に答えられるようになるでしょう。

このように理系出身者は、持ち前の探求心と専門的なスキルで、特に技術営業では高く評価される傾向にあるのです。

技術営業職とは、技術職のスキルや知識を活かしながら営業活動も行う職業です。

言わば技術職と営業職を兼任している職業で、営業職を目指す理系出身者にはピッタリの職種と言えるでしょう。

外資系企業ではセールスエンジニアやフィールドアプリケーションエンジニアと呼ばれるケースもあります。

事務処理能力が高い

理系学生は、事務処理能力が高いとも言われています。

「営業職は数字を取ることが仕事」と考えている方もいるかもしれませんが、営業職も見積書や提案資料の作成や受発注処理などの事務処理が業務に含まれているため、意外と細かい作業が多いのです。

文系出身の営業は事務処理が苦手と言うケースも少なくはありませんが、論理的思考能力に長け、数字に強く、統計・分析力に秀でている理系出身者は、これらの事務処理を効率良くミスなくこなす傾向があるのです。

特に、プレゼンの資料は具体的な数字を用いた提案をすると、説得力が格段に上がると言われています。

論理的な視点での資料作成や地道でコツコツ作業が得意なことも、理系の営業職への適性の一つと言えるでしょう。

【理系から営業へ転職】営業での理系の弱点

理系出身者は、数字を用いた論理的思考力に長けており、統計的かつ客観的に物事を考えられるために、顧客の課題を的確に把握し最適な提案ができるため、営業職で活躍できる素質は十分にあるのです。

専門的な知識やスキルを持った人材は、説得力のある提案ができるために重宝されるでしょう。

しかし、これらの強みと同様に弱みも存在します。

営業へのキャリアチェンジを目指すのであれば、弱点をカバーできるよう意識して臨む必要があります。

理系出身者に見られがちな弱点を大きく2つに分けて紹介しましょう。

コミュニケーション力に劣る

一概には言えませんが、理系出身者は文系に比べるとコミュニケーション力が劣る傾向があります。

理系出身者でも明るく人付き合いが好きな人は多いと思うかもしれません。

しかし、就職活動やビジネスにおけるコミュニケーション力とは、対人関係を円滑に築けることだけではなく、相手のニーズを的確に把握し、それに見合った回答ができる能力を指します。

理系出身者は物体的かつ数学的に物事を捉えようとする傾向があるために、一種の感覚で相手の思惑を把握するような文系のコミュニケーションは苦手とするケースが多いのです。

しかし、一方で理系出身者は研究発表などで自分の考えを相手に伝えるスキルに長けているのも事実です。

専門職の時のように論理的にすべて処理しようと考えていると、顧客のニーズを先読みするスタイルの営業に最初は苦労するかもしれません。

企業や業界の知識が少ない

理系出身者は企業や業界について、あまり詳しくないことも一つの理由です。

理系学部では、研究室やゼミに時間を割く必要があるケースが多く、文系学部に比べて企業研究に時間を割けません。

大学院に進学したのであれば論文執筆や研究により没頭する必要があるため、なおさらその傾向は強くなります。

そのまま自分の研究分野の専門職に就職したのであれば、どうしても視野が狭くなります。

専門分野以外にどのような業界や企業があるのか、それぞれにどのような特徴があるのかなどの知識に乏しくなるケースが多いのです。

営業職を目指すのであれば、顧客の課題やニーズを発見するために業界知識に長けていなければなりません。

そのため、理系出身者は人一倍努力して、専門分野以外の業界について学ぶ必要があることを覚悟する必要があります。

【理系から営業へ転職】営業に向いている人

このように、理系出身者は、営業職で活躍できる文系出身者にはない強みを多く持ち合わせている反面、1つのことをやり続けたからこその視野の狭さ、論理的に物事を考えられるからこそのコミュニケーション力の不足など、弱点もいくつか存在します。

