【例文あり】医療事務の面接での質問・逆質問と回答集まとめ!失敗しないポイントも解説

【例文あり】医療事務の面接での質問・逆質問と回答集まとめ!失敗しないポイントも解説

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医療事務とは、病院やクリニックなどで患者様の受付対応をする仕事です。

具体的には、医療費の計算や診療報酬の請求などを担当します。

未経験でも挑戦可能な仕事で、患者様に笑顔で対応するスキルや、医療計算を性格かつスピーディーに行うスキルなどが求められます。

このような特徴を持つ医療事務へ転職をする際、どのような対策をすればよいのでしょうか。

本記事では、医療事務の面接時によくされる質問とその回答や、逆質問を事例付きで紹介します。

面接で失敗しないポイントも合わせて紹介しておりますので、「医療事務に転職したい方」や「医療事務に転職したいものの、何をしたらよいか分からない」方はぜひご覧ください。

目次目次を全て表示する

【医療事務の面接】なぜ逆質問をするのか

医療事務に限らず、面接の場面で逆質問をする機会は数多くあります。

なぜ逆質問をするのでしょうか。

ここでは、医療事務の面接で逆質問が求められる理由を三つ紹介します。

具体的には、以下の3点です。

逆質問が求められる理由を三つ

・転職したい気持ちの強さを確認するため

・コミュニケーション力を確認するため

・疑問や不安を確認するため

それぞれ詳しく解説します。

転職したい気持ちの強さを確認するため

面接官は、自分の会社に本当に入りたいのかを確認するために逆質問を促す場合があります。

質問の内容にもよるものの、逆質問の数が多い方が「本当に自分たちの法人に興味があるんだな」と思ってもらいやすくなります。

一方、すでにホームページ上で公開してあることを聞いてきたり、給与や取得できる休暇日数ばかりを逆質問で聞くことは論外です。

理想的な形は、病院やクリニックのホームページ上で調べたものの、分からないことを質問することでしょう。

他の病院やクリニックとの違いを自分なりに調べて理解のすり合わせを逆質問すれば、高評価を得られます。

コミュニケーション力を確認するため

面接では、面接官が一方的に質問を投げ掛けるだけになってしまう場合も多いため、転職希望者のコミュニケーション能力がどの程度のものか分からないケースもあります。

そこで、逆質問を転職希望者に促すことで発言させ、コミュニケーション能力を測るのです。

転職希望者から逆質問をすれば、自然と面接官と会話することになり、Q&Aができるかどうかがすぐに分かります。

相手に意図が伝わる分かりやすい質問ができたり、面接官から回答を深掘りしてさらに会話を重ねたりすることができれば、面接官の印象も良くなるでしょう。

疑問や不安を確認するため

面接の中で、転職希望者が確認したいことや疑問点をうまく質問できていない場合があります。

面接官が逆質問を促し、転職希望者が確認したいことや疑問点を解消させる時間を作れます。

転職希望者から逆質問をされることで、面接官も説明不足の点はないか、転職希望者が知りたい情報は得られているのかを最終確認できるメリットもあり、逆質問を求められるのです。

面接の中で疑問に思ったことや確認したいことは素直に逆質問の時間を使って質問しましょう。

同じ言葉を聞いても、解釈は人それぞれで認識の違いが常に起こりえます。

一度しかない面接の機会を無駄にしないよう、自分が疑問に思うことは逆質問の時間を使って解消しましょう。

【医療事務の面接】逆質問に「何もない」と答えるのは大丈夫?

とはいえ、面接でいきなり逆質問を求められても何も質問が浮かばない方もいるでしょう。

逆質問の場面に遭遇した場合、「何もありません」と回答してもよいのでしょうか。

面接官の印象は悪くならないのでしょうか。

結論から言うと、逆質問の場面で面接官に対し、「何もない」と答えるのは控えた方がよいでしょう。

というのも、先ほどお伝えしたとおり、面接官は逆質問を促すことで採用担当者の法人に対する興味の度合いや、コミュニケーション能力を測っていることが多いからです。

面接官にアピールするためにも、逆質問は積極的に行うべきでしょう。

もし、どうしても質問が浮かばない場合は、「先ほどの質疑で丁寧に説明していただいたので、疑問点や確認したい点は解決できました」と回答しましょう。

面接官の印象を悪くせずに済みます。

【医療事務の面接】印象に残る逆質問

ここでは、医療事務の面接で役に立つ逆質問の例文を5つ紹介します。

それぞれの例文のポイントも併せて解説しているのでぜひ逆質問をする際の参考にしてください。

・貴院での1日における仕事の流れを教えていただけますか。

1日の流れがどのようになっているかを質問しておくことで、転職後、スムーズに職場に慣れることができます。

・電子カルテは貴院で導入されていますか

多くの病院やクリニックでは、電子カルテを導入しており、パソコンを使って仕事を行う場合が数多くあります。

パソコンスキルがない方は、事前に確認しておくことで、パソコンスキルの習得に時間を費やせますし、パソコンスキルがある方は、電子カルテを使った仕事ができるとアピールできます。

