【営業の面接のポイント】はじめに
営業職は、会社の顔としてお客様を接客するのが基本です。
そのため採用担当は、面接で対顧客の仕事を任せられる人材かどうかを重視します。
会社の顔として自社の商品やサービスを売り込むことが期待されているため、いかに自分をアピールすることに長けているかがポイントとなります。
また社会人として基本の姿勢があるか否かも重要です。
面接でよくある質問や求められる姿勢、面接開始までのポイントについて確認していきましょう。
【営業の面接のポイント】基本的な質問
企業によっても質問はさまざまですが、多くの企業において共通して質問されがちなものをピックアップしました。
面接での質問は、「自己紹介→志望動機→キャリアプランについて→労働条件に関して→逆質問」といった流れになるのが一般的です。
答え方のポイントについても紹介しているので、以下を参考にしながら質問に対する答えを考えてみましょう。
質問を想定して答えをシミュレーションしておくと、面接本番でもスムーズに答えやすくなります。
自己紹介
面接において自己紹介は必須といえます。
第一印象を大きく左右する部分なので、しっかり自己アピールしておきたいところです。
自己紹介で盛り込むべき要素は、次の2つです。
①自分の長所
②応募企業で求められるスキルや経験をもっていること
たとえば、「私の強みは○○です。この強みは学生時代の××という経験で発揮することが出来ました。この強みを御社で活かし、貢献したいです。」などとすると良いでしょう。
自分がアピールしたい長所は何かを冒頭で述べるといったように、結論ファーストを意識するのがポイントです。
また、質問に対しては1~2分で回答するようにしましょう。
簡潔にまとめることで、ポイントを押さえて話ができる人という印象を与えられます。
志望動機
志望動機を述べるときは、「なぜ営業職を志望するのか」「なぜその企業なのか」を明示した回答が求められます。
そのためにはまず、営業職とはどのようなものか理解しておくことが必要です。
そのうえで、なぜその企業で営業職に就きたいのかを考えてみましょう。
また志望動機を話すときは、冒頭で結論を述べることが大切です。
「〇〇という理由で志望しました。」といったことが結論にあたります。
そして「なぜなら~」と理由を添えていくと良いでしょう。
志望理由を考えるときのポイントやまとめ方については、以下を参考にしてください。
https://eigyo-shukatsu.com/article/306019
キャリアプランについての質問
キャリアプランに関しては、特に営業職では聞かれがちな質問です。
この質問の意図は、あなたが「入社後にどう活躍したいか」というイメージをどれだけ明確にもっているかを聞くためだと考えられます。
将来への明確なビジョンをもっていること、その企業で長く働く意欲があることをアピールするのが重要となります。
答え方のポイントは、自分の経験やスキルを発揮しながら、営業としてどう成果を残したいかを話すことです。
その際の注意点としては、やりたいことが明確にある場合でも、強く主張しすぎないことです。
たとえば「○○の経験を通じて貴社に貢献したい」など、「御社に貢献するためにはこれがやりたい」というスタンスで答えるようにしましょう。
労働条件に関する質問
残業の有無や昇進に関わることなど、労働条件に関する質問が投げかけられる場合もあります。
面接をパスしたいからといって提示される条件をなんでもOKとしてしまっては、入社後のミスマッチにつながります。
自身の意思を明確にするためにも、自分が受け入れられる条件を事前に洗い出しておきましょう。
ただし、なんでもNGにするのは避けましょう。
全国展開している会社で転勤の可能性がある場合に、「転勤は絶対にしたくない」と答えてしまうと、志望度が低いと判断される可能性もあるためです。
逆質問
「最後に何か質問はありますか?」と面接官側から質問を受けるケースは少なくありません。
思いつかないからといって「特にありません。」と答えるのはNGだと考えましょう。
質問をしないと「自社に興味がないのでは」「入社の意欲が低いのでは」と思われる可能性があります。
自分の熱意や意欲を伝えるチャンスだととらえて、質問しましょう。
逆質問のポイントは、入社を見据えたうえでの確認事項であることです。
逆質問を考える際は、以下を参考にしてください。
https://eigyo-shukatsu.com/article/306077
【営業の面接のポイント】面接を受ける際の態度や姿勢のポイント
質問に対する答えだけでなく、面接では態度や姿勢も見られています。
特にお客様と対面で接することの多い営業職だからこそ、重視される部分です。
態度や姿勢へ配慮するには、そもそも面接とは何かを考えておくことも大切です。
「初対面の方と会うビジネスパーソン同士のフォーマルな場であること」「面接の時間を割いてもらっている」ことを心得ましょう。
ここでは、話し方と身だしなみに焦点を当てて、面接で好印象を与えるためのポイントを解説します。
話し方のポイント
面接においては、
・大きな声でハキハキと話す
・面接官の目をしっかり見て話す
・あいさつは最後までしっかりする
など、基本的なポイントは抑えておきましょう。
質問に答えるときは、面接官に届くような声ではっきり話し、またその際はしっかりアイコンタクトをとります。
自信をもった態度で振る舞うのがポイントとなります。
そのためには、姿勢を正すことも必要です。
また、あいさつのときはもちろんですが、語尾まできちんと言い切ることも重要です。
身だしなみのポイント
面接では良くも悪くも、話す内容より見た目の印象によって評価へ影響を与えるケースがあります。
面接官が身だしなみの何をチェックしているのかを理解して、好印象を与える服装やヘアメイクについて考えてみましょう。
面接官が何より重視しているのは、「面接がフォーマルの場であること、ビジネスパーソン同士の場であることを理解しているか」といった点です。
TPOにふさわしく、清潔感のある身だしなみを心がけるのが基本といえます。
服装自由の場合は何を着れば良い?
面接時の服装について、特に指定がない場合は、男女ともにスーツ着用が無難です。
ただし、「服装自由」と明記されているケースもあります。
その場合は基本的に、オフィスカジュアルが良いと考えましょう。
男性であれば、襟付きのシャツに黒・紺・ベージュなどのパンツがおすすめです。
デニムはカジュアルすぎるため、避けましょう。
靴はスニーカーでも問題ありませんが、汚いものや派手なものは避けるようにして、清潔感を意識しましょう。
女性の場合は、全体的に白・ベージュ・ピンク・水色などの淡いカラーでまとめると良いでしょう。
スカートでもパンツでも、どちらでも構いません。
靴に関してはパンプスが一般的です。
したがって、高いピンヒールやサンダルを避けておくと問題ないでしょう。
【営業の面接のポイント】面接開始までのポイント
営業の面接を受ける際は、面接開始前の行動にも気を配りましょう。
面接官と対面してからが「面接」ということではありません。
始まる前の行動もまた、評価の対象となることを心得ておきましょう。
むしろ、そういった場面でその人物の人柄が表れるとも考えられます。
面接前の行動次第で、内定が遠のいてしまうケースも少なくありません。
学生ではなく、ビジネスパーソンであることを意識した行動が求められます。
社会人としてのマナーについて確認しておくと良いでしょう。
15分前に到着しよう
会社のある建物には、最低でも10分前、出来れば15分前には到着するようにしましょう。
時間に余裕をもって行動することは、ビジネスパーソンとしての基本です。
また、早めに到着して会社の雰囲気や社員の様子を見るなど、周辺の雰囲気がわかると余裕も生まれやすくなります。
気持ちを落ち着けて面接に臨むためにも、早めの行動を心がけるが重要なポイントです。
そのほか、受付までの時間が想定していた以上にかかった場合のリスクも避けられます。
たとえば来客が多かったり、無人受付用の機器の操作に手間取ったりする場合にも、早めに会社へ到着していれば対処可能です。
会社に到着後は、まず身だしなみをチェックして整え、受付に向かいましょう。
受付の際のポイント
受付の方法については、いくつかのパターンがあります。
有人の場合や無人の場合、あるいは受付がない場合も考えられます。
どういったケースでも対応できるようにしておくと、受付時に慌てたり、戸惑ったりすることがありません。
①有人の場合
あいさつをした後に、受付の方へ「訪問の意図」「自分の名前」「アポイントを取った面会相手の部署・氏名」を伝えましょう。
②無人の場合
備えつけの内線電話・インターホンなどを利用して、担当者と連絡を取ります。
なかには、タッチパネルが設置してある会社もあります。
③受付なしの場合
入口付近にいる人へ声をかけて取り次ぎをお願いします。
その際は丁寧に、感謝の気持ちを忘れず話すようにしましょう。
受付後は座って待っていよう
受付を終えた後に、スマートフォンを操作したり、書類を確認したりするのはNGです。
じっとしていないと、落ち着きのない印象を与えてしまう可能性があります。
姿勢良く椅子に腰掛けた状態で、静かに待っていましょう。
面接に対する緊張感を和らげるためにも、受付後は落ち着いて待つようにすることも重要です。
一歩社内に入った瞬間から面接は始まっていることを忘れず、常に見られていることを意識するのがポイントとなります。
遅れそうなときは電話で連絡しよう
遅刻をしないのは大前提です。
しかし、電車の事故などやむを得ない事情で約束の時刻に間に合わないこともあるでしょう。
そんなときは、遅刻しそうなことがわかった時点ですぐに会社へ電話しましょう。
社会人としてのマナーを守れるかどうか、冷静に行動ができるかどうか、といった評価につながります。
また連絡を入れるのは、遅刻が確定したときだけではありません。
企業での面接では、余裕をもって会社に到着しているのが基本です。
そのため、たとえば到着時刻が約束した時刻の5分前以内になってしまう場合にも、会社へ一言連絡を入れたほうが良いでしょう。
電話をかける際は、「遅刻する理由」「到着予定時刻」を簡潔に伝えるのがポイントです。
【営業の面接のポイント】まとめ
会社の顔となる営業職では、面接でいかに自己アピールをできるかが重要なポイントです。
また、接客する仕事だからこそ、基本のビジネスマナーを押さえておく必要があります。
企業によって質問はさまざまです。
しかし、基本的には「自分がなぜ営業を希望するのか」「その企業で営業としてどう活躍したいのか」を伝えることが大切です。
定番の質問を想定して、回答を考えておくと良いでしょう。
さらに面接では、回答の内容だけでなく、態度や姿勢も重視されます。
ビジネスパーソンとしてふさわしい話し方や身だしなみについて、事前に確認しておきましょう。
同様に、面接前の行動も大切です。
TPOを考えること、ビジネスマナーについてなど、基本を押さえることが営業の面接で好印象を与えるためのポイントといえます。