しかし、これらをカバーできれば、理系出身営業職として能力を十分に活かしながら活躍していけるとも考えられるでしょう。

さらに、営業職に適性がある人の条件を2つに分けてまとめてみました。

コミュニケーション力が高い

まず、コミュニケーション力に長けている人は、適性があると言えるでしょう。

営業職ではコミュニケーション力は必須です。

相手から信頼を獲得するためには、まずニーズや課題を相手から引き出し、言葉の中から的確に抽出し把握する傾聴力が求められます。

それだけではなく、相手の感情や理解度を察しながら、質問はあるかと問いかけをすることや気分を害することがあれば謝罪するなどの空気を読む力も必要です。

そしてさらに、相手の成約後のイメージを描きながら、わかりやすく魅力的に見えるように、誠実に説明するプレゼン力も大切なのです。

これらをすべて兼ね備えて初めて「コミュニケーション力がある営業」と言えることを覚えておきましょう。

計画性がある

計画性がある方は、営業に向いています。

ビジネスにおける計画性とは、以下の3つを指します。

1つ目は、目標に向けて段取りをつけて、スケジュールに遅延することなく業務を遂行できる時間管理能力です。

2つめは与えられた業務を自分以外のチームのメンバーに適切に伝え、チームをまとめていくマネジメント能力が挙げられます。

そして3つ目は、自分の能力をどう発揮するか、自分の弱点をどうカバーしていくかなど客観的に自分を見つめ自分をコントロールする自己管理能力です。

これら3つを兼ね備えている営業は、優秀という傾向があります。

そのため、行き当たりばったりではなく、必要な工程や時間配分を考えて行動できる人は適性があると言えるでしょう。

【理系から営業へ転職】営業に向いていない人

コミュニケーション能力と計画性に長けている人は、営業への適性がありますが、当然向いていない人も存在します。

適性がない業務で働くのは想像以上に辛いものがあります。

向いている業務であれば、前向きに業務に取り組んでいれば評価ややりがいは自ずとついてきますが、適性がないとなかなか結果がついてこないことが多く、自らを追い詰めてしまうケースが多いのです。

