【例文8選】営業職の職務経歴はどう書く?キャリアに応じたアピール方法を徹底解説

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これから営業職に転職を検討している人の中には、職務経歴書の書き方に悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

営業未経験者の方だと何をアピールしたら良いか分からないことでしょうし、経験者の方は自分の実績をどこまで伝えて良いのかが見当がつかずに悩むことでしょう。

そこで今回ご紹介するのは、営業職に転職をする人に向けた職務経歴書の書き方についてです。

業種ごとに抑えておきたい例文と書き方のポイントを解説しているので、これから書類選考にはいる方はぜひ参考にしてください。

営業が職務経歴書で見られるポイントとは?

企業の採用担当者が職務経歴を見た時に判断する指標となるものが「利益を作るスキル(営業力)があるかどうか」と「長く務める精神力・忍耐力があるかどうか」です。

これは営業経験があるなしにかかわらず、長く働いてくれる能力の高い人材を採用するために知っておきたいポイントなのです。

ただし、キャリアのあるなしで見られる実績や指標となるものは異なります。

それぞれどこを見られているのかを確認した上で職務経歴書を作り込みましょう。

キャリアのある人が見られるポイント

キャリアのある人は、営業としての実績を定量的に見られる傾向にあります。

何を扱っていて、どのくらいの実績があるのか、組織として貴重な人材だったのかなどを判断したいため、キャリアのない人よりも見られるポイントは多いです。

具体的には、以下の実績が見られます。

memo

・取り扱っていた商材やサービスが何なのか

・それをどういった顧客に販売していたのか

・その結果どういう実績を得られたのか

・最終的にマネジメント経験はあるのか

これらを確認することで、どのくらい速いスピードで即戦力として現場に立てるかを判断したいのです。

取り扱っていた商材・サービス

取り扱っていた商材やサービスは、具体的な商品名はもちろん、単価や販売数まで細かく伝えられるようにしましょう。

とくに単価や販売数が伝わることで、「どの程度の商品の提案力があるのか」という提案力の高さに対する判断指標になります。

なお、同じ会社でも部署異動などで提案していたサービスが変わった場合は、何を何年扱っていたのか?というところまで落とし込めるとベターです。

担当顧客層

担当顧客が法人だったのか?個人だったのか?だけではなく、担当していた業種や顧客層を細かく記載しましょう。

どういう相手先に強みを持っているのかがわかるためです。

なお、法人営業だった場合で、人材系営業など幅広い業種が顧客だった人は、よく担当していた得意業種などをまとめると良いでしょう。

その際は、たとえば「飲食店が4割、物流業が2割、製造業が2割…」などと割合で伝えるとよりわかりやすいです。

営業としての実績

営業としてどの程度の実績を持っているのかは、定量的に伝えられるようにしておきましょう。

たとえば、表彰実績のある方は以下のようなイメージです。

「私は昨年の上半期、社内の営業50名のうち売上3位を獲得いたしました。その際は、目標額1,000万円に対して1,200万円売り上げまして、達成率120%という好成績を出すことができました。」

このように、いつ・どのくらいといった数字を伝えることで、営業としての腕前を判断してもらうことができます。

特に達成率については、営業として与えられた目標に対する遂行力を図る指標になります。

新規・既存で売上目標額が分けられている場合はそれぞれ書くように意識しましょう。

マネジメント実績

もしマネジメントをした経験がある方は、それは大きなアピールポイントです。

営業職はどこも離職率が高い傾向にあり、マネジメントができる将来性のある人材はとても重宝されやすいです。

なお、マネジメント経験についても定量的に伝えることをおすすめします。

以下のような伝え方でまとめてみてください。

「私は入社3年目だった2年前、5名の営業チームのマネージャーとして従事いたしました。その際、チームとしての実績は、四半期売上目標5,000万円に対し、5,010万円で無事達成いたしました。目標達成した成功要因としては〜〜」

