はじめに
既卒者でも就職活動がスムーズに行えるかどうか悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
新卒ブランドが使用できない分、就職活動では不利になる点は否めません。
ただし、第二新卒や新卒と何が違うのかを理解しておくことで、就職活動で何をアピールすべきかがわかるでしょう。
既卒者でも、やり方次第では新卒や第二新卒よりも企業にとって必要な人材となる可能性があります。
今回の記事では、就職できる確率を高めるポイントを6つ紹介しているため、既卒者でこれから就職活動をしていく方は参考にしてみてください。
【既卒の中途採用】既卒とは
まずは既卒とはどのような定義かを理解しておくことが必要です。
第二新卒やフリーターとは具体的に何が違うのかを解説します。
また、第二新卒採用とどの部分が異なるのかも解説していきましょう。
既卒と第二新卒は何が違う？
既卒と第二新卒は、就業経験や転職経験で異なります。
既卒は、学校を卒業しても正社員として一度も就職していない人を指す用語です。
一方、第二新卒は、高校や大学を卒業した後に正社員の立場で就職し、その後3年以内に転職活動を行った人を指す用語です。
両者とも具体的な年数の定義はなく、おおよそ3年が一般的ですが、これはあくまで目安であり、個々の状況によって異なります。
既卒は未経験者としての立場で就職活動を行う一方、第二新卒はすでに一度は社会に出て経験を積んだ後の再出発を目指している点が異なるポイントです。
そのため、両者の転職活動や就職先の選択には、企業が求める内容やスキルが異なります。
既卒とフリーターは何が違う？
既卒とフリーターには、明確な違いはありません。
フリーターは、パートやアルバイトに従事している若者を指す用語です。
具体的な年齢や年数などの明確な定義はありません。
一方、学校卒業後に就職していない既卒がアルバイトなどで生計を立てていた場合、フリーターとして扱われます。
そのため、両者には明確な違いはありません。
既卒とフリーターの両方に該当する状態です。
一度正社員として就職した人が辞めてアルバイトで生計を立てている場合は、既卒には該当しません。
既卒とフリーターの違いは曖昧で、一度就職していない状態であれば双方に該当します。
第二新卒採用とは何が違う？
第二新卒採用は、一度社会人としての経験を積んだ人材を対象としているため、採用面接では過去の社会人経験を活かしたアピールが可能です。
例えば、マナーや電話対応などの社会人としての基本的なスキルや、実務経験で得た技術などが該当します。
ただし、過去に入社後3年以内に辞めた経歴があるため、採用企業からは辞めやすいイメージを持たれることがデメリットです。
一方、既卒採用では、企業によっては新卒枠での応募が可能な場合や、入社後に新入社員研修を受けられる場合があります。
変な癖や風習がまだ身に付いていないことをメリットとして捉える企業もあるため、社会人を経験していないことがデメリットとならずに積極的に採用されることもあるでしょう。
既卒採用は、社会人としての経験がないことがあらかじめ分かっているため、採用後の研修やサポート体制が整っていることが特徴です。
第二新卒採用と既卒採用の違いは、採用対象者の社会人経験の有無や、それに伴う採用プロセスの違いにあります。
第二新卒は過去の経験を活かせること、既卒は未経験者としての研修やサポートが重視されることがポイントです。
【既卒の中途採用】中途採用とは
既卒で就職活動を行う場合、中途採用扱いとなることもあるため、中途採用とは何かを具体的に理解しておかなければなりません。
新卒採用となにが違うのか、キャリア採用とはなにが違うのかを解説します。
新卒採用とは何が違う？
新卒採用と中途採用は、採用の対象やプロセス、求められる能力などが異なります。
新卒採用は、社会人未経験の若者を主な対象とし、年齢制限は特に設けられません。
通常は、学校卒業後すぐの人を応募します。
一方、中途採用は、すでに社会人経験を積んだ人が対象です。
中途採用では、一定の社会人マナーや即戦力が求められる傾向があります。
