営業インターンのGD選考で気をつけるべきことは?突破するコツや対策方法を徹底解説

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就職活動のファーストステップとして、多くの学生がインターンに参加しています。

夏休みや冬休みに参加できる短期インターン、週2〜3日のシフト制で数ヶ月にわたり参加する長期インターンともに人気があり、大手企業では参加の倍率が数百倍にのぼるケースも見受けられるほどです。

インターンといっても、その内容は職種によってそれぞれ異なります。

そしてインターンの選考では、学生同士で意見を交わし合う「GD(グループディスカッション)」が多く見受けられます。

今回は、営業職のインターン参加を目指す方に向けて、GDの突破法について詳しく解説していきますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

営業インターンのGDとは

「GD」とは、グループディスカッションの頭文字を取って生まれた略語で主に面接の初期段階で実施されます。

学生を数人のグループに分けて1つのテーマを与え、そこで議論させ結論を導き出させるという選考方法です。

個人面接のように、質問に対する回答やPR内容を評価するのではなく、議論や発表に向かう姿勢が合否を分けるポイントとなっています。

またGDは、インターンだけではなく本選考でも多くの企業に導入されている選考方法です。

そのため、就職活動を進めていくうえでは避けて通れない関門と言えるでしょう。

参加人数は4〜6人が平均となっており、また選考にかかる時間は30〜60分と企業によってばらつきが見受けられます。

個人の発言内容よりも、あくまでグループとして制限時間内に結論を出せるか否かが重要です。

営業インターンのGDで見られていること

個人面接では見えない他者との関わり方が見えるGDは、近年ますます重要な採用手法として認知が広まっています。

インターンシップの選考においては、3社に1社の割合でGDが行われているというデータがあるほどで、ここからもより多くの企業で導入されていることが伺えます。

営業職のインターンの選考においても、当然のことながらGDは非常に重要な位置づけにありますが、実際に企業は学生のどのような本質を見極めようとしているのでしょうか。

以下で、重要視される能力を3つに分けて紹介していきますので、それぞれ詳しく見ていきましょう。

論理的思考力

まず、論理的思考力の有無はほぼ必ずチェックされると考えてください。

論理的思考力とは、物事を筋道立て感情的にならず考える能力のことを指し、すべてのビジネスパーソンにとって求められるといっても過言ではありません。

特に営業職は、BtoB・BtoC問わず、商品やサービスの提案や効果的な営業戦略の立案などの業務プロセスにおいて、ロジカルシンキングが求められます。

また、論理的思考力がある人はヒアリング力にも長けている傾向にあります。

そのため、相手のニーズをしっかりと読み取れる人かどうかという理由で論理的思考力をチェックされることも少なくありません。

論理的思考力があり、営業職に適性があるというとをアピールするためにも、発言内容に矛盾がないように気をつける必要があると言えるでしょう。

積極性

積極的に意見を言えるか、話せるかも評価されるポイントです。

多くの企業で積極性は重要視されていますが、営業職を目指すのであれば必ずアピールしたい能力と言えます。

なぜなら営業職では、取引先への訪問や飛び込み営業など、初対面の人と会う機会が非常に多いからです。

また、顧客のニーズに的確に応えるためには、積極的に顧客の仕事を知り、より正確な情報を掴む行動力が求められるというのも理由のひとつです。

自らの足で動き、独自の視点で呼びかけることで顧客との信頼関係が生まれます。

受動的な態度で相づちを打つばかりだと、積極性に欠けると判断されるおそれがあります。

なるべく挙手して意見を出すなど、積極的な姿勢をアピールしましょう。

協調性

協調性も、GDでチェックされるポイントのひとつです。

本来、立場の違う人同士が助け合いながら業務を進めることを「協調性」と定義します。

しかし就職活動において、企業は助け合うだけではなく、チーム全体のフローの改善点を見つけ、解決に導ける能力を協調性があると考えるケースが多く見受けられます。

社内の部署内外の人間やクライアントなど、さまざまな人と関わりながら仕事を進めていく営業職には、上記で解説したような協調性は不可欠な能力です。

企業としても、一緒に仕事をするなら協調性がありコミュニケーションを取りやすい人材を好む傾向があります。

協調性があることをアピールするためにも、自分の意見ばかりではなく、人の話を聞きそれに対して肯定の姿勢を示すことも重要なのです。

営業インターンのGDを突破するコツ

営業職のインターンにおいては、筋道を立てて物事を考える論理的な思考力、自ら進んで発言する積極性、周囲の意見をくみ取りながら解決に導く協調性の3つがチェックされています。

顧客のニーズを引き出し、それに応えられるメリットを伝えるためには、これら3つの能力が非常に重要なのです。

これらを効果的にアピールしてGDで高評価を得るためには、具体的にどのような行動を取れば良いのでしょうか。

以下で2つご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

話を振る

自分のアピールに躍起になるだけではなく、ほかのメンバーにも話を振り、意見を求めましょう。

GDでは、積極的に発言する数人の中だけで話が進んでしまうというケースがよく見受けられます。

このような場合、その輪に入ることができず黙ってしまうメンバーが生まれてしまいます。

議論の中でそのような人がいないか目を配り、「このような意見でまとまってきましたが、○○さんはどう思いますか」と声をかけましょう。

もしかしたら、発言の機会を逃したメンバーが新しい視点で議題を解決に導く意見を持っているかもしれません。

このように意見を引き出せるような存在になれば、「視野が広く協調性がある人」「気配りができる人」と評価されることになるでしょう。

議論の修正を行う

議論の方向性がずれていると感じたら、軌道修正のために発言しましょう。

複数人で議論に夢中になりすぎると、論点を見失い話があらぬ方向に向かってしまうというのはよくある話です。

先述したように、GDでの評価はあくまでグループとして時間内に結論に至ることができるかが重要視されます。

そのため、趣旨がずれたまま議論を進めると、本題の結論は出せずグループ全体が低評価になって終わるという結果になるかもしれません。

議論の方向性が怪しくなってきたと感じたら、「議題は○○についてですよね?」などと声をかけ、議論の方向性の修正、確認を行いましょう。

このような役割を果たすことで、「周りに気配りができる」という協調性のアピールにつながります。

営業インターンのGDで気をつけるべきこと

インターンのGDに参加する際、アピールするポイントばかりに気を取られ、つい前のめりになってしまう方もいるかもしれませんが、これには少々注意が必要です。

先だって発言してグループを導いたつもりでも、誤った方向に走りグループ活動を不和にする、いわゆる「クラッシャー」という存在になってしまうかもしれないのです。

「地雷メンバー」にならないために注意してほしい2つのポイントを以下にまとめましたので、本番前に押さえておきましょう。

独りよがりにならない

どんなに自分の意見が一番だと思っても、それを人に押し付けることはしないようにしましょう。

「独りよがりで協調性がない」という印象を与えるおそれがあります。

周囲に気を配らず自分の意見を通そうと躍起になる姿は、見ていて気持ちが良いものではありません。

さらにグループ全体の議論する雰囲気を壊し、周りの足を引っ張ってしまう可能性があります。

先述したように、GDはグループで議論して結論を出すことが重要で、いかにチームで良い議論ができたかが評価の対象です。

個人の発言の多さや、どれだけアイデアを出したかが評価されるわけではありません。

そのことを肝に銘じ、周囲との調和を乱す独りよがりな行動に走らないよう、十分に注意してください。

ほかの人の意見を否定しない

ほかのメンバーの発言を聞いた際、「趣旨がずれているな」と感じても、ストレートに全否定するような発言は避けましょう。

相手の発言を全面的に否定すると、全体的に意見を言いづらい空気を作り出してしまうことになりかねません。

このようなGDでは議論が活発化しないため、良い結論に導けず結果としてグループ全体の評価が下がるおそれがあります。

もし意見を否定する際は、「○○さんの意見も良いと思います。しかし今回は〇〇な点では××さんの意見の方が適していると思うのですが、いかがでしょうか?」など、一度意見を肯定するクッションを挟んでから述べるようにすると良いでしょう。

ほかの人の意見を尊重することで、グループの調和を乱すことなく発言できるようになります。

営業インターンのGDでよく出るお題例

営業職のインターンのGDでは、独りよがりの暴走を避けつつ、全面否定型のクラッシャーにならないよう、周囲の意見や空気を尊重するように心がけましょう。

採用担当者は、グループとして議題を進める中で他者とどう関わるのかをチェックしているため、グループの和を乱す発言をすると「コミュニケーション力に欠ける」と判断される可能性があります。

では、実際のGDではどのような議題が出されるのでしょうか。

傾向別に以下の5つにまとめてみましたので、参考にしてみてください。

課題解決型

議題解決型のGDとは、グループに問題や議題を与え、その解決策について討論させるタイプのGDを指します。

たとえば、「満員電車を軽減するにはどのような施策が必要か」「外国人観光客を増加させるためには」のような企業の事業から離れたお題から、「社員満足度の向上のためには」など、実際の業務に寄り添ったものまで多種多様な出題がされています。

このケースの場合、各メンバーの役割分担と議論における大まかな時間配分を決めた後、「満員電車をどれほど軽減したいのか」「観光客増加の目標はどれくらいか」「社員満足度の定義とは」など具体的な課題の本質を定めると良いでしょう。

細かい前提を決めることで、議論が抽象的にならず良い結論が生まれやすくなります。

売上向上型

売上向上型のGDとは、特定の商品や企業全体の売上を向上させるための施策を議論するタイプのGDです。

特に、コンサルティング会社の選考でよく見られるGDで、より実践的な施策に近いお題が出題される傾向にあります。

たとえば、「マクドナルドの売上を向上させるにはどのようにしたらいいのか」「自社商品を世の中に広く流通させるためにはどうすればいいか」などの議題が出されます。

売上向上型GDを成功に導くためのポイントは、5W1Hの観点で前提の確認をし、そこから売上の要素を分解して、売上をアップさせるやり方を決めることです。

そして、具体的にどのように売上を上げていくかということを議論し、現状分析も併せて行っていくと、より具体的な議論ができるようになるでしょう。

新規事業立案型

新規事業立案型のGDとは、企業が取り上げるべき新規事業の提案を目的とするGDのことを指します。

たとえば「就活生をターゲットにした新規事業を立案せよ」「日本の成長につながる新規事業を考察せよ」などの議題がよく出されます。

新規事業立案型のGDで問われるのは、主に企業理解度についてです。

成功させるためには、ほかの議題同様、前提について話し合って曖昧なところを具現化し、企業の現状分析からどのような事業がふさわしいかを議論します。

「新規事業」と聞くと、まだ見ぬ未来について話す必要があると考えるかもしれませんが、別段真新しいものである必要はありません。

企業について、既存事業の横展開や現在のアセット、リソースなどをもとに現状を分析した後に、どういった事業がその企業にとって良いのかを考えることが大切です。

自由討論型

自由討論型GDとは、「○○とは何か」「○○とはどのようなものか」といった抽象的なテーマに対する解決策を見出すタイプのGDです。

たとえば、「リーダーに求められるものは何か」「新卒社員が持つべき能力は何か」などのお題が挙げられます。

テーマが抽象的である分自由度が高く、また意見もまとまりづらい傾向にあるので、進行が難しいタイプのお題と言えるでしょう。

成功させるためのポイントは、最初に企業が求める方向性の結論を推測することです。

序盤に方向性を定めることで、GDのゴール地点を明確にすることができます。

序盤の定義づけの段階で、メンバーと意見を出し合いズレを修正してから話し合いに入ることで、効率的にアイデアを整理し結論を導けるようになるでしょう。

 選択型

選択型GDとは、テーマとともに選択肢がいくつか与えられ、その中から1つを選ぶ、もしくは順位づけすることを目標としたGDを指します。

たとえば、「MacBookとwindows、大学入学前に買うべきはどちらか」「実家暮らしと一人暮らし、どちらがメリットが大きいか」などのお題が挙げられます。

誰でも意見を出しやすい平凡なテーマから専門知識を必要とするテーマまで、幅広い範囲から出題されるのが特徴です。

このGDでは、選択肢を選んだ結論にどれだけ根拠や裏付けを示せるかという論理性が評価の対象になります。

時間配分や役割分担、表題の擦り合わせが済んだら、選択肢のメリット・デメリットを考え、それぞれの違いを明確にして優劣をつける判断基準を示しましょう。

そのうえで意思決定をすれば、論理的な思考力をアピールできるためおすすめです。

営業インターンのGDの対策方法

営業職のインターンにおけるGDでは、どのようなタイプのお題が出されるかは予想できません。

また、お題も日常生活に沿ったものから実務に近いものまで幅広いために、自分では想像できないようなお題が出される可能性も考えられます。

そのため、完璧な対策を講じるということはほぼ不可能に近いと言えるでしょう。

しかし、どんな議題が出されても、グループの議論を運ばせるための方法は存在します。

以下で2つ紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

GDの流れを理解する

GDを時間内に効果的に進めるためには、時間を有効に使うことが重要です。

それぞれのお題によって理想とされる流れは若干異なりますが、ほとんどは以下のような順に進んでいきます。

①役割分担を決める(タイムキーパー、書記、司会など)
②タイムスケジュールを決める
③問題文の定義を擦り合わせて本題を決める
④現状分析をする
⑤課題を把握する
⑥具体的な施策立案をする
⑦発表する

どの部分にどのくらいの時間をかけるべきかなどは、テーマや議題の具体性によって変わります。

序盤で時間配分は大まかに決定しますが、議論の流れで多少時間が増えても問題がないよう、予備の時間を設けておくことをおすすめします。

グループ全体の様子を見つつ、柔軟な姿勢で進めていけるように体制を整えましょう。

企業の求める人材像を把握する

GD内での役割が、企業の求める人物像から大きくずれないように注意しましょう。

GDでは、つい議論に夢中になるあまり、「採用してほしいから自分を売り込む」という本来の目的を見失っている学生がよく見受けられます。

せっかくグループ内で良い働きをしても、企業にミスマッチと判断されたら内定は得られません。

このような認識のズレを防ぐために、事前に説明会に参加するなどして、その企業の営業職にはどのような要素が求められているのか理解を深めておくと良いでしょう。

そこから自分の強みと重なる部分を見つけてアピールすれば、採用担当者により良い印象を持ってもらえるようになります。

さらに、履歴書内の自己PRや志望動機との一貫性も意識すればより効果的なので、書類の内容もチェックするようにしてください。

おわりに

GDの選考を通過するためには、グループ全体で円滑に議論を進め、時間内に明確な結論を導き出さなければなりません。

そのためには、GDの正しい進め方やNG行動などをあらかじめ理解しておく必要があります。

インターンの採用試験の倍率は年々高くなる傾向にあり、営業職の場合も例外ではありません。

ライバルとの差別化が図れなければ、次の選考に進むことなく終わってしまうかもしれません。

事前対策を念入りに行い、目標であるインターンの合格を勝ち取ってください。

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