このように、何名のチームでどのくらいの実績があったのかをまとめるとわかりやすいです。

また、チームが成功した要因もまとめておくと具体性があり、読み手がイメージしやすいでしょう。

キャリアのない人が見られるポイント

営業としてキャリアのない人は、前職でやってきたことが営業としてどう活かせるかをアピールする必要があります。

自社が扱っているサービスに親和性が高いかどうかや、何か自慢できる功績が営業として活かせるかどうかを、スキル・人物像両方の観点から判断したいと考えられています。

自分の実績を上手にアピールするためには、ポテンシャルを含めて伝えられるとベターです。

具体的には次の2つの指標に重点を置いてアピールしましょう。

memo

・どういう業種を経験したか

・前職の会社にどのくらいの利益をもたらしたかの実績

これを定量的に伝えられるように工夫しましょう。

経験したことのある業種

転職歴のある人は、経験した会社で何を扱っていたのかを細かく記載しましょう。

採用担当者は、自社のサービスにどの程度親和性があるのかを判断したいためです。

経験業種に共通点がなくても、扱ったことのあるサービスを知ることで、その人の特性を知るきっかけにもなります。

また、とくに販売系の仕事に携わったことのある方は、何を扱って・どのくらいの単価で・どのくらいの顧客に対して販売したことがあるのかを細かく書きましょう。

これをアピールすることで営業力がどの程度あるのか、採用担当者にアピールすることができます。

例として、以下のようなイメージでまとめてみてください。

「私は前職、アパレル販売員として従事しておりました。扱っていた商品は単価が8,000円の婦人服です。◯◯駅直結のショッピングビルに位置していたこともあり、顧客層は30代のキャリア層が中心でした。」

このように、数字で伝えることで販売センスをアピールすることができますし、顧客層まで具体的に伝えることで得意な顧客層を伝えることにもなります。

前職での実績

前職での実績で何か自慢できるスキルがあれば、こちらも定量的かつ具体的に伝えられるようにしましょう。

販売系の職種であれば売上実績を伝えても良いですし、技術系職種であれば担当したプロジェクトでの利益を伝えるなども良いでしょう。

具体例としては以下がベターです。「私は前職ネットワークエンジニアとして従事していましたが、その際に時折顧客先へ訪問をしてネットワーク構築をすることがありました。本来営業職ではありませんが、顧客とのコミュニケーションを大事にしていたこともあり、自社で扱っているITサービスをアップセルすることもありました。単価はおおよそ30万円程度でした。」

このように、営業・販売系の仕事ではなくとも、どの程度利益を作れたのか、なぜそうなったのかを具体的なエピソードとともに伝えることで、やってきたことの素晴らしさを存分にアピールすることができます。

【業種別】営業の職務経歴書のコツ&例文

ここからは、いよいよ職務経歴書の例文についてお伝えします。

今どのような職業に従事しているかによって、ポイントを踏まえた例文になります。

これから転職を検討しようとしている業種に合わせてぜひ参考になさってください。

不動産

不動産業界に従事している人は、以下のポイントを抑えましょう。

・取り扱っている物件や取引顧客の層

・法人を担当していた場合は企業の規模も記載

・1件あたりの単価や受注件数や、予算達成率、前年比、社内順位を年度ごとに記載

・1日当たりの行動量(テレアポやポスティング件数)

・宅地建物取引士やFPなど持っている資格

また、上記のような事実だけを羅列するだけではなく、目的達成のために何を実施してきたたを具体的に記載しましょう。

例文

【業務内容】

賃貸アパートおよびマンションの仲介営業(反響営業)

集客のための広告案の立案やWeb戦略から、来店客に対する物件の提案および内見

【担当エリア】

東京都◯◯区

【取引顧客】

個人:常時約△△人のお客様を担当

法人:中小企業△社、大手企業△社を担当(主な商談相手:経営者)

【営業スタイル】

・新規(△△%):

・接客営業(約△△件/1カ月)

・Webマーケティング(広告予算△△円)

・チラシのポスティング

【主な実績】

20△△年度:成約△△件、年間総売上△△△万円、平均予算達成率△△%

20△△年度:成約△△件、年間総売上△△△万円、平均予算達成率△△%

20△△年度:成約△△件、年間総売上△△△万円、平均予算達成率△△%

人材

人材業界の職務経歴書を書くときは以下のポイントを抑えてまとめましょう。

・経験してきた担当業務と、その実績を定量的に記載

・営業職の場合は担当エリア・業種・職種

・人材派遣業界の場合はフォローしているスタッフ数を記載

・売上達成率や表彰実績

例文

【業務内容】

製造業に対するの短期間派遣スタッフの紹介

派遣スタッフの就業フォローおよび派遣契約管理

【取引顧客】

大手企業△△社

中小企業△△社

従業員数:△△人~△,△△△人

主な商談相手:人事責任者もしくは経営者

【営業スタイル】

新規(△△%):テレアポ、飛び込み訪問

既存(△△%):定期的な商談の場を設けたヒアリングと情報提供、派遣スタッフのアフターフォロー、商談相手に対する追加提案

【主な実績】

20△△年度 売上達成率△△△%(全営業所△△事業所△△名中△位)

20△△年度 売上達成率△△△%(全営業所△△事業所△△名中△位)

20△△年度 売上達成率△△△%(全営業所△△事業所△△名中△位)