そのようなリスクを回避するためにも、以下の2つに該当する方は営業への転職を一度考慮し直すことをおすすめします。

話すのが嫌い

人と話すのが嫌いな人は、残念ながら営業職には適性がないので他の職種をおすすめします。

 営業は相手との会話の中から、ニーズを引き出しそれに見合う提案をする仕事です。

会話が苦手であれば、相手の課題や要望を引き出すことも、自社の商品やサービスを魅力的に提案することも難しいでしょう。

そして、うまく成果をあげられずに、途中で挫折してしまう可能性も出てくるのです。

キャリアが長続きしないことは、あなたにとっても企業に取っても大きな損失になります。

あらゆる職種でコミュニケーション力は求められますが、その中でも営業職はひときわ「コミュ力ありき」の職種です。

自信がないのであれば、別の職種を視野に入れて転職活動を進めると良いでしょう。

体が弱い

体力に自信がない人も、営業職は避けたほうが良いでしょう。

営業は体力勝負の職種です。

重い資料やPCを持って、公共の交通機関で移動することもありますし、気候や体調にかかわらずアポイントがあれば時間通りにいかなければなりません。

そして、月末が近づけば目標達成に向けて複数の顧客の元を限られた時間で回るような過密なスケジュールになることも珍しくはないのです。

また、業務時間外の接待や会食など顧客に求められれば融通を利かせる必要もあります。

そのため、体が弱い人は顧客ありきでスケジュールが変動する営業は不向きと言えるのです。

体力がありメンタルも強い人でなければ、営業として安定した成果をあげ続けるのは困難と言えるでしょう。

【理系から営業へ転職】向き不向きを判断する

営業職の適性、不適正について述べてきましたが、自分が実際に向いているのか否かを客観的な視点で判断するのは意外と難しいことです。

しかし、自分に向いているのかわからないまま転職活動を進めてしまうと、後に企業とのミスマッチを起こし、早期離職につながるリスクもあるのです。

新しくキャリアを始めるのであれば、適性のある職種で自分の能力を存分に活かしましょう。

向き不向きを判断するためにおすすめの方法を2つ紹介します。

自己分析をする

まずは自己分析をしましょう。

自己分析をして、自分の経験から感じた感情や学びを書き出すことで、自分の仕事に対する価値観や、活かせる強みが明確になります。

「新卒の時に自己分析は経験済みだから必要ない」と考える方もいるかもしれません。

しかし、自分の中の価値観というのは経験を経て変化するものです。

社会人生活を数年経た現在では、多少なりとも結果が変動しているはずなので、一度自己分析をした人ももう一度取り組んでみましょう。

自己分析はさまざまな方法がありますが、まずは転職をして実現したいビジョンを明確にしましょう。

その後自分の強みや価値観、今までのスキル、プライベートや業務で関心や興味を持った事柄について棚卸しするように整理していくと効果的です。

エージェントに相談する

自分自身を深く見つめ直すのも効果的ですが、自己分析を完遂できるか自信がない、または徹底的に分析したいという方はプロに相談するのも効果的な方法です。

さまざまなサービスがありますが、セカンドキャリアを探しているのであれば転職専門のエージェントがおすすめです。

転職専門のエージェントは、多くの場合キャリアアドバイザーが在籍しています。

カウンセリングをして今までのキャリアや今後の展望を聞いた結果、マッチングした企業を紹介してくれるシステムです。

エージェントの方が保有している非公開求人があるケースも多く、さまざまなサービスで転職志願者を手厚くサポートしてくれます。

登録が無料のところも多いのでまずは1社でも登録してみることをおすすめします。

【理系から営業へ転職】転職するために

理系出身者で専門職というと待遇的にもキャリア的にも恵まれているように言われることもありますが、職場の環境や業務内容、研究分野などに不満があるという声は意外に多いのです。

大学で学んだことが無駄になるかもしれないという葛藤や適性やキャリアの問題などさまざまなハードルを考慮しても、今までのキャリアとは大きく異なる営業職へ転職したいと意志を固めたのであれば、してほしいステップが3つあるので紹介していきましょう。

自己分析をする

先ほども述べましたが、自己分析は最初に取り組んでほしいステップです。

自己分析で自分の考えや将来のビジョンを整理することで、「仕事選びの軸」と「自分の強みや弱み」が明確になります。

これらを理解しておけば、キャリア選びを間違えないだけでなく、志望動機や自己PRもブレずに一貫性を持たせて書けるようになるのです。

先ほど述べた過去を整理する方法だけではなく、モチベーションが上がった時、下がった時をグラフ化するモチベーショングラフ、自分の内面をプラス面、マイナス面、内部要因、外部要因に分けるSWOT分析などさまざまな方法があります。

また、無料でできる自己分析のアプリや書込み式の書籍も多く世に出ています。

自分に合った方法で始めてみましょう。

企業研究をする

応募したい求人が見つかったら、企業研究をして会社に対する理解を深めましょう。

転職の場合は、企業も応募者へ求めているハードルが新卒の時よりも高く「この程度走っていて当然」といった前提で面接を進める傾向があります。

公式HPを見て企業の沿革や事業規模や業務内容を調べるのは当然で、企業だけではなくその周りの業界全体についても知識を深めましょう。

業界について調べることで業界の将来性や現在の動向、今後の課題を把握できます。

さらに、それらを踏まえたうえで企業の業界内での企業の立ち位置、強みなどを把握することで、志望動機に厚みを持たせ本気度のアピールにもなるのです。

理系ならではの分析力を活かして、徹底的に研究してください。

転職エージェントを利用する

自己分析と企業研究を経て、就活の軸や希望する業界、企業がある程度定まったら転職エージェントに登録してみましょう。

転職エージェントは、企業の斡旋をしてくれるだけでどこも大差ないと考えてはいませんか。

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内定をゴールとせず、その後のキャリアを見据えたサービスが受けられる転職エージェントで納得いく転職活動をしましょう。

まずは無料登録から始めてみてください。

まとめ

理系出身者の営業職への転職についてまとめてきました。

理系専門職が多職種への転職を悩む理由で最も多く聞くのが「理系で学んだからこそ活かした職種でなければ損をしている気がする」という声です。

しかし、4年間学んだことと違うことをするよりも、この先の人生やりたくない仕事をする方が、失うものは大きいと思いませんか。

理系出身者ならではの視点で、あなたにしかできない営業の仕方がきっとあるはずなので、ぜひチャレンジしてみてください。

 

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