・もし、貴院に転職できた場合、早く溶け込んで貢献したいので、医療事務の職場内はどのような雰囲気か教えていただけますか。

職場内に早く溶け込めるというコミュニケーション能力と、転職の意志が強いことの二つを同時にアピールできる逆質問です。

職場内の雰囲気がどのようになっているのかを具体的に確認しつつ、自身が働くイメージを膨らませるようにしましょう。

また、医療事務を未経験の状態で転職する場合は、未経験者が何人いるのかを併せて確認するとよいでしょう。

・医療事務として働く上で、何か必要なスキルはありますか

未経験の状態で医療事務に転職する場合、転職に意欲的であることをアピールできる逆質問です。

医療事務ですでに働いている先輩方がどのような資格を持っているか、どのようなスキルで秀でているのかを確認するのもよいでしょう。

・出産後や子育てをしながらでも、貴院で働くことは可能でしょうか。

女性であれば、妊娠や出産のタイミングで一度職場を離れなければならないケースもあります。

そのような場合でも働ける職場環境であることは確認しておいた方がよいでしょう。

ライフイベントの際のミスマッチを事前に防ぐことができます。

・時期にもよると思いますが、医療事務の皆様は週に何時間ほど残業されているのでしょうか

「転職後に残業時間が多く、自分には合わなかった」などのような状態を未然に防ぐためにも、残業時間の確認はしておきましょう。

ただし、注意すべきは残業をしたくないような姿勢を見せないようにすることです。

残業に抵抗があるような態度をとれば、働く意欲の低い人物と見なされかねません。

働くイメージをつけるために確認するということを念頭に置きましょう。

【医療事務の面接】逆質問のNG集

続いて、医療事務の面接でやってはいけない逆質問の事例を紹介します。

すでに公開されている情報や、お金に関する質問ばかりが続くと、面接官に悪い印象を与えてしまいます。

そうなれば、せっかくの逆質問の時間が無駄になってしまうので注意しましょう。

注意

・働き始めるまでに何の準備をしておけばよいでしょうか

一件、意欲的に見えるこの質問ですが、実はNGです。

というのも、この質問は面接官からすれば受け身に見えるからです。

もし質問をするとすれば、「今現在は〇〇について勉強しているのですが、他に学んでおくべきことや事前に準備しておいた方がよいことなどはありますか」という聞き方に変えましょう。