コンサルティング

コンサルティング業界の転職の場合は以下を伝えることがポイントです。

・活かせる経験・知識・技術を簡潔にまとめつつ自分のアピールポイント記載

・プロジェクトごとの概要と、その際の自分のミッション

・担当顧客の規模、対峙する相手、役割、実績・取り組みを記載

・課題と施策、その成果

例文

【業務内容】

コスト削減のコンサルティング

【取引顧客】

大手企業△△社

中小企業△△社

従業員数:△人~△,△△△人

主な支援相手:経営者

【プロジェクト概要】 

販管費の全般的な削減をすることで、営業利益率1%アップを目指すプロジェクトに携わりました。

電力・ガス・通信などのインフラに関わるコスト削減を中心とした上で、集客方法を変えることで広告費のコスト削減も提案いたしました。

【担当業務】

・問題ヒアリング、要件整理

・企画立案、プレゼンテーション

・パートナー企業とのコストカットプランの作成

・チームの管理(スケジュール、品質、予算)

【実績・取り組み】

従業員規模△△名の製造業に対し、3ヶ月間かけてコストカットプロジェクトを遂行した結果、販管費を年間500万円削減することに成功し、結果的に次年度の営業利益率1%アップに成功いたしました。

IT

IT業界からの職務経歴書のポイントは以下です。

なお、こちらは医療機向けのITシステムを販売している営業が書いた場合の例です。

・技術職の場合は専門知識や資格は細かく記載する

・扱っていた商材と単価、顧客層

・一つのプロジェクトに対するポジションとチーム規模

例文

【業務内容】

病院やクリニックを対象としたレセプトシステムの提案

【担当顧客】

総合病院(△△院)

クリニック(△△院)

主な商談相手:事務長

【主な実績】

20△△年度:成約△△件、年間総売上△△△万円、平均予算達成率△△%

20△△年度:成約△△件、年間総売上△△△万円、平均予算達成率△△%

20△△年度:成約△△件、年間総売上△△△万円、平均予算達成率△△%

【取得した資格】

ITパスポート

MR

MRの職務経歴書のポイントは以下です。

・取引先の規模数は「病院名+診療科+病床数」で伝える

・薬剤の処方数、採用件数、研究会やシンポジウムの企画、実行経験

例文

【業務内容】

病院やクリニックを対象とした医薬品の提案

シンポジウムの企画

【担当顧客】

総合病院(△△院)

クリニック(△△院)

病床数:△△〜△△床

主な商談相手:医院長、事務長

【主な実績】

20△△年度:薬剤処方数△△件、採油件数△△件

20△△年度:薬剤処方数△△件、採油件数△△件

20△△年度:薬剤処方数△△件、採油件数△△件

事務

事務職で抑えておきたいポイントは以下です。

事務職から営業職へ転職をする際は、「内勤向き」と思われないように、コミュニケーションでできることをアピールすることを心がけましょう。

また、定量的なアピールができないため、取り組んだ実績を文章で伝えても良いです。

「チームのために◯◯をしました」といった内容も自信を持って書きましょう。

・1日に対応する受発注業務、書類作成業務の量を記載

・業務改善や数値管理の効率化に努めた実績

・PCスキル(使用可能なソフト、ツール名、使用できる操作)

・顧客と直接のやりとりをした割合

例文

【業務内容】

・OA機器の受発注業務(1日の平均対応件数:△△件)

・見積書・請求書・契約書作成(1日平均△△件対応)

・メーカー様との納期管理

・顧客データ管理

・納品後のアフターフォロー

・顧客からの問い合わせ対応(メール△△件/日、電話△△件/日)

・営業提案資料作成(PowerPoint)

【取り扱い商材】

OA機器

【主な取り組み】

・新人営業事務の研修マニュアル作成

新人営業事務の育成スピードを上げるために、書類作成・入力業務・問い合わせマニュアルを作成しました。

研修後のOJTでも、新人バイブルとして教育に役立っています。

メーカー

メーカーの職務経歴書で抑えておきたいポイントは以下です。

・販売していた商材と商談相手

・新規顧客や既存顧客に対しての営業手法の棲み分け

・売上実績や予算達成率

例文

【業務内容】

担当する小売店へのルート営業

新商品リリース後のアップセル

【担当エリア】

東京都◯◯区

【取引顧客】

中小企業△社、大手企業△社を担当(主な商談相手:経営者、店長)

【営業スタイル】

既存(95%):

・ルート営業(△△件/月)

新規(5%):

