公務員として働く人の中には「民間企業で働けば良かった」と感じる人もいるのではないでしょうか。
公務員は安定性が高いことから常に人気の高い職業ですが、人間関係やスキルが身につかないといった理由から民間以上に厳しい部分もあります。
とは言え転職となれば失敗が頭をよぎり、安定した公務員を手放してしまうリスクを考えてしまうこともあるでしょう。
公務員からの転職を考えるなら、転職する人の特徴や失敗しないためのポイントを知っておくことが大切です。
今回は現在公務員として働いている方に向けて、転職する際のポイントやおすすめの勤務先などを詳しく紹介します。
公務員から転職した人の失敗エピソードなどにも触れていますので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
公務員から転職すると失敗する?
結論から言いますと、公務員から転職すると失敗するかどうかは人によります。
安易に転職を決めてしまった人は、また同じようなことで悩まされて後悔することがあるでしょう。
逆に自分のキャリアプランと向き合った上で転職に踏み切った人は、転職後にギャップが生まれにくく、成功できるチャンスもあります。
後悔のない転職をするためには、転職によって得られるメリット・デメリットなどを分析しておくことが必要です。
【失敗エピソード】公務員からの転職
公務員から転職をした人は、どのようなことで失敗したと感じているのでしょうか。
ここでは以下の3つのエピソードをもとに転職に失敗した人の体験談を見ていきましょう。
- 給料が下がってしまった
- 人間関係に悩まされた
- スキル不足で働きづらくなった
給料が下がってしまった
自身の6年間の経理経験を武器に、公務員からメーカーの事務へ転職を果たしました。
初めは業務の複雑さから戸惑いましたが、周囲のサポートを経ながら徐々に仕事に慣れていきました。
しかし給料が支払われた際、公務員と比較して給与が低いことに驚きました。
これまで気兼ねなく使ってきた食費や光熱水費に対してもやりくりが慎重になり、趣味にお金をかける余裕もなくなってしまったのです。
仕事内容に不満はないものの、生活のしにくさから「このまま公務員を続けていても良かったかも……」と後悔することがあります。
給料が下がって公務員からの転職に失敗したエピソードです。
公務員としてある程度働いてから転職をしてしまうと、民間企業での初任給の低さに戸惑いを覚えてしまうことがあります。
公務員からの転職はキャリアアップだけでなく、どれくらいの給与が支払われるのかについて知っておくことも非常に大切です。
人間関係に悩まされた
私は公務員から営業への転職をしました。
大企業への転職ということで初めはモチベーションが高かったのですが、徐々に人間関係に悩むことに。
公務員のころは尊敬できる上司、チームワークのある同僚たちという職場環境で働きやすかったのですが、民間企業では雰囲気が大きく異なりました。
常に結果が求められる世界であり、同僚も競争相手で常に緊張感が張りつめているような職場環境でした。
成果の出ないことで上司から仕事ぶりを追求されることも多く、やがてメンタル面で体調に支障を来すようになり、休職を余儀なくされました。
今となれば、私の転職は失敗だったと言えるかもしれません。
こちらは人間関係に悩まされて、転職に失敗したエピソードです。
民間企業の大きな特徴として、利益を追及する姿勢を持つ組織であるという特徴があります。
企業によっては、人間関係の複雑さや緊張感などは公務員以上かもしれません。
公務員から転職をする際は、自分の性格に見合った職場を見つけることが転職を成功させるカギです。
スキル不足で働きづらくなった
スカウトという形で、公務員から販売店の店長に抜擢されました。
窓口業務をしていたのでコミュニケーション能力には自信があったのですが、小売業界はそれだけでは通用しない世界だと痛感しています。
お客様の消費傾向を踏まえた店舗運営や、毎月エリアマネージャーから送られてくるKPIのデータ分析など、公務員時代では触れていなかった業務が多かったのです。
ECショップの運営についても意見を求められることがあり、デジタルスキルについても不足していることを感じました。
スタッフから店長になった人が売上を伸ばすなか、自店の売上は芳しくなく、結果的に転職初年度の企業の業績を大きく落とす要因となってしまったのです。
今となっては、公務員のときに得たスキルだけではどうにもならない部分も多かったなという気持ちがあります。
スキルが足りておらず、転職を後悔してしまった人の体験談です。