すでに医療事務に就くことを前提に主体的に動いていることをアピールできるからです。

逆質問は面接官に積極性や自主性をアピールできるようにすることを心がけましょう。

注意

・医療事務の仕事は忙しいでしょうか

時間外労働が事情により難しい方がよくする質問ですが、避けた方が無難でしょう。

面接官によっては、「働くのが嫌なのか」と思われる可能性があります。

1日の来院患者数や医療事務の職員数などを確認し、可能な範囲で推察するようにしておいた方が無難です。

注意

・常に求人が出ていますがなぜでしょうか

日本は少子高齢化にともない、医療関連の分野はニーズが常にあり、慢性的な人員不足に悩む業界でもあります。

そのため、病院によっては常に求人広告を出し続けている場合もあるため、わざわざ逆質問で確認する必要のない質問です。

また、常に求人が出ている法人は、慢性的な人員不足の業界問題もさることながら、退職者が多い事実を隠している場合もあります。

そのような職場は、遅かれ速かれ人が離れていく職場なのでそもそも応募しないようにしましょう。

注意

・貴院の経営理念は何でしょうか

ホームページや求人広告で掲載されている場合が多いので、質問すれば「全然うちのことを調べてないな」と思われてしまい、印象が悪くなってしまいます。

経営理念をはじめ、調べれば分かることは逆質問の場面では質問しないようにしましょう。

注意

・医療事務未経験ですがなんとかなりますか

新しい職場や仕事内容に不安を覚える気持ちも分かりますが、自信のなさや消極的な姿勢が伝わる質問は避けましょう。

病院も経営があるので、人を雇う分、職員の人たちにはそれぞれの立場でプロとして働いてもらうことを期待しています。

面接では、未経験でも活躍したいという積極的な姿勢を大事にしましょう。

注意

・有給休暇は自由に取得できますか

働く上で、給与や福利厚生などの情報は非常に重要ですが、待遇条件ばかりの質問をすることは避けましょう。

もしどうしても確認したい場合は、「大変恐縮ですが」と前置きして質問をしたり、子育てや家庭の事情などの理由を説明した上で確認したりと配慮が必要です。

【医療事務の逆質問】逆質問するときのポイント

逆質問はなるべくした方が良いですが、場合によっては相手に悪印象を与えてしまうこともあります。

では、採用担当者に好印象を与えるためには、どのような質問をした方がいいのか。

逆質問する際には、下記のポイントを押さえてするように心がけましょう。

逆質問するときのポイント

・就職したいという熱意をアピール

・相手の立場に立った質問を考える

・入社後の不満をなくすために質問する

・給料や福利厚生のストレートな質問は避ける

・知る必要のない質問はしない

・消極的な逆質問はしない

・調べればわかることは質問しない

・逆質問は事前に2〜3個準備しておく

印象に残る質問や、逆質問のNG例でも、少しだけ触れていますが、改めて詳しく解説します。

就職したいという熱意をアピール

逆質問で重要なことは、ここで働きたいという熱意を伝えること。

面接官からの質問にうまく回答できなかったとしても、最後の逆質問で挽回はできます。

ではどのように就職したいという熱意をアピールするのかというと、勤務した前提の質問をすることです。

「勤務した際、同じチームで働く方はどのような方が多いか」「勤務後、どういうキャリアを積む人が多いのか」など、自分が就職した前提の質問をすることで、入社への意欲が高いと感じてもらえます。

さらに、キャリア関係の質問をすれば、転職した暁には腰を据えて働くという意思表示も可能です。

「就職したい」という前置きをおいて、逆質問するのも一つの手といえるでしょう。

相手の立場に立った質問を考える

面接を担当している人がどのような立場かは、必ず把握しておきましょう。

面接の担当をする人はみんな同じ立場の人ではありません。

あなたを多角的な視点で判断するために、上層部、中間管理職、人事部、現場メンバーなどさまざまな人が面接に関わってくるでしょう。

同じ院内の人といえども、立場が変われば、発言の受け取り方も変わってきます。

現場のことは現場の人に質問した方が的を得た回答をもらいやすく、上層部などだと企業理念や経営面での質問を投げてみるといいでしょう。

面接の冒頭で面接官の自己紹介があるはずですので、相手の役職やポジションを把握して、相手の立場に合わせた質問をしましょう。

入社後の不満をなくすために質問する

逆質問は、自分の知りたいと思った疑問を解消する絶好の機会です。

面接を受けてみて働きたいと思っても、疑問が残っていれば逆質問のタイミングでできるだけ解消するようにしましょう。

というのも、面接がうまくいって入社しても、入社後にギャップを感じてしまうケースは往々にしてあるのです。

そのギャップの数が多ければ多いほど、早期退職にもつながりかねません。

そうなると、会社と求職者にとっては、とても不幸せな話です。

そのような事態を回避するために、働く上で「ここは譲れない」といったポイントの質問については、逆質問で解消しておくと良いでしょう。

給料や福利厚生などのストレートな質問は避ける

求職者の中には福利厚生や年収が譲れない条件にある人もいるでしょう。

場合によっては最終面接まで、待遇面に関する説明がないということも往々にしてあります。

その場合は、言葉や表現を変えて逆質問すると良いでしょう。

あくまで「お給料はいくらですか?」といった聞き方ではなく、「求人票に記載されている給与のこの項目に関して質問があるのですが・・・」といったように切り口を変えてみると、給与や昇給についての質問もしやすくなります。

福利厚生や勤務条件は、入社後のギャップをなくすためにもクリアにしておくべき項目です。

その分、言い回しには注意して逆質問するように心がけましょう。

知る必要のない質問はしない

働く上で知る必要のない質問は、相手を困らせてしまうので避けましょう。

具体的な例をあげると、「今後の経営の展望」といった経営そのものに対する質問、「〇〇(医療関係のニュース)への見解」といった時事問題などが挙げられます。

さらにいうと、抽象的すぎて答えようのない質問も避けた方がいいです。

今後の経営方針など経営関係の質問については、上層部などのメンバーが面接官として参加している場合はしても問題ないかもしれませんが、その回答に対する切り返しも必須です。