・新商品リリースイベントでの新規営業

【主な実績】

20△△年度:成約△△件、年間総売上△△△万円、平均予算達成率△△%

20△△年度:成約△△件、年間総売上△△△万円、平均予算達成率△△%

20△△年度:成約△△件、年間総売上△△△万円、平均予算達成率△△%

銀行

銀行の職務経歴書で抑えたいポイントは以下です。

こちらはリテール営業を想定した構成です。

・担当していた顧客

・何を、どれくらいの頻度提案していたか

・新規と既存の割合と

・1日当たりの電話・訪問・DM件数

・手数料収入や資金導入実績

・ビジネスマッチング商材に関する売上実績

例文

【業務内容】

既存顧客に対する融資提案

新規開拓営業

資産運用コンサルティング

【取扱商品】

融資、国内株式、外国株式、国内債券、外国債券、投資信託

そのほかビジネスマッチング商材(不動産、DXコンサルティングサービス)

【担当地域】

東京都◯◯区

【担当顧客】

中小企業△△社

大企業△△社

従業員数△△~△△△人程度

主な担当業種:製造業、社会福祉法人など

主な商談相手:経営層

【営業スタイル】

既存(△△%):電話△△件、訪問△△件、DM△△件/1日

【主な実績】

手数料収益実績

20△△年度 約△△△万円/目標△△△万円(全国△△支点△△名中△△位)

資金導入実績

20xx年度 約△△△万円/目標△△△万円(全国xx支点△△名中△△位)

営業が職務経歴書で注意したいこと

営業職へ転職をする際、職務経歴書で注意しておきたいことをご紹介します。

今からご説明することは、営業職に限らず基本的なマナーですが、営業職ほどビジネスマナーとして基礎的なスキルがみられるので改めて注意してまとめましょう。

経歴に相違がないこと

気をつけておきたいことは卒業年や入社年などの間違いです。

さほど影響はないものの、間違っていることに気づかれてしまうと、「ミスが多い人」というイメージもついてしまうので注意しましょう。

なお、学歴や職歴を詐称してしまう人はほぼいないと思いますが、履歴書に書けないくらいの短い期間で退職してしまった会社がある人は、できるだけ記載するようにしてください。

なぜなら、最近浸透しつつある「バックチェックサービス」を使うと簡単に学歴詐称が発覚してしまうからです。

バックチェックサービスは外資系や大手企業などでよく使われているツール。

簡単にお伝えすると、面接者の過去の経歴を調べるためのものです。

学歴詐称や職歴、経験した役職などに詐称がないかを、専門機関が調べることで面接者の評価の判断材料にするというものです。

ここであまりにも酷い評価をもらってしまうと高確率で落ちてしまいます。

書きたくないくらいの短い職歴があっても、できるだけ相違のない内容を書いた方がベターでしょう。

資格名などは正式名称で書くこと

取得した資格や略称ではなく正式名称で書くことがマナーです。

よくあるのが以下のような略称で書いてしまうことです。

絶対にNGというわけではありませんが、丁寧さはみられません。

極力正式名称で書けるようにしておきましょう。

memo

・FP→ファイナンシャルプランナー

・MOS→マイクロソフトオフィススペシャリスト

・普通免許→普通自動車第一種運転免許

・簿記→日本商工会議所簿記検定

また、資格は「合格」「取得」など、資格によって言い方が違います。

以下を参考に正しい呼称でまとめましょう。

memo

取得→免許という名称がつくもの、もしくはTOEICなどのスコアを記入する場合

合格→一般社団法人や一般財団法人などが実施している検定

修了→講義や授業を受講したことを証明する場合

登録→試験合格後、実務経験などの登録要件を満たした場合

免状→学科試験や実技試験に合格した場合(技術系の資格に多い)

書き方のマナーを確認すること

初歩的なことですが、相手が読みやすいように書き方を整えることがマナーです。

例えば、和暦と西暦を統一させたり、読みやすいように文章ごとに間隔を設けて書くなどです。

営業の職務経歴書はプロに添削してもらうのもアリ

業種ごとにアピールしたい内容が違ったり、書き方に細かなマナーがあったりと、職務経歴書を書くためには時間も労力もかかるものです。

間違ってしまった場合はまた書き直しですし、気苦労も多いことでしょう。

効率よく上手な職務経歴書をまとめられるようにするにおすすめなのが、転職のアドバイザーに添削をしてもらうことです。

プロの添削ならミスと書き直しの回数が少なくすみますし、なぜ直し方が良いのかの具体的なアドバイスをもらうことができます。

なお、転職のアドバイザーに相談するには、転職エージェントに登録をすることが必要です。

エージェントに登録をすれば求人紹介もしてもらえますし、さらに効率的に転職活動を進めることができます。

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