新卒採用では、将来のポテンシャルや成長性を見込んで採用となることが多いですが、中途採用では応募者が持つ技術や経験、能力を即座に活用できるかどうかが重要です。
採用プロセスも異なり、新卒採用は年に1度、主に4月入社を目指して採用活動が行われますが、中途採用は不定期で、時期を問わず採用が行われます。
キャリア採用とは何が違う？
キャリア採用は、即戦力を重視して採用する手法です。
採用する候補者には、特定の職種やポジションでの実務経験や必要なスキルが求められます。
一方、中途採用は、新卒以外の採用全般を指し、既卒や第二新卒も中途採用に含まれることが多いです。
中途採用には、ポテンシャル重視の採用となる既卒者や、短期間の社会人経験があることをメリットとして捉える第二新卒も含まれますが、キャリア採用はより厳密にスキルや経験を求められる傾向があります。
キャリア採用は、特に技術や専門知識が必要とされる職種に多く見られる採用方法です。
キャリア採用は広い意味で中途採用の1つの形態であり、その特徴は、求められるスキルや職種の実務経験がより重視される点にあります。
企業は、キャリア採用を活用し、必要な技術や経験を持つ即戦力を迅速に採用することで、業務効率や品質の向上を図ります。
一方で、中途採用は、経験やスキルにかかわらず新卒以外の採用全般を指すため、広い範囲の採用活動に使用される名称です。
【既卒の中途採用】既卒の中途採用は不利になる？
既卒の中途採用は、一般的に新卒に比べて不利な側面が存在します。
新卒者は、単に新卒であるだけで優遇され、技術や能力が未熟でも採用されることがあるでしょう。
一方で、既卒者は新卒者と比べ、何かしらの魅力や実績を持っていなければ採用には至りません。
企業は、経験者である既卒者に対し、より高い期待を寄せる傾向があります。
また、既卒者は就職活動に積極的に取り組まなかったイメージを持たれることもあるでしょう。
新卒時に就職せずにいた期間、他の経験を積んでいたことをうまくアピールしなければなりません。
就職活動をしなかったイメージが付きまとうと、既卒者の採用活動に不利な影響を与えることがあります。
しかし、近年では法改正により、一定期間内は新卒として扱うよう企業に働き掛ける動きがあることを理解しておくことが重要です。
そのため、既卒者にも一定の優遇措置が取られることが期待されます。
また、人材不足の影響もあり、大企業や中小企業でも既卒者を受け入れる体制が整備されつつあることも重要なポイントです。
これらの動向により、既卒者の中途採用への不利さは軽減される可能性があります。
既卒でも新卒採用は目指せる
既卒でも新卒採用を目指すことは可能です。
一部の企業で、既卒者でも新卒扱いで採用するケースが増えています。
企業が人手不足を補うために、新卒採用枠を広げていることが背景としてあるでしょう。
さらに、一部の企業では、30歳までを新卒扱いとしている場合もあります。
年齢要件も変化しているため、既卒者でも新卒として採用される機会が広がっていくでしょう。
新卒扱いで入社することで、新人研修を受けられるほか、入社年次に合わせた適切な仕事を任されるなどのメリットがあります。
新卒扱いで入社することで、既卒者でもスムーズに職場になじみ、成長できることがポイントです。
【既卒の中途採用】中途採用を行う理由
企業が中途採用を行う理由は次の4つです。
- 早期退職者の補填
- 人材が不足している
- 新卒採用の補填
- 自社の活性化のため
それぞれの内容を解説します。
早期退職者の補填
企業が中途採用を行う理由の1つに、早期退職者の補填が挙げられます。
新卒採用でも、3年以内に辞めてしまう早期退職者が存在することは珍しくありません。
このような場合、企業は急遽人員補填を行う必要があります。
中途採用はその際に活用される手法の1つです。
早期退職者の補填として既卒者の中途採用を行う理由として、早期退職者はまだ成長途中であり、即戦力としての期待が低いため、技術のない既卒者でも補填が可能なことが挙げられます。
また、早期退職者ではなくても、通常の退職者が出た場合にも中途採用で人員を補填することがありますが、その場合は即戦力をより求める傾向にあるでしょう。
そのため、成熟した技術や経験を持つ中途採用者が選ばれることが多いですが、早期離職者の場合は、未経験や未熟な技術を持つ既卒者でも積極的に補填されることがあります。
人材が不足している
企業が中途採用を行う主な理由として、人材が不足していることも挙げられるでしょう。
業務の拡大や新規事業の立ち上げなどのタイミングで、企業は適切な人材を必要とします。
中途採用は、企業にとって即戦力を補充するための有効な手段です。
業務拡大に伴う人手不足の場合、既存の従業員だけでは業務を遂行することが難しくなります。
そのため、中途採用を通じて関連するスキルや経験を持った人材を採用し、業務の円滑な遂行を図らなければなりません。
特に、拡大する事業や新規事業に関連する技術やノウハウを持った即戦力の人材が重視されるでしょう。
新規事業の場合、会社内に必要な専門知識や経験を持った人材が不足していることが多いです。
新規事業に必要なスキルやノウハウを持つ中途採用者が積極的に採用される一方で、1から知識を学べる既卒の人材にもチャンスはあります。
新卒採用の補填
新卒採用の補填も中途採用を行う理由の1つです。
新卒採用では、企業が予定していた人数を確保できない場合もあります。
特に、人材不足が深刻な業界では、応募する新卒者の数が少ないため、企業が必要とする人数を新卒採用で満たせないことがあるでしょう。
そのため、新卒採用で埋められなかった枠を中途採用で補填しようとします。
中途採用で補填される枠は、新卒に近い既卒者も含まれる可能性が高いです。
既卒者は新卒者と同様に、まだ職歴が浅く未経験の場合が多いため新卒採用の補填にも適しています。
企業は中途採用を通じて人材不足を補填し、業務の遂行を維持することで、組織の持続的な成長を図らなければなりません。
自社の活性化のため
企業が中途採用を行う理由の1つに、自社の活性化を図るためもあります。
中途採用は経験者を求めることが一般的ですが、ときには未経験者を採用することもあるでしょう。
未経験者は、自社にはない視点で物事を捉える傾向があり、業界や職種にとらわれない斬新な意見を提供できます。
従来の会社風土にはない意見は、自社の活性化に欠かせません。
また、未経験でもやる気や意欲のある人材を採用することで、自社で人材育成を行えます。
未経験者に対して適切な教育や研修を提供し、必要なスキルや知識を身に付けさせることで、自社の求める人材へと成長させられるでしょう。
未経験者を自社内で育成することは、自社の人材の多様性が増し、新しいアイデアやイノベーションが生まれやすくなります。
さらに、アルバイト経験であっても、まったく異なる職種での経験を持つ人材を中途採用で採用することも自社の活性化につながります。
異なる業界や職種で培った経験は、新たな視点やアプローチをもたらすことがあり、自社に良い影響を与える可能性があるでしょう。
【既卒の中途採用】既卒で中途採用を目指すメリット
既卒で中途採用を目指すメリットとして、採用が不定期で行われているためタイミングが合えばすぐに働けることが挙げられます。
また、選考対策に時間を掛けられるため、失敗を減らし自身が納得できる状態で就職活動が行えるでしょう。
ポテンシャルを重視してもらえる点もメリットの1つです。
それぞれのメリットを解説します。
すぐに働ける
中途採用は定期的に行われており、求人が出ている場合はタイミングさえ合えばすぐに働くことが可能です。
また、既卒者の場合は正社員として別の仕事をしながら転職活動している人と比較して、内定後すぐに働けるメリットもあります。
通常、正社員として働いている人が転職を考えた場合、内定後に現在の仕事での引き継ぎが必要です。
引き継ぎには数ヶ月を要することもあり、すぐに新しい職場での業務を開始できません。
しかし、既卒者はすでに仕事をしていないため引き継ぎの必要がなく、内定後すぐに働けるメリットがあります。
企業側からすれば、すぐに人員を確保できることは重要な要素です。
業務のスムーズな遂行や人材の迅速な補填を図るため、既卒者としてすぐに働けることがアピールポイントとなりえます。
企業のニーズと合致した場合、既卒者のほうが採用に至りやすい可能性もありえるでしょう。
選考対策に時間がかけられる
既卒者が中途採用を目指す際のメリットの1つは、選考対策に十分な時間を掛けられることです。
新卒の場合、学業と就職活動を両立させなければなりません。
また、在職中の場合は現在の仕事をこなしながら転職活動を行う必要があります。
新卒や在職中の場合、企業分析や面接対策など、選考に必要なさまざまな準備に時間を充てることが難しいことがあるでしょう。
一方、既卒者の場合は、学業や現職を抱えていないため、選考対策に時間を充てられます。
そのため、十分な面接対策や企業分析、自己アピールのブラッシュアップなど、徹底的な対策が可能です。
さらに、選考に必要な分野の勉強にも時間を充てられるため、やり方次第では新卒や経験者に対しても差をつけることが可能となるでしょう。
ポテンシャルを評価されやすい
社会人経験や技術的な経験がないことはデメリットとみなされることもありますが、一方で、企業側からは変なやり方や癖が付いていない人材として評価されることがあります。
既卒者は将来へのキャリアビジョンや、自身のやる気や熱意をアピールすることで、ポテンシャルの部分が評価され、採用につながることもあるでしょう。
経験者と比較しても、既卒者は新しい環境に柔軟に適応し、成長意欲が高いとみなされることがあります。
既卒者は周りの経験者に負けないために、採用後にどのように自身を成長させるかの成長ビジョンを持つことが重要です。
採用前には自身の学習意欲や成長意欲を示し、採用後には早期に業務をマスターし、チームに貢献する姿勢を示すことが求められます。
【既卒の中途採用】既卒で中途採用を目指すデメリット
既卒で中途採用を目指すデメリットとして次の2点が挙げられます。
- 新卒ブランドがない
- 印象が悪くなるケースがある
それぞれのデメリットの内容を解説します。
新卒ブランドがない
既卒で中途採用を目指す際のデメリットの1つは、新卒ブランドがないことです。
新卒はそのブランド価値が高く、新卒なだけで技術や能力が伴わなくても採用されるケースがあります。
また、一部の企業では未経験者に関しては新卒のみを採用対象としていることもあるため注意が必要です。
新卒の肩書きがない既卒者は、就職活動で一定の不利な状況を招きかねません。
新卒の肩書きがないことで、企業側が求める新鮮な視点や若さ、成長ポテンシャルが判断しづらくなります。
特に、競争が激しい業界や職種では、新卒ブランドのない既卒者はさらに不利になる可能性が高いです。
既卒者は新卒と比べてブランド価値が低く、未経験者にとっては新卒の肩書きがないことがデメリットとなります。
しかし、経験や能力、やる気などのポテンシャルを積極的にアピールすることで、デメリットをカバーすることも可能です。
印象が悪くなるケースがある
印象が悪くなるケースがあることもデメリットの1つです。
通常、学校を卒業した際にはすぐに就職することが一般的であり、そのため、就職していない既卒者に対して企業は良いイメージを持ちにくい傾向があります。
既卒者が就職活動をしていない理由はさまざまですが、企業によっては働く意欲が低いとみなされる可能性や、何かしら人間性に問題を抱えているとみなされる場合もあるでしょう。
そのため、企業からの評価が下がり、採用の機会を逃してしまうこともあります。
既卒者はこのような印象を与えないために、自身のポテンシャルややる気をアピールすることが重要です。
自己PRや志望動機を明確にし、企業側に信頼感を与えなければいけません。
また、過去の経歴やアルバイトなどの就業経験を活かし、自己成長や将来のキャリアビジョンを説明することも重要です。
【既卒の中途採用】中途採用に求められるもの
企業が中途採用に求めるものとして、即戦力や実践力、問題解決能力が挙げられます。
企業がどのような人材を求めているのかを理解しておくことは就職活動の成功に欠かせません。
即戦力、実践力、問題解決能力が具体的にどのような能力かを解説します。
即戦力の能力
中途採用で求められるものとして、即戦力の能力があります。
特に20代後半から30代前半の中途採用者に対して、即戦力としての能力が求められることが多いです。
企業側は、採用後の育成コストをできるだけ抑えたいと考えるため、入社後すぐに業務をこなし、結果を出すことが期待されます。
即戦力とは、採用された段階で早くから業務に適応し、効果的に業務をこなす能力です。
そのため、中途採用者には業務に関する豊富な知識や経験、実践的なスキルが求められます。
また、同様の技術でも企業によって風土が異なるため、企業に合わせたやり方をこなせる柔軟性なども重視されるでしょう。
30代前半以降の求職者には、即戦力としての技術力や実務経験に加えて、マネジメント能力も求められます。
チームのリーダーシップやプロジェクトの管理能力などが必要とされるためです。
企業が求める実践力
自社に現状足りていない部分を中途採用で補い、組織の課題に対処しようとする企業もあります。
特に新規事業に挑戦する企業では、自社内に必要な専門知識やノウハウを持った人材が不足している場合があるでしょう。
そのため、中途採用者には技術と実践力を求めます。
中途採用者は、自社にはない技術や経験を持ち、プロジェクトを推進していく役割を担わなければなりません。
そのため、確かな実績や経験が必要です。
企業は採用時に中途採用者の過去の実績や業績、経験を評価し、その実践力を判断します。
また、中途採用者は既存のチームやプロジェクトにすぐに参加し、業務を遂行する柔軟性や協調性も必要です。
実践力を有する中途採用者は、組織の成果や目標達成に貢献し、企業の成長に寄与することが期待されます。
組織力強化や問題解決能力
中途採用では、組織力強化や問題解決能力が求められます。
中途採用者には自社の企業風土にはない新しい風を持ち込んで欲しいと期待する企業もあるでしょう。
中途採用者は、企業に根付く古くからの固定観念にとらわれず、新しいアイデアや発想をもたらせます。
また、中途採用者は過去の経験から得た洞察力を活かし、自社内で見逃されている問題や課題を発見し、解決に取り組まなければなりません。
業務の効率化や改善が促進され、組織全体の生産性向上につながります。
中途採用者を採用することで、新しい視点から得られる気付きを基に、組織力の強化や業務改善につなげたいと考えている企業もあります。
中途採用者が持つ問題解決能力や組織力を活かし、組織の課題に対処し、組織全体を強化していくことが重要です。
【既卒の中途採用】既卒の就職を円滑にするポイント
就職を円滑にするポイントとして、次の6つの要素があります。
- 転職する時期を見極める
- 就職活動の期間を多めに確保する
- スキルや資格を身につけておく
- エントリーする企業を多く見積もる
- 転職エージェントを利用する
- 自己分析をしっかり行う
それぞれのポイントを解説します。
転職する時期を見極める
既卒の就職を円滑にするポイントの1つは、転職する時期を見極めることです。
一般的に、求人が増えるのは3〜4月と9〜10月です。
しかし、希望する業界や企業がある場合は、このような一般的な時期だけに拘るのではなく、常に求人情報をチェックしアンテナを張っておかなければなりません。
企業や業界によっては、人手が足りなくなった際に不定期で求人が出ることがあります。
そのため、積極的に情報収集を行い、採用のタイミングを見極めることが重要です。
また、業界や企業の動向や景気の変化などにも注意を払い、適切な時期に転職することが求められます。
適切な時期に転職することで、求人数が増える時期に積極的に応募でき、就職活動の成功率を高められるでしょう。
就職活動の期間を多めに確保する
就職活動の期間を多めに確保することも大切です。
スケジュール管理をしっかり行い、就職活動に余裕を持って取り組めるよう、期間を充分に確保しましょう。
就職活動にはさまざまな段階があり、履歴書や職務経歴書の準備、求人情報の収集、面接の対策など、時間が掛かる作業が多いです。
また、応募した企業からの返答や面接の日程調整など、企業側のスケジュールに合わせる必要もあります。
企業側も繁忙期の場合、業務に追われて対応が遅れる可能性もあるため、応募から内定までの時間が予想よりも掛かることも想定しておきましょう。
さらに、突発的なトラブルや予期せぬ出来事が起きた際にも、余裕を持って対処しなければなりません。
このような事態に備えるためにも、余裕を持ったスケジュール管理が求められます。
スキルや資格を身につけておく
既卒の就職を円滑にするポイントの1つは、スキルや資格を身に付けておくことです。
志望する業界や職種に合致したスキルや資格を持っていると、就職活動が有利に進むことがあります。
ただし、スキルや資格を取得する際には漠然とではなく、具体的な目標を持つことが重要です。
志望する業界や職種が求めるスキルや資格を理解し、それに合致したものを身に付けることが求められます。
例えば、IT業界であればプログラミング言語のスキルや関連する資格が重要ですが、医療業界では医療系の資格が必要です。
また、必須となる資格や業界で重要視される資格を把握することも重要なポイントとなります。
必置資格と呼ばれる、事業を行う際に必ず1名以上の資格保有者を必要とする資格を持っていることは就職活動でアドバンテージとなりえるでしょう。
エントリーする企業を多く見積もる
多くの企業にエントリーすることで、就職活動の成功率を上げられます。
エントリーする企業を増やすことで、自分に適した職場を見つける確率が高まるでしょう。
また、さまざまな企業と面接を受けることで、自分の適性や希望する職場の条件をより明確にできます。
ただし、企業の数を増やし過ぎると、1社当たりに対する熱量が減少しかねません。
面接や選考で、十分な準備や熱意を示すことが難しくなる可能性があります。
そのため、自身が熱量を持って就職活動に取り組めるエントリー数を考慮し、バランスを取ることが重要です。
自分の能力や時間、精神的な負荷を考慮し、最適な数の企業にエントリーすることで、効果的な就職活動を進められます。
常に自己管理を徹底し、焦らず着実に就職先を見つけることが重要です。
転職エージェントを利用する
転職エージェントを活用することも、既卒の就職を円滑にする重要なポイントです。
転職エージェントは、求職者と企業をマッチングさせる人材紹介サービスを提供しています。
多くの場合、転職エージェントは企業からの成功報酬を受け取るため、求職者は無料で利用可能です。
エージェントは求職者と面談し、自己分析をサポートし、適切な職場を見つけるためのアドバイスを提供します。
また、求職者のデータを元にした、面接対策や履歴書の添削などの支援も対象です。
転職エージェントは、求職者が自己分析を行い、自分に合った職場を見つける手助けをします。
求職者が面接で自分をアピールできるように支援し、入社後のアフターフォローを行う場合もあるでしょう。
そのため、転職エージェントを利用することで、より効果的に就職活動を進められます。
自己分析をしっかり行う
自己分析は、自身の強みや弱み、適性、興味関心などを客観的に把握することが可能です。
特に既卒者は、なぜ卒業後に正社員として働かなかったかを自分なりに理解し、その理由を明確にしなければなりません。
自己分析の結果を通じて、過去の経験や状況を理解し、自身のキャリアの方向性を見出すことが重要です。
自己分析の結果を志望動機に結び付けることで、志望動機に信頼性が生まれます。
例えば、過去の経験や挑戦から得た学びや成長、将来のキャリアビジョンを志望動機に組み込むことで、根拠のある志望動機を提示できるでしょう。
志望動機が明確になることは、企業との適合性や意欲をより明確に伝えられて、就職活動を成功させる上で大きな武器となります。
まとめ
今回の記事では、既卒の中途採用を解説しました。
既卒は、学校を卒業しても正社員として就職しなかった人を指す用語です。
第二新卒が一度社会人を経験している一方で、既卒には社会人経験がありません。
既卒の中途採用は、一般的に新卒に比べて不利な側面が存在します。
しかし、近年では法改正により、一定期間内は新卒として扱うよう企業に働き掛ける動きがあることを理解しておくことが重要です。
そのため、既卒者にも一定の優遇措置が取られることが期待されます。
一部の企業で、人手不足の背景も影響し、既卒者でも新卒扱いで採用するケースが増えているのが現状です。
早期退職者の補填や自社の活性化を目的として、企業は既卒者を採用対象とします。
就職を円滑にするポイントとして6つの要素を紹介しているため、既卒者で就職活動を行う方は参考にしてみてください。