経営に対する思いを語っても「わかりました」の一言で済んでしまうと、肩透かしした気分になりかねません。

面接官を戸惑わせてしまうような質問は、時間を無駄にしてしまう可能性もあるので避けましょう。

消極的な逆質問はしない

転職する際に不安はついてくるものですが、その不安な気持ちやネガティブな感情を逆質問であらわさないように心がけましょう。

どんな質問かというか、「未経験ですがなんとかなりますか」や「退職率はどれくらいですか」などです。

未経験だから不安という気持ちはわかります。

しかし、不安感を前面に押し出していると、採用する側も本当に働けるのか、ちょっとでも合わないと感じたら辞めてしまわないかと不安になってしまいます。

そのため、不安を吐露するよりも、いっそ未経験でも頑張るといった意欲を伝える方が、面接官には好印象です。

退職などネガティブなキーワードも極力使用しないことをおすすめします。

勤続年数が高いスタッフのキャリアや働き方について確認すると良いでしょう。

調べればわかることは質問しない

募集要項、企業ホームページといった公開された情報の質問は避けましょう。

具体的にいうと、「従業員数を教えてください」「資本金はいくらか」などが挙げられます。

すでに公開されている情報をまた説明するのは、面接官からすれば苦痛ですし、何も調べてない人物と判断されてしまいます。

事前に求人広告やホームページなどのリサーチは行った上で、1日のスケジュールなど分からない点や疑問に思うことを質問するようにしましょう。

場合によっては「書いてあったか覚えていない、でも気になる」といったこともあると思います。

そのような場合は、絶対に今回の面接でクリアしたいという項目であるならば、「記載していたかもしれませんが…」と前置きを置いて質問すると良いでしょう。

逆質問は事前に2〜3個準備しておく

逆質問はするかしないかでいうと、して損はありません。

ですが、急に話題を振られても、うまく質問ができないということもあるでしょう。

そのような事態に備えて、逆質問を事前に準備しましょう。

さらには、面接中にもできるだけここ聞きたいなというポイントを残しておくと、面接官としても話を真剣に聞いているという印象を受けやすいです。

【医療事務の面接】医療事務の面接でよくされる質問と回答集

これまで、医療事務の面接における逆質問の重要性と事例について紹介してきました。

しかしながら、逆質問以外にも、やるべき面接対策はまだまだたくさんあります。

ここからは、医療事務の面接でよく出てくる質問とその回答内容について紹介します。

逆質問以外にも、面接官からの質問に的確に回答できるようになれば、面接で好印象を確実に与えられるのでぜひご覧ください。

志望動機についての質問と回答

志望動機では「なぜその職種を選んだのか」「なぜその病院なのか」を明確に説明することが重要です。

医療事務の面接では、志望動機に対しての質問で人命に関わる仕事に携わる覚悟を見極めています。

経験者・未経験者それぞれの回答例は以下のとおりです。

経験者の場合

御院の理念に共感したためです。

私は、これまで歯科クリニックの医療事務を務めてまいりました。

幅広い業務に携われるだけでなく、患者さんの不安に寄り添う仕事にやりがいを感じております。

その過程で患者さんの命そのものに寄り添いたいと考え、外科病院への転職を決意しました。

その中で御院の「病気よりも病人を診る病院づくり」という理念に共感し、応募いたしました。

未経験者の場合

患者さんと医療側との架け橋になりたいと考えたためです。

私は前職の営業職を通じてクライアントの病院・クリニックと接する機会がありました。

その中で医療現場で働く方々の患者さんに寄り添う気持ちに感銘を受け、医療業界への転職を決意しました。

事務職を希望した理由は、前職で培ったコミュニケーションスキルを生かせると考えたためです。

「患者が納得できる医療」を理念とする御院で、医療側との架け橋となり患者さんの不安を解消していきたいと考えています。

パソコンのスキルに関しての質問と回答

医療事務はカルテの管理・レセプト作成・院内の提示物や各種診断書の作成などを行います。

特別なスキルは必要ありませんが、基本的なパソコンスキルが求められる仕事です。

そのため転職面接では、パソコンスキルの有無を聞かれます。

回答では前職で習得したパソコンスキルを説明しましょう。

経験が浅い方は、これから勉強する意欲をアピールすると効果的です。

前職の営業職でプレゼン資料の作成やグラフ作成を行っていたため、Word・Excel・PowerPointには長けています。

前職1年目の時点で、マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)も取得しています。

医療事務に関しての心構え

「本職に携わる上で大切だと思うことは何ですか」など、医療事務に関しての心構えを問われる場合があります。

医療事務は直接医療に携わる仕事ではありません。

しかし事務的な作業だけでなく患者さんと直接触れる機会があります。

人の命に関わる医療業務の仕事を正しく理解しているか、見極めるための質問です。