転職先に求められているスキルを十分に理解してから、転職に踏み切った方が良いことがわかります。
もしスキルが足りていないと感じているのであれば、公務員として働きながら自分で資格取得に向けた勉強やスキルアップを目指しておいた方が良いでしょう。
公務員から転職して失敗する人の特徴
公務員から転職して失敗する人には、次のような特徴があります。
- 転職理由がネガティブな人
- 仕事のプレッシャーに弱い人
- 条件をこだわりすぎてしまう人
- 民間とのギャップが大きい人
転職理由がネガティブな人
転職理由が後ろ向きでネガティブな人は、転職に失敗する可能性が高いと言えます。
「人間関係がつらい」「仕事が面白くない」など目先の悩みを解消する目的で転職を決めてしまうと、次の職場で同じような問題に直面してしまうことがあるでしょう。
そうなれば仕事のモチベーションが上がらず、再び転職を考えてしまうようなことになりかねません。
仕事のプレッシャーに弱い人
仕事のプレッシャーに弱い人は、転職すると失敗するかもしれません。
なぜなら民間企業は利益追従型の働き方が主流であり、プレッシャーを感じやすい環境で体調を崩してしまう可能性が高いからです。
たとえチームワークを重視する会社でも、個人ノルマを課す企業であれば、常にプレッシャーと隣り合わせになってしまうこともあるでしょう。
競争意識が高く、精神的にタフな人でなければ民間企業で働き続けるのは難しいかもしれません。
条件をこだわり過ぎてしまう人
条件にこだわり過ぎてしまう人も、公務員から転職すると失敗する可能性があります。
あらゆる条件を満たそうと転職に踏み切ると理想が高くなってしまい、転職後に大きなミスマッチを感じてしまう可能性があるからです。
そうなればまた他の企業に目が向いてしまい、転職を繰り返すという悪循環に陥ってしまうおそれもあるでしょう。
自分の条件・希望を全て満たす企業というものは滅多にありません。
そのため転職を考える際は、「譲れる条件」と「絶対に譲れない条件」に分けて、条件に優先順位をつけておくことが大切です。
民間とのギャップが大きい人
公務員と民間の違いを理解しないまま転職すると、高い確率で失敗します。
なぜなら公務員と民間では、性質や企業風土が異なるからです。
例えば次のような違いがあります。
公務員 |
民間企業 |
|
給与 |
基本給に基づく |
業績等によって変化 |
労働時間 |
原則週5日勤務 |
企業によって異なる |
目的 |
公共の利益を最大化する |
自社の利益を追求する |
昇進・キャリアパス |
公務員制度によって定められる |
人事の評価制度によって定められる |
また公務員は勤続年数を重視しており、役職やボーナスは働いた分だけ上がっていく仕組みの年功序列型です。
一方民間企業では、基本的に頑張り次第で20代後半から係長や課長クラスになれる機会もある成果主義型をとっています。
公務員から転職すると、自分より年下が部下になるといった可能性もゼロではありません。
このようなギャップに戸惑いを覚える人は、転職しても働きにくさを感じてしまうことがあるでしょう。
転職する前に、公務員と民間では大きく特徴が異なることを事前にしっかり理解しておくことが重要です。
公務員から転職して成功する人の特徴
一方、公務員から転職しても成功する人の特徴についても下記の順で見ていきましょう。
- スキルを持っている人
- 主体性・チャレンジ精神のある人
- 公務員の経験を大切にできる人
スキルを持っている人
何かしらのスキルを持っている人は、転職に成功しやすいと言えるでしょう。
公務員は高頻度で部署異動が行われる性質上、特定の専門スキルが身に付きにくいといったデメリットがあります。
そのため面接においては「公務員はスキルがない」と思われることが多く、特別秀でたスキルを持つ人なら、転職市場に大きなアドバンテージがあるのです。
財務官や外交官、教師など専門性の高い公務員は、ポテンシャルの高さを評価されて転職を成功させやすい傾向にあります。
仕事を通じてスキルが得られないという人は、独学でスキル取得を目指してから転職を目指す方が良いでしょう。
主体性・チャレンジ精神のある人
主体性やチャレンジ精神のある人は、公務員から転職して成功を掴める可能性が高いと言えるでしょう。
なぜなら民間企業の多くは「自ら考えて行動できる人」を求める傾向にあるからです。
民間企業の抱く公務員のイメージとして「スピード感に欠け、指示を待っている人が多い」というものが根付いています。