ミスなく正確に業務をこなすスキルと不安を解消できるような思いやりのある対応が重要だと考えます。

患者さんの命に関わる仕事であり、直接患者さんと接する仕事であるためです。

その上で幅広い業務をこなすため、スピーディーさも重要だと思っています。

今までの経験(前職)に関しての質問と回答

今までの経験(前職)に関しての質問には「前職を通してどのようなスキルを取得しているのか知りたい」という意図があります。

回答でこれまでの経験をアピールしつつ、転職先に対する前向きな姿勢を見せましょう。

未経験の場合は、その経験をどのように生かすのかが重要なポイントです。

私は、これまでソフトウエア関連商品の営業職を務めてまいりました。

ソフトウエアになじみのない方にも分かりやすい説明を心掛けてきたため、コミュニケーションスキルには自信があります。

医療側と患者さんの架け橋である医療事務においても、前職で培ったコミュニケーションスキルを生かせると考えています。

レセプト業務に関しての質問と回答

レセプトとは、診療報酬明細書のことです。

国民保険加入者は医療費の一部を支払い、残りは健康保険の保険者が支払います。

レセプト業務とは診療報酬明細書を作成し、市区町村の健康保険・組合健保・協会けんぽなどの保険者が支払う分の医療費を請求する業務です。

レセプト業務の経験あり・なし、それぞれの回答を見てみましょう。

経験ありの場合

前職でレセプト業務を担当していました。

レセプト作成から提出までのフローは把握しています。

診療報酬請求事務能力認定試験は取得済みです。

現在はさらなるスキルアップを目指して、医療事務技能審査試験の取得に向けて勉強しています。

経験なしの場合

レセプト業務の経験はありません。

しかし前職で経理職を務めていたため、請求書の作成には慣れています。

より専門性を高めるため、現在は診療報酬請求事務能力認定試験に向けて勉強しています。

医療事務の知識の有無に関しての質問と回答

医療事務の知識の有無に関しての質問は、実際に仕事をする際どの段階から教えればよいか確かめるためです。

前職で医療分野に携わっていた方や取得している資格がある方は積極的にアピールしましょう。

一概に知識がない人が不利というわけではありません。

正直に現状の知識を説明しつつ、学びの姿勢をアピールしましょう。

知識がない場合

医療に関しての深い知識はありません。

現在、医療事務認定実務者(R)試験に向けて勉強しており、近々受験予定です。

座学だけでは理解できない部分もあると思いますので、実際に仕事についてから積極的に学んでいくつもりです。

教えていただくことも多いと思いますが、よろしくお願いいたします。

出勤開始日に関しての質問と回答

面接官から「出金開始日の希望はありますか」「〇月〇日から出勤は可能でしょうか」と質問される場合があります。

考えられる理由の一つが、退職予定の方の引き継ぎをしたいためです。

新人と退職予定者2人分の給料が発生する期間を減らしたいため、病院側はできる限り短時間で引き継ぎができるように調整を試みます。

現職でやり遂げなければならない仕事や有給が残っている場合は、正直に理由を伝えることが重要です。

ただし一方的に主張せず、謙虚に可能な限り調整する姿勢を見せましょう。

回答例

出勤開始日は〇月〇日をお願いしたいです。

かねてより携わっていたプロジェクトが完了するまで最後まで務めたいと思います。

最短であれば〇月△日から出勤可能です。

自己PRに関しての質問と回答

転職面接では「自身の強みは何ですか」「長所は何ですか」など、自己PRに関しての質問もよくされます。

これは自社の医療事務に適している人材を判断するための質問です。

比較的自由に回答できます。

資格や知識もアピールポイントの一つです。

加えて前職での経験を交えつつ、ポジティブ・辛抱強い・真面目など性格面での強みを伝えるとよいでしょう。

回答例

私の強みは真面目で手抜きをしないところです。

前職で営業職をしていました。

入社したての頃はなかなか契約が取れず、営業成績は同期でも下位の方でした。

営業職はコミュニケーションスキルなど、適性のある仕事だと思います。

自分には合っていないのかとも考えましたが、印象の良いお客様との接し方や分かりやすい説明の仕方など、書籍を読みながら地道に勉強しました。

結果、1年後にはトップの営業成績を達成しました。

患者さんのカルテやレセプトを扱う医療事務において、入力ミスのない正確な作業が求められると思います。

私のこの真面目な性格は、御院の役に立つのではないかと考えています。

【医療事務の面接】答えづらい質問に対しての準備も必須

転職面接では「他に選考を受けているところは」など、答えづらい質問をされる場合があります。

人によっては、正直に答えると落ちてしまうと感じる質問です。

しかし回答に詰まってしまうと悪い印象につながるため、事前に回答を準備しておくことが必要です。

ここで5パターンの答えづらい質問と好印象につながる回答例を紹介しますので、参考にしてください。

他に選考を受けているところはありますか?

この質問は自社への志望度の高さを知ることで、早期退職のリスクを避けたい、優秀な人材は他社よりも早く確保したいという意図があります。

他に選考を受けていなければ、迷わず「ありません」と答えればよいでしょう。

「他社の志望度が高い」と言ってしまうと合格を躊躇してしまいます。

他に選考を受けていることは問題ありませんので、御院で働きたいという意思表示をしましょう。

回答例

外科病院を中心にいくつか受けています。

現在、2次選考まで進んでいる病院がありますが、まだ内定はもらっていません。

御院を第一志望に考えています。

前職は勤務期間が短いですがどうしてですか?

病院側はできる限り長く働いてくれる人材を求めています。

採用したとしてもすぐに辞めないか判断するための質問です。

実際に前職を上司との軋轢やトラブルで退職した場合も、ネガティブな発言は控えましょう。

「自分の理想の働き方を実現するために」「御院で働きたいから」など、できる限りポジティブな理由に変換して回答しましょう。

回答例

前職も医療事務でしたが、業務のほとんどの割合をカルテの入力が占めていました。

患者さんと直接関わる機会を持ちたい、また幅広い業務に関わってスキルアップを目指したいと考え、転職を決意しました。

勤務時間が短いのは自分の長いキャリアを見据えたとき、早めに理想の働き方を実現するべきだと考えたためです。

結婚の予定はありますか?

女性は結婚・出産すれば育児休暇を取ります。

「結婚の予定がある」と答えると合否に不利だと考える方もいるのではないでしょうか。

しかし医療業界は女性が多い現場であるため、珍しいことではありません。

とはいえ病院側は長く働いてくれる人材を求めています。

デリケートな質問のため、詳細に話す必要はありません。

不快感をあらわにせず、結婚しても仕事を続ける意思を示すと好印象につながります。

結婚の予定がない場合

現状、結婚の予定はありません。

いずれ結婚・出産したとしても仕事は続けたいと考えています。

結婚の予定がある場合

近々、結婚する予定です。

いずれ出産したいと考えていますが、しばらくは仕事に集中するつもりです。

持病・アレルギーはありますか?

病気を治療する医療機関では、スタッフの持病・アレルギーを把握しておく必要があります。

持病がある方はどの程度の頻度で通院しているのか伝えましょう。

花粉などの軽度なアレルギーも、後のトラブルを避けるためにも伝える必要があります。

特にアルコール消毒を徹底する医療現場であるため、アルコールアレルギーの方も報告が必要です。

症状を正直に丁寧に伝えると、好印象につながります。

回答例

花粉症のため春の時期には、鼻水と目のかゆみの症状が出ます。

数週間に一度の頻度で通院しています。

アルコールアレルギーのため、アルコール消毒すると手が荒れてしまいます。

重い症状ではないためハンドクリームや軟膏で対処しています。

残業はできますか?

病院は最後の患者さんの診察が終わるまで営業するため、会計を担当する医療事務は残業の多い職場です。

そのため医療事務を志望するのであれば、ある程度の残業を覚悟する必要があります。

「残業はできません」という答えは適切ではありません。

しかし子どもの送り迎えなど、定時で帰らなければならない状況もあります。

好印象な回答をするには、残業ができない曜日や状況などを詳しく伝えることが重要です。

回答例

基本的に残業は可能です。

〇曜日は子どもを塾に送迎しなければならないため、定時で帰らせていただきたいと思います。

それ以外の曜日は△時まで残業できます。

【医療事務の面接】失敗しない受け答えののポイント

次に失敗しない面接時のポイントを理解しましょう。

転職面接では、一つ一つの所作が豊富に影響します。

回答を準備するだけでは、確実な合格につながりません。

特に受付を担当する医療事務は、患者から見た病院のイメージに直結します。

そのため面接時の表情や受け答えの仕方も重要です。

ここでは、医療事務の面接時における受け答えのポイントを紹介します。

ハキハキとする

医療事務は耳の不自由なお年寄りや子どもと接する仕事です。

面接では「患者さんとしっかりコミュニケーションがとれる人材か」という点を見られています。

そのため質問されたら、一言一句ハキハキと話しましょう。

転職面接では緊張のために、俯いてぼそぼそと話してしまったり、早口で話してしまったりします。

相手に伝える意識を持ちながら、面接官の目を見てゆっくりと喋りましょう。

人と目を合わせることが苦手な方は、相手の鼻の下や目と目の間を見て話しても違和感はありません。

早口になりがちな方は、一文ごとに句点(。)で区切るイメージを持つと効果的です。

話の間が生まれて内容を強調できるだけでなく、一呼吸することで自身もリラックスできます。

質問への答えは結論から

結論から話すことで、言いたいことを相手に簡潔に伝えられます。

理由や経緯は、結論を述べた後に話しましょう。

理由や結論の後に、あらためて結論を述べると言いたいことを強調できます。

志望動機を例にすると、以下のような構成です。

構成の例

※結論

御院の理念に共感したためです。

※理由・経緯・エピソード

私は、これまで歯科クリニックの医療事務を務めてまいりました。

幅広い業務に携われるだけでなく、患者さんの不安に寄り添う仕事にやりがいを感じております。

※結論の再提示

その過程で患者さんの命そのものに寄り添いたいと考え、外科病院への転職を決意しました。

その中で御院の「病気よりも病人を診る病院づくり」という理念に共感し、応募いたしました。

明るい笑顔で対応する

面接時は明るい笑顔を心掛けましょう。

医療事務は患者さんに対して、親切な対応を求められる仕事です。

そのため暗い表情で転職面接に臨むと、無愛想な対応をする人ではないかと思われてしまいます。

反対に笑顔で話すと相手から好感が得られるだけでなく、患者さんの対応にも適していると判断されるため効果的です。

笑顔は相手だけでなく自身の感情にも影響します。

緊張を緩和しポジティブな気持ちで面接に挑むことが可能です。

しかし極端な作り笑顔は、真顔に戻ったときに怖い印象を与えてしまいます。

またニヤついた表情も、真面目さに欠ける印象につながるため注意が必要です。

少し口角を上げた優しい表情を意識するとよいでしょう。

やる気や転職したいという気持ちを伝える

転職希望者は、当然ながらさまざまな病院やクリニックに医療事務として応募しています。

面接官も、それは把握済みです。

そのため、面接官は、転職希望者が自分たちの法人で本当に働く気があるのかを面接での質問や逆質問などの手法を使って確認してきます。

その意図をくみ取り、仕事への意欲的な姿勢や転職したいという気持ちを常に伝えるようにしましょう。

【医療事務の面接】失敗しない身だしなみのポイント

転職面接では、第一印象となる身だしなみも重要なポイントです。

特に患者さんと接する医療事務では、清潔感のある身だしなみが求められます。

面接官も人間である以上、だらしない服装や頭髪は不採用となる要因です。

それでは具体的にどのような服装・頭髪で面接に臨めばよいのでしょうか。

ここで失敗しない面接時の身だしなみを、男性・女性それぞれ紹介します。

女性の場合

応募要項に「服装は自由」と記載されている場合も、上下セットのスーツで行くことをおすすめします。

下はスカート・パンツスーツどちらでも問題ありません。

スーツでない場合も落ち着いたフォーマルな服装を心掛けましょう。

女性の服装のポイント

・スーツは黒やネイビー、グレー、ベージュなどの落ち着いた色を選ぶ

・レースやフリルのある服は選ばない

・スーツの下はホワイトや薄いブルーのシャツかブラウス

・スーツとシャツのシワがないようにする

・ヒールの高くない靴を選ぶ

・靴を磨いておく

・爪を伸ばし過ぎない

・黒染めする必要はないが、派手過ぎず自然な髪色にする

・巻き髪などの凝ったヘアアレンジは避ける

・ピアスなどの余計なアクセサリーを付けない。シンプルなネックレスは問題なし

・スカートの丈は短くし過ぎない。ひざが隠れる程度の長さが良い

・化粧は派手過ぎないようにする

男性の場合

男性の場合も服装は上下セットのスーツが無難です。

面接においては、男性の身だしなみも意識するポイントが複数あります。

リクルートスーツではなく、一般的なビジネススーツで問題ありません。

むしろ転職面接でリクルートスーツを着ると社会人経験が浅い印象につながる可能性があります。

男性の服装のポイント

・スーツはグレーやネイビー、グレーなどのベーシックカラーを選ぶ

・スーツの下はホワイトのワイシャツ。薄いブルーでも問題なし

・スーツはサイズの合ったものを選ぶ。

二つボタン・三つボタンどちらでも問題なし

・ネクタイはシンプルなデザインを選ぶ。スーツから浮かない程度の明るい色がおすすめ

・スーツとシャツのシワがないようにする

・靴下はスーツに合う色を選ぶ

・靴を磨いておく

・爪を伸ばし過ぎない

・清潔感のある髪型にセットする

・手な時計を付けない

・髭を剃っておく

【医療事務の面接】自己PRで失敗しない面接時のポイント

転職面接では「最後に自己PRをしてください」と言われる場合があります。

自分の強みや仕事への意欲を自由にアピールできる機会であり、それまでうまく説明できなかった部分を補足することも可能です。

しかしまとまりのない自己PRでは、悪い印象につながってしまいます。

ここで自己PRで押さえておくべきポイントを紹介しますので、参考にしてください。

医療事務で働きたい理由を明確にする

自己PRでは、あらためて医療事務で働きたい理由を明確にしましょう。

未経験の方はなぜ医療事務を選んだのか、経験者の方はなぜ医療事務を続けたいのかが重要なポイントです。

一般的に自己PRで強みを伝えます。

強みを生かせる場が医療事務であるという結論に持っていくとよいでしょう。

例えば「患者さんに寄り添う医療事務の仕事にやりがいを感じている」→「コミュニケーションスキルが強みである」→「強みを生かして重い悩みを抱える患者さんの不安を解消するために外科病院の医療事務に就きたいと考えた」といった流れです。

それまでに志望動機の質問を受けている可能性があります。

ポイントを絞って簡潔に伝えましょう。

感謝の言葉で締める

一般的に逆質問や自己PRを最後に面接が終わります。

「丁寧に質問に答えてくれたこと」や「面接の場を設けてくれたこと」に対して感謝を述べましょう。

感謝の言葉がないと礼儀がない印象を与えてしまうため、注意が必要です。

質問に答えることに精いっぱいで、またはこれで終わりだと安心して、感謝を忘れてしまう可能性があります。

面接部屋のドアを閉めるまで気を抜かず、やり遂げましょう。

【医療事務の面接】やっぱり事前準備が大事!

ここまで面接を失敗しないためのポイントやコツ、逆質問の内容など説明してきましたが、前提として事前準備はしっかり行いましょう。

どのような事前準備が必要かというと、企業や業界の研究、自己分析です。

それぞれの項目について詳しくみていきましょう。

業界・企業分析は抜かりなく

充実した面接時間を過ごすためには、やはり前知識が必要です。

企業のことや業界のことを事前に頭に入れておくことで、面接中に話される言葉への理解も一層深まりますし、齟齬なく解釈できます。

さらには、新しい疑問や質問が生まれ、会話そのものが弾む可能性も。

応募する企業の価値観も事前にわかっていれば、その人物像に寄せて面接で振る舞うこともできます。

企業分析はやって損はないので、面接前までに必ず行いましょう。

自己分析は入念に

企業研究に合わせて、自己分析も必ず行いましょう。

というのも、転職活動はあくまで選考で、選ばれる必要があります。

対策なしに、ありのままの自分自身を受け入れてくれるほど、甘いことばかりではありません。

「医療事務として働きたい」という確固たる気持ちがあるならば、自分のセールスポイントを一度見直してみましょう。

強み・活用できるスキルなどがわかってくると、あとは選考の中でアピールするだけ。

さらにいうと、得手不得手の再確認にもなりますので、自分を守ることにもつながります。

転職は自分の人生を変える大きな決断です。

だからこそ、まずは自分を知るという工程を大切にしてください。

模擬面接で万全な気持ちで

自分を知り、企業を知ったところで、あとはどのように伝えるかというところです。

面接は印象が非常に大事です。

魅力的な人材であっても、印象が悪かったり、回答の中身が悪いと、採用に至るまでは苦労するでしょう。

より良い結果を出したいという人は、模擬面接を実施して本番に臨むのもおすすめです。

家族や友人などに面接官になってもらい練習すると、程よい緊張感も味わえ、第三者としてアドバイスをもらえることも。

さらに不安だという人は、転職エージェントやキャリアコンサルタントに相談してみるのはいかがでしょうか。

通常の質問内容の回答添削や逆質問の考え方など、企業の特性に応じたアドバイスをしてくれます。

自己分析や企業分析に関しても助言してくれるので、面接時の回答がより一気通貫した内容となり、企業への本気度が伝わりやすく、説得力のある内容となるでしょう。

【医療事務の面接】乗り越えれば新しい生活が待っている

ここまで医療事務の面接について、面接のコツや逆質問の仕方などについて説明してきました。

医療事務は患者様と直接対面する仕事であり、清潔感のある身だしなみやコミュニケーション能力、事務作業を正確かつスピーディーにこなす能力などが求められます。

これらの能力があるかどうかを見極めるために、面接担当者は質問をしたり、逆質問を促したりして、あなたを見極めます。

医療事務の面接で失敗しないためにも、本記事を読んで対策してみてください。

医療事務の転職は、事前に準備をしていればスムーズに受け答えができますし、面接を通過できれば、数段階成長した自分に成長できます。

無事に乗り越えさえすれば、新しい人生の始まりです。

医療事務に興味がある方は、ぜひ挑戦しましょう。

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