公務員からの転職における面接では、その負のイメージを払拭できるような主体性・チャレンジ精神があることを裏付けるエピソードを話すのが効果的です。
また転職後に挑戦したいことなどを伝えることで、仕事に対する熱意や意欲をアピールできます。
公務員の経験を大切にできる人
公務員時代の経験を大切にできる人は、次の職場でも能力を発揮して働けます。
公務員はスキルが身に付きにくいとお話しましたが、下記のような仕事に携わっていれば、ある程度の経験やスキルが磨かれているはずです。
- 市民対応によるコミュニケーションスキル
- 行政手続きによる仕事の正確性
- 統計調査等のデータ分析能力
- 行政の問題に取り組んできた課題解決力など
「公務員の経験が無駄だった」とするのではなく、「公務員の経験があって今の自分がいる」と前向きな気持ちを持つ人は、転職後も意欲的に働いていけます。
公務員から転職を検討しても良いパターン
成功・失敗に関係なく、公務員から転職を検討しても良いパターンは次のとおりです。
- 公務員にやりがいが見いだせない
- 仕事を通じて人間関係を広げたい
- 専門的なスキルを手に入れたい
公務員にやりがいが見いだせない
そもそも公務員という仕事にやりがいを見いだせない人は、転職した方が良いでしょう。
長く働き続ける上で、仕事に対するやりがいは欠かせない要素だからです。
安定しているからという理由だけで公務員として働く人は、仕事で思うようにパフォーマンスを発揮できず、高い評価が得られないままになってしまうでしょう。
民間企業の場合成果を追求する働き方ができる、目に見える形で成果が出るといった部分でやりがいが得られる可能性の高い世界です。
やりがいがあればモチベーションが上がり仕事の成果にも直結するので、今の仕事から転職した方が人生が豊かになる可能性があります。
仕事を通じて人間関係を広げたい
仕事を通じて人間関係を広げたい人は、公務員から転職を考えてみても良いでしょう。
なぜなら公務員は閉鎖的な空間の中で働くことが多く、民間企業との関わりも希薄になりがちだからです。
公務員であっても入札や請負等で民間企業の人と関わる機会があるかもしれませんが、いずれにおいても事務的なやり取りに終わってしまうことが多くあります。
そのため人脈を広げて自身のキャリアを充実させたいという人の場合、民間企業の方が人間関係に恵まれる機会は多いと言えるでしょう。
特に営業職やコンサルタントなどは人と関わる機会も多く、公務員からの転職におすすめです。
専門性の高いスキルを手に入れたい
専門性の高いスキルを手に入れたい人は、公務員から転職するのも一つの手段です。
公務員は部署異動が多く業務の領域も限定的で、専門性の高いスキルが身につかない組織体制があります。
一方民間であれば、頑張り次第でさまざまな仕事を任されるようになり、幅広いスキル習得のチャンスがあります。
公務員時代では得られなかったビジネス交渉スキルやイノベーションスキル、マネジメントなどを獲得できることもあるでしょう。
これらのスキルは、今後のキャリアプランにおいても役立つものばかりです。
専門性の高いスキルを手に入れたい人は、民間に転職した方が大きな成長につながっていくかもしれません。
公務員からの転職で失敗しないためのポイント
公務員からの転職で失敗しないためのポイントは、主に次のとおりです。
- 「転職したい理由」をはっきりさせておく
- 転職した後の働く姿を想像する
- 転職先の給料で生活できるかシミュレーションする
- 民間企業が求める人物像を理解する
- 転職理由をネガティブに伝えない
- 決断したら可能な限り早く行動する
- 転職サイト・エージェントなどを活用する
「転職したい理由」をはっきりさせておく
安易に転職を決めるのではなく、「転職したい理由」をはっきりさせておくことが大切です。
理由が曖昧なまま転職をしてしまうと、「うちの会社じゃなくても良い話だな」という印象を持たれてしまうからです。
逆に明確な転職理由であれば、採用担当者に仕事に対する熱意が伝わり、高い評価が得られます。
ただし「公務員を辞めたいから」という後ろ向きなものではなく、その志望企業でしか果たせないことを踏まえて転職理由を考えることが重要です。
例えば「御社のサービスを広く社会に広げていきたい」「自分のスキルを最大限に発揮して働きたい」など唯一無二の転職理由を伝えることができれば、民間企業への転職も上手くいきます。
失敗の大きな原因ともなってしまう部分で、転職理由については特に力を入れて考えておきたいポイントと言えるでしょう。
転職した後の働く姿を想像する
転職した後、自分が働いている姿を想像してみましょう。
イメージを膨らませておけば、転職したあとの「こんなはずじゃなかった」というミスマッチを防げるからです。
公務員から転職する人の多くが、このミスマッチによって転職に失敗したと感じています。
抽象的なことでもかまわないので、まずは自分が思いつくままにイメージしてみましょう。
いきいきと働いている様子を思い浮かべられるのであれば、転職する価値はあると言えますし、全くイメージがつかないということであれば、それは転職はしない方が良いということになります。
転職先の給料で生活できるかシミュレーションする
失敗談でご紹介したとおり、給与面は転職をする上で大事な項目です。
公務員から転職を果たしたときに、満足のいく生活が送れるかどうかをシミュレーションしておきましょう。
生活費を支払いながらも、十分な貯金ができるようであれば、転職してみる価値は高いと言えます。
具体的にどれくらいの給料が支払われるかについては、企業の求人や口コミサイトなどから参照可能です。
さらにスマホの家計簿アプリなどを活用すれば、支出・収入のバランスをシミュレーションすることもできます。
民間企業が求める人物像を理解する
公務員と民間企業の違いを知ったあとは、民間企業の求める人物像について理解しておきましょう。
企業によって異なりますが、例えば民間の場合次のような人物像を求める傾向にあります。
- 柔軟性や適応能力の高い人
- リーダーシップを持っている人
- 問題解決力の高い人
- 自ら考え行動を起こせる人
- 迅速かつ丁寧に仕事を進められる人など
いずれについても、利益追求につながる部分に直結するような人物像であると言えるでしょう。
民間企業の面接では、このような強みを持っていることを自身の経験と絡めて話せるようにしておくことがポイントです。
その際は民間企業が持っている「競争心がない」「主体性がない」といった公務員の悪いイメージもあわせて知っておくことが大切です。
面接においてこれらを払拭できるアピールができれば、転職の成功率がグンと上がります。
転職理由をネガティブに伝えない
転職理由をネガティブに伝えないようにしましょう。
ネガティブな転職理由は相手に悪い印象を与える可能性が非常に高いからです。
たしかに転職を考える以上、何かしら現状に不満があることは事実ですし、採用担当者も事情は理解していることがほとんどです。
しかし「仕事にやりがいがなかった」「人間関係が劣悪だった」といった後ろ向きな理由を伝えてしまうと、「不満があればすぐに辞めてしまう人」というレッテルを貼られてしまいます。
そのため転職理由を伝える際は、ポジティブな言葉に置き換えて伝えるようにすることがポイントです。
例えばネガティブな理由であっても、次のように言葉を言い換えられます。
「やりがいがなかった」→「自分の能力を発揮できる環境で働きたい」
「人間関係が劣悪だった」→「チーム一丸となってプロジェクトに携わりたい」
このような前向きな転職理由に変えることで、採用担当者に仕事に対する意欲や熱意が伝わりやすくなるのです。
決断したら可能な限り早く行動する
転職を決断したら、できるだけ早く行動に移しましょう。
20代を中心とする中途採用では、若さが重視される傾向にあるからです。
多くの企業では、若い人材は伸びしろがあり、今後の成長も見込めると考えています。
公務員出身であっても、やる気や熱意といったポテンシャル採用で勝負できるのが、20代の特権とも言えるでしょう。
30代以降になれば、ポテンシャルよりも経験やスキルが重視される傾向が強くなり、転職のハードルもその分高くなっていきます。
そのため公務員から転職したいという強い気持ちがあるのであれば、できるだけ早く行動するのがおすすめです。
転職サイト・転職エージェントなどを活用する
公務員からの転職なら、転職サイトや転職エージェントなどを活用してみても良いでしょう。
登録しておくことで随時求人紹介やスカウトが受けられて、転職の成功率を高めることができます。
サービスによっては公に公開されていないような「非公開求人」を受け取ることも可能です。
また公務員だからこそアピールできるポイントや強みを、キャリアアドバイザーが的確にアドバイスしてくれます。
「転職活動を何から始めたら良いのかわからない」という人は、ぜひ利用してみましょう。
公務員からの転職でおすすめの業界と職種
公務員からの転職でおすすめの業界と職種は、主に下記の3つです。
- IT業界
- 不動産業界
- 営業
- 経理
IT業界
公務員からの転職でIT業界はおすすめです。
DX化の促進やAIの普及等によって、業界では人手不足が嘆かれており、未経験者でも採用したいという企業が多くあります。
ITと聞けば専門的な知識が求められるイメージがあるかもしれませんが、未経験者のための研修が充実している企業も増えている状況です。
またプログラミングを学べるスクールなども多くのエリアで開校されているので、IT分野はスキルアップできる環境も整っています。
将来性がある、手に職がつくといった部分でIT業界への転職は公務員におすすめです。
不動産業界
次に公務員からの転職でおすすめするのは、不動産業界です。
不動産業界は成果次第で高年収を得られるチャンスが高く、公務員時代よりも満足のいく給与が得られる可能性があります。
働き続ければ年収1,000万円を目指すこともできるでしょう。
特に日ごろ窓口業務などで市民の声に耳を傾けていた公務員であれば、その傾聴力を顧客とのやり取りの際に生かすことができます。
なお必須ではありませんが、「宅地建物取引士」の資格を持っていればさらに転職の成功率を高めることが可能です。
営業
公務員からの転職でおすすめの職種としては、営業が挙げられます。
営業は顧客に対してヒアリングを行い、企業の課題解決につながる自社商品を提案するのが仕事で、高いコミュニケーションが必要です。
部署の中でチームワークを発揮して働いてきた公務員であれば、コミュニケ―ションスキルを生かして働くことができます。
また体力が物をいう世界であるので、警察官や消防士、土木職など現場で体を動かして働いてきた人にとっては、特におすすめの職種です。
成果主義が根強い職種で大変な部分もありますが、インセンティブやボーナスが高く設定されていて公務員よりも高年収が期待できます。
経理
経理も公務員からの転職におすすめです。
主に財務管理や会計業務などを担当している公務員であれば、民間企業の経理職でも活躍できるチャンスが十分にあります。
企業にとって財務の管理は必須で、経理職は必要不可欠なポジションであり、求人数も多く常に需要の絶えない職種の一つと言えるでしょう。
ただし経理職は企業によって求められるスキルや必要なスキルが異なります。
経理への転職を考えている人は、自身の経験を棚卸して適性があるかどうかを判断することが重要です。
公務員から転職にまつわるQ&A
最後に公務員からの転職に関するQ&Aをまとめました。
- 公務員からの転職は何歳まで?
- 同じ公務員への転職は可能?
- 資格は取得した方が良い?
こちらの項目についてもぜひ参考にしてみてください。
公務員からの転職は何歳まで?
公務員試験には自治体によって年齢制限がありますが、民間企業の場合は基本的に年齢制限を設けていません。
20代であればやる気や熱意といったポテンシャル採用が数多くあります。
しかし30代以降からは未経験を歓迎する求人は少なくなり、スキルや経験を重視して採用するのが一般的です。
そのため若いうちに公務員から民間企業へ転職をしたい場合は、できるだけ早く転職活動を進めておくのがおすすめです。
同じ公務員への転職は可能?
公務員は年齢制限をクリアしていれば、同じ公務員への転職も可能です。
ただし具体的な条件などについては地自法自治によって異なることがあります。
同じ公務員であるため面接において有利に話を進められる可能性がありますが、再び辞めるのではないかという疑問について面接で投げかけられることがあるかもしれません。
そのため民間企業への転職と同様、十分な準備が必要であり、採用担当者を納得させられるような志望動機を考える必要があります。
資格は取得した方が良い?
「資格不問」の企業であれば不要ですが、取得していれば自己アピールの材料となり、選考で有利になることはあるでしょう。
なお志望する業界・職種によっては資格がなければ働けない場合もあります。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
公務員の仕事にやりがいが得られない、スキルアップが難しいという理由から他への転職を考える人も多いでしょう。
しかし公務員と民間企業とでは、成果を追求しているかどうかといった違いがあります。
準備も不十分に公務員と同じような考え方で転職してしまうと、その後働きにくくなってしまうことがあるかもしれません。
場合によっては公務員として働き続けることが最善であるケースもあります。
そのため、まずはじっくりと「本当に転職をした方が良いのか」について考えてみましょう。
今回ご紹介した記事を参考に、公務員から転職するかどうかの判断をしていただけたら